母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ
母「きゃっ」ドンッ
母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ
息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」
52: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:06:40 ID:jXFPpZf.mk
>>50
支援ありがとうございます!
ある意味二人だけの世界ですねww
息子「なんかあのプ●キュアの手紙くれたの幼女ちゃんだったらしい」
母「やっぱりね!母の勘は当たるのよ!」
幼女「返事が聞きたくて会いに行っちゃったの」テレテレ
母「やるぅ!」ヒュヒュ-
男の子「………」ソォ〜
幼女「…あれ?そこにいるのってもしかして…男の子くん?」
男の子「!!!」ギックゥ
53: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:11:22 ID:9T2uppugkA
母「え?知り合い?」
幼女「うん!合同給食で知り合った、私の一学年上のお兄ちゃんなの!」
母「へ〜」
幼女「ねえねえ男の子くん、こんな所で何してるの〜?」
男の子「ななななにもしてねぇしマジで調子乗んなよ!」
息子「なんだこの子DQNか」
54: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:21:20 ID:jXFPpZf.mk
幼女「なになに?ねえおばさん二人で何話してたの?」キュルン
母「え?えっと…楽園のことについて少々」
男の子「あっちょバっ…」
幼女「楽園?…男の子くん…またあのくだらない与太話してたの?」フゥ…
母&息子「!?」
55: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:33:36 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「よ、与太話とか言うな!」
幼女「だってほんとはありえないことなんだよ?先生からも注意されてたよね…?」
男の子「お、お前にはわかんねえよ!」
幼女「そうやって自分の殻に閉じこもってるから友達できないんだよ?」
男の子「あ、あんな低俗な奴ら、友達にしたくねえだけだ!」
幼女「そういう言動で人は離れてくんだよ」
男の子「おまっ、お前には、関係ないだろぉ!」グスッ
幼女「関係ないけど、これだけは言っとくね」
男の子「なんだよ!」
幼女「私のクラスの子みんなドン引きしてた」
男の子「うわぁあああん!」
母「やめて!男の子くんのライフはとっくに0よ!」
56: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:39:26 ID:7qWZnYTPBM
幼女「もうっ泣いてないで帰ろ?」
男の子「うー…」グスグス
幼女「お兄ちゃん、おばさん、またねー!」
息子「あ、ああ…」
母「き、気をつけてね…」
57: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:44:44 ID:jXFPpZf.mk
母「息子くん…」
息子「何かな母さん…」
母「最近の子って怖いね…」
息子「…そうだね…」
その後、母は同情から男の子(刹那☆)宛てにきよきよとして励ましの手紙を送り、またテンション高く押しかけられたのは別のお話...
58: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:46:02 ID:iIheZSRL/E
今日の更新はこれでストップしますね!
支援してくれる方、読んでくれてる方ありがとうございます
ではまた明日!
59: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:07:50 ID:nUErM70S8M
何週間後――
母「郵便受けチェーック」
母「男の子くん――もとい刹那☆さんからお手紙来てたら大変だからね…」(早く返事しないと押しかけられるから)
母「パカッとね」パカ
母「ん…?こ、これはっ…!!」
60: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:12:55 ID:jXFPpZf.mk
・
・
・
母「息子くん、デュエル…しようぜ?」
息子「これはまた前触れなく始まったね」
母「私が言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を息子くんが言うの。そして、息子くんが言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を私が言う――その繰り返し。まさに無限ループね。どちらかが死ぬまでやめられないデスマッチよ!」
息子「つまり?」
母「しりとり」
息子「馬鹿か」
61: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:18:44 ID:EG7w1yMPRs
母「実の母に向かってなんてこと言うのまったく!…じゃあとりあえず「しりとり」の「り」からね。はい」
息子「り?りー…「リコーダー」」
母「「だ」ね。「駄目だ!こっちに来るな!犠牲になるのは俺だけでいい…行けよ。……早く行けぇっ!――ここから先は、一歩も通さない」の、「い」」
息子「なんだろう俺の知ってるしりとりと大分違う」
62: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:29:22 ID:R4AFrbnJ1A
母「ほら、「い」だよ」
息子「ハァ…はいはい。…「岩」」
母「「私の」はい、「の」」
息子「…「ノスタルジア」」
母「「姉から」はい、「ら」」
息子「……「ラテ」」
母「「手紙が」はい、「が」」
息子「………「瓦礫」」
母「「きました」、よく出来ましたぁ!」
息子「カンペのあるしりとりなんて初めてだよ」
63: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:40:49 ID:EG7w1yMPRs
母「てわけで、私の姉から手紙がきました」
息子「そうですか」
母「なんかね、海外に転勤するみたい」
息子「ふうん」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「へえ。……え?」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「聞こえてるから。…そうなんだ。で、いつ来るの?」
母「今日」
息子「は?」
母「今から」
息子「は!?」
ピンポーン...
母「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
息子「きちゃったー…」
64: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:47:56 ID:7qWZnYTPBM
母「いい?息子くん!その子の前では私は上品で可憐なお母さんだからね!」
息子「また変な見栄張って…」
母「やるったらやるの!いい?余計なこと言っちゃ駄目だよ!」
息子「了解しました」ハァ
母「よしっ! …いらっしゃーい!」ニコォ
息子「(よそ行き100%の笑顔乙)」
ガチャ――…
65: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:55:23 ID:9T2uppugkA
いとこ「こんにちは、いとこです。しばらくお世話になります」ペコリ
母「そんな畏まらなくていいのよ。自分の家だと思ってくつろいでね」
いとこ「すいません、ありがとうございます」
母「さ、上がって」
いとこ「はい、お邪魔します」
母「ほら、息子くんもちゃんと挨拶しなさい」
息子「…息子です、よろしくね」
いとこ「はいっ」
母「ささ、お茶菓子用意してあるのよ!きてきて〜」
いとこ「ほんとですか?私甘いもの大好きなんです!」
キャッキャウフフ-
息子「……」
66: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:03:29 ID:R4AFrbnJ1A
その日の夜――
母「ようこそ!いとこちゃんパーティー!」
息子「いつの間にこんなケーキを…」
いとこ「私の為にわざわざ買ってきてくれたんですか?なんだか悪いです…」
母「ふふ、これね、実はおばさんの手作りなの」
いとこ「え!?……へえ、そうなんだ…」
息子「……」
母「さあ、食べて食べて!」
息子「いただきます」
いとこ「あ、い、いただきます!」
母「召し上がれ〜」
67: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:11:12 ID:jXFPpZf.mk
パーティー中――
母「ところで、いとこちゃんはいくつだったかしら?」
いとこ「あ、今中三です」
母「あらあら、若いわあ。学校はここから通える距離なのよね?」
いとこ「はい!ちょっと遠いですけど…」
母「早起きならおばさんに任せて!いつも息子くんを起こしてあげてるんだから」
息子「頼んでないよ」
母「もう!またそんなこと言って!」
いとこ「……、息子さんは今いくつなんですか?」ニコ
息子「…ああ、高三だよ」
母「もう、素っ気ないんだから!こんな可愛い子が聞いてるんだから笑顔の一つ見せるべきよ!」ムニムニ
息子「ちょ、こら!」
いとこ「……」
68: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:19:33 ID:EG7w1yMPRs
深夜――
いとこ「……」ムクリ
母「スピー…スピー…」zZ
いとこ「……」コソコソ…
いとこ「……」ソォ〜
息子「どこ行くの?」
いとこ「ッ!!」ビクッ
69: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:39:12 ID:iIheZSRL/E
息子「トイレなら向こうだよ。まあ、玄関とトイレの扉を間違う人間なんて一人で充分だけど」
いとこ「…ちょっと外の空気を吸いに」ニコ
息子「わざわざ着替えて…そんな肌を見せた格好で?」
いとこ「……」
息子「戻ってあげてくれないかな、気付いたらあの人すごく心配するから」
いとこ「……っざい…」
息子「ん?」
いとこ「うっざいのよこのっ…
マ ザ コ ン 男!!!!
」
息子「」
70: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:49:24 ID:nUErM70S8M
息子「ま、マザコ…」
いとこ「なんなの!?歓迎パーティーでもイチャイチャイチャイチャ見せつけてんの!?主役はあたしなんだからあたしを優先してちやほやせんかい!!」
息子「い、イチャイチャって」
いとこ「いっくら顔が良くてもマザコンなんてキモいだけ!おばさんもおばさんで息子溺愛すぎ!てかそんな人らがいる家居たくないんだっつうの!!」
息子「ちょ、ちょっと待っ」
いとこ「近寄んないでよ!もうほんっとありえない!!」ガチャ
息子「あっ、こ、こら!待て!」
いとこ「最悪ッ!!」バタンッ
息子「ぐぶっ」ガン
息子「……ってえ〜…」
息子「お…」
息子「男はマザコンじゃな――――い!!」
71: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:58:06 ID:iIheZSRL/E
翌朝――
息子「」ガチャ
いとこ「」ガチャ
息子&いとこ「あ」
息子「えーっと…」
いとこ「おはようございます息子さん」ニコリ
息子「え」
いとこ「今日は天気が良いですね」
息子「そ、そうだね」
いとこ「今日も一日頑張りましょう――ねッ」(足踏み)
息子「〜〜っ!?」
息子「おまっ…」
母「おはよう、二人共!朝食出来てるよ〜」
いとこ「わーい、おばさんのご飯大好き!」タタタ
母「嬉しいわあ。…息子くん何うずくまってるの?さっさと来てね〜」タタタ
息子「……悪魔だ」
家族に悪魔が増えました by息子
いとこ「せめて小悪魔って言いなさいよっ!」
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