母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ
母「きゃっ」ドンッ
母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ
息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」
48: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:41:46 ID:R4AFrbnJ1A
母「ちょちょちょっと落ち着いて僕!!」ワタワタ
男の子「もう生きてる意味なんてない!」
母「ていうかなんでそんなもの持ってるの!?」
男の子「楽園を侵食する組織がいつ俺を殺しにくるかわかんないからに決まってんだろぉお!」
母「めんどくせえ!子供の中二病めんどくせえ!」
49: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:44:05 ID:t3o.gKfTxg
母「い、いい子だからそれをこっちに渡しなさい!」
男の子「武器を欲しがるなんて…ま、まさか…!きよきよ、組織の奴らに操作されてるのか!?」ハッ
母「危ないからじゃぁああ」
男の子「待ってろ!今助けてやる!総員突撃!」
母「ナイフしまって!ナイフしまって!!」グググ
男の子「手を離せ!きよきよの体を返せぇ!くそっ、なんて馬鹿力だ!」グググ
母「失礼ねぇえ!!」グググ
息子「何してんの…」
50: 名無しさん@読者の声:2011/11/16(水) 19:47:14 ID:O2Dmey52w.
クッソワロタw
息子の疎外感パネェw
つC
51: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:51:59 ID:9T2uppugkA
母「む、息子くん!?あっそれと幼女ちゃんも!」
男の子「幼女!?」バッ
母「へ?」
男の子「…………」汗ダラダラダラ
息子「…母さん、さすがに小学生にまで迷惑かけてたら俺怒るよ」
母「め、迷惑なんてかけてないもん! ていうか息子くんなんで幼女ちゃんと?学校は?」
息子「学校は午前授業って昨日言ったろ。幼女ちゃんはなんか学校前にいた」
幼女「こんにちは!」ニコニコ
母「あ、はいこんにちは〜」
52: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:06:40 ID:jXFPpZf.mk
>>50
支援ありがとうございます!
ある意味二人だけの世界ですねww
息子「なんかあのプ●キュアの手紙くれたの幼女ちゃんだったらしい」
母「やっぱりね!母の勘は当たるのよ!」
幼女「返事が聞きたくて会いに行っちゃったの」テレテレ
母「やるぅ!」ヒュヒュ-
男の子「………」ソォ〜
幼女「…あれ?そこにいるのってもしかして…男の子くん?」
男の子「!!!」ギックゥ
53: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:11:22 ID:9T2uppugkA
母「え?知り合い?」
幼女「うん!合同給食で知り合った、私の一学年上のお兄ちゃんなの!」
母「へ〜」
幼女「ねえねえ男の子くん、こんな所で何してるの〜?」
男の子「ななななにもしてねぇしマジで調子乗んなよ!」
息子「なんだこの子DQNか」
54: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:21:20 ID:jXFPpZf.mk
幼女「なになに?ねえおばさん二人で何話してたの?」キュルン
母「え?えっと…楽園のことについて少々」
男の子「あっちょバっ…」
幼女「楽園?…男の子くん…またあのくだらない与太話してたの?」フゥ…
母&息子「!?」
55: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:33:36 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「よ、与太話とか言うな!」
幼女「だってほんとはありえないことなんだよ?先生からも注意されてたよね…?」
男の子「お、お前にはわかんねえよ!」
幼女「そうやって自分の殻に閉じこもってるから友達できないんだよ?」
男の子「あ、あんな低俗な奴ら、友達にしたくねえだけだ!」
幼女「そういう言動で人は離れてくんだよ」
男の子「おまっ、お前には、関係ないだろぉ!」グスッ
幼女「関係ないけど、これだけは言っとくね」
男の子「なんだよ!」
幼女「私のクラスの子みんなドン引きしてた」
男の子「うわぁあああん!」
母「やめて!男の子くんのライフはとっくに0よ!」
56: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:39:26 ID:7qWZnYTPBM
幼女「もうっ泣いてないで帰ろ?」
男の子「うー…」グスグス
幼女「お兄ちゃん、おばさん、またねー!」
息子「あ、ああ…」
母「き、気をつけてね…」
57: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:44:44 ID:jXFPpZf.mk
母「息子くん…」
息子「何かな母さん…」
母「最近の子って怖いね…」
息子「…そうだね…」
その後、母は同情から男の子(刹那☆)宛てにきよきよとして励ましの手紙を送り、またテンション高く押しかけられたのは別のお話...
58: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:46:02 ID:iIheZSRL/E
今日の更新はこれでストップしますね!
支援してくれる方、読んでくれてる方ありがとうございます
ではまた明日!
59: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:07:50 ID:nUErM70S8M
何週間後――
母「郵便受けチェーック」
母「男の子くん――もとい刹那☆さんからお手紙来てたら大変だからね…」(早く返事しないと押しかけられるから)
母「パカッとね」パカ
母「ん…?こ、これはっ…!!」
60: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:12:55 ID:jXFPpZf.mk
・
・
・
母「息子くん、デュエル…しようぜ?」
息子「これはまた前触れなく始まったね」
母「私が言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を息子くんが言うの。そして、息子くんが言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を私が言う――その繰り返し。まさに無限ループね。どちらかが死ぬまでやめられないデスマッチよ!」
息子「つまり?」
母「しりとり」
息子「馬鹿か」
61: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:18:44 ID:EG7w1yMPRs
母「実の母に向かってなんてこと言うのまったく!…じゃあとりあえず「しりとり」の「り」からね。はい」
息子「り?りー…「リコーダー」」
母「「だ」ね。「駄目だ!こっちに来るな!犠牲になるのは俺だけでいい…行けよ。……早く行けぇっ!――ここから先は、一歩も通さない」の、「い」」
息子「なんだろう俺の知ってるしりとりと大分違う」
62: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:29:22 ID:R4AFrbnJ1A
母「ほら、「い」だよ」
息子「ハァ…はいはい。…「岩」」
母「「私の」はい、「の」」
息子「…「ノスタルジア」」
母「「姉から」はい、「ら」」
息子「……「ラテ」」
母「「手紙が」はい、「が」」
息子「………「瓦礫」」
母「「きました」、よく出来ましたぁ!」
息子「カンペのあるしりとりなんて初めてだよ」
63: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:40:49 ID:EG7w1yMPRs
母「てわけで、私の姉から手紙がきました」
息子「そうですか」
母「なんかね、海外に転勤するみたい」
息子「ふうん」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「へえ。……え?」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「聞こえてるから。…そうなんだ。で、いつ来るの?」
母「今日」
息子「は?」
母「今から」
息子「は!?」
ピンポーン...
母「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
息子「きちゃったー…」
64: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:47:56 ID:7qWZnYTPBM
母「いい?息子くん!その子の前では私は上品で可憐なお母さんだからね!」
息子「また変な見栄張って…」
母「やるったらやるの!いい?余計なこと言っちゃ駄目だよ!」
息子「了解しました」ハァ
母「よしっ! …いらっしゃーい!」ニコォ
息子「(よそ行き100%の笑顔乙)」
ガチャ――…
65: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:55:23 ID:9T2uppugkA
いとこ「こんにちは、いとこです。しばらくお世話になります」ペコリ
母「そんな畏まらなくていいのよ。自分の家だと思ってくつろいでね」
いとこ「すいません、ありがとうございます」
母「さ、上がって」
いとこ「はい、お邪魔します」
母「ほら、息子くんもちゃんと挨拶しなさい」
息子「…息子です、よろしくね」
いとこ「はいっ」
母「ささ、お茶菓子用意してあるのよ!きてきて〜」
いとこ「ほんとですか?私甘いもの大好きなんです!」
キャッキャウフフ-
息子「……」
66: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:03:29 ID:R4AFrbnJ1A
その日の夜――
母「ようこそ!いとこちゃんパーティー!」
息子「いつの間にこんなケーキを…」
いとこ「私の為にわざわざ買ってきてくれたんですか?なんだか悪いです…」
母「ふふ、これね、実はおばさんの手作りなの」
いとこ「え!?……へえ、そうなんだ…」
息子「……」
母「さあ、食べて食べて!」
息子「いただきます」
いとこ「あ、い、いただきます!」
母「召し上がれ〜」
67: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:11:12 ID:jXFPpZf.mk
パーティー中――
母「ところで、いとこちゃんはいくつだったかしら?」
いとこ「あ、今中三です」
母「あらあら、若いわあ。学校はここから通える距離なのよね?」
いとこ「はい!ちょっと遠いですけど…」
母「早起きならおばさんに任せて!いつも息子くんを起こしてあげてるんだから」
息子「頼んでないよ」
母「もう!またそんなこと言って!」
いとこ「……、息子さんは今いくつなんですか?」ニコ
息子「…ああ、高三だよ」
母「もう、素っ気ないんだから!こんな可愛い子が聞いてるんだから笑顔の一つ見せるべきよ!」ムニムニ
息子「ちょ、こら!」
いとこ「……」
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