母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ
母「きゃっ」ドンッ
母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ
息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」
233: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:41:36 ID:9T2uppugkA
息子「親友、目を覚ませ」
親友「フヒ…僕は正気さあ…」
息子「正気でそれならなおさら問題だ」
親友「次はオシャレ度を上げようね、あーたん」
息子「頼むから”あああああ”のオシャレ度を上げる前に親友の正気度を上げてくれ」
234: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:47:01 ID:AKEZMREro2
息子「いいか、よく聞け」
親友「ああ、あーたんは可愛いなあ」
息子「”あああああ”はゲームの中の存在であって」
親友「何を着ても似合うよ、あーたん」
息子「現実のお前とは決して相容れないわけでだな」
親友「ちょwwさすがに露出多すぎやでえwww」
息子「いや、うん、まあ、だからな、 聞 け 」
235: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:51:44 ID:9T2uppugkA
息子「お前、いい加減俺怒るよ!?”あああああ”とお前にはなんの繋がりもないんだって!」
親友「僕とあーたんはコントローラーで繋がっているのさ」ドヤ
息子「いやそういうのいいから!あれ二次元、ここ三次元、わかるか!?」
親友「愛に次元は関係ない」
息子「メチャクチャあるわ!!」
236: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:56:11 ID:EG7w1yMPRs
息子「ハァ〜…」
息子「(親友は一つのものに熱中しすぎる癖があるからなあ)」
息子「(まあ一時のものだろうし、クリアーすれば現実に返ってくるかな…いや、返ってこなきゃ困る)」
息子「(なら無理矢理止めるより終わるのを待つか…)」
息子「……」
親友「あーたんマジペロペロ」
息子「……(……………返ってくる、よな?)」
237: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:03:21 ID:t3o.gKfTxg
・
・
・
そして――
今日は卒業式か…一流大学には入れたけど、思い出もないまま卒業…。
もっと積極的に行動してたら何かが変わったのかな。
―BAD END―
親友「BAD END…だと?」
親友「(まああれだけ他人(特に男)との接触を断って主人公命でプレイしてたらなあ…)お疲れ、親友。まあBAD ENDになったのはちょっと残念だったけど、これで満足――」
親友「まだだ…まだ終わらんよ…」
息子「え?」
親友「あーたんをこの手で幸せにするまでは!HAPPY ENDを迎えるまで!僕は諦めないッ!」
息子「えええええええええええええええー…」
238: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:13:21 ID:iIheZSRL/E
その後、言葉通り親友はプレイを続け、やっと正気に戻り息子が解放されたのは朝方であった――…
AM7:00帰宅――
息子「ただい…ま…」ガチャ ヨロヨロ
母「おかえり〜。親友くんのとこだったんでしょ?朝ごはんは…って息子くん!?なんで魂の抜けたモモンガみたいな顔してるの!?」
息子「どんな顔だよ…」
239: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:18:08 ID:9T2uppugkA
息子「(そういえば母さんはゲームをやってもきちんとご飯は作るし掃除もするなあ…)」ボ-
母「む、息子くん?起きてる?意識は正常?」
息子「(あんなふうにとち狂ったりしないし…まあ元々若干狂ってるけど…)」ボ-
母「あら?なにかしら?ちょっと失礼なこと言われた気がしたよ?」
240: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:19:11 ID:9T2uppugkA
息子「母さん…」
母「あ、はい」
息子「いつもありがとう…」ガクッ
母「え!?何!?最終回!?死亡エンド!?」
息子「zZ……」グースカピー
母「えー!?ちょっともう何なの!?息子くん、息子くーん!寝るなら布団で寝なさーい!!」
自分の母親は案外マシなオタクなのかもしれない、そう思った息子でした
241: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:20:07 ID:AKEZMREro2
とりあえず更新ストップです〜
ではまた!
242: 名無しさん@読者の声:2011/12/1(木) 16:21:27 ID:WXtea4s7hQ
支援♪
寒いから風邪引かないように気をつけてね(。・ω・。)
243: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/1(木) 21:04:36 ID:PuIPEiTT3Q
>>242
支援ありがとうございます(●^o^●)
元気ばりばりですよー!お互い暖かくして寝ましょうね!
今日は更新無しです〜
また明日更新します
244: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:49:50 ID:PuIPEiTT3Q
とある日曜日、母宅――
母「ふんふーん」
いとこ「あれ?おばさん、何やってるんですか?」
母「あ、いとこちゃん。久し振りにケーキを作ってみてるの」
いとこ「ケーキ?今日何か特別な日なんですか?」
母「そうじゃないんだけどね、息子くんが甘いもの好きだから。いとこちゃんも好きよね?」
いとこ「えっ、む、息子が…いや、息子さんって甘いもの好きなんですか!?」
245: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:51:20 ID:PuIPEiTT3Q
母「ええ、意外?」
いとこ「い、意外っていうか…。あ、そ、そうなんだ…へえ…」
母「…」
いとこ「…(そ、そっか…甘いもの好きなんだ…)」
母「ね、良かったら一緒に作ってみる?」
いとこ「えっ!?」
246: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:53:26 ID:PuIPEiTT3Q
母「久し振りに誰かと一緒に作りたかったのよ〜!ね、いいかしら!」
いとこ「でも、もう作り始めてるなら邪魔じゃ…」
母「作り始めだったし、大丈夫よ」
いとこ「そうですか?じゃあ…」
母「よし、決定ね!」
247: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:57:38 ID:PuIPEiTT3Q
母「じゃあ卵を卵黄と卵白にわけてくれるかしら?」
いとこ「えっ?」
母「えっ?」
いとこ「………お、おう、任せとけ!」
母「どうした」
248: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:59:48 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「……(卵黄と卵白って…どうやってわけるのよ…)」
いとこ「(だって割ったら卵黄って嫌でも出るでしょ…無理ゲーじゃん)」
いとこ「(でも「出来ません」とか情けなすぎて言えないし…)」
母「い、いとこちゃん?卵抱えながら固まってるけど大丈夫?」
いとこ「任せてください」キリッ
母「そ、そうか」
いとこ「
249: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:01:31 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「(うーん、一人じゃ解決できないわ)」
いとこ「(こんな時こそ!脳内悪魔!出番よ!)」
脳内天使「呼んだ?」
いとこ「アンタはお呼びじゃないわよ!!」
母「!?」ビクッ
250: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:04:09 ID:PuIPEiTT3Q
>>248の最後のいとこ「 は誤爆です
すいません
母「いとこちゃん?」
いとこ「な、何も問題ありません。無問題です、任せてください」
母「そ、そう?」
いとこ「ちょっと、悪魔の方出しなさいよ」コソコソ
脳内天使「私じゃ不満?こう見えてケーキ作りの天使さんって呼ばれてるのよ」
いとこ「嘘つけや」
251: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:07:01 ID:PuIPEiTT3Q
脳内天使「まあまあ。で、何が分からないのよ?」
いとこ「…卵黄と卵白のわけ方が、ちょっと」
脳内天使「ちょっと?ちょっと何?最後まで言わないと分からないなあ〜」
いとこ「く…わか方がわかんないのよ」
脳内天使「なるほどね。…”お願いします”は?」
いとこ「は?」
252: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:10:56 ID:PuIPEiTT3Q
脳内天使「いやいやいやwww自分社会の仕組み分かってないん?ww目上の人に物を頼む時は”お願いします”が礼儀やろ?ww例えば自分社内で仕事が分からない時に先輩に”教えろよ”って言うん?言わないやん?そうやん?素敵やん?」
いとこ「ぶっ殺すわよ」
脳内天使「あれれ〜?そんな口のきき方していいのかな〜?私がいなくなったら誰に教えてもらうのかな〜?恥ずかしいよね〜お母さんに教えてもらうのは〜」
いとこ「ぐっ…!お、お願いしますっ…」
脳内天使「よかろう。わかんない」
いとこ「マジで殺すわよ」
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