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母「私、母!46歳!」
[8] -25 -50 

1: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 17:55:31 ID:nUErM70S8M
母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ

母「きゃっ」ドンッ

母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ





息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」


22:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:22:43 ID:VSZkNQQiMw
母「ぶ、ぶったね!親父にもぶたれたことないのに!」

息子「暴力も教育には必要だと思う」

母「おかしい息子に教育される時点でおかしい。…ってあれ?息子くん?」

息子「何やってるの、滅多に履かない運動靴まで履いて…」

母「息子くんの学校結構山奥だからさ。スニーカーでストーカー…ってね」ドヤ

息子「ドヤ顔やめろ」

幼女「…」ビクビク

息子「ああほら、怖がらなくていいからね」ヨシヨシ

母「……あの…」

息子「ん?なに、母さん」

母「彼女とはいつ頃からお付き合いを…?」

息子「もう一発いくか」

23:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:38:55 ID:VSZkNQQiMw
喫茶店――

母「――はあ、つまりこの子は貴方のお友達の妹で」

母「で、この子が自分のお兄ちゃん、つまり貴方のお友達に誕生日プレゼントを買いたくて」

母「それを選ぶのに貴方は付き合ったと、それで間違いないわけですね?」

息子「はあ」

母「それはおかしいなあ」

息子「うん?」

幼女「おばさん、パフェこぼしたぁ…」ベチャー

母「あ、よしよし、大丈夫だよ〜。おばさんがすぐ綺麗してあげるからね〜」フキフキ

幼女「ありがとー!」

母「いえいえ〜」デレ〜

息子「……」

母「…ゴホン」

母「それはおかしいなあ」

息子「あ、やり直すのね」

24:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:44:39 ID:VSZkNQQiMw
母「だって息子くん朝は友達と出かけるって言ったじゃん!」

息子「それはだって、恥ずかしいだろ。自分よりずっと年下の子と出かけます、なんてさ」

母「そうかもしれないけど!私と約束したこと忘れた!?」

息子「え、なに?」

母「「ぼく、ママにはぜったい嘘つかないよ!」って!笑顔で何度も言ってくれたじゃない!あれは嘘だったの!?」

息子「いくつの時の話だろうね」

母「私との約束は所詮そんなものだったのね!」

息子「まあそんなものだったんだろうね…」


25:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:49:47 ID:VSZkNQQiMw
息子「それを言ったら母さんだって大概だよ。後をつけるなんて」

母「ぐぐぐ偶然見かけただけだしィ」

息子「下手な誤魔化ししてないで」

幼女「しないで!」

母「敵しかいない…だと…。…うう、それについてはごめんなさい」

息子「まあ、俺も嘘ついたのは悪かったよ。おあいこだろ」

幼女「だろ!」

母「だろ!」

息子「母さんはあっち」

母「あい…」
26:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:56:49 ID:VSZkNQQiMw
30分後――

幼女「お兄ちゃん、遊んでくれてありがとー!」

息子「はいはい。いいの見つかって良かったね」

幼女「おばさんも、またね!バイバイ!」ブンブン

母「ばいばーい」ブンブンブン





母「わー、もう暗いよ」

息子「冬だしな」

母「ね、息子くん。手を繋いで帰ろうか」

息子「ん」スッ

母「あれ!?あっさり!?」

息子「寒いから、母さんは手袋代わりね」

母「本当にそれ以上でも以下でもなさそうなことが表情から分かる…」ギュ

息子「帰ろ、お腹空いた」

母「今日のご飯は〜…カレー!」

息子「おー」




母「あ、カレー粉ないや」テヘペロ

息子「おい」









27:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:57:52 ID:VSZkNQQiMw
今日の更新はこれでお終いです!
また明日、更新しますね

読んでくれてる方に最上級の感謝を…!
おやすみなさい!
28: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 03:05:20 ID:rhhBmUoYME
けっこう好き
29:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:14:49 ID:jXFPpZf.mk
>>28
ありがとうございます!
嬉しいです

次から投下します
30:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:28:02 ID:EG7w1yMPRs
息子「母さん、手紙きてたよ」

母「ククク…ご苦労しもべよ。褒美に足を嘗めさせてやろう」

息子「ここ置いとくよ」スタスタ

母「つれない」


母「はいはーい、誰からのお手紙でしょーね〜」

母「えーと…あっ!「刹那☆」さんからだわ!」

説明しよう!
刹那☆とは母が趣味でやっているなりきり掲示板で知り合った文通相手である!

母「なになに、「闇が光を侵食し、我を飲み込んでゆく。女神である我を。楽園の果実も我を助ける実を宿してはくれない。芽吹く生命は蒼を瞬く烏よりもたくましくあってほしい。貴殿はどう思うか。嗚呼、貴殿の声が聞きたい」」

母「くう、相変わらず痺れる文章だわあ…こう、心にビシバシくるよね、こうね」

母「早速お返事を――…」ヒラリ

母「ん?何か落ちた。…紙きれ?」

31: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:32:01 ID:VDnJeC4e6A
これは面白いwww
32:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:32:18 ID:R4AFrbnJ1A
母「プ●キュアのメモ帳だった」

母「ええっと、「好きです」」

母「……………」

母「こいつぁ事件の匂いだぜとっつあん…」
33:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:38:29 ID:EG7w1yMPRs




母「会議を始めます」

息子「はあ」

母「議題はこれよっ!」バーン

息子「なにこの髪切れ」ポイ

母「ばっかもーん!ばちーん!キャーッチ!」

息子「口で何言ってんの」

母「これは貴方へのラブレターです!!」

息子「まさかの実母からラブレター」
34: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:45:53 ID:OibDCAXY0c
いいなぁw面白いw
支援
35:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:47:55 ID:AKEZMREro2
>>31
>>34
ありがとうございます!
ギャグなのでおもしろいと言ってもらえるのは本当にありがたいです


母「え?なに?息子くん私からラブレター欲しいの?」

息子「曲解」

母「んもう、後で書いてあげるから今はこっちに集中してね」

息子「中身がなくなった後の飴の袋くらい必要性を感じない。 …で、これなに?」

母「ラブ!レ!ター!」キメッ

息子「その変な決めポーズはエロ本買った時のコンビニレシートくらい要らない」

36:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:56:33 ID:R4AFrbnJ1A
母「エロ本だと<●><●>カッ」

息子「失言」

母「至急提示を命じる」

息子「却下。…で、結局それはなんなの」

母「差出人宛先人不明のラブレター。家の郵便受けに入ってた」

息子「たったそれだけで済む説明がどうしてこうもややこしくなるんだろうね…。ていうか、イタズラだろ、それ」

母「人の想いをイタズラって決め付けるの!?」バンッ

息子「母さん…」

母「もしかしたら内気でシャイな女の子が、ひっそりと気持ちを伝えてくれたのかもしれないじゃない…!今の息子くんの言葉で傷ついた人が世界に一人でもいるかもしれない!…人の気持ちを考えて発言しなさい」

息子「母さん…、ごめん、俺――」




母「まあでもラブレターにプ●キュアはないよね」ポイ

息子「そうだこういう人だった」
37:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:07:26 ID:EG7w1yMPRs
母「冗談だよー でもこれは息子くんが持っててね」

息子「えー…」

母「まあイタズラかもしれないけど、もしかしたら近所の小学生の女の子が息子くんに書いてくれたものかもしれないじゃない?」

息子「まあ、可能性はなくはないけど」

母「だから持っててあげなさいな」

息子「…まあいいか」

母「てわけでとりあえず制服の裏地に縫い付けといたよ!」ジャーン

息子「うわあ無駄に仕事が早い」
38:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:14:39 ID:EG7w1yMPRs
翌日――

母「お兄ちゃん!今日はいい天気だね!」

息子「行ってきまーす…」フワァ…

母「お兄ちゃん?私を置いてどこ行くの?……あの女のところ?許せない…お兄ちゃんは私だけのもの!絶対に行かせない!!」

息子「」バタン

母「お兄ちゃっァアアアァァん!!!」



母「喉いてえ…」
39:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:21:41 ID:nUErM70S8M
昼頃――

母「あっ、そうだ!牛乳切れてたんだった!」

母「私ったらドジっ子」ポカッ

母「コンビニ行きますか〜…」ガチャリ


??「あ、あのっ!」


母「ん?」キョロキョロ

??「あのっ、こっちだ…です!」

母「右でも左でもない…上かッ!くせ者ォ!であえであえぇ!」バッ

??「目の前にいるから!ちょっと目線下げてもらえばすぐ見つかるから!」

母「なんと目の前にショタがいる」

40:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:28:22 ID:7qWZnYTPBM
母「あ、コ、コホン。…僕どうしたの?迷子かな?」しゃがみヨシヨシ

男の子「ち、ちげえよおばさん!バカじゃねえの!/」カァアアア

母「元気いいね〜。学校帰りかな」

男の子「そ、そうだぜ!…あっ、そ、そうです!」

母「ふふ、寄り道しちゃ駄目だよ。気をつけて帰りなさいね」

男の子「あ、ま、待って!」

母「え?」

男の子「好きです!」

母「なんということでしょう」


41:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:38:04 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「て、て、手紙っ」

母「て、て、手紙?」

男の子「よ、読んでくれましたか!!」

母「えっ、あれ君だったの!あんな紙だからてっきり女の子かと…」

男の子「ややこしくてごめん…なさい!えっと、返事くれ…ください!」

母「あらあら、なんでこんなおばさんがいいのかしら…学校に可愛い子、たくさんいるでしょう?」

男の子「他の女なんてキョーミない!」

男の子「ずっと憧れてたんだ…」


男の子「俺を…俺の心に迫り来る闇を溶かしてくれるのは…楽園を満たしてくれるのは、林檎でも慈悲深い光でもない、「きよきよ」だけだ!」


母「パパパパパードゥン?」


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