母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ
母「きゃっ」ドンッ
母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ
息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」
2: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:01:57 ID:t3o.gKfTxg
息子「毎朝毎朝、よくやるね」
母「一人で転ぶ演技なんてもう神がかってきちゃった!」テレテレ
息子「ところで朝食は?」
母「食パンでいいかな?」
息子「うん」
母「じゃあ土を払い落とすからちょっと待ってね」
息子「タイム」
3: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:07:11 ID:AKEZMREro2
母「チッチッチッタイム終了、ゲームスタート!」
息子「まさかの3秒ルール」
母「トースタースイッチ〜……オーン!」ピッ
息子「アウト」
4: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:19:55 ID:nUErM70S8M
息子「これ母さんがくわえて走ってた食パンじゃん」
母「そんなに焦らなくてもすぐ焼けるよぉ!」
息子「さすがに俺それはいらないよ」
母「ジャムはお母さん特製のいちごジャムがいいの?もう、いつまでたっても甘えん坊さんなんだ・か・ら!」
息子「いつもながらこれはひどい」
5: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:32:33 ID:iIheZSRL/E
・
・
・
息子「行ってきます…」ウプッ
母「行ってらっしゃーい!」
母「さてと、これからどうしようかな〜」
母「うーん、
@掃除
A洗濯
B買い物」
母「まったくありきたりな発想ね…」
母「え?き、気のせいかしら…今どこからか声が…」
母「あら貴方…私の声が聞こえるの?」
母「っ…!だ、誰?誰なの!?」
母「私は貴方――もう一人の貴方よ」
母「な、なんですってえ!」
6: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:37:28 ID:9T2uppugkA
母「さあ、目覚めなさい!今こそ覚醒の時よ!」
母「えっ!?か、体が光って…!きゃあああああああ」服ビリビリ-
お隣りさん「あの!?すごい叫び声が聞こえたんですけど大丈夫ですか!?」ドンドンドン
母「やべえ」
7: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:59:54 ID:t3o.gKfTxg
母「(やややややばいご近所さんには上品なおばさんで通ってたのに)あああのう、大丈夫ですう」
お隣りさん「声が震えてるじゃないですか!ここを開けてください!」ドンドン
母「いえあのほんとに大丈夫ですう」
お隣りさん「前々から変だ変だとは思っていたんです!お宅は息子さんと二人暮らしなのに息子さんが学校でいなくなってからも声は聞こえ続けるし!」
母「空耳ですう」
お隣りさん「嘘をつかなくても大丈夫ですよ!さあ安心してここを開けて私の胸にスカイハイ!」ガチャガチャドンドンガッチャガチャ
母「なにこの人怖い」
8: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:11:09 ID:t3o.gKfTxg
母「くっ、夫と離婚してから18年…女手一つで育ててきた息子に寂しい思いはさせまいと始めた明るいお母さんキャラが屈折しまくっていつの間にか癖になっていた「物語の主人公なりきり癖」がこんな所でバレるわけにはいかないわ…!」
お隣りさん「物語の主人公なりきり癖…?」ドンド…
母「全部口に出してるとかそんなベタな」
母「ちち違うんですうあのハイ違うんですう」
お隣りさん「あ、すいません私、人の趣味にとやかく言って…」
母「引くんだ!なんか受け入れてくれるかもとか思ってた私おバカさん!」
お隣りさん「あの、じゃあ…あ、失礼します…」
母「あ、はいすいませ…」
母「………」
9: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:38:08 ID:9T2uppugkA
・
・
・
息子「そんな気にするなよ。な?」
母「お隣りさんにバレたんだよ!これが落ち着かずにいられますか!」ウワアアァン
息子「お隣りさんだって言い触らしたりしないって」
母「お馬鹿さァん…ほんっとにお馬鹿さァん!!」
息子「始まった」
母「息子くん…お隣りさんにバレたということは全世界にバレたも同然なんだよ?だよ?」
息子「一応聞くけどなんでかな、かな」
母「なぜならお隣りさんはこの世界の姫である私を監視するために天から送られてきた人型コンピュータだから…」
息子「畜生とっくに復活してた」
10: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:49:15 ID:AKEZMREro2
一旦更新ストップです
我ながらゴチャゴチャしすぎですね;
もう一回ちゃんとまとめてきます
また夜あたりに更新にきます
読んでくれてる方、もし居ましたら感謝です!
11: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 19:51:52 ID:7fhDmLflzk
母が良いキャラだwww
つCCCCC
12: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:16:02 ID:gkmvJaScFM
ちょっ、母wwwwwwwww
電車の中で盛大に笑い出すとこだったじゃねぇかwwwwww
つC
13: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:39:26 ID:VSZkNQQiMw
>>11
支援ありがとうございます!
これからもっとはっちゃけさせたいです(´∀`)w
>>12
支援ありがとうございます!
笑ってくれたなら嬉しいですwwでも電車はまずいですねww
続き更新していきます!
14: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:47:55 ID:VSZkNQQiMw
翌朝――
息子「んー…」モゾモゾ
息子「んー、あったかい…」ムニュ
息子「……ムニュ!?」
母「zZ……」
息子「ああなんだ母さんか…」
息子「……」zZ
息子「っていやいやいやいや」ムクリ
息子「なんで真っ裸なんだよ」
15: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:51:24 ID:VSZkNQQiMw
息子「ちょ、起きて。おーい、起きて」
母「う〜ん、あと5分〜」
息子「起きて」
母「むにゃむにゃ」
息子「起きろ」
母「ふあ〜…」
息子「あからさまに欠伸しながら背伸びしなくていいから。えーと、なにこれ。どういう状況?」
母「……」
息子「母さん?」
母「あなたがわたしのご主人様ですかにゃ?」
息子「 始 ま っ た 」
16: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:01:04 ID:VSZkNQQiMw
息子「今日の俺の設定は何?ツンデレ幼馴染?腹違いの父親?反抗期の妹?」
母「わたしはあなたに拾われた猫ですにゃ」
息子「オッケーお人好しの飼い主ね把握したよ拾ってないけど」
母「信じられないのも無理はないですにゃ…。でもこの目を見て!」ズイッ
息子「真っ裸で迫ってくるのやめてほしい」
母「じゃじゃーん、オッドアイ!」
息子「カラコンね」
母「あいだっ」
息子「え?」
17: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:06:00 ID:VSZkNQQiMw
母「あいでででコンタクトが目の奥に」
息子「早く取りなよ…」
母「へ、平気ですにゃ!心配してくれるなんてご主人様はお優しいいだだだ」
息子「あ、時間ヤバい」
母「ちょ、奥にいきすぎだってほんといって」
息子「母さん朝食出来てる?」
母「あ、うん、テーブルにあるよ」
息子「ありがと」スタスタ
母「いえいえ、どういたしまして。 うー……あ、取れた」
母「……」
母「…服、着よう」
18: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:19:00 ID:VSZkNQQiMw
朝食――
母「え?息子くん今日遅いの?」
息子「うん、友達と約束あるから」
母「女の子かしら」
息子「残念、男の子です」
母「おっとぉwwそれはそれでありですなあwwwデシュフフwww」
息子「俺の母親がいよいよもってキモい」
19: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:50:49 ID:VSZkNQQiMw
夕方――
母「私、ただ今息子くんの学校前に来ております」
母「なーにが、「残念、男の子です キリッ」よう」
母「息子が嘘ついてるのなんて母にはすーぐ分かっちゃうんだから!」
母「あ、べ、別に息子の彼女が気になるとかじゃ、ないんだからねっ」
母「ツンデレいいな…?とりあえずこのキャラでいこう」
??「あの〜」
母「き、気安く話しかけないでよっ!」
??「えっ」
母「あれ?アンタどっかで見たことあるわね… あっ、別にナンパとかじゃないから!勘違いしないよ!?」
??「す、すいません…」
母「ふんっ、何か用?」
??「いや〜、ここ関係者以外立ち入り禁止でして」
母「ハァ?アンタこの学校の何よ?」
校長「あ、校長やらしてもらってます」
母「俺は風になる」ダッ
校長「速っ!?」
校長「…可憐な女性だった…」
20: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:06:05 ID:VSZkNQQiMw
母「フゥー、危ない危ない…」
母「「神*脚-ゴッドジーニアス-」を使わなければ逃げきれなかったわね」
母「ハッ!あ、あれは!」
目線の先には、息子とどう見ても小学校低学年くらいの女の子
母「wwちょwwww私の息子ロリコンかwwwワロタwwwwwww ……ワロ…タ………」
21: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:13:25 ID:VSZkNQQiMw
母「いやいやいやww」
母「ロリコンの何が悪いのよ!!」
母「いいじゃないロリコン!無垢な女性に憧れを抱くのは男として何も間違ってないじゃない!!」
母「そうよ!!たとえ見た目がちょっと小さかったとしても!!」
母「年齢的にはアウトだとしても!!」
母「社会から見たら犯罪だとしても!!」
母「何もおかしいことなんてないじゃない!!」
母「ビバ! 幼 女 趣 味 !!!」
息子「道の真ん中で何を叫んでるんだあんたは」ゴンッ
母「あんっ」
22: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:22:43 ID:VSZkNQQiMw
母「ぶ、ぶったね!親父にもぶたれたことないのに!」
息子「暴力も教育には必要だと思う」
母「おかしい息子に教育される時点でおかしい。…ってあれ?息子くん?」
息子「何やってるの、滅多に履かない運動靴まで履いて…」
母「息子くんの学校結構山奥だからさ。スニーカーでストーカー…ってね」ドヤ
息子「ドヤ顔やめろ」
幼女「…」ビクビク
息子「ああほら、怖がらなくていいからね」ヨシヨシ
母「……あの…」
息子「ん?なに、母さん」
母「彼女とはいつ頃からお付き合いを…?」
息子「もう一発いくか」
23: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:38:55 ID:VSZkNQQiMw
喫茶店――
母「――はあ、つまりこの子は貴方のお友達の妹で」
母「で、この子が自分のお兄ちゃん、つまり貴方のお友達に誕生日プレゼントを買いたくて」
母「それを選ぶのに貴方は付き合ったと、それで間違いないわけですね?」
息子「はあ」
母「それはおかしいなあ」
息子「うん?」
幼女「おばさん、パフェこぼしたぁ…」ベチャー
母「あ、よしよし、大丈夫だよ〜。おばさんがすぐ綺麗してあげるからね〜」フキフキ
幼女「ありがとー!」
母「いえいえ〜」デレ〜
息子「……」
母「…ゴホン」
母「それはおかしいなあ」
息子「あ、やり直すのね」
24: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:44:39 ID:VSZkNQQiMw
母「だって息子くん朝は友達と出かけるって言ったじゃん!」
息子「それはだって、恥ずかしいだろ。自分よりずっと年下の子と出かけます、なんてさ」
母「そうかもしれないけど!私と約束したこと忘れた!?」
息子「え、なに?」
母「「ぼく、ママにはぜったい嘘つかないよ!」って!笑顔で何度も言ってくれたじゃない!あれは嘘だったの!?」
息子「いくつの時の話だろうね」
母「私との約束は所詮そんなものだったのね!」
息子「まあそんなものだったんだろうね…」
25: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:49:47 ID:VSZkNQQiMw
息子「それを言ったら母さんだって大概だよ。後をつけるなんて」
母「ぐぐぐ偶然見かけただけだしィ」
息子「下手な誤魔化ししてないで」
幼女「しないで!」
母「敵しかいない…だと…。…うう、それについてはごめんなさい」
息子「まあ、俺も嘘ついたのは悪かったよ。おあいこだろ」
幼女「だろ!」
母「だろ!」
息子「母さんはあっち」
母「あい…」
26: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:56:49 ID:VSZkNQQiMw
30分後――
幼女「お兄ちゃん、遊んでくれてありがとー!」
息子「はいはい。いいの見つかって良かったね」
幼女「おばさんも、またね!バイバイ!」ブンブン
母「ばいばーい」ブンブンブン
・
・
・
母「わー、もう暗いよ」
息子「冬だしな」
母「ね、息子くん。手を繋いで帰ろうか」
息子「ん」スッ
母「あれ!?あっさり!?」
息子「寒いから、母さんは手袋代わりね」
母「本当にそれ以上でも以下でもなさそうなことが表情から分かる…」ギュ
息子「帰ろ、お腹空いた」
母「今日のご飯は〜…カレー!」
息子「おー」
母「あ、カレー粉ないや」テヘペロ
息子「おい」
27: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:57:52 ID:VSZkNQQiMw
今日の更新はこれでお終いです!
また明日、更新しますね
読んでくれてる方に最上級の感謝を…!
おやすみなさい!
28: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 03:05:20 ID:rhhBmUoYME
けっこう好き
29: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:14:49 ID:jXFPpZf.mk
>>28
ありがとうございます!
嬉しいです
次から投下します
30: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:28:02 ID:EG7w1yMPRs
息子「母さん、手紙きてたよ」
母「ククク…ご苦労しもべよ。褒美に足を嘗めさせてやろう」
息子「ここ置いとくよ」スタスタ
母「つれない」
母「はいはーい、誰からのお手紙でしょーね〜」
母「えーと…あっ!「刹那☆」さんからだわ!」
説明しよう!
刹那☆とは母が趣味でやっているなりきり掲示板で知り合った文通相手である!
母「なになに、「闇が光を侵食し、我を飲み込んでゆく。女神である我を。楽園の果実も我を助ける実を宿してはくれない。芽吹く生命は蒼を瞬く烏よりもたくましくあってほしい。貴殿はどう思うか。嗚呼、貴殿の声が聞きたい」」
母「くう、相変わらず痺れる文章だわあ…こう、心にビシバシくるよね、こうね」
母「早速お返事を――…」ヒラリ
母「ん?何か落ちた。…紙きれ?」
31: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:32:01 ID:VDnJeC4e6A
これは面白いwww
32: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:32:18 ID:R4AFrbnJ1A
母「プ●キュアのメモ帳だった」
母「ええっと、「好きです」」
母「……………」
母「こいつぁ事件の匂いだぜとっつあん…」
33: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:38:29 ID:EG7w1yMPRs
・
・
・
母「会議を始めます」
息子「はあ」
母「議題はこれよっ!」バーン
息子「なにこの髪切れ」ポイ
母「ばっかもーん!ばちーん!キャーッチ!」
息子「口で何言ってんの」
母「これは貴方へのラブレターです!!」
息子「まさかの実母からラブレター」
34: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:45:53 ID:OibDCAXY0c
いいなぁw面白いw
支援
35: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:47:55 ID:AKEZMREro2
>>31
>>34
ありがとうございます!
ギャグなのでおもしろいと言ってもらえるのは本当にありがたいです
母「え?なに?息子くん私からラブレター欲しいの?」
息子「曲解」
母「んもう、後で書いてあげるから今はこっちに集中してね」
息子「中身がなくなった後の飴の袋くらい必要性を感じない。 …で、これなに?」
母「ラブ!レ!ター!」キメッ
息子「その変な決めポーズはエロ本買った時のコンビニレシートくらい要らない」
36: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:56:33 ID:R4AFrbnJ1A
母「エロ本だと<●><●>カッ」
息子「失言」
母「至急提示を命じる」
息子「却下。…で、結局それはなんなの」
母「差出人宛先人不明のラブレター。家の郵便受けに入ってた」
息子「たったそれだけで済む説明がどうしてこうもややこしくなるんだろうね…。ていうか、イタズラだろ、それ」
母「人の想いをイタズラって決め付けるの!?」バンッ
息子「母さん…」
母「もしかしたら内気でシャイな女の子が、ひっそりと気持ちを伝えてくれたのかもしれないじゃない…!今の息子くんの言葉で傷ついた人が世界に一人でもいるかもしれない!…人の気持ちを考えて発言しなさい」
息子「母さん…、ごめん、俺――」
母「まあでもラブレターにプ●キュアはないよね」ポイ
息子「そうだこういう人だった」
37: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:07:26 ID:EG7w1yMPRs
母「冗談だよー でもこれは息子くんが持っててね」
息子「えー…」
母「まあイタズラかもしれないけど、もしかしたら近所の小学生の女の子が息子くんに書いてくれたものかもしれないじゃない?」
息子「まあ、可能性はなくはないけど」
母「だから持っててあげなさいな」
息子「…まあいいか」
母「てわけでとりあえず制服の裏地に縫い付けといたよ!」ジャーン
息子「うわあ無駄に仕事が早い」
38: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:14:39 ID:EG7w1yMPRs
翌日――
母「お兄ちゃん!今日はいい天気だね!」
息子「行ってきまーす…」フワァ…
母「お兄ちゃん?私を置いてどこ行くの?……あの女のところ?許せない…お兄ちゃんは私だけのもの!絶対に行かせない!!」
息子「」バタン
母「お兄ちゃっァアアアァァん!!!」
母「喉いてえ…」
39: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:21:41 ID:nUErM70S8M
昼頃――
母「あっ、そうだ!牛乳切れてたんだった!」
母「私ったらドジっ子」ポカッ
母「コンビニ行きますか〜…」ガチャリ
??「あ、あのっ!」
母「ん?」キョロキョロ
??「あのっ、こっちだ…です!」
母「右でも左でもない…上かッ!くせ者ォ!であえであえぇ!」バッ
??「目の前にいるから!ちょっと目線下げてもらえばすぐ見つかるから!」
母「なんと目の前にショタがいる」
40: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:28:22 ID:7qWZnYTPBM
母「あ、コ、コホン。…僕どうしたの?迷子かな?」しゃがみヨシヨシ
男の子「ち、ちげえよおばさん!バカじゃねえの!/」カァアアア
母「元気いいね〜。学校帰りかな」
男の子「そ、そうだぜ!…あっ、そ、そうです!」
母「ふふ、寄り道しちゃ駄目だよ。気をつけて帰りなさいね」
男の子「あ、ま、待って!」
母「え?」
男の子「好きです!」
母「なんということでしょう」
41: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:38:04 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「て、て、手紙っ」
母「て、て、手紙?」
男の子「よ、読んでくれましたか!!」
母「えっ、あれ君だったの!あんな紙だからてっきり女の子かと…」
男の子「ややこしくてごめん…なさい!えっと、返事くれ…ください!」
母「あらあら、なんでこんなおばさんがいいのかしら…学校に可愛い子、たくさんいるでしょう?」
男の子「他の女なんてキョーミない!」
男の子「ずっと憧れてたんだ…」
男の子「俺を…俺の心に迫り来る闇を溶かしてくれるのは…楽園を満たしてくれるのは、林檎でも慈悲深い光でもない、「きよきよ」だけだ!」
母「パパパパパードゥン?」
42: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:44:55 ID:AKEZMREro2
男の子「あ、言うの遅れた…えっと、ハンドルネーム「刹那☆」です」
母「あ、「きよきよ」です」
男の子「リアルでは初めまして。…で、返事は?」
母「言っていい?
なんだこれ」
43: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:45:57 ID:nUErM70S8M
今日の更新はここまでです
また明日!
44: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 22:23:13 ID:EKSJzxcqmM
これ面白いwwつCCC
次が待ち遠しいSSに会えるとは……
45: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:24:31 ID:7qWZnYTPBM
>>44
わぁああ、支援&コメント共にありがとうございます!(*^∽^*)
早速続き更新しますね
46: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:30:54 ID:R4AFrbnJ1A
母「え、ええっとね…(…ふう、落ち着きなさい、母。焦ることないわ、所詮子供の言うことだもの)」
男の子「きよきよ?」
母「うん、気持ちはとっても嬉しいわ」
男の子「じゃ、じゃあ!」
母「でも付き合うのはおばさん無理かな〜ごめんね〜」
男の子「そ、そんな…!」
47: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:33:41 ID:EG7w1yMPRs
男の子「……でやる…」フルフル
母「え?」
男の子「死んでやるぅぅうぅぅううわぁああぁぁあん」(ジャックナイフ片手に)
母「ええぇぇえええ」
48: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:41:46 ID:R4AFrbnJ1A
母「ちょちょちょっと落ち着いて僕!!」ワタワタ
男の子「もう生きてる意味なんてない!」
母「ていうかなんでそんなもの持ってるの!?」
男の子「楽園を侵食する組織がいつ俺を殺しにくるかわかんないからに決まってんだろぉお!」
母「めんどくせえ!子供の中二病めんどくせえ!」
49: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:44:05 ID:t3o.gKfTxg
母「い、いい子だからそれをこっちに渡しなさい!」
男の子「武器を欲しがるなんて…ま、まさか…!きよきよ、組織の奴らに操作されてるのか!?」ハッ
母「危ないからじゃぁああ」
男の子「待ってろ!今助けてやる!総員突撃!」
母「ナイフしまって!ナイフしまって!!」グググ
男の子「手を離せ!きよきよの体を返せぇ!くそっ、なんて馬鹿力だ!」グググ
母「失礼ねぇえ!!」グググ
息子「何してんの…」
50: 名無しさん@読者の声:2011/11/16(水) 19:47:14 ID:O2Dmey52w.
クッソワロタw
息子の疎外感パネェw
つC
51: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:51:59 ID:9T2uppugkA
母「む、息子くん!?あっそれと幼女ちゃんも!」
男の子「幼女!?」バッ
母「へ?」
男の子「…………」汗ダラダラダラ
息子「…母さん、さすがに小学生にまで迷惑かけてたら俺怒るよ」
母「め、迷惑なんてかけてないもん! ていうか息子くんなんで幼女ちゃんと?学校は?」
息子「学校は午前授業って昨日言ったろ。幼女ちゃんはなんか学校前にいた」
幼女「こんにちは!」ニコニコ
母「あ、はいこんにちは〜」
52: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:06:40 ID:jXFPpZf.mk
>>50
支援ありがとうございます!
ある意味二人だけの世界ですねww
息子「なんかあのプ●キュアの手紙くれたの幼女ちゃんだったらしい」
母「やっぱりね!母の勘は当たるのよ!」
幼女「返事が聞きたくて会いに行っちゃったの」テレテレ
母「やるぅ!」ヒュヒュ-
男の子「………」ソォ〜
幼女「…あれ?そこにいるのってもしかして…男の子くん?」
男の子「!!!」ギックゥ
53: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:11:22 ID:9T2uppugkA
母「え?知り合い?」
幼女「うん!合同給食で知り合った、私の一学年上のお兄ちゃんなの!」
母「へ〜」
幼女「ねえねえ男の子くん、こんな所で何してるの〜?」
男の子「ななななにもしてねぇしマジで調子乗んなよ!」
息子「なんだこの子DQNか」
54: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:21:20 ID:jXFPpZf.mk
幼女「なになに?ねえおばさん二人で何話してたの?」キュルン
母「え?えっと…楽園のことについて少々」
男の子「あっちょバっ…」
幼女「楽園?…男の子くん…またあのくだらない与太話してたの?」フゥ…
母&息子「!?」
55: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:33:36 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「よ、与太話とか言うな!」
幼女「だってほんとはありえないことなんだよ?先生からも注意されてたよね…?」
男の子「お、お前にはわかんねえよ!」
幼女「そうやって自分の殻に閉じこもってるから友達できないんだよ?」
男の子「あ、あんな低俗な奴ら、友達にしたくねえだけだ!」
幼女「そういう言動で人は離れてくんだよ」
男の子「おまっ、お前には、関係ないだろぉ!」グスッ
幼女「関係ないけど、これだけは言っとくね」
男の子「なんだよ!」
幼女「私のクラスの子みんなドン引きしてた」
男の子「うわぁあああん!」
母「やめて!男の子くんのライフはとっくに0よ!」
56: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:39:26 ID:7qWZnYTPBM
幼女「もうっ泣いてないで帰ろ?」
男の子「うー…」グスグス
幼女「お兄ちゃん、おばさん、またねー!」
息子「あ、ああ…」
母「き、気をつけてね…」
57: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:44:44 ID:jXFPpZf.mk
母「息子くん…」
息子「何かな母さん…」
母「最近の子って怖いね…」
息子「…そうだね…」
その後、母は同情から男の子(刹那☆)宛てにきよきよとして励ましの手紙を送り、またテンション高く押しかけられたのは別のお話...
58: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:46:02 ID:iIheZSRL/E
今日の更新はこれでストップしますね!
支援してくれる方、読んでくれてる方ありがとうございます
ではまた明日!
59: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:07:50 ID:nUErM70S8M
何週間後――
母「郵便受けチェーック」
母「男の子くん――もとい刹那☆さんからお手紙来てたら大変だからね…」(早く返事しないと押しかけられるから)
母「パカッとね」パカ
母「ん…?こ、これはっ…!!」
60: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:12:55 ID:jXFPpZf.mk
・
・
・
母「息子くん、デュエル…しようぜ?」
息子「これはまた前触れなく始まったね」
母「私が言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を息子くんが言うの。そして、息子くんが言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を私が言う――その繰り返し。まさに無限ループね。どちらかが死ぬまでやめられないデスマッチよ!」
息子「つまり?」
母「しりとり」
息子「馬鹿か」
61: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:18:44 ID:EG7w1yMPRs
母「実の母に向かってなんてこと言うのまったく!…じゃあとりあえず「しりとり」の「り」からね。はい」
息子「り?りー…「リコーダー」」
母「「だ」ね。「駄目だ!こっちに来るな!犠牲になるのは俺だけでいい…行けよ。……早く行けぇっ!――ここから先は、一歩も通さない」の、「い」」
息子「なんだろう俺の知ってるしりとりと大分違う」
62: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:29:22 ID:R4AFrbnJ1A
母「ほら、「い」だよ」
息子「ハァ…はいはい。…「岩」」
母「「私の」はい、「の」」
息子「…「ノスタルジア」」
母「「姉から」はい、「ら」」
息子「……「ラテ」」
母「「手紙が」はい、「が」」
息子「………「瓦礫」」
母「「きました」、よく出来ましたぁ!」
息子「カンペのあるしりとりなんて初めてだよ」
63: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:40:49 ID:EG7w1yMPRs
母「てわけで、私の姉から手紙がきました」
息子「そうですか」
母「なんかね、海外に転勤するみたい」
息子「ふうん」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「へえ。……え?」
母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」
息子「聞こえてるから。…そうなんだ。で、いつ来るの?」
母「今日」
息子「は?」
母「今から」
息子「は!?」
ピンポーン...
母「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
息子「きちゃったー…」
64: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:47:56 ID:7qWZnYTPBM
母「いい?息子くん!その子の前では私は上品で可憐なお母さんだからね!」
息子「また変な見栄張って…」
母「やるったらやるの!いい?余計なこと言っちゃ駄目だよ!」
息子「了解しました」ハァ
母「よしっ! …いらっしゃーい!」ニコォ
息子「(よそ行き100%の笑顔乙)」
ガチャ――…
65: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:55:23 ID:9T2uppugkA
いとこ「こんにちは、いとこです。しばらくお世話になります」ペコリ
母「そんな畏まらなくていいのよ。自分の家だと思ってくつろいでね」
いとこ「すいません、ありがとうございます」
母「さ、上がって」
いとこ「はい、お邪魔します」
母「ほら、息子くんもちゃんと挨拶しなさい」
息子「…息子です、よろしくね」
いとこ「はいっ」
母「ささ、お茶菓子用意してあるのよ!きてきて〜」
いとこ「ほんとですか?私甘いもの大好きなんです!」
キャッキャウフフ-
息子「……」
66: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:03:29 ID:R4AFrbnJ1A
その日の夜――
母「ようこそ!いとこちゃんパーティー!」
息子「いつの間にこんなケーキを…」
いとこ「私の為にわざわざ買ってきてくれたんですか?なんだか悪いです…」
母「ふふ、これね、実はおばさんの手作りなの」
いとこ「え!?……へえ、そうなんだ…」
息子「……」
母「さあ、食べて食べて!」
息子「いただきます」
いとこ「あ、い、いただきます!」
母「召し上がれ〜」
67: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:11:12 ID:jXFPpZf.mk
パーティー中――
母「ところで、いとこちゃんはいくつだったかしら?」
いとこ「あ、今中三です」
母「あらあら、若いわあ。学校はここから通える距離なのよね?」
いとこ「はい!ちょっと遠いですけど…」
母「早起きならおばさんに任せて!いつも息子くんを起こしてあげてるんだから」
息子「頼んでないよ」
母「もう!またそんなこと言って!」
いとこ「……、息子さんは今いくつなんですか?」ニコ
息子「…ああ、高三だよ」
母「もう、素っ気ないんだから!こんな可愛い子が聞いてるんだから笑顔の一つ見せるべきよ!」ムニムニ
息子「ちょ、こら!」
いとこ「……」
68: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:19:33 ID:EG7w1yMPRs
深夜――
いとこ「……」ムクリ
母「スピー…スピー…」zZ
いとこ「……」コソコソ…
いとこ「……」ソォ〜
息子「どこ行くの?」
いとこ「ッ!!」ビクッ
69: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:39:12 ID:iIheZSRL/E
息子「トイレなら向こうだよ。まあ、玄関とトイレの扉を間違う人間なんて一人で充分だけど」
いとこ「…ちょっと外の空気を吸いに」ニコ
息子「わざわざ着替えて…そんな肌を見せた格好で?」
いとこ「……」
息子「戻ってあげてくれないかな、気付いたらあの人すごく心配するから」
いとこ「……っざい…」
息子「ん?」
いとこ「うっざいのよこのっ…
マ ザ コ ン 男!!!!
」
息子「」
70: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:49:24 ID:nUErM70S8M
息子「ま、マザコ…」
いとこ「なんなの!?歓迎パーティーでもイチャイチャイチャイチャ見せつけてんの!?主役はあたしなんだからあたしを優先してちやほやせんかい!!」
息子「い、イチャイチャって」
いとこ「いっくら顔が良くてもマザコンなんてキモいだけ!おばさんもおばさんで息子溺愛すぎ!てかそんな人らがいる家居たくないんだっつうの!!」
息子「ちょ、ちょっと待っ」
いとこ「近寄んないでよ!もうほんっとありえない!!」ガチャ
息子「あっ、こ、こら!待て!」
いとこ「最悪ッ!!」バタンッ
息子「ぐぶっ」ガン
息子「……ってえ〜…」
息子「お…」
息子「男はマザコンじゃな――――い!!」
71: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:58:06 ID:iIheZSRL/E
翌朝――
息子「」ガチャ
いとこ「」ガチャ
息子&いとこ「あ」
息子「えーっと…」
いとこ「おはようございます息子さん」ニコリ
息子「え」
いとこ「今日は天気が良いですね」
息子「そ、そうだね」
いとこ「今日も一日頑張りましょう――ねッ」(足踏み)
息子「〜〜っ!?」
息子「おまっ…」
母「おはよう、二人共!朝食出来てるよ〜」
いとこ「わーい、おばさんのご飯大好き!」タタタ
母「嬉しいわあ。…息子くん何うずくまってるの?さっさと来てね〜」タタタ
息子「……悪魔だ」
家族に悪魔が増えました by息子
いとこ「せめて小悪魔って言いなさいよっ!」
72: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 23:00:21 ID:iejdJWCkgM
息子くんhshshshs
いとこちゃんが息子くん虐めたら全力で泣かす!!(*^ω^*)
73: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 23:03:53 ID:nUErM70S8M
今日の更新はこれで終わりです〜
また明日更新します
感想やアドバイスなどくれたら嬉しいです
では!
74: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 23:07:00 ID:nUErM70S8M
>>72
ありがとうございます、いとこちゃんが登場した今、息子にはその好意がすごく嬉しいと思いますw
宣戦布告いただきました!
ではでは失礼します!
75: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/18(金) 23:51:59 ID:VSZkNQQiMw
息子「ねえ」
いとこ「………」
息子「……ねえ」
いとこ「………」
息子「……おいこら」グイッ
いとこ「いっだだだ、ちょっと髪引っ張んないでよ信じらんないっ」
息子「信じらんないのは君だ。なんで自分の学校までの行き方が分からないんだよっ」
いとこ「知らないわよっ、さっきの角曲がれば着くと思ったんだもん!!」
息子「ていうかどこだよここ、ああもう授業始まってるし…」
いとこ「知らないわよ、もう〜!!」
息子「……ハァ〜…」
息子「(ていうか、なんでこんなことになってんだっけ…?)」
話は一時間ほど前に遡る――
76: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:03:47 ID:VSZkNQQiMw
一時間前、朝食中――
母「いとこちゃんは今日がこの家からの初登校ねえ。道大丈夫?」
いとこ「大丈夫ですよ〜」
母「本当?不安だわ〜… あっ!そうだ、息子くん、送って行ってあげなさい!」
息子「え」
いとこ「ほんとですか?そうしていただけたら安心だなあ」
息子「え゛」
母「そうね、そうしましょう」
息子「ちょ」
いとこ「よろしくお願いしますね、息子さん!」
息子「待」
母「あら、もうこんな時間ね。じゃ、行ってらっしゃーい」
いとこ「はーい」
息子「(発言権ェ…)」
77: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:17:39 ID:AKEZMREro2
・
・
・
息子「なにこれ俺可哀相」
いとこ「は?」
息子「ああいやなんでも…ていうかなんで一緒に行くこと許可したの?」
いとこ「おばさんに媚び売るために決まってんでしょ」
息子「なら俺にも媚び売ってよ…」
いとこ「あ?」
息子「女子中学生の眼力怖すぎる」
78: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:27:40 ID:EG7w1yMPRs
息子「いや、てか道順大丈夫なんじゃなかったの」
いとこ「だ、大丈夫よ」
息子「じゃあ次どっちに行けばいいの」
いとこ「あっち」
息子「よしこっちだな」
いとこ「私は鷺ノ宮家の伊澄さんか」
息子「果たして今のツッコミは何人に伝わったのか」
79: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:33:34 ID:iIheZSRL/E
いとこ「もうサボってよくない?」
息子「駄目だろ」
いとこ「いやほらあたしゆとりだし」
息子「駄目だろもう色んな意味で駄目だろ」
いとこ「てわけであたしサボるから」
息子「待ちなさい」
80: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 00:36:14 ID:.Lm55Anatw
このSSいいww支援!
81: C:2011/11/19(土) 00:36:33 ID:3royW.7drM
ハスハスハスハス!
82: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:39:55 ID:jXFPpZf.mk
いとこ「何よ、あんたはもう行っていいわよ」スタスタ
息子「こら、待て」
いとこ「ついて来ないでよ」
息子「学校は行きなさい」
いとこ「…バカみたい」ボソッ
息子「ん?」
いとこ「……」
息子「いとこちゃん?」
83: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:48:45 ID:iIheZSRL/E
>>80
>>81
支援ありがとうございます!すごく励みになります!
いとこ「…わかった」
息子「わかったか」
いとこ「息子も一緒にサボろ!」ニコ
息子「よしわかったわかってないな」
いとこ「どうせ今までサボったことないんでしょ?一回サボっちゃえばなんてことないんだから!」グイグイ
息子「おい、待て」
いとこ「レッツゴー!」グイグイ
息子「ノーセンキュー…」ズルズル
84: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:55:20 ID:jXFPpZf.mk
サボり中――
いとこ「ねえ息子、どこ行きたい?」
息子「学校」
いとこ「わかった、ゲーセンね!」
息子「君のわかったはわかってないと認識することにする」
85: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:00:11 ID:R4AFrbnJ1A
ゲーセン――
@クレーンゲーム
いとこ「あっ、このぬいぐるみ可愛いなあ〜」
息子「そう」
いとこ「取れるかな〜欲しいなあ〜」チラッチラッ
息子「挑戦してみたら?何事もまずやってみなきゃ始まらないよ」
いとこ「……。え〜、でも私こういうの苦手〜」チラッチラッ
息子「そう?ならやめて学校行こうよ」
いとこ「……」ピキッ
86: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:05:28 ID:EG7w1yMPRs
Aプリクラ
いとこ「あっプリクラ撮ろうよ!」
息子「なんで?」
いとこ「え?」
息子「400円も出してこれで撮る意味ってあるかな。それならデジカメ買って現像した方が良くない?高画質だし」
いとこ「……。い、いやほら記念にぃ」
息子「記念ってなんの?サボり記念?」キョト
いとこ「……」ピキリ
87: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:09:45 ID:jXFPpZf.mk
B太●の達人
いとこ「あ、新曲入荷してる!やろう!」
息子「どうぞ」
いとこ「…やろう!」
息子「だから、どうぞ」
いとこ「……」ブチッ
88: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:22:50 ID:jXFPpZf.mk
いとこ「あああああっんったっほんっと頭おかしい!!」
息子「ん?」
いとこ「あんたなんかと遊ぶくらいなら学校行った方が100倍マシよ!ヘイタクシー!!」
息子「ふっ…ヘイタクシーってっ…」
いとこ「な、何笑ってんのよマジありえないっ!!」
息子「っ…あははははっ」
いとこ「っ〜〜」カアアアア
89: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:23:47 ID:jXFPpZf.mk
タクシー到着
いとこ「も、もうほんと最悪!ありえない!べろべろべーっだ!!バイバイキーッン!!」バタンッ
タクシー出発
息子「ちょ、バイバイキ……あははは、あははっ」バンバン
ゲーセン店員「あの、お客様」
息子「はあ、はーっ…あ、はい?」
ゲーセン店員「お客様がクレーンゲームを叩いてくれたおかげでぬいぐるみが一つ落ちたのですがお代をいただけますか?」
息子「」
90: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:28:26 ID:jXFPpZf.mk
その日の夜――
息子「ぬいぐるみ代は払わされるわ学校には遅刻するわ最悪だった…」
息子「…このぬいぐるみどうしよう」
息子「いらないし母さんにでもあげるか」ガチャ
いとこ「」ガチャ
息子「あ」
いとこ「ゲッ」
息子「この世最大の汚物を見たような顔するな」
91: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:34:26 ID:jXFPpZf.mk
いとこ「ん?あんたその手に持ってるのって――…」
息子「ああ、これ?そうだよ、これは君のせいで」
いとこ「な、何よ、もしかしてあたしの為に取ったわけ?」
息子「へ?」
いとこ「い、一応もらってあげる」バッ
息子「あ」
いとこ「こ、こんなんで機嫌取ろうったって、無駄なんだからね!」バタンッ
息子「窃盗だろ今の…(まあ処分できたからいいか)」バタン
92: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:39:12 ID:AKEZMREro2
いとこの部屋――
いとこ「何よ、あんなこと言っといて取ってくるなんて…」
いとこ「……」(ぬいぐるみジーッ)
いとこ「……よく見たらそんなに可愛くないじゃない」
いとこ「……」
いとこ「……」ギュ-
いとこ「……笑った顔、子供みたいだった」
いとこ「……」
母「いとこちゃんご飯よ〜」ガチャ
いとこ「どっせーい!!!」ブンッ
母「ご乱心!?」
93: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:44:21 ID:9T2uppugkA
母「どどどうしたのぬいぐるみを壁に叩きつけて!顔も赤いし!風邪!?風邪なの!?」
いとこ「な、なんでもありません。さあご飯を食べに行きましょう!さあ!」グイグイ
母「え?えー?」バタン
ぬいぐるみ「解せぬ」
94: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:46:02 ID:jXFPpZf.mk
今日の(?)更新はここまでです〜
母がまったく出てきませんでしたね!主役なのに!w
では失礼します´`支援感謝です〜
95: 僕様ちゃん ◆s1GX07Jqyg:2011/11/19(土) 04:09:10 ID:Qb3/gkn9Fs
4Yenあげようじゃあないかッ!
96: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 09:39:00 ID:0VQbs4Y8tE
どっせーい!!!にフイタwww
97: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 09:56:30 ID:T1ubdC60Hs
好きだww
つCCCCCCC
98: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 10:58:47 ID:O2Dmey52w.
だめだww全員のキャラが濃すぎるww
面白いけど思い出し笑いさせるのはやめてほしいなw
つCC
99: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 16:10:39 ID:VSZkNQQiMw
>>95
ありがとうございまあすッ!
>>96
そこは正直狙ってたので嬉しいですw
ありがとうございます
>>97
キュン(●^o^●)!
支援ありがとうございます!励まされます
>>98
そう言ってもらえるとありがたいですね〜
思い出し笑いしてくれるくらい楽しんでくれてるなら本望ですw
支援感謝です
今日も夜辺りに更新しにきますね!
ではでは
100: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 21:58:21 ID:jXFPpZf.mk
数日後、高校――
ザワザワ―…
クラスメイト1「お、息子、はよっす」
息子「ああ、おはよう」
息子「ふー…」ストン
息子「(疲れたな…)」
息子「(あれで終わるかと思ったら何故か毎朝一緒に登校することになってる…)」
101: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 21:59:16 ID:nUErM70S8M
クラスメイト2「息子、おはよう!」
息子「(大体あの子なんで朝からあんなテンション高いんだ?)」
クラスメイト2「なあ息子、今日の数学の宿題やった?」
息子「(チラチラこっち見るくせにこっちが何か話したら怒るし…)」
クラスメイト2「俺やってないから見せてほしいんだ。今日当たるんだよな〜」
息子「(カルシウムが足りてないのか)」
クラスメイト2「勝手に見るぜー?」ガサゴソ
息子「(魚でも食べさせるか?おろすか…いや)」
クラスメイト1「おいおい、勝手に見ていいのか?」
クラスメイト2「平気だって、コイツ優しいから。な、息子!」
息子「焼くか」
クラスメイト2「俺を!?ノートを!?」
102: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 22:00:20 ID:O2Dmey52w.
焼くなwwwwwww
この時間に声出してワロタwww
103: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:06:19 ID:iIheZSRL/E
息子「へ? あ、ああ、ごめん。何?」
クラスメイト2「なんだよ、寝ぼけてんのか?数学のノート!見してくんない?」
息子「ああ、いいよ。はい」
クラスメイト2「やりぃ!ありが」
親友「待て小僧」
クラスメイト2「と…う……」
104: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:20:27 ID:nUErM70S8M
息子「あ、おはよう。今日は遅かったんだね」
親友「ふむ、僕は通常8時17分には着席して好物であるしるこを啜っているからな。8時21分に登校してきた今日は些か遅い到着だった。認めよう。そして、おはよう。僕は自分の非を認め、そしてする挨拶はやはり清々しいな」
クラスメイト2「あ〜…悪ぃ息子、俺やっぱノートいいわ」
親友「む、何故だ?君は宿題をやってきていないのだろう?そして数学は一時間目に位置している。息子のノートを写しあたかも自分がやったかのように振る舞う方が賢いやり方だろう」
クラスメイト2「え、あ、ああ〜…じゃ、じゃあやっぱ写して――」
親友「だがまあ待て。僕は先程君のその行為を止めた。その解説を今しようではないか。そうだね、君のその行為は極めて効率的だろう。だがね、だがしかしだよ。君は僕の親友である息子の努力の結晶であるノートをなんの対価もなくただ写そうとしたわけだ。それは息子に対する冒涜ではないかな」
クラスメイト1「親友、その辺で」
親友「そこでだね、差し当たっての問題解決の為に僕のノートを貸そう。心配はいらない、僕は宿題の内容ならすべて頭に入っている。なんなら今ここで音読しよう。P138四角4の問1、X――」
クラスメイト2「すいませんでしたぁっ!」ダッ
105: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:25:08 ID:jXFPpZf.mk
>>102
焼きます、あぶりますww(魚を)
笑ってくれてなによりです(*^∽^*)
親友「訳がわからんな、理解しがたい。人の好意は受け取るものだ」
息子「そうだね、ところでそろそろ先生くるよ」
親友「む、もうそんな時間か?では僕は席に着くとしよう。ああそうだ息子、後で話すことがある。大した話ではないがな。ではな」サッ
クラスメイト1「…気の毒だったな、クラスメイト2」
息子「後で謝っておくよ…」
106: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:46:08 ID:VSZkNQQiMw
昼休み――
親友「ところで、話なのだかね。ああ、食べながらでもいいかい?本来何かを口に含みながら話すというのはマナー違反だが、学校生活における「昼休み」という希少な時間において、それを最も効率よく使うために僕は今敢えてマナー違反をしようと思う。これについての反論はあるかな」
息子「ないよ」
親友「うむ。では、いただきます」
息子「いただきます。…相変わらず豪華なお弁当だね」
親友「そうかな、まあ、そう見えるかもしれないね。重箱というのは僕以外持っている人を見たことがない。だが君はそろそろ見慣れてきていい頃合いだと思うよ。そして君のお弁当もとても美味しそうだ。具体的にいうと、そうだね。そのたこさんウインナーとか…」
息子「食べる?」
親友「いや、遠慮しておこう。君の母上は君に食べてもらう為に作ったのだろうからね。 ああ、話が逸れたね。それで、朝言っていた僕が話すことなのだが」モグモグ
息子「うんうん」モグモグ
107: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:51:54 ID:VSZkNQQiMw
親友「まあ、私事で申し訳ないんだが、僕はつい先日誕生日、というものを迎えてね。ああ、その節はメールありがとう、大切に保管してパソコンに送っておいた」モグモグ
息子「わざわざいいのに」モグモグ
親友「いや、とても嬉しかったからね。それでだな、まあ家族にも大層祝ってもらったわけだ。この歳で少々恥ずかしい気もするがね。妹からもプレゼントを貰った。感動したね」モグモグ
息子「ふむふむ(卵焼き若干しょっぱくないか、これ。俺甘い方が好きなんだけどな)」モグモグ
親友「その妹の話を聞くにね、どうやらそのプレゼントは君と一緒に買いにいったものらしいんだ」モグモグ
息子「そうだね(まあ食べれるからいいか)」モグモグ
親友「妹…幼女がお世話になっているようだね。これからも兄妹共々よろしく頼むよ」モグモグ
息子「こちらこそ(うん、おいしい)」モグモグ
108: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 22:59:33 ID:VSZkNQQiMw
親友「まあ僕が言いたいのはそこではなくてだね。うーん、なんと言ったらいいのだろう」
息子「?」モグモグ
親友「妹を、よろしく頼む」
息子「? さっき聞いたよ(お、ハンバーグ入ってる)」
親友「相変わらず察しが悪いね、君は。それとも焦らしているのかい?いいだろう、ならば僕がはっきり言おうではないか」
息子「(あー、今日トイレットペーパー買ってこいって頼まれたんだっけ)」モグモグ
親友「女として、妹を、よろしく頼む」
息子「ブーッ」
109: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 23:04:01 ID:VSZkNQQiMw
親友「……」(眼鏡フキフキ)
息子「ごほっ、ごほっ」
息子「あ、ありえないだろ!母さんといい君といい、なんで俺が小学生を相手にしなきゃいけないんだ!」
親友「それは僕の妹に魅力がないと言っているのかな」イラッ
息子「なんでちょっとイラっとしてんの!? そういうことじゃなくて、俺は普通に普通の年代の子が好きだから」
親友「そうか…幼女にもいい相手が見つかったと思ったのだが…」ショボン
息子「ショボンとしないでよ…」
110: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 23:07:58 ID:VSZkNQQiMw
放課後――
親友「ではな」
息子「また明日ね」
息子「(しかし、なんで俺をロリコン扱いするんだが…)」
息子「……」
息子「彼女でも作ろうかなー…」
111: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 23:13:22 ID:VSZkNQQiMw
息子「ただいま…」ガチャ
母「ぎぃやああああああああああああ」ダダダダダ
母「息子くん抱きとめてえええええええええええ」ダダダダダ
息子「うわああああああああああ」サッ
母「まさかの回避ー!!」ズシャー
息子「なに、なに、えっ、なに!?」
母「うう…」ムクリ
息子「母さん?え?なにどうしたの、なにかあった?」
母「録画が…」
息子「え?」
母「アニメの録画が…全部消えた……」
息子「それだけで帰宅してきた息子の胸の中にダイブか」
112: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 23:18:13 ID:VSZkNQQiMw
いとこ「あの〜…」ソロソロ
母「ハッ」
いとこ「ごめんなさい、私何かまずいことしましたか…?」
息子「(リモコン…犯人は奴か…)」
母「ウッ、いいのよ、気にしないでちょうだい…」フラフラ
いとこ「お、おばさん、ふらふらですよ!」
母「ふふ、ふふふ…」フラフラ…
いとこ「お、おばさん!待ってください、謝りますっ、弁償します〜!」アセアセ タタタ…
息子「……っふ」
息子「しばらく彼女は無理かな」
113: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 23:18:48 ID:VSZkNQQiMw
今日の更新はここでストップです
また明日更新しますね!
それでは!
114: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:00:13 ID:EG7w1yMPRs
朝――
息子「行ってきます」
いとこ「行ってきます、おばさん」
母「はーい、行ってらっしゃーい」
バタン
母「……」
母「……あれっ?」
母「あれれ?きょ、今日はあっちを追って行かなくていいの?」
母「え?あ、つ、つまり…?」
母「出番キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!??」
115: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:11:28 ID:t3o.gKfTxg
母「うほほwwwちょww私の時代ktkrwww」
母「何wwしますかねwwあっ母ファンの皆様お待たせしましたプオァwww」
母「…あっ、その前に食器片付けなきゃ」
カチャカチャ―…
母「よし!じゃあ早速…って、あ、洗濯物洗濯物」
ウィンウィン―…
母「これでよし。じゃあ―…あ、今日燃えるゴミの日だったわ!」
ガサゴソ―…
母「えーと次は、そうそう!卵が安かったのよね、買いに行かなきゃ〜」
タタタ…
母「ふう、ただいま〜。近所の人とすっかり話しこんじゃった。おっ!お昼のワイドショーが始まる時間ね!」
ワイワイ
母「面白かったわあ、さ、昼寝昼寝。目覚ましは息子くん達が帰ってくる30分くらい前に設定して……」カチャカチャ
母「って馬鹿かあ―――っ!!!」ガッシャアアン
116: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:16:03 ID:AKEZMREro2
母「わったっしは、ばっかっか!」
母「ついリズミカルに口ずさんでしまうレベルだわ!」
母「何普通に普通の母親としての日常を過ごしてるの!?」
母「私はそんな子じゃない!もっとやれる!やれば出来る子なのよ!!」
お隣さん「(また何か騒いでるわ…)」
117: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:20:51 ID:jXFPpZf.mk
ピンポーン…
母「あ、はーい」
母「はいはい、どちらさま〜…」
セールス「あっどうも〜!あ、お母様いますぅ?」
母「え?私ですけど…」
セールス「あらっ!あらあらまあまあ、てっきりお姉様かと!やだわあ私ったらウフフww」
母「あらやだお上手ですこどブシュシュww」
セールス「(えっキモい…)」
118: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:26:50 ID:iIheZSRL/E
セールス「(でもこの調子なら上手く売り付けられそうねニヤリ)あのですね奥様、私こういうお化粧品取り扱ってる者でして〜」ベラベラ
母「へ〜…」
ここで母はひらめいた
名前も素性も知らぬ、これから生涯関わるとも思えないこのセールスの女性になら、主人公なりきり癖を存分に披露してもいいのではないか?と――…
母「……」ゴクリ
セールス「奥様?」
119: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:33:14 ID:AKEZMREro2
母「あっ…」フラッ バターン
セールス「お、奥様!?」
母「き、気にするでない、じぃ…」
セールス「じぃ!?私!?」
母「わらわの命はここで尽き果てる運命だったのじゃ…」コホッコホッ
セールス「え?え?」アセアセ
母「泣かないでくれ、お母様、お父様…母は、ここで命尽き果てても何も後悔はいたしませぬ…」
セールス「よ、よく分からないですけど、救急車呼びますね!?」
母「あ、救急車はいいです」
セールス「救急車はいいの!?」
120: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:39:55 ID:AKEZMREro2
母「ああ、これが走馬灯?思い出が溢れてくる…」
母「ふふ…涙が出てきてしまった…情けないのう」
セールス「出てませんけど…」
母「……」
セールス「……」
母「ぐ、ぐすんぐすん」
セールス「泣きまね下手っ!」
121: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:46:56 ID:jXFPpZf.mk
母「だかしかし、看取ってくれるのがじぃ一人とは案外寂しいものじゃのう…」
セールス「ねえじぃって私?私なの?」
母「まあその見慣れたシワシワの顔と髪のない頭を見ながらこの世を去るのも不思議と悪くない」フフ
セールス「ねえ!じぃって私!?私なの!?ねえ!!」
母「泣くな、じぃよ。わらわは幸せじゃった…」
セールス「私は今かなり不幸せですけどねえ!!」
母「ガクリ」
セールス「とんだ言い逃げならぬ言い死にじゃない!」
122: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:50:56 ID:iIheZSRL/E
セールス「って、ま、まさかほんとに死んでないわよね…?」
母「……」グッタリ
セールス「……わ、私、知らないっ!」ダダッ
母「……」
母「ふう〜」ムクリ
母「やるなら徹底的に。母クオリティーです!」ブイ
123: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:01:19 ID:9T2uppugkA
・
・
・
夕食時――
母「今日はからあげよ〜ご飯のおかわりいる?ふふふ〜」
いとこ「……」
息子「……」
いとこ「ちょ、ちょっとあの人なんであんな機嫌いいわけ?」ヒソヒソ
息子「機嫌がいいっていうか、ストレスが解消された感じだな」
いとこ「ふ、ふーん…??」
124: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:01:50 ID:9T2uppugkA
息子「そういえば母さん」
母「なあに?」
息子「玄関に見覚えのないハイヒールが一足落ちてたんだけど…」
母「えっ?」
息子「一組じゃなくて一足なんだよね。慌てて走り去ったみたいな感じで倒れてたし」
母「……」汗ダラダラ
息子「母さん?」
母「き…」
息子「き?」
母「気のせいよ――っ!」
とりあえずセールスマンを相手にするのはやめよう、そう思った母の一日でした
125: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:03:02 ID:t3o.gKfTxg
そんな感じで更新一旦終わりです〜
また夜更新しますね
126: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 23:22:35 ID:MlnIltvo6U
おもしろいーっ
支援いたす
127: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 00:07:35 ID:iIheZSRL/E
>>126
支援ありがとうございます!
その一言が私の原動力に繋がりますキリッ
と言いつつなんですが…眠気が相当あれなので今日はもう寝たいと思います;
また明日、更新します(説得力ないですね、すいません;)
失礼します
128: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 20:40:12 ID:R4AFrbnJ1A
小学校――
男子1「みんなでサッカーしようぜ!」
男子数名「やろうやろう!」
男子1「よっしゃ、グランド集合な!」
男子2「おう!…ん?」
男の子「……」
男子2「なあ、本ばっか読んでないで男の子も行こうぜ!」
男の子「…俺はいい」プイッ
男子2「えー、でも」
男子1「ほっとけよ!そいつ一人で本読むのが好きなんだから!ほら男子2、行こうぜ!」タタタ
男子2「あ、待って!」タタタ
ワ-ワ-…
男の子「……」
幼女「行かなくていいの?」ヒョコ
男の子「わぁあああっ」ビク-ッ
129: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 20:45:11 ID:t3o.gKfTxg
男の子「おおお前、机の下からいきなり顔出してくんな!」
幼女「そんな驚くことないでしょお。ねえねえ、それよりサッカー行かなくていいの?」
男の子「…興味ねえよ、あんなの…」
幼女「かっこつけんなし」
男の子「グサッときたわ」
130: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:00:53 ID:iIheZSRL/E
幼女「ねえねえ、みんなと遊んできなよ!きっと楽しいよ」
男の子「知るか。俺は読書家なんだ、お前もあっち行け」シッシッ
幼女「どんなの読んでるのぉ?」ヒョイッ
男の子「あっ!」
幼女「……水着の女の子の絵…」パラ
男の子「かかか勝手にカバー外すなよぉ!」
幼女「タイトル"すく★みずっ"…」
男の子「バカ!返せバカ!バカ!」
幼女「帯、「砂辺で始まるハーレム物語!?」」
男の子「ちょっ、おま、待て…」
幼女「あらすじ、「主人公、三枝守はひょんなことから無人島に表裏する。そこにいたのはタイプの違う美少女たち!彼女たちが発した一言は信じられないものだった。「ねえ、抱い」」」
男の子「きゃあああ!きゃあああああ」バッ
131: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:06:44 ID:iIheZSRL/E
幼女「……」
男の子「やめろぉ!そんな目で俺を見るなあ!」グスッ
幼女「冗談だよ〜!ね、でもそんな本読むよりお友達と遊んだ方が楽しいよ!」
男の子「いらない!俺は一人で大丈夫なんだからっ」
幼女「男の子くん」
男の子「やだっ!」
幼女「……うーん」
幼女「(これは、あの人にどうにかしてもらうしかないかなあ)」
132: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:11:51 ID:nUErM70S8M
>>130
表裏→漂流 です
誤字失礼しました
母宅――
母「え?男の子くんを正しい道に引き戻してくれ?」
幼女「うん」
息子「どういうことだ?そりゃちょっと変な子だったけど」
いとこ「(なんの話かしら…)」
幼女「実は男の子くん、男子のお友達がいないんです」
133: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:14:34 ID:iIheZSRL/E
母「あら、それはいけないわ」
幼女「そうだよね!だから私もなんとかしなきゃって思ってて…」
いとこ「(ほっといてやれよ)」
母「幼女ちゃんはお友達思いねえ」しみじみ
息子「友達がいないって…そんなに消極的な子には見えなかったけどな」
134: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:18:03 ID:7qWZnYTPBM
幼女「違うのお兄ちゃん」
いとこ「(お兄ちゃん!?)」ガタッ
息子「違うって?あといとこちゃん座りなさい」
幼女「お友達がつくれないんじゃないの、つくろーとしないの」
母「あらあらあら…」
いとこ「(な、何よお兄ちゃんって!この男マザコンだけでなくロリコンだったわけ!?)」ガタガタ
息子「それはちょっとな。あといとこちゃん貧乏揺すりやめなさい」
135: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:25:11 ID:EG7w1yMPRs
母「同性のお友達がいないのは悲しいことねえ」
幼女「うん。でも私が言っても聞いてくれなくて…」
息子「なんだか異様に好かれてるらしい母から話してもらおう、と」
幼女「そうなの!さすがお兄ちゃん!私の恋人なだけあるよっ」パァア
いとこ「〇\`∽◇▲◎〆★いったあ!!!??」ガタッガタガタンゴッッ
息子「そりゃ蹴り飛ばしながら立ち上がった椅子に脛をぶつけたら痛いだろうね…」
136: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:29:16 ID:R4AFrbnJ1A
母「そういうことなら任せて!男の子くんにお友達が出来るように協力させてもらうわ!」ドーン
幼女「ありがとうおばさん!!」ギュ-ッ
母「まっかせなさーい!」ギュー
息子「(大丈夫かなあ…)」
137: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:35:09 ID:nUErM70S8M
数日後、某喫茶店――
息子「嬉しいです!きよきよから休みの日に誘ってもらえるなんて!」ニコニコニコ
母「いいのよ〜、なんでも食べてね」
男の子「ありがとうございますっ!」
コソコソ…
幼女「えへへ、後ろの席なら声も聞こえるし姿も見えるねっ!」
息子「母さん一人だと不安だからね。…ところでなんでいとこちゃんまで」
いとこ「ひひひ暇だったからよ馬鹿、悪いっ!?」
息子「悪くはないけど…」
138: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:44:11 ID:7qWZnYTPBM
幼女「……」ジーッ
いとこ「? 何よ?」
幼女「おねーちゃん、お兄ちゃんのいとこさんなんだよね?」
いとこ「(お兄ちゃん…)そうよ、それが何?」
幼女「私知ってるよぉ、いとこどーしって結婚できるんだよね!」
いとこ「けっ…!そ、それがなんだっていうのよっ」
幼女「でもねでもね、お兄ちゃんと結婚するのは私なの!」ニコ ギュ-ッ
息子「ん?」
いとこ「なっ、なななな、なっ…!?」
139: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:50:13 ID:EG7w1yMPRs
息子「待て、聞いてない」
いとこ「こ…」
幼女「今決めました!」
いとこ「この…」
息子「ハア…あのね幼女ちゃん、結婚っていうのは互いの同意の上で――」
いとこ「この無神経マザロリコン貢ぎ人―――っ!!」ダッ
息子「ちょっとずつ身に覚えがあるのが嫌だなあ!」
140: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:54:04 ID:t3o.gKfTxg
息子「ハア〜…」
幼女「あっ、お兄ちゃん!おばさんが例のことについて話し出したよ!」
息子「え、どれどれ」
母「ところでね、男の子くん。学校は楽しい?」
男の子「あ…は、はい!毎日が充実してます!リア充です!」
息子「リア充は自分のことリア充って言わないだろ…」
幼女「あの時点ですでにリア充じゃないね」
141: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:59:48 ID:iIheZSRL/E
母「そう?でもあるルートから掴んだ情報だと男の子くんは毎日本ばっかり――」
男の子「あるルート?ハッ…まさか組織の奴ら!?」
母「え?あ、違う違う!」
男の子「じゃあ誰が…」
母「えーと、キムタク」
男の子「キムタク!?」
幼女「…なんでキムタク?」
息子「昨日スマ●マ見てたからかなあ…」
142: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 22:06:44 ID:iIheZSRL/E
母「と、とにかくだよ!男の子くん、きよきよはね、あなたくらいの年頃の子は外で遊んだ方がいいと思うの」
男の子「嫌です」
母「早っ」
男の子「だって俺組織のやつに狙われてるし!外出たら一発なんだぜ!」
息子「喫茶店でパフェつつきながら言うセリフとは思えないね」
幼女「おばさんといっしょにいるからってカンペキ調子のってるね」
息子「あの子ここまで母さんと歩いてきたよね?」
幼女「もうどうしようもないね」
143: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 22:09:00 ID:7qWZnYTPBM
中途半端すぎるのですが、今日の更新はここまでにします
読んでくれている方、ありがとうございます(^^)
失礼します〜
144: 名無しさん@読者の声:2011/11/22(火) 00:39:51 ID:iI8pAQvmS.
どうする母!!ファイトだ母!!
いや…きよきよ!!!
145: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 00:04:02 ID:VwxIAK9LCQ
うはwww超面白いwwwww
頑張れきよきよ!
1にはこれを(`・ω・)っCCC
146: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 13:38:43 ID:t3o.gKfTxg
>>144
>>145
きよきよ呼びが定着している…ww
お褒めの言葉、応援、そして支援ありがとうございます!!
昨日は更新しなくてすいません(;´ゝ`)
今から更新始めます
147: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 13:41:58 ID:9T2uppugkA
母「言葉で言って駄目なら、仕方ないわね…」
男の子「え?」
幼女「何か作戦があるんだね!」
息子「そうみたいだね(きっとろくなことじゃないだろうなあ)」
母「カモン!我が召喚獣!」
男の子「しょ、召喚獣ー!?」
148: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 13:47:54 ID:jXFPpZf.mk
カランカラン
ウエイトレス「いらっしゃいませお客様!一名様ですか?」
親友「いや、人と待ち合わせをしている」キョロキョロ
母「あ、こっちだよ親友くん!」
親友「む、そこにいたのだな。ところで僕は何故呼ばれたんだ?恥ずかしながら皆目検討もつかない。あ、言われた通りサッカーボールは持ってきた。これくらいの大きさで良かったか?」
母「グッドジョブ!」
男の子「(゜Д゜ )」ポカーン
幼女「(゜Д゜ )」ポカーン
息子「(゜Д゜ )」ポカーン
149: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 13:54:34 ID:iIheZSRL/E
幼女「な、なんで親友お兄ちゃんが…」
息子「俺も聞いてない。一体何考えてるんだ…」
男の子「き、きよきよ?ソイツ誰だよ」
親友「むむ、年上に向かってその口の聞き方はいかがなものだろう。それとも何かな?君はその幼い見た目に反して実年齢50超えだったりするのかな?ならば僕は今すぐ今までの無礼を謝罪しよう。しかしそうでなければ君は態度を改めてもらおう」
男の子「え?え?」オロオロ
母「まあまあ親友くん! コホン。男の子くん、彼にはね、君にお外で遊ぶ楽しさを教えるために来てもらったのよ!」
150: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:00:02 ID:9T2uppugkA
男の子「え、えーと…」
母「口で説得しても所詮無駄なのよ。やっぱり体で感じるのが一番だよね!きよきよひらめきました!」
親友「つまり僕がこの少年とサッカーをすることによって彼に外で級友と遊ぶ楽しさを知ってもらうということでいいのかな」
母「ザッツライト!」
幼女「なんでちょいちょい英語はさんでくるんだろ…」
息子「使いたい年頃なのかもな…」
151: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:05:08 ID:nUErM70S8M
親友「そういうことなら協力しよう。未来ある若者の為だからね。それに息子の母上にはいつも世話になっている。恩返しといったところか」
母「ありがとう親友くん!じゃあ早速いっきましょーい!」
男の子「え、え、えーっ?」
幼女「(男の子くん涙目)」
152: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 14:05:58 ID:O2Dmey52w.
コソーリ
つC
153: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:09:07 ID:nUErM70S8M
公園――
母「じゃあゴールを決めて、5点先取でやりましょう!男の子くんのゴールはあそこ、親友くんのゴールはあっちよ!」
親友「心得た」
男の子「…わかりました…」ズーン
息子「ほんとにやるんだね」
幼女「でもおばさん、"あのこと"知ってるのかな…」
息子「ああ…"あのこと"な…」
154: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 14:13:16 ID:O2Dmey52w.
まさか親友かなり運動うまいとか・・・
155: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:15:53 ID:t3o.gKfTxg
>>152
コソーリ
⊃C⊂ <ありがとうございます!
幼女「ところでなんでおばさんは自分で戦わないんだろ?」
息子「それは多分――あ、始まるよ」
母「じゃあ私は審判をやるね。ゲームスタート!」
親友「僕からボールを蹴らせていただこう」
男の子「……」ゴクリ
親友「……」
男の子「……」
親友「…ていやっ!」スカッ
男の子「……んっ?」
156: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:18:17 ID:EG7w1yMPRs
親友「ふむ、ボールの位置が悪かったかな…少しずらして、と」
親友「えいやっ!」スカッ
男の子「……」
母「……」
親友「とりゃっうれっ」スカッスカッ
幼女「親友お兄ちゃん…」
息子「……運動オンチ、治ってないなあ…」
157: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:28:23 ID:t3o.gKfTxg
>>154
惜しい、逆でした!(゜∇゜)(してやったりな顔)
親友「ふむ…僕の足の長さから計算するにボールの位置はここが最適なのだが…」
母「し、親友くん」
親友「ふうむ、風のせいで位置が安定しないのかな。だがそれを考慮してもやはりこの位置が妥当――」
母「し、親友くん!」
親友「はい?」
母「ひょっとして…運動苦手?」
親友「何を言っているんだ、息子の母上よ」
母「そ、そうだよね!ちょっとしたギャグ――」
親友「古来から眼鏡キャラで蘊蓄語りは運動音痴と相場が決まっている」フフン
母「どうしよう眼鏡割りたい」
158: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:31:26 ID:nUErM70S8M
母「うーん、でもボールも蹴れないんじゃゲームにならないね…」
親友「面目ないな」
男の子「あ、じゃあやっぱやらないってわけ」
母「わかりました、私の出番だね」
男の子「にはいきませんよね…」
159: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:35:46 ID:7qWZnYTPBM
母「よーし、やるよー!」
男の子「はあい…」
母「私から蹴らせてもらうね」
男の子「はい(しかしきよきよ、サッカーなんて出来るのか?)」
男の子「(やっぱり女の人だし…俺の方がまだできるかも)」
母「いくわよー」
男の子「(仕方ないなあ、手加減してやるか)」
幼女「余裕な顔してるね〜…気持ちはわかるけど。おばさん運動とかできなそうだもん」
息子「今にわかるよ」
幼女「え?」
160: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:46:01 ID:t3o.gKfTxg
母「…」スッ
母「…!」ブンッ
ブルルルルズシャッアアアゴール
男の子「えぇえぇぇえ」
親友「息子の母上、1点だ」
幼女「男の子くんのギリギリ横を擦り抜けてスピンがかかったボールを見事にゴールに…!?あの女、何者なの!?」
息子「君こそ何者だよ」
161: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:49:34 ID:EG7w1yMPRs
幼女「おばさん、サッカーやってたの?」
息子「いや」
幼女「うそ、じゃあなんであんなに…」
息子「キャ●テン翼」
幼女「えっ」
息子「ハマった漫画はとことん極めるんだよ、あの人。サッカー漫画はいつの時代もあるから、最近じゃエ●アの騎士、イ●イレなんか面白いって言ってたな」
幼女「うそぉ…」ポカン…
162: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 14:53:28 ID:jQQSeuMw.g
ジャ●キリを忘れるな!
っCCC
163: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 14:57:28 ID:nUErM70S8M
息子「それだけじゃないよ。大き●振りかぶってに目覚めては野球をして、クッキ●グパパや美味●んぼに目覚めては料理を極め、焼●たてジャパンに目覚めてはパンを作り、●学少女に目覚めては本を読みあさりドラゴ●桜に目覚めては必死に勉強をして、果てはド●ゴンボールに目覚めかめはめ破を練習する毎日…」
幼女「……」
息子「今や出来ないことの方が少ないんじゃないかな」
幼女「何そのちょっとした完璧超人怖い」
164: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 15:05:50 ID:EG7w1yMPRs
>>162
すいません師匠!ジャイ●リを忘れるなんて修業不足でした!
支援ありがとうございます!
母「円堂」
男の子「男の子ですが…」
母「本気で点を取りに来い!俺も本気でいくぜ!」
男の子「これそんな熱いゲームだったっけ!?あの、俺にサッカーの楽しさを教えてくれるって、そういうあれじゃ」
母「ボールは友達ィ!」ダダダダ
男の子「友達蹴りながら突進してくる!怖いやだこの人怖い!」
165: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 15:08:43 ID:9T2uppugkA
ワーワー
幼女「ど、どうしよう。おばさん目的忘れちゃってるよぉ…」
息子「仕方ないな…」スクッ
幼女「お、お兄ちゃん?」
息子「」スタスタ
幼女「お、お兄ちゃん!待って!」
166: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 15:14:14 ID:R4AFrbnJ1A
息子「親友、タイムかけて」
親友「む、息子。なんだね、幼女まで。喫茶店からこちらを尾行しているようだったが、もう出てきていいのかな。まあいいさ、タイムだ」
母「えっ?あ、あれ?息子くんに幼女ちゃん」
男の子「…え?」ガタガタ
男の子「あっ、お、お前らなんでここに!」
幼女「え、えーと」
息子「選手交代だ」
みんな「え?」
息子「男の子くん、俺とサッカーしよう」
男の子「……え?」
167: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 15:16:20 ID:t3o.gKfTxg
更新、ここでストップします〜
また夜するかもしれません
別スレでもこちらでま、支援、感想くれる方ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします
それでは失礼します
168: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/23(水) 15:26:19 ID:7qWZnYTPBM
>>167
こちらでま→こちらでも です…感謝の言葉に誤字すいません
169: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 19:27:00 ID:7qWZnYTPBM
男の子「ふん、なんだよ。もうサッカーなんて…」
息子「いや、なんか懐かしくなっちゃってさ。小さい頃よくやったなあ」トントン
親友「む?息子、サッカーなど好きじゃ」
母「しっ。ちょっと黙って見てましょう」
幼女「……(お兄ちゃん…?)」
170: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 19:34:29 ID:9T2uppugkA
息子「久々にやりたくなっちゃったんだ。付き合ってくれないかな?この通り!」
男の子「あ、あのメガネとやれば?」ソワ
息子「いやいや、男の子くんの方が上手だからさ」
男の子「そ、そーんなに俺とやりたいのか?」ソワソワ
息子「うん!お願い」
男の子「し、仕方ねえなあ…」ソワソワチラチラ
幼女「(きめえ)」
171: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 19:36:52 ID:7qWZnYTPBM
母「よし!じゃあ二人でゲームね!」
息子「お手柔らかにね」
男の子「仕方ねえなあ!」
172: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 19:41:08 ID:9T2uppugkA
・
・
・
ワーワー
男の子「よっしゃ!一点!」
息子「うわあ、取られちゃった。男の子くん、うまいね」
男の子「ふふん、そうだろ」
息子「次はそうはいかないよ」
男の子「あっ!ボール!このぉ!」
173: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 19:50:16 ID:9T2uppugkA
幼女「男の子くん、楽しそう」
親友「ふむ、適度に自信をつけさせつつも対抗心を忘れさせない…。うまいな。調子に乗らせるだけではクラスメイトと試合した時にプライドズタボロだろうからね」
幼女「お兄ちゃん、やっぱりすごいよ…」
母「奴はワシが育てた」
幼女「あんなに楽しそうな男の子くん、初めてだもん!」
母「奴はワシが」
親友「さすが僕の親友だ」
母「あの」
幼女「お兄ちゃーん!男の子くーん!頑張ってー!」
親友「いい試合だな。応援しているぞー」
母「……」
174: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:00:19 ID:jXFPpZf.mk
男の子「ハア、ハア…」
息子「お疲れ様。付き合ってくれてありがとう」
男の子「くそ、あと一点だったのに…」
息子「惜しかったね」
男の子「次は絶対負けねー!」ビシッ
息子「楽しみにしてるよ」
幼女「男の子くん!」
男の子「ゲッ…」
175: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:04:28 ID:nUErM70S8M
男の子「な、なんだよ。なんか文句でも」
幼女「すごかったよ!すっごくカッコよかった!!」キラキラ
男の子「え?」
幼女「ゴール決めたときなんてね、もうすごくって、とにかくカッコよくて…」キラキラ
男の子「……」ポカン
幼女「とにかく、最高だったの!!……男の子くん?」
男の子「に…」
幼女「に?」
男の子「偽物か…」
幼女「いやなんで?」
176: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:14:54 ID:t3o.gKfTxg
男の子「あの容赦ない腹の中真っ黒な毒舌女が俺のことこんなに褒めるわけない!」
幼女「ひどい言われよう!」
男の子「本物の幼女はどこだ!」
幼女「ここだよ!」
ギャ-ギャ-
親友「お疲れ様だな、息子」
息子「さすがに疲れたよ」
母「よくやったよ息子くん!すべて私の 計 画 通 り 」ニヤリ
息子「次はもうちょっとスマートな計画にして下さい」
177: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:24:15 ID:R4AFrbnJ1A
後日、小学校――
男子1「今日もサッカーやろうぜー!」
男子数名「やろうやろう!」
男子1「やる奴グランド集合なー!」
男の子「……」
178: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:28:25 ID:t3o.gKfTxg
男の子「…(どうしよう、やっぱり今日はやめて―…)」
幼女『すっごくカッコよかった!!』
男の子「!」
男の子「……」ギュッ
男の子「あ、あのさ!」
男子1「ん?」
男の子「俺も、一緒にやっていいかな!?」
179: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:30:49 ID:7qWZnYTPBM
男子「へ?」
男の子「……」ドキドキ
男子1「おう!もちろん!」
男の子「!!」パアァ
男子数名「おーい!早く来いよー!」
男子1「おう!ほら、行くぞ!」
男の子「あ―…」
男の子「…うんっ!」
180: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:35:14 ID:t3o.gKfTxg
おまけ
その日の夜、母宅――
息子「疲れた…今日はもう寝よう」フラフラ
いとこ「あ、ああのっ」
息子「ん?ああ、いとこちゃん。なに?」
いとこ「お、お、おに、おにおにおに、おに、ぃ…っ」
息子「鬼?」
いとこ「だだだ誰が鬼よーっ!!」バチーンッ
息子「さすがに理不尽だろいてえ!」
181: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/25(金) 20:36:53 ID:AKEZMREro2
そんな感じで男の子くんの友達作り話はおしまいです(*^∽^*)
予想以上にダラダラ長引いてしまいました、反省ですね
それでは今日はこの辺で失礼します〜
182: 名無しさん@読者の声:2011/11/25(金) 21:31:44 ID:mFkt/7nu56
このお母さん大好き!//
てかこんな母親あこがれます....
支援
183: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 00:21:29 ID:h4F3elAXVw
しえん(*´∀`*)
184: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 22:00:28 ID:jXFPpZf.mk
>>182
ありがとうございます!
母「やったね息子くん!家族が増えるよ!」
息子「ちょ」
母もこんな感じで調子に乗ってます´`w
>>183
支援ありがとうございます!
頑張ります(*^∽^*)
185: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:01:33 ID:nUErM70S8M
コンコン
いとこ「はーい」
母「失礼します〜、洗濯物ここおいとくね」ガチャ
いとこ「あ、ありがとうございます、すいません」
母「いいえ〜」パタン
いとこ「よし、仕舞っちゃおう」
いとこ「靴下は一番下、ズボンとスカートは二番目、ワイシャツは…ん?」
いとこ「なんかちょっと大きいような…」
いとこ「!!!」
いとこ「(こ、これ、息子のだ…)」
186: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:05:41 ID:nUErM70S8M
いとこ「え、えっ。うそ、どうしよう」
いとこ「いやいやいや、どうしようも何もないよ。おばさんに渡して…」
脳内悪魔「ほんとにそれでいいのか?」
いとこ「えっ」
187: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:09:35 ID:nUErM70S8M
脳内悪魔「今渡して後悔しないか?」
いとこ「こ、後悔なんてするはずないじゃない!」
脳内悪魔「ククク、たっぷり堪能してから返してもいいんだぜ?」
いとこ「っ…!」
脳内天使「ふざけたこと抜かしてんじゃないわよゴミ屑死ね」
いとこ「あれっ天使!?これ天使!?」
188: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 23:12:09 ID:O2Dmey52w.
こんな時間に不覚にもw
つC
189: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:16:45 ID:9T2uppugkA
脳内天使「たっぷり堪能って何?具体的にどういうこと?」
脳内悪魔「あん?そりゃちょっと匂い嗅いでみるとか…」
いとこ「そ、そんなこと…!」カァ
脳内天使「ちゃんちゃらアウトね」
いとこ「天使!そ、そうよね、やっぱりそんなこと」
脳内天使「裸になって着てみるとかアソコに擦りつけてみるとか匂いを嗅ぎながらオ●ニーとかそういう発想はないわけ?」
いとこ「天使!?ねえこれほんとに天使!?」
190: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:22:30 ID:t3o.gKfTxg
>>188
な、なんだか申し訳ない…w
支援ありがとうございます!
脳内悪魔「いやお前さすがにそれはまずいだろ」
脳内天使「何が?」
脳内悪魔「いや、やっぱ最終的には返すんだから汚すのはちょっと」
脳内天使「洗えばいいじゃん頭使えよ屑」
いとこ「あ、ハッキリしたねこいつ天使じゃないね」
191: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:25:33 ID:AKEZMREro2
いとこ「て、ていうか何で私がこのワイシャツをどうこうしなきゃいけないのよ。息子のワイシャツなんて興味ないわよ!」
脳内天使「ダウト」
いとこ「なんて?」
脳内天使「天使だからね。嘘はちょっと見逃せないのよね」
192: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:32:03 ID:7qWZnYTPBM
いとこ「わ、私嘘なんてっ…」
脳内天使「興味ないなんて嘘よ」
いとこ「!」
脳内天使「自分に素直になりなさい」
いとこ「天使…」
脳内天使「ほんとは『ウヒョー息子たんのワイシャツだぜクンカクンカスーハースーハーベロベロちゅっちゅぐへへへ息子たんの匂いがするよぉ!溜まんないよぉ!あっ、あっ、らめえ!きちゃいましゅう!奥から何かきてましゅう!あん、あっエクスタシィィーッ!!』って思ってるんでしょ?」
いとこ「黙れ」
193: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:39:48 ID:AKEZMREro2
脳内悪魔「えっマジで!?」ドキドキ
いとこ「なんでちょっとドキドキしてんのよ!?ないから!思ってないから!」
脳内天使「いいから匂い嗅いどき?」
いとこ「お前は黙れ今すぐにだ!」
脳内天使「思春期はみんな思うことだよ!恥ずかしいことじゃないよ!」
いとこ「思春期がみんなそんな性犯罪者みたいな思想抱いてちゃたまんないわよ!」
脳内天使「溜まるとか卑猥」
いとこ「黙れ一切口を開くな!!」
194: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:44:48 ID:t3o.gKfTxg
脳内悪魔「溜まるって卑猥なのか?何が卑猥なんだ?」
いとこ「知らなくていいわよ!あーもーっ」
脳内天使「いいから嗅いでおきなさいって」
いとこ「懲りないわねアンタも!」
脳内天使「嗅いだら消えるから!ね?一回だけ!ちょっとだけ!すぐ終わる一瞬で終わる!」
いとこ「なんか嫌な頼み方ね…。し、仕方ないわねっ。ちょっと嗅ぐだけよ!」
脳内悪魔「(ちょっと嬉しそう…)」
195: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:50:35 ID:EG7w1yMPRs
いとこ「い、いざっ!」ドキドキ
いとこ「……」クンクン
いとこ「……(な、なんかちょっと変な気持ち…。こ、これ、息子がいつも着てるんだよね…あ、いい匂い…)」
いとこ「い、いいいけない。なんかクラクラしてきたわ」パッ
いとこ「ハァ、私何やってるんだろう…」
脳内天使「ほんとにね」
いとこ「お前が言うな」
196: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:56:11 ID:7qWZnYTPBM
その後ワイシャツは無事に返すことができた。だがこの事件がきっかけで、少女は変態の才能を芽吹かせていったのであった―…。
脳内天使「って感じでしめるのはどう?」
脳内悪魔「オメー悪魔だな」
197: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/26(土) 23:58:00 ID:9T2uppugkA
男の子のお話でいとこの影があまりに薄かったのでいとこメインのお話を…と考えたのにどうしてこうなったんでしょう。不思議です。
では今日はこの辺で失礼いたします!
198: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 23:59:49 ID:YJIMGSU7Oo
いとこ可愛いなwww
応援してるよ!
っCCC
199: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 02:44:43 ID:VSZkNQQiMw
>>198
初めて言ってもらえたので嬉しいです!
うう、支援も応援もありがとうございます!!
200: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 10:34:52 ID:R4AFrbnJ1A
今日はこれからバイトなので、夜にまた更新します
ランキングは入れなかったみたいですね〜…´`
投票してくれた方、応援してくれた方、ありがとうございます
まだまだ頑張ります!
201: 名無しさん@読者の声:2011/11/27(日) 18:43:33 ID:O2Dmey52w.
>>192のエクスタシィィーッ!!で3回ぐらい思い出し笑いしてしまった…不覚
つCコソーリ
202: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 20:58:11 ID:t3o.gKfTxg
>>201
ふふふ、してやったりです
支援ありがとうございます!
203: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:14:58 ID:9T2uppugkA
某日、高校――
親友「なあ息子、今日、家に来てゲームをやらないか?」
息子「珍しいね、親友がそんなこと言うなんて。いいよ、今日は予定もないし、明日は休日だし」
親友「感謝する。実はとある知り合いから借りたゲームなのだが、どうにも僕一人の手にはおえなくてだな…」
息子「へえ。格闘ゲームとか?」
親友「そんな感じだ」
204: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:19:44 ID:R4AFrbnJ1A
親友宅――
息子「相変わらずでかい家だね」
親友「そうだな。うーむ、僕は家にプールなんて必要ないと言ったのだが」
息子「親友の部屋どこだっけ」
親友「あと700m歩いた先の角を曲がって30番目の扉だな」
息子「」
親友「冗談だ」
205: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:24:38 ID:EG7w1yMPRs
ゲーム部屋――
親友「よし、やろうか」
息子「え?何ここ?でかいモニターに壁一面ゲームって…親友の部屋じゃないよな」
親友「ゲーム部屋だ。用途別に部屋を用意するのは当たり前だろう」
息子「価値観狂いすぎだろ」
206: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:28:43 ID:iIheZSRL/E
親友「まあとにかくやろうではないか」ガサゴソ
息子「ああ、格闘ゲームだっけ?」
親友「うむ」スッ
ほろ酔いキッス〜甘い誘惑と魅惑の蝶〜R15
息子「嘘つきにもほどがあるだろ」
207: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:33:33 ID:t3o.gKfTxg
息子「何この男が数人に真ん中が女の子?のイラスト」
親友「世間一般に「乙女ゲーム」というらしい」
息子「なんか母さんも何本か持ってたなあ…」ドンヨリ
母「ぶぁっくしょん!」
いとこ「わっ。だ、大丈夫ですか、おばさん」
母「うー、誰かいい噂でもしてるのかもね!」
208: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:42:48 ID:iIheZSRL/E
親友「とりあえず説明書を読もう。状況の把握は大切なことだ」
息子「ほんとにこれやるのか?」
親友「知り合いに半ば強制されたものでな…やらないと後が怖いんだ」
息子「どんな知り合いなんだ…」
〜あらすじ〜
あなたは今年の春とある高校に入学した新入生!
でもいざ高校に入ってみるとそこにいたのは男・男・男のみ!
どうやら入る高校を間違えちゃったみたい!
紅一点の高校生活、どうなっちゃうのー!?
息子「……」
親友「…正直、すまなかったと思っている」
209: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:45:31 ID:R4AFrbnJ1A
息子「帰っていいかな」
親友「待つんだ、一人にしないでくれ。始めよう、そして終わらせよう」
息子「かっこいい台詞だけども。…ハア、仕方ない。付き合うよ」
ゲームスタート!
親友「む、名前入力からか」
210: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:51:34 ID:EG7w1yMPRs
息子「デフォルト名あるじゃん。そのままで良くないか?」
親友「待て。この主人公はいわば僕らの生き写しだ。これからよろしく、という意味も込めて名前くらいつけてやろうではないか」
息子「一理あるね。じゃあ名前どうする?」
親友「"あああああ"とかでいいんじゃないだろうか、面倒だし」ピッピッ
息子「3秒前なんて言った?」
211: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 21:59:20 ID:nUErM70S8M
私、"あああああ"!今日は入学式!どんな出会いがあるかな?あ、友からメールがきてる!
友「あああああ!おはよう!あああああと学校が離れたのは寂しいけど、お互いがんばろ!あああああも頑張って!」
親友「ふむ、いちいち発狂しているように見えるね」
息子「これ友ちゃん精神科行きだよ…」
212: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 22:03:41 ID:7qWZnYTPBM
ピコン!
1.メールありがと!お互い頑張ろうね!
2.まあ頑張るよ
3.学校行く前に病院行けば?
親友「ふむ、なんだこれは」
息子「選択肢みたいだね。どれを選ぶかで今後の展開が変わるらしいよ」
親友「3だな。彼女は精神が崩壊している恐れがある」ピッ
息子「誰のせいだと…」
213: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 22:10:58 ID:AKEZMREro2
友「えっ、私が具合悪いってなんで分かったの!?えへへ、やっぱり親友には文字だけで伝わっちゃうのカナ。心配してくれてありがとう!」
親友「あれだけ発狂していれば伝わるさ。礼には及ばない」
息子「都合のいいゲームだな」
▼友との好感度がUPしました
親友「ん?」
息子「「選択肢次第で好感度に変化が出ます。攻略したいキャラの好感度を重点的に上げちゃおう!」だって」
親友「…勝手に好感を抱かれても困るのだが」
息子「本当に迷惑そうな顔して言うなよなんか切なくなる…」
214: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/27(日) 22:17:31 ID:AKEZMREro2
今日の更新はこれまでにしておきます〜
失礼します
215: 名無しさん@読者の声:2011/11/27(日) 22:35:18 ID:mFkt/7nu56
今日もお疲れさまです!
お母さん息子にしてくだちゃい←
支援
216: 名無しさん@読者の声:2011/11/28(月) 04:04:21 ID:1Z/UsIW8Is
好感度上がるのかよwww
217: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:06:21 ID:9T2uppugkA
>>215
ありがとうございます、>>215もお疲れ様です(*^∽^*)
母「ウェルカムマイホーム!」
支援感謝です
>>216
親友との百合ENDもありますww
それではちまちま更新していきます〜
218: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:09:33 ID:nUErM70S8M
ヒュー
あっ!いけない!
春の爽やかな風に誘われて胸元のリボンが飛んでいっちゃった!
息子「この子どんだけ緩くリボン結んでたんだ」
ピコン!
1.拾いに行く
2.ほうっておく
3.踏み付ける
息子「普通に1じゃないか?」
親友「待つんだ」
息子「え?」
219: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:12:53 ID:AKEZMREro2
親友「実はね、知り合いからアドバイスをもらっているのだよ」
息子「アドバイス?」
親友「そう。まずね、主人公の性格を作り上げるのが大切なのだそうだ」
息子「はあ」
親友「攻略対象の性格に応じて、そのキャラとの相性が良くなるよう選択肢を選ばなければいけないらしい」
息子「というと?」
親友「最初から攻略するキャラを決める必要があるということだな」
220: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:19:05 ID:EG7w1yMPRs
息子「無駄に奥が深いな、乙女ゲーム…」
親友「だがね、息子。僕は"あああああ"に男の顔色ばかり伺いながら性格を変えていってほしくはないんだ」
息子「まあ、わかるよ。でもじゃあどうする?」
親友「僕たちで今"あああああ"の性格を完璧に決めてしまおうではないか。そしてその性格に沿って選択肢を選ぼう」
息子「つまり」
親友「僕たち好みの女を作りあげるのさ」キリ
息子「あれこれゲームの話だよな?」
221: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:28:02 ID:jXFPpZf.mk
親友「"あああああ"の見た目はと…」ガサゴソ
息子「身長150cm体重秘密のちょっと幼い顔つきと体つき」
親友「ふむ、要するにロリというものか?ならば見た目は君の好みを満たしているといっていいな」
息子「ちょっと待て」
親友「君は年齢より幼く見える女性に好意を抱く節がある。いつだったかな。ああ、一年の後期に気になっていた佐々木さんもその条件を満たして」
息子「いやうんごめん頼む黙ってくれお願いします」カァァア…
222: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:32:00 ID:t3o.gKfTxg
親友「ならば性格は僕の好みに合わせて頂こう」
息子「親友の好みね、そういえば知らないな。親友のことだから真面目な」
親友「僕はちょっぴりドジな娘が好きだ」
息子「うわあ出来れば知りたくなかったー」
223: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:35:31 ID:R4AFrbnJ1A
親友「というわけで、選択肢はこれまた3だな」カチャカチャ
息子「なんで!?」
親友「うむ。”あああああ”はドジだからね。拾おうとして踏んでしまったんだろう。ドジだから。仕方ないね、まったく」
息子「よく読め踏み付けたと書いてある」
224: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:43:48 ID:9T2uppugkA
親友「ちょっとした誤字だ。それを証拠に見てみたまえ、”あああああ”の反応を。慌てて拾い上げ手で土を払って」
あああああ「チッリボンごときがマジざけんなよ…」ボソ
息子「舌打ち!あとなんか呟いたけど!そしてすげえ勢いでリボン踏んでるけど!」
親友「ふむ。ストレスでも溜まっているのかな」
息子「病んでるレベルだ!」
225: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:51:20 ID:9T2uppugkA
あ、こんなことしてる場合じゃないよ!早く行かなきゃ遅刻遅刻!
息子「中々に二面性があるなこの子」
〜学校〜
ふぅ、遅刻ギリギリ!
隣の席は…
わあ、びっくり!すっごくカッコイイ男の子!友達になりたいなあ
1.初めまして、よろしくね!
2.何も言わない
3.机を蹴って唾を吐き捨てる
226: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:53:59 ID:jXFPpZf.mk
親友「2かな」カチャカチャ
息子「今までから見て3かと思った」
親友「初対面で机を蹴り唾を吐き捨てる阿呆がどこにいる。第一印象というのは大事だ」
息子「じゃあなんで1じゃない?」
親友「僕の”あああああ”はビッチじゃないからね」
息子「そうか。………僕の?お前今僕のって言った?」
親友「ちょっと話し掛けないでくれるかな、僕の”あああああ”がこれから喋るから」
息子「あ、ヤバイ」
227: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/28(月) 18:56:30 ID:t3o.gKfTxg
とりあえず今はこれで更新ストップです
夜またするかもしれません
ダラダラしてるのでもうちょっとハイスピードでやらなきゃいけないかもしれませんね!
では!
228: 名無しさん@読者の声:2011/11/29(火) 01:45:59 ID:kl8E2gL2EM
全部がツボだ
大好きだ
支援≡CCCCCCC
229: 名無しさん@読者の声:2011/11/29(火) 11:04:57 ID:Sbys4aIzKQ
脳内天使がGJ過ぎるwww
つC
230: 名無しさん@読者の声:2011/11/29(火) 13:22:43 ID:1Mn.ULmtuc
親友wwwww
支援あげるから俺の腹筋返してください
っCCCCC
231: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 12:59:36 ID:iIheZSRL/E
>>228
なんて嬉しいお言葉…!すごく力になりました!
支援ありがとうございます!!
>>229
脳内天使「あら、アンタ見込みあるわね」
支援ありがとうございます!
>>230
親友がすみません腹筋は返しませんwww
支援たくさんありがとうございます!
昨日は来れなくてすいませんでした
今日は更新したいと思います
232: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:38:11 ID:7qWZnYTPBM
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・
・
息子「まあなんやかんや男との出会いやパラメータ上げもしつつ、ゲームも中盤に差し掛かってきたわけですけども」
親友「ハァ、ハァ…僕のあーたん…ハァハァ…フヒヒ…」
息子「俺は誰とゲームをやってるんだったかな」
233: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:41:36 ID:9T2uppugkA
息子「親友、目を覚ませ」
親友「フヒ…僕は正気さあ…」
息子「正気でそれならなおさら問題だ」
親友「次はオシャレ度を上げようね、あーたん」
息子「頼むから”あああああ”のオシャレ度を上げる前に親友の正気度を上げてくれ」
234: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:47:01 ID:AKEZMREro2
息子「いいか、よく聞け」
親友「ああ、あーたんは可愛いなあ」
息子「”あああああ”はゲームの中の存在であって」
親友「何を着ても似合うよ、あーたん」
息子「現実のお前とは決して相容れないわけでだな」
親友「ちょwwさすがに露出多すぎやでえwww」
息子「いや、うん、まあ、だからな、 聞 け 」
235: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:51:44 ID:9T2uppugkA
息子「お前、いい加減俺怒るよ!?”あああああ”とお前にはなんの繋がりもないんだって!」
親友「僕とあーたんはコントローラーで繋がっているのさ」ドヤ
息子「いやそういうのいいから!あれ二次元、ここ三次元、わかるか!?」
親友「愛に次元は関係ない」
息子「メチャクチャあるわ!!」
236: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 15:56:11 ID:EG7w1yMPRs
息子「ハァ〜…」
息子「(親友は一つのものに熱中しすぎる癖があるからなあ)」
息子「(まあ一時のものだろうし、クリアーすれば現実に返ってくるかな…いや、返ってこなきゃ困る)」
息子「(なら無理矢理止めるより終わるのを待つか…)」
息子「……」
親友「あーたんマジペロペロ」
息子「……(……………返ってくる、よな?)」
237: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:03:21 ID:t3o.gKfTxg
・
・
・
そして――
今日は卒業式か…一流大学には入れたけど、思い出もないまま卒業…。
もっと積極的に行動してたら何かが変わったのかな。
―BAD END―
親友「BAD END…だと?」
親友「(まああれだけ他人(特に男)との接触を断って主人公命でプレイしてたらなあ…)お疲れ、親友。まあBAD ENDになったのはちょっと残念だったけど、これで満足――」
親友「まだだ…まだ終わらんよ…」
息子「え?」
親友「あーたんをこの手で幸せにするまでは!HAPPY ENDを迎えるまで!僕は諦めないッ!」
息子「えええええええええええええええー…」
238: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:13:21 ID:iIheZSRL/E
その後、言葉通り親友はプレイを続け、やっと正気に戻り息子が解放されたのは朝方であった――…
AM7:00帰宅――
息子「ただい…ま…」ガチャ ヨロヨロ
母「おかえり〜。親友くんのとこだったんでしょ?朝ごはんは…って息子くん!?なんで魂の抜けたモモンガみたいな顔してるの!?」
息子「どんな顔だよ…」
239: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:18:08 ID:9T2uppugkA
息子「(そういえば母さんはゲームをやってもきちんとご飯は作るし掃除もするなあ…)」ボ-
母「む、息子くん?起きてる?意識は正常?」
息子「(あんなふうにとち狂ったりしないし…まあ元々若干狂ってるけど…)」ボ-
母「あら?なにかしら?ちょっと失礼なこと言われた気がしたよ?」
240: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:19:11 ID:9T2uppugkA
息子「母さん…」
母「あ、はい」
息子「いつもありがとう…」ガクッ
母「え!?何!?最終回!?死亡エンド!?」
息子「zZ……」グースカピー
母「えー!?ちょっともう何なの!?息子くん、息子くーん!寝るなら布団で寝なさーい!!」
自分の母親は案外マシなオタクなのかもしれない、そう思った息子でした
241: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/30(水) 16:20:07 ID:AKEZMREro2
とりあえず更新ストップです〜
ではまた!
242: 名無しさん@読者の声:2011/12/1(木) 16:21:27 ID:WXtea4s7hQ
支援♪
寒いから風邪引かないように気をつけてね(。・ω・。)
243: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/1(木) 21:04:36 ID:PuIPEiTT3Q
>>242
支援ありがとうございます(●^o^●)
元気ばりばりですよー!お互い暖かくして寝ましょうね!
今日は更新無しです〜
また明日更新します
244: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:49:50 ID:PuIPEiTT3Q
とある日曜日、母宅――
母「ふんふーん」
いとこ「あれ?おばさん、何やってるんですか?」
母「あ、いとこちゃん。久し振りにケーキを作ってみてるの」
いとこ「ケーキ?今日何か特別な日なんですか?」
母「そうじゃないんだけどね、息子くんが甘いもの好きだから。いとこちゃんも好きよね?」
いとこ「えっ、む、息子が…いや、息子さんって甘いもの好きなんですか!?」
245: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:51:20 ID:PuIPEiTT3Q
母「ええ、意外?」
いとこ「い、意外っていうか…。あ、そ、そうなんだ…へえ…」
母「…」
いとこ「…(そ、そっか…甘いもの好きなんだ…)」
母「ね、良かったら一緒に作ってみる?」
いとこ「えっ!?」
246: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:53:26 ID:PuIPEiTT3Q
母「久し振りに誰かと一緒に作りたかったのよ〜!ね、いいかしら!」
いとこ「でも、もう作り始めてるなら邪魔じゃ…」
母「作り始めだったし、大丈夫よ」
いとこ「そうですか?じゃあ…」
母「よし、決定ね!」
247: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:57:38 ID:PuIPEiTT3Q
母「じゃあ卵を卵黄と卵白にわけてくれるかしら?」
いとこ「えっ?」
母「えっ?」
いとこ「………お、おう、任せとけ!」
母「どうした」
248: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 15:59:48 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「……(卵黄と卵白って…どうやってわけるのよ…)」
いとこ「(だって割ったら卵黄って嫌でも出るでしょ…無理ゲーじゃん)」
いとこ「(でも「出来ません」とか情けなすぎて言えないし…)」
母「い、いとこちゃん?卵抱えながら固まってるけど大丈夫?」
いとこ「任せてください」キリッ
母「そ、そうか」
いとこ「
249: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:01:31 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「(うーん、一人じゃ解決できないわ)」
いとこ「(こんな時こそ!脳内悪魔!出番よ!)」
脳内天使「呼んだ?」
いとこ「アンタはお呼びじゃないわよ!!」
母「!?」ビクッ
250: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:04:09 ID:PuIPEiTT3Q
>>248の最後のいとこ「 は誤爆です
すいません
母「いとこちゃん?」
いとこ「な、何も問題ありません。無問題です、任せてください」
母「そ、そう?」
いとこ「ちょっと、悪魔の方出しなさいよ」コソコソ
脳内天使「私じゃ不満?こう見えてケーキ作りの天使さんって呼ばれてるのよ」
いとこ「嘘つけや」
251: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:07:01 ID:PuIPEiTT3Q
脳内天使「まあまあ。で、何が分からないのよ?」
いとこ「…卵黄と卵白のわけ方が、ちょっと」
脳内天使「ちょっと?ちょっと何?最後まで言わないと分からないなあ〜」
いとこ「く…わか方がわかんないのよ」
脳内天使「なるほどね。…”お願いします”は?」
いとこ「は?」
252: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:10:56 ID:PuIPEiTT3Q
脳内天使「いやいやいやwww自分社会の仕組み分かってないん?ww目上の人に物を頼む時は”お願いします”が礼儀やろ?ww例えば自分社内で仕事が分からない時に先輩に”教えろよ”って言うん?言わないやん?そうやん?素敵やん?」
いとこ「ぶっ殺すわよ」
脳内天使「あれれ〜?そんな口のきき方していいのかな〜?私がいなくなったら誰に教えてもらうのかな〜?恥ずかしいよね〜お母さんに教えてもらうのは〜」
いとこ「ぐっ…!お、お願いしますっ…」
脳内天使「よかろう。わかんない」
いとこ「マジで殺すわよ」
253: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:16:53 ID:PuIPEiTT3Q
脳内天使「まあ多分ボウル2つ用意してさ」
いとこ「え、あ、うん」ガチャガチャ
脳内天使「両手に卵持って、ぶつけるようにゆっくり殻割ってみて」
いとこ「う、うん」カン
脳内天使「割れた?そしたらボウルの上に卵白だけ落としてみなさい。ゆっくりね」
いとこ「えっと、こう?」ソー
脳内天使「上手上手。で、もう片方のボウルに卵黄落としてみて」
いとこ「うん。…あ、綺麗にわかれた!」
脳内天使「あ、良かったわね。やり方分かんなくてもいけるもんだね」
いとこ「何このちょっとした天才肌ムカつくわあ」
254: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:19:11 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「おばさん、できました!」
母「あら、綺麗に出来たわね〜。じゃあ次は卵白をミキシングしてくれる?」
いとこ「えっ?」
母「えっ?」
いとこ「が、合点だ」
母「ねえどうした?」
255: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:26:14 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「脳天」
脳内天使「ねえそれ私のこと?もうちょっとマシな略し方あったよね?」
いとこ「ミキシングって…何かしら…」
脳内天使「(駄目だコイツ…早くなんとかしないと…)」
いとこ「ちょっと聞いてる?」
脳内天使「さっき教えて私が言うのもなんだがあっちに聞けばいいじゃん」
いとこ「そんなことも知らないなんて恥ずかしいじゃない!」
脳内天使「じゃあ私にも聞くなよ」
256: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:29:19 ID:PuIPEiTT3Q
母「混ぜ終わったー?」
いとこ「あっ、も、もうちょっとですぅ!」
いとこ「(なんだ、混ぜるのね)」ガッチャガッチャ
脳内天使「おいおいおいこぼれてる盛大こぼれてる」
257: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:31:23 ID:PuIPEiTT3Q
母「あ、途中で砂糖加えてね。あれ〜薄力粉どこかな〜…」
いとこ「砂糖ですね!」つ塩
脳内天使「待てお前マジか」
いとこ「え?何?」ドバー
脳内天使「止める暇すらなく」
258: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:36:04 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「で、卵黄いれて混ぜて、水と、おばさんがふるってくれた薄力粉をさらに混ぜて…よしっ!」
脳内天使「何がよしっ!なのか私にはわからない」
いとこ「出来ました!」
母「お疲れさま〜。じゃあ後は型に流し込んで焼くだけね!」
いとこ「はいっ、フライパン用意しますか!?」
母「えっ?」
いとこ「えっ?」
259: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 16:39:39 ID:PuIPEiTT3Q
見直して見ると誤字がすさまじく多いですね…!!
脳内変換お願いします
ちょっとこれから用事があるので夜にまた更新します
260: 名無しさん@読者の声:2011/12/2(金) 17:35:03 ID:CKcIWALllQ
いとこはツンデレドジっこか
261: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/2(金) 23:04:12 ID:h/ClQokcJU
>>260
いつの間にかそんな性格になっちゃいましたね…!
すいません、睡魔が襲ってきた今日はもう寝ようと思います
262: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:20:30 ID:px..1hXM1Q
(焼き上がるの待ち)
いとこ「……」ワクワク
脳内天使「ずいぶん楽しそうね。そんなに息子にケーキをご馳走するのが楽しみ?」
いとこ「べ、別にそういうわけじゃないわよ!」
いとこ「正直になりなって」
いとこ「……」
いとこ「……息子のこともあるけど…」
いとこ「誰かと一緒に料理するなんて、初めてだったから…」
いとこ「…今日、おばさんとケーキ作れて…良かった」
脳内天使「いとこ…」
脳内天使「(九割がた私と作ってただろとか言えねえ…)」
263: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:23:55 ID:RmOrKfqhgo
母「焼き上がったわね!じゃあクリームを塗って飾り付けていきましょ」
いとこ「はい!」ベチャベチャグチャベタ-
母「」
いとこ「どうですか!?」
母「げ、芸術的だわあ…」
264: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:28:29 ID:0wEUMZPqbc
〜完☆成〜
母「…………………………………」
いとこ「中々の出来栄えですね…!」
母「そ、そうね…胃を掻き乱されるような、不思議な感覚を覚える…こう、エクセレントな出来栄えね」
息子「ただいま〜」ガチャ
いとこ「あっ、息子さんが帰ってきました!早速食べてもらいましょう!」
母「おぉぅ…」
母「(ま、まあ材料とては変なものは入れてないし…見た目がちょっとベトベターに近いだけだから!大丈夫大丈夫!)」
265: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:31:25 ID:RmOrKfqhgo
息子「ただいま。母さん、トイレットペーパー安売りじゃなかっ…た…」
いとこ「……」ドキドキ
母「お、お帰りなさい、息子くん!あのね、実は今日――」
息子「うわ、酷いな…母さんコレ失敗したの?」
いとこ「え………?」
266: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:37:33 ID:lYfTVhTdoI
息子「クリームべたべたにテーブルについてるし…大丈夫?具合でも悪いの?」
母「いや、違くてね、あのね」
息子「台所もグチャグチャだし…俺が片付けとくから休んでなよ」
いとこ「……」
267: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:38:18 ID:m89zjFo/aY
母「いや、ちょっと待って、聞い」
息子「でも小腹空いてたんだよね。見た目あれだけど、味は大丈夫だよな?母さんなんだかんだで料理うまいし」ヒョイ パク
母「あ、そうそうそうね、あの、味はね。じゃなくて、これはいとこちゃんが」
いとこ「……………」
息子「う、ゲホッグホッ…なにこれ、しょっぱっ…母さん、砂糖と塩間違えた?これはちょっと食べれない――」
いとこ「…………によ…」
息子「え?」
268: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:42:28 ID:RmOrKfqhgo
いとこ「なによ、なによなによなによっ…なによ!!」ボタボタ
息子「い、いとこちゃん?」
いとこ「どうせマズイわよ!なによっ!それがなによっ、なによ!!」ガッ
息子「ちょっケーキ構えてどうするつもり――」
いとこ「なによぅぅぇえええええええん!!!」ブンッ
息子「うわぁあああああぶふぅっ」グッシャ-
269: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:46:45 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「うええええん」バタバタ
母「い、いとこちゃん!待って、いとこちゃん!!」
息子「ゲホッうッェホッ」
母「ウホッ。……じゃなかった。息子くん!最低よ!!」
息子「えぇ…?」
母「あれはいとこちゃんが息子の為に作ってくれたの!!」
息子「え……」
270: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/4(日) 00:50:02 ID:NaEglORUm2
すいません、今にも寝そうなので更新ストップします
また明日
271: 名無しさん@読者の声:2011/12/5(月) 07:03:21 ID:PAwAbUl9wo
なにこれめちゃくちゃおもしろい
つC
272: 名無しさん@読者の声:2011/12/5(月) 22:33:49 ID:W.YwX.TgTA
ksk
っC
273: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:15:38 ID:PuIPEiTT3Q
>>271
なんて嬉しいお言葉…!
支援共にありがとうございます
>>272
支援ありがとうございます!
また明日と言いつつ若干の放置すいません
今から更新していきます
274: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:21:36 ID:PuIPEiTT3Q
公園――
いとこ「なによぉ、息子のバカッ…」キーコキーコ
いとこ「一生懸命作ったのに…」キーコ…
いとこ「……バカぁ…」グスングスン
??「ん…?」
??「君」
いとこ「え?」
親友「こんな時間に何しているんだ、お家に帰りなさい」
275: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:24:54 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「な、だ、誰よアンタ」
親友「僕が誰か、それは今関係がない。今注目すべきは、君のような未成年の女の子が何故こんな時間に外を出歩いているのかという一点のみだ。怪しい人物に声をかけられたらどうする?」
いとこ「…今まさにその状況なんだケド」
親友「…盲点だった」
276: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:27:24 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「…帰れな…帰らないわよ」
親友「む、何故だ。鍵を忘れたか?ならばせめてどこかの店に入るがいい。見たところ君は薄着だし、この寒さに耐えられないだろう」
いとこ「…お金ない」
親友「やらんぞ」
いとこ「ケチ」
277: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:29:04 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「あーもう!とにかく私はここにいるからっ」
親友「いつまで?この公園に住むわけにもいかんだろう」
いとこ「もう、ほっといてよ!」
親友「……」ジッ
いとこ「…何よ」
親友「泣いていたのか?」
いとこ「っ」
278: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:32:00 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「なんで」
親友「泣き跡がついている」
いとこ「…」ゴシゴシ
親友「泣いていたことと家に帰れないことは関係があるのか?いや、あるのだろうな。どうだろう、僕に話してみないか」
いとこ「な、なんでアンタなんかにっ」
親友「話せば楽になることもある。それに僕は君に家に帰ってほしい」
いとこ「変!」
親友「よく言われるな」
いとこ「絶対話さないから!」プイッ
親友「ふむ…」
279: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:34:05 ID:PuIPEiTT3Q
親友「隣、失礼する」
いとこ「ちょっと…」
親友「この歳でブランコというのも、中々のものだ」
いとこ「……」
親友「」ブンブンブンブン
いとこ「立ち乗り!?」
280: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:36:11 ID:PuIPEiTT3Q
親友「フゥ…」キーコ、キーコ…
いとこ「……」
親友「どうだね、話す気になったか?」
いとこ「えっ全然!?まったく!?むしろなんでそう思った!?」
281: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/6(火) 19:38:47 ID:PuIPEiTT3Q
すいません、これから出かけるので失礼します…!
また!
282: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 00:02:04 ID:duY1R9EAbg
これは面白いw
みんなキャラが立ってるなぁ。
CCCCC
283: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 00:06:55 ID:zTNCLrUT72
立ちこぎww
ワロタw
支援
284: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 02:58:52 ID:uvtzQ6y4eQ
これが本当の理想の息…
いや、理想の親子だなw
285: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 16:18:44 ID:px..1hXM1Q
>>282
支援ありがとうございます!
まだまだ、キャラが一人で歩いていくようになるまで頑張りたいです
>>283
立 ち こ ぎ …!しっくりきました、立ち乗りじゃないですねw
支援ありがとうございます!
>>284
こんなのが理想でいいのでしょうか…ww
最近更新率悪くてすいません
これからバイトなので帰ったら更新しますね
286: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:17:20 ID:LrqHLtn3N6
親友「ふむ、そうか…」キーコキーコ
いとこ「こぐのやめなさいよ…」
親友「だがしかし、君が君の涙の理由を話すまで僕は帰らないぞ」
いとこ「ウザ」
親友「人間とはウザくてなんぼだ」
いとこ「……」
287: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:18:51 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「……たのよ」
親友「んん?」
いとこ「作ったケーキが!食べられたもんじゃないって言われたのよっ!」
親友「ほう」
いとこ「これで満足!?」
親友「何故だ?」
いとこ「へ?」
288: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:21:07 ID:lYfTVhTdoI
親友「君の作ったケーキは何故食べられたものじゃなかったんだ?」
いとこ「え?え、えっと…」
親友「食べた相手がケーキ嫌いだったのか?」
いとこ「そ、そういうわけじゃ」
親友「ならばどうしてだね?」
いとこ「う、うぅ…」
289: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:24:20 ID:0wEUMZPqbc
親友「相手の味覚に問題がないのだとすれば、非は君の作ったケーキ、もっと言えば君にある」
いとこ「そ、そんな言い方しなくったっていいじゃない!」
親友「事実だ。まあせっかく作った料理にケチをつけられ傷つくのも分かる。そうか、泣いていたのはそのせいか」
いとこ「…」
親友「で?」
いとこ「ふえ?」
290: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:27:36 ID:h/ClQokcJU
親友「ふえ、じゃないだろう。で、君はこれからどうするんだね?」
いとこ「どうするって」
親友「まさかそんな失礼なことを言われたまま引き下がるのか?」
いとこ「だ、だってもうどうしようも…」
親友「次、うまく作って見返せばいい」
いとこ「つ、次?」
291: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:43:22 ID:PuIPEiTT3Q
親友「失敗は成功の母。1回作って失敗したのなら2回目、2回作って失敗したのなら3回目、100回作って失敗したのなら101回目だ」
いとこ「で、でも私は…」
親友「何もしないで泣くよりはずっといいだろう。少なくとも僕はそうしてきた」
いとこ「……」
親友「…すまん、余計だったか」
いとこ「…ううん。そう、だよね」
292: 名無しさん@読者の声:2011/12/9(金) 23:44:46 ID:zTNCLrUT72
親友テライケメン
あれ?コイツエロゲでぶっ壊れてなかったっけ?
つC
293: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:47:12 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「そうよ、次、次よ!次は絶対おいしいって言わせてやるわよ!!」ガタッ
親友「うむ」
いとこ「こうしちゃいられないわね、さっそく帰って練習よ!」
親友「うむうむ。では気をつけて帰るのだぞ。僕これで失礼する」
いとこ「あ、ちょっと待って!ねえ、アンタ名前は?」
294: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:50:53 ID:PuIPEiTT3Q
親友「ふ…名乗るほどの者でもないさ」
いとこ「そう…」
親友「あえて言うなら、″さすらいのラブドクター″といったところか」フッ
いとこ「ダサ」
親友「ちょっと傷ついたぞ」
295: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:56:35 ID:PuIPEiTT3Q
>>292
そうです実はいいことを言うイケm親友「あーたんをエロゲなどという低俗な括りでまとめないでいただきたい」あっすいません気のせいでしたね!
支援ありがとうございます!
親友「僕はこれで失礼する。気をつけて帰るのだぞ」
いとこ「あ、うん。じゃあね!」
いとこ「…よし、帰ろう!」
いとこ「たしか家はこっちだったはずね」
ウロウロ
いとこ「間違えたわ。そうそう、正しい道はこっちよ」
ウロウロ
いとこ「…公園に戻ってきちゃったわね」
息子「方向音痴にもほどがあるだろ」
いとこ「うひゃあっ!」
296: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/9(金) 23:59:08 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「む、む、息子!」
息子「どこに行ったかと思ったらこんなところに…この公園から家までどれくらいの距離があると思ってるんだ」
いとこ「すぐ近くじゃない」
息子「二駅分はあるわ」
いとこ「びっくりね」
息子「こっちがね」
297: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:02:02 ID:PuIPEiTT3Q
息子「いや、こんなこと言いに来たわけじゃなくて」
いとこ「何よ」
息子「…ひどいこと言ってごめん。いとこちゃんが作ったって知らなかったなんてなんの言い訳にもならないけど、俺最低なことを」
いとこ「ああ、もう気にしてないわよ」
息子「あっさり!」
298: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:12:33 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「ていうか、それさっき解決したから。しつこい」
息子「えっなんで俺しつこいとか怒られてるんだろう」
いとこ「大体どんだけこの話引っ張ってると思ってんのよ。もう読者さんも飽き飽きよ」
息子「いきなりメタな発言きた」
いとこ「とにかく!」
いとこ「次はおいしく作るからおいしいって言いなさいよ!もしおいしくなかったらおいしくなるまで作るんだから!」ニッ
息子「…」ドキッ
いとこ「息子?」
息子「え、い、いや、なんでも。帰ろう」
いとこ「ん?うん」
息子「(中学生相手にドキッはまずいだろ忘れよう心頭滅却)」
299: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:18:58 ID:PuIPEiTT3Q
帰宅――
息子「ただいま、母さん。いとこちゃん見つかった――」ガチャ
母「息子くんはあと30分外にいて反省しなさい。いとこちゃん、無事で良かったわ!良かったわ〜!!」ギュウウウ
いとこ「ぐ、ぐるじいですおばさん…」
息子「母さん、ちょっと力緩めて――」
母「息子くんはあと1時間外にいて反省しなさい。さ、いとこちゃん入って!あったかいココア入れたからね!」
いとこ「すいません、ありがとうございます」
息子「…母さん、ココアは俺の分も」
母「息子くんはあと3時間外にいてはんs」
息子「わかったよ外にいるよ畜生!」
300: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:24:21 ID:PuIPEiTT3Q
リビング――
母「暖まった?外は寒かったでしょう」
いとこ「ありがとうございます。…あの、息子さん外にいて平気ですか?元はと言えば私のせいで――…」
母「いとこちゃん、お話があるの」
いとこ「…?」
母「お姉ちゃん…、あなたのお母さんから手紙がきました」
いとこ「え…」
母「「母と暮らすのはもうやめにして、お母さんと一緒に海外で暮らしましょう」――そう、書いてあったわ」
いとこ「え――…」
301: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:30:15 ID:PuIPEiTT3Q
いとこの部屋――
(母「いとこちゃんの好きにしていいのよ。家はいとこちゃんを迷惑だなんて微塵も思ってないんだから」)
(母「でも、やっぱり親元でっていうのも大切だと思うから」)
(母「よく考えてみて」)
いとこ「…何よ…」
いとこ「さんざんほうっておいて、今更一緒になんて…」
いとこ「…次頑張ればいい、なんて」ズル
いとこ「次なんて、もうここにないじゃない…っ」ペタリ
302: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:31:31 ID:PuIPEiTT3Q
さあ、どうするいとこ!どうなるいとこ!
待て次号!
息子「ハックション!!」
303: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/10(土) 00:32:39 ID:PuIPEiTT3Q
今日の更新はここまでです〜
ちょっとシリアスになっちゃいましたけどギャグも忘れないつもりですのでご安心を!
また土日に更新したいと思います では!
304: 名無しさん@読者の声:2011/12/10(土) 00:38:16 ID:mwJQqrmtIo
乙です!!
というか、親友のかっこよさに全オレが惚れました
責任取っt おや?誰か来たようだ
305: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 17:39:14 ID:PuIPEiTT3Q
>>304
ありがとうございます〜
なんと…親友なんかでよろしければそちらへ送っておきましたので!!
ではぼちぼち更新していきますー
306: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 17:49:35 ID:PuIPEiTT3Q
平日、昼、母宅――
母「とまあ前回ちょっとシリアスに終わったわけですが」
母「ええ、はい。まあね、うん」
母「ちょっと確認したいんだけど、うん」
母「主人公って私だよね?」
母「おかしくない!?最近の登場比率おかしくない!?」ガタッ
母「完全に「たまに出てくる使い勝手のいい脇役」みたいになっちゃってるよ!!」
母「ヤ●チャじゃん!!私完全に●ムチャじゃん!!」
母「狼●風風拳!」
母「ってやかましいわ!!」
307: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 17:54:38 ID:PuIPEiTT3Q
母「こんなんじゃいけないわ…」
母「目立たないと…」
母「よしっ!」
母「こうなったら一番手っ取り早いのは今旬の人に目立つ方法を聞くことよ!!」
母「レッツゴー!」
308: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 17:57:26 ID:PuIPEiTT3Q
@息子
母「目立つ方法を教えてください」
息子「……またなんかやってるの」
母「大体おかしいのよ!母である私より息子であるあなたが目立つなんて!」
息子「いや別に目立ってないよ」
母「わかった!」
息子「はい?」
母「目立つ息子くんの輝きを我がものにするために、もう一度母の胎内に戻ってください」
息子「グロテスク」
309: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:00:47 ID:PuIPEiTT3Q
母「とりあえず目立つ方法を教えて!」
息子「え〜…。目立たないってことはやっぱりキャラが薄いってことじゃない?」
母「なん…ですって…」
息子「とりあえずいつもみたいに適当に取り繕ってみなよ」
母「敬語眼鏡キャラでいく?」
息子「そういうのじゃ薄っぺら過ぎてパッとしないからこう…。もっとダイナミックに」
母「ダイナミックねえ〜…」
310: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:03:58 ID:PuIPEiTT3Q
Aいとこ
母「目立つ方法を教えてほしいでゴワス」デブーン
いとこ「どうしたんですか!?力士の着ぐるみなんか着て!!」
母「ダイナミックに変化してみたドン」
いとこ「なんか履き違えてますよ!」
母「目立つために犠牲はつきものだドンドコ」フッ
いとこ「犠牲が大きすぎる…」
311: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:08:02 ID:PuIPEiTT3Q
母「……とりあえず着ぐるみは脱いだわけだけど」
いとこ「はい…」
母「最近目立ってるいとこちゃんに質問です!どうしてそんなに目立ってるの!?」
いとこ「ええ!え、えっと…」
母「うんうん」
いとこ「……こ、恋を、してるから…です」カアア
母「」
312: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:09:32 ID:PuIPEiTT3Q
B男の子
男の子「あ、きよきよ!こんにちは!」
母「……」
男の子「きよきよ?」
母「こ……」
男の子「こ?」
母「恋を、しています」
男の子「何が!?」
313: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:13:57 ID:PuIPEiTT3Q
母「私今、輝いてますか?」
男の子「え、いやべつに…」
母「あなた今、輝いてますか?」
男の子「なにこれ!?宗教勧誘!?」
母「目立ちたい!!」
男の子「電波すぎて目立ってるよ!俺でも引くレベルだから充分だよ!」
314: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:24:37 ID:PuIPEiTT3Q
C幼女
母「恋はやっぱりなんか違うわね…」
母「うーん…」
幼女「あ、おばさーん」(inドレス姿)
母「えええええ」
315: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:27:46 ID:PuIPEiTT3Q
母「なに!?当てつけ!?」
幼女「え?」
母「あ…コホン。幼女ちゃんその格好どうしたの?」
幼女「パ―ティだったから…目立つよね、やだなあ」
母「な る ほ ど」
幼女「?」
316: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:32:19 ID:PuIPEiTT3Q
D親友
母「シャナリシャナリ」
親友「…息子の母上、どうしたのだその格好は」
母「あら新友くん。ドレスって着るだけで目立つからいいね!」
親友「な、何故ドレスなんか着ているんだ」
母「目立つ為よ」(真顔)
親友「え、えぇ…」
317: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:34:15 ID:PuIPEiTT3Q
親友「あの、貴方の為にはっきり言わせていただくが」
母「うん?」
親友「何もないのにドレスを着るのは目立つというより…その…」
母「?」
親友「……変だと、僕は思うんだが」
母「!!!!」
318: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:36:47 ID:PuIPEiTT3Q
(母「ダイナミックに変化してみたドン」)
(母「恋を、しています」)
(母「シャナリシャナリ」)
母「あ…あ…」←急に自分のしていた事が恥ずかしいことだと分かってきた
親友「む、息子の母上。まあそう気を落とさずに…」
母「いやああああああああ」ダッ
息子「む、息子の母上ー!!」
319: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:42:28 ID:PuIPEiTT3Q
帰ってきた母宅――
母「うっ、うっ…」
息子「まあ俺もちょっと適当なこと言ったけどさ…」
母「ううう…」
息子「そんな落ち込むなって、ね?」
母「もう変に目立とうとするのやめるわ…」
息子「!!」
息子「(まさか…長年悩まされてきた母さんの主人公なりきり癖が治る…?)」
母「いつも通り適度に主人公になりきって疲れを癒すことにする」
息子「あ、それとこれとは別問題なのね」
320: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/11(日) 18:43:05 ID:PuIPEiTT3Q
なんやかんやでマイペースな母でした、という話です
では今日はこれで失礼します!
321: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 23:45:24 ID:rJcQ8ahNgc
おもろいww
ほんとツボだわww
322: 名無しさん@読者の声:2011/12/12(月) 01:13:51 ID:XiLkJR6cgA
いとこちゃんと母にきゅん*´ω`*っCCC
323: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/12(月) 18:28:10 ID:PuIPEiTT3Q
>>321
ありがとうございます!
なんて嬉しい言葉なんでしょう(●^∞^●)
>>322
いとこ「えっ!あ、ありがと…/」
母「ありがと〜ちゅっちゅっ!」
支援ありがとうございます!
ランキング7位!
応援してくれた方々、ありがとうございますっ!!
これを励みにこれからも頑張っていきたいと思います
324: 名無しさん@読者の声:2011/12/13(火) 00:14:52 ID:Kh7lefFDCM
シャナリシャナリwwww
口で言うんかw
やっぱ母メインは面白すぎるw
シエン
325: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/13(火) 22:52:30 ID:lYfTVhTdoI
>>324
支援ありがとうございます!
口で言うところがまた目立ちたがりを強調してますねw
今日は更新なしです
すいません
326: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 03:16:38 ID:h9zi9vGP96
ランキング7位おめでとうございますっ!
大好きです!
327: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:22:31 ID:PuIPEiTT3Q
>>326
大好きだなんて…!身の余るお言葉です
ありがとうございます〜(●^∞^●)
更新していきます〜
328: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:24:37 ID:PuIPEiTT3Q
――某スーパー、お菓子売り場
男の子「(明日は遠足!))」ワクワク
男の子「(おかしは500円までだから考えて使わないとな〜)」
男の子「あ、このチョコおいしそう…」ガサ
幼女「やっほー」ヒョコ
男の子「きィやあああああああ」
329: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:27:16 ID:PuIPEiTT3Q
男の子「なに!?なんでお菓子の隙間から出てくんの!?忍者!?」
幼女「どっきり」
男の子「びっくりだ!!」
幼女「あと、私女の子だからくノ一だよぉ」
男の子「いやどっちでもいいよ!」
330: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:30:32 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「そんなことよりこんなところで何してるの〜?」
男の子「か、関係ないだろ」ツン
幼女「じゃあ当ててみるね!」
男の子「ふん、当てれるもんなら――…」
幼女「まあ遠足のお菓子買いに来たに決まってるけどね」
男の子「俺お前嫌いだ!」
331: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:33:20 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「それより男の子くん、チョコはダメだよ。溶けちゃうよ」
男の子「う。じゃ、じゃあこのクッキーとか…」
幼女「割れるよ」
男の子「え、えっと、じゃあ飴を」
幼女「皆がお菓子交換してる間一人だけ延々と飴を舐め続けるとかないよね…」
男の子「じゃ、じゃあこのポテトチップスを」
幼女「あぶらぎった手で遠足wwww」
男の子「お前俺の事嫌いだろ!」
332: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:37:55 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「冗談だよぉ〜 真剣に選ぶね!」
男の子「いや帰れよ」
幼女「ここ家の経営店だから帰ってるも同然だよ」
男の子「同然じゃねえよ!ていうかそうなの!?金持ちこええ!」
幼女「ねえねえこのグミとかどうかな〜」
男の子「どれどれ…って、リボン型のグミなんて持ってけるかよ」
幼女「そんなことないよ。女の子にモテモっぶふぅwww…コホン。だよ」
男の子「笑うのはいいけどせめて言い切ってくれねえかな!」
333: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:40:27 ID:PuIPEiTT3Q
息子「あれ、幼女ちゃんに男の子くん」
男の子「え?ああ、この前の」
幼女「お兄ちゃん!!ねえねえ私今日ちょっと違うんだよ!どこか分かるっ?」
息子「え?え、っと…あ、髪切った?」
幼女「おっしい!スカートがオニューなの!」
男の子「うわあ全然おしくない上に気付くわけねえ」
334: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:51:49 ID:PuIPEiTT3Q
息子「二人で買い物?仲いいね〜」
男の子「は、はあ?冗談言うな」カア
幼女「仲いいよぉ」
男の子「お、おま」
幼女「適度にね」
男の子「なんかやだな!」
335: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:54:22 ID:PuIPEiTT3Q
・
・
・
息子「へえ、遠足の買い物?このチョコなんてどうかな。おいしそうだよ」
男の子「あー…それは俺もうまそうだと思ったんだけど、幼女が」
幼女「いいと思います!おいしそうだよね、それにしなよ男の子くん!!」
男の子「変わり身はええ!さすがくノ一!」
336: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 17:58:34 ID:PuIPEiTT3Q
息子「じゃ、俺ちょっと行くとこあるから、またね」
男の子「ああ、じゃあ」
幼女「またねー!」
幼女「じゃあ私もちょっと用事あるから」
男の子「待て待て待て」
幼女「とめないで!見失っちゃう!」
男の子「後つけようとしてんじゃねえ!」
337: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:04:31 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「も〜…じゃあお菓子決まったんだし、レジ行ってきなよ」
男の子「アイツいなくなってから急に冷めたな!…まあいいや、行ってきます」
幼女「外で待ってるね〜」
男の子「あー…いや、スーパーの中いろよ。もう暗いし」
幼女「俺っちちょっと外の風を浴びたい気分なのさ」
男の子「何キャラ!? いや、お前がいいならいいけどさ…」
幼女「平気平気!じゃ待ってるねー!」タタ
男の子「…ったく」
338: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:10:54 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「(わー、ほんとに暗いなあ)」
おじさん「ね、ねえ、お嬢ちゃん一人なの?ハアハア」
幼女「えっ?」
おじさん「お嬢ちゃんみたいな小さな子が一人なんてハアハア危ないなあ。お、おじさん送ってあげるよハアハア」
幼女「い、いいです…」
おじさん「い、いいいいから、ね!お、お家どこかなあ」ギュッ
幼女「や、やだ、離してっ!!誰かっ…お兄ちゃ…っ男の子くん!!」
??「ひとーつ!人の世に溢れる悪たちを!」
幼女&おじさん「「!?」」
339: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:15:41 ID:PuIPEiTT3Q
男の子「ふたーつ!ふるって倒す正義のヒーロー!」
幼女「お、男の子くん!?」
おじさん「な、なんだなんだ!?」パッ
男の子「みーっつ!みーっつ…みー…。思いつかねえからとりあえず攻撃ーっ!」レジ袋ブンッ
おじさん「な、がふっ」チョコ缶ガンッ
男の子「幼女!」ギュッ
幼女「は、はいっ」
男の子「撤収!」ダッ
幼女「え、ええーっ」ダッ
340: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:18:43 ID:PuIPEiTT3Q
・
・
・
男の子「はーっ、はーっ…」
幼女「はあ、はあっ…(男の子くん、私のために危険をかえりみず…)」ドキドキ
男の子「幼女」
幼女「は、はい(わわわ、私今絶対顔赤いよぅ)」ドキドキ
男の子「すっっげえスリルあっておもしろかったな!!!」キラキラ
幼女「」
341: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:24:38 ID:PuIPEiTT3Q
幼女「………………………………………………は?」
男の子「いやー、俺マジ正義のヒーローみたいだったな!アイツぜってえ組織の奴だから!」
幼女「………………」
男の子「これがきっかけで組織に俺の存在がバレて〜…やっべ、俺明日から毎日狙われちゃうな!」
幼女「………………」
男の子「ま、お前も俺の物語の端役の一人としてよくやってくれたぜ、うん。俺の名前叫ぶとことかナイスだったぜ」
幼女「………………男の子くん」
男の子「ん?」
幼女「この短小包茎ヘタレ野郎」ニコ ダッ
男の子「捨て台詞ひどすぎだろ!!」
342: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:28:05 ID:PuIPEiTT3Q
男の子「………」
男の子「………はあ〜っ…」ヘナヘナ
男の子「足がくがくだし…手震えてるし…」
男の子「………だっせえ」
男の子「……ん?」
男の子「……あ、ああああっ!お、お菓子!!」
男の子「お、俺のお菓子ー!」オカシーカシーシー……
遠足当日、男の子くんは友達からお菓子をわけてもらいましたとさ
343: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/14(水) 18:28:28 ID:PuIPEiTT3Q
今日の更新はここまでです!
ではでは
344: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 18:53:21 ID:3R25jpF2So
追いついた!
エクスタシィィエン!
345: 名無しさん@読者の声:2011/12/15(木) 00:08:40 ID:w/b1EyjZ5M
言葉のチョイスがすべてツボ!!!!だいすきだっ
しえんCCCCC
346: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/15(木) 22:19:44 ID:PuIPEiTT3Q
>>344
ちょwふきましたwww
エクスタシエン感謝です!!
>>345
ななななんて嬉しい言葉/なんと返したら分からないくらい嬉しいです
支援ありがとうございます!
今日は更新なしー…だと思います、すいません!
時間が空いたらひっそりしてるかもしれません〜
347: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:27:43 ID:LrqHLtn3N6
母「(最近いとこちゃん元気ないなあ…)」
母「(やっぱりあの手紙のことで悩んでるのかしら…)」
母「(よーし、ここは私の出番ね!)」
348: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:29:45 ID:RmOrKfqhgo
リビング――
母「というわけで!始まりました王様ゲェェエエム!!」
息子「」
いとこ「」
母「いえェェエエエい!!」
息子「い、いえーい…」
いとこ「わ、わ〜い…」
349: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:32:34 ID:LrqHLtn3N6
母「じゃあさっそくクジをひいて…」
息子「いやいやいやちょっと待った」
母「待ったなし!」
息子「理不尽!」
母「さあいとこちゃん最初にどうぞ!」
いとこ「え、あ、は、はい」ヒョイ
息子「流されないで!」
母「じゃあ私も引きます!あまった一本は息子くんどうぞ!」
息子「いやいやいや」
350: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:35:30 ID:m89zjFo/aY
母「王様だーれだ!私だあ!じゃあね〜…一番と三番が」
息子「三番ないから!ていうか待って、何、何?」
母「遊戯」
息子「遊戯だけども!」
母「闇の遊戯よ!」
息子「これが!?」
351: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:43:23 ID:NaEglORUm2
息子「ちょっと落ち着こうよ…俺達をリビングに呼んだと思ったらいきなり王様ゲームって。いきなりどうしたの?」
母「そりゃーいとこちゃんの…ハッ」
いとこ「え?」
母「(いとこちゃんの為なんて言ったら気を遣わせてしまうわ…息子くんにはまだいとこちゃんの手紙のこと言ってないし…うまくごまかさなきゃ)」
息子「母さん?いとこちゃんがどうしたって?」
母「えーと…うん、今日12月17日は国民的に"いとこちゃんとあそぼ!"の日だからだよ!」
息子「そんな12チャンネルで取り扱ってそうなの行事があったの!?」
いとこ「いやてかあたしの名前入ってる時点でないわよ!」
352: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:48:02 ID:lYfTVhTdoI
母「よし、じゃやろっか!」
息子「何一つとして理由ついてないけど…ハア、もういいよ。母さんは言い出したら聞かないから」
いとこ「まあいいけど…3人で王様ゲームってなんか意味ない感じが…」
母「カモン!我が召喚獣!」
親友「呼んだかね」ガラッ
息子「なんで人の家の押し入れから出てくるんだよ!」
353: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:52:27 ID:RmOrKfqhgo
いとこ「えっ?あれ、あんた…」
息子「え?親友といとこちゃん、知り合い?」
親友「君は…なんだ、息子の親族か何かだったのか?」
いとこ「その通りだけど…世間ってせま」
母「王様ゲェェエエム!!」
いとこ「タイミング悪っ!」
354: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 20:57:41 ID:s9b2qli3Ck
なんやかんで――
母「王様だーれだっ!」
親友「…ああ、僕だ」
母「じゃ、親友くん命令どうぞ」
親友「ふむ…じゃあ一番の人間に僕お手製の数学パズルでも解いてもらうとするか」
いとこ「なんか命令内容がイメージと違う…いや、イメージ通りだわ…」
355: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:01:44 ID:h/ClQokcJU
母「さあさあ一番は誰かしら!?親友くんのまどろっこしい数学パズルを解くなんて面倒な命令に当たったのは誰かな!?」
息子「ひどい言い草だな」
いとこ「私じゃないです」二番
息子「俺も違う」三番
親友「ということは…」
母「………あ、私だ」
息子「……」
いとこ「……」
親友「……」
356: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:03:45 ID:m89zjFo/aY
5分後
母「というわけで解き終わりました!」
親友「おかしい…東大レベルのはずなのに…」
母「ドンドン行くよ、王様だーれだ!」
いとこ「あ、あたしだ…」
357: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:06:41 ID:px..1hXM1Q
母「いとこちゃんね。命令ドゾー」
いとこ「えーと…」
脳内天使「ちゅーにしろ王様と息子でちゅー」
いとこ「あ、じゃあ三番が腕立て30回!」
脳内天使「シカトかーい」
358: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:11:04 ID:LrqHLtn3N6
親友「三番…僕だな」
息子「親友…」
親友「腕立て30回か、軽いものだな」
息子「……」
親友「」プルプルプル
いとこ「生まれたての小鹿!?」
親友「…っ…」プルプルプル
いとこ「ちょ、ちょっと無理しないでも」
親友「ふう、終わったぞ」
いとこ「腕ついて足震えてただけですけど!?」
359: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:13:48 ID:0wEUMZPqbc
母「親友くん頑張った!次!」
いとこ「いいんだ…いやいいけど…」
母「王様だーれだ!」
息子「…ん、俺だ」
360: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:15:55 ID:h/ClQokcJU
母「息子のものは母のもの!つまり王様は私ね」
息子「なんだそのジャイアン思考」
母「息子くんといとこちゃんがハグ!」
息子「名指し!?」
いとこ「はははハグ!?」
361: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:19:57 ID:LrqHLtn3N6
母「(フフ、いとこちゃんが息子くんを好きなことなど母にはお見通しよ)」
母「(今日の企画はあくまでもいとこちゃんを元気づけるためのもの…これでいいのよ!)」
母「フ、腕立てや数学パズルなんて所詮踏み台だったというわけね…」
親友「なんか失礼なこと言われたんだが…」
362: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:26:03 ID:px..1hXM1Q
母「さあ息子くん、ハグよハグ!」
息子「いや冷静に考えなくてもその命令無効だろ…」
いとこ「(は、は、ハグハグハグむむむ息子と私ではっはっハ…っ)」
母「王様の命令は絶対だよ」
いとこ「(わ、私さっきラーメン食べちゃったよ、臭い染み付いてないかな、アワワワ)」
息子「王様は俺です。命令は無効です」
いとこ「(て、ていうか最近太ったし!あうあうあう)」
母「む〜…」
363: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:30:39 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「(あ、でもこんな機会もう二度とないかも…そうだよ、私近々出ていくんだから…)」
母「男らしくないよ、息子くん!」
いとこ「(告白なんかできっこないし…思い出作りに…でもやっぱり…)」
息子「あのなあ…いとこちゃんだって嫌だよね?」
いとこ「えっ!?あ、え、えっと、一発お願いします!!」
息子「なんて?」
364: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:35:26 ID:s9b2qli3Ck
母「ほら、いとこちゃんもこう言ってるし」
親友「ガバッと言ってしまえ、ガバッと」
息子「オヤジか。…いや、やっぱり嫌だって」
いとこ「(嫌だ…)」ズキン
母「ちょっと息子くん!」
息子「駄目だ、絶対」
いとこ「(駄目…)」ズキン
いとこ「(私嫌われてるのかな…そうだよね、好かれることした覚えないもん…)」
いとこ「(あ、ヤバい泣きそう…)」ジワ
親友「何故だ?いとこが嫌いなのか?」サラリ
いとこ「(ええええ聞いちゃうのおおおお)」
365: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:39:37 ID:px..1hXM1Q
息子「なんでそうなるんだ。俺がいとこちゃんを嫌うはずないよ」
いとこ「む、息子…」ドキ
息子「そういうのはさ、こんな遊びでやるものじゃないだろう」
いとこ「(息子…そっか、ちゃんと考えてるんだ…)」ジンワリ
親友「そうか…」
366: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:42:43 ID:s9b2qli3Ck
親友「素晴らしい考えだ。だがな、息子よ」
息子「うん?」
親友「王様ゲームでそういうことを言われると、盛り上がっている方は素晴らしくテンションが下がる」
息子「え」
親友「あのようにな」
母「ず〜ん…」ズウウゥゥン
息子「あ、暗雲が立ち込めている…」
367: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 21:48:42 ID:0wEUMZPqbc
息子「か、母さん」
母「息子くんさあ…」
息子「は、はい…」
母「…ふう」
息子「……」
母「いや、いいよ。私が間違ってたよ。うん。じゃ、お疲れ様でした」
息子「悪かったよ!盛り下がること言ってすいませんでした!」
368: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/17(土) 22:01:05 ID:s9b2qli3Ck
その後気を取り直しゲームは続き、テンション高く盛り上げる母、真顔で変化球な命令をしてくる親友、ツッコミながらもどこか楽しそうな息子を見ながら、いとこはずっとここにいたいなあと心のどこかで思ったのあった
締まりが悪いのですが王様ゲーム話はここで終了です><
では失礼します
369: 名無しさん@読者の声:2011/12/17(土) 23:29:56 ID:vb8f/A5GXg
私、将来は母みたいなお母さんになりたい。
支援。
370: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 00:27:03 ID:mof1.3npgk
面白い!
しえん
371: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 21:23:32 ID:3R25jpF2So
今、手紙ってなんだっけ?と思い読み返したところ・・・
>>318にて息子「む、息子の母上ー!!」ってあったんだがww
372: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/18(日) 21:39:05 ID:LrqHLtn3N6
>>369
こんな目茶苦茶な人が目標でいいのだろうか…!
母「私みたいにビックになれるようガンバ!支援ありがとう!」
>>370
支援共にありがとうございます!
>>371
いとこのお母さんからの一緒に暮らそう手紙ですね!
ほんとだうわああww心の目で修正しといてください…
373: 名無しさん@読者の声:2011/12/19(月) 22:36:16 ID:zTNCLrUT72
今日は更新ないのかなぁ…
っCコソーリ
374: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/20(火) 00:59:30 ID:h/ClQokcJU
>>373
更新待ちありがとうございます、まちまちですいません…!
母「支援ありがとー!」
今からちょびっと更新します
375: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/20(火) 01:02:08 ID:LrqHLtn3N6
いとこ「(おばさんは私がこの家にいること邪魔じゃないって言ってくれたけど…)」
いとこ「(やっぱりお母さんと一緒に住んだ方がいいって思ってるよね…)」
いとこ「(私…ここにいたい)」
いとこ「(でもそんなのワガママよね…)」
いとこ「ハア…」
376: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/20(火) 01:04:43 ID:m89zjFo/aY
いとこ「いけない、いけない!」フルフル
いとこ「落ち込んでたらまたおばさんに気を遣わせてちゃうし」
いとこ「元気にいかなきゃ!」ガッツ
いとこ「このことはまた後で考えることにして」
いとこ「元気補充のために、甘いものでも食べに行こっ!」
377: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/20(火) 01:09:14 ID:px..1hXM1Q
数日後――
いとこ「……」サーッ
いとこ「ううう嘘、こんなの何かの間違いよ」
いとこ「た、た、体重計が壊れてるのよ、これは」
いとこ「もう一回乗り直したら正常な数字が出てくるはずよオホ、オホホ…」トン
いとこ「………」
いとこ「マジですか…」
378: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/20(火) 01:13:57 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「はあぁ…」パタン
息子「いとこちゃんお風呂上がった?じゃあ次俺」
いとこ「誰がデブよっ!!」
息子「耳鼻科は三丁目だよ」
379: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 12:29:23 ID:/5/D0mixQk
支援支援
380: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:06:24 ID:PuIPEiTT3Q
>>379
支援ありがとうございます〜!
更新していきますね
381: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:08:30 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「(とにかく食べる量を減らさないと…)」
母「あら?いとこちゃんもういいの?」
いとこ「あ、はい。なんか食欲なくて…」
母「それはいけないわ!風邪のひき始めかもしれないし、体力つけなきゃ駄目よ!ほら、これも食べて、これも、これも、ついでに私の嫌いなピーマンも」ヒョイヒョイ
いとこ「う、うわーん!」
382: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:16:55 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「(食事制限ができないなら、運動よ、運動!)」
母「ふんふんふーん」カチャ ウイーン
いとこ「あれ?おばさん、何か観るんですか?」
母「そうよ、ちょっとエクササイズしようと思って」
いとこ「あ、そのパッケージ…もしかして今話題のビリーズブートキャ」
母「そう、マイケルズブートキャンプよ!」
いとこ「誰!?」
383: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:19:40 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「マイケル誰!?完全なパチモンじゃないですか!」
母「マイケルはね、69歳の初老の男性よ」
いとこ「そろそろ引退された方がいい年齢ですよ!」
母「あ、始まるわよ!せっかくだからいとこちゃんも一緒にやりましょう」
いとこ「ええ!?」
いとこ「(あ、でもこれっていい運動になるかも…)」
いとこ「わかりました、私も一緒にやらせてください!」
母「やる気だね!」
384: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:27:32 ID:PuIPEiTT3Q
ちゃっちゃらちゃ〜♪(愉快な音楽)
マイケル「お前さんら、よくいらしゃったなあ…まあ座りんしゃい」
いとこ「正座!?マイケルお茶持って正座!?やる気あんの!?」
母「まあまあ、まず座って」
いとこ「えええ!?」
385: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:31:49 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「」←とりあえず座る
いとこ「(なんなのかしら…あ、もしかしてストレッチから始まるのかな?)」
マイケル「あれは…SO、いつの日じゃったかなあ…」
いとこ「語りから始まった!?あとさりげなく英語使ってきたわよねえ!」
母「このDVDはマイケルさんの語りが導入で2時間あるのよ」
いとこ「長っ!もはや導入といっていい長さじゃないですよ!」
386: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:37:50 ID:PuIPEiTT3Q
マイケル「あれはワシが20歳の頃じゃった…ああ、25歳だったかな…ん?40歳…いや、5歳だったかもしれんなあ」
いとこ「範囲広いわね!どうでもいいんだけど!」
マイケル「まあ、つい最近のことじゃな」
いとこ「結局!?」
マイケル「もっと言うと昨日のことじゃった。いえすたでいじゃ」
いとこ「ツッコミ所いっぱいあるけどこれだけは言わせて!ウザい!」
387: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:39:53 ID:PuIPEiTT3Q
マイケル「ああ、昨日、昨日なあ…」
いとこ「昨日なんなのよ…大したことじゃないんでしょどうせ…」
マイケル「昨日、妻と離婚してなあ」
いとこ「重――――――い!」
388: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:46:30 ID:PuIPEiTT3Q
マイケル「まあ、息子がもう大きいのが唯一の救いじゃったなあ…」
いとこ「え、なに、この語り2時間聞くの?」
マイケル「熟年離婚なんてよく聞くけど、まさかワシがそうなるとは思ってもみんかったのう」
いとこ「キツい!私すでにキツいんだけど!マイケルの瞳をまっすぐ見れないんだけど!」
マイケル「まあ、ワシがこの仕事に熱中しすぎたせいで、妻の気持ちに気付いてやれなかったのがいけないんじゃ…」
いとこ「それこのDVDで言うことなのかしら!なぜか私、今罪悪感がひどいんだけど!」
マイケル「離婚届を出してきた妻の顔…あれは忘れられそうにないのう」
いとこ「なんかすいませんでした!ウザいとか言ってすいませんでした!」
389: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:48:47 ID:PuIPEiTT3Q
マイケル「おっと、もうこんな時間か…そろそろ体操を始めようかのう」ヨッコイショ
いとこ「いいよ、座ってなさいよ!ていうかむしろもう帰っていいわよ!」
マイケル「待っていてくれる皆さんのために、ワシは今日も頑張るよ。妻を失って、残ったのはこの仕事だけじゃから、のう…」
いとこ「マイケル―――――!!」
390: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:56:00 ID:PuIPEiTT3Q
母「マイケルさんは壮絶な人生を送ってるのね…」
いとこ「壮絶すぎましたよ!体操する気力、根こそぎもってかれましたよ!」
母「今日はもうやめとく?」
いとこ「そういうわけには…」
母「でも、この後マイケルさんが倒れて救急車で運ばれて、病院で奥さんのお見舞いをひたすら待つシーンがあるんだけど…」
いとこ「やめます!」
391: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:56:56 ID:PuIPEiTT3Q
いとこ「ていうかこれ体操DVDですよね!?」
母「エンドロールで体操が入ってるよ」
いとこ「体操主体じゃないんだ!もうドラマですよね!」
母「そうね。マイケルさんの人生を描いた、盛大な実記録(ドラマ)ね」
いとこ「さっきから重いんですよぉぉおおお!」
392: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/23(金) 17:59:58 ID:PuIPEiTT3Q
なんやかんやで気力も体力もすっかりなくなったいとこのダイエットは
そのまま持ち越しになったという――なんともしょーもないお話でした。ちゃんちゃん
またまた微妙な落ちで、更新終わりです〜
ではまた!
393: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 18:46:24 ID:zTNCLrUT72
いとこちゃんのツッコミスキルが半端ない件について
っCCC
394: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 23:16:01 ID:VfupqGiafg
やっぱおもろいww
しえんぬヽ(´▽`)/
395: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 18:09:12 ID:0wEUMZPqbc
>>393
いとこ「あ、ありがとう…って褒められてる?これ?」
支援感謝感謝です!
>>394
うおお、ありがとうございます!
つ支援⊂ギュッ
396: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 23:42:28 ID:PuIPEiTT3Q
高校――
親友「おはよう、息子よ。今日は新任教師が来るらしいぞ」
息子「こんな時期に?珍しいな」
親友「現国担当だそうだ。男らしいが」
息子「へえ」
397: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 23:45:28 ID:PuIPEiTT3Q
現国の時間――
新任教師「」ガラッ
女子生徒「えー、ヤバい、ちょっとカッコ良くない?」キャアキャア
女子生徒「今時〜って感じ!若ーい!」キャピキャピ
息子「(茶髪にラフな格好…確かにカッコ良いなあ。なんだか軽い感じはするけど)」
親友「妬みは良くないぞ」
息子「心読むなあと妬んでないから」
398: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 23:48:42 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「んー…」ボリボリ
生徒「…なんかぼーっとしてねえ?」
生徒「どうしたんだろ〜、授業始まんないね」
新任教師「アカン、死にたいわあ」
生徒「!?」
399: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 23:54:16 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「もうなーんもやる気起きん。これはアカン。ビョーキかも」
生徒「え?え?か、関西弁?」
生徒「ていうか何言ってんのあの人」
ザワザワザワ
新任教師「あー、静かに、静かにして。喋んないでー息止めてー吸ってー吐いてー」
息子「深呼吸か!」
新任教師「お?」
息子「(あ、つい母さんにツッコむ癖が…)」
400: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/24(土) 23:59:15 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「ええなあ、自分、関西人の鏡やなあ。ボケとツッコミ、これこそ関西人の基本や。パチパチ」
息子「いや、俺関西人じゃないですし…」
新任教師「ああ、ほんま?まあどっちでもええんやけどね、ボクは。ボケもツッコミも向いとらんし」
息子「そうですか…」
新任教師「あー、死にたいわあ」
息子「それちょくちょく挟むのやめましょうよ!」
401: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:04:09 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「んー、じゃあまあ、自己紹介させてもらいます」
息子「(やっとか…)」
新任教師「ボク新任教師いいます。仲良うしてな」ニコリ
女子生徒「ちょっと変な先生だけど、やっぱカッコ良くない?」
女子生徒「うんうん、関西弁萌え!」
新任教師「あ、そうそう、それとな」
生徒「?」
新任教師「ボク出身北海道やから、この言葉遣いエセなんです。そこんとこよろしゅう」
生徒「!?」
402: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:11:16 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「なんちゃって。ま、よろしゅう。掴みはバッチリってことで」
生徒「え?え?ど、どっち?」
新任教師「じゃ、質問タイム入りましょか。センセーに質問ある人は、挙手してトリプルアクセル」
生徒「トリプルアクセル!?」
403: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:16:09 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「ん〜、誰もいない?」
ザワザワ
親友「」スッ
新任教師「お、メガネくんええ度胸やねえ」
息子「やめろ友………死ぬよ」
親友「僕が死んだら妹に伝えてくれ。兄は最期まで立派に戦い抜いた、と」
新任教師「オーイ、ボク生き死にに関わるコト要求した覚えないでー」
404: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:24:41 ID:PuIPEiTT3Q
親友「いざ…参る…!」
新任教師「何その鬼の形相、夢に出てきそうやわ」
親友「……」スッ ガッ バタッ
新任教師「机の足に足引っ掛けて倒れるて不憫なコやなあ」
親友「先生、見てくれましたかボクのトリプルアクセル」フッ
新任教師「うん、メガネ割れてるから保健室行った方がええで」
親友「ご心配なく、スペアがありますので」カチャ
新任教師「その手慣れた様子や他のコがさりげなく机ずらしてるトコ見ると、日常茶飯事なんやなあ」
親友「では、質問よろしいですか?」
新任教師「なんでよろしいと思ったんかなあ」
405: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:30:21 ID:PuIPEiTT3Q
新任教師「ま、ええよ。その勇気に免じて答えたるわ。メンドーやけど」
親友「恐縮です。先生は何故国語教師を志したのですか?」
新任教師「それはやっぱり、好きやったからやな。小さい頃から本読むのが好きやったんだけど、いつの間にかそれが夢になっててなあ」
息子「(意外に真面目な回答だな…)」
新任教師「まあそれは面接用の回答で、実際はこの学校が家に近くてボクがそれなりに国語の成績良かったからやなあ」
息子「最悪だ!」
親友「大変参考になりました」
息子「どこが!?」
406: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/25(日) 00:34:08 ID:PuIPEiTT3Q
キーンコーンカーンコーン…
新任教師「あ、もう授業終わりやな。じゃ皆さんお疲れさん」ガラガラ ピシャン
息子「へ、変な教師だな…」
親友「僕は結構好きだぞ」
息子「お前の好みはよく分からないよ…」
そんな感じで一癖ある教師を迎え、また騒がしくなっていく息子の学校生活でした
ちゃんちゃん
407: 名無しさん@読者の声:2011/12/25(日) 00:37:12 ID:YW2VpLC90c
新任教師さん結婚してください
っCCCCCCCC
408: 名無しさん@読者の声:2011/12/26(月) 00:29:12 ID:cSuZ0s/jE6
新キャラ濃いw
これからの活躍?に期待\(^O^)/
しえん
409: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/27(火) 00:58:29 ID:PuIPEiTT3Q
>>407
新任教師「おおきにぃ。結婚は考えときますわ」
たくさんの支援ありがとうございますっ…!!
>>408
あくまでわき役で抑えるつもりなので、期待通りの活躍ができるか不安です…w
支援ありがとうございます!
そしてそして、なんと!ランキングで4位を貰ってしまいました!
投票してくださった皆さんありがとうございました!!
410: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/28(水) 00:31:44 ID:NaEglORUm2
4コマみたいな小ネタちょいちょい更新していきます〜
あんまり本編と関係です
411: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/28(水) 00:34:30 ID:NaEglORUm2
『とある教師二人の会話
』
新任教師「もうすぐ冬休みですねえ」ニコニコ
保健教諭「そうですわねえ」ニコニコ
新任教師「子供は休みがあってええですよねえ。ボクたちなんてホラ、休み無しやないですか?」ニコニコ
保健教諭「そうですわねえ」ニコニコ
新任教師「こういう授業合間の休みだけがボクのオアシスですわほんま」ニコニコ
保健教諭「そうですわねえ」ニコニコ
新任教師「あ、ボク今日パンツピンクなんですう」ニコニコ
保健教諭「そうですわねえ」ニコニコ
新任教師「センセーボクの話聞いてませんよねえ?」
保健教諭「そうですわねえ」
412: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/28(水) 00:39:53 ID:lYfTVhTdoI
『お化け屋敷』
幼女「暗いねえ…男の子くん、私ちょっと怖」
男の子「」ガタガタガタガタ
幼女「…男の子くん、私怖」
お化けヒョコ
男の子「きゃあああああぴゃあああああ出たああああぎぃゃあああああ」
幼女「……」
413: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/28(水) 00:46:38 ID:LrqHLtn3N6
『好きな人』
女子生徒「親友くんって恋とかしたことなさそーw」
女子生徒「わかるw勉強一筋みたいなw」
親友「失礼だな。僕にも想い人くらいいるさ」
女子生徒「えー、どんな人?」
親友「暴言癖があって道端のリボンを全力で踏んだりしてしまうお茶目な女の子だ」
女子生徒「!?」
414: 名無しさん@読者の声:2011/12/28(水) 15:37:07 ID:zTNCLrUT72
あああああ引きずんなww
っC
415: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 11:25:06 ID:cFWGmTgaWQ
あーたんwww
C
416: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 18:03:57 ID:RKcCHY8Ai.
幼女ちゃんと男の子くんがかわいすぐる
つCCCCCCC
417: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 00:58:49 ID:px..1hXM1Q
>>414
忘れられない女性、あなたにもいませんか…?(いい顔)
支援ありがとうございます!
>>415
親友「あーたんマジ天使、というやつだ」
支援ありがとうございます!
>>416
幼女「やったあ!ありがとう!ほらほら、男の子くんも」
男の子「お、男が可愛いとか言われても別に」
幼女「男の子くんも」
男の子「ありがとうございます」
支援ありがとうございます!
418: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 03:49:40 ID:RmOrKfqhgo
・
・
・
いとこ『お母さん、今日も帰ってこないのかあ…』
いとこ『仕事だから仕方ない、よね…』
いとこ『……仕方ないよ…』
419: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 03:52:33 ID:s9b2qli3Ck
いとこ『え?日曜帰って来れるの?』
いとこ母『そうよお、仕事が一段落しそうだからね!ママ張り切っちゃう!』
いとこ『本当?無理しなくていいんだよ』
いとこ母『本当だってばあ!信じて信じて!』
いとこ『…うんっ!』
420: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 03:54:44 ID:0wEUMZPqbc
学校――
いとこ友『ねえ、今度の日曜なんだけど』
いとこ『あ、ゴメン、その日はもう予定あるんだ』
いとこ友『そうなんだ?じゃあプレゼント月曜でいいかな?』
いとこ『うん、ありがとう!』
421: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 03:57:44 ID:h/ClQokcJU
日曜――
いとこ『お母さんが帰ってくるのは夕方頃だよね』
いとこ『ふふ、張り切って飾り付けしちゃった』
いとこ『ご馳走も用意したし…ほぼ出前だけど』
いとこ『自分で自分のこと祝ってるみたいでなんだけど』
いとこ『今日くらいは調子に乗ってもいいよね…?』
いとこ『お母さん、早く帰って来ないかなあ』
422: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:01:53 ID:px..1hXM1Q
チクタク チクタク――…
いとこ『遅いなあ…』
いとこ『仕事やっぱり終わらないのかな』
いとこ『5時には帰るって言ってたのに…』
いとこ『…ううん!ダメで元々だったし、帰って来れなくても仕方ないよね』
いとこ『うん、仕方ない仕方ない!仕事だから!』
いとこ『…でも、あとちょっとだけ待ってみよう』
423: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:03:59 ID:lYfTVhTdoI
いとこ『もう8時か…』
いとこ『…あと、30分だけ』
10時――
いとこ『……』
ガチャ
いとこ『!!』
いとこ母『ただいまあ〜…』
いとこ『お母さん!お帰りなさい!』バタバタ
424: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:07:18 ID:lYfTVhTdoI
いとこ母『ただいま帰りましたあ〜』ヒック
いとこ『うっ…(すごいお酒の臭い…)』
いとこ母『えへへえ、打ち上げで飲みすぎちゃったあ』
いとこ『えっ…』
いとこ母『聞ーてえ、ママすっごい大きなプロジェクト終わらせたから、出席できるかもしんないのお』ヒック
いとこ『そ、そう、なんだ…』
425: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:10:15 ID:h/ClQokcJU
いとこ母『そしたらあ、もっとおーきなお家に住もうねえ』
いとこ『うん…』
いとこ母『ん〜?わあ、スッゴいご馳走〜!』
いとこ『あ、そうなの。お母さん、これはね、今日私の』
いとこ母『もしかしてママの出世祝いー?やだアリガトー』
いとこ『え、あ』
426: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:14:08 ID:px..1hXM1Q
いとこ母『でもママ食べてきちゃったからいらなあい』エヘヘヘ
いとこ『……』
いとこ『…ねえ、お母さん』
いとこ母『なにかにゃあ?』
いとこ『…今日、仕事何時に終わったの?』
いとこ母『今日はあ、なんと!3時に終わったんだよ〜ん』
いとこ『……ずっと、飲み歩いてたの』
いとこ母『ウン、カラオケも行ったよぅ』
いとこ『へえ…』
427: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:15:33 ID:h/ClQokcJU
上げてしまった…!この話は下げ進行でいこうとしたのに…ううすいません!
428: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:17:24 ID:NaEglORUm2
いとこ『今日、早く帰ってくるって話は』
いとこ母『えー、ウッソ今日だっけ?ママうっかり!』
いとこ『……』
いとこ母『もう眠いなあ、ヒック…お風呂湧いてる〜?』ヨロヨロ
いとこ『……ねえ、お母さん』
いとこ母『んー?』
429: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:19:05 ID:h/ClQokcJU
いとこ『今日、何の日か覚えてる?』
いとこ母『今日?きょーはねえ』
いとこ『……』
いとこ母『ん〜…わっかんない!ママの出世記念日ってとこかな!あははは!』
いとこ『……っ!』
430: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:20:32 ID:s9b2qli3Ck
・
・
・
チュンチュン――
いとこ「ん…」
いとこ「あれ、もう朝…」ムクリ
いとこ「…嫌な夢見ちゃったなあ」
431: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:23:18 ID:m89zjFo/aY
いとこ「(あれって確か小5の時だっけ…)」
いとこ「(あれからお母さんと大喧嘩して、ろくに口もきかなくなって)」
いとこ「(私も家にいない時間が増えて…)」
いとこ「(…なんというか、我ながらひねくれた性格に成長したものね)」
432: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:25:03 ID:h/ClQokcJU
いとこ「(大体娘の誕生日忘れて飲み歩くって)」
いとこ「キレても仕方ないわよねー…」
息子「何が?」
いとこ「ひゃいっ!」ビク-ッ
433: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:26:57 ID:NaEglORUm2
いとこ「か、勝手にドア開けないでよ!」
息子「何回もノックしたけど、そっちが反応しなかったの」
いとこ「関係ないわよ!」
息子「いやあるだろ」
434: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:29:02 ID:h/ClQokcJU
いとこ「それで、なんか用?」
息子「用っていうか…朝ごはん出来たから呼んでこいって母さんが」
いとこ「…今行くっ!着替えるから出てって!」
息子「ハア、はいはい。仰せのままに」
435: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:30:11 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「…ねえ、息子」
息子「ん?」
いとこ「おばさん、てさ…」
息子「母さん?母さんが何?」
いとこ「……」
息子「いとこちゃん?」
436: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:32:00 ID:px..1hXM1Q
いとこ「な…」
息子「な?」
いとこ「なんでもないわよ!早く出てけーい!」
息子「理不尽!…なんでもいいけど、早く来てね。母さん待ってるから」
パタン――
いとこ「……待ってるから、か」
437: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:38:44 ID:s9b2qli3Ck
いとこ「(「この…マザコン男!!」)」
いとこ「……」
いとこ「(結局あたしは)」
いとこ「(羨ましかったのかもね)」
いとこ「……バカバカし」ハア
母「いとこちゃーん?ご飯冷めちゃうわよー」
いとこ「あ、はーい!」
いとこ「(あんなふうになりたいと思うなんて)」
いとこ「(ほんっと)」
いとこ「バカバカしい"夢"だわ!」
438: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 04:41:04 ID:RmOrKfqhgo
更新終了です!
ギャグ要素がなくて申し訳ない…ギャグSSなのに…
そろそろ終わりが見えてきたかなあという感じです
良ければ最後までお付き合いくださいね
では、上げてしまって失礼しました!
439: C:2011/12/30(金) 16:34:41 ID:BJisXnco0k
いいや、まだだ。まだ終わらんよ!幼女ちゃんが成人するまで!
440: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/30(金) 23:34:11 ID:PuIPEiTT3Q
>>439
長い道のりですね〜…!w
支援ありがとうございます!
上げ進行で大丈夫ですよ!
441: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:36:17 ID:px..1hXM1Q
番外編「母と息子、今年を振り返って」
母「いやあ、2011年も終わりますねえ息子くうん」
息子「何キャラなの」
母「色々あったなあ…」
息子「あー、いとこちゃんが家に来たり」
母「そうそう。私が魔法少女として目覚めたりね」
息子「」
442: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:36:36 ID:px..1hXM1Q
息子「…男の子くんや幼女ちゃんと出会ったり」
母「そうね。私が勇者となってドラゴンを倒したり」
息子「……新しい先生が」
母「懐かしいわね。息子くんが殺し屋に狙われたのを私が命懸けで守ったのよね」
息子「俺と母さんは違う平行世界にでも生きてるの?」
443: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:38:35 ID:s9b2qli3Ck
母「でも一番ビックな出来事は、そう…」
息子「……」
母「息子くんが、生まれたことよね」グスッ
息子「えー」
444: 名無しさん@読者の声:2011/12/31(土) 17:39:03 ID:p9j21mNoUI
初リアルタイム遭遇?!
このSS大好きです///
いとこちゃんちゅっちゅ
つC
445: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:47:13 ID:0wEUMZPqbc
息子「なに俺、妖怪?一年で成長しすぎじゃない?」
母「そこはまあ…あれよね。さすが私の息子とでも言っておきましょうか」
息子「なんなのあなたピッ●ロなの」
母「そういう認識で構わないよ」
息子「構おうよ」
446: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:51:00 ID:LrqHLtn3N6
>>444
おめでとうございます!(?)
大好きだなんてもったいないくらいです ありがとう!
いとこ「ちょ、ちょっと何よ!恥ずかしいこと言わないでよ!/」カアア
⊃支援⊂ギュッ
447: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:55:34 ID:h/ClQokcJU
母「とーにーかーく!今年はほんっと〜に色々あったのよ!」
息子「まあ、そうだね」
母「来年も色々あるだろうから、今年のことなんてもう忘れて来年に目を向けようね」
息子「斬新な挨拶だね」
母「私は現代の若者に向けて、未来に希望を持てと言いたいんだよ」
息子「多分現代の若者はそれをピッ●ロもどきにに言われたくないよ…」
448: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 17:57:58 ID:0wEUMZPqbc
母「そんなわけで皆さん、よいお年をー!」
息子「よいお年を!」
母「ところで息子くん、今年もちゃんと私が除夜の鐘を聞けるように頑張ってね」
息子「たまには自力で起きててください」
449: ◆dR7WV1bjfM:2011/12/31(土) 18:03:02 ID:RmOrKfqhgo
今年最後の更新終了です!
また年明けにお会いしましょう!
追記:読者スレや雑談スレでこのSSの名前を出してくれる方々、本当にありがとうございます。すべて読ませてニヤニヤさせてもらってますw
皆さんにとって来年もいい年でありますように…!
450: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 17:44:14 ID:apl6Sgg8wc
とある平日――
いとこ「え?息子…さんがお弁当を持って行き忘れた?」
母「そうなのよ〜、せっかく今日はハートの澱粉かけたのに!」
いとこ「(わざと忘れたんじゃないかしら…)」
451: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 17:45:11 ID:1GqT/NEFGM
母「でね、でね!おばさんこれから用事があるし、いとこちゃん届けてくれないかしら?」
いとこ「え、あた、私が!?」
母「そうそう!あー、いとこちゃんが開校記念でお休みで良かったわあ!はいこれ学校までの地図、じゃよろしくね〜!」ピューッ
いとこ「ちょ、ちょ、えー!?」
452: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 22:24:31 ID:rCtZusBXzI
息子の高校――
いとこ「来ちゃった…」
いとこ「そもそも平日に中学生が入れるのかしら」
警備員「おや」
いとこ「!!」ギク
警備員「やあ、届け物かい?ああ、スリッパはこっち。はいどうぞ」
いとこ「何この警備のゆるさ」
453: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 22:28:48 ID:rCtZusBXzI
警備員室――
いとこ「(何故警備員室…着いてきたあたしもあたしだけど)」
いとこ「え、えーと、私はあの、息子って生徒に会いに」
警備員「それなんだけどね、今は授業中だから無理じゃないかなあ。あと30分くらいで昼休みだからここで待ってるといい」
いとこ「あ、そうですか。ありがとうございます」
警備員「いやいや。じゃあおじさん仕事あるから。はいこれお茶とお菓子」
いとこ「あ、すいません」
警備員「いいんだよ、それじゃあね」ガチャ パタン
454: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 22:52:23 ID:jowajketls
シーン
いとこ「ふー…」
いとこ「おせんべい…久しぶりに食べるわね」ボリボリ
いとこ「お茶おいしい…」ズズ-
いとこ「ふう…落ち着くわ」
ガラッ
新任教師「警備員さーん、保健室追い出されたから昼休みまでここでサボらせてえ」
いとこ「………」
新任教師「うわあなんでボク来て早々女の子から憎悪の視線向けられてんねやろ…」
455: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/1(日) 23:18:04 ID:0m2kiAr3nk
すいません今日の更新ここまでです
では!
456: 名無しさん@読者の声:2012/1/1(日) 23:29:35 ID:c.gYySYfy6
バン バンバンバンバンバンシエン
(∩`・ω・) バンバンバンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
C \/___/
_________
457: 名無しさん@読者の声:2012/1/1(日) 23:47:57 ID:wPVHHEr7GA
っC
458: 名無しさん@読者の声:2012/1/1(日) 23:51:33 ID:A0TKPlPfuA
っC
459: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 18:52:31 ID:0m2kiAr3nk
>>456
バンバン激しいww支援ありがとうございます!
>>457
>>458
支援ありがとうございます!!
460: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:01:48 ID:apl6Sgg8wc
新任教師「ん?ていうかお嬢さんうちの学校のコやないなあ」ドサ
いとこ「(座った…)届け物に来たんですけど、今授業中らしくて…」
新任教師「ああ、時間つぶしな」ボリボリ
いとこ「(食べた…)まあそんなところです」
新任教師「ふぅん」ズズ-
いとこ「……」
新任教師「……」ズズ-
いとこ「……うぉああ自然な流れ過ぎて気付かなかったあ飲まないでよあたしのお茶ぁあ!」ビクーッ
新任教師「まあええやんか減るモンやないしなあ」
いとこ「減るわ!」
461: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:03:00 ID:6Hka36SpzI
>>460
うぉああ改行ミス激しい…
読みにくくてすいません
462: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:17:30 ID:R/pXqWMDcs
いとこ「ていうかなんなのよあんたは!誰よ!」
新任教師「一応このガッコの教師やらしてもらってますう」ヘラ
いとこ「教師…?」ジー
新任教師「?」ニコニコ
いとこ「(茶髪ピアスチャラい格好言動…)はっ、嘘ね」
新任教師「初対面のコに鼻で笑われたなう」
いとこ「ツイッター!?」
463: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:26:16 ID:shbbaigoeE
いとこ「人が話してんのになに呟いてんのよ!携帯置きなさいよ!」
新任教師「アドレス交換せえへん?」
いとこ「せえへんわっ!」
新任教師「ジョーダンや」パタン
いとこ「つ、疲れる…」
464: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:32:13 ID:shbbaigoeE
新任教師「ところで誰への届け物なん?」
いとこ「息子っていう人です」
新任教師「息子…(はて、聞いたことあるなあ)」
いとこ「…?あの」
新任教師「…ああ!あのツッコミくんな」パッ
いとこ「そんなハットリくんみたいな名前の知り合いいませんけど!?」
465: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:34:12 ID:0m2kiAr3nk
新任教師「なに?お嬢さんツッコミくんの彼女なん?」ニヤニヤ
いとこ「かかかか彼女っ!?ちちちゃいますよバカいとこでんがなっ!」
新任教師「色々混ざっとる混ざっとる」
466: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:41:36 ID:dQzi.35icA
新任教師「ああ、でも彼女じゃないん?勘違いしてごめんな」
いとこ「あっ…で、でも…あぅ…」カァア
新任教師「ん?」
いとこ「……彼女になれたらいいな…って…思ってる…」カァアアア
新任教師「(アレ、ここグータンヌーボの収録会場やったかな)」
467: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 19:59:57 ID:shbbaigoeE
新任教師「まあええなあ、純愛ってカンジやね。ボクにもそんな時代が」
(幼稚園新任教師「ボクゆり組のアズサちゃんとたんぽぽ組のユイちゃんとチューリップ組のナナちゃんと結婚するわ」)
(小学生新任教師「運動会の二人三脚、クラスの女子全員と交代でやることになったわ」)
(中学生新任教師「第二ボタン?ああ、ええで。残ってたらの話な」)
(高校生新任教師「ごめん、明日は茶髪ちゃんと遊び行くねん。明後日は天然ちゃんとやな。名前?多すぎて覚えられへんわ」)
(大学生新任教師「ピー」(自主規制))
新任教師「……」
いとこ「な、何よいきなり頭抱えて…」
新任教師「いや…ちょお…まさかこんなダメな奴やとは思わなくて…」
いとこ「??」
468: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 20:07:41 ID:CJ1hs7mb3w
新任教師「まあ、それなりに応援しとるわ。頑張ってな」
いとこ「あ、ありがとう。…頑張るわ、時間が許す限りだけど」
新任教師「? おもろいコやなあ。まるでタイムリミットがあるみたいな言い方や」
いとこ「…そうね!変なこと言っちゃったわ!」
新任教師「…?」
キーンコーン…
いとこ「あ、昼休みね。じゃあね!」タタッ
新任教師「あー、送っていこか…ってもう居ないなあ」
新任教師「…名前、聞き忘れたわ」
469: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/2(月) 20:08:39 ID:0m2kiAr3nk
今日はここまでです!
ではでは
470: 名無しさん@読者の声:2012/1/3(火) 21:44:55 ID:/tySiWcJ4w
更新まだぁ?
っCCC
471: 茄子:2012/1/4(水) 17:45:22 ID:TbIaTri9k.
母ss支援!いとこちゃんが可愛いなあおい
事後報告ですが絵スレにて描かせていただきました!今後も応援してます!
そして我が儘ですが、母ssをサイトで扱いたいなと思っているのですが、許可いただけますでしょうか…?その際この掲示板へのリンクも貼らせていただけたらと思います。
つURL http://nanos.jp/nasu1/
472: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 18:28:09 ID:rCtZusBXzI
>>470
支援ありがとうございます!
お待たせしてすいません、今日明日、どちらかには更新します!
>>471(茄子さん)
おおお、ほんとですか!今すぐ見に行きます!
ぜひぜひ、逆にお願いしますと言いたいくらいです。なんたって私茄子さんの隠れファンですから!w
支援もありがとうございます
473: 茄子:2012/1/4(水) 18:40:32 ID:RS7g0kssz.
>>472
こちらこそありがとうございます!!
絵スレでも返信ありがとうございます!!
サイトでコメント頂いたときは全部読み終わってなかったんですが最近追い付いて、もう、すごく面白いです!
私なんぞでよければ気合い入れて書かせていただきます!!
474: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 19:45:05 ID:rCtZusBXzI
>>473(茄子さん)
いえいえ、ありがとうございます色々!
無駄に長く続いててすいません…w読んでくれて感謝です
はい、楽しみに待ってます!
475: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:09:49 ID:apl6Sgg8wc
一方その頃、母宅――
母「ただいま〜」ガチャ
母「ふう、疲れた疲れた。…歳かしら信じたくないけど」トテトテ
母「いとこちゃん…は、まだ帰ってないみたいね」
母「今のうちにご飯の準備を――」
ピンポーン
母「あ、はーい」
476: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:12:27 ID:0m2kiAr3nk
母「いとこちゃんかしら?」
ピンポンピンポンピンポーン
母「はいはい、今出まーす!」ドタドタ
ガチャ
母「お帰りなさい、いとこちゃ――」
母「…………え?」
477: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:17:38 ID:1GqT/NEFGM
場面変わって、高校――
いとこ「息子のクラスは確かB組だったわね」
いとこ「えーと…あ、ここね」
いとこ「」ヒョコ キョロキョロ
いとこ「あれ、いない…?」
クラスメイト2「あああ息子いねえじゃん!次数学あんのにぃい…親友、息子どこ行ったか知らねえ?」
クラスメイト1「いい加減宿題くらいやってこいよ、お前も…」
親友「ああ、息子なら…ん?あれは…」
478: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:22:14 ID:CJ1hs7mb3w
いとこ「あ、お弁当ないから購買行ってるのかしら…ったくもう、じゃあそっちに」クルッ
親友「君」
いとこ「ひィやぁっ!?」ビクーッ
親友「」ビクッ
いとこ「な、な、何よもう脅かさないでよ!声かけるならかけるって言ってからかけてよっ!」
親友「あ、ああ…すまんな…そしてそれは果たして意味があるのだろうか…(びっくりした…)」ドキドキ
479: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:25:31 ID:apl6Sgg8wc
親友「どうした、お使いか何かか?」
いとこ「おつか…言い方はなんか気に入らないけど、そうよ。息子にお弁当届けに来たの」
親友「うむ、そうか。それはご苦労なことだな。だが生憎息子は今ここにいない」
いとこ「知ってるわ。だからこれから購買に」
親友「先程女子一名に呼び出されたのだ」
いとこ「え?」
480: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:32:58 ID:6Hka36SpzI
親友「その女子生徒は顔を真っ赤に染めて、手に手紙を持っていた。横にいる僕をチラチラ気にしていたことからいっても、あれは告白というやつだろうな」
いとこ「……」
親友「息子にも春が来るかもしれんな。まあ僕はあーたんさえいればそれで」
いとこ「……どこ?」
親友「あーたんか?画面の中だ。まあ常に僕の隣にいると言っても過言では」
いとこ「息子たちは…息子はどこかって聞いてんのよっ!!」
親友「…う、裏庭だ」
481: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:37:36 ID:shbbaigoeE
裏庭――
いとこ「! いた!」サッ
女子生徒「――に、これ――」
息子「あ――から――」
いとこ「……(何話してるかよく聞こえない…)」コソコソチラチラ
親友「き、君、は、走るの早…っ…」ゼエハア
いとこ「な、なんであんたまで来てんのよ!(小声)」
482: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:40:48 ID:0m2kiAr3nk
親友「む、無論止めるためだ。のぞき見など良くないからな」キリッ
いとこ「声でかいっ!私にとっては一大事なのよ!(小声)」
親友「だが世の中にはやっていいことと悪いことが」
いとこ「ちょっと黙ってて!!(小声)」カッ
親友「あ、はい」
483: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:44:13 ID:1GqT/NEFGM
いとこ「……」コソコソ
親友「……」←結局一緒に見る
いとこ「……(大丈夫、息子彼女欲しいなんて言ってなかったし…大丈夫、大丈夫よ。受け取るはずないわ)」ドキン ドキン
女子生徒「だか――これ――」スッ
いとこ「(渡した!)」ドキンッ
484: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:47:07 ID:jowajketls
息子「―――」
いとこ「……!!」
親友「…受け取った、な」
いとこ「ウソ…」
親友「笑顔で受け取ったということは、良い返事だろうな。息子にも春がきたか」ウンウン
いとこ「……っ!」ダッ
親友「あ、君!?」
485: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:52:14 ID:0m2kiAr3nk
親友「なんだ…腹でも痛くなったのか?」キョトーン
息子「あ」バッタリ
親友「む、息子」
息子「なんでここに…まあ丁度良かったよ。これ、親友に渡してくれって」スッ
486: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/4(水) 23:53:01 ID:shbbaigoeE
親友「ん?これは先程息子が貰っていた手紙ではないか。君へのラブレターなのだろう?」
息子「いや、親友へのだよ。渡してくれって頼まれただけ」
親友「そうか、わざわざすまんな」
息子「いや。じゃあ教室戻るか」
親友「うむ」
親友「…ん?何か忘れているような気が…まあ、気のせいだろう」
487: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:01:29 ID:R/pXqWMDcs
いとこ「」ダダダダ
ドンッ
新任教師「あた。…あれ、お嬢さんやんか。廊下は走っちゃあかん――」
いとこ「……ぅっ…」ボロボロ
新任教師「え…」
いとこ「…っこれ、あげるわ」ドン
新任教師「え、このお弁当て」
いとこ「」ダッ
新任教師「あ、ちょお待ち――ってもうおらへん!早っ!」
新任教師「……ボクもうお昼食べたんやけど、どないせえゆうの…」ポツーン
488: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:05:17 ID:dQzi.35icA
母宅――
いとこ「…ただいま…」ガチャ
母「い、いいいとこちゃん!」
いとこ「おばさん?そんなに慌ててどうしたんですか?」
母「どうしたっていうか、どうしたもこうしたもっていうか、あのね――」
??「なあに、いとこ!?いとこが帰ってきたの!?」
いとこ「!? ウソ、この声…」
489: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:11:52 ID:shbbaigoeE
いとこ母「お帰りなさい、マイスウィートベイビー!」
いとこ「お母さん!?なんでここに、今アメリカにいるはずじゃ」
いとこ母「会いたかったわ!」ギューッ
いとこ「く、苦しっ…」
490: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:13:28 ID:apl6Sgg8wc
母「ちょっとお姉ちゃん、落ち着いて――」
息子「ただいま」ガチャ
母「タイミング悪いにも程があるよ息子くん!」
息子「帰って早々何その暴言…って、おばさん!?なんでここに」
いとこ母「いとこ、ママと一緒にアメリカに行ってくれるのよね!ママ待ち切れなくて、迎えに来ちゃった!」
息子「…え?」
491: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:16:24 ID:6Hka36SpzI
いとこ「待ってお母さん、私まだ行くって決めたわけじゃ」
いとこ母「あ、そうだわ、お土産いっぱいあるの!こっちこっち〜!」グイッ
いとこ「待って、ちょっと、待ってったらぁあ〜っ!」ズルズル
シーン
母「……」
息子「……」
492: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:21:21 ID:CJ1hs7mb3w
母「む、息子くん?あの、あのね、今まで黙ってたのは訳が」アワアワ
息子「…そうだよなあ」
母「へ?」
息子「まだ中学生なんだから、やっぱり親御さんと一緒にいるのが一番だよね」
母「え?あの…え?そ、そんなあっさり?」
493: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:21:43 ID:CJ1hs7mb3w
息子「あっさりって何が。…あ、俺課題あるから部屋いるね。夕飯出来たら呼んで」スタスタ
母「あ、うん…」
息子「ありがとう」パタン
母「…息子くん…」
いとこ母「いとここっちも似合うわあ!」
いとこ「ちょっとやだ、お、おばさーんっ!」
母「あ、は、はーい!」パタパタ
494: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:24:11 ID:shbbaigoeE
息子「(…そうだよなあ)」
息子「(親御さんと一緒が一番だよな…)」
息子「……」フゥ
息子「…さて、夕飯まで何して時間潰そうかな」
495: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 00:24:42 ID:shbbaigoeE
更新終了です
ではまた!
496: 名無しさん@読者の声:2012/1/5(木) 01:11:44 ID:pQxz4sWYB2
なんだかこれは胸きゅん展開…!!
CCCCC
497: 名無しさん@読者の声:2012/1/5(木) 20:30:56 ID:MCxcz7Pv4c
なん…だと…
っC
498: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/5(木) 23:35:12 ID:rCtZusBXzI
>>496
胸きゅんしてくれたのなら光栄です!きゅんきゅん!すいません調子乗りました!
うわー、支援たくさんありがとうございます〜
>>497
どこについてのなんだとですかね…!
支援ありがとうございます、励みになります!
499: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:24:57 ID:CJ1hs7mb3w
翌日、朝食中――
いとこ「……」カチャカチャ
息子「……」カチャカチャ
母「……」カチャカチャ
いとこ母「それでね、それでね!ファッションショーで出した服が社長に認められてね!これからも一緒にやらないかって!だからいとこもこっちに来て家族水入らずで〜〜」ベラベラ
いとこ「……」カチャカチャ
息子「……」カチャカチャ
母「……」フゥ
母「(気まず―――――――い!)」
500: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:29:59 ID:jowajketls
母「(何この気まずさ!?尋常じゃないわ!)」
いとこ「……」
母「(いとこちゃん目が据わってる…現実を見てない人の瞳だわ…)」
息子「……」
母「(完全なる無表情…無我の境地にたどり着いてる…)」
いとこ母「それでねー!あっそうそう、その服なんだけど今日実物持ってきちゃった!ファッションショーの写真もたくさんあるから、いとこ後でママと一緒に見ようね〜!」
母「(コイツは空気嫁)」
501: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:39:07 ID:6Hka36SpzI
いとこ母「あ、そうだ母」
母「え?なに?」
いとこ母「この卵焼きちょっと焦げてるう。作り直して?」
母「こ、これくらい大丈夫だと思うけど」(意:黙って食え)
いとこ母「えー、気になるよ。ほら、早く作り直して――…」
いとこ「ちょっとっ…」ガタッ
いとこ母「えっ?」キョトン
いとこ「……っ、あたし、学校行くから」スタスタ
いとこ母「え、ちょっと待ってよいとこぉ〜」パタパタ
502: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:41:01 ID:jowajketls
ランキング確認しました
前回の順位から下がってしまいましたが、8位でも充分光栄なことです!
これからも皆さんに楽しんでもらえるSSを書いていきたいです
投票してくれた方々、ありがとうございました!
503: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:43:37 ID:shbbaigoeE
母「……」
息子「…ごちそうさま」ガタ
母「えっあっはい」
息子「学校行ってくる」
母「い、いってらっしゃいませ」
息子「うん」スタスタ
パタン
母「……」
母「つ…」
母「(疲れたぁあぁあああ―――!)」
504: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:49:47 ID:CJ1hs7mb3w
母「(空気が!重い!重いよ!)」
母「(息子くんはいつもに増してクールだし…いとこちゃんは見るからにイライラしてるし…お姉ちゃんの空気読めなさぶりは健在だし…)」
母「はあ…」カラカラinベランダ
母「鳥になりたいな…」フッ
お隣りさん「(なんか不吉なこと言ってる…)」
505: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/8(日) 01:52:08 ID:CJ1hs7mb3w
すいません、更新はこれでストップします
では
506: C:2012/1/10(火) 14:57:09 ID:57NKO.Nmj.
空気読めない姉と厨二病な妹wwwwなんとこの姉妹wwハイスペックだからタチが悪いwww仕事ができちゃう暴君と厨二ワールドを現実にしちゃう電波が繰り広げる>>1先生のドタバタコメディが読めるのはSS板だけ!
507: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:24:46 ID:jowajketls
>>506
とても素敵で面白い紹介文ありがとうございます!!
スペックだけ聞くと本当にどうしようもない奴らなんですねwww
そして支援感謝です!
508: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:30:22 ID:CJ1hs7mb3w
一方その頃、親友家――
親友「では行ってくる」
幼女「いってらっしゃーい!」
親友「」ヒラリ
幼女「ん?なんか落としたよぉ」ヒョイ
親友「む、ああ、すまない。先日息子から貰ったラブレターだな」
幼女「!?」
509: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:33:52 ID:R/pXqWMDcs
幼女「え!?何!?今なに…えっ!?」
親友「今日しっかり返事をしなければと思っていたところだ」
幼女「あ、ああうん…じゃなくて、え!?あれ!?」
親友「何をそんなに慌てている」
幼女「いやいやいや!そういう…え、このSSはそういう層も狙っていくようになったの!?」
親友「よくわからんがそれ以上は言わない方がいい」
510: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:40:43 ID:dQzi.35icA
親友「何を勘違いしているかしらんが…息子からのラブレターではなく、息子に橋渡しをしてもらったラブレターだ」
幼女「あ、ああ〜なんだ…」ホッ
親友「では僕は学校に行くぞ」
幼女「待って待って!どんな状況で渡されたの?」
親友「そんなことを知ってどうするんだ…」
幼女「知りたいの!女の子はそういう話が好きなんだよぉ!」
親友「そういうものなのか?…まあいい、時間がないから手短に話すぞ」
幼女「うん!」ワクワク
511: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:46:26 ID:jowajketls
カクカクシカジカ――
親友「とまあ、こんな流れでだな」
幼女「なるほど〜。…ん?ちょっと待って、それじゃいとこお姉ちゃんは誤解したままなんじゃ」
親友「誤解?何がだ?」
幼女「だから――」ハッ
幼女「(このまま私が黙ってたら…いとこお姉ちゃんは息子お兄ちゃんに彼女が出来たって思い込んで諦めたまま…)」
幼女「(それって、恋のライバルを減らすチャンスだよね!?)」
親友「幼女?」
幼女「あ、お兄ちゃんまだいたの?用済んだから早く学校行きなよ」
親友「僕の妹がこんなに辛辣なわけがない」
512: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:48:34 ID:jowajketls
親友「よくわからんが…ではな」パタン
幼女「いってらっしゃい!」
幼女「よーし、私も学校行く準備しよっと!」
513: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:54:55 ID:shbbaigoeE
高校、授業中――
息子「……」イライラ
息子「」ハッ
息子「(何イライラしてるんだ…朝は母さんにもキツく当たっちゃったし…)」
息子「(アメリカか…)」
息子「遠いよなあ…」
新任教師「何が?」
息子「アメリカ…」
新任教師「アメリカは遠いなあ。でも今は地理やなくて現国のお時間やで」
息子「あ」ハッ
514: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 21:59:41 ID:dQzi.35icA
新任教師「空へ思いを馳せるのもええけど、今は黒板見てな」
息子「すいません…」
新任教師「ええよ。あとそこの男子、起きい」
クラスメイト2「ウーン、お姉さんボクそんなこと出来ないっすよ…うへへ…パフパフ…ムニャムニャ」
女子一同「…………」
新任教師「授業中に見る夢やないやろ…」
息子「……」
515: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 22:04:09 ID:0m2kiAr3nk
お昼休み――
親友「では僕はラブレターの返事をしてくる」
息子「ちなみに答えは?」
親友「断るさ。僕はあーたん一筋だ」キリッ
ガラガラパタン
息子「あいつは本当に残念だな…」
新任教師「せやなあ」
息子「うわっ」ビクッ
516: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 22:06:41 ID:dQzi.35icA
息子「びっくりした…何か用ですか?」
新任教師「一緒にお弁当食べよ思て」ニコニコ
息子「……」
新任教師「冗談やからそんな嫌そうな顔せんといてや」
息子「ハア、本当になんなんですか?」
新任教師「お弁当箱、返しに来たんよ」スッ
息子「は?」
517: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 22:14:15 ID:1GqT/NEFGM
新任教師「中々美味やったで。これ作ったのキミのお母さん?それともあのお嬢さんかなあ」
息子「ちょっと話が見えてこないんですけど…」
新任教師「ん?せやから――」
放送『新任教師先生、新任教師先生、至急職員室に来て下さい。繰り返します、新任教師先生――』
新任教師「あ、行かな。とにかくこれな。ご馳走さまでしたてことで」ズイ
息子「あ、あのちょっと…」
新任教師「あ、せや。ツッコミくん」
息子「え?」
新任教師「あんまり女の子泣かしたら、センセーちょっと怒るで」ニコ
息子「――」ゾッ
518: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 22:18:38 ID:1GqT/NEFGM
新任教師「ほなまたな。恋愛相談ならいつでも乗るでえ〜」ヒラヒラ
息子「ちょっ、おいっ…」
ガラガラピシャン
息子「…なんだったんだよ、ほんと…」
息子「俺の弁当箱だから、間違いじゃないよな」
息子「(お嬢さんって、誰だ――?)」
519: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/10(火) 22:21:09 ID:6Hka36SpzI
更新終了です、ギャグが薄くて申し訳ないです
着々と終わりに近づいているはずなので、もう暫くお付き合い願います
ちなみに私は新任教師にカッコつけんなと言いたいです
では!
520: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 02:03:32 ID:cV1AHLUmO.
新任教師がだいすきすぎる
支援
521: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 13:01:12 ID:rGeVyfef4c
ラストまで頑張れ支援
522: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 16:51:09 ID:Ym3lTLHz8Q
ウーン、ボクC以外出来ないっすよ…うへへ…CCCC…ムニャムニャ
523: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:27:55 ID:jowajketls
>>520
新任教師「おおきに、なんか奢ったろか?」
支援ありがとうございます!
>>521
頑張ります、支援ありがとうございます!
>>522
あれっおかしいなこんなところにクラスメイト2の姿が…w
支援ありがとうございます!
524: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:30:25 ID:R/pXqWMDcs
小学校――
幼女「でね、でね!だからね、そんな感じでね、恋のライバルが減ったんだよぉ!」
男の子「そうかよ、すごい興奮ぶりだな」
幼女「えへへ、もう嬉しくって〜!」
男の子「ふーん…」
525: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:34:53 ID:1GqT/NEFGM
男の子「でもさ、それってなんかずるくねえ?」
幼女「ずるい?」
男の子「だってそのいとこって人は誤解したまんまなわけじゃん。その分お前が有利ってなんかずるくねえ?」
幼女「え…だ、だって向こうが勝手に誤解してるだけだもん!私が教えるぎむもないよ!」
男の子「そんなもんかな?」
幼女「そうだよ!ずるくないよっ!」
526: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:38:17 ID:apl6Sgg8wc
男の子「でも、俺は正々堂々勝負した方がカッコイイと思うぜ」
幼女「う…うるさい男の子くんなんてヘタレなくせに!ヘタレなくせに!!」
男の子「へ、へ、ヘタレ今関係ないだろ!二度も言うな!!」
クラスメイト「男の子ー、サッカーしに行こうぜー」
男の子「あ、うん!じゃな幼女!」バタバタ
幼女「あ、ちょっと待って…」
幼女「…行っちゃった…」
幼女「ずるくなんて、ないもん…」
527: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:41:04 ID:dQzi.35icA
母宅――
いとこ母「ただいまあ〜…」ガチャ
母「おかえり…どこ行ってたの?朝いとこちゃん追いかけてってもう昼だけど」
いとこ母「ちょっと警察にご厄介になってた☆」テヘリンチョ
母「身内から犯罪者!?」
528: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:49:22 ID:CJ1hs7mb3w
母「何したの!?万引き!?無銭飲食!?轢き逃げ!?」
いとこ母「物騒だなあ。なんかね、いとこの学校行ったんだけど不審者と間違われちゃって…いとこに気付かれないようにマスクしてサングラスかけてコート着てたのがいけなかったのかな…」シュン
母「何その不審者ルック…」
いとこ母「でも下は全裸だったよ?」
母「何がでもなの!?しかもの間違いだよ!?」
529: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:52:53 ID:jowajketls
母「ハア…お姉ちゃんは昔から変わらないわね…」
いとこ母「やーねえ、さすがの私も十代の肌を保つのには限界があるわよ」
母「肌の話じゃないよ!ちょっとちゃんと聞いて!」
いとこ母「何よう。あ、ねえ今日1時から映画の再放送が――」
母「お姉ちゃん!!」
いとこ母「…何よう」
530: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 20:57:50 ID:shbbaigoeE
母「ずっと聞きたかったけど…どういうつもりなの?」
いとこ母「何があ?」
母「ふざけないで」
いとこ母「ふざけてないよ?母ちょっと怖いよ〜。カルシウム取ってる?」
母「…はっきり言うよ、いとこちゃんはこの家で私と息子くんと暮らした方がきっと幸せよ」
いとこ母「……」
531: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:04:56 ID:shbbaigoeE
母「…いとこちゃんはね」
母「誰かと料理するのは初めてだって笑ってたの」
母「息子くんといる時はよく怒ってるわ、それでもとっても嬉しそうよ」
母「一番最初にいってらっしゃいって言った時、ちょっとだけ驚いたような顔をしたわ」
母「ただいまって言ったら、嬉しそうにお帰りなさいって言うの」
母「来たての頃はよく外へ遊びに行ってけど、今は家にいる時間の方が長いわ」
母「お姉ちゃんとアメリカに行ったらどうなると思う?」
532: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:09:25 ID:dQzi.35icA
母「仕事で忙しいお姉ちゃんと一緒に料理ができるの?」
母「息子くんとも笑い合えなくなる」
母「朝から会社に行ってるって言ってたわよね、行ってらっしゃいって言えないじゃない」
母「それに、仕事で忙しいくせに寄り道癖が抜けないお姉ちゃんが、ただいまって言って笑顔にさせてあげることができるの?」
母「そんな人と慣れない土地で暮らして、いとこちゃんは幸せになれるの?」
いとこ母「……」
533: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:12:17 ID:jowajketls
いとこ母「あなたの言う通りだわ」
いとこ母「私は日本であの子と暮らしてた時も、傷つけてばかりだった」
いとこ母「今も自分勝手にアメリカに連れて行こうとしてる」
いとこ母「母親として最低ね」
母「自覚があるならどうして――」
いとこ母「理屈じゃないのよ」
母「え?」
534: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:20:55 ID:R/pXqWMDcs
いとこ母「いくら最低でも、私はあの子と一緒に暮らしたいと思うの」
いとこ母「だから迎えに来たの。それだけ」
母「…一度放っておいて、勝手だと思わないの?」
いとこ母「勝手よ。でもいいじゃない」
いとこ母「だって私、娘が大好きな一人の母だもの」
母「……」
535: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:26:27 ID:jowajketls
いとこ母「さ、この話は終わりよ!私ショッピングに出かけちゃおっと!」ルンルン
母「あっ、ちょっとまだ話は」
いとこ母「バイバーイ」ピューッ
母「ちょっとお姉ちゃん!」
母「全然理由になってないし、意味わからないわ…」ハァア…
母「けど…」
(いとこ母「だって私、娘が大好きな一人の母だもの」)
母「……」
母「……まあ結局、いとこちゃん次第よねえ」
536: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:33:49 ID:apl6Sgg8wc
いとこ「呼びましたか?」ヒョコ
母「きゃーっ!?え、いとこちゃんなんでいるの!?学校は!?」
いとこ「身内が警察に呼ばれたせいで早退させられました」
母「…姉がご迷惑をおかけしました…って、じゃあ今の話全部」
いとこ「聞いてました」
母「あ、あらー…」
いとこ「私、アメリカに行こうと思います」
母「え!?」
537: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:38:39 ID:0m2kiAr3nk
いとこ「私、正直お母さんに大事にされてないんだって思ってたんです」
いとこ「昔から自分勝手だし、約束したのに酔って帰ってきたこともあったし…」
母「……」
いとこ「でもお母さんの本音があれなら」
いとこ「ちゃんとやり直せると思うんです」
いとこ「だから私、行きます。お世話になりました」
母「いとこちゃん…」
538: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:41:15 ID:dQzi.35icA
母「ほ、ほんとにそれだけ?やけにアッサリすぎるんじゃ…」
いとこ「…」
(親友「遂に息子にも春が来たか」)
いとこ「…それだけですよ!」ニコリ
母「いとこちゃん…」
いとこ「じゃあ私、荷物整理してきます!」パタパタ
母「……」
539: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:46:20 ID:1GqT/NEFGM
いとこの部屋――
いとこ「うん、それだけそれだけ」テキパキテキパキ
いとこ「私がお母さんと向き合ったら、きっとうまくいく」テキパキ
いとこ「それにこのまま残ったら迷惑だし」テキパキ
いとこ「…離れた方が、きっとすぐ忘れられるし」
いとこ「あ…これ」
540: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:52:32 ID:dQzi.35icA
いとこ「(息子からもらったぬいぐるみ…)」
いとこ「…やっぱりブサイクじゃない、全然可愛くない」ビヨーン
いとこ「(…誰かに本気で学校行けなんて言われたの、初めてだったなあ)」
いとこ「…これくらい持って行っても、罰当たらないよね」ギュ
いとこ「……ケーキ」
いとこ「作らない、ままだったなあ」
541: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/12(木) 21:53:24 ID:1GqT/NEFGM
更新終了します
…これはギャグSSです
もう一度言います、これはギャグSSです!
ではまた!
542: 名無しさん@読者の声:2012/1/13(金) 00:11:14 ID:X67jMh/RMg
ギャグというカテゴリでは収まらない何かを感じました、ふふふ
更新楽しみにしてますっ!
つCCCCCC
543: 名無しさん@読者の声:2012/1/13(金) 20:40:26 ID:tH0Qe2a6Uk
支援っ!支援っ!しえっ…
しえん → すぃえん → すぁいえん → さいえん → さいれん → SIREN
よくも…俺のトラウマゲームを思い出させてくれたな…
544: 名無しさん@読者の声:2012/1/13(金) 21:19:25 ID:huAFCDdjR.
このままじゃ寝れない気がする
結局幼女の良心次第だな…
っCCC
545: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:31:12 ID:1GqT/NEFGM
>>542
このSSは果たしてどこに向かってるんですかね…ww
支援ありがとうございます!!
>>543
すいませんお詫びにエビフライをどうぞ!←?
支援ありがとうございます!!
>>544
寝てくださいww
幼女も中々面倒な性格ですからねえ…
支援ありがとうございます!!
546: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:39:42 ID:dQzi.35icA
・
・
・
母「(どうしよう、お姉ちゃんと息子くんはまだ帰ってこないだろうから、いとこちゃんと二人で話すなら今しかない…)」ソワソワ
母「(あの様子じゃなんだか心配だわ…)」ソワソワ
母「(…よし、考えるよりまず行動!)」
母「いざ!いとこちゃんの部屋に」
いとこ母「たっだいま〜!」ガチャ
母「うわあもうほんとに空気読めない!」
547: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:41:53 ID:R/pXqWMDcs
母「早いよ!まだ出てって30分も経ってないじゃないの!」
いとこ母「いとこの気配がしたから〜」エヘ
母「怖っ!」
いとこ「お母さん」ガチャ
母「!」
いとこ母「あ、いとこ!ただいまあ〜」
548: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:44:51 ID:apl6Sgg8wc
いとこ「おかえり…あのね、お母さん」
いとこ母「ん?」
いとこ「私、アメリカに行くよ」
いとこ母「!!」
いとこ母「ほ、ほんと…ほんとに!?」
いとこ「うん…」
母「ち、ちょっと待って、まだ――」
いとこ母「やったああああっ!」ギューッ
いとこ「きゃっ」
母「あ…」
549: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:47:57 ID:6Hka36SpzI
いとこ母「嬉しいっ…ありがとういとこ、ありがとう!」ギュ-
いとこ「お、母さん…」
いとこ母「また一緒に暮らせるんだね!…嬉しいっ…!」
いとこ「(お母さん…泣きそう)」
いとこ「(私…)」
いとこ「うん…うん、お母さん」ギュッ
いとこ「(やっぱりお母さんとまた暮らしたい、息子のこと抜きにしても…また、暮らしたい)」
母「…お姉ちゃん、いとこちゃん…」
550: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:51:58 ID:R/pXqWMDcs
母「(二人とも幸せそう…)」
母「(私に止める理由なんて、ないわ…)」
母「…わかったわ。息子くんにも、帰ってきたらしっかり伝えないとね!」
いとこ「!」ビクッ
いとこ母「いとこ?」
いとこ「…お願いが、あるんです」
母「え?」
いとこ「息子には、私が行くこと言わないでください」
母「えっ…!?」
551: 名無しさん@読者の声:2012/1/13(金) 21:55:41 ID:jNxM7IRijA
(;ω;)
552: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:57:17 ID:R/pXqWMDcs
母「ま、待っていとこちゃん、それは…」
いとこ「お願いします、言わないで」バッ
母「い、いとこちゃん…!顔上げて」
いとこ「言わないって約束してくれるまで上げません!」
母「いとこちゃん…。…わかったわ、いとこちゃんがそう言うなら」
いとこ「…ありがとうございます」
母「……」
553: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 21:59:14 ID:shbbaigoeE
いとこ「お母さん」
いとこ母「えっ、な、なあに?」
いとこ「いつ、アメリカに行く予定?」
いとこ母「え、えっと…そうね、いとこの学校のこともあるし…一週間後かな」
いとこ「一週間…」
554: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 22:02:23 ID:CJ1hs7mb3w
いとこ「…おばさん」
母「何、かしら」
いとこ「…もう一つだけ、お願いがあります――」
555: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/13(金) 22:04:39 ID:apl6Sgg8wc
>>551
うおー、泣かないでください!(;ω;)
少なくてすいません、今日の分は更新終了します!
556: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:05:40 ID:jowajketls
いとこがアメリカへ行くまで、あと7日――
親友「ほう、息子の母上の姉上が来ているのか」
息子「ああ。いとこちゃんがアメリカに行くとか、行かないとかで」
親友「ならば、近い内いとこはアメリカに立つのか?お別れ会社をせねばならんな」
息子「…いや、まだ何も聞いてないし、しばらくは家に居るんじゃないかな」
親友「ふむ、そうか。…ところで息子よ、箸が上下逆さまだが」
息子「!」ハッ
557: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:07:59 ID:dQzi.35icA
いとこがアメリカへ行くまで、あと6日――
母「い、いとこちゃん!もっとゆっくり混ぜて!」
いとこ「は、はい!」
いとこ母「ねえ、お腹空いたよう」
母「ベランダに草あるけど」ニコ
いとこ母「我慢します」
558: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:11:36 ID:6Hka36SpzI
いとこがアメリカへ行くまで、あと5日――
幼女「あ、アメリカ!?」
親友「うむ、まあまだ分からないらしいがな」
幼女「……」
親友「ところで幼女、あーたんがもうすぐ誕生日なのだが、何をプレゼントしたらいいと思う」
幼女「……」
親友「無視か…」
559: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:22:01 ID:1GqT/NEFGM
いとこがアメリカへ行くまで、あと4日――
新任教師「あー、お弁当食べたいなあ」
保険教諭「」ムシ
新任教師「あー、食べたいなあ」
保険教諭「」ムシ
新任教師「…作ってくれません、お弁当」ニコ
保険教諭「ああ、昨日台所がピンポイントで火事になったんですよ」ニコ
新任教師「…さいですか」
560: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:25:02 ID:apl6Sgg8wc
いとこがアメリカへ行くまで、あと3日――
幼女「…男の子くん」
男の子「んー?なんだよ、俺今きよきよへの手紙を」カキカキ
幼女「正々堂々戦って負けるのと、ズルして勝つの、どっちがいいのかな」
男の子「へ?」
幼女「……」
男の子「…お前がどっちがいいかじゃねえの」カキカキ
幼女「!…わかんないよっ!」タッ
男の子「って、昨日アニメの主人公が言ってたぜ…あれ、いない」
561: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:30:02 ID:CJ1hs7mb3w
いとこがアメリカへ行くまで、あと2日――
母「うん、すごく上達してるわ!」
いとこ「ほ、本当ですか!やった…!」
母「ええ、これなら息子くんも―…あ…」
いとこ「…」
母「…いとこちゃん、本当に息子くんには」
いとこ「…さ、片付けしましょう!早くしないとまたお母さんに文句言われちゃいます!」
母「いとこちゃん…」
562: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:34:51 ID:6Hka36SpzI
いとこがアメリカへ行くまで、あと1日――
息子「(なんか最近家の中が異様に甘ったるい臭いだな…)」
いとこ「息子」
息子「ん?何?」
いとこ「明日、ちょっと付き合ってくれない?」
息子「明日?休みだしいいけど…どこか行きたいところでもあるの?」
いとこ「あるの!じゃあ明日の1時に広場で待ち合わせね!」
息子「なんでわざわざ待ち合わせするんだよ」
いとこ「いいから!約束ねっ!」
息子「はいはい」
563: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 03:52:39 ID:1GqT/NEFGM
眠れないので少しですが更新ですw
失礼しました〜
564: C:2012/1/14(土) 05:30:19 ID:jNxM7IRijA
あーたんが幸せになりますように。
リボンを踏みつけるあーたんが幸せにならないなら、私は>>1と戦争する覚悟だってある!
565: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:00:06 ID:shbbaigoeE
>>564
まさかリボンを踏みつけるあーたんの幸せを願ってくれる人がいたなんてww
幸せにしてみせます!
支援ありがとうございます!
566: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:04:10 ID:shbbaigoeE
いとこがアメリカへ行くまで、あと――
いとこ母「息子くん、ちょっと買い物に付き合ってくれないかな!」
息子「え?すいません、俺1時から用事が」
いとこ母「それまでには終わるから!さ、行こう行こーう!」グイッ
息子「ちょっ…わああ!?」ズルズル
567: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:06:43 ID:1GqT/NEFGM
母「…よし、行ったわね!」
いとこ「はい!」
母「材料は揃ってるし…始めましょうか」
いとこ「あの…私が全部やるので、おばさんは…」
母「わかってる、見守ってるわ。…頑張って!」
いとこ「…はい!」
568: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:08:25 ID:0m2kiAr3nk
・
・
・
1時――
息子「結局何も買わずに終わったし…何がしたかったんだ、あの人は」
いとこ「あ、息子!こっちこっち!」
息子「ああ、お待たせ…ん?」
いとこ「え、何?」
息子「なんか甘い臭いが…」
いとこ「」ギクッ
569: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:12:17 ID:0m2kiAr3nk
いとこ「あ、あの、えーとえーと…」オロオロ
息子「いとこちゃん、何か食べ」
いとこ「あ、うん、そうそう、砂糖かぶってきたからかしら!頭から!」
息子「砂糖かぶってきたの!?頭から!?なんで!?」
いとこ「み、身を清めるために、ちょっとね」
息子「清まるのか、それで…」
570: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:13:56 ID:0m2kiAr3nk
いとこ「そんなことより、行くわよ!」
息子「行くって…そういえばどこに?」
いとこ「ゲーセン!」
息子「げ、ゲーセン?」
571: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:16:50 ID:1GqT/NEFGM
ゲーセン――
いとこ「あははっ、息子へたくそね!」
息子「う、うるさいな。音楽ゲームは苦手なんだよ」
いとこ「ねえ、次はあっちやろうよ!」
息子「あ、ああ」
572: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:20:07 ID:apl6Sgg8wc
いとこ「ほら、プリクラ!お金入れるわよ?」
息子「プリクラって、俺初めてなんだけど…うわっ、機械から声が」
いとこ「ほらほら、笑って」
息子「ちょっと待て、どこで撮る」
パシャッ
いとこ「あははは、息子半目じゃない!じゃあ次は変顔ね」
息子「え、えー」
573: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:23:02 ID:0m2kiAr3nk
いとこ「はいっ、プリクラ半分こね」チョキン
息子「あ、ありがとう。…これはシールになってるのか?」
いとこ「そうよ、あたし携帯に貼っちゃお」ペタペタ
息子「じゃあ俺も貼ろうかな」ペタ
いとこ「え…」
息子「?」
574: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:27:08 ID:CJ1hs7mb3w
いとこ「や、やめた方がいいわよ、誤解されちゃうし」
息子「? 誤解って…」
いとこ「あ、ねえあっちに面白そうなのあるわよ!」タッ
息子「あ、こら!勝手に行くな」ギュ
いとこ「え…手…」
575: 444:2012/1/14(土) 15:27:20 ID:b4dYJxAukI
以前遭遇して喜んでた444です(キリッ
ほあぁぁもう更新うれしい><///
そしてやっぱりいとこちゃん可愛い…(^з^)/チュッ
1さんには(`・ω・)つC
576: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:30:45 ID:0m2kiAr3nk
>>575(444)
いとこちゃんちゅっちゅの方ですか!ww
そう言ってくださるとこちらも嬉しいです
いとこ「ちょ、ちょっと!もうっ!//」
支援ありがとうございます!
577: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:32:25 ID:apl6Sgg8wc
息子「あ、ああ、ごめんつい」パッ
いとこ「離さないでっ!」ギュッ
息子「え?」
いとこ「お願い…今だけでいいからっ…」ギュウッ
息子「わ、わかった…」
578: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:33:55 ID:shbbaigoeE
・
・
・
息子「もう日も暮れてきて…遊び倒したって感じだな」
いとこ「そうね…」
息子「あれ、このUFOキャッチャー…」
いとこ「!」
579: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:36:56 ID:shbbaigoeE
息子「前あったぬいぐるみと変わってるね」
いとこ「……」ジッ
息子「いとこちゃん?欲しいの?」
いとこ「…ううん、いらない」
いとこ「あれがもう取れないってわかって…」
いとこ「たった一つだけの、私だけの物なんだってわかって」
いとこ「もう、充分だわ…」
スッ
息子「(あ、手…)」
580: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:42:51 ID:1GqT/NEFGM
いとこ「私、寄るとこあるから先帰ってて!」ニコ
息子「え…もう暗いし、明日にしたら?」
いとこ「今日じゃなきゃ駄目なのよ」
息子「じゃあ俺も一緒に行こうか?」
いとこ「ううん、いい」タッ
いとこ「――…バイバイ!」
581: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:47:05 ID:6Hka36SpzI
息子「…いとこ、ちゃん…?」
・
・
・
ブロロロ キキッ
いとこ母「…もういいの?」
いとこ「うん」バタン
いとこ母「いとこ…」
いとこ「行こう!飛行機に遅れちゃうわ!」
いとこ母「え、ええ…」
ブロロロロ――…
582: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:51:08 ID:dQzi.35icA
ブロロロロ…
幼女「動物園楽しかった〜!」
親友「そうか、良かったな。僕は疲れた」
幼女「何故かお兄ちゃんゴリラに好かれてたもんね!」
男の子「災難だったな…」
親友「早く帰って癒されたい…あーたん…。…ん?」
幼女「どうしたの?」
583: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 15:54:11 ID:CJ1hs7mb3w
親友「今通り過ぎた車…いとこらしき人物が乗っていたような」
幼女「え?」
親友「いや、ほぼ間違いないだろう。あのナンバーは息子の家のものだ」
幼女「…家族みんなでお出かけ、かなぁ」
親友「いや、いとこと運転席の女性以外乗ってなかったように思うが…」
男の子「お前一瞬でどこまで見てんだよ…」
584: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 16:00:37 ID:1GqT/NEFGM
男の子「あっち空港だろ?どっか旅行かよ」
幼女「」ドクン
親友「こんな時期に旅行など行くか?」
幼女「」ドクン
男の子「でもあっちって他になんもないよな」
親友「ふむ…」
幼女「……って…」
親友&男の子「「え?」」
幼女「あの車!!追ってっ!!」
585: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 16:02:01 ID:dQzi.35icA
すいません、これから用事があるので更新ストップします
無事終わりますように…!
ではまた〜
586: 名無しさん@読者の声:2012/1/14(土) 20:42:00 ID:huAFCDdjR.
残念だ…今日も寝れないみたいだ…
いとこが幸せになれるよう願ってコーヒー片手に支援
587: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/14(土) 21:58:06 ID:rCtZusBXzI
>>586
ダンディーwwコーヒー置いて寝て下さいwww
いとこの幸せを願ってくれてありがとうございます!
支援感謝です(●^o^●)
588: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 22:42:53 ID:Xwg2zBPOZE
いとこぉぉぉ
むすこぉぉぉ
あーたんんんん←
しえんだ!!
589: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 23:18:53 ID:lEb1XEg8ko
最初は面白かったけど段々ありがちな話がちょいちょいあるのが残念(´・ω・`)
まぁ、素人だしね…
590: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/15(日) 23:49:11 ID:rCtZusBXzI
>>588
最後にあーたんですかw
支援ありがとうございます!
>>589
素直な意見はありがたいです、ありがとうございます
それでも素人なりに頑張りますね!
591: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 23:49:42 ID:6aJeFT4DVQ
>>589
んなもんこの掲示板ぜんたいに言えることだってばよ
どんなクオリティ求めてんだってばよ
592: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:23:08 ID:shbbaigoeE
>>591
そうですね、プロが集まる場ではないですし…
素人なりのクオリティー向上頑張ります
更新していきますー
593: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:25:03 ID:CJ1hs7mb3w
母宅――
息子「ただいま」ガチャ
息子「うわ、暗!電気電気…」パチ
息子「母さん?いないの?」
シーン…
息子「…?」
594: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:33:04 ID:R/pXqWMDcs
息子「母さん?」ガチャ
テレレレテレテレッ♪
息子「この音は…」
母「ごめんねーすなーおじゃなくてー夢のなーかなーら言ーえる」
息子「……」
母「こんにちは、セーラーマミーです」
息子「間違えました」パタン
595: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:39:06 ID:CJ1hs7mb3w
母「待って待って待って」ガシッ
息子「待たない待たない待たない」ズルズル
母「何?なんで閉めるの?逆になんで閉めるの?」
息子「実の母親がセーラームーンの衣装に身を包んでたらそりゃ閉めるよ!」
母「母親って誰のことかしら」
息子「え?」
母「私はセーラーマミーよ、パーカー仮面」
息子「誰がパーカー仮面だ」
596: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:45:36 ID:CJ1hs7mb3w
息子「なんなの…思考回路はショート寸前なの?」
母「今すぐ会いたいよ…じゃねーや。息子くん…じゃなかったパーカー仮面」
息子「いつも以上にボロボロだね」
母「私セーラーマミー、ある少女から貴方へ預かっている物があるのでござる」
息子「キャラぶれすぎだろ…って、預かっている物?」
母「これよ」スッ
息子「こ、これは…!」
597: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:48:21 ID:1GqT/NEFGM
息子「て、何この不格好なホールケーキ…」
母「食べて」
息子「は?ていうかそもそも誰からの…」
母「お願い、まず食べてみて」
息子「…わかったよ」
息子「…」パク
598: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:50:31 ID:R/pXqWMDcs
息子「…」モグモグ
母「……」
息子「…」ゴクン
母「…ど、どう?」
息子「ああ、うん。見た目の割には普通…」
母「おいしかった!?」ズイッ
息子「いやだから普」
母「おいしかったの!?まずかったの!?」ズイズイッ
息子「近い近い近い!」
599: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 17:52:55 ID:jowajketls
息子「いやまあ、どっちかって言えばおいしかったよ」
母「!!」
息子「…で、結局誰からの」
母「今すぐ空港に行って!!」
息子「え?」
母「いとこちゃんが!18時の便でアメリカに行くの!!」
息子「――……は…?」
600: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:02:52 ID:apl6Sgg8wc
息子「いや…18時って、あと一時間も…。ハア、母さん、その冗談は質が悪いよ」
母「黙っててごめんなさい!このケーキもいとこちゃんが作ったの、最後においしいって言ってもらいたいって、約束したんだって…!作り方教えてくれってお願いされたの!一生懸命頑張っ、て…!」
息子「…ちょっと待て、何言ってるの母さん…」
母「お願い息子くん、会って!おいしかったって言ってあげて!」
息子「ちょっと待…待て、冗談…」
母「冗談なんかじゃないのッ!!」
息子「…!」
601: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:19:00 ID:6Hka36SpzI
母「ごめん、ごめんね息子くん」
『まだ何も聞いてないし、しばらくは家にいるんじゃないかな』
母「お母さん、ずっと言うべきだって分かってたんだ」
『なんか甘い臭いが…』
母「分かってたんだよ、なのに…!」
『これ作ったのキミのお母さん?それともあのお嬢さんかなあ』
母「とにかく、すぐ車用意して…あ、車はお姉ちゃんに貸したんだった…!」
『お願い…今だけでいいからっ…』
母「どうしよう、そうだ、タクシー呼びましょう!息子くん、早く準備して…息子くん?」
『次はおいしく作るからおいしいって言いなさいよ!もしおいしくなかったらおいしくなるまで作るんだから!』
息子「……んだよ、それっ…」
母「息子くん?」
『――…バイバイ!』
息子「っ!」ダッ
母「あ、息子くん!?」
602: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:26:07 ID:apl6Sgg8wc
・
・
・
ブロロロ…
新任教師「(ふんふんふんへーい)」
新任教師「(あー、合コンなんて久しぶりやなあ)」
新任教師「(バイクもオニューやし、気分もランランやわあ)」
新任教師「ぬーすんだバイクで走り出すー♪」
新任教師「ってバイク乗りながらこんなこと言ったら捕まってまうなあ!」ポカッ☆
新任教師「って、ん?あれは…」
603: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:30:58 ID:shbbaigoeE
ダダダダ…
息子「(なんだ、ふざけんな、ふざけんなよ)」ダダダ
息子「(何がもう充分だ、何がバイバイだ)」ダダダ
息子「(勝手に満足して、勝手にいなくなるなんて)」ピタッ
息子「ハアッ、ハ…」
息子「俺がっ、充分じゃないだろ…!」ダッ
新任教師「何があ?」キキッ
息子「うわあああっ!?」
604: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:34:44 ID:6Hka36SpzI
息子「い、いきなり飛び出してきっ、なんっ、あぶ、危なっ!?」
新任教師「なんやテンション高いなあ。なんかええことあった?」
息子「逆だ!さっさと避け――」
新任教師「?」
息子「バイク…」
新任教師「ああ、これな!かっこええやろ?給料叩いて買っちゃっえええキミなんで乗り込んできてんの!?」
息子「空港まで!」
新任教師「タクシーやないわ!」
605: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:40:41 ID:jowajketls
息子「頼む、緊急事態なんだ!」
新任教師「いやいや、センセーにも都合ってもんがな」
息子「女の子!」
新任教師「は?」
息子「これ以上泣かせたくない女の子に、会いに行きたいんだよ!」
新任教師「……」
息子「……」
606: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:43:38 ID:apl6Sgg8wc
新任教師「…仕方ないなあ」ハァ
息子「!ありがっとう゛!?」マスクガンッ
新任教師「しっかり掴まっとくんや、でえっ!」ギュルルルルズッシャアアアアア
息子「えっ、ちょっだああああぁぁぁあああああ!?」
新任教師「飛ばすでえええええ」ズシャアアアア
息子「スピード落とせええええええええ」
ええええー
ええー
えー…
ー…
607: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:46:55 ID:jowajketls
果たして飛行機に間に合うのか!
続く!
おまけ
取り残された母――
母「ちょ、息子くん待って、私も…ってこの格好で外行けるかい!さすがに行けるかい!ちょっと、もう、なんなの主人公のこの扱いぃ―――!っ」
608: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/17(火) 18:48:25 ID:6Hka36SpzI
更新終了します
やっとゴールが見えてきました…!
ではまた!
609: 名無しさん@読者の声:2012/1/17(火) 18:50:22 ID:huAFCDdjR.
シリアスで感動する部分でもギャグが挟まれてて全く暗くならないのが凄いと思うw
っC
610: 名無しさん@読者の声:2012/1/18(水) 10:38:55 ID:rGeVyfef4c
さぁて、wktkでもしてようかねぇ( ゚∀゚)o彡°支援!支援!
611: 名無しさん@読者の声:2012/1/19(木) 08:11:42 ID:e6z5jsigH2
初支援してやる!
C
612: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:30:11 ID:rCtZusBXzI
>>609
目指してるのはギャグSSなので、そう言って頂けると嬉しいです!
支援ありがとうございます
>>610
wktkに応えられるよう頑張ります!
支援ありがとうございます
>>611
初支援ありがとうございます!
更新していきます
613: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:36:10 ID:rCtZusBXzI
空港――
いとこ母「ペットボトルは手に持った?持ち物検査ひっかかっちゃうからねえ」
いとこ「うん…」
いとこ母「あ、このキーホルダー可愛いね。一個買おうかな〜」
いとこ「…」
いとこ母「…もう時間近いね。行こっか!」
いとこ「…」
いとこ母「…いとこ」グイ
いとこ「……うん、行」
幼女「ちょぉっと待ったぁあぁあああああ!!」
いとこ&いとこ母「!?」
614: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:40:34 ID:rCtZusBXzI
親友「よ、幼女、はや、速いっ…」ゼエハア
男の子「体力なさすぎだろ…っておい、幼女!?」
幼女「」ズンズン
いとこ「え…あの子…」
いとこ母「知ってるの?だあれ?」
幼女「」ズンズン
いとこ「えっと、息子の知り合い…」
幼女「好きなの」ドンッ
いとこ「」
いとこ母「」
親友「」
男の子「」
615: 名無しさん@読者の声:2012/1/19(木) 19:41:47 ID:huAFCDdjR.
端折り過ぎで意味がwwww
616: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:46:48 ID:rCtZusBXzI
いとこ「え………えっ?」
幼女「好きなの!」
いとこ「ええ!?」
いとこ母「…あ、お母さん席外そうか…?」
いとこ「何に気きかせてんのよ!?」
男の子「アイツ馬鹿だろ…あれじゃいとこって人の方好きって言ってるみたいじゃん。おい、どうする――」
親友「妹が百合だった…だと…?」
男の子「お前馬鹿だろ」
617: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:49:44 ID:rCtZusBXzI
いとこ「え、ええ〜…あの、気持ちは嬉しいけど…」
幼女「は?」
いとこ「え?」
幼女「はア?」
いとこ「何この子怖い!」
618: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:53:49 ID:rCtZusBXzI
いとこ母「えっと…お嬢ちゃん?私たち急ぐの。ごめんねえ、貴方の話に付き合ってる暇は」スッ
幼女「黙っててよおばさん」
いとこ母「お ば っ … ! ? 」ピキッ
幼女「親友お兄ちゃん!男の子くん!」
親友「何だ」
男の子「何?」
幼女「このおばさん連れてって!」
親友&男の子「えええええ」
619: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:57:41 ID:rCtZusBXzI
男の子「いやお前、いくらなんでもそれは失礼ってもんじゃ」
親友「そうだぞ幼女。そもそも僕たちには二人の邪魔をする権利など」
幼女「早く」
男の子「よーし、お前右腕掴めー」ガシッ
いとこ母「え」
親友「把握したぞー」ガシッ
いとこ母「えっ、ちょっ、きゃあああああ〜〜!?」ズルズルズル
エッサホイサッエッサホイサッ
いとこ「……」
620: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:00:50 ID:rCtZusBXzI
幼女「…ねえ」
いとこ「え、あ、はい」
幼女「好きなの」
いとこ「どうしよう三回目だわ」
幼女「……息子お兄ちゃんが、好きなの」
いとこ「え…?」
621: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:05:01 ID:rCtZusBXzI
幼女「あなたなんかよりずっと前から好きなの」
いとこ「……」
幼女「あなたみたいな馬鹿女よりずっと前から好きなの」
いとこ「……」
幼女「あなたみたいなウジ虫よりずっとずっと前から好きなの!」
いとこ「ねえなんでどんどん暴言のレベル上がってくの!?」
幼女「このメス豚ぁ!!」
いとこ「小学生が使っていい言葉じゃないわよ!あとメス豚じゃないし!」
622: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:07:38 ID:rCtZusBXzI
幼女「好きなのにっ…」ジワ
いとこ「っ…」ビク
幼女「ずるいっ…」ポカッ
いとこ「……」
幼女「ずるい、ずるいずるい、ずるいよ、ずるいよぉっ…!」ポカポカポカッ
いとこ「……幼女、ちゃん…」
623: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:10:31 ID:rCtZusBXzI
幼女「ちょっと年が近いだけのくせに」ズッ
幼女「私の方が全然可愛いのに」ポロッ
幼女「逃げて外国なんかに行こうとしてるくせに」ボロボロ
幼女「好きになったのだって、気持ち伝えたのだって、私が先なのにぃ…!」ボロボロビロ
いとこ「……」
624: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:12:33 ID:rCtZusBXzI
いとこ「よ、幼女ちゃん」
いとこ「何か勘違いしてるわ、だって」
いとこ「だって息子には、もう彼女がいるんだし…」
幼女「」ピタッ
いとこ「?」
625: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:16:30 ID:rCtZusBXzI
男の子「親友に任せてきたけど…」タタタ
男の子「あいつ大丈夫かなー…」
男の子「いや、それより幼女は――あ、いたいた!ん?何やってんだ…?」
幼女「…いとこお姉ちゃん」ニコ
いとこ「な、なあに…?」ニ、ニコ
幼女「ちょっとしゃがんで耳貸してぇ」ニコニコ
いとこ「え、こ、こう?」ヨイショ
幼女「うん、動かないでね」
いとこ「え――」
―――パアンッツ―――
男の子「!?」
626: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:19:33 ID:rCtZusBXzI
いとこ「え……?」ヒリヒリ
男の子「何やってんだ、幼女っ!」ガシッ
幼女「……」
男の子「手上げることないだろ、やりすぎだっ!……おい、幼女…?」
幼女「…彼女がいるから諦めますって、何それだよ。くだらないよ!」
いとこ「!」
627: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:23:51 ID:rCtZusBXzI
幼女「私なら相手に好きな人がいても、彼女がいても好きだって言うもん!言っちゃうもん!」
幼女「たとえその人に妻と子どもがいても言っちゃうもん!!」
男の子「いやそれは言うなよ」
幼女「なのにいとこお姉ちゃんは、綺麗な別れ方して、一人だけ満足して、逃げてばっかりっ!」
いとこ「逃げて…なんか、ない。逃げてなんかないわよっ!何よ、黙って聞いてれば、子どものくせに」
幼女「子どもだよ!子どもだけど、いとこお姉ちゃんなんかよりよっぽど本気だよっっ!!」
いとこ「!!」
628: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:27:45 ID:rCtZusBXzI
幼女「好きなら好きって言えばいいのに!正々堂々戦えばいいのに!」
いとこ「(あたし、何やってるんだろ)」
幼女「戦いもしないで逃げてる人のこと、私絶対認めない!」
いとこ「(こんな小さい子だって、こんなに頑張って、一生懸命で…)」
幼女「なんとか言いなよ!」
いとこ「(気持ちを伝えもしないで…そうよ、逃げてばっかりだったじゃない…!)」ギュッ
629: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:32:07 ID:rCtZusBXzI
いとこ母「ちょっと離して、んもう、いとこっ!」ズルズル
親友「いや、もうちょっと。もうちょっとだけ待ってやってくれ。そうだ、では僕があーたんへ綴った歌でも一つ」ガシ
いとこ母「思い出語りもポエムも聞き飽きたよ!」ダッ
親友「あーたん、君の瞳は太陽よりもきらめいて――あ、待ちたまえ!」ダッ
幼女「ねえ、聞いてるの!?」
男の子「…幼女、もうやめ」
いとこ「……幼女ちゃん、あたし――」
???「――いとこちゃんッッ!!」
全員「!!?」
630: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:36:43 ID:rCtZusBXzI
いとこ「嘘、この声…」
息子「間に合っ、た…?ああもう、あのチャラ教師、ガソリンくらい満タンに入れとけっ…!」ハアハア
いとこ「息子…!」
幼女「……」クルッ
男の子「おい、幼女!?」
幼女「帰る」
男の子「…いいのかよ」
幼女「…。…いとこお姉ちゃん、最後にいいこと教えてあげる」クル
いとこ「いいこと?」
幼女「お兄ちゃん、彼女なんかいないよーっだ」アッカンベッ
いとこ「」
幼女「」クルッ スタスタ
いとこ「え、ちょっと…ええー!?」
631: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:42:33 ID:rCtZusBXzI
親友「む、妹が帰るようなので僕は失礼する。詩はまた今度」
いとこ母「…」
親友「…息子の母上の姉上、一つよろしいか」
いとこ母「ややこしいね!?…いいよー、何かな!」
親友「娘と一緒に暮らしたいと思うのは、母心として当然のことだと思う。だが」
親友「彼女ももう、守られているだけの子どもではないということだ」ニヤリ
いとこ母「! …あーたんは?」
親友「僕が一生守っていく」
いとこ母「ずるくない?」
親友「生憎、僕はあーたんの母親ではないのでな」
いとこ母「そっか。…うん、そっかあ。そーだよねえー」
親友「ではな」タッ
いとこ母「……」
632: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:47:05 ID:rCtZusBXzI
いとこ母「…子離れ、か」
・
・
・
親友「幼女、帰るか…む、幼女?どこだ?」
親友「はっ、男の子くんもいない…?」
親友「よ、幼女!君はまだ守られるべき子どもなんだぞー!」
幼女「お兄ちゃん声大きいよぉ」
親友「いつの間に」
幼女「ずっといたよ、帰ろ!」
親友「うむ。…む、男の子くん?」
男の子「……」
親友「何故そんなに顔が赤いんだ…?」
幼女「ふふー、帰ろ!」グイグイ
親友「お、押すんじゃない」
633: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:49:23 ID:rCtZusBXzI
男の子「はーあ…」
幼女『』スタスタ
男の子『お、おい、幼女…』
幼女『なあに?』ニコッ
男の子『あ…いや、なんでもねえ…』
幼女『泣いてるかと思ったー?』
男の子『! お、思ってねえよ!ただちょっと、落ち込んでんじゃないかって…』
634: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:51:36 ID:rCtZusBXzI
幼女『落ち込んでるっていうか、お兄ちゃんは見る目ないなって思って』
幼女『だってこんなに可愛い子が好きって言ってるんだよ?』
幼女『見る目ないよぉ、ほんと!』
男の子『……幼女、無理しないでも』
幼女『だからねー、もう私さっさと次の恋見つけるの!』
男の子『切り替え早っ!』
635: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:54:50 ID:rCtZusBXzI
幼女『次はね、もっと私のこと見てくれてー』スタスタ
幼女『うん、かっこいい人がいいなあ』
男の子『はいはい…』
幼女『』クルッ
男の子『?』
幼女『』チュッ
男の子『はっ!?え!?おま、今ほっぺにっ…!?』
幼女『次の相手、男の子くんでもいーよ!』ニコッ
男の子『〜〜〜!!?///』カアアアアッ
636: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:59:20 ID:rCtZusBXzI
・
・
・
男の子「…女って皆ああなのか…?きよきよ以外…」
幼女「男の子くーん!何ぼーっとしてるの?帰るよー」
男の子「悪魔が呼んでる」
幼女「お兄ちゃん、男の子くんこのままアメリカ行くって」バタン
男の子「わかったよ、今行く!ドア閉めんな!」
男の子「(あーくそ)」
男の子「(俺がなりたいのはラノベの主人公じゃなくて、正義のヒーローなのにあいつのせいで台無しだ。ムカつく)」
幼女「もう、ほら、帰ろ!」ガチャ
男の子「…おう」
男の子「(ムカつくから、ちょっと可愛いと思ったとか絶対言わねえ!)」
637: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 21:00:48 ID:rCtZusBXzI
>>615
このSSでは十八番ですww
レス返すの遅れてすいません!
今日の更新は以上です
もうすぐ終わりますよ!終わり終わり詐欺じゃないですよ!
続編とか諸々はまだ考えてないです
ではまた
638: 名無しさん@読者の声:2012/1/19(木) 21:10:52 ID:X6zMWzLjX6
主人公が空気過ぎる件についてw
639: 名無しさん@読者の声:2012/1/19(木) 21:14:18 ID:huAFCDdjR.
>>623のしれっとした罠のせいでシリアス感が行方不明にw
640: 名無しさん@読者の声:2012/1/19(木) 23:20:06 ID:tH0Qe2a6Uk
>>639
ちょいちょいネタ仕込んでくるよねw
641: 名無しさん@読者の声:2012/1/20(金) 10:14:50 ID:rGeVyfef4c
シリアスなんて無かった。
642: 名無しさん@読者の声:2012/1/20(金) 23:51:41 ID:kCJ7IWQLus
しえん(*´∀`*)
643: えん:2012/1/21(土) 23:17:18 ID:VK4BzygyvU
ありがちな話全部盛りすぎ。
これで得意顔になってる主キモイ
644: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 04:46:20 ID:jowajketls
>>638
こ、これから出てくるんですよ…!
>>639
>>640
>>641
このSSにシリアス続きなんて無理だったんですww
>>642
支援ありがとうございます!
>>643
ありがちな展開なのは自覚しています、すいません
しかし、少しでも面白くなるよう工夫もしています
素直な意見はとてもありがたいのですが、作品以外の暴言を一緒に書かれてしまうと、素直にお礼を言えません
私をキモいと思うのは643さんの気持ちなので仕方ないのですが、もう少し言い方を考えるとトラブルも防げるのではないでしょうか?それにそんな言い方では、言われた方も良い気分じゃありません
はっきり思ってることを言ってくれたのは本当にありがたいです、私の態度含め、今後改善できたらと思います
今回はランキング外でした…悔しいです
順位が右肩下がり、そして今回ランキング外ということは最初より面白くなくなっている、ということかもしれませんね
今までを見直しながらもっと頑張っていきたいです!
645: 名無しさん@読者の声:2012/1/22(日) 17:49:47 ID:oydXyYm.xE
大好きです!
CCC
646: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 21:25:14 ID:0m2kiAr3nk
>>645
嬉しすぎて泣きそうになってしまいましたww
ありがとうございます(^-^)
647: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 22:41:04 ID:IrJvNRCB0w
・
・
・
息子「あれ?今幼女ちゃんが…」
いとこ「息子っ!」
息子「え?」
いとこ「話が、あるんだけどっ…!」
息子「…うん、俺も」
いとこ「!」
648: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 22:43:12 ID:IrJvNRCB0w
息子「先にいいかな」
いとこ「は、はい!」
息子「…」スタスタ
いとこ「え?(ち、近づいてくる…なんだろう)」
息子「この…」
いとこ「この?」
息子「この馬鹿っ!!」
いとこ「!?」ガーン
649: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 22:48:10 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「ば、ばっ…!?」
息子「何も言わずアメリカに行くって、何考えてんだよ!俺がどんくらい焦ったか分かる!?」
いとこ「だ、だって…」
息子「だってじゃない!」
いとこ「な、何よ!そもそも息子が悪いのよ!!」
息子「なんで!?」
いとこ「なんでってそれは、彼女がいるとかいないとか…あ、あれ、いないんだっけ?」
息子「何?なんの話?」
いとこ「も、もううるさーい!!」
息子「常に理不尽だな!」
650: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 22:52:14 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「理不尽なんかじゃないわよ!あたしがどんだけ悩んだか知らないでしょ!」
息子「アメリカに行くか行かないかってこと?言ってくれないんだから分かるわけないだろ!」
いとこ「そこじゃないわよ!そこじゃなくて、息子がっ…」
息子「俺が何?」イラ
いとこ「む、息子がぁ…」
息子「何?はっきり言わなきゃ分かんないって」イライラ
いとこ「う、うぅ〜っ…」ポロッ
息子「!?」
いとこ母「ちょっと何泣かせてるの!?」
息子「いつの間に!?」
651: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 22:57:23 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「うーっ…」ポロポロ
息子「ちょ、ちょっと…」
いとこ母「いーけないんだいーけないんだ!せーんせーに言ってやろーう!」
息子「ちょ」
いとこ「ちょっと黙ってて!!」
いとこ母「あ、はいすいません」
息子「……」
652: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:00:10 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「…お母さんはあっち行ってて」
いとこ母「ええ〜、でも」
息子「すいません、俺からもお願いします」
いとこ母「…わかった」スゴスゴ
653: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:11:21 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「……」フウ
いとこ「…何も言わずに行こうとして、ごめんなさい」
息子「…うん」
いとこ「………あの」
息子「ん?」
いとこ「……私…」
幼女『好きなら好きって言えばいいのに!正々堂々戦えばいいのに!』
いとこ「……」グッ
息子「いとこちゃん?」
654: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:21:23 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「私、息子が好きなのっ…」
息子「!」
いとこ「なんか、勘違いだったっぽいんだけど、息子に彼女が出来たかもって知って」
いとこ「離れた方が忘れられると思って」
いとこ「でも、お別れなんて言ったら泣いちゃいそうだったし」
いとこ「だから、黙って行こうと思ったの」
いとこ「…でも、そんなの逃げてるだけだってあの子から言われて」
いとこ「ああ、そうだなって。お母さんと暮したいのもほんとだけど…逃げてるっていうのも、ほんとだと思った」
いとこ「だからもう逃げないで向き合う」
息子「いとこちゃん…」
いとこ「…もう一回言わせて。好きで」
母「ちょぉっと待ったぁあぁあああああ!!」バーン
息子&いとこ「!?」
655: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:29:36 ID:IrJvNRCB0w
母「主人公私だよ!なのにこのラストシーンにいないってどういうことなの!?」
母「着替えに手間取るわ、変な大阪人にナンパされるわ渋滞に巻き込まれるわ…」
母「散々だよ!まったく!」
息子「……」
いとこ「……」
母「……ん?何そのドン引きしたひょうじょ」
いとこ母「」ゴンッ
母「あっだあ!?」ガンッ
656: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:35:10 ID:IrJvNRCB0w
いとこ母「ごめんねえどうぞ続けて〜」
母「ちょ、苦しっ…いやあ!フェードアウトは嫌ァアア」ズルズル
息子「……」
いとこ「……」
息子「…なんか、ごめん…」
いとこ「ううん…」
657: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/22(日) 23:48:58 ID:IrJvNRCB0w
いとこ「で、あの。うん、なんていうか…」
息子「ありがとう」
いとこ「え?」
息子「好きって言ってくれて、嬉しかった」
いとこ「あ、う、うんっ…」カア
息子「………ごめん」
いとこ「え…」
息子「ごめん。俺は、いとこちゃんを"いとこ"以上として見れない」
いとこ「あ…」
658: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/23(月) 00:00:52 ID:IrJvNRCB0w
寝落ちしそうなので失礼します
中途半端ですいません
659: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 00:19:21 ID:J2soECwins
まったく焦らすのがうまいな…((((゚x゚*))))ブルブル
SSも1さんも大好きです!
楽しみにしてます。
つCCCCC
660: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 00:37:14 ID:bt3MzUsENs
わたしも母大好きですっ!
続きwktk!支援っ
661: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 02:06:13 ID:fmVm5SDO2A
掲示板投票に参加したことないけど
このSSは更新されてないか随時チェックしてます
好きだから!私のなかでは常に一位ですよ
662: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 13:13:34 ID:0hcSKss8QU
追いついてしまた(´Д`)
面白くて好きだー
∩ C
|| ∩
|| ||
||/⌒ヽ||
|( ^ω^)|
`| /^
ブーン( ヽノ
ノ >ノ
`三 レレ
663: 名無しさん@読者の声:2012/1/24(火) 23:16:50 ID:sZ59C4fO/s
(゜∀゜*)
664: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/26(木) 19:00:10 ID:jowajketls
皆さんレスありがとうございます!
週末には時間が取れますので
その時返レスと更新しますね
報告だけなので下げときます
665: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 12:23:20 ID:dQzi.35icA
>>659
焦らすというかなんというかww
ありがとうございます、支援も励ましも本当に嬉しいです!
>>660
とてもとても嬉しいです(´;ω;`)
ありがとうございます!
>>661
勿体ないくらいの言葉です
投票はなくても見てくれてるだけでありがたいんです(*^_^*)ありがとう!
>>662
無駄に長いですもんね…wここまで読んでくださりありがとうございます!
AA可愛いです(●^∞^●)
>>663
(*^∇^)
皆さん本当にありがとうございます、これしか言えなくてすいません。優しい言葉をくれる方、見てくれてる方、本当に感謝してます
また後で本編更新しにきますね
666: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:18:13 ID:CJ1hs7mb3w
いとこ「そっか…仕方ないわよね…」
息子「…ごめん」
いとこ「いいわ!伝えられただけで満足だから」
息子「…」
いとこ「…」
息子「…それと」
いとこ「?」
息子「ケーキ、おいしかった。…ありがとう」ニコ
いとこ「!」
667: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:29:41 ID:shbbaigoeE
いとこ「何よぉ…」
息子「え?」
いとこ「そんなこと言われたら、そんな顔されたら諦められないじゃない!」ウワァァアアン
息子「えっ、ちょなんで泣いて」アセアセ
いとこ「もういい!宣戦布告よ!」ビシッ
いとこ「長引く片思いなんてごめんだわ!アメリカ行っていい女になって帰ってきて、好きって言わせみせるんだからぁあ!!」
息子「……」ポカーン
いとこ母「いとこ…立派ななって…」ウルッ
母「そ、そうね…(いとこちゃんパネェ)」
668: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:35:21 ID:6Hka36SpzI
息子「え…ちょ」
いとこ「お母さん!」
いとこ母「なあにいとこ!」シュバッ
息子「早っ、影武者!?」
いとこ「今すぐアメリカに行くわよ!」
いとこ母「オッケーよいとこ!実はパパがジェット機で迎えに来てくれたのよう!」
母「うわあマジだ上からめっちゃブルブル音する!」
669: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:39:51 ID:0m2kiAr3nk
いとこ「ナイス!じゃあ行こう!」
いとこ母「オッケー!」
息子「ままま待っいとこちゃん!?」
いとこ「息子!」ガシッ
息子「はい!?」ビクッ
いとこ「またね!」ニコッ
息子「!」
いとこ『――……バイバイ!』
息子「…ああ、またね」ニコ
670: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:46:01 ID:R/pXqWMDcs
いとこ母「じゃあねーん、正月にはまた顔出してあげるわよう!」
いとこ「お世話になりましたー!」
母「も、勿体ぶったわりになんてマッハな別れ…」
息子「それは言うな」
母「……息子くん」
息子「ん?」
母「帰ったら、二人でケーキ全部食べちゃおうね!」ニッ
息子「…」フッ
息子「そうだね、母さん」
671: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:51:03 ID:dQzi.35icA
・
・
・
一週間後――
新任教師「で、何?仲良くやってまーすって手紙が来たんやって?」
息子「はい。その節は本当にありがとうございました」
新任教師「ええんよ。困ってる生徒助けるのがセンセーの役目や」フッ
息子「先生…」ジーン
新任教師「…なーんて」
息子「は?」
新任教師「言うとでも思うたかーっ!!」スパーン
息子「いってえ!ハリセン!?どこから!?」
672: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 13:59:45 ID:jowajketls
新任教師「きみのせいで合コンは行けず仕舞いだわそのあとのナンパには失敗するわ散々やったわ!」プンプン
息子「そもそも教師のやることじゃないだろプンプンやめろ!」
新任教師「あ、なんかツッコミくん童貞臭いから2m以上離れてや」
息子「いきなりとんだ言いがかり!」
新任教師「ついでに桃ジュース買ってきて」
息子「チョイス乙女だな!ていうかなんのついでだ!」
新任教師「分かってるやろけど、桃ジュースって桃山御陵前に売ってあるコーラのことやで?」
息子「分かってねえよ!難問すぎるだろ!」
673: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:02:33 ID:dQzi.35icA
息子「つ、疲れる…」ゼエハア
新任教師「しゃーないなあ。ほら、これやるわ」コン
息子「え?これ…」
新任教師「桃ジュース」
息子「コーラだろ」
674: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:09:02 ID:R/pXqWMDcs
息子「じゃなくて、なんでいきなり」
新任教師「ま、ご褒美ってとこやな」
息子「ご褒美?」
新任教師「女の子泣かしたら怒る言うたやん?ま、どうせ少しは泣かせたんやろうけど」
息子「」ギク
新任教師「最終的には笑顔で送り出したようやし、センセーからのご褒美や」ニコ
息子「先生…ありがとうございます!」
新任教師「お礼なんてええよ。ほなな」スッ
息子「ただのチャラい女の子好きのどうしようもない野郎だと思ってなのに、ちょっとはいいとこあったんだな…(色々、本当にありがとうございました!)」
新任教師「おい逆や逆」
675: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:15:19 ID:jowajketls
新任教師「まあええわ…ほなまたな」ガラガラピシャッ
息子「はい。…よし、これ飲んで午後の授業も頑張ろう」クルクルプス
息子「ん?なんかあんま手応えが…まあいいか」ゴクゴク
息子「っ!?」ゴホゴホッゴホッ
息子「こ、これ……青汁だろうがぁああああ!」
新任教師「♪」
676: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:19:40 ID:jowajketls
・
・
・
母宅――
息子「ただいま」
母「おかえり〜!ねえねえ、さっきそこで幼女ちゃんと男の子くんに会ったんだけど、あの二人いつの間にあんなに仲良くなったのかしら」
息子「仲良く?一緒に遊んでたの?」
母「ええ、鬼ごっこしてたわ」
息子「へえ」
母「男の子くん半泣きだったけど」
息子「確実に仲良くないだろ」
677: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:23:55 ID:6Hka36SpzI
息子「そういえば親友も何か言ってたな。幼女は新しい獲物を見つけたとかなんとか…」
母「へえ〜。そういえば親友くんは元気?」
息子「ああ、元気だよ。一日20回以上はあーたんって言うくらいにはね…」(遠い目)
母「あれっどこ見てるの!?息子くん大丈夫!?」
678: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:37:28 ID:jowajketls
母「あ、そろそろ夕飯作らなきゃ」タタ
息子「ああ、今日の夕飯なに?」
母「カレーよ〜」
息子「そっか、じゃあここで待ってるよ」
母「ハイハーイ」
カレーのいい匂い
母の料理をする後ろ姿
暖かい部屋
そんな日常――
息子「こういうのが続くのも、いいよな」
母「グッ、いきなり右目が疼く…っ!」
息子「こういうところは治していってほしいけどな!」
今までのお話は、そんな風にこれからも続いていくだろう母たちの、ほんの少しの物語!
母「私、母!46歳!」おわり
679: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:40:01 ID:CJ1hs7mb3w
そんなわけで、長々と続いた母SSですがようやく簡潔です!
ここまで読んでくださった皆さま、本当に本当にありがとうございました!!
680: 名無しさん@読者の声:2012/1/29(日) 14:52:43 ID:5uuTIH4l1g
ふおおおおおお!!か、完結おめでとうございますー!
681: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/29(日) 14:54:20 ID:IrJvNRCB0w
>>679
うわー誤字りましたねスルーで!大人のスルーで!!
>>680
ありがとうございます〜^^!!
682: 名無しさん@読者の声:2012/1/29(日) 19:37:04 ID:iVrzPrlVFw
おつです\(^O^)/!!!
とっても楽しませていただきました♪
683: 名無しさん@読者の声:2012/1/29(日) 22:26:23 ID:KXpkOK9gGw
おつです!
母終わるのは寂しいなぁ……
684: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/30(月) 20:12:27 ID:1GqT/NEFGM
>>682
ありがとうございます(*^_^*)
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです!
>>683
そう言われると書いた甲斐があったなあと思えます、ありがとう!
そろそろ保管庫依頼してきますね
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!
685: 名無しさん@読者の声:2012/1/30(月) 22:29:20 ID:wKwNii9EEI
大好きだったよ!おつ!
686: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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