季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
410: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:35:30 ID:Ejh2h1UHTY
女「痛そうだなー、そのナイフ」
男(まさか、この感覚は)
女「今、抜いてやるよ」
男「ッ……!」クラッ
女「うん、たまには失血死で殺すのも悪くない」
男(クソッ…誰か…)
411: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:37:55 ID:kxCo2iotLY
女「でも、やっぱり」
再び、ナイフが動く
女「刺し殺そう」
テケテケ「そんなことはさせないよ!」
女「いきなり、誰だお前?」
テケテケ「人間同盟、テケテケ参上!」バーン!
メリー「同じく人間同盟、メリーさん参上!」バーン!
テケメリ「二人はプリキュ」
男「アウトー!!」ゴホッ!ゲホッ!グハッ!
トリック(なんとツッコミ精神たくましい殿方なのでしょう)
412: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:40:16 ID:o6D2/o4bEU
メリー「もしもし、鏡?今GPSで場所確認したやつ送信するね!」ピッ
女「メリーさんか、だがそこの男は電話に出てねーのに何故来れた?」
トリック「ワタクシ、電話の電波に乗って来れますので、メリーさんと男さんの電話を繋げるなんて余裕ですわ」
女「あ?今度は誰だよ、どこにいやがる」
トリック「ワタクシ、九十九神。今は男さんの携帯電話にいますわ」
トリック「そして、やはり貴女、女さんではありませんわね」
女「ああ、そうだよ。それがどうしたよ、九十九神様ぁ!全く次から次へと増えやがって!温厚な私も流石にキレるぜ!」
ナイフは増える
百本…二百本…三百本…!
女「お前ら全員、滅多刺し!」
413: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:43:16 ID:6iuxfNo7OE
警察署内にて
鏡「メリーから場所が送られてきた」
鏡「場所は高井展望台だよ!」
警察「ここからなら車で二十分ほどですね。急ぎましょう!」
女父「ああ!」
414: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:44:47 ID:qcDttONIGI
警察署駐車場にて
後輩「待ってください、刑事さん」
女父「ん?君はいつぞやの」
警察「何してるんです警部!置いてきますよ!」
女父「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
女父「悪いな、今君と話してる時間はないんだ。私達は急いで」
後輩「この間話した都市伝説の女性の正体が分かりました」
415: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:46:26 ID:1eRjVZpXZM
女父「今その話をしなくてもいいだろ?さっき言いかけたが私達は急い」
後輩「正体は、ただの女性でした」
女父(え、何この子、話聞いてくれない)
後輩「その女性はナイフを何本も自由に出すことができなければ、何かを操るなんてこともできません」
後輩「ただの女性なんです」
後輩「僕が伝えたかったのはそれだけです」
女父「そうか、できれば暇なときに聞きたかったよ、じゃあな!」
416: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:48:08 ID:b31cP5Wgpc
展望台にて
女「まずは、テメーからだ、テケテケ!」
約三百本以上のナイフがテケテケに向かっていく
だが、途中でナイフは力をなくし、カランと音をたて落ちてゆく
女「は?どうなってやがるおい!ナイフが動かねぇ!」
女「クソッ!なら直接……!?」
女「か、体が、動かない!?」
417: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:49:39 ID:QN1MbA/.l.
女「またテメーか!通常人格ゥ!」
『ナイフを何本も自由に出すことができなければ』
女「……違う、これは!」
『何かを操るなんてこともできません』
女「誰かが、誰かが!」
『ただの女性なんです』
女「私の都市伝説を変えやがったな!」
418: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:51:12 ID:EcB1hKr8to
女(……!何かを操ることができねーってことは)
女(この女も操れねーってことか!)
女(だが、私はこの体が死ぬまで出ることができない)
女(つまり!)
女「私はこいつが死ぬまで、こいつの中にいなきゃいけねーってことかよ、チクショー!」
それが、最後の言葉だった
419: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:52:46 ID:er1kGvKtyM
病院にて
男「……知らない天井だ」
女「あ、気が付いた!」
男「女!お前、もう大丈夫なのか?」
女「うん。でも、私の中にまだあの人がいるっていうのは感じる」
男「そうか…」
420: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:54:21 ID:6K2Khl5LxQ
男「あの後、どうなったんだ?」
女「あの後、私はすぐに出てこれたんだけど、男はすぐに気絶しちゃって」
女「後からパトカーでやって来たお父さんと警察さんに運ばれたんだよ」
男(何かカッコ悪い)
男「そういえば、お前テケテケ達は見たのか?」
421: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:56:13 ID:CpFrAKlcgg
女「うん。いい人(?)達だったよ」
女「でも鏡まで都市伝説だったのは驚いたよー」
女「そういえば、テケテケさんだけど」
女「お医者さんに強制入院させられそうだからお見舞いに来れないって」
男「ああ、まあ見た目が見た目だからな」
422: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:57:47 ID:7.4O1GfmJI
女「ねえ、男」
男「ん?」
女「どうして私が展望台にいるって分かったの?」
男「…四年前お前が、元気ない時はここで世界を見渡すんだ。そうすれば悩みなんて吹っ飛んで元気になるよ、って言ってたから」
男「お前意外と単純だし、きっとそこにいるだろうと思って」
女「一言余計だけど、今は許す」
423: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 15:59:20 ID:SRCGK.4MQ6
女「もうそろそろ暗くなるし、今日は帰るね」
男「おう、今日はありがとな」
女「いやいや、ありがとうって言うのは私の方だよ」
女「命懸けで助けてくれてありがとう。じゃあね!」
男(いや、ありがとうを言うのも、助けられたのも俺の方だ)
男(だって俺は四年前、お前のその優しさに救われたんだからな)
424: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 16:01:19 ID:E2h2zW9H3w
今回の事件は女父警部が強引に未解決事件扱いにした
男のケガは割と浅く、翌日には退院することができた
女の中にはこれからもあの女が残り続けるが、もう何の力もないので安全だろう
口裂け女さん、今回出せなくてごめん。でも次の学校の七不思議では出せると思うから、そのナイフしまって
こうして、ラブホテル殺人事件を追った長かった一日が、終了した
425: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2011/12/31(土) 16:07:58 ID:E2h2zW9H3w
今年はここまで!
まさかラブホテル殺人事件にこんなに使うとは自分で思ってなかったよ!
とりあえずシリアスパートは終わったので次回の学校の七不思議からコメディに戻ります!
そして年始は忙しくなりそうなので更新は遅くなるかもしれません、ごめんね!
また来年も、テケテケをよろしく!
426: 名無しさん@読者の声:2012/1/2(月) 12:32:54 ID:Y.2viE4dmE
支援あげ
テケちゃん一緒にお雑煮食べよう
427: 名無しさん@読者の声:2012/1/3(火) 00:28:11 ID:8milIh2Bi2
鏡さーん、一緒におぞーに食べましょー!
428: 名無しさん@読者の声:2012/1/3(火) 01:44:20 ID:2sJHKm0DGg
メリーちゃんお雑煮食べに行かない?奢るから
429: 名無しさん@読者の声:2012/1/3(火) 14:56:52 ID:Y.2viE4dmE
あけましておめでとうございます
口裂け女さんはこっちで一緒にお雑煮食べましょうか
郵便屋さんにはこれを っ支援と友達宛の年賀状
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