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姫「殴っていいですか」
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/28(金) 22:21:53 ID:SCGnwLC0bk
姫「いいですよねお父様」

王「姫ちゃん怖いよ」

姫「殴りたくもなりますよ。



  ――何ですかこの財政は!」


517:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:18:46 ID:YJIMGSU7Oo
>>515-516
支援ありがとうございます!

また間が空いてしまったすみません……(ノ_・。)
更新にいきます。
518:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:19:19 ID:YJIMGSU7Oo
勇者『風の噂で姫のことを聞きます』

勇者『相変わらず、面白そうなことをやってるみたいだね』

勇者『俺は至って順調です』

勇者『特許状を見せた途端に殴りかかられたり盗まれたり追い出されたり詐欺にあったりもしましたが』

勇者『傷薬をおまけして貰ったり料理屋のおばちゃんに唐揚げをサービスして貰ったり、悪いことばかりではありません』
519:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:19:51 ID:YJIMGSU7Oo
姫「……ねえこれ、特許状持って行かない方が良かったんじゃないかしら」カサッ

従者「また勇者さんの手紙ですか」

姫「本当にまめよねえ」

従者「喜ばしいじゃないですか、遠距離で」

姫「何が遠距離よ」
520:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:20:14 ID:YJIMGSU7Oo
姫「よし。勇者は心配いらないし、私たちは財政の心配をするだけね」

従者「レストランも普通に回ってますしね」

姫「ええ、慣れてきたから定員増やしても平気ですって、料理長さんが」

姫「価格低めでランチも始めたいそうよ」

従者「商魂たくましいですね」
521:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:20:34 ID:YJIMGSU7Oo
従者「と、なりますと。次は城内見学ツアーですか」

従者「……本気でやるんですか?」

姫「往生際の悪い」ボソッ

従者「心配してるんです!」
522:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:37:16 ID:e97/5BlBFw
姫「つべこべ言わずにプラン練るわよ」

従者「本当姫様こういう時だけ生き生きしますよね」

姫「客人用の城内案内は持ってきてくれた?」

従者「ええ、ここに」バサッ

姫「それなりに大きい冊子ね、少し取っつきにくい……」パラパラ

従者「城内を歩きながら捲るにはいささか無理がありますね」
523:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:37:39 ID:e97/5BlBFw
姫「よし、じゃあ簡易版を複製して参加者に配りましょう」

従者「パンフレット的な感じですね?」

姫「察しがよろしい」

従者「当然です」フーン

姫「という訳で従者、作成よろしく」

従者「えっ」
524:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:06 ID:e97/5BlBFw
姫「だって私こういうの作るの苦手だもの」

従者「確かに姫様にやらせたらそれはそれは酷い代物が出来上がるだろうことは分かりきってますがちょっと待ってください」

姫「そこ分からないで」

従者「まさか俺に丸投げという訳ではありませんよね?」

姫「え?駄目?」

従者「駄目です!」
525:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:30 ID:e97/5BlBFw
従者「せめてメインに据えるものとかどこを回るかの詳細を決めて頂かないと」

姫「ほうほう。例えば」

従者「客人案内が既にこの厚さですよ、地味な場所はとばして見せる場所を厳選しないと」

姫「となると、ルートも考えなくちゃね……まあそれは後でも構わないわ」

従者「地図や挿絵のことも考えると、一刻も早く決めるべきですね」
526:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:54 ID:e97/5BlBFw
姫「という訳で従者、城のどこが見所だと思う?」

従者「え、俺ですか?」

姫「色んな人に聞こうと思ったから、とりあえず目の前にいる従者に」

従者「そうですね……」
527:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:39:19 ID:e97/5BlBFw
従者「薬草園はどうですか」

姫「あら、意外な選択」

従者「ガラス張りの温室になっていて綺麗ですよ。広さもありますから、見学には向いているかと」

姫「私はあんまり行かないわね……今度見てみようかしら」

従者「やめてください俺の癒しが」

姫「何それ私のどこが邪魔だって言うの!」

従者「強いて言うならそんなところが」
528:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:39:45 ID:e97/5BlBFw
姫「ともかく、色んな人に聞きに行きましょう」

従者「城を回ってみますか」

姫「回ってみますわよ。ひとりじゃ到底思い付かないわ」

従者「御意」
529:🎏 名無しさん@読者の声:2012/3/1(木) 23:49:45 ID:7/ngPJy5m.
やっと追いついた!
面白いから支援!!
530:🎏 名無しさん@読者の声:2012/3/2(金) 11:41:34 ID:WM9IHNRxY2
つCCCCCCCC
531:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/4(日) 00:00:49 ID:xiBbhMcbRE
>>529-530
支援ありがとうございます(´∀`*)


また日数空けてしまいました……不覚。
更新に参ります。
532:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/4(日) 00:01:18 ID:xiBbhMcbRE
姫「という訳でまずはお父様とお母様からです」

姫「質問。この城の見所はどこですか」

王「何なに、何やってんの姫ちゃん。楽しそうなこと?」ワクテカ

姫「まあそんなとこ」シレッ

従者「姫様今めんどくさがりましたね」

王妃「まあ従者くん、黙っててあげましょうよ」
533:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/4(日) 00:01:35 ID:/a7K3kL86k
王「そうだなあ、やっぱりこの部屋じゃない?」

姫「って言うと、謁見の間?お父様、ツアーのお客さんに会ってくれるんですか?」

王「うん、父さんもみんなと話したいからねー。姫ちゃん連れてきてよ」

王妃「母さんも構いませんよ。姫ちゃんの頼みだったらね」

姫「ありがとう、お母様!」
534:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/4(日) 00:01:56 ID:/a7K3kL86k
姫「お父様にも会えるし、この部屋自体も一際豪華な装飾が施されているわ」

姫「名画にステンドグラスにシャンデリア……多分、なかなか楽しんで貰えるんじゃないかしら」

姫「いいわよね、従者」

従者「衛兵は倍にしてくださいよ」

姫「あら、止めないのね」

従者「諦めました」
535:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/4(日) 00:02:15 ID:/a7K3kL86k
姫「ともかくありがとうお父様、お母様!」

王「じゃあ姫ちゃんも頑張ってねー」ヒラヒラ

王妃「うふふ、従者くんもよろしくね」

従者「……御意」ハァ

姫「次行くわよ次!」
536:🎏 名無しさん@読者の声:2012/3/4(日) 03:48:52 ID:Fw/mIP5nxE
支援w
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