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姫「殴っていいですか」
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1:🎏 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/28(金) 22:21:53 ID:SCGnwLC0bk
姫「いいですよねお父様」

王「姫ちゃん怖いよ」

姫「殴りたくもなりますよ。



  ――何ですかこの財政は!」


509:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:50:01 ID:CDn3vnH7O.
>>506-508
支援ありがとうございます(´∀`*)
皆さんのコメントが優しすぎて幸せですありがとうございます。

さてさて更新していきます\(`・ω・´)/シャキン
510:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:51:16 ID:/h1J5f9sxg
姫「……帰ったわね」

王子「帰ったな」

姫「お兄様は手応え、あったと思う?」

王子「さあなあ」
511:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:51:39 ID:/h1J5f9sxg
王子「でも、まあ喜んでたし」

母『家族揃って食事をできるって、とても幸せなことですね』

王子「……良かったんじゃ、ないかい」

姫「曖昧ね」

王子「いいだろう、別に」
512:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:52:19 ID:/h1J5f9sxg
王子「さて姫、俺らも夕食にしようか」

姫「すっかり遅くなっちゃったわね」

王子「料理長さんが、俺らの分を取っておいてくれてるらしい」

従者「王様と王妃様もお待ちですよ」ヌッ

姫「あんた本当いきなり出るわね」
513:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:52:49 ID:/h1J5f9sxg
王子「……って、父上と母上も?」

従者「ええ、特に王様は空腹と家族団欒を天秤にかけて葛藤なさってます」

姫「うわっ面倒臭い……急ぎましょうお兄様」

王子「分かっているよ」
514:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/26(日) 22:53:10 ID:/h1J5f9sxg
姫「あ、それとお兄様!」

王子「うん?」

姫「急に無理言ってごめんなさい。来てくれてありがとう!」

王子「……、こちらこそ」

母『どうか王族の皆さんも、幸せでありますように』

王子「さあ、夕食に急ごうか」
515:🎏 名無しさん@読者の声:2012/2/28(火) 12:08:28 ID:peBMWugcX6
従者と王子の不仲コンビたまりません(o>ω<o)かわいい!
料理長と結婚したい(*゚∀゚)ニヤニヤ
姫ちゃんも>>1さんも頑張れー!!
支援っ!
516:🎏 名無しさん@読者の声:2012/2/28(火) 13:42:17 ID:kl8E2gL2EM
追い付いてしまった支援
517:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:18:46 ID:YJIMGSU7Oo
>>515-516
支援ありがとうございます!

また間が空いてしまったすみません……(ノ_・。)
更新にいきます。
518:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:19:19 ID:YJIMGSU7Oo
勇者『風の噂で姫のことを聞きます』

勇者『相変わらず、面白そうなことをやってるみたいだね』

勇者『俺は至って順調です』

勇者『特許状を見せた途端に殴りかかられたり盗まれたり追い出されたり詐欺にあったりもしましたが』

勇者『傷薬をおまけして貰ったり料理屋のおばちゃんに唐揚げをサービスして貰ったり、悪いことばかりではありません』
519:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:19:51 ID:YJIMGSU7Oo
姫「……ねえこれ、特許状持って行かない方が良かったんじゃないかしら」カサッ

従者「また勇者さんの手紙ですか」

姫「本当にまめよねえ」

従者「喜ばしいじゃないですか、遠距離で」

姫「何が遠距離よ」
520:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:20:14 ID:YJIMGSU7Oo
姫「よし。勇者は心配いらないし、私たちは財政の心配をするだけね」

従者「レストランも普通に回ってますしね」

姫「ええ、慣れてきたから定員増やしても平気ですって、料理長さんが」

姫「価格低めでランチも始めたいそうよ」

従者「商魂たくましいですね」
521:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/29(水) 22:20:34 ID:YJIMGSU7Oo
従者「と、なりますと。次は城内見学ツアーですか」

従者「……本気でやるんですか?」

姫「往生際の悪い」ボソッ

従者「心配してるんです!」
522:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:37:16 ID:e97/5BlBFw
姫「つべこべ言わずにプラン練るわよ」

従者「本当姫様こういう時だけ生き生きしますよね」

姫「客人用の城内案内は持ってきてくれた?」

従者「ええ、ここに」バサッ

姫「それなりに大きい冊子ね、少し取っつきにくい……」パラパラ

従者「城内を歩きながら捲るにはいささか無理がありますね」
523:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:37:39 ID:e97/5BlBFw
姫「よし、じゃあ簡易版を複製して参加者に配りましょう」

従者「パンフレット的な感じですね?」

姫「察しがよろしい」

従者「当然です」フーン

姫「という訳で従者、作成よろしく」

従者「えっ」
524:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:06 ID:e97/5BlBFw
姫「だって私こういうの作るの苦手だもの」

従者「確かに姫様にやらせたらそれはそれは酷い代物が出来上がるだろうことは分かりきってますがちょっと待ってください」

姫「そこ分からないで」

従者「まさか俺に丸投げという訳ではありませんよね?」

姫「え?駄目?」

従者「駄目です!」
525:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:30 ID:e97/5BlBFw
従者「せめてメインに据えるものとかどこを回るかの詳細を決めて頂かないと」

姫「ほうほう。例えば」

従者「客人案内が既にこの厚さですよ、地味な場所はとばして見せる場所を厳選しないと」

姫「となると、ルートも考えなくちゃね……まあそれは後でも構わないわ」

従者「地図や挿絵のことも考えると、一刻も早く決めるべきですね」
526:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:38:54 ID:e97/5BlBFw
姫「という訳で従者、城のどこが見所だと思う?」

従者「え、俺ですか?」

姫「色んな人に聞こうと思ったから、とりあえず目の前にいる従者に」

従者「そうですね……」
527:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:39:19 ID:e97/5BlBFw
従者「薬草園はどうですか」

姫「あら、意外な選択」

従者「ガラス張りの温室になっていて綺麗ですよ。広さもありますから、見学には向いているかと」

姫「私はあんまり行かないわね……今度見てみようかしら」

従者「やめてください俺の癒しが」

姫「何それ私のどこが邪魔だって言うの!」

従者「強いて言うならそんなところが」
528:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/3/1(木) 23:39:45 ID:e97/5BlBFw
姫「ともかく、色んな人に聞きに行きましょう」

従者「城を回ってみますか」

姫「回ってみますわよ。ひとりじゃ到底思い付かないわ」

従者「御意」
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