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姫「殴っていいですか」
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1:🎏 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/28(金) 22:21:53 ID:SCGnwLC0bk
姫「いいですよねお父様」

王「姫ちゃん怖いよ」

姫「殴りたくもなりますよ。



  ――何ですかこの財政は!」


464:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:21:09 ID:wPFCMzneoQ
>>463
初めからとはお疲れ様です……w
すごく嬉しいです。支援ありがとうございます!(´∀`*)
465:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:22:42 ID:YEY72tQYGM
王子「姫」

姫「あら、お兄様」

王子「なんだか最近、面白そうなことをやってるじゃないか」

姫「ふふふ、やりがいあるわよ。ただ経費削減するより」

王子「楽しそうで何よりだよ……」
466:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:23:05 ID:YEY72tQYGM
宰相「上手く行くといいですね」

姫「ええ、本当に」

王子「その、水を差したい訳じゃないんだが、姫」

王子「小麦の供給は、きちんと安定しているのかい?」
467:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:23:30 ID:YEY72tQYGM
姫「ええ、城のものを使うから、大丈夫だと思うのだけれど……」

宰相「……今は、ですね。もし不作が続いたら、そんなことも言ってはいられなくなります」

王子「やっぱりか……下手をすれば大赤字だ」

姫「え、待って。原因は冷害だったわよね、まさか続くの?」

宰相「自然現象ですから、はっきりとしたことは言えませんけれど、気温は例年より低いままです」
468:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:23:53 ID:YEY72tQYGM
姫「そもそも、どうして不作があったのに供給が割と安定しているのかしら」

王子「価格は上がり気味だけどな」

宰相「備蓄がありましたし、人口も少ない国ですから、今年の分は西の島国からの輸入で賄えました」

姫「親交があって良かったわね……」

王子「それでも小麦に頼っていた輸出がなくなって、財政難と」

宰相「ええ」
469:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:24:13 ID:YEY72tQYGM
姫「それじゃあ、備蓄ってことは」

宰相「ええ、不作が続けば対処しきれません」

王子「正直賭けだな」

姫「そんな……」

宰相「もっと他に、特産品があればよかったんですが」
470:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/4(土) 23:24:31 ID:YEY72tQYGM
姫「じゃあ、王立レストランの計画は?」

王子「何もやめなくてもいいんじゃないか」

宰相「はい、僕もそう思います」

宰相「せっかく姫様がお考えになったんですから、しっかり運営して頂いて」

宰相「ただ、駄目になったときのため、他にも何か策が必要かと思われます」

姫「策……」
471:🎏 名無しさん@読者の声:2012/2/9(木) 07:28:09 ID:DSUxCDcptU
やっと追いついた!!!


支援です!!!!!!
472:🎏 名無しさん@読者の声:2012/2/12(日) 17:28:46 ID:bIrhtTKJA6
三位おめです!

473:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:51:03 ID:cdu7xIBYa.
こんばんは。自分の計り知れない場所で壮大な力が動いている気がしてならない1です。
なにこれこわい(((;゚Д゚))))

ランキング3位ということで、投票してくださった方ありがとうございました!
ご覧の通りの有り様で、更新率も落ちっ放しでお恥ずかしい限りですけれど、こんなに読んでくださってる方がいるならもっと頑張らなきゃと決意を新たにしております。

しかしまだ毎日更新は厳しい感じです。
この調子でまったり進めていきますので、気の向いたときにでも見て頂ければ幸いです。

では少しばかり投下してから失礼しますね(*゚ω゚)ノシ



>>471-472
支援とお祝いありがとうございます(´∀`*)
こんなゆっくりなのに見て頂けて有難いです。励みになりますw
474:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:53:01 ID:1Mn.ULmtuc
姫「という訳なのだけど」

従者「やっぱり止めとくべきだったんじゃないですか」

姫「ううううるさいわね、大体従者も早く言ってくれれば良かったのに」

従者「はい?」

姫「どうせ気付いてたんでしょ、あんたのことだから」

従者「分かってるじゃないですか」
475:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:53:30 ID:1Mn.ULmtuc
従者「北の穀倉地帯の不作」

従者「きっと帝国にも影響はあったでしょうね」

従者「でも我が国は、親交ある国との交易で事なきを得た……と」

姫「価格は上がったけれどね」

従者「でも奇跡的に僅かな幅でしょう」
476:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:54:29 ID:YEY72tQYGM
従者「供給に関しては、今は安定してますし、まあ止めるほどの問題ではないと思いましたので」

姫「最初あんなに反対してたじゃない」

従者「察してくださいよ王様拗ねるじゃないですか」

姫「そこ!?」

従者「面倒事は嫌いです」キパッ

姫「国王を面倒事に入れやがったわこいつ」
477:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:54:54 ID:YEY72tQYGM
姫「もう怒った」

従者「怒りましたか」

姫「ええ、仕返しにあんたを強硬突破してやるわ」

従者「と言いますと?」

姫「宰相さんが言ってた、他にも必要だという策……」

姫「こうなったら開き直って、やりたいようにやらせてもらうわ!」
478:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:55:19 ID:YEY72tQYGM
姫「税金暮らしの私たちが、まともに商売やって儲かる訳がない」

姫「つまり利用できるものは利用するの」

姫「元手になるのは城よ!王族の権威と伝統、プレミア感なのよ!」

姫「その特権を最大限に利用するために……」

姫「城内見学ツアーを開きます!」バーン
479:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:55:42 ID:YEY72tQYGM
従者「……はあ?」

姫「ふっふっふ。実はパーティーの頃から密かにやりたいと思ってたのよねえ」

姫「舞踏会の度に来ているとはいえ、国民の皆は城に興味津々だったわ」

姫「城に国民を招くとなれば、遊びに来たい人もいるはず……」

従者「そんなこと許せる訳ないじゃないですか!」

姫「ほらやっぱり」
480:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:56:07 ID:YEY72tQYGM
従者「最初に城内で料理屋を開くっておっしゃったとき、俺、口を酸っぱくして言いましたよね」

姫「だからー、心配しすぎだってお父様も言ってたじゃない」

従者「このお気楽父娘めが」

姫「何とでもおっしゃい!今はお金が必要なのよ!」
481:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:57:04 ID:YJIMGSU7Oo
姫「王立レストランに不安要素があるんだから、ますます他の策が必要になるわ」

従者「それには全面的に同意します」

従者「ですが、部外者を連れて城中ぞろぞろ連れ回すなんて……」

姫「でも、材料費も元手もいらない、こんなお得な計画を思い付いたのよ」

姫「誉めてほしいくらい」

従者「はいはい素晴らしいです」
482:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:57:25 ID:YJIMGSU7Oo
姫「ともかく、色々並行して進める必要がありそうね」

従者「もう止めても聞かないんでしょうね……」ハァ

姫「当然。でも結局、手伝ってくれるんでしょう?」

従者「不本意ながら」
483:🎏 1 ◆xXC7.dNnEA:2012/2/12(日) 22:57:50 ID:YJIMGSU7Oo
従者「約束の1年も、もう半分が過ぎてしまいました」

従者「残り半年で出来ることなんて限られて、利益もたかが知れています」

姫「でも、だからこそやらなくてはいけない」

従者「意識だけは素晴らしいというのに……」ホロリ

姫「何よちゃんとやってるわよ!」
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