姫「いいですよねお父様」
王「姫ちゃん怖いよ」
姫「殴りたくもなりますよ。
――何ですかこの財政は!」
231: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/26(土) 20:44:03 ID:RXwsYJSRA.
仕立屋「はい、では真っ直ぐに立ってください」
姫「ええ、腕は」
仕立屋「そのままでよろしいですよ」
姫「面倒ね……」
仕立屋「まあ、我慢なさってくださいな」
232: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/26(土) 20:50:33 ID:YJIMGSU7Oo
仕立屋「それにしても、姫様も王子様も、とても気さくな方ですよね」
姫「そうかしら?普通だと思うのだけれど」
仕立屋「いいえ、とても親しみやすくていらっしゃいます」
仕立屋「特に王子様なんて弄り甲斐があって本当に素敵……!」キラキラ
姫「は、はあ」
233: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/26(土) 20:52:43 ID:YJIMGSU7Oo
姫「一体お兄様に何をしたの?」
仕立屋「こればかりは、姫様であっても申し上げられませんねえ」
仕立屋「秘密にするって、王子様と約束してしまったんですよ」
姫「お兄様がねえ……」
仕立屋「今回は諦めてくださいな」
姫「仕方ないわ」フゥ
234: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/26(土) 20:53:41 ID:YJIMGSU7Oo
仕立屋「姫様の方こそ、いつまでも秘密になさっていると、王様や王妃様が心配なさいますよ?」
姫「秘密なんて、あったかしら?」
仕立屋「またまた、勿体振らないでくださいよ」ニヤニヤ
仕立屋「勇者様とのお付き合いは、どこまで行かれたんですか?」
姫「…………は?」ポカン
235: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/27(日) 15:09:45 ID:CDn3vnH7O.
仕立屋「あら面白い顔をなさって」
姫「いやいやいや、だって待って何で私が?あいつと?」
仕立屋「幼馴染みでいらっしゃると聞きましたわ。今でも仲睦まじくお話なさってるとも」
姫「いやそれくらいでデキてることにされても」
仕立屋「違うんですか?」
姫「違うわよ!」
236: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/27(日) 15:10:33 ID:CDn3vnH7O.
仕立屋「ですが先日も、寄り添いあって東棟の廊下を歩いてらしたと」
姫「従者もいたわよ」
仕立屋「三角関係ですか!」
姫「ええと仕立屋さん、一旦落ち着きましょうか」
237: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/27(日) 15:11:03 ID:CDn3vnH7O.
仕立屋「恋人でいらっしゃらないんですか……」ショボン
姫「当然よ、何でそうなったのか不思議だわ」
仕立屋「だってお似合いです」
姫「感性を疑うわ……」
238: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/27(日) 15:11:32 ID:CDn3vnH7O.
仕立屋「でも姫様、今度のパーティーでも勇者様と踊られるのでしょう」
姫「まあ恒例行事というか……他に相手もいないし」
仕立屋「勇者様は何色がお好きでしたっけ」
姫「あいつは確か青が……って待って仕立屋さん、そのメモは何?」
仕立屋「では、いつぞやの水色のドレスを仕立て直しましょう!」
姫「なんかもう手に負えないわ」
239: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/28(月) 21:15:44 ID:YJIMGSU7Oo
姫「はー……やっと終わった」
姫「お兄様は挙動不審だし、従者は案内してくれないし」
姫「芸術家さんはその……あれだし、仕立屋さんは変に勘繰るし」
姫「……私が勇者と、ねえ」
姫「正直よく、分からないのよ」
240: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/28(月) 21:16:18 ID:YJIMGSU7Oo
従者「おはようございます姫様、何かやけにやつれてますね?」
姫「うっさいわね、忙しかったからよ」
従者「そうですか大変ですね、でも残念なことにますます忙しくなりますよ」
姫「はいはい、なあに?」
従者「詳しくは王様からお話になるそうどす」
241: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/28(月) 21:16:42 ID:YJIMGSU7Oo
姫「うー、何はともあれ衣装費と装飾費が減りそうで良かったわ」
従者「それは何より」
姫「料理代も例年よりは減りそうだし、料理長さんにお願いするまでもないかしら」
従者「一応釘は刺された方が良いかと思いますが」
姫「まあ、念のためそうしましょうか」
242: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/28(月) 21:17:19 ID:YJIMGSU7Oo
姫「お父様」
王「姫ちゃん、よく来てくれたねえ」
姫「はあ。今回は何ですか?」
王「まあまあとぼけないでよ。従者くん」
従者「御意」ガシッ
姫「え?何?なんで私が捕まってるの?ちょ、従者ー!」ガッチリ
243: 名無しさん@読者の声:2011/11/28(月) 21:22:57 ID:nqXimMOCzg
>>240
従者が…京都の人に…
244: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/29(火) 20:19:19 ID:BD5gqboGtA
>>243
( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
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(゚д゚)
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( ゚д゚)
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(゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
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誤字ェ……すいませんありがとうございます痛恨のミス!(ノд`)゚.・。
でも方言好きだからおk(`・ω・´)
今日の投下は、日付変わる前には来ますね(*゚ω゚)ノシ
245: 名無しさん@読者の声:2011/11/29(火) 21:14:25 ID:gdsRLqBUn.
>>244
こっちみんな
こっちみんなwww
見つけたときちょっと萌えたし笑ったよw
待ってるお!C
246: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/29(火) 23:31:57 ID:BD5gqboGtA
>>245
笑える誤字なら結果オーライ……か?w
支援ありがとうございました!ヽ(´∀`*)ノ
では投下していきますねヾ(`・ω・´)ノ
247: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/29(火) 23:33:47 ID:/h1J5f9sxg
王「今回こそ!みっちり踊りの練習をしてからパーティーに臨んでもらうからね!」ドヤァ
姫「はあ!?冗談じゃありませんよ何でそんなこと!」ジタバタ
従者「毎回の踊りが酷いからじゃないですか」ガッチリ
姫「あんたも共犯か!」
248: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/29(火) 23:34:29 ID:/h1J5f9sxg
姫「だって下手なものは下手なんだから仕方ないじゃないですか」
王「練習次第でどうにでもなるよ?」
姫「費用削減に忙しいんです、練習してる暇なんてありません!」
従者「俺がお手伝いしてるじゃないですか。さあ行きますよ」ズルズル
姫「いーやー!無理ー!!」ズルズルズルズル
249: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/29(火) 23:35:30 ID:VwxIAK9LCQ
姫「ううっ、酷いわ騙すなんて」
従者「たまには王様の言うこともお聞きになったらいかがですか」
姫「そんなあ。折角料理長さんのところに釘刺しに行こうと思ってたのに」
従者「俺が代わりに行ってきますよ」
舞踏家「まあまあ姫様、上達したらすぐに解放して差し上げますから」
姫「……仕方ないわ」
250: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/11/30(水) 22:36:11 ID:TKQezqcdlg
勇者「うー、いつ来ても城って桁違いに大きいよな」
料理長「おお?そこにいるのは勇者くんじゃないか?」
勇者「あっ、料理長のおじさん久しぶり。相変わらず良いお腹してんねー」
料理長「はっはっは、それほどでも」
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