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姫「殴っていいですか」
[8] -25 -50 

1: ◆xXC7.dNnEA:2011/10/28(金) 22:21:53 ID:SCGnwLC0bk
姫「いいですよねお父様」

王「姫ちゃん怖いよ」

姫「殴りたくもなりますよ。



  ――何ですかこの財政は!」


203: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/21(月) 23:06:22 ID:wPFCMzneoQ
姫「誰か居場所を知ってそうな人……」

従者「北棟の外れだそうですよ」

姫「珍しく協力的じゃない?」

従者「さて、無事に姫様は辿り着けるのでしょうか」

姫「やっぱり案内はしないのね」
204: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/21(月) 23:07:50 ID:wPFCMzneoQ
姫「……遠すぎる」ゼエハア

従者「辿り着くのにどんだけ掛かってるんですか」

姫「だって道分からないんだもの!」

従者「思わず道順教えたくなりましたよ」

姫「教えてよ!」
205: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/21(月) 23:08:57 ID:RXwsYJSRA.
姫「で、ここが芸術家さんの部屋?」

従者「そのように聞いていますが」

姫「とりあえずノックを……」

ウワアアアアアァァァァ…

ガシャンッ グシャグシャ バシッ

姫「…………」

従者「さあ姫様早く」

姫「あんたは鬼か」
206: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/22(火) 13:30:46 ID:CDn3vnH7O.
姫「げ、芸術家さん?今少し、大丈夫かしら?」コンコン

ズベッ ガシャーンッ バサバサバサッ

シン……

従者「……死にましたね」

姫「いやあああっ芸術家さん!芸術家さんっ!お願い返事して!無事ですかーっ!?」ガンガン
207: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/22(火) 13:35:33 ID:TKQezqcdlg
芸術家「いやあ、すみません。少し部屋が汚くてね、ははは」ボロッ

姫「生きてて良かったわ……」ホッ

従者「どんな部屋なんですか」

芸術家「いや、お恥ずかしい。わざわざ姫様が訪ねてくださったのにこんな有り様では」ニコニコ

芸術家「酷い状態ですが立ち話も何ですから、よろしければどうぞ、中に」
208: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/22(火) 13:38:02 ID:1Mn.ULmtuc
姫「うっわあ……」タジッ

従者「よくもここまで散らかしましたね」

芸術家「あはは、王様に住まわせて頂いてるのにこの使い方じゃあ、申し訳が立ちませんねえ」

姫「絵の具や粘土はまだ分かるわ、でも何で部屋の隅に枯山水が?」

従者「ベッドに生えている茸は作品ですか、本物ですか?」

芸術家「あ、あはははは……」
209: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/22(火) 13:47:47 ID:TKQezqcdlg
芸術家「いやだなあ、情けない。つい、作りたいものを作らせてもらえる環境にいると、こう、創作意欲が溢れだして」

従者「そこにある猫缶の山も作品ですか?」

芸術家「いや、最近迷い込んだんだけれどね、彼女の存在自体がまさに芸術ですよ」

姫「餌付けしてるだけじゃん!」
210: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/23(水) 14:12:33 ID:cdu7xIBYa.
従者「そろそろ本題に入られては如何でしょうか」

姫「ええ、そうね」コホン

芸術家「はい、姫様がこちらにいらっしゃるなんて……一体何でしょうか」ニコニコ

姫「お兄様の帰還パーティーに飾る作品は、もう何か考えているのかしら?」

芸術家「…………」ピタッ
211: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/23(水) 14:15:31 ID:YEY72tQYGM
芸術家「うわあああああすいません!何としてでも納期には間に合わせますので申し訳ございません!」ガシャーン

姫「えええちょ、落ち着いて!」アタフタ

芸術家「ごめんなさいごめんなさい!何も決まってなくてごめんなさい!毎回ギリギリでごめんなさい!」ガシャンッバサバサ

姫「じ、従者ぁ」

従者「仕方ないですね」ヨイショッ
212: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/23(水) 14:22:45 ID:/h1J5f9sxg
従者「えい」ビシッ

芸術家「はうっ」ピスッ

従者「……王宮秘伝武術・でこぴん」

姫「普通のでこぴんよね?」

従者「こういうのは実力行使に限るんです」
213: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/23(水) 14:30:37 ID:VwxIAK9LCQ
芸術家「いや、あはは。取り乱しましてすみません」

姫「できれば前触れくらいは欲しかったわ……」

芸術家「昔から、我を忘れてしまいがちでしてねえ」

従者「大体どんな人か分かりましたよ」

姫「ほんとにねえ」
214: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/23(水) 14:50:02 ID:YEY72tQYGM
姫「でも好都合だわ」

芸術家「はて、何のお話でしょう」

姫「あのね、私たちは別に完成を急かしに来たんじゃないのよ」

従者「ええ、むしろ決まっていなくて安心しました」

姫「今回の作品の、製作費を抑えてほしいの」
215: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 15:46:24 ID:rja6giOJWA
壁|ミ♪(・ω・)ノ{いつも楽しく読んでます)
壁|(/-ω-)/⌒C{支援!)
壁|ミ☆サッ......C
216: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 14:41:21 ID:CY1QV5Vlpw
更新楽しみにしてる

(=゜-゜)<支援
217: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 17:48:37 ID:QZJczNwe4M
>>215
壁|ω`;){なんですって嬉しい!
壁|ω`*){それはありがとうございます
壁|(((*´ω`)っC ソッ…

>>216
またまた嬉しいお言葉を……(゚Д゚*≡*゚д゚)
支援ありがとうございます!今からまた更新しますねヽ(´∀`*)ノ
218: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 17:51:20 ID:1Mn.ULmtuc
芸術家「……製作費を?」

姫「ええ。難しいかしら」

芸術家「そう言われましても、出来るとも出来ないとも僕には」

従者「それは、どういう?」

芸術家「正直に申し上げますと、製作費なんて気にしたことがないんですよ」
219: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 17:53:15 ID:RXwsYJSRA.
芸術家「自惚れるようですが、王様は大層僕の作品を気に入ってくださっていて……」

姫「そうよね、毎回芸術家さんの作品だもの」

従者「城に住まわせるくらいですしね」

芸術家「はは、改めて思うと恐縮だなあ」

芸術家「使いたい素材や道具は、いつだって最高級のものを十分なだけ用意して貰えました」
220: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 17:56:22 ID:YEY72tQYGM
従者「……その結果が、この部屋と」

芸術家「あは、そういうことになりますねえ」

姫「もしかして、美術品の出費にこのお金も入ってたのかしら」

従者「さあ、それはどうだか」
221: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 18:17:41 ID:/h1J5f9sxg
芸術家「王様は惜しみなく僕を育ててくださいました」

芸術家「もし僕に出来ることがあるのなら、全力で協力するつもりです」

姫「そう言われても、どうやったら製作費を減らせるのかは私たちにも」

従者「なるべく材料を買わないでほしいのですが、そのせいで支障が出てはいけません」

芸術家「……買わなければ、良いんですか?」
222: 1
◆xXC7.dNnEA:2011/11/24(木) 18:18:05 ID:/h1J5f9sxg
芸術家「買わないようにすることなら、或いは出来るのかもしれません」

姫「本当に?」

芸術家「はい。ええと要するに、あるもので作れば良いんでしょう」

芸術家「幸いにもこの部屋には、たくさんの材料がある」

芸術家「この部屋にあるものだけで作品を作れば、姫様の仰ることが可能でしょうか」
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