姫「いいですよねお父様」
王「姫ちゃん怖いよ」
姫「殴りたくもなりますよ。
――何ですかこの財政は!」
15: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 07:26:58 ID:YAvYrPMcAM
従者「どうなさいますか」
姫「どうって」
従者「だーかーらー、姫様が財政云々の話ですってば」
姫「普通に無理じゃん!」ガバッ
16: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 07:27:16 ID:YAvYrPMcAM
姫「考えてもみてよ、生粋の箱入り娘が急にそんな遣り繰りできると思う?」
姫「失敗したら戦争よ、戦争」
従者「でもやらなかったら今まで通りですよ」
姫「それは駄目だけど……」
17: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 07:27:36 ID:YAvYrPMcAM
姫「……従者はどう思う?」
従者「俺なら逃げますね」
姫「即答!?」
従者「だってめんどいし」
姫「普通に切り捨てた!」
18: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 07:27:54 ID:YAvYrPMcAM
従者「でも姫様は違うでしょう」
従者「姫様はこの国が大好きですから」
姫「…………」
姫「……ありがとう、もう寝るわ。今日は帰ってちょうだい」
従者「了解しました」
19: 名無しさん@読者の声:2011/10/29(土) 07:38:13 ID:oCFwVVGzgU
熱烈支援
(`・ω・´)
20: 名無しさん@読者の声:2011/10/29(土) 08:07:00 ID:.L.Jxg.m9s
しえんっ!
21: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:34:39 ID:Vu4dJaZiYU
>>19-20
支援ありがとうございます!ヽ(゚∀゚*)ノ
話が動き出すまでもーちょっと進めますよっと
22: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:35:59 ID:bIIsrLE4fw
王「びっくりしてたね、姫ちゃん」
王妃「当然よ、あの子真面目ですもの」
王「父さん怒られちゃったよ」
王妃「あなたはもう少し反省した方がいいわ」
23: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:36:39 ID:bIIsrLE4fw
王「母さんはどう思うんだい?」
王妃「そうねえ、面白そうだとは思うけれど」
王「姫ちゃんのことだから、やるとなったら相当頑張るよ」
王妃「ふふ、見てみたいわねえ」
24: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:37:47 ID:bIIsrLE4fw
王妃「ねえ、あなた」
王「なんだい母さん」
王妃「……もし、1年間経っても駄目だったら」
王「その時は、この国がなくなる時だろうね」
王「戦争だけは、絶対にしないからさ」
25: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:38:59 ID:bIIsrLE4fw
姫「やらせてください」バーン
王妃「あら潔い」
王「ありがとう姫ちゃん!」
姫「私で力が及ぶかは分かりませんが、全力は尽くします」
王妃「まあそんなに固くならないで」
26: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:40:14 ID:bIIsrLE4fw
王「やりたいことがあったら言ってね、基本的に言うこと聞くから」
王妃「分からないことがあったら宰相くんに聞くのよ」
王「父さんはー?」キラキラ
王妃「あなたは頼りにならないでしょう」
姫「本当に放置してたんですか……」
27: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:41:32 ID:bIIsrLE4fw
姫「さて、どうしよう」
従者「何も考えてなかったんですか」
姫「うるさいわね、だって何からやればいいのか……」
従者「やるって言っときながら」
姫「今からやるのよ!」
28: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:44:30 ID:5tzXfudkYk
姫「そもそも原因は何なのかしら」
従者「豪奢を極めた生活を送っている訳ではありませんしね」
姫「そうよ、国が小さいこともあるけれど、王族にしては随分と慎ましく暮らしているもの」
従者「まあ国民からするとまだ贅沢三昧でしょうけどね」
姫「そういうものなの……?」
29: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 11:45:16 ID:5tzXfudkYk
姫「いっそ一般市民レベルに生活水準を落とそうかしら」
従者「やめてください、なけなしの威厳が」
姫「何よなけなしって!威厳あるわよ、お母様ならまだそれなりに!」
従者「王様にはないんですか」
30: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 23:23:46 ID:bIIsrLE4fw
従者「ともかく、財政難の原因が分からないことには何とも」
姫「そうよねえ、宰相さんに帳簿でも見せて貰おうかな」
従者「それがいいですね」
姫「そうと決まれば早く行きましょう」
従者「御意」
31: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 23:24:36 ID:bIIsrLE4fw
姫「宰相さん」
宰相「どうなさいましたか、姫様」
姫「少し過去の帳簿を見せて貰いたくて」
従者「財政難の原因が知りたいと仰ったものですから」
宰相「熱心でいらっしゃいますね」
32: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 23:25:51 ID:/VjY1d6A56
宰相「でしたら資料室に保管してありますよ。お連れしましょうか」
姫「いいの?仕事の邪魔にならないかしら」
宰相「丁度外の空気に当たろうかと考えておりましたので」
姫「ありがとう、それならお願いするわ」
従者「姫様方向音痴ですもんね」ププッ
姫「うううるさいわよ」
33: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 23:26:27 ID:/VjY1d6A56
姫「大体あなたが案内してくれないから」
従者「あくまで自分は姫様に付き従う者ですから」
姫「私が迷うの面白がってるだけでしょ」
従者「九割方そうですが身分を弁えているだけですよ」
姫「ほとんどそうじゃん表に出なさい!」
宰相「お二方も相変わらずですねえ」
34: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/29(土) 23:27:00 ID:/VjY1d6A56
姫「そもそもこの城が大きすぎるのよ、これも無駄なんじゃないかしら」
従者「世間ではそれを責任転嫁と」
姫「あんたは黙んなさい」
宰相「もう到着しますよ」
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