赤鬼「はぁ〜」
青鬼「どうした、赤鬼。恋でもしたかww」
赤鬼「……」コクリ
青鬼「マジかww」
62:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 22:52:48 ID:etMQf0ZFmA
─村外れの廃屋─
バンッ!!
村人1「あ、あの!!」
霊媒士「鬼に洗脳された少女を助けてほしいみたいだな」
村人1「なっ!?」
霊媒士「ある程度のことは分かっている。案内しろ」
村人1「え、ああ……はい……」
63:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 22:56:04 ID:ISwT7KiVT6
─村─
村人1「村長、連れてきました!!」
霊媒士「主が村の長か」
村長「そうじゃ」
霊媒士「報酬は弾んでもらうぞ、構わないな」
村長「……この子が助かるならの」
霊媒士「場合によるな、それは」
64:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 23:04:23 ID:PJ3eZYY9Oc
赤鬼「鞠ちゃんのことだけどさ、どうしたらいいと思う?」
青鬼「さあ?」
赤鬼「会いに行ったら村人たちに迷惑だしなぁ」
青鬼「そうだな」イラッ
赤鬼「でも、あんな別れ方!!」
青鬼「だぁ!! そんなに気になるんなら会ってこいよ!」
赤鬼「でも、また石を投げられるかも……」
青鬼「なら、なぎ倒したらいいだろ!! そして、奪ってこい!」
赤鬼「う、奪う!?」
青鬼「そうだ!!」
青鬼「惚れた女を盗られたんなら奪ってこい!」
赤鬼「鞠ちゃん、嫌がらないかな?」
青鬼「んな訳ねぇだろが、ボケが!!」
青鬼「とっとと行ってこいや!!」ゲスッ
65:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 23:09:39 ID:ISwT7KiVT6
霊媒士「………………」
村長「ど、どうなんじゃ、霊媒士殿?」
霊媒士「不味い。鬼の洗脳は彼女の精神と同化している。切り離せない」
村長「そんな……」
『ざわ……ざわ……』
霊媒士「今、彼女にやってあげることは1つだ」
66:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 23:13:58 ID:85sJN673Lw
村長「それは……?」
霊媒士「楽にしてやることだ」
村長「なんじゃと!?」
霊媒士「だが、普通にしたら鬼の障気が村を覆い、同じような者が増える」
村長「どうしたら!?」
霊媒士「それは──」
67:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/29(土) 23:18:29 ID:E9ZSgpv7Q6
赤鬼「まったく青鬼は乱暴だなぁ」
青鬼「お前がウジウジしてるからだろが」
赤鬼「そうかな?」
青鬼「ん、煙? 村の方からみたいだな」
赤鬼「急ごう!!」ダッ
青鬼「おう」
68:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/30(日) 19:18:04 ID:ISwT7KiVT6
赤鬼たちが村の中心が見れる場所に着いたとき、彼らは心身共に凍りつきました。
そこには人だかりがあり、中央には二人の男と磔にされた少女がいました。
少女が磔られている足元には炎がいて、今にも彼女を飲み込もうと赤い手を伸ばしていました。
69:🎄 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 20:37:00 ID:f79T6dgeUQ
C
70:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/31(月) 21:10:02 ID:AljtQIoVn2
>>69
赤鬼「支援さんくす!」ダッ
青鬼「時間がないから相手にはあんまりできない!!」ダッ
赤鬼「ごめん!! これでも全力疾走中なんだ!!」ダダッ
71:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/31(月) 23:07:00 ID:QdjjoMbeQY
赤鬼「村の入り口!! 見張りが!?」
青鬼「おらおらぁ! 青鬼様のお通りだぁ!!」ドガッ
赤鬼「ご、ごめんね」
村人4「み、皆! 鬼がばらっ!?」ドサッ
青鬼「峰打ちだ!!」
赤鬼「棍棒に峰はないと思うけど……」
72:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/31(月) 23:15:09 ID:.jcKCcP6YU
青鬼「鬱ENDにならないようにさっさと行くぞ!!」
赤鬼「ふ、不吉なこと言わないでよ!!」
村人たち「儀式の邪魔はさせない!!」gkbr
青鬼「ホームラン!!」
バキャア!!
村人たち「ぐびゃら!!」ドサァ!!
赤鬼「ノリノリだね」
青鬼「雑魚は任せてお前は鞠ちゃんのとこに!!」
赤鬼「うん!!」ダッ
青鬼「死亡フラグなんて幻想、ぶち殺してやるよ」
73:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/31(月) 23:21:42 ID:gFYlpQ8jZI
赤鬼(青鬼の言ってたことに付いていけなかったや……)
赤鬼「鞠ちゃん!!」
鞠「赤鬼さん!?」
赤鬼「待ってて、今助け……っ!?」タンッ!
ザシュシュ!!
霊媒士「困るな、仕事の邪魔されちゃあ」スッ
赤鬼「妖術!? あなた……っつ!?」ザシュッ!
74:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/10/31(月) 23:33:48 ID:N6gvm8w6oA
霊媒士「しがない一霊媒士だ」
赤鬼「普通、霊媒士は妖術なんて使わないはず」
霊媒士「特別と言えばいいか?」
赤鬼「知らない、よ!!」タンッ
霊媒士「バカか!? 突っ込んでくるとは愚かだな!!」
ガバァ!!
霊媒士「大地に喰われてしまえ!!」
赤鬼「…………」
タッ
ガブンッ!!
75:🎄 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:54:10 ID:H.MTvR0W2c
CCCCCCCCCC
76:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/11/1(火) 21:35:50 ID:FmK7rYWgts
>>75
青鬼「あ、ありがとな」
青鬼「流石に殺さないようにするのは、やはり難しいな」ハァハァ
青鬼「おかげで体がボロボロだ……」
青鬼「まだ、……来るのか!?」
青鬼「出てこなければやられなかったろうに!!」ダンッ
77:🎄 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 01:46:28 ID:2di2nPKaME
なにこれwktkする
つC
78:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/11/2(水) 21:13:40 ID:PaFxDBrc/M
霊媒士「ふっ……ははっ、ふははははは!!」
鞠「あ、ああ……」
霊媒士「いい表情じゃないか、小娘」
霊媒士「絶望という甘美な表情だ」
村長「あ、あんた、何者j……」バシャァン!!
霊媒士「……うるさいぞ、童子」
鞠「そ、村長さん?」
霊媒士「やっとだ。やっと邪魔がいなくなったな」
79:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/11/2(水) 21:20:11 ID:rw3I/rAGFo
鞠「な、何のこと……ですか?」
霊媒士「いや、ここら一帯はな、不思議な力があるんだ。我ら妖を弱体化させる厄介なものが」
鞠「……」
霊媒士「それの発生の中心がお前だ。なら、我ら妖にとって取り除いたら多くの人間が我らを畏怖する。悪くないだろう?」
霊媒士「まあ、炙られて死にかけの人間が知っても意味がないがな。ふっははははっ!!」
鞠「貴方……」
80:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/11/2(水) 21:23:38 ID:rw3I/rAGFo
霊媒士「さあ、そろそろ丸焦げにするか……」スッ
鞠「お、お…………」
鞠「お兄ちゃん!!」
ドガァ!!
霊媒士「ガハッ!?」ズシャァ
赤鬼「よ、呼んだかい、ま……りちゃん」ハァハァ
81:🎄 ◆cAmn9EaMQw:2011/11/2(水) 21:36:32 ID:rw3I/rAGFo
これで鞠ちゃんに悪さをする奴はいない。
さあ、鞠ちゃんを降ろそう。何時までも炙られていたら死んでしまう。
おいらはにっこり笑って鞠ちゃんに、もう大丈夫、と言った。
鞠ちゃんも微笑んでくれた。
あ、青鬼に後でお礼言わなくちゃ。何か奢らされそうだな。
色んなことを考えて、鞠ちゃんを締め付ける縄を外す。
あと、少し。
よし、これで大丈夫。
そう言おうとした。だけど、無理だった。
何故なら目の前が赤く、紅く染まったから。
鞠ちゃんの着物は元から赤だ。だけど、その上に更なる紅が塗られていく。
そして目線を上げると、鞠ちゃんの首の上にあるものが……
アルモノガナカッタ?
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