赤鬼「はぁ～」
青鬼「どうした、赤鬼。恋でもしたかｗｗ」
赤鬼「……」ｺｸﾘ
青鬼「マジかｗｗ」
36：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/23(日) 19:27:37 ID:1r4cMPRIRY
鞠「え？」ｷｮﾄﾝ
赤鬼「い、いつもは無理だけどさ!! 今日ぐらいならできると思うよ!!」
鞠「そ、そんなご迷惑は！？」
赤鬼「いいって！ な、何でもお兄ちゃん話しなしゃい！」
鞠「ふふっ」
赤鬼「何かおかしかった？」
鞠「いえ、声が裏返って噛んでいらっしゃったので、つい」
37：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/23(日) 19:30:19 ID:wMep3vYWlo
>>35
青鬼「俺の予想を越えた展開になってきてるな」
青鬼「まさか兄が欲しいとはな……」
青鬼「まあ、悪いことにならなかったらいいがな」
青鬼つ⑩⑩⑩⑨
38：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/23(日) 19:43:14 ID:XwP.70OY8E
赤鬼「じゃあさ、鞠ちゃんの言いたかったことは？」
鞠「えーと、赤鬼さん」
赤鬼「はい」
鞠「……お、お兄ちゃん」
赤鬼「お兄ちゃん!?」
鞠「だ、ダメでしたか？」
赤鬼「いやいや、大丈夫、大丈夫！」
鞠「では、お兄ちゃん」
赤鬼「はい」
鞠「少し行きたい場所があるのですが、大丈夫ですか？」
赤鬼「うん、大丈夫！」
39：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/23(日) 19:47:22 ID:QJekxTjOFQ
─洞窟─
鞠「こっちですよ、お兄ちゃん！」
赤鬼「ま、鞠ちゃん……少し速い」ｾﾞｪﾊｧ
鞠「出口ですよー！」
赤鬼「よ、ようやく暗い所から……」
40：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/24(月) 17:40:42 ID:C1N5yQeHwY
ﾌﾞﾜｯ
赤鬼「わぷっ!?」
赤鬼「か、風強いね」
鞠「そんなことより！ ほら！！」
赤鬼「……す、すごい」
鞠「ここはね、私の村とかを一望できる良い場所なの……」
41：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/24(月) 18:24:35 ID:KUsklw.KYs
─夜─
青鬼「どうだったんだ、鞠ちゃんとの逢い引きはぁ」
赤鬼「青鬼のお蔭で大成功さぁ」
青鬼「そうかｗｗなら、もっと良いのを考えた方がよかったなぁ、ガハハｗｗ」
赤鬼「今度はもっと良いのを頼むよぉ、わははｗｗ」
二人「ﾋｯｸ」///
42：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:12:49 ID:C1N5yQeHwY
赤鬼は幸せでした。
鞠ちゃんと遊び、語らい、そして景色を眺める。
山に戻ったら青鬼にその日のことを楽しく話します。時にはお酒も入れました。
そんな幸福な幸せが続いて１ヶ月。
ある出来事が起きました。
43：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:16:46 ID:0bxCUGohi2
赤鬼「鞠ちゃーん」
鞠「あ、赤鬼さん。こんにちわ」
赤鬼「うん。こんにちわ」
赤鬼「今日は何をしようか？」
鞠「そうですね……」
ﾋｭｯ!!
ｶﾞｽｯ!!
44：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:22:45 ID:pBaoFfrsRs
赤鬼「……痛っ」ﾂｰ
鞠「赤鬼さん!! ち、血が！」
赤鬼「大丈夫……」
ﾋｭｯ!!
ﾋﾞｼｯ!!
村人１「お、おお鬼め!! 鞠ちゃんから……は、離れろ!!」
鞠「え！？ み、皆!?」
赤鬼「鞠ちゃんの村の人たち……？」
村人２「お前、鞠ちゃんに何してんだ!!」ﾋｭｯ!!
ﾋﾞｼｯ!!
赤鬼「痛！」
45：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:27:30 ID:xeN1UVkKEA
村人３「鞠ちゃん、鬼が怯んでる内に！」ｸﾞｲｯ
鞠「赤鬼さん!!」
村長「今じゃ!! 石を投げろ!!」
『ヤイヤイ ヤーヤー！』
ﾋｭｯﾋｭｯﾋﾋｭｯﾋｭｯ!!
ﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼｯ!!
赤鬼「い……たぁ……」
46：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:32:56 ID:C1N5yQeHwY
鞠「や、止めて……。止めてぇぇ!!」
『ヤイヤイ ガヤガヤ』
ﾋｭｯﾋｭｯﾋｭｯﾋｭｯﾋﾋｭｯ!!
ﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞﾋﾞｼｯ!!
赤鬼「ぐっ……」
ﾋﾋｭｯﾋｭｯﾋｭ…………
ﾋﾞｼﾋﾞｼﾋﾞｼ
鞠「止まっ……た？」
赤鬼「え？」ﾁﾗｯ
青鬼「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
47：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:37:42 ID:QJekxTjOFQ
村人２「お、鬼だ。二匹目の鬼だ……」ﾌﾞﾙｯ
村人３「そんな……、鬼が二匹……？」ｶﾞｸｯ
青鬼「…………ｽｳｯ」ｽｯ
青鬼｢ガァッ！！｣ｽﾞｼｬｱﾝ!!
村人１「い……!? じ、地面が……？」
村人２「わ、れた？」
48：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/25(火) 21:56:56 ID:ISwT7KiVT6
村人２「ひゃあぁぁ！」
村人１「に、にげっt」
村人３「ま、鞠ちゃんも！ 逃げるぞ!!」ｸﾞｲｯ
鞠「あ、赤鬼さ……」
…………………
……………
………
青鬼「行ったか……」
49：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/10/25(火) 22:47:28 ID:wqKIwZCrUY
(´;ω;｀)④
50：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/10/26(水) 08:23:00 ID:CFD0b4ypFo
村人死ねよふざけんな
つ④
51：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/26(水) 19:37:09 ID:PJ3eZYY9Oc
青鬼「アホか、お前は！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
赤鬼「止め、いたい!!」
青鬼「アホなお前を心配してる>>49や>>50に謝れ」
赤鬼「うぅ、ごめん。心配かけて」
赤鬼「あと>>50さん、村人の皆は勘違いしてるだけだから責めてあげない……っでふ!?」ﾄﾞｶﾞｯ
青鬼「アホか……！」
52：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/26(水) 19:43:42 ID:PXPjvBOy7c
青鬼「大体、何でやり返さないんだよ」
赤鬼「鞠ちゃんがあっちに連れてかれたし、鞠ちゃんに怖い姿見せたくなかったから……」ｽﾞｰﾝ
青鬼「ったく、お前はつくづく変わってるよな」
赤鬼「何が？」
青鬼「鬼として、妖として根本からだ」
53：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/26(水) 19:50:54 ID:KUsklw.KYs
青鬼「俺たち鬼や妖は、人間を恐れさせ、畏敬させて秩序を乱さないようにするのが仕事だろ」
赤鬼「そう……だけどさ!! な、仲良くするのもいいんじゃ──！」
青鬼「甘い！ 鞠ちゃんはともかく、村人の様子を見たか!? お前の目は節穴か!?」
赤鬼「で、でも」
青鬼「でも、じゃない！」
青鬼「お前、分かってるのか!? あのまま行ってたら殺されてたかもしれないんだぞ!?」
54：🎏 ◆cAmn9EaMQw：2011/10/26(水) 20:14:09 ID:ISwT7KiVT6
青鬼「全く……次から考えて動けよな……」
赤鬼「うん」
青鬼「特別なのは鞠ちゃんだけか……」ﾎﾞｿｯ
赤鬼「何か言った？」
青鬼「いや、何も。とりあえず山に戻るぞ」
赤鬼「うん」
55：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/10/26(水) 22:17:13 ID:0iLnH4J98U
青鬼ってもしかして赤鬼のことが……
いや、やっぱいいや
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