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さよならいおん「…ありがとうさぎ」
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1: :2011/10/12(水) 18:10:39 ID:DjGow5sBJA
ぼくの名前は
さよならいおん

「さよならいおん」


ぼくはそれしか呟けない




162: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:27:48 ID:OQjkwj5YxQ
泣かないでブワッ

>>161
ありがとうさぎは実は…
フヒヒ
163: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:28:32 ID:uZn9xXorvI
頷くより先にすかんくさんが話始める。


すかんく「まえにお前から聞いたけど、お前の両親は人間に食べられただろ?」

すかんく「それはまあ言っちゃえばお前にとっては事故な訳だ。」

164: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:28:58 ID:uZn9xXorvI
すかんく「ポンデライオンと間違われて食べられてしまった不幸な事故。」

すかんく「だけど、人間には『事故』ではなく『発見』だったんだ。」

すかんく「『ポンデライオンよりも美味しいものを見つけた』っていう発見。」
165: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:29:48 ID:uZn9xXorvI
すかんく「人間って怖いよな。イイモノがあればそっちを求める。手にいれたがる。」

すかんく「新しい発見をした人間たちが始めたのは『サヨナライオン族の乱獲』」

すかんく「サヨナライオン族がいるっていう情報が入るとすぐに捕まえに行った。」


166: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:30:15 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「だから、お前も危なかった。」


すかんくさんがぼくを指差した。ぼくはすかんくさんの目を見る。いつもより潤っているように見えた。

167: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:30:45 ID:uZn9xXorvI
すかんく「両親が食べられたときお前はまだ小さいガキだっただろ?」

すかんく「それでイヌの家に預けられただろ?」

すかんく「小さいガキは長い期間がたてば大きいガキになる。」

すかんく「人間はお前の存在を知っていたんだろ、きっと。それで食べ頃を待っていたんだ。」


168: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:31:15 ID:uZn9xXorvI
すかんく「食べ頃になるには時間がかかる。その間には『サヨナライオン族』が美味しいって話も広がる」

すかんく「イヌの家にもその情報が入ったんだろ。」

すかんく「だから追い出したんだよ。見つかったとき、帰る場所があるより、どこにいるかわからないほうが捕まりにくいから。」


169: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:31:52 ID:uZn9xXorvI
すかんく「わにも同じだ。俺が前の日酒場に行って情報を仕入れてきたからお前を追い出したんだ。」

すかんく「『サヨナライオン狩りの連中が近くにいる』って情報を。」

170: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:32:19 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「でもそれをお前に言ったらきっとパニックになったろ?」

すかんく「だからあえて言わずに追い出したんだ。冷たくすれば戻らないだろうし。」

すかんく「あのあと、わにが泣いててさ、泣き止まないの。」

171: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:32:47 ID:uZn9xXorvI
すかんく「『弟が出来たみたいだったのに』って言ってたぜ」

すかんく「簡単に言うと、わにもイヌ一家も、お前に生きていて欲しいから追い出したんだ」

172: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:33:13 ID:OQjkwj5YxQ
わかってくれたか?とすかんくさんが笑う。流せなかった涙が一気に溢れてきて止まらない。みんなぼくのために、ぼくを追い出したんだ。

ぼくはひとりぼっちじゃなかったんだ。初めから。

173: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:33:47 ID:uZn9xXorvI
お父さんもお母さんも、こんにちわん君もその家族も、わにさんも、ぼくを思ってくれていたんだ。助けてくれていたんだ。大切にしてくれていたんだ。
ぼくは幸せ者だったんだ。
ふとみんなに会いたいと思った。お礼が言いたい。両親には無理だけど。

174: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:34:14 ID:OQjkwj5YxQ
ぼくは地面にガリガリと文字を書いた。相変わらずひらがなばかりの文。


らいおん『おれい いいたい みんなにあって』

すかんく「そっか。お礼の言葉、わかるか?」

らいおん「…」


ぼくは昔からお礼の言葉がわからなかった。正確にいうと思い出せない。何故だかはわからないけど。

175: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:35:24 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「じゃあ、もうひとつ。今度は俺の過去の話をしよう。」

すかんく「長いけど、ちゃんと聞けよ?www」

らいおん「!」コクコク

すかんく「俺には2年前まで恋人がいたんだ」
176: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 22:50:11 ID:Ams6nMNmjg
追い出す方も辛いよな(´;ω;`)
177: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 22:57:20 ID:1mgK1wytf6
久しぶりに本気で泣いている私がいる(´;ω;`)っCCC
178: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:09:52 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「ピンク頭で不良みたいな俺を愛してくれていたひとがいた。」

すかんく「ぶっちゃけ、俺、町を追い出された身だし。」

すかんく「俺なんかが恋愛しちゃいけないと思っていた。」

すかんく「でも、惚れちまったんだ。」


179: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:10:19 ID:uZn9xXorvI
すかんく「相手の人は俺と付き合っている事を町の皆に隠してたみたいだった。けど、」

すかんく「案の定バレて町を追い出された」

すかんく「その時、俺は出掛けていたから彼女の行方は知らない」

すかんく「彼女を探すために俺は旅をしているんだ」

180: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:11:07 ID:uZn9xXorvI
すかんく「もう、会えないかもしれないけど。」


すかんくさんが笑う。なんでそんなに町の人に嫌われていたのか聞きたかったけど、聞かなかった。すかんくさんがまた話し出す。


すかんく「彼女、優しくて温かい性格で俺にはもったいなかったわw」

181: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:12:54 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「真っ白で耳長くてバレリーナの格好してて、」

らいおん「……!」


ぼくはもしかしたらそのひとを見たかもしれない。しかもすぐ近くで。すかんくさんがベラベラと話続けている。ぼくは構わずすかんくさんの手をひいて走った。


すかんく「そんで、そいつの口癖が…っつか、手痛いww」

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