ぼくの名前は
さよならいおん
「さよならいおん」
ぼくはそれしか呟けない
140: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:34:39 ID:zrmPsL1RCc
う、そだろ…
やだぁらいおん可哀想だぁあああ(´;Д;`)つCCC
141: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 22:08:44 ID:zrmPsL1RCc
雑談スレであなたを探してる方がいますよ―
っていうか
わにぃぃぃなぜだぁあああつC
142: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 07:56:02 ID:sD77sy2OF2
わにさんの気持ちはわからんでもないけど…
らいおんんん(;◇;`)っC
143: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:45:18 ID:KdRzS59wow
>>141
雑談スレ行ってきた!気づかせてくれてありがとう!
支援多くてびっくりしたwwありがとうさぎなんだぜ!
144: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:46:29 ID:KdRzS59wow
ぼくは前にも似たような状況を体験している。似てるけど、違う。誰も泣いていない。
こんにちわん君の家を出るときはこんにちわん君のお母さんもお父さんも泣いていた。でも、今日はわにさんもすかんくさんも泣いていない。
145: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:47:22 ID:l5Pa902z2Y
わに「はやく布団から出てください。あなたの荷物はまとめましたから。」
わにさんがぼくのリュックを差し出した。こんにちわん君のお父さんから貰ったリュック。ぼくがここに来たときに背負っていたリュック。ぼくが来たときよりもパンパンに膨らんでいる気がした。
146: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:48:01 ID:l5Pa902z2Y
わにさんがぼくの手を掴んでぐいぐい引っ張る。その強い力に逆らえなくてぼくは外に放り出された。
わに「朝ごはんだけ作りましたから、食べたらどこか遠くに行ってくださいね」
目の前に置かれた朝ごはん。ドアが素早く閉まる。
147: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:48:34 ID:KdRzS59wow
ゆっくりゆっくり食べた。いつも通り美味しかった。食べ終わった食器を持ってぼくとわにさんが出会った池に行った。そこで食器を洗ってまたわにさんの家に戻る。ちょっとだけ足が震える。
怒られたらどうしよう。
悲しいのになぜか涙は出ない。泣けないのがこんなにツライとは思わなかった。
148: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:49:36 ID:l5Pa902z2Y
コンコン。ドアをノックする。わにさんの家のドアをノックしたのは初めてだとふと思った。ドアを開けてまだ濡れてる食器を床に置いた。気配はするのに、わにさんもすかんくさんも出てきてくれなかった。
らいおん「さよならいおん!」
大きな声で叫ぶように言ってぼくは走ってその場を去った。
149: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:09:55 ID:l5Pa902z2Y
リュックが重たい。涙は出ない。心臓がズキズキ痛い。走っても、目的地も帰る場所もないんだ。歩こう。
ひとけのない所へ行こう。
ぼくはそう思ってゆっくり歩いて行った。
150: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:10:36 ID:KdRzS59wow
いっぱい歩いて夜になった。ついたのは家も人も街灯もない森の中だった。背の高い木がいっぱいある。真っ暗だけど、ぼくにはなぜか快適に感じた。星がすごくキレイに見えるからかもしれない。
151: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:11:07 ID:KdRzS59wow
ぼくは草をいっぱい集めてそこに寝転んだ。1日歩いてお腹がすいた。けどなにも食べたくないからぼくは静かに目を閉じる。
外で眠るのは久しぶりだった。
152: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 16:55:22 ID:K0T55gKhrY
(´;ω;)ブワッ
153: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:09:10 ID:JGzeeerFDo
目が覚めたのはまだ辺りが暗い時だった。どこからかシクシクと泣き声が聞こえる。怖いけど、ぼくはゆっくり声のする方へと向かった。
声にどんどん近づいていくと土で作られた少し大きめの穴があった。そこからシクシクと聞こえてるようだ。
154: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:09:40 ID:JGzeeerFDo
らいおん「…?」
そろーっと中に入る。穴のちょっと奥に真っ白な洋服を着た真っ白で長い耳を持ったうさぎさんがいる。泣いているのはこのひとだ。
ぼくには気づいていないみたい。話しかけようか迷ったけど、何故か話しかけちゃいけない気がした。
155: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:10:09 ID:JGzeeerFDo
気づかれないように外に出て、さっきぼくが寝ていた場所に戻る。朝が来たらどこか遠くに行こう。
空が曇っているのか、星がひとつも見えなかった。
156: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:10:44 ID:VXxlo6gc.U
目を開けた瞬間飛び込んできたのは真上にきた太陽だった。きっと今はお昼ぐらい。むくりと起き上がって辺りを見回す。ぼくのすぐ隣、今寝ていた所の隣に見慣れたピンクのモヒカン頭のひとがいた。
157: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:11:14 ID:JGzeeerFDo
らいおん「!?」
ぼくはバシバシと叩いてすかんくさんを起こす。すかんくさんはゆっくりと体を起こしてアクビをした。
すかんく「おはよ」
らいおん「!」ペコリ
すかんく「お前のあとつけてきたったww」
158: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:11:47 ID:VXxlo6gc.U
すかんくさんがニッコリ笑ってから朝飯食おうと言ってぼくのリュックを漁った。中から食べ物を取り出してむしゃむしゃと食べ始めたからぼくも一緒に食べる。
すかんく「これで一緒に旅出来るなww」モグモグ
らいおん「…」コクリ
すかんく「なんか嬉しくなさそうだなw」
らいおん「……」
159: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:12:21 ID:VXxlo6gc.U
すかんくさんはハハッと笑った。でもそのあと真剣な顔をしてぼくを見つめた。
すかんく「知りたい?」
らいおん「…?」
すかんく「わにがお前を追い出した理由」
心臓がまたズキリと痛くなった。
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