ぼくの名前は
さよならいおん
「さよならいおん」
ぼくはそれしか呟けない
123: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/1(火) 20:49:07 ID:RCXCl5If6k
わに「さいさんは占い師で、星を見るのも好きなんですよ」
わに「流星群の予測は僕より上手なんです」
すかんくさんは歩くのが速くて、もう姿は見えなくなっていた。
124: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/1(火) 20:50:03 ID:Zn..IGjcXM
すかんく「ただいま!」
わに「聞いてきてくれました?」
すかんく「おう!てかさ、ついでに占いしてもらってさー!」
わに「僕が頼んだ方を先に教えてください」
すかんく「俺の話は…?」
わに「あとで。」
125: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/1(火) 20:56:26 ID:Zn..IGjcXM
すかんくさんがさいさんから聞いた話をわにさんに話している。難しい言葉がいくつも入っていてよく理解できなかったけど、わにさんがぼくにもわかるように説明してくれた。
流星群はこないって。
くるとしたら1ヶ月くらい先だって。
126: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/1(火) 20:56:49 ID:Zn..IGjcXM
楽しみが先に延びただけだって自分に言い聞かせる。1ヶ月くらいしたら、3人で流星群が見られるって、願い事が叶うってぼくは信じることにした。
127: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 00:06:24 ID:AKEZMREro2
さよならいおんの幸せを願わずにはいられない
つCCCCCCCCC
128: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:48:12 ID:0YxcWEDMGI
支援ありがとうさぎ!
今週中に完結目指してがんばる!
129: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:48:47 ID:0YxcWEDMGI
ぼくは待った。流星群がくるのを。流星群がきたら、お母さんとお父さんとこんにちわん君に会えるようにお願いするんだもん。
130: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:49:14 ID:qWiM/K5756
流星群を待つ間、毎日すかんくさんが話をしてくれた。色んな所を旅した話。色んな物を食べた話。色んな人と出会って別れた話。
ぼくはその話を聞くたびに旅をしてみたくなった。だけど一人で旅に出る勇気なんてない。
131: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:50:16 ID:qWiM/K5756
すかんく「あと3日もしたらココも出て新しい旅でもするかな〜www」
らいおん「……」
すかんく「一緒にくる?」
らいおん「!?」
すかんく「嘘www」
132: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:50:43 ID:0YxcWEDMGI
すかんく「ていうかさ、お前の話も聞きたいんだよね。俺の話だけじゃなくて。」
らいおん「……?」
すかんく「昔の話とか、わにん家にくるまでの話とか」
すかんく「ん。書けよ」
133: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:52:10 ID:qWiM/K5756
すかんくさんが紙とペンを差し出した。ぼくはちょっと戸惑ってから、ひらがなばかりの文章を一生懸命書いた。
お母さんとお父さんがいないこと。こんにちわん君の家を追い出されたこと。『さよならいおん』以外喋れないこと。色んな人に会ったこと。
134: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:52:46 ID:qWiM/K5756
ぼくはちょっとだけ泣いてしまった。すかんくさんは黙ってぼくの書く文字を見る。
嬉しかった。声が出なくても伝えられた。
すかんく「いろいろあったんだなw」
らいおん「…」コクリ
すかんく「まあ俺もいろいろあったからな…w」
らいおん「…?」
135: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 20:53:11 ID:C3eyzHWtYU
更新きたっ!
136: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:53:26 ID:0YxcWEDMGI
すかんく「俺の暗い話はココを出るとき、お前がついてきたら話してやるよw」
らいおん「…」
頷こうかと思ったけど、頷けなかった。旅をするのは楽しそうだけどわにさんとも一緒にいたいんだ。
幸せを求めたり、誰かと一緒にいたいと思うのはワガママなことなんだろうか。
137: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 21:13:27 ID:0YxcWEDMGI
話が終わるとすかんくさんは酒を飲んでくると言ってどこかへ言ってしまった。
お家へ入るとわにさんがホットミルクを作ってくれていたからそれを飲んでお布団へ行く。いろいろ考えてしまって良く眠れなかった。
138: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 21:16:40 ID:0YxcWEDMGI
太陽がのぼってきたころ、ドアがゆっくり開く音がうっすら聞こえた。すかんくさんとわにさんの話し声が小さく聞こえる。
わにさんが近寄ってきてぼくの布団をぽんぽん叩いた。顔を上げるとわにさんは恐い顔をしていた。でもどこか悲しそうだった。
わに「ここを、出ていってください」
心臓がズキリと痛くなった。
139: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:24:16 ID:AUzjhvMyrc
━イヤ━(;д;)━ヤメテ━━!
140: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:34:39 ID:zrmPsL1RCc
う、そだろ…
やだぁらいおん可哀想だぁあああ(´;Д;`)つCCC
141: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 22:08:44 ID:zrmPsL1RCc
雑談スレであなたを探してる方がいますよ―
っていうか
わにぃぃぃなぜだぁあああつC
142: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 07:56:02 ID:sD77sy2OF2
わにさんの気持ちはわからんでもないけど…
らいおんんん(;◇;`)っC
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