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壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
267:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」
魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」
壱王「…………」
魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」
魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」
魔者「! それじゃ……」
壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」
魔者「」イラ
壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」
壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ
魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」
ザワザワ……
**「何だあの男……」ボソボソ
**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
270:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:13:41 ID:2OYw6gSvwg
ザワザワ……
壱王「静かに」
……シン
壱王「ならば勇者の申す通り、五人と戦ってもらうことにしよう」
壱王「ただし、それを負けた言い訳に使うことがないように」
魔者「もちろん」ニヤ
壱姫(あいつ、今完璧に敬語忘れたな……別にいいけど)
271:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:18:13 ID:2OYw6gSvwg
ここ数日フィルタリングで来れなかった分、多目に投下してるのですが……
書き溜めに大打撃を与えています……みるみる減っていく……
それでは今日はこの辺でノシ
272:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:00:25 ID:04zBwiAkCA
ほいほいっ9時ですよー!
いきますぜダンナ!
273:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:01:46 ID:GV4BA/9fro
壱姫「お父様意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」
壱王「なにかな壱姫?」
壱姫「勝負でしたらルールを設けませんと……そして審判も」ニッコリ
壱王「ふむ」
壱姫「……あなたは格闘技に明るかったでしょう、側近?」
側近「…………」ニコ
壱王「そうだな……ルールもお前が決めよ、側近」
274:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:02:24 ID:04zBwiAkCA
側近「かしこまりました」ペコ
魔者「で、どこで勝負するんだ?」
側近「試合場を使ってはいかがでしょうか?」
壱王「それがいいかもしれんな」
魔者「んなもんまであんのか……」
壱姫「ではそちらへ移動いたしましょうか」ニコ
275:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:03:19 ID:04zBwiAkCA
***
壱国城、試合場
***
側近「それでは僭越ながら審判を勤めさせていただきます」
側近「ルールは単純に、今、勇者様が中心にいらっしゃるその半径15メートルの円より出られた方、戦闘不能となった方は失格となります」
側近「それではよろしいでしょうか?」
魔者「いつでもいいぜー」
**「」コク
**「」ウンウン
276:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:04:19 ID:04zBwiAkCA
側近「……それでは、用意……はじめ!」
ダダダダダダ
**(あまりなめやがって……)
**(五人で一斉にかかれば……)
**(どんなに強かろうと……)
**(防ぐことはできまい!)
**「でやああああああああ!!!」グオッ
魔者「……《動きを止めろ》」
ビタッ
277:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:05:11 ID:GV4BA/9fro
**「……!?」グッ…ググッ…
**「な……!?」ググッ…グッグッ…
壱王「これは……!?」
壱姫「わお、やるじゃん」ボソ
村娘「…………」
魔者「おい、王様」
壱王「な、なんだ?」
魔者「たしか、魔法使うなとは言ってなかったよな?」
278:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:05:58 ID:04zBwiAkCA
壱王「……、ああ確かに」クッ
魔者「よし、そんじゃ《俺から離れろ》!」
**「うぅっ……」ジタバタフワフワ
**「くそぉ……」フワフワ
魔者「まーしかし、王様に兵の弱さを自覚してもらわなきゃなんねーからな」
壱王「……!?」
魔者「よし、お前……《来い》」
**「!」フワフワ…スイッ
279:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:07:06 ID:GV4BA/9fro
魔者「すまねえが、お前にゃ見せしめになってもらおうぜー」
**「なっ……」スーッ……ストッ
魔者「おら、どっからでもかかってこいやー」プラプラ
**「!!?」ビクビクキョロキョロ
魔者「安心しろよ、魔法はつかわねーからよ」
**「ぐっ……バカにしおってえぇ……っ!!!」グアアアアッ
280:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:09:57 ID:04zBwiAkCA
魔者がえらくかっこつけてますね!
それでは今日はこの辺りで\(^o^)/
281:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:05:42 ID:tMXuJA2ahY
ω・)チラ
いっくよー☆
282:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:07:20 ID:tMXuJA2ahY
***
フワフワフワ…ストッ
魔者「……ま、こういうこった」
**「」キュー…
壱王「…………」
壱姫「……驚いたね、ホントにあの男強かったのか」ボソ
村娘「…………」
283:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:09:14 ID:GHouc4qzko
魔者「一応言っとくが、怪我はさせてないつもりだぜ」
壱王「?」
村娘「……わかんねえのか、これでも手加減してるってことだよ……」
壱王「……!」
壱王「……わかった、勇者の強さ、認めよう」
オオー…
魔者「そりゃドーモ」ペコ
284:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:10:40 ID:tMXuJA2ahY
壱姫「当然って顔だね……」
村娘「……そりゃ当然だろ、あの弱さなら魔法使わなくたって倒せたろうからな……」
壱姫「……じゃ、なんでわざわざ使ったのさ?」
村娘「……そりゃ万一、予想外の抵抗があったときに間違えて殺さないようにだろ……」シラッ
壱姫「…………」
壱姫(……うーん、着飾ってるからかさらに迫力だなー)ポリポリ
285:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:16:54 ID:tMXuJA2ahY
今日はこの辺でー…(´・ω・`)
そろそろまじで書き溜めがあああああ
内容は決まってるのですが時間が…すみません
286:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:12:06 ID:CxrgMNh062
今日もちょこっとだけ更新ですー
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