白兎「アリス! 私達のアリス!」の番外編的なものでございまする
本編に入れたかったけどサイズオーバーにより断念したチェシャ猫の過去編等
本編の時ほどの更新率は無理ですが、放置するようなら直ぐ削除希望を出しますので、御了承ください
完全に蛇足と自負しておりますので
ひっそりと穏便にsage進行で行きたいと思いますので、どうかよろしくですm(_ _)m
269: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 20:06:07 ID:4i0OkmvnaE
おかしいね・・・
まだ終わってないのに最後の山鼠ちゃんの台詞で涙が・・・
270: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 08:21:36 ID:D40Af.WWi2
誰よりも先にアナタに伝えたい
ランク1位&2位
おめでとう!(*´∀`*)
愛してるぜエェェッ!
271: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 12:26:19 ID:J1gnA8ZFUc
山鼠ちゃんも、白兎ちゃんも可愛くて大好き(´ω`*)再びこうやって出会うことが出来て、幸せです!
白兎ちゃんの最期が哀しくて愛しくて愛しくて本当胸熱でした!
これからの展開楽しみにしております!つ激しくC
272: ◆AlicexxO96:2011/10/16(日) 15:24:09 ID:6ATZQoPsn.
相変わらずの終わる終わる詐欺です
自分の「明日終わる」は「一週間以内に終わる」くらいに受け取って下さいねw
兎に角ありがとうございます
まさか一位二位を自分のSSが埋められるとは思いませんでした
まとめの方で見てくださった方も沢山いるんですね…
で、更新なんですが少し忙しく、書き溜めも0でございます
まだ落とし所も決まっておりません
何を持って「明日で終わる」とか抜かしたんですかね
今夜まとめて明日完結、でどうかお許しを!
お許しを!
273: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 19:32:35 ID:v9Rvk.Kov2
wktk過ぎるwwwwww
274: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 19:49:40 ID:uBvkOa71RM
男「…こっち来てからよく泣くようになったな」
山鼠「…情けねぇな」
男「んなこた無い
泣く時はみんな泣けばいい」ヨシヨシ
山鼠「…」
男「…帰る?」
山鼠「…もうちょい居る」
男「そっか」
山鼠「…俺、ここ好きだわ」
男「…また来ような」
山鼠「…うん」
275: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 19:56:48 ID:pVAPXBCwz2
男「帰ったらもう夜になってやがった」
山鼠「……」ウトウト
男「山鼠起きろ、家についたんだけど」
山鼠「…はっ!シロ!シロを探しに!」
男「まだ来てないよ。人間界に白兎が来るのは明日から」
山鼠「そ、そか…」
男「勝手に探しに行ったりすんなよ」
山鼠「…う、ん…」
男「約束だぞ」
山鼠「分かった、分かったよ!」
276: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:23:07 ID:klZmCv3cl2
山鼠「……」ソワソワ
男「やっぱり気が気でないだろうな」
山鼠「…これで落ち着いてろってのが無理だわ」
男「なら早よ寝な。昨日寝てないんだから」
山鼠「…そうする」
男「山鼠」
山鼠「何」
男「おいしかったぞ、お弁当」
山鼠「…はっ」
山鼠「…欲しけりゃ毎日作ってやるよ」
男「おやすみ」
山鼠「あぁ、おやすみ」
277: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:40:13 ID:bWHnpuYhps
鼠の少女は眠らない、眠れない
あの夜のフラッシュバックが
何時までも、離れてくれない
アリスに献上した『睡眠』が返ってきても
忘れたい訳じゃない
一番の友人との別れを、忘れようとは思わない
『山鼠ちゃんも…ごめんね…?』
山鼠「…ッ…」ギュ
ただ悔しくて、悲しくて
ひどく、寂しいだけ
278: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:52:43 ID:W2StYRlO7.
兎はアリスを探しに、鏡をくぐって人間界へ
大好きな不思議の国に、心の中で別れを告げて
アリスを見つけるまでは、けして帰らない
例え、女王様が…
例え…
白兎「……」
白兎「…ぅううぇ…」ジワ
白兎「…わ、たしが…やらなきゃ…」グッ
三度目の人間界
その赤い瞳はもう、使い物にならなくて
頼れるのは、不思議の国一の白い耳だけ
見慣れないコンクリートの地べたを踏みつけ、彼女は駆け出します
279: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 23:43:58 ID:6ATZQoPsn.
どの位走りつづけたのでしょう
まだ一向にアリスの声は聞こえません
もう夜なのでしょうか
視界は殆ど真っ暗
決して止まる訳にはいかない
不思議の国を託されたのに、こんな所で休んでる訳には
「…白兎」
白兎「!」ピクッ
残念ながらアリスの声ではありませんでしたが
白兎「…男、さん?」
もしかしたら、孤独な白兎には一番優しい声だったのかも
280: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:00:04 ID:saEChacEkQ
白兎「お、男さん! 男さん!?」
男「男さん男さんじゃねーよこの野郎」グイッ
白兎「あうっ! み、耳引っ張っちゃ駄目ですってぇ!」
男「なぁ白兎、俺は今凄い怒ってるの」
白兎「ひ…?」
男「ひっぱたいて説教してやろうかと思ったが、そういうのは生憎キャラじゃないの」
白兎「…はぁ」
男「だからそれは、こいつにお任せする」
山鼠「こぉんの馬鹿シロぉぉ!!」ッパァン
白兎「っひゃい!!」
281: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 00:08:52 ID:ko6MdTU4hc
(´・ω・`)
(´;ω;`)
282: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:10:30 ID:W2StYRlO7.
白兎「ひゃひゃひゃひゃまねひゃんっ!?」ヒリヒリ
男「うわ、絶対貰いたくないわ今のビンタ」
山鼠「この馬鹿シロがぁ!
勝手に振り回して勝手に死にやがってよぉ!」ユサユサ
白兎「うわわわわわ」ユサユサ
山鼠「こちとらお前のせいで…まだ気持ち良く寝れてねぇんだぞ…!」
白兎「あうぅ…」
山鼠「…ごめんって言うんなら…謝んなら…死ぬんじゃねぇよぉ…」ギュム
白兎「…や、山鼠ちゃ…?」
山鼠「良かった…また会えて、良かったよぉ…」ポロポロ
白兎「…山鼠ちゃん…」
283: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:27:44 ID:ltP/Ll0.T2
男「…白兎、不思議の国にお帰り」
白兎「え…?」
山鼠「……」グスッ
男「…女王様がお前の帰りを待ってるんだから」
白兎「ま、待ってください! アリスがまだ」
男「女王様を、見捨てるんだ」
白兎「ぐ…ひ、卑怯ですよ…女王様を天秤にかけるなんて…!」
男「いいかい白兎、こっちには「二兎追う者は―」って言葉があってだ」
白兎「…?」
男「2つの幸福を得ようとしても、結局どちらも手に入らない」
男「お前がまさにそんな感じ」
白兎「…意味が分かりませんよ…」
284: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:37:31 ID:mLQbycA2bc
男「どちらかしか選べない、女王様とアリス
どっちが良いよ」
白兎「……」
白兎「…私だって…不思議の国に帰りたいですよ…」
男「なら…」
白兎「簡単に言わないで下さいよ!!」
白兎「私は不思議の国の全てを背負って出てきたんですよ!」
白兎「アリスを…アリスを見つけるまでは!」
男「お前一人に背負わせられる程、軽いもんな訳ないだろ」
白兎「…ッ…」
285: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:46:35 ID:6ATZQoPsn.
男「なぁ白兎、不思議の国にお帰り」
白兎「…でも…でもぉ…」
男「大丈夫、お前は頑張ったから誰も責めたりしない
大切な人の最期を看取るのも大事な仕事だ」
白兎「…顔向け出来ませんよ…」
白兎「不思議の国を見捨てて、堂々と女王様の所になんて…」
白兎「…なんて…言われるか」
男「『無事に帰ってきてくれて良かった』って、言ってくれるよ」
白兎「…なんで…」
男「だって俺達が、そう思ってるからね」
白兎「……」
男「白兎にまた会えて、本当に良かったって…」
286: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:51:42 ID:mLQbycA2bc
白兎「あはは…理屈になってませんよ…」
男「でもきっとそういってお前を抱き締めてくれるさ」
山鼠「……」ギュム
白兎「…帰って、いいんでしょうか」
男「あぁ。女王様を看取ったら、女王様の分まで生きてあげるんだ」
白兎「アリスは…」
男「…そのうちやって来るよ」
白兎「本当ですか…!?」
男「嘘なんか言わんよ」
287: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:55:44 ID:saEChacEkQ
白兎「…帰ります!」
男「それがいいよ」
白兎「…って、なんでお二人はこんな所に」
男「色々あったんだよ」
白兎「色々、ですか…?」
男「細かい事は気にしない」
白兎「は、はいっ!」
山鼠「なぁ、シロ?」
白兎「なぁに山鼠ちゃん?」
山鼠「また、会おうな」
白兎「えぇ、笑顔でまた会いましょう!」
男「……」
288: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 01:01:34 ID:GLlX6Te9R6
白兎「…それじゃ、行きます」
男「あー…アリスにはあんまり期待すんな
人間ってのはひねくれてるのが多いからな」
白兎「…でも、男さんみたいな素敵な人間もいますからねっ!」
男「ぬかせ」
白兎「えへへっ!」タッ
少女は走る 走る
先程までの重い足取りはどこへやら
白い耳を 風に揺らせて
帰りを待つ みんなのもとへ
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
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