白兎「アリス! 私達のアリス!」の番外編的なものでございまする
本編に入れたかったけどサイズオーバーにより断念したチェシャ猫の過去編等
本編の時ほどの更新率は無理ですが、放置するようなら直ぐ削除希望を出しますので、御了承ください
完全に蛇足と自負しておりますので
ひっそりと穏便にsage進行で行きたいと思いますので、どうかよろしくですm(_ _)m
2: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 00:09:01 ID:HZAwghMepM
にげと
3: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 00:09:55 ID:rSvHjP2k3.
お帰りなさい!
4: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 00:15:50 ID:12G2BgD5mw
どっかで聞いたようなタイトル…
!
5: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:17:00 ID:yQM7sYVCM6
猫は独りでした
その国が、アリスが生まれたその日から独りでした
チェシャ「……」
不思議の国にも戦争があります
猫達が鼠達を攻撃する形で開戦
戦争を仕掛けた猫の種族だ、悪しき種族だと石を投げられ
不吉の象徴だと後ろ指を指され
その他の人々には目もくれられず
それでも独りで笑っていました
6: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:21:43 ID:EXtZ5v8wjc
だって猫はこの国が好きでした
この国の人々が好きでした
もうそういう辛い事には慣れてしまったのでしょうか
笑顔は誰かを幸せにするものと、知っていた猫は
ひたすらに笑みを絶やさず、ずっと独りでした
チェシャ「……寂しいねぇ」フリフリ
7: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:24:54 ID:XXyIM9TlNE
チェシャ「こんにちは、はじめまして」ヒョコ
ドラ「…わ!びっくりした! 誰!? どちら様!?」
チェシャ「脅かしちゃったか、ごめんごめん
ボクはチェシャ猫だ」ニンマリ
チェシャ「君の名前を教えて貰えたら嬉しいな?」
ドラ「チェシャ猫さん?
えっと僕は…うん、ドラゴン、なんだけど」
チェシャ「なんだい、歯切れ悪いね」
8: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:26:03 ID:XXyIM9TlNE
ドラ「…ドラゴンだよ?」
チェシャ「うん、まぁ見れば分かるよ」
ドラ「君は逃げないの?
ドラゴンだよ? 火を吐くんだよ? 食べちゃうかも知れないんだよ?」
チェシャ「君はボクに逃げて欲しいの?」
ドラ「…!」ブンブン
チェシャ「だろ? ボクも君から逃げるつもりなんてさらさら無い」
ドラ「君は、何をしに来たの?」
チェシャ「ボクと友達になって欲しいんだ」ニンマリ
9: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:28:28 ID:3aE7tu1jnQ
ドラ「お、友達…?」
チェシャ「そ。ボクと君は似た者同士だと、勝手に認識させて貰ってるんだ」
ドラ「君と僕が?」
チェシャ「理不尽な理由で忌み嫌われてる所とか」
ドラ「そりゃ、僕はドラゴンだし…
みんな怖がるのも無理ないよ…」
チェシャ「そしてそれを諦めて、受け入れてしまっている所」
ドラ「う…」
10: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:32:15 ID:hZatukS3eA
チェシャ「それでも本当は、独りが寂しいって、そう思っている所」
ドラ「……」
ドラ「君もそうなの?」
チェシャ「ボクもそうなの」フリフリ
チェシャ「どうだろ。似た者同士、寂しがり屋同士
話が合うと思わないかい?」
11: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 00:34:20 ID:XXyIM9TlNE
ドラ「じゃあ、君と友達になりたいな」
チェシャ「決まりだね。
まぁ仲良くしようぜ?」
ドラ「うん!」
チェシャ「……」
ドラ「……」
チェシャ「……」フリフリ
ドラ「……えと、何かなこの間は」
チェシャ「や、友達になったはいいけどさ」
チェシャ「友達が出来た事自体、ボクは初めてだからさ」
ドラ「ふんふん」
チェシャ「それからどう過ごせば良いかは分からなくて」フリフリ
ドラ「わぉ」
12: ◆AlicexxO96:2011/9/11(日) 02:50:43 ID:2RxliD3ePc
ランキング見ておりました祝四位!!
まだ投票して下さっていた方々がいるんですね、本当に感激です
いやはや、お話は沢山溜まっておりますが、今日始まったばかりですからゆっくり行きたいと思います
とりあえず、これは献上以前のチェシャ猫のお話なので
少々、性格等本編とは異なる時もあります
御了承くださいな
>>2
にげとおめっとさんです
>>3
ただいま!
>>4
!!
それでは、おやすみなさいませ皆様
13: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 03:50:57 ID:6Y1QddFcCQ
わがまま言っちゃうと鷹くんと白兎の馴れ初めとかアリスが初めてワンダーランドに来た話とかが読みたいです
14: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 16:28:09 ID:rtBjv/ZldI
うああああああああああああ!!!!!
1おかえりいいいいい!!!
四位おめええええ!!
できたらね!男と山鼠ちゃんが人間界にもどってきてからのお話が見たいの!!
チェシャの過去編とか俺得すぐる1愛してる!
15: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 16:31:25 ID:rtBjv/ZldI
あげてしまった・・・
ごめんなさい・・・
16: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 17:58:53 ID:oWjFLHRwNg
アリス番外編キターーーーーーー!!!!!!!!
17: ◆AlicexxO96:2011/9/11(日) 21:06:28 ID:LKWhokV37M
>>13
白兎「馴れ初め:恋愛関係に入ったきっかけ(広辞苑より)」
白兎「はい?(怒)」
というのは冗談で、鷹と白兎ちゃんのお話も考えていきますー
鷹君思えば良い印象全く無い?キャラですね…
>>14
おぉう…テンション…
えぇ、山鼠ちゃんと男さんの絡みも書く予定です
私も愛しておりますw
>>15
おぉう…テンションの差…
初めてsage進行して分かりましたが、やっぱり少し寂しいので時々上げてやって下さいw
>>16
ハードルは下げさせて貰います
あくまでも蛇足ですよん!
じゃ、のんびりとチェシャ猫編ぱーと2スタートです
18: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 21:14:05 ID:hZatukS3eA
ドラ「友達になりたての頃はね」
チェシャ「うん」
ドラ「お互いを褒め合えば、もっと仲良くなるんだって!」
チェシャ「へぇ?」
ドラ「僕の友達の請け売りなんだけどね」
チェシャ「…他にも友達がいるんだ?」
ドラ「うん!とっても楽しい人達なんだよ!?」
チェシャ「へぇ」フリフリ
19: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 21:41:42 ID:Nl1BkT2ffc
ドラ「……(良いところ、良いところ…)」
ドラ「…さっきから揺れてるその尻尾が、その…あれだね!ファンタスティックだね!」
チェシャ「その表現がファンタスティックだね」フリフリ
ドラ「くねくねしてミミズみたいで可愛いね!」
チェシャ「早速友情崩壊の危機かな」フリフリ
20: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 21:43:20 ID:XXyIM9TlNE
チェシャ「ふむぅ」
チェシャ「君の尻尾も逞しくて厳つくて格好良いよ?」フリフリ
ドラ「わ、え、へへ…
そんな事言われたのは初めてかな」フリフリ
ガンッ ガララッ
チェシャ「洞穴崩れるから尻尾振るの止めた方がいいんじゃない?」
ドラ「ちょわわっ!」
21: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 21:58:56 ID:3dwiETMrNI
チェシャ「だいじょぶ?」
ドラ「うん、へーき!
褒め合うのも難しいんだね」
チェシャ「まぁ君だけだろうけどね」フリフリ
ドラ「おっかしいねー
簡単だって聞いたけど…
嘘言うような人達じゃないんだけどねー」
チェシャ「…その、君の友達ってのにも、会ってみたいね」
ドラ「わぁ!良いね!
あとちょっとしたら二人も来ると…あれ?」
チェシャ「ん?」
洞穴の入り口に人影が二つ
22: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:03:10 ID:EXtZ5v8wjc
白兎「…あのー、ドラゴンさん?」ヒョコ
山鼠「よぉドラゴン!
また遊びに来てやった…誰そいつ?」
兎と鼠の少女
鼠?
少しだけ
いや、少しどころじゃないような嫌な予感
チェシャ「……」
23: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:06:37 ID:.P9Ds9FMzQ
ドラ「この人はチェシャ猫さん!
新しい友達なん…」
白兎「チェシャ猫…?」
山鼠「猫なのかそいつ」
チェシャ「……」ピクッ
猫は気づきました
鼠の少女の目が、自分を蔑んできた人々のものと同じ
嫌な予感は的中してしまったようです
この子とは、友達になれそうにありませんでした
24: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:17:48 ID:.P9Ds9FMzQ
ドラ「どうして!?」
山鼠「…俺の両親、戦争に出てって猫共にやられてんだぞ」
ドラ「で、でもチェシャ猫さんが鼠さん達に何かをした訳じゃ無いよ!?」
チェシャ「しょうがないよ
ボクは猫で彼女は鼠だ
そういう関係だからね」
ドラ「諦めるの!?」
チェシャ「…諦めるよ、ボクなんかが君たちの仲を壊す訳にはいかないし」
ドラ「嫌だよ! ちゃんと話もつけずに諦めちゃうのさ!?」
25: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:26:36 ID:SreLzOfR6w
チェシャ「……じゃあ君はさ
ボクとそこの二人、どっちを取るんだい?」
ドラ「へ…?」
山鼠「……」
ドラ「そんな、そんな極端過ぎるよ! どっちも大事だし…」
チェシャ「でも、彼女達はその答えを求めてるんだよ?」
白兎「……」
ドラ「…あ…」
ドラ「……僕、は」
チェシャ「言わないで
答えは分かりきってるし、絶対にボクはその言葉を聞きたくない」
ドラ「……でも!」
チェシャ「だからお別れしなきゃ
ほんの短い間だったけどね」
ドラ「へ!? お別れ!?」
26: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:45:56 ID:SreLzOfR6w
ドラ「嫌だよ! 友達でしょ!? お別れなんてしないよ!?」
チェシャ「ボクのせいで振り回してごめんね
ボクは友達失格だ」
チェシャ「……ごめんね山鼠ちゃん」
山鼠「…個人的恨みはねぇけどさ」
チェシャ「…うん。出来るだけ君の前には現れないよう、気をつけるから」ピョン
ドラ「ねぇ!? まだ全然お話ししたり無いよ!!」
白兎「ドラゴンさん…」
ドラ「なんで!? 訳分かんない!!」
山鼠「……」チッ
27: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:47:53 ID:XXyIM9TlNE
初めから分かっていました
チェシャ「……」ピョン
自分の居場所なんて、そう簡単にある訳がない
チェシャ「……」
でも、ほんの少しの間でしたが、初めて出来た友達とのお別れは
チェシャ「……」ポロポロ
ちょっとばかり、自分には悲し過ぎました
28: ◆AlicexxO96:2011/9/11(日) 22:55:47 ID:49xkdw3Uyk
書いてる途中にブレーカーが落ちたり、書きため飛ばしてしまったりと呪われております1です
>>23と>>24の間すっぽかしてますが、何となく分かりますよねっ!w
気づけば明日は月曜日なのです
今夜は此処までにして眠りにつきます
それでは皆様良い夢を…
29: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 23:17:16 ID:qBCAX6PTig
チェシャ猫さん、私とお友達になりませう(`・ω・´)
30: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 23:59:54 ID:ghHEmn560Q
よくできた世界観だったからサイドストーリーが知りたくなるね
支援!
31: 名無しさん@読者の声:2011/9/12(月) 18:42:39 ID:fftOMFszUM
口先上だけでも友達でいたいんだねチェシャ猫さん・・・
C
32: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:09:38 ID:.P9Ds9FMzQ
アリス「……?」
アリス「白い、兎…?」
白兎「♪」タッタッ
アリス「あ…」
アリス「待って!」タッタッ
白兎「おいしょ!」ピョン
アリス「あ!」
アリス「…井戸、落ちちゃったけど……あっ?」ツルッ
アリス「ひゃ…!!」
チェシャ「……アリスだ」
ある日、不思議の国にアリスが迷い込みました
33: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:11:38 ID:Nl1BkT2ffc
『アリスだよ、アリス』
『僕達のアリスが帰ってきた!』
森に住み鳥達が一斉に慌ただしく鳴き出します
チェシャ「……」
『人間界に遊びに行ってた白兎ちゃんをね』
『追い掛けて、井戸に飛び込んで』
『今頃彼女は…』
チェシャ「ねぇ君達
アリスの居場所、分かるのかい?」スタッ
『!!』バサッ
木にとまっていた鳥達は一斉に飛び立ちました
チェシャ「……あぁそうかい」
チェシャ「いつも通り、ボク独りで探せばいいんだろ」
34: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:19:54 ID:XXyIM9TlNE
チェシャ「井戸、か…」
チェシャ「とりあえず近場から巡って行こうじゃないか」フリフリ
チェシャ「ここが一番近い井戸だけど」
チェシャ「ていうか、公爵の城の井戸だけど」
チェシャ「いきなりここから出て来たら、いくらアリスでも侵入者扱いされちゃうかもね」フリフリ
夫人「侵入者?あなたの事かしらぁ?」
チェシャ「げ」
35: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:28:42 ID:2RxliD3ePc
チェシャ「相変わらず眠たくなる喋り方だね
ごきげんよう公爵夫人」
夫人「えぇごきげんよう
次の挨拶は裁判所で聞きましょうね」ニッコリ
チェシャ「えっと、やっぱりこれってマズい事なんだろうね…?」
夫人「常識に縛られた考えにおいては、不法侵入は完全な犯罪ねぇ」
チェシャ「まぁ待とう。訳は話すから
ボクはただアリスを探しに来ただけで…」
夫人「…アリス?来ていたのぉ? 不思議の国にぃ?」
チェシャ「どうやらね」
36: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:39:17 ID:2RxliD3ePc
チェシャ「アリスの居る人間界からの入り口は井戸だけらしくてさ」
チェシャ「虱潰しに探してたら無意識にここだったって訳で」
夫人「若気の至りってやつかしらぁ」
チェシャ「そう解釈して、見逃してくれると嬉しいね」
夫人「……」
夫人「まぁ、城の庭にのら猫が入って来たってだけよねぇ」スタスタ
チェシャ「物分かりの良いお姉様で感激だよ」
夫人「でも、猫一匹でも侵入してたら、このボタンを押すよう言われてるのぉ」ポチッ
兵士「侵入者だ!!全員整列!!」
兵士「場所は御夫人の庭より!!」
チェシャ「…いじわる」ニンマリ
夫人「規則ですものぉ」ニッコリ
37: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:57:13 ID:Nl1BkT2ffc
夫人「……逃げられたかぁ」
夫人「……自由で良いわねぇ、猫って
ちょっぴり羨ましいわぁ」
チェシャ「いやぁ…」
チェシャ「酷い目にあった…」ボロッ
チェシャ「何考えてるか分かんないや、あの人は」
チェシャ「っと、アリスアリス」
アリス「は…はっ…はぁ…」ゼェゼェ
アリス「ここ…なに…?どこ…?」
アリス「怖…い…怖いよ…」
?「おや、アリスじゃぁないか
お帰りなさい」
アリス「…!」ビクッ
?「そんな息を荒げて、どうかしたのかい?」
38: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:07:36 ID:LKWhokV37M
アリス「どこ…?どこに…?
誰の声…?」
芋虫「私は芋虫だ」
アリス「ひっ…!?」
芋虫「ほら気づかないかい?
君の手の傍に落ちてる葉っぱに居るじゃな」
プチッ
アリス「……芋虫が、喋る訳無い」
アリス「喋らなくても気持ち悪いのに…」
アリス「やだ…お家に…帰りたいよぉ…」
39: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:12:52 ID:LKWhokV37M
チェシャ「見つけた…!」スタッ
チェシャ「……怯えてるのかな?
驚かせないようにしなくちゃね」
チェシャ「笑顔の練習」ニンマリ
チェシャ「達成条件、アリスと仲良くなる事!」パンッ
チェシャ「さぁ、行こう」ピョン
40: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:15:35 ID:Nl1BkT2ffc
アリス「…あなたは、だぁれ?」
チェシャ「ボクはチェシャ猫、君の友達になりに来た」フリフリ
アリス「あなたみたいな薄気味悪い笑顔の人とは、お友達になりたくない…」
チェシャ「にゃっ!?」ガンッ
アリス「…でもあなたが一番まともな人間かも知れないわ」
チェシャ「んー…一応猫なんだけどね?」
アリス「どっちでもいいの
今の所見た人間は、銃を構えた無口な怖い男の人位だったから…」
アリス「できたら、帰り道、教えて?」
41: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:20:03 ID:3aE7tu1jnQ
チェシャ「か、帰り道? 帰る気なの? 人間界に?」
アリス「何を驚いてるの?」
アリス「だって、ここは私が居た所じゃないわ
私の居場所はここじゃ無い」
チェシャ「ま、待ってくれよ!この国は…」
?「そう、あなたの為の場所よ?」
白兎「アリスー!」ガバッ
アリス「ひ!?ひゃああ!!」
42: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:25:16 ID:Nl1BkT2ffc
チェシャ「あ…」
女王「この国はあなたが作ったの
あなたの為にあるのよ」
アリス「まっ…いいからっ…のいてっ!」グイッ
白兎「アリスゥ!!アリスゥ!!わっふー!!」
女王「白兎ちゃん、落ち着いて?」
白兎「は、はい!」バッ
チェシャ「(切り替え早っ)」
アリス「あわ…あわわわ…」ビクビク
43: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:27:20 ID:EXtZ5v8wjc
アリス「どういうことっ!?」
女王「あなたは暫く、ここに居るの
好きに遊んで、好きに眠って、好きにお茶して」
アリス「は…!?」
白兎「いっぱい遊ぼうねアリス!」
アリス「絶対嫌!」
白兎「」ビクッ
アリス「意味が分からないよ!
帰して!パパやママに怒られるよ!」
44: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:33:11 ID:LKWhokV37M
女王「ねぇアリス、ここは夢の国
あなたが創りだした、あなたの世界なの」
女王「あなたが帰ってしまうと、この世界の意味が無くなってしまうのよ…」
アリス「私だってここでいる訳にいかないよ!
あんまり遠くに行くとパパにまたぶたれちゃうの!」
女王「…そんなに、帰りたいの?」
アリス「うん!」
女王「……」
白兎「女王様?帰しちゃうんですか!?」
女王「…アリスがそれを望むのなら仕方ないことなのよ」
45: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:35:53 ID:SreLzOfR6w
女王「じゃ、これだけ約束してちょうだい?」
アリス「……?」
女王「お家に帰っても、今日あなたが来たここの事を、どうか覚えていて?」
アリス「…知らない。ここ怖いから、思い出したくないよ…」
女王「お願い。ここの住民は皆、アリスを信じていますから」
アリス「……よく分かんないけど、分かった」
女王「良い子ね。じゃあまた会いましょうね?私達のアリス」
46: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:39:32 ID:yQM7sYVCM6
女王がアリスに手を振った時には
アリスの姿は消えていました
白兎「消えた!?」
チェシャ「…魔法?」
女王「えぇ、魔法
さてと、あなたはだぁれ?」
チェシャ「へ?」
女王「あなたの名前、教えてちょうだい?」
チェシャ「あ…ボ、ボクはチェシャ、チェシャ猫!」
女王「あぁ、噂の…
ごめんなさいね?まだ住民達の顔、しっかり覚えてなくて」
女王「ふふ…女王失格ね」
チェシャ「…あ、いや」
47: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:46:02 ID:3aE7tu1jnQ
これが女王か、と猫は思いました
初めて自分の目を見つめて話してくれたので
猫は物凄く緊張してしまいました
女王「そう、チェシャ猫。素敵な名前」ニッコリ
白兎「じょ、女王様ぁ」
女王「あら、白兎ちゃん
アリスが居たときの活発さはどうしたの?
そんな所に隠れて」
白兎「いえ…」チラッ
チェシャ「……」
48: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:50:19 ID:XXyIM9TlNE
白兎「こ、これからどうするんですかっ!?」
女王「そうねぇ、アリスがいつ帰って来てもいいよう、ご馳走の用意でもしましょう」
女王「とりあえず、城に帰りましょ?」
白兎「は、はい!」タッタッ
女王「…またね、チェシャ猫さん」
チェシャ「…!」ビクッ
チェシャ「あ、うん!」
チェシャ「…あり、結局また独りか…」
49: ◆AlicexxO96:2011/9/12(月) 22:17:55 ID:SreLzOfR6w
へたれチェシャ猫
あい、今晩はお仕舞い
三日でまだ50って遅く感じますね
気のせいであって欲しい
>>29
優しいおじさんっ…! ポロポロ
>>30
よくできた世界観!
ありがたいお言葉
>>31
書きながら思ってますが、このチェシャ猫は不憫ですね
それではまた明日
皆様良い夢を…
50: 名無しさん@読者の声:2011/9/12(月) 22:30:09 ID:VDKZMqcALE
チェシャと>>1愛してる!!!!!
んーむぁっ(ちゅっ
51: 名無しさん@読者の声:2011/9/13(火) 19:10:27 ID:I6NXfxmvTI
C
52: 名無しさん@読者の声:2011/9/13(火) 20:33:03 ID:uBwTrONEwQ
あれ?アリスもしかして虐待受けてね?
久しぶりに公爵夫人でた!チェシャとの絡み面白いわぁCCCCCCC
53: 名無しさん@読者の声:2011/9/14(水) 00:30:44 ID:aqZvmbwtMY
本編一気に読んできました
世界観がすごいです…時に涙しながらとても楽しく読ませていただきました
というわけでこちらを支援させてくださいな!
54: 名無しさん@不思議の国:2011/9/14(水) 00:31:23 ID:XXyIM9TlNE
それ以来、アリスが不思議の国に帰ってくる事はありませんでした
しばらくして住民達は皆、女王の城に呼び出されました
まず聴かされたのは女王の謝罪
自分の考えは甘かった
やはりあの時アリスを帰した判断は間違っていた、と
住民達は誰一人として騒がず、女王の話に耳を傾けていました
が、その後伝えられたのは「アリスへの献上」の事
これには住民達の誰もが驚き、戸惑いを隠せないようでした
正確には、猫を除く住民達の誰もが、でしたが
55: 名無しさん@不思議の国:2011/9/14(水) 00:43:07 ID:Nl1BkT2ffc
猫は独り、そのある種横暴な仕組みに希望を見出していました
チェシャ「もしかしたら…」
チェシャ「ボクはこれを機に、何か変われるかも知れないじゃないか」
住民達は一列に並び、城の裏に置かれた裁判所へと流れ込みます
生命の概念の無い空、大地などの景色から「色」が、最初に献上されました
突如として空の青が、野原の緑が消え失せました
56: 名無しさん@不思議の国:2011/9/14(水) 01:02:42 ID:hZatukS3eA
焦る人々 頭を抱える大人達 事の重大さすら分からずはしゃぐ子供達
『次は誰だ?』 『そりゃ勿論』 『我らが女王様じゃないかな』
チェシャ「……」ピクッ
裁判所の中の様子は分かりませんでしたが
猫は一瞬、もの凄い緊張感のようなものに襲われたような
そんな気がしました
チェシャ「…何?」
裁判所の中で、恐らく何かがあった
57: 名無しさん@不思議の国:2011/9/14(水) 01:09:33 ID:3aE7tu1jnQ
女王に下された献上内容は「体」
問題は、それが女王自身の望んでいたものではなかった事
女王「……」
裁判所の中にいた住民達は取り消しを訴えかけますが
女王「……構いませんよ」
裁判長「…申し訳ない…」
女王「アリスにこの体を捧げられるのなら、何も悲しい事などありません」
裁判長「…これは、アリスの意思。受け入れる他、ないのだ…」
女王「でしたら、尚更ですよ…」
58: 名無しさん@不思議の国:2011/9/14(水) 01:18:24 ID:XXyIM9TlNE
女王「じゃ、あなたはどうします?」
ビル「私、ですか…?」
女王は隣に立つ蜥蜴の執事に問います
ビル「…そう、ですね『体温』なんて如何でしょう」
女王「体温?」
ビル「えぇ。陛下が献上なさった御体を、少しでも暖めて差し上げられればと」
女王「…ですって」
裁判長「…許可」
ビル「ありがとうございます」
二人は被告人席を立ちます
惜しみない拍手に送られ、そのまま奥の部屋へ
続くは公爵、その夫人
猫が裁判所に入ったのは、日が暮れ始めた頃でした
59: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:06:49 ID:EXtZ5v8wjc
未だに猫は献上を決めかねていました
先程までの期待は少しずつ、焦りへと変わります
その時ちょうど、ドラゴンの番がやってきていたのに気付きました
その大きな体で、裁判所に入る訳にはいかないので
鼻と口を窓から突っ込んで話し始めました
ドラ「僕に必要の無いものをあげればいいの?」
裁判長「あぁ」
ドラ「そっかー。じゃあどうしようかな」
60: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:20:07 ID:.P9Ds9FMzQ
ドラ「じゃ、僕は『孤独』が要らない!」
裁判所内は一瞬で静まり返ります
ドラ「……あれ? 僕なにか変な事言ったかな」
裁判長「…構わんよ、許可しよう」
ドラ「ホント!? ありがと!!」
「そんな利己的なものでも許されるのか」と人々がざわつく中
恐らく一番驚いていたのは猫
チェシャ「…凄いや」
チェシャ「なんて素敵な考えなんだろう…!
何で思いつかなかったんだろ…!」フリフリ
唯一の友達が教えてくれた、とっておきの願い
嬉しくって、尻尾も小躍りしてしまいます
61: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:26:33 ID:49xkdw3Uyk
裁判長「…次」
チェシャ「あ、はい!」ピョン
裁判長「チェシャ猫さん、ね…」
自分の名を告げられた途端、何人もの、おおよそ鼠や平和主義者達の憎悪を孕んだ視線が
猫の背中に突き刺さった、ような気がしました
あとの人々はまるで自分になんか全く興味などないような
でももう、それもお仕舞いだ
62: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:36:08 ID:3dwiETMrNI
チェシャ「ボクは…ボクはね…!」
ボクはこの他人からの拒絶を、嫌悪を、無関心を。その全てを捨てたいと
そんな猫の訴えを、裁判長の声が遮りました
裁判長「…不許可」
猫「…へ?」
裁判長「チェシャ猫さん、ね
君の献上する物は既に決まっている」
裁判長「君の望むものにはならんだろうが
アリスの意思だ、従って貰う」
チェシャ「……???」
63: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:46:38 ID:2RxliD3ePc
意味が分からない
献上する物は自分の必要でないもので構わないと、女王はそう言ったじゃないか
チェシャ「…なに…?…言ってんの…?」
裁判長「…君が献上するのは『存在』だ
君のお陰でアリスはそこに居る事ができる」
裁判長「そしてそれは、とても誇るべきことだと思ってくれ」
何だよ存在って
チェシャ「…何だよ…存在って」
猫は声を絞り出します
64: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 00:58:34 ID:hZatukS3eA
チェシャ「…何だよ…何だよ存在って!」
それを捨てたら今よりもボクは
チェシャ「今よりボクは独りになるじゃないか!!」ガンッ
勝手だ! 残酷だ! あんまりだ!
チェシャ「認めない…! 存在なんかくれてやらない…!!」
誰でもいいんだ 誰でもいいから、ボクを見て
チェシャ「独りに…しないでくれ…」
裁判長「…分かるまで何度も言う。 これはアリスの意思だ」
嗚呼、駄目だ
ちっぽけな自分には、これに刃向かう術は無いんだ
そう気づいて、猫はその場にへたり込んでしまいました
いつの間にか、裁判所はまた静かになっていました
65: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 01:07:15 ID:SreLzOfR6w
「…何時までそこでいる気だ」
「後がつかえているというのに」
罵声
「我らが女王様は体を失うというのに」
「それも直ぐに受け入れたのに、あの猫ときたら」
空っぽの脳味噌に直接ねじ込まれるような
チェシャ「…あ…ぁ…」ガクガク
「そんなに一人が嫌なら戦争へ出向けばいいさ」
「お前の仲間がわんさかいるぞ、種の為働いてくればどうだ」
66: 名無しさん@不思議の国:2011/9/15(木) 01:11:27 ID:2RxliD3ePc
それからの事は、猫はよく覚えて居ません
どこかに連れて行かれ、『存在』を献上し
半ば放り出されるように、裁判所の外へ
チェシャ「……ッ」ベシャ
チェシャ「……流石に」
チェシャ「…流石に酷いんじゃないかな…」ジワァ
チェシャ「う…くぅ…」
チェシャ「ううううううううっ!!!」ポロポロ
67: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 19:39:54 ID:c8SUwpix1c
チェシャちゃん…(;ω;)
俺がついてるよ!
つC
68: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 23:34:46 ID:a0WZwT0NP.
俺だってついてるよ!
つC
69: 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 01:24:49 ID:1DXJMNtkDc
じゃあ俺は抱き締める
つC
70: 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 01:28:20 ID:qIrVN1pmJs
じゃあ俺は恋人になってあげる
つC
71: ◆AlicexxO96:2011/9/17(土) 00:00:23 ID:yQM7sYVCM6
じゃあ自分は嫁ごう
はい、そんな事言ってる場合じゃないですね
すみません凄い忙しい…言い訳乙過ぎますね
忙しいのにスレ立てんじゃねぇ!と言いたい方もいるかもです。最もです
明日、頑張って更新致します
申し訳ない……
72: 名無しさん@読者の声:2011/9/17(土) 00:01:59 ID:j/7oWVUdTU
まったりいこうぜ
つC
73: 名無しさん@読者の声:2011/9/17(土) 03:30:15 ID:/W08sWJM1I
ゆっくり、自分のペースで行こう。
無理はよくないからね。
74: 名無しさん@不思議の国:2011/9/17(土) 22:51:21 ID:.P9Ds9FMzQ
チェシャ「ボクが…」
チェシャ「ボクが何をしたってんだよぉ…!」ブンッ
猫はその振り上げた小さな拳を
そこにはえているだけの、何の罪もない木に叩きつけました
叩きつけようとしました
チェシャ「…う…?」
木の幹に当たったはずのその手に、痛みはありませんでした
75: 名無しさん@不思議の国:2011/9/17(土) 22:55:42 ID:.P9Ds9FMzQ
猫にははじめ、今の出来事を理解する事が出来ませんでした
チェシャ「は…?」
事実は至極単純で
猫の手は、木をすり抜け空を斬ったというだけの事
見たら猫の右手はうっすらと透けていました
チェシャ「…は……は…はっ…」
頭がどうかなりそうで
呼吸の仕方すら分からなくなってきました
76: 名無しさん@不思議の国:2011/9/17(土) 23:00:16 ID:2RxliD3ePc
チェシャ「ひひ…」
チェシャ「ひひひっ」ガクガク
チェシャ「そうかいこういう事かよ存在が無くなるって!」
チェシャ「そこまでボクに消えて欲しいのかよこの世界は!」ブンッ
振り下ろした左手も、やはりその木に当たる事はありませんでした
ゆっくり、でも確実に
チェシャ「消えたくない…消えたくないよぉ…」
猫の体は消えていきます
77: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 01:22:12 ID:3dwiETMrNI
チェシャ「……」
猫は抗う事を止めました
自分の体は、目を凝らせば見える程度
意識は朦朧として
ぼんやりとそこに座っていました
チェシャ「……」
猫は考えていました
自分が居なくなったら、何かこの世界は変わるのだろうか
変わればいいな
出来れば、ボクが消えた事によって
チェシャ「…変われば…いいな」
78: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 01:31:43 ID:2RxliD3ePc
猫の体をふんわりと、優しい何かが包むような
消えていく体を包み込む、不思議な感覚が
女王「…間に合ったかしら」
チェシャ「……ぁ」
それは、我らがハートの女王様
不思議の国の人々が愛し愛されるべき御方
勿論、アリスを除いて
女王「さっきの裁判所の事が気になって、探してたのよ?ねぇ子猫さん」
女王は優しく優しく撫でるように、猫に語りかけます
79: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 01:47:16 ID:3aE7tu1jnQ
チェシャ「あ…あぁ…」ギュウ
女王「怖かったのでしょう?もう、大丈夫だから」
そう言って猫の体を抱きしめるように
月並みな言葉だけれど、本当に心が洗われるような感じが
そして体を包む女王の暖かさが
誰かと触れたのはあんまりにも久しぶりだったので
チェシャ「…う…ぁぁ…」ポロポロ
枯れたと思っていた涙が、また零れだしてしまいました
気付けば猫の体は、ちゃんとそこにありました
80: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 12:42:42 ID:sGskfbDDd6
女王様の優しさに泣いた
つC
81: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 16:57:03 ID:uBwTrONEwQ
本編にちゃんといるあたり消えてはないんだろうけどやっぱり感動
下がってるのが許せないC
82: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 22:32:29 ID:MmO2itk04I
SS板からしばらくお暇してたら番外編だと!?
本編大好きだったから嬉しい!!
毎日wktkしながら待つよ!!
83: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:13:30 ID:3dwiETMrNI
チェシャ「…ぁ…わ…!!」
女王「大丈夫ですからね…あなたはここに居て、いいんです」
チェシャ「あ…ああ…!」ギュ
チェシャ「ボクは…ボクはここに…!」
チェシャ「ここに居るんだ…!」
女王「えぇ、あなたは確かにここに」
女王「私の傍にいるんです」ニッコリ
それは本当に魔法のような
ずっと猫が聞きたかった言葉
84: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:20:55 ID:XXyIM9TlNE
チェシャ「なんで…なんでボクを…!」
女王「やけに裁判所が静まっていたもんですから」
女王「ちょうどあなたが被告人席に居た時でして」
女王「一部始終を、見せていただきました」
チェシャ「ぁ…」
女王「『存在』を献上する、と?」
チェシャ「う、ん…アリスの意思とかって…」
女王「そう…」
85: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:27:18 ID:3dwiETMrNI
チェシャ「でも!でももう平気なんだよね!?
ボクは存在を無くさなくてすんだんだよね!?」
女王「…そんな事は無いわ」
チェシャ「で、でもほら!
ボクの体が元に戻って…」
女王「私があなたにかけた魔法は『あなたの心の傷を癒やす』もの
どういう事か分かる?」
チェシャ「…??」
女王「アリスへの献上はね、精神が弱まっている時に急速に進行するみたいなの」
チェシャ「…はぁ…」
86: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:32:41 ID:49xkdw3Uyk
女王「あなたはさっきまで、絶望に近い精神状態だったの」
女王「だから献上が進行し、あなたは勢い良く消えていってたの」
女王「だからあなたの心の傷を癒やした
献上を止める訳にはいかないの、アリスの為だもの」
チェシャ「…そっか」
チェシャ「ボクは、また、消えちゃうのかい…?」
恐る恐る、女王に尋ねます
87: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:39:40 ID:XXyIM9TlNE
女王「大丈夫、あなたの心が満たされている限り、消える事はないし」
女王「そしてあなたは、もう二度と独りきりにはならないんですから」
チェシャ「……?」
意味を理解する前に、女王が口を開きます
女王「ねぇ、チェシャ猫
私と、お友達になりましょう?」
チェシャ「……へっ?」
この瞬間、猫はついに独りじゃなくなりました
88: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:53:42 ID:EXtZ5v8wjc
女王「アリスの意思により献上した者同士、きっと素敵な…」
チェシャ「…あ、ああぁの!!」
女王「?」
チェシャ「…ボク、と?
ボクと友達…?」
女王「えぇ、あなたとお友達」
女王「困った時は助け合い、哀しい時は慰め合い、嬉しい時は歌い合う」
女王「…あなたの、お友達」
女王「…って、あら?
また泣いているの?」
89: 名無しさん@不思議の国:2011/9/18(日) 23:57:45 ID:.P9Ds9FMzQ
女王「あ、嫌なら構わないのよ?」
嫌なもんか。多分涙はこれで枯れるはずだ。後は、
女王「…ほら、私の愛しいお友達?
素敵な笑顔を見せてちょうだい?」
そう、ボクは笑って笑って、誰かを幸せに
あぁ、今日はなんて素敵な日なんだろう
チェシャ「うん!」ニンマリ
90: 名無しさん@不思議の国:2011/9/19(月) 00:03:44 ID:LKWhokV37M
猫は夢を見ていました
チェシャ「……」ムクッ
それはとても懐かしい、優しい夢でした
チェシャ「……ふぁ」
不思議の国の目覚め
新しいアリスの誕生を意味する「それ」
もう女王はいないけれど
猫はまた笑って
でも決して、独りではありませんでした
チェシャ「…おはようみんな」
愛する不思議の国の全てへ
チェシャ「リメンバー・アリス!」
チェシャ「リメンバー・アリス」
〜fin〜
91: ◆AlicexxO96:2011/9/19(月) 00:10:09 ID:49xkdw3Uyk
ふ〜
これにてチェシャ猫の過去編はお仕舞いです
最後調子にのって上げていますwお許しを
チェシャ猫は書いていて本当に楽しいです
ですが、皆さんに愛されてるキャラなようなので少々緊張もしつつ、なんとか書き終える事が出来ました!
一々言っていきますよ!
ありがとうございました!
更新ペースも遅く、稚拙な文であったにも関わらず支援して下さった方々
最後まで見ていただいた方々に心より感謝しております
92: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 00:13:06 ID:QDRLac3J5I
やっぱりチェシャちゃんは笑顔が似合う!
他の番外編なんかも…チラッ書いてくれたりすると…チラチラ
嬉しいなーなんて…チラチラッ
93: ◆AlicexxO96:2011/9/19(月) 00:24:29 ID:LKWhokV37M
>>50
自分はうそこメーカーの診断によると、フレンチキスの天才らしいです
凄いどうでもE情報です
>>51
支援おおきにです
>>52
今は亡き公爵夫人です
アリスについては一応そういう設定にしてます。深くは触れませんでしたが
>>53
わぉ!
あんなダラダラ長いだけの本編をよんでいただきありがとうございます!
94: ◆AlicexxO96:2011/9/19(月) 00:27:50 ID:hZatukS3eA
>>72>>73
更新ペースくらいしか誇れる部分がなかったですから、1日開いたのは申し訳ないです
支援ありがとうです!
>>80
安心安定の女王様です
>>81
番外編ですから結果は予想できていたかも知れませんね
それでも感動していただいたというのはやはり自信になりますねっ!
>>82
SS板にお帰りなさい!
そして支援ありがとうです!
>>92
みんな笑顔が一番です!
次書くとしたら鷹君のお話でしょうか…
最近忙しいので途中で未完庫に行ってしまうかもですが…
いやはやレス返ほっぽりだして申し訳ない
それでは皆様、今日も良い夢を
おやすみなさい
95: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 00:28:16 ID:paVuB/pT3E
涙がとまらへん
なんやのこの子…愛おしい
わ、私だって、チェシャちゃん大、大、大、大ッ好きなんだからねッ!
96: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 11:35:59 ID:gvrCGm2xHk
相変わらず素晴らしい終わり方だ・・・
壮大だしタイトルのセリフだし
乙!!
97: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 19:20:14 ID:FFg93HKdkY
歪みではビル好きだったけどリメンバー・アリスで猫好きに移動した
スレ主天才!!!!
フレンチキスも(笑
98: ◆AlicexxO96:2011/9/19(月) 23:16:43 ID:49xkdw3Uyk
こんばんは
まだチェシャ編の余韻が残り、新しいのが書き始められませんわははw
構成だけでも練りたいので少し時間をいただきたいです
「鷹君と白兎ちゃんの馴れ初め」ということで、全く裏設定なんて考えてませんでしたからw
どうかお許しをm(_ _)m
>>95
相変わらずのチェシャ猫人気に嫉妬です
最後までご覧いただきありがとうございました
できればこれからもご贔屓にw
>>96
いい終わり方、であれば良かったです
オチだけは綺麗に、と意識はあったのでそう感じていただければ幸いです
>>97
天才だなんて自分には勿体ない御言葉!
歪みでは帽子屋が好きな1ですw
それでは失礼いたします
今日も良い夢を
99: 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 19:54:24 ID:uBwTrONEwQ
いつまでも待とうじゃないか
本編からきました
SSとしては勿論1の雰囲気も大好き!C
100: 名無しさん@さり気なく100をゲット:2011/9/22(木) 23:24:00 ID:hZatukS3eA
透き通るような青の中
浮かんで行く一匹の魚
死んでいる訳ではなく、ただ緩やかな流れにその身を任せていただけ
銀色に光るその体におりた影
体を鷲掴みにした少年の手
水飛沫を上げ、空に舞い上がる
鷹「やりぃ!」バサッ
透き通るような青の中には、沈んで浮かんで弾けるだけの無数の泡だけが
少年は背中の翼で、ぐんぐんと空を目指す
101: 名無しさん@不思議の国:2011/9/22(木) 23:38:10 ID:2RxliD3ePc
透き通るような白を纏う少女
その手に摘み取ったマーガレットの花を
その花弁を一枚、一枚
そっとつまんで切り離す
会える、会えない
会える、会えない
愛するアリスに会える、会えない
でも最後の一枚になるのが怖くて、空へと放り投げてしまって
白兎「……」ポフッ
自らの体も、花畑に放り投げる
そんな一羽の鷹の少年と
一羽の兎の少女のお話
はじまり、はじまり
102: 名無しさん@不思議の国:2011/9/22(木) 23:58:00 ID:hZatukS3eA
ドードー「おいこら坊主
急に水に飛び込むの止めろっつったろ」
鷹「ん?あ、ごめんごめん」バサッ
鷹「んなことより見てくれよこいつ!
生きが良いの捕まえたろ!?」
ドードー「あー?おめぇさん鷹の癖に魚なんか食うのか?」
鷹「俺じゃないさ。こいつは弟達の分」
103: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 00:06:33 ID:SreLzOfR6w
ドードー「弟?」
鷹「最近生まれたチビ共さ」
ドードー「へぇ、良い兄ちゃんじゃねぇか」
鷹「っつう訳で俺は急いでんだ
おっちゃんの説教聞いてる程暇じゃないんでね!」バサッ
ドードー「最後に憎まれ口叩きやがって」キコキコ
そこは鳥達の住む水の街
不思議の国を流れる大きな川から水を引いた
更に言えば、水を引きすぎてほとんどが水没してしまった、水鳥達の安住の地
104: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 00:26:53 ID:3dwiETMrNI
鷹の少年の住処は、そこから川を越えて少し北へ
山が削られ、崖になった
翼でも無い限りは立ち入る事など出来ないような、そんな所に
可愛い弟達は、お腹を空かせて待っているでしょう
鷹「待ってなよぉ!
すぐ帰るからな!」バサッ
大きく翼を広げ、住処へ一直線
105: チェシャ猫ファン:2011/9/23(金) 07:10:05 ID:6F2gnjkNdY
ぅぉぉ、支援だぁぁ!!
オレもアリスの世界行くために井戸探して来る!!←←
106: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 07:54:54 ID:yr6EEq7SPg
>>105
うちの井戸でよければ…
107: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 13:15:16 ID:.a7SW4zGQQ
支援!
108: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:04:24 ID:2RxliD3ePc
鷹「お待たせぇ!」バサッ
弟「兄ちゃん!」
弟「お帰り兄ちゃん!」
弟「ご飯くれるの兄ちゃん!?」
鷹「おぅ、飯の時間だ!
ほぐしてやるから待ってな」
弟「待ってる兄ちゃん!」パタパタ
弟達にあげる魚を崖の岩の上に
もう片方の手で、目に掛けたゴーグルをずり上げます
飛んでいるときに風が痛くて目が見えない、ということで買って貰ったゴーグル
古ぼけてはいますが、少年はいつ何時も手放しはしませんでした
109: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:17:29 ID:49xkdw3Uyk
弟「兄ちゃんカッケー!」
弟「ゴーグルあげた兄ちゃんカッケー!」
鷹「よ、よせよ!
見せ物じゃねぇっつの」チマチマ
鷹「ほれ!一丁あがりだ」ポイッ
弟達「ご飯ー!!」パタパタ
鷹「喉につまらせんなよー」
少年の一番大事な存在は、この弟達
可愛くって可愛くって、仕方がありませんでした
ある出会いまでは、ですが
110: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:23:52 ID:49xkdw3Uyk
弟「ねぇ兄ちゃん!」
鷹「ん? なんだ、まずかったか?」
弟「おいしいよ!」
弟「そうじゃなくてね?」
弟「お空を飛べるってどんな気持ちなの?」
鷹「……はぁ?」
弟「兄ちゃん飛べるじゃん!僕達飛べないじゃん!」
弟「飛んでる時ってどんな気持ちなの?」
弟「教えて!」
鷹「……んー」
少年にとって、飛べる事が当たり前でした
だって鷹ですもの
だから弟達に言われるまでは、そんな事考えた事すらありませんでした
111: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:31:56 ID:XXyIM9TlNE
鷹「んー、わかっかなこれ…」
弟「教えて!」
鷹「…なんかさ、ふわふわするんだよ!」
弟「ふゎふゎ?」
鷹「そりゃちょっと翼が疲れっけど」バサバサ
鷹「風が体を包んで勝手にどこまでも連れてってくれて…」
鷹「手も足も風の中にほっぽりだしてさ」
鷹「まさにフリーダム!というか、なんつーか…」
弟「ふりーだむ…!」
弟達は揃って目を輝かせます
112: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:37:52 ID:XXyIM9TlNE
その弟達の反応は、どんどん鷹の少年を得意にして行きます
鷹「へへっ、まぁあれだ
お前らもそのうち…」
弟「何が見えるの!?」
鷹「ん?」
弟「飛んでたら何が見えるの!?」
弟達は未だ、この崖の住処から出た事がありません
ここから見えるだけの世界しか、弟達は知らないのです
鷹「何だって見えるさ
ここには無い物なんて無いんだ」
鷹「お城だって湖だって、花畑だって見えるぜ?」
弟「花畑?」
113: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:41:07 ID:2RxliD3ePc
弟「花畑、ってなあに?」
鷹「花畑も知らねーのか?
そりゃあそこら中に色とりどりの花がだな…」
弟「花?」
鷹「そう、花」
弟「花ってなあに?」
鷹「……取ってきて見せてやるよ」
説明するのが、面倒くさくなったようです
114: 名無しさん@不思議の国:2011/9/23(金) 22:46:53 ID:2RxliD3ePc
弟「ほんと!?」
鷹「あぁ」ポリポリ
鷹「なんつーか花なんて、女しか興味ねぇだろうから恥ずかしいな…」スッ
愚痴をこぼしながら、ゴーグルをおろす
鷹「まぁ流石に花位知らねーと困るだろうからな!」バサッ
崖を蹴り、飛び立ちます
体を風に預けてふわふわと、目指すはお花畑です
115: ◆AlicexxO96:2011/9/23(金) 22:59:38 ID:.P9Ds9FMzQ
今日はここまでにしようかと
いやぁ書き溜めが無いと、手探りで書かないといけないので辛いですw
明日、我らがヒロイン(?)白兎ちゃんの久しぶりの登場の予定です
>>99
ありがとうございます
自分の雰囲気も好きなんて照れますね…フヒヒwww
>>チェシャ猫ファンさん
行ってらっしゃいませ!
ただ井戸から落っこちても責任は負いませんよっ
>>106
自分の家の井戸に人が落ちてるとかホラーですよ冗談じゃないですよ…
>>107
支援ありがとうございます
それではこれで失礼します
皆様今日も良い夢を
おやすみなさいませ
116: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 06:49:14 ID:55nATxUWV6
ついに白兎たんが…
つC
117: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 19:33:33 ID:uBwTrONEwQ
>我らがヒロイン
残念、俺のヒロインは山鼠ちゃんだ
本編で不遇だった癖に鷹君普通にかわいいんだけど
118: 13:2011/9/24(土) 20:25:10 ID:6Y1QddFcCQ
鷹くんかわぇぇ(〃ω〃)
本編でも鷹くんが大好きでしたつCCCCCC
119: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 01:28:17 ID:foOqgdR6CA
チェシャ猫好き!
でもみんな好きだよちゅっちゅ!
つCCCCC
120: ◆AlicexxO96:2011/9/25(日) 21:12:32 ID:XXyIM9TlNE
>>116
ついにあの白兎ちゃんがベールを脱ぎますよ…!
無駄にハードルあげてますよ…!w
>>117
実質物語上のヒロインも山鼠ちゃんでしたしね
タイトルだけは陽の目を浴びれている白兎ちゃんです
>>118
鷹君結構悪い子風に書いたつもりでしたけどねーw
主人公撃ち殺されたの見てざまぁみろとか言ったり
あ、リクエストありがとうございました!テンポは悪いですが最後まで頑張りますんでっ
>>119
支援おおきにです!
チェシャは相変わらず愛されてます!羨ましいっ
121: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 22:54:33 ID:GCS/FxHpsY
「白兎ちゃんが」「脱ぐ」って見えてワッフルしかけたけど比喩か…
122: 名無しさん@不思議の国:2011/9/25(日) 23:51:24 ID:XXyIM9TlNE
兎の少女は色とりどりの花に埋もれ、眠っていました
周りには散らばった花びらの無いマーガレットの花達が
アリスを思う数だけ、散らばっていました
白兎「……」スゥスゥ
白兎「…ア…」
白兎「…リスゥ…」
心地良い風が、花畑を吹き抜けて行きます
123: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 00:19:11 ID:yQM7sYVCM6
鷹の少年は戸惑いました
自分が花畑に立ってもいいのかと
そこにはまるで天使のような少女が眠っていました
真っ白な姿、愛らしい寝顔
少年には少なくとも天使のように見えました
鷹「う…へぇ…」
こんな汚らしい格好の自分が、こんな綺麗な女の子の傍に立つことすら
少年には罪な事のような気がしました
124: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 00:43:10 ID:yQM7sYVCM6
鷹「…うん、さっさと花摘んで帰ろ…」ボソ
白兎「…ん…う?」ムクッ
鷹「」ビクッ
白兎「…えと、えと?」
鷹「ああああれおこしちゃった??
いややや別にんなつもりなかったんだけどさ」アセアセ
白兎「え…と?
あ、私もしかして寝てました?」
鷹「へっ?あ、うん!寝てました!はい!」
白兎「…そでしたか
あは、いやぁちょっと疲れてるんですかね?」
白兎「もう帰らなきゃ
あ、起こしてくれてありがとうございました!」ニコッ
鷹「ふぁいっ!?」キューン
125: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 00:53:21 ID:LKWhokV37M
白兎「あんまり遅いと女王様に叱られますんで
それじゃあ鳥さん」ペコッ
鷹「あ…その…まっ!またな!」
白兎「…?」キョト
白兎「…あ、はい!また!」タッタッ
鷹「…へ…へ…」
この胸の高鳴りは何でしょう
まぁ、言うまでもありませんでしょうけど
気持ちが舞い上がった鷹の少年は
体をも舞い上げ、凄い速さで住処に飛んで帰りました
126: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 01:04:18 ID:49xkdw3Uyk
弟「兄ちゃんお帰り!」
鷹「おうただいま!」
弟「兄ちゃんなんか嬉しそう!」
鷹「そうかぁ?別にんな事ねぇけど」
弟「兄ちゃんお花は!?」
鷹「お花?」
弟「きれいなお花!」
鷹「いやぁ、俺今日花なんかよりもずっと綺麗な物見つけちまった」
弟「よく分かんないけどお花は?」
鷹「あ、うん完全に忘れてた」
弟「……」
127: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 01:13:41 ID:XXyIM9TlNE
鷹「また…また会える…かなぁ」
弟「兄ちゃん?」
別れ際にしたあの言葉は
「また会おうね」って、そういう意味ですから
きっとすぐにまた会える、はず
密かにそう願いながら、鷹の少年はまたゴーグルを
ぐっと右手で額までずり上げました
128: ◆AlicexxO96:2011/9/26(月) 01:20:14 ID:Nl1BkT2ffc
短いですが今日はここまで、なんだけれども
むむ…自分今までこういう話書いた事無かったので、だいぶこの話は雑になると思います
というか、もうなってるかと思いますw
四位!!しつこく残り続けていますw
こんなsage進行の蛇足スレを見ていただけるだけでもありがたいのに
投票までしていただいて本当に嬉しい限りです
これからもどうかよろしくお願いします!
それじゃあ皆様良い夢を
おやすみなさい!
129: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 01:27:33 ID:ORGaFaQ3qo
この調子で続けてほしい!おやすみノシノシ
130: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 18:21:35 ID:gvrCGm2xHk
4位おめでとう!支援支援!!
1は名鑑申請しないんですか?
というかしてほしいな・・・なんて
131: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 22:05:43 ID:.P9Ds9FMzQ
案外その日はすぐにやって来ました
弟達に今日こそは花を見せてやる、と約束して
内心またいるんじゃないか、という淡い期待と共に花畑に向かったのです
鷹「……!」ビクッ
半ば諦めぎめとは言え、会うつもりで来たのに
実際に居るとなると
何というか、もの凄く緊張してしまいました
白兎「…あ!こんにちは鳥さん!またお会いしましたね!」
今日は向こうから、声をかけてきました
132: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:05:20 ID:49xkdw3Uyk
鷹「…そ、そのっ」
白兎「はい?」
鷹「鷹!」
白兎「…たか?」
鷹「俺の、俺の名前!鷹ってんだ、けど…」
白兎「鷹さん、ですか
あ、自分は白兎。白兎と申します!」
鷹「し、ろ兎…」
白兎「はいっ!」ニコッ
鷹「……」ビクッ
何なのでしょう
この少女の笑顔を見る度に、背筋に走る電気のような感覚は
昨日から覚えのある胸の高鳴りは
それらは鷹の少年を、優しく優しく狂わせていきました
133: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:25:06 ID:Nl1BkT2ffc
鷹「その…何やってんの? こんな所でさ」
白兎「え?えへへ、門限までまだ時間がありますから、少し花占いを」
鷹「花、占い…?」
白兎「花占い、知りませんか?
こう、お花を摘んでですね」ビッ
白兎「花びらを一枚ずつ抜いていくんです」
白兎「好き 嫌い 好き 嫌い、って」ピッピッ
鷹「へぇ…なんか、よく分かんねえけど…」
白兎「まぁ、男の子には理解できないかもですよね…あは」
134: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:51:54 ID:Nl1BkT2ffc
白兎「そういう鷹さんは、どうしてここに?」
鷹「俺?……あ、花」
白兎「花?」
鷹「その、花摘みに来たんだ」
鷹の少年は兎の少女と
少しの間でしたけど同じ時を過ごしました
鷹の話にも兎は興味津々でその長い耳を傾けてくれていました
楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくもので、気付けばもう夕暮れ
少女は帰る支度を始めました
135: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 00:10:29 ID:LKWhokV37M
鷹「も、もう帰んの?」
白兎「はい!女王様が心配しちゃいますから」
鷹「…な、前も言ってたその女王様ってさ…」
白兎「そですよ!我らがハートの女王様です!」
鷹「え…と、知り合いか何か…?」
白兎「女王様ですか?
お母さんみたいなものだと、思ってますけど…」
鷹「…うへ…」
少年は凄い子を好きになってしまいましたようです
136: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 00:19:18 ID:3aE7tu1jnQ
白兎「という訳で!また!」ブンブン
鷹「え?…あ…あぁ!またな!」
また会おうね、と
残念だけど今日はここでお別れ
気を取り直して、今日こそは忘れずに
弟達の為、そこらの花々を引っこ抜いて
ゴーグルを下ろし、地面を蹴っ飛ばします
137: 13:2011/9/27(火) 00:30:41 ID:qHYZT.3cXU
鷹くんが今からどうやって嫌われるか楽しみすぎる(〃ω〃)
楽しみにしてますつCCCCCC
138: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 07:11:51 ID:3aE7tu1jnQ
兎の少女に教えて貰った花占い
試しに一枚の花びらをつまんで
鷹「好き 嫌い 好き 嫌い…と」ピッピッ
鷹「あり…?」
鷹「……もう一本」ポイッ
弟「兄ちゃんお帰り!」
鷹「おうただいま」
弟「お花!」
鷹「ほれ!」
弟「…結構地味だね兄ちゃん?」
鷹「花びら全部抜いたしなぁ」
弟「なんで!?」
139: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 20:46:41 ID:uBwTrONEwQ
弟君たちがお花を見える日はくるのか...
C
140: 名無しさん@不思議の国:2011/9/29(木) 00:15:55 ID:yQM7sYVCM6
>>129
うーむ…こんなのでいいのか未だ不安はありますのん…
読んでくれてる人がいる限り頑張りますけどね!
>>130
自分が載っていいのか不安w
試しに明日にでも申請してみます
>>137
結構なドS発言入りましたよwww
支援ありがとうございます!
>>139
来ないです(キッパリ)
支援ありがとう!
えと…最近忙しくて、話の流れもしっかり定まっておらず更新できておりません
本当に申し訳ない…
明日!明日やる!!
明日頑張るから許してください!!
明日やろうは馬鹿野郎です、が!
時間的には今日、になるのでセーフの筈ですw
どうかお許し下さいませ…m(_ _)m
141: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:09:56 ID:.P9Ds9FMzQ
それから二人は毎日のようにそのお花畑へ
鷹の少年の気持ちはどうであれ
二人は誰から見てもいいお友達で、ありました
そんな毎日の繰り返しの中、少しずつ少しずつ恋心を募らせながら
少年は小さな違和感を感じ始めました
鷹「…アリス?」
白兎「はい! アリスです!」
142: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:18:44 ID:EXtZ5v8wjc
鷹「…何それ?」
白兎「? 知らないんです?」
兎が話題に出した「アリス」という言葉
鷹「誰? 知り合いかなんか?」
白兎「いえ!まだ会った事はありませんが!」
今思えば、それが全ての元凶
鷹「何だよそりゃ」
白兎「全部女王様が教えて下さったんですけどね!」
白兎「きっと素敵な人ですよぉ…」
何故か恍惚とした表情
あぁ、こんな顔も良いな、なんて考えながらも
肝心の話もしっかりと聞いていました
143: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:25:17 ID:Nl1BkT2ffc
白兎「知らないんでしたら」フフン
白兎「私が教えて差し上げますっ!」ピョコ
彼女は得意そうに耳を揺らします
なんでもそのアリスと言う少女は、この世界の創造主だとか
自分達はアリスと遊び、アリスを育む為に創られたとか
狂信者めいた事を少女は語り出したので
少年はあまり面白くありませんでした
144: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:32:34 ID:LKWhokV37M
まず言っている事もいまいち理解できませんし
だいたい少年は人間が嫌いでした
人間からしたら自分は狩りの対象、空飛ぶ食糧としか見られていませんし
なにより子供心に、自分の好きな子が知らない誰かの自慢をしているのが嫌で嫌で仕方無かったのです
誰かに取られてしまったような、そんな感じがして悔しかったのです
145: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:44:36 ID:3aE7tu1jnQ
そんな日が毎日のように続いたから
ついに少年は口を開きました
鷹「…もういい」
鷹「もう、いいってアリスの話は」
白兎「…へ?」
鷹「もうそんな、嘘っぱちの話なんか止めろよ」
空気が凍ります
少女は真っ赤な瞳孔を開いて固まり
その沈黙は、長く続いたように感じました
146: 名無しさん@読者の声:2011/9/30(金) 23:50:20 ID:nJMzfKgh/E
こっそりしえん
147: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:24:54 ID:u.qZdwGW4Q
白兎「え…え…?」
鷹「……」
少女は、少年の間違いを正してあげるように問い直します
白兎「…う、嘘っぱちって…何、ですか?」
そんな反応に微かな苛立ちを覚え、刃向かうよう口を開きます
思えばそんな気持ちを兎の少女に向けるのは初めて
鷹「嘘っぱちは嘘っぱちだ、訳分かんねぇ」
148: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:39:17 ID:u.qZdwGW4Q
鷹「俺達はその見たことも聞いたこともない奴の為だけに生きてるとか…」
白兎「だって…だってホントですもん!」
二人の意地は折れることなく
それは少年にとって、とても辛い大喧嘩
大好きな少女の大好きな人を貶す為の喧嘩
本当はそんな事したくない、というのは多分嘘
所詮は子供です。ただ好きな子が誰かに取られるのが嫌なだけ
149: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:44:56 ID:klZmCv3cl2
白兎「女王様が…女王様が言ってたんですよ!?」
鷹「じゃあその女王様も嘘吐きなんだろ!
信じられる訳ないじゃん!アリスなんている訳がっ!」
パンッと乾いた音は、少年の頬から
少年はすぐ理解しました
というより、こうなる事は言う前から、なんとなく分かっていました
150: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:53:36 ID:ltP/Ll0.T2
けれど、やるせなさが一気に胸を包み
情けなくも涙が目から溢れてしまいました
気づけば向こうも、目の周りまで真っ赤に腫らして此方を睨み付けていました
白兎「…嘘じゃ…ないですもんっ…!」グスッ
鷹「……」
譫言だ。妄言だ。戯れ言だ。
そう言い切ってしまえばどんなに楽でしょう
分かっています
これ以上言える訳がない
少女を泣かしておいて更に追い討ちをかけられる訳がない
どちらにしろ涙で視界がぼやけて、ちゃんと喋れる気もしないですし
151: 名無しさん@読者の声:2011/10/2(日) 01:00:13 ID:0xGhRsTZCU
鷹…
確かに好きな子がそんなことばっか話してたらいやだよね
こっそり支援
152: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 01:08:52 ID:u.qZdwGW4Q
白兎「……帰ります」スッ
泣き止んだかと思えば立ち上がり、少年に背を向ける
鷹「…あ」
白兎「…もう、あなたとは会いたくないです」
鷹「…ぁ」
白兎「…嫌いです、だいっきらい」タッ
鷹「…ぅ」ジワァ
せっかく泣き止んだのにまた目頭が熱くなって
少年には帰る以外の選択肢はありません
弟達に顔を見られないよう、グッとゴーグルを目に下ろして
鷹「…う…くぅ…」バサッ
住処に着く頃にはゴーグルの中は文字通り涙で溢れていました
153: ◆AlicexxO96:2011/10/2(日) 01:16:13 ID:6ATZQoPsn.
と言うわけで今日はここまで!
あと二回に分けて終わらせます多分!
こう見たら白兎ちゃんちょっとクレイジーな悪役だね!良い子なんだよ本当は! 多分!w
>>146
こっそり支援感謝
ありがとう…!
>>151
ありがとうです!
なんか書いてたら鷹君に愛着湧いてきたのです
数少ない悪役キャラ?として考えたのにおかしいなーw
さぁもう1時です!自分はもうおねむの時間です
また明日頑張って来ますね
それではよい夢を
おやすみなさい
154: チェシャ猫ファン:2011/10/2(日) 19:00:08 ID:NvGMdMA3eI
追いついた!!!
やはり白兎可愛い…
支援!!!
155: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:18:31 ID:bWHnpuYhps
それからは今までが嘘のように
2人が会う日はぴたりと無くなりました
鷹「……」
勿論後悔はあります
悔やんでも悔やみきれない程に
本当に言うべきだったのだろうか
正解はどうであれ、少年は大好きな少女との確かな繋がりを、自らの手で断ち切ってしまったのですから
弟「…兄ちゃん」
鷹「……どした」
弟「元気ないね…」
鷹「…うん、無い、な」
156: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:26:28 ID:uBvkOa71RM
弟「……」
この子達はどう思うだろうか
そのアリスの話を聞いて弟達はどう思うんだろうか
鷹「なぁお前ら」
弟「…?」
鷹「もし、もしさ」
自分達は誰かの為に生かされてるとしたら、と言う前に
それは突然、脳を貫いたように
鷹「…!?」ビクッ
『アリスが帰ってきたよ』
声が聞こえた訳ではなくて
もっと直接頭に刻みつけられた、そんな感覚が少年を襲いました
157: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:37:24 ID:klZmCv3cl2
鷹「…な…に、これ?」
弟「ねぇ兄ちゃん」
鷹「…え? あ…」
弟「アリスって、だあれ?」
鷹「!?」
鷹「お前らも、聞こえたの?」
弟「?? 兄ちゃんが喋ったんじゃないのー?」
鷹「ち、違うぞ? 俺じゃ…ない」
弟「じゃあ今のなあに?」
本当にそれはこっちが聞きたいと言いたいところでしたが
少年は幼いながらも必死で考え、一つの仮定に辿り着きました
158: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:43:33 ID:bWHnpuYhps
「アリスは本当に居る。そしてこの国に帰ってきた」
「そしてその事が恐らく、全ての住人達に伝わった。アリスはそれ程の存在である」
少年にとって、一番認めたくない想像
それは全部白兎の言った通りでしたから
嘘っぱちだと、そう吐き捨ててしまった、少女の空想そのままでしたから
鷹「…っ…」グッ
少年はまたゴーグルをずり下ろす
それは少年が、空へと飛び立つ合図
159: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:51:26 ID:GYH9D2.JxU
鷹「……」スッ
弟「兄ちゃん?」
鷹「…行ってくる」
弟「…どこに?」
鷹「アリス、捜してくる」バサッ
この目で確かめてやる
本当にいたのなら、その時はその時だ
ついでに白兎に居場所を教えてやろう
あんなに会いたがっていたもの
少年は風に乗り、アリスを目指す
160: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:54:39 ID:mLQbycA2bc
人探しは得意のつもりでした
不思議の国一の視力をもってすれば、すぐに見つけられるだろうと思っていました
鷹「…どこにもいねぇじゃん」
鷹「…上から見下ろすだけじゃまぁ、無理か」バサッ
少年は森の中へ
小鳥達なら何か知っているかも知れない
161: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 22:58:35 ID:mLQbycA2bc
鷹「なぁお前ら!」
「! 鷹!鷹!」
「どうした鷹!」
鷹「アリス、来たの知ってるか?」
「知ってる! なんかビビビッときたから!」
「僕もビビビッときた!」
ここまではやはり想像通り
鷹「じゃ、誰かさ! アリスの居場所知ってる奴はいねぇか?」
「知ってる?」
「知らなーい」
「ボクも」
「知ってるよ?」
鷹「マジか!?」
162: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 23:10:32 ID:klZmCv3cl2
「東の森の井戸で見つけたって仲間が!」
鷹「東の森ってあれか…
年がら年中大雨降ってる…」
「その向こうの森だよ!」
鷹「……遠」
遠いけど行かない訳にもいきません
そこから白兎のいる城までなら其処まで遠くはありませんし
鷹「ありがと!」バサッ
翼を震わせ土を蹴る
出来るだけ早く、早く
まずは一つ目の森、遠回りする暇はありません
163: 名無しさん@不思議の国:2011/10/3(月) 23:19:02 ID:pVAPXBCwz2
その森は地形の関係上、土砂降りの雨が降り続いています
鷹は雨が嫌いでした
翼が雨を吸って重くなりますから
それでも、森を回り込むよりかは幾らか早いでしょう
ずぶ濡れになりながらも、ゴーグルのおかげで、視界はしっかり開けています
最後の木々を抜けた途端、嘘のように雨は止みました
鷹「…うー」ブルブルッ
鷹「風邪ひくっつの」バサッ
アリスの所まで、あと少しです
164: ◆AlicexxO96:2011/10/3(月) 23:39:06 ID:saEChacEkQ
はい、初っ端ミスったあげましたお馬鹿な1です
鷹君編が終わったら恐らく自分のアリスのお話はお仕舞いです
次の更新で最後という事になるかなぁ…寂しいなぁ…w
せっかく番外編なんて書き始めたんですからもうちょっと書いても良かったんですけど
少々忙しいので更新があまりに遅くなりますから
もうリクエストはないですよねっ?
もうゴールしてもいいよねっ?w
それじゃ、多分次の更新は明後日です申し訳ない
またお会いしましょう
おやすみなさい
良い夢を
165: リクエストしたかった人:2011/10/4(火) 00:13:06 ID:K9qNJO3ZaM
(´・ω・`)
(´;ω;`)ブワッ
(´;Д;`)ウエェェェ
ペッ(#`;Д;´)====[支援の花束]))
166: リクエストしたかった人その2:2011/10/4(火) 07:31:38 ID:k7GYbIzq6E
壁|;`)っCCCCC
167: ◆AlicexxO96:2011/10/4(火) 20:55:12 ID:pVAPXBCwz2
いやはや、風邪引きましたズビー
寝込んでんのに追い討ちかけるかのように地震が来て焦っております1です
ふむー、リクエストしたい方がいらっしゃったようで!
AAに弱い1ですw
流石にチェシャ鷹二つで終わらすのは勿体無い気もするので
リクエストがあれば一つだけ、個人的に最後に相応しそうな奴を
ただテンポは全く保証できませんが…
>>165さんも>>166さんも、好きにリクエストして下されば、此方も喜んで書かせて戴きます!
明日、鷹君編は終わらせます
未練たらたらな1ですが出来れば最後までお付き合い下さいな
それでは、おやすみなさい
良い夢をー
168: 鷹ノリクエストした人:2011/10/4(火) 21:33:07 ID:G5WKvPJIR6
読みたい話ねぇ…
クマーと狩人と鷹くんが好きだからさ(´・ω・)
山鼠と男の話が読みたい←
169: 名無しさん@読者の声:2011/10/5(水) 18:52:31 ID:xi0PGfvP.2
リクエスト募集すんならあげなくっちゃ!
Ifストーリーでいいからチェシャと男の絡みを見たいな〜
だめなら自分も山鼠と男の話がいい
170: その2:2011/10/5(水) 19:07:37 ID:kKuGdwCUls
風邪大丈夫でしょうか?(・◇・)っ薬
地震びっくりしましたよね…
よろしければ、山鼠ちゃんと男さんのお話か、娘ちゃんの小話を読ませて頂きたいです
壁|◇・*)っCCCCC
171: 名無しさん@読者の声:2011/10/5(水) 20:41:01 ID:GHouc4qzko
ヤマネちゃんと男のその後知りたい!
CCCCC
172: リクエストしたかった人:2011/10/5(水) 23:11:38 ID:Bl2WODe2Ts
風邪、大丈夫ですか?
壁|ω・`)゙ゴソ…
壁|´・ω・`)゙っ[お薬]
四次元ぽk(ry|ωー`)))゙
壁|´・ω・`)゙っ[毛布]
壁|´ーωー`)っ[ネギ]
壁|+´ー∀ー`)っ[井戸]
地震も最近多くて、怖いですよね…
無理しちゃダメですよ〜
ゆっくり待ってますから
ゆーっくり
しっかり元気になってくださいな(*´ω`*)
リクエストしちゃってもいいなら
山鼠ちゃんと男さんが見たいです!
ずっと大好きですよーっ
ε=(っ`・ω・´)っ[支援][愛][幸せ]
173: ◆AlicexxO96:2011/10/6(木) 00:07:40 ID:u.qZdwGW4Q
>>168
脇役さんばっかりですやん!
鷹君のリクエスト、ありがとうございました
>>169
正直書いてみたいですね男とチェシャ!山鼠ちゃんが許さないでしょうけど!
>>170
地震めったに起こらない地方なので結構焦りましたー
風邪はもう平気です、ありがとうございます!
>>171
支援ありがとう!やっぱりその二人が多いのね!
>>172
お薬は先程飲みました。只今毛布にくるまっております
ネギは好きじゃないです
井戸は、うちに置く場所がないですw
大好きだって!
ありがとうございます!!
さて、はい。じゃ、リクエスト通りに最後は山鼠ちゃんと男君のお話で
とはいえ、舞台は人間界ですのでメルヘンチックの欠片もありません
そこはご了承下さいな!
174: 名無しさん@不思議の国:2011/10/6(木) 00:14:46 ID:mLQbycA2bc
ついたのは、東の更に東の森
北を向けば高いお城の先端が、木々の上から覗きこんでいました
鷹「さて、と」
森はとても広いですから
恐らく、アリスもそう遠くへは行っていないでしょう
目を凝らして、アリスを探し始めようとした、
その時でした
タンッと小気味のよい音は少年の足元から
それは、猟筒を構えた狩人
気づけば、少年の右の翼は少し赤く染まり
何枚かの羽が、ひらひらと飛び散っていました
175: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 19:58:58 ID:xi0PGfvP.2
寝落ちかしらん?
無理しないでねC
176: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 20:34:31 ID:2e0RyTQesk
っしえん
177: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 00:37:52 ID:W2StYRlO7.
鷹「…へ…!?」
余りに突然の出来事で、頭がうまく回りません
狩人「動くなよ、あと一発で仕留めてやるから」
鷹「ちょ、ちょっとタンマ!!」
狩人「…どうした」
鷹「落ち着いてって!
銃下ろして!話せばわかっから!」
狩人「悪いが、やっと見つけた獲物だからな
逃がしたくは無い」スッ
鷹「今それどころじゃねーんだって!」
狩人「獲物の都合など興味はないんだが」
鷹「今俺アリス捜してんだって!」
狩人「…」ピクッ
178: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 00:42:10 ID:6ATZQoPsn.
鷹「頼むよ、今は見逃してくれって…」
鷹「…いや後で撃たれんのもヤダけど!」
狩人「…そうか、やはりさっきの声は気のせいじゃ無かったか」
鷹「どうせあんたも会いに行くんだろ?」
狩人「……」
鷹「俺だって鷹とはいえ、見た目はあんたらと同じ人間じゃん」
鷹「撃ち殺した子供抱えてアリスに会いに行くきかよ?」
狩人「…む…」
179: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 00:45:36 ID:uBvkOa71RM
狩人「どこに…?」
鷹「! この森付近、だと思う!」
狩人「…情報料だ。見逃してやる」
鷹「悪いね!」バサッ
鷹「ひー、怖かったぁ…」
鷹「冗談じゃねぇっつの!」
先程の銃弾は運良くも翼を掠めただけですんだようです
まだ飛べる、アリスを探せる
体に鞭を打ちまた空へ
180: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 00:52:27 ID:6ATZQoPsn.
そういえば、自分はアリスの顔も知らないのに、どうやって探すつもりなんだろう
今更そんな事を、鷹の少年は考えていました
が、それもほんの一瞬
鷹「…あ」
見つけた。
小綺麗な青と白のエプロンドレスも
太陽の光を全部吸い込んだような眩しいブロンドも
今まで一度も見た事は無いのに、何故かすぐにそれがアリスであると確信出来ました
鷹「……」
鷹「…うしっ!」
181: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 01:02:31 ID:uBvkOa71RM
鷹「っと」スタッ
アリス「ひゃっ?!」ビクッ
アリス「だ、誰? え、わ…何その、羽?」
鷹「…んな怯えなくったって何もしねぇよ」ジッ
アリス「…な、んなのよぉ」
鷹「…ここ、動かないで」
アリス「…へっ? な、あ、あの…お家に、帰りたいんだけど…」
鷹「あんたに会いたがってた奴がいるから、ここに居て」
アリス「ね、ねぇちょっ…?」
鷹「約束な」バサッ
アリス「…飛んだ…?」
182: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 01:08:28 ID:GYH9D2.JxU
間近でみた、アリス
この世界の創造者
会ってみて良かったと、少年は安心していました
鷹「…なんだ」
鷹「白兎の方が、何倍も可愛いじゃんっ!!」
色眼鏡がかかっていたのかも知れません
惚れていたから、そう見えていたのかも知れません
でもそう思えたことが、少年にはとても嬉しかったのです
目指すは大きな大きな女王様のお城
よく分からないけど、心はとても晴れやかで
183: ◆AlicexxO96:2011/10/7(金) 01:13:33 ID:bWHnpuYhps
寝落ち魔神1ですこんばんは
今日は寝落ちしませんでした!寝落ち魔神失格です
あと、鷹君編はあと1日で終わると言いましたが
スマンありゃ嘘だった。
あと1日!てか明日終わります
正直ここで終わっても良さそうですけどねw
もう瞼が半分落ちてきてますヤバいヤバい!
レス返も山鼠ちゃんと男君編の導入も、明日一気にやります
じゃ!おやすみなさい!良い夢を!
184: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 18:44:21 ID:xi0PGfvP.2
最後のはシロちゃんの「アリスの自慢話」も余裕もってきいてあげれるからって解釈でいいよね!
1さんのSSは終わり方がどれも好きだから今回はどう終わるのか楽しみCC
185: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 21:33:59 ID:Coo.sKypys
Cage!
今さらだけどなんでsage進行なの?
186: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 22:59:14 ID:bWHnpuYhps
城にはすぐに到着しました
ここからが問題。正門をくぐって城に入って行く余裕はありませんから
鷹「……」
窓を覗き込んで探すしかありません
鷹「…ここじゃない」バサッ
鷹「…ここでもない」
女王「何をしてるのかしら?」
鷹「ここもちが…うぉわ!?」
女王「……?」
隣の窓から顔を出した女性
城の人の中でも一際綺麗な格好をしているので、恐らくは
鷹「…女王、様?」
女王「はぁい?」
187: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 23:09:35 ID:ltP/Ll0.T2
鷹「ちょ、ちょうど良かった!アリスが!」
女王「えぇ、そうね。アリスが帰ってきたわ」
鷹「その、俺!白兎がさ!」
女王「白兎ちゃん?
あぁ、あなたが白兎ちゃんの言っていた…鷹君?」
鷹「あ、う、うん!」
女王「そう。えぇ、アリスが帰って来たのは知ってるわ」
女王「でも今どこにいるか分からないと私達も会いに行けないから…」
鷹「すぐそこの森!」
女王「……森?」
鷹「アリスは、そこにいるから!」
女王「まぁ…」
188: 名無しさん@不思議の国:2011/10/7(金) 23:26:06 ID:klZmCv3cl2
女王「どうして…」
鷹「…白兎が、会いたがってたから」
女王「……」
女王「……白兎ちゃんね、今すっごい落ち込んでるの」
鷹「え…?」
女王「あの子が人間界からアリスを連れて来たのに、気付かずに城に帰って来ちゃってね…」
女王「私の馬鹿ーって、ベッドで脚をバタバタさせてたわ」クスッ
鷹「は、はぁ…」
女王「喜んでくれると思うわ
ありがとうね、探してくれて」
鷹「う、うん!」
189: 名無しさん@不思議の国:2011/10/8(土) 00:01:20 ID:u.qZdwGW4Q
鷹「あ、出来たらさ…」
女王「なぁに?」
鷹「白兎に、俺の名前、出さないで欲しいな」
女王「…分かりました
あなたがそう言うんなら」
鷹「ありがと! 正確には森のそばの丘にいるから!」バサッ
女王「あら…行っちゃった」
女王「…じゃ、私達も行きましょうか」スッ
190: 名無しさん@不思議の国:2011/10/8(土) 00:10:21 ID:GLlX6Te9R6
最後の最後に変な意地が出てしまいましたが
白兎が幸せなら、よしとしましょう
彼女はアリスに出会えたでしょうか
アリスは約束通り、白兎を待っててくれたでしょうか
彼女は、幸せでしょうか
これは不思議の国に住む、一羽の少年のお話
一羽の少年が見た、懐かしい夢のお話でした
191: 名無しさん@不思議の国:2011/10/8(土) 00:16:06 ID:6ATZQoPsn.
鷹「……あぁ」
あのお花畑で最後に喧嘩した時から
二人の時間は止まってしまっている
会いに行こう、大好きな大好きな兎の少女に
積もる話も、伝えたい気持ちも
数え切れない位沢山ある
会いに行こう、大好きな大好きな兎の少女に
額のゴーグルをずり下ろして、翼を広げる
鷹「……」バサッ
少女はもう、この世界にはいない
その事を、少年はまだ知らない
〜fin〜
192: ◆AlicexxO96:2011/10/8(土) 00:21:54 ID:6ATZQoPsn.
鷹君奮闘記はこれにておしまいです
最後は今までで一番後味悪くなりましたが
まぁ、全てがハッピーエンドではありません
こういう終わり方もしてみたかったという、1の我が儘も少しあります
ご了承を
何より文章がだいぶ破綻してる気がするよーウガー…
色々と申し訳ないです…
次は山鼠ちゃんと男君編です
これが最後。
最後までお付き合いいただけたら幸いです
193: ◆AlicexxO96:2011/10/8(土) 00:30:41 ID:klZmCv3cl2
>>175
はい、寝落ちです!www
>>176
支援ありがとうございます!
>>184
その解釈で構いませんw
ふむ、こんな終わり方ですか、やっぱりお気に召しませんかねー…
後悔などはしていませんが
>>185
ありがとうございます!
いやー、所詮番外編ですし上げるのも迷惑かなーと!
それでは、皆様おやすみなさい
良い夢を
194: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 19:35:03 ID:xi0PGfvP.2
鷹君やめろ・・・もうシロちゃんは・・・(´;ω;`)ブワッ
こういう終わり方もいいよ好きだよ
山鼠ちゃん期待
195: 鷹リクの鷲さん:2011/10/9(日) 21:14:32 ID:G5WKvPJIR6
鷹くんヤバイマジせつねぇwww
あとめっちゃきになったんだけどお城の可愛らしいメイドさんいますやんクマーの次位に好きなんだけどあの人なにを献上したんだっけ?
196: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 11:30:51 ID:eKKdJuU0ww
こういう終わり方好き
鳥肌止まんない!
ガチ泣きするかと思った…
197: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 11:39:18 ID:TmLelNOaS.
まだかなまなかなー
198: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 12:07:26 ID:ShKISPIdpE
つC
199: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:14:51 ID:ltP/Ll0.T2
思えば全て夢のようでした
生きる事が嫌で嫌で、この世界の全てが見飽きて
どうしようも無いから井戸に身を投げた
身を投げた筈だったのに
あそこは素敵過ぎました
全てに飽きたはずだったのに、最後の最後まで生きてしまった
それが決して夢じゃ無い事は確かです
それを証明してくれる存在が、目の前に居るもの
それはそれは気持ちよさそうに、寝息をたてているもの
200: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:33:26 ID:GLlX6Te9R6
男「……」ペラッ
男「えー、誰かがこの紙を見る時は、私男は恐らくこの世界にはいないでしょー(棒)」
男「生きる事に疲れました。今まで育ててくれた父、母には本当に感謝して(棒)」
男「馬ーー鹿ーー」ビリビリ
迷って迷って、2日3日かけて書き綴った遺書
机の上に置いたままだったので試しに読んでみましたが
男「ひー、阿呆らしー」ビリッ
最後まで読み終える前に、散り散りに破ってしまいました
201: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:52:45 ID:mLQbycA2bc
山鼠「……ん」
男「…!」
山鼠「……ぅ?」ピクッ
男「…おはよう」
山鼠「……おはよ」
鼠の少女お目覚めです
心の底からの安堵
かれこれ3日は眠り続けていて
そろそろ病院に連れて行くべきか迷っていた所でしたから
山鼠「……ここ」キョロ
男「俺の家」
山鼠「………」
山鼠「…はぁっ!?」
202: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:57:48 ID:klZmCv3cl2
とりあえず全部話してあげる事にしました
自分がなぜ不思議の国に来たか
そして鼠の少女が倒れてから、何があった
それはもう長々と
山鼠「……」ポリポリ
男「…という訳です」
山鼠「…で、ここ何処」
男「もういいです」
203: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 21:06:12 ID:W2StYRlO7.
男「うんでも良かった。山鼠が目覚ましてくれて」
山鼠「…もうちょっと位寝させてくれても、罰当たんねーと思うけど」
男「そのまま永眠されても困るし」
山鼠「してたまるか」
男「寝たいだけ寝な、腹減ったら起きてこい」
山鼠「ん、おやすみ」
男「ばんざーい!!」バッ
山鼠「うるせえよ」
男「喜びの紙吹雪だ。うるさいとか言うな」
山鼠「……この紙なんか書いてる」
男「それ俺の遺書だったから」
山鼠「縁起悪ぃもん撒くな馬鹿!」
204: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 21:25:54 ID:GYH9D2.JxU
山鼠「…お前の家って事はさ」ゴロン
男「うん」
山鼠「この布団も…か」
男「うん」
山鼠「……」クンクン
男「おいやめろ」
山鼠「…男の匂いがする」
男「…まぁお前の布団も買ってやるからちょっと我慢しろよ」
山鼠「…や、俺これでいい」ギュー
男「」ズキュン
男「ちょっとお邪魔しますね」
山鼠「入ってくんな」ケリッ
205: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 22:43:17 ID:klZmCv3cl2
男「何か、食べたいものあるか」
山鼠「なんでも…いいよ…」スゥ
男「はいよ」
男「…あれ」カタッ
久しぶりに見た、少し銀色の剥げたデジタル式置き時計
違和感。
男「…日にち」
男「進んでなくね…?」
これから始まるのは、ハッピーエンド
一人の少年と一匹の少女が紡ぐ
このお話の、不思議の国の、ハッピーエンド
206: ◆AlicexxO96:2011/10/10(月) 23:03:39 ID:GYH9D2.JxU
こんばんは1です
もう最後ですし上げていきます
あやや本当に申し訳ない。見事に間が開いてしまったー!
今週中には終わる見通しです
いやー山鼠ちゃんと男君を書くのは書き溜めなくても楽です!
5レスしか進んでませんけどw
207: ◆AlicexxO96:2011/10/10(月) 23:08:46 ID:klZmCv3cl2
>>194
後味悪いエンディングです
山鼠ちゃん編も頑張ります
>>195
はっきり言いますと、モブキャラに殆ど設定はつけてないのです申し訳ない…
>>196
正直「糞展開だー」って言われるかなとひやひやしてましたから
本当にありがたい御言葉です
>>197
お待たせ致しました
マナカナって何処いったんでしょうかね…
>>198
支援ありがとうございます!
sage忘れとか気にしないで済むからage進行はやっぱり楽ですねw
それではおやすみなさい
良い夢を
208: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:43:47 ID:0BTsnJHbiQ
CCC
CC CC
C C C
C CC C
C C C C
C C C C
C CCCCCCC C
C C C
C C C
CC CC
CCC
209: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 02:28:55 ID:BSLsHK4sZ2
キター!
210: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 19:28:00 ID:tigey1/ym6
oh...
最後の煽りだけで興奮して鳥肌たったんだけど
211: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:03:47 ID:W2StYRlO7.
男「……気にしちゃ駄目なんだろうか」
不思議の国には、一週間近くはいた筈なのに
時計に表示された日にちは
自分が飛び降り自殺を図ったその日のままでした
男「…どういう事だ、チェシャ猫」
当然、猫がそれに答えてくれるはずありません
男「…まぁいいや、飯」
212: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:10:44 ID:GLlX6Te9R6
男「山鼠ー」ユサユサ
山鼠「…ん…ぅ」モゾモゾ
男「ご飯だぞ」
山鼠「…うん」ムクッ
男「ほら、ここ座って」
山鼠「……良い匂い」
男「おうよ」
言うまでの事でもないので
とりあえず、時計の事は少女には内緒
男「美味しいか?」
山鼠「おう」モグモグ
男「料理は得意だかんね」
山鼠「…」モグモグ
213: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:20:07 ID:uBvkOa71RM
男「ごち」
山鼠「ご馳走さま」
男「さぁて風呂ですよ奥さん
出来るだけ早くこっちの生活に慣れて貰わねえと」
山鼠「んー」
男「よし、脱げ」
山鼠「死ね」
男「反応が淡白かつ敏速かつエグい……あ」
山鼠「どした?」
男「お前の替えの服もねぇな」
山鼠「もっかいこれ着るよ」
男「洗濯すっから駄目ー」
山鼠「裸で居ろってのかよ」
男「天才かお前」ガタッ
山鼠「ねーよ」
214: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:32:23 ID:saEChacEkQ
男「結局俺の服を着せた」
山鼠「…でかい」ブカブカ
男「手が袖から出ないっていうね。可愛っ!!」
山鼠「下も余ってるから歩き辛いんだけど」ズルズル
男「けつまずくなよ、明日までの辛抱だ」
山鼠「うん」
男「よし、寝よ!」
山鼠「うん!」
山鼠「じゃ、布団はいただく」
男「俺は?」
山鼠「隣の床」
男「ですよねー」
215: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:51:15 ID:mLQbycA2bc
電気を消して、布団を掛けて
少女が寝付くのを見てから、ゆっくりと目を閉じました
夢を見ました。
不思議の国の何処かで、見た気がする風景の中
ふわふわと浮かんでいて
なにせ夢ですから、全てぼんやりとしています
ただその声は、その姿は、はっきりと耳に届いてきました
チェシャ「こーんばーんわ!」
男「…チェシャ?」
216: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:55:26 ID:klZmCv3cl2
チェシャ「いやー会いたかった!
会いたかったよ男君!それはもう切実にね!」ニンマリ
男「お前ここは…」
チェシャ「君の夢の中」
男「…お前本当に凄いな」
チェシャ「…だいぶ、辛いけどねっ!」
チェシャ「うん、時間も無いから本題に行くよ」
男「なんか用があんの?」
チェシャ「なきゃ夢にまで出てきやしないよ」フリフリ
217: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:01:28 ID:mLQbycA2bc
チェシャ「気づいてるかな、日付の事」
男「あぁ、やっぱりお前の仕業か」
チェシャ「まーね。少し時間を戻した所に君達を送り出させて貰った」
男「何の為に?」
チェシャ「白兎ちゃんを、救う為に」
男「…は!?」
チェシャ「君にしてもらうことは単純だ
その内、アリスを探しに白兎ちゃんが人間界に来る」
チェシャ「出来るだけ早く彼女を見つけて、不思議の国に送り返して欲しい」
男「うおぉ…超展開…」
218: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:06:48 ID:6ATZQoPsn.
チェシャ「女王が亡くなるまでに白兎ちゃんが帰って来れれば…」
チェシャ「彼女はあそこまで絶望する事は無い」
男「……」
チェシャ「…そうだね恐らく、ハッピーエンドだ」
男「ハッピー…」
チェシャ「ボクじゃ間に合わなかったんだ
でも君ならできる。ボクは信じてる」
男「……お前がそう言うなら、出来るんじゃねーかな」
チェシャ「…そう言ってくれるとも、信じてたよ」ニンマリ
219: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:13:16 ID:6ATZQoPsn.
男「…白兎が来るのはこの辺りなんだろ?」
チェシャ「うん、その筈だね」
男「……まって、良く考えたらさ
かつてこの時間を過ごしていた俺は何処にいるの?」
チェシャ「ん?」
男「タイムパラドックスとか、起こらないの?」
チェシャ「あぁ、かつてこの時間を過ごしていた君の存在は消したよ」フリフリ
男「ちょっと!!??」
チェシャ「そんで今の君を上書きした。問題は無い筈だよ」
男「…お前もう神様かなんかじゃね?」
チェシャ「だから、だいぶ辛いけどねって言ったでしょ?」フリフリ
220: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:18:50 ID:uBvkOa71RM
チェシャ「…それじゃお別れだ。伝える事も伝えた」
チェシャ「もう夢に出てくる事も無いからね」
男「何時でも出てきてくれていいんだぞ?」
チェシャ「そうしたいのは山々なんだけど、如何せん疲れすぎるんだ」
チェシャ「感謝してるぜ男君、不思議の国を救ったのはある意味君だ」
男「俺本当に何もして無いんだけどね」
221: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:27:54 ID:ltP/Ll0.T2
チェシャ「謙遜するなよ、人の好意は素直に受け取らなきゃ」
男「猫の好意はどうすればいいのよ」
チェシャ「もっと真摯に受け取ってくれたまえ」ニンマリ
男「そうする」
チェシャ「それじゃ男君。大好きだよ?」
男「…浮気はしないつもりなんで」
チェシャ「…うん、それでいい……って?」
男「でも、頭撫でてやる位しても、罰は当たんないと思うな」ナデナデ
チェシャ「……」
チェシャ「…誰かに触れられたのは、久しぶりだ」フリッ
男「忘れないからな」ナデナデ
チェシャ「うん。ボクはそれだけで幸せだよ」フッ
222: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:40:36 ID:W2StYRlO7.
猫が消えたと同時に、目が覚めました
暖かいと思ったら、鼠の少女が自分にも布団を半分掛けてくれて居ました
不思議の国での旅は隣で眠る少女を始め、沢山の出会いが
恐らく全て良い方向へと、自分の人生を変えてくれました
ただ一つの心残りは、白兎の事
彼女を救う事が、自分の不思議の国への恩返し
男「あー」
男「うし、起きなきゃ」グッ
223: ◆AlicexxO96:2011/10/12(水) 01:55:48 ID:saEChacEkQ
うん、今日はここまでなんだ
グッバイチェシャ猫回です
恐らく出番はもう無いです
うん、ナデナデは良いものだ…
文章破綻しとります…深夜は頭回らんとです…お許しを
>>208
デケェ!!
ありがとうございます!!
>>209
来ました!何が来たかは知りませんが来ました!
>>210
うひふふ鳥肌ですか嬉しい御言葉っ!
期待に添えるよう、最後まで頑張ります
それでは、おやすみなさい
良い夢を
224: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 17:53:33 ID:4i0OkmvnaE
チェシャぁ・・・
チェシャの過去編見た後のこれは反則
225: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:12:15 ID:mps5kdEiFw
ホント過去編のあとのこの展開は反則…男がアリスを見つけられれば、女王様も死なないんだよね?
226: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:23:52 ID:FRWIMxSgHI
チェシャは僕が幸せにしますから男さん頑張ってください
227: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:40:43 ID:TeV8mY9wTg
>>225です。盛大に読み間違えましたorz
228: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 20:49:05 ID:OTGYPq8VP.
すげぇ…
超展開がかみがかってる
チェシャ猫に再度萌えた
熱烈にC
229: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 00:23:17 ID:GLlX6Te9R6
山鼠「……おはよ」
男「ん、おはよう
朝飯ちゃっちゃと食っといて」
山鼠「んー」
とりあえず昨日の夢も秘密
追々伝えていくつもりではありますが
男「今日はちょっと出掛けるから」
山鼠「…?」
男「今日バイトが入ってたのよ、バイト」
山鼠「俺もついてっていいもんなの?」
男「んー駄目だろうなー」
230: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 00:30:00 ID:mLQbycA2bc
山鼠「…『ばいと』って何?」モグモグ
男「簡単に言えばお仕事だな、お仕事」
山鼠「仕事…?」モグモグ
男「んー、例えばだ。白兎がアリスを探しに行ってたろ?
あーいうのが、まぁ仕事だ」
山鼠「…っ」ピタッ
男「山鼠?」
山鼠「そ、それに、行くのか?」
男「2人分は金足りねーもん
流石に仕送りだけでやりくりできないからね」
山鼠「だ、だめだ! 行っちゃ駄目だぞ!」ガタタッ
男「なんでよ」
231: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 00:43:13 ID:saEChacEkQ
山鼠「し、シロみたいにどっか行って帰って来なくなるんだろ!?
行くな!ぜってー行くな!!」
男「あー、違う違う
すぐ帰ってくるし、働き場所すぐそこだし」
山鼠「…本当だろうな」
男「よっぽど白兎の最期、キツかったんだな」
山鼠「…大事な奴があんなになんの…もう見たかねぇよ…」ウジウジ
男「うん、例えが悪かった。ごめんな」
こんな調子だから、夢の出来事を伝えたりしたら勝手な行動に出たりするかも知れませんし
白兎の事は、少し様子を見てから伝えて行くことにしました
232: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 00:56:26 ID:mLQbycA2bc
仕方ないと言えば仕方ないのです
長年付き合ってきた親友の最期
視力を失って、絶望して、胸を拳銃で撃ち抜いて
鼠の少女はそれを止められなかったのです
自分は眠っていたから、そんな事は知らなかったけど
朝目覚めて初めて、白兎が死んだ事を知ったけど
眠る事が出来なかった鼠の少女は、その夜をどう過ごしたのでしょう
まだ幼い少女の心に、深い傷がしっかりと刻み込まれたに違いありません
233: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 01:02:10 ID:GLlX6Te9R6
山鼠「…我が儘かも、知れねーけどさ…」ギュ
男「うん」
山鼠「お前がここに連れて来たんだろ…」
山鼠「お前には他に沢山いるだろうけど、俺が頼れるの、お前だけなんだよ…」
山鼠「…だから…だからさ」
山鼠「頼むから…見捨てたりしないで…」ポロポロ
男「可愛いー!!」ガタッ
山鼠「そのリアクションおがじいだろがよ゙っ!!」ズビッ
234: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 01:13:09 ID:pVAPXBCwz2
男「大丈夫だ、俺はいつでもお前と式挙げる気満々だから」
男「連れてきた以上責任持って、喜んで嫁に貰うからな」
山鼠「……あー、そ。なんかどうでも良くなってきた」
男「バカらしくて?」
山鼠「それもある」
男「他は?」
山鼠「…嬉しくて、どうでも良くなった」
男「可愛いー!!」ガタッ
山鼠「うるせえ」
235: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 07:15:29 ID:2e0RyTQesk
可愛いー!!
236: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 07:39:17 ID:TglJRIXTsc
山鼠はもう男にメロメロじゃないか…
男爆発しろ
237: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 07:44:48 ID:6ATZQoPsn.
男「じゃ、行ってくる」ガチャ
山鼠「何時帰ってくんの?」
男「夕方」
山鼠「絶対な」
男「おう」
山鼠「昼飯は?」
男「忘れてた」
山鼠「おい」
男「なんなんだこの淡白な会話は」
238: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 07:50:47 ID:saEChacEkQ
男「どうしようか…冷蔵庫に色々入ってるから、適当に食べといて」
山鼠「いや俺はいいんだけどよ、お前はどうすんの?」
男「忘れてた」
山鼠「おーい」
男「んーまぁなんとかするよ、お前は心配しなくていい」
山鼠「…な、んなら、そのさ…」ボソッ
男「ん?」
山鼠「俺が、弁当つくって…」ボソボソ
男「あー、大丈夫だって気にすんな
行ってくるから、家でる時は鍵掛けてね」ガチャ
山鼠「つくって…」
山鼠「……」
239: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 07:54:23 ID:GYH9D2.JxU
男「…全然大丈夫じゃないや
どうしようかね」グゥ
男「バイトなんざ久々で弁当作るの忘れてたし…」
男「…姉貴に頼もうか」
男「…自殺未遂者が家族に連絡するこの後ろめたさ」ピッピッ
男「もしもーし」
240: 名無しさん@不思議の国:2011/10/13(木) 07:58:47 ID:bWHnpuYhps
山鼠「なめんなー!」
山鼠「俺だって料理位出来るわー!」
山鼠「良い度胸だ…周りがどん引きするような愛妻弁当作って持って行ってやるよぉ…!」
山鼠「海苔でハート作ってやるよぉ…!」ガサゴソ
山鼠「婆ちゃん家での毎日は嫁入り修行だったんだぞ…料理くらいなぁ…!」ガシャン
山鼠「…りょ、料理くらい……!」パリーン
山鼠「…りょ…りょうりぃ……ったい!!」サクッ
241: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 11:29:58 ID:0xMKuL70YQ
可愛い…!!
( ゚д゚) ガタッ
/ ヾ
__L| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
242: ◆WQOnauv4xU:2011/10/13(木) 17:27:04 ID:4i0OkmvnaE
酉あってるかな
ふえぇ・・・フィルタリングかかっちゃったよぉって状態の1です
ふえぇ・・・
ただいま友人のを借りて書き込んでおります
このまま終わってたまるかなんですがフィルタリングにゃあ勝てないです
削除、ですかねー・・・
ぐぬぬぬぬ
日を置いてまだフィルタリングが外れてなかったら、パソコンかなんかで削除依頼だしに来ます
それでは。
243: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 20:42:12 ID:Z/5gMg0gNA
>>242
ファイルシークという
PCサイトを携帯で閲覧できる
サイトがあってだな…
244: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 22:48:02 ID:tigey1/ym6
>>243
それ串ってやつじゃない?
それで書き込んだらそのサイトごとアク禁にされるとかって
なんにしろ削除なんて嫌だよ
ハッピーエンド見せてくれよぉ・・・
245: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 23:32:27 ID:2tUKThnlbM
削除は嫌だな(´・ω・`) ハッピーエンドをみせてください
つC
246: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 19:34:42 ID:ZPoDz8uvpA
C
PCでうpとかは無理?
247: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 20:20:19 ID:Q8rdfabC4M
私もフィルタリングかかって携帯から来れず、PCで見てます
やめないで欲しいです><
248: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 21:27:51 ID:W2StYRlO7.
山鼠「…おにぎりだって立派な料理だ」
山鼠「大切なのは気持ちだって、婆ちゃんも言ってた」
山鼠「…皿割っちゃったけど」
山鼠「……喜んで、くれるかな…」ガチャ
山鼠「……おっと鍵、鍵」カチャン
249: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 22:10:51 ID:QJekxTjOFQ
引っ越して来れるようになったかな?
まるで最初からこのエピソードが用意されてたような素晴らしさだから、ここで未完になるのは惜しい…
250: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:42:54 ID:mLQbycA2bc
男「姉貴ー」
姉「久しぶりに連絡来たと思ったら、弁当作って持ってきてなんて」
姉「大層な御身分じゃないのー」
男「かたじけないっす」
姉「んまぁ、いんだけどね
どうせ暇だったし、愛する君の為ならー」
男「働けよ」
姉「くれてやらんぞ」
男「冗談っす!」
山鼠「……」
251: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:44:05 ID:klZmCv3cl2
山鼠「……あっそう」
山鼠「俺のおにぎりはいらねえってか」
山鼠「他に弁当作ってくれる女がいるってか」
山鼠「…あー、これ以上無い程嫉妬してる」ギリギリ
山鼠「……帰る」タッ
男「ただーいま」ガチャ
男「ちゃんと帰ってきたぞー、山鼠ー?」
男「なにこれ」
男「俺の台所の前にこんなバリケードは無かったはずだけども」
男「夕飯作んなきゃならんの……おにぎり…?」
252: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:46:50 ID:6ATZQoPsn.
男「山鼠さーん、このおにぎり食べていいー?」
山鼠「……」ガラッ
男「いい?」
山鼠「食え」
男「ありがと」ガブッ
山鼠「……」
男「…うん、おいしい」
山鼠「…っそ」ガラッ
男「……」
男「なんであんな拗ねてんの」
253: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:47:27 ID:6ATZQoPsn.
男「山鼠ー風呂入って寝るよー」
山鼠「……」ガラッ
山鼠「そのうち入る」
男「一人で大丈夫?」
山鼠「大丈夫」
男「でもちゃんと寝なきゃ」
山鼠「俺が今までぶっ通しで起きてて平気だったの知ってんだろ」
男「平気じゃ無かっただろ」
山鼠「……」ガラッ
男「…おやすみ」
山鼠「……おやすみ」ボソッ
254: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:49:33 ID:saEChacEkQ
男「ふぁ…」
男「山鼠は結局閉じこもったきりか…」
山鼠「……」ガラッ
男「あ、おはよ。また隈が酷くなってんぞ」
山鼠「…ほら」スッ
男「ん?」
山鼠「今日の昼飯だ」
男「……へ?」
山鼠「いいな。夫の弁当は、嫁が作るんだよ」
男「作ってくれたの?」
山鼠「おう」
男「俺の為に?」
山鼠「残したら許さねえからな」
男「今日バイトないのに?」
山鼠「…もういい」ガラッ
男「待った待った!」ガラッ
255: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:53:46 ID:u.qZdwGW4Q
山鼠「なんだよぉ…なんなんだよぉ…」
男「いじけちゃったよ」
山鼠「いじけてねぇよ…」イジイジ
男「……」
男「…ピクニックでも行こうか」
山鼠「…ピク…?」
男「お弁当持って、自然の中に遊びに行くの」
山鼠「そこで何すんの?」
男「それは着いたら考える。そんなもんだろデートって」
山鼠「デート…」
男「いやなら別に」
山鼠「行く!」
男「ならサッと風呂入っておいで」
山鼠「うん!」ダッ
男「……」
256: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:54:35 ID:bWHnpuYhps
男「電車に乗っていく。駅までは歩きだ」
山鼠「電車って?」
男「……箱の形したグリフォン」
山鼠「……」
山鼠「…なんとなく分かったけど、お前グリフォンを何だと思ってんだ」
男「空飛ぶ電車」
山鼠「…なんかややこしくなった…」
男「お弁当忘れずにね」
257: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 22:59:05 ID:mLQbycA2bc
男「……」
男「初めての電車で興奮すると思いきや」
男「席に座った途端寝ちまった」
山鼠「…スゥ…」
男「まぁ疲れてるわな、一晩中弁当作ってくれたもんなー」ヨシヨシ
山鼠「…スゥ…」コテン
男「おっと肩に」
山鼠「……」ポスッ
男「おっと膝枕」
山鼠「…クゥ…」ギュ
男「お前起きてるだろ」
山鼠「ぐっ!…スゥ!スゥ!」
258: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 23:00:20 ID:mLQbycA2bc
男「ついたよ、弁当忘れずにね」
山鼠「結構早かったな
てかさっきの『えき』と比べてボロっちいな」
男「あんまこの付近は人住んでないから
こっからまた歩きね」
山鼠「すぐ着く?」
男「あぁ、すぐそこ。着いたら弁当食べような」
山鼠「うん!」
259: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 23:02:00 ID:u.qZdwGW4Q
山鼠「うおぉ…」
男「綺麗でしょ」
山鼠「すげぇな…遠くまで緑色だ…」
山鼠「不思議の国にいるみてぇだ…」
男「俺達が言うと、例えになってないな」
山鼠「…あそこに、婆ちゃん家があって…
その向こうに城があって…」
山鼠「…そうだ、あそこに…シロが…」
男「山鼠」
山鼠「!…あ、なに?」
男「弁当、食べよっか」
山鼠「う、うん!」
260: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 23:41:02 ID:klZmCv3cl2
山鼠「…どう?」
男「おいしいな、うん
本当に初めて作ったのかよってくらい」モグモグ
山鼠「婆ちゃんの見様見真似だ、台所に置いてた本も借りたけど」モグモグ
男「…これからも、毎日作ってくれよ?」
山鼠「まかせとけ」
男「……」
男「…山鼠は」
山鼠「んぁ?」
男「怒ってないんだな
俺が勝手にお前をこっちに連れてきた事」
山鼠「はぁ…?」
261: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 23:58:25 ID:rsqpUoA4hU
やっべー
山鼠ちゃんが可愛すぎてやべー
話が面白くてやべー
262: 名無しさん@不思議の国:2011/10/14(金) 23:59:45 ID:pVAPXBCwz2
男「お前の了承も得ずに
無理やりこんな慣れない所に連れてきて」
山鼠「待て待て何言い出してんだよ」
男「お前の不思議の国での全部を、取り上げてしまったんじゃないかって」
男「山鼠が持ってた繋がりも、好きな場所も」
山鼠「…やめろよ、今頃言うことじゃねぇだろ」
男「…怒らないんだ」
山鼠「…良いんだよ。大切なのは今だって、婆ちゃんも言ってたし」
山鼠「お前がここに連れて来たなら、俺はここで生きるだけ」
男「俺が好きだから、とか言ってくれないんだ?」
山鼠「癪に障るから言わない」
263: 名無しさん@不思議の国:2011/10/15(土) 00:14:55 ID:W2StYRlO7.
山鼠「大体生きてりゃどこだって生きていけるもんなんだって」
男「そりゃね」
山鼠「だから視力が無くなったからって、大事な人が死んだからって」
山鼠「自分の命を絶ったような奴は、ぶん殴ってやりたいね」
男「……ぶん殴ってやろうか」
山鼠「…んぁ?」
男「白兎の奴、ぶん殴って目ぇ覚まさせてやろうか」
山鼠「…何言ってんの?」
264: 名無しさん@不思議の国:2011/10/15(土) 00:24:46 ID:u.qZdwGW4Q
伝えるなら、今だ
男「よく、聞いてくれな」
山鼠「……」
この前見た夢の中で
猫が与えてくれた、白兎を救う最後のチャンス
聞いた事全てを伝えました
男「…って事があった」
山鼠「……」
男「…山鼠?」
山鼠「…っ…」ポロポロ
男「ちょっ」
山鼠「…ぶん殴って、やろう…」ズビッ
男「…うん」
山鼠「…ほら見ろ…生きてりゃまた会えるんだ」グスッ
男「…うん」
265: ◆AlicexxO96:2011/10/15(土) 00:31:13 ID:ltP/Ll0.T2
帰って来た1です
たった1日だけでしたが、非常に長い1日でした
色々試行錯誤した結果何とかたどり着きましたね、良かった良かった
今日は昨日の分の更新も兼ねたので大量です、はい。
心配してくださった方、ありがとうございました
そして恐らくですが、このSSも明日で最終回でございます
出来れば、最後までお付き合いいただければと思っております
266: ◆AlicexxO96:2011/10/15(土) 00:37:47 ID:saEChacEkQ
>>224
うはは、最後ですし勢いでチェシャ猫参加させましたw
>>225>>227
白兎がアリスを見つければ、次第によれば女王様も助かっていたかも知れませんでしたねー
>>226
支援ありがとうございます!チェシャ猫の人気未だ衰えず
>>228
うっへへ超展開ですってようっへへwww
267: ◆AlicexxO96:2011/10/15(土) 00:47:00 ID:mLQbycA2bc
>>235
可愛いー!
>>236
自殺志願者だった癖にいつの間にかリア充に出世した男君
とんでもないサクセスストーリーでつ
>>241
まぁ座りたまえよ
>>243-247
ありがとう。何とか帰って来れました
最後まで頑張るよ!うん!
>>249
こんな思いつきのストーリーで其処まで言って頂けるとは、喜ばしい限りです!
>>261
誉められ過ぎてテンションがやべーです
それでは、また明日
おやすみなさい
良い夢を
268: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 02:16:53 ID:fqr3E3w.m2
おかえりなさい・゜・(つД`)・゜・
続き 読めることがこんなに幸せだなんて
269: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 20:06:07 ID:4i0OkmvnaE
おかしいね・・・
まだ終わってないのに最後の山鼠ちゃんの台詞で涙が・・・
270: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 08:21:36 ID:D40Af.WWi2
誰よりも先にアナタに伝えたい
ランク1位&2位
おめでとう!(*´∀`*)
愛してるぜエェェッ!
271: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 12:26:19 ID:J1gnA8ZFUc
山鼠ちゃんも、白兎ちゃんも可愛くて大好き(´ω`*)再びこうやって出会うことが出来て、幸せです!
白兎ちゃんの最期が哀しくて愛しくて愛しくて本当胸熱でした!
これからの展開楽しみにしております!つ激しくC
272: ◆AlicexxO96:2011/10/16(日) 15:24:09 ID:6ATZQoPsn.
相変わらずの終わる終わる詐欺です
自分の「明日終わる」は「一週間以内に終わる」くらいに受け取って下さいねw
兎に角ありがとうございます
まさか一位二位を自分のSSが埋められるとは思いませんでした
まとめの方で見てくださった方も沢山いるんですね…
で、更新なんですが少し忙しく、書き溜めも0でございます
まだ落とし所も決まっておりません
何を持って「明日で終わる」とか抜かしたんですかね
今夜まとめて明日完結、でどうかお許しを!
お許しを!
273: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 19:32:35 ID:v9Rvk.Kov2
wktk過ぎるwwwwww
274: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 19:49:40 ID:uBvkOa71RM
男「…こっち来てからよく泣くようになったな」
山鼠「…情けねぇな」
男「んなこた無い
泣く時はみんな泣けばいい」ヨシヨシ
山鼠「…」
男「…帰る?」
山鼠「…もうちょい居る」
男「そっか」
山鼠「…俺、ここ好きだわ」
男「…また来ような」
山鼠「…うん」
275: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 19:56:48 ID:pVAPXBCwz2
男「帰ったらもう夜になってやがった」
山鼠「……」ウトウト
男「山鼠起きろ、家についたんだけど」
山鼠「…はっ!シロ!シロを探しに!」
男「まだ来てないよ。人間界に白兎が来るのは明日から」
山鼠「そ、そか…」
男「勝手に探しに行ったりすんなよ」
山鼠「…う、ん…」
男「約束だぞ」
山鼠「分かった、分かったよ!」
276: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:23:07 ID:klZmCv3cl2
山鼠「……」ソワソワ
男「やっぱり気が気でないだろうな」
山鼠「…これで落ち着いてろってのが無理だわ」
男「なら早よ寝な。昨日寝てないんだから」
山鼠「…そうする」
男「山鼠」
山鼠「何」
男「おいしかったぞ、お弁当」
山鼠「…はっ」
山鼠「…欲しけりゃ毎日作ってやるよ」
男「おやすみ」
山鼠「あぁ、おやすみ」
277: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:40:13 ID:bWHnpuYhps
鼠の少女は眠らない、眠れない
あの夜のフラッシュバックが
何時までも、離れてくれない
アリスに献上した『睡眠』が返ってきても
忘れたい訳じゃない
一番の友人との別れを、忘れようとは思わない
『山鼠ちゃんも…ごめんね…?』
山鼠「…ッ…」ギュ
ただ悔しくて、悲しくて
ひどく、寂しいだけ
278: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 22:52:43 ID:W2StYRlO7.
兎はアリスを探しに、鏡をくぐって人間界へ
大好きな不思議の国に、心の中で別れを告げて
アリスを見つけるまでは、けして帰らない
例え、女王様が…
例え…
白兎「……」
白兎「…ぅううぇ…」ジワ
白兎「…わ、たしが…やらなきゃ…」グッ
三度目の人間界
その赤い瞳はもう、使い物にならなくて
頼れるのは、不思議の国一の白い耳だけ
見慣れないコンクリートの地べたを踏みつけ、彼女は駆け出します
279: 名無しさん@不思議の国:2011/10/17(月) 23:43:58 ID:6ATZQoPsn.
どの位走りつづけたのでしょう
まだ一向にアリスの声は聞こえません
もう夜なのでしょうか
視界は殆ど真っ暗
決して止まる訳にはいかない
不思議の国を託されたのに、こんな所で休んでる訳には
「…白兎」
白兎「!」ピクッ
残念ながらアリスの声ではありませんでしたが
白兎「…男、さん?」
もしかしたら、孤独な白兎には一番優しい声だったのかも
280: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:00:04 ID:saEChacEkQ
白兎「お、男さん! 男さん!?」
男「男さん男さんじゃねーよこの野郎」グイッ
白兎「あうっ! み、耳引っ張っちゃ駄目ですってぇ!」
男「なぁ白兎、俺は今凄い怒ってるの」
白兎「ひ…?」
男「ひっぱたいて説教してやろうかと思ったが、そういうのは生憎キャラじゃないの」
白兎「…はぁ」
男「だからそれは、こいつにお任せする」
山鼠「こぉんの馬鹿シロぉぉ!!」ッパァン
白兎「っひゃい!!」
281: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 00:08:52 ID:ko6MdTU4hc
(´・ω・`)
(´;ω;`)
282: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:10:30 ID:W2StYRlO7.
白兎「ひゃひゃひゃひゃまねひゃんっ!?」ヒリヒリ
男「うわ、絶対貰いたくないわ今のビンタ」
山鼠「この馬鹿シロがぁ!
勝手に振り回して勝手に死にやがってよぉ!」ユサユサ
白兎「うわわわわわ」ユサユサ
山鼠「こちとらお前のせいで…まだ気持ち良く寝れてねぇんだぞ…!」
白兎「あうぅ…」
山鼠「…ごめんって言うんなら…謝んなら…死ぬんじゃねぇよぉ…」ギュム
白兎「…や、山鼠ちゃ…?」
山鼠「良かった…また会えて、良かったよぉ…」ポロポロ
白兎「…山鼠ちゃん…」
283: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:27:44 ID:ltP/Ll0.T2
男「…白兎、不思議の国にお帰り」
白兎「え…?」
山鼠「……」グスッ
男「…女王様がお前の帰りを待ってるんだから」
白兎「ま、待ってください! アリスがまだ」
男「女王様を、見捨てるんだ」
白兎「ぐ…ひ、卑怯ですよ…女王様を天秤にかけるなんて…!」
男「いいかい白兎、こっちには「二兎追う者は―」って言葉があってだ」
白兎「…?」
男「2つの幸福を得ようとしても、結局どちらも手に入らない」
男「お前がまさにそんな感じ」
白兎「…意味が分かりませんよ…」
284: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:37:31 ID:mLQbycA2bc
男「どちらかしか選べない、女王様とアリス
どっちが良いよ」
白兎「……」
白兎「…私だって…不思議の国に帰りたいですよ…」
男「なら…」
白兎「簡単に言わないで下さいよ!!」
白兎「私は不思議の国の全てを背負って出てきたんですよ!」
白兎「アリスを…アリスを見つけるまでは!」
男「お前一人に背負わせられる程、軽いもんな訳ないだろ」
白兎「…ッ…」
285: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:46:35 ID:6ATZQoPsn.
男「なぁ白兎、不思議の国にお帰り」
白兎「…でも…でもぉ…」
男「大丈夫、お前は頑張ったから誰も責めたりしない
大切な人の最期を看取るのも大事な仕事だ」
白兎「…顔向け出来ませんよ…」
白兎「不思議の国を見捨てて、堂々と女王様の所になんて…」
白兎「…なんて…言われるか」
男「『無事に帰ってきてくれて良かった』って、言ってくれるよ」
白兎「…なんで…」
男「だって俺達が、そう思ってるからね」
白兎「……」
男「白兎にまた会えて、本当に良かったって…」
286: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:51:42 ID:mLQbycA2bc
白兎「あはは…理屈になってませんよ…」
男「でもきっとそういってお前を抱き締めてくれるさ」
山鼠「……」ギュム
白兎「…帰って、いいんでしょうか」
男「あぁ。女王様を看取ったら、女王様の分まで生きてあげるんだ」
白兎「アリスは…」
男「…そのうちやって来るよ」
白兎「本当ですか…!?」
男「嘘なんか言わんよ」
287: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 00:55:44 ID:saEChacEkQ
白兎「…帰ります!」
男「それがいいよ」
白兎「…って、なんでお二人はこんな所に」
男「色々あったんだよ」
白兎「色々、ですか…?」
男「細かい事は気にしない」
白兎「は、はいっ!」
山鼠「なぁ、シロ?」
白兎「なぁに山鼠ちゃん?」
山鼠「また、会おうな」
白兎「えぇ、笑顔でまた会いましょう!」
男「……」
288: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 01:01:34 ID:GLlX6Te9R6
白兎「…それじゃ、行きます」
男「あー…アリスにはあんまり期待すんな
人間ってのはひねくれてるのが多いからな」
白兎「…でも、男さんみたいな素敵な人間もいますからねっ!」
男「ぬかせ」
白兎「えへへっ!」タッ
少女は走る 走る
先程までの重い足取りはどこへやら
白い耳を 風に揺らせて
帰りを待つ みんなのもとへ
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
289: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 01:07:53 ID:saEChacEkQ
男「山鼠」
山鼠「……」
男「立てるか?」
山鼠「…おぶってくれ」
男「はいはい…っと」
男「これで、ハッピーエンドかね」
山鼠「…いいや。俺達が結婚して、子供残して、孫に囲まれて息ひきとったらハッピーエンドだ」
男「先は長いなー」
山鼠「そっちの方が楽しみ甲斐があるだろ?」
男「あぁ。素敵な物語じゃないですか」
290: 名無しさん@不思議の国:2011/10/18(火) 01:12:11 ID:u.qZdwGW4Q
彼らの手の中に灯った小さな命に御挨拶を
おはよう、そして忘れないで
メメント・モリ
死を思え
いつか死ぬ事を忘れるな
そして、生きることを楽しみたまえ
例え僕らが君の為に創られた物であろうと
僕らは目を覚まし
僕らは何かを伝え、何かを知る
僕達は生きている
そこには意味も、価値もありはしない
さぁ遊ぼう 僕らの息が切れるまで
アリス 僕達のアリス
早く帰っておいで
アリス 僕達のアリス
僕達は君を、愛しているよ
チェシャ「リメンバー・アリス」
〜fin〜
291: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 01:17:05 ID:fqr3E3w.m2
おつかれ様でした
すごく楽しめました
このss読めて幸せです
そしてチェシャ猫は俺のよめ
292: ◆AlicexxO96:2011/10/18(火) 01:39:31 ID:bWHnpuYhps
ハッピーエンドです
白兎ちゃんが助かる事で必然的に鷹君もハッピーエンドになるんですね
素晴らしい伏線()ですね
これにて自分の不思議の国のアリスを題材にしたSSはお終いで、ございます
本当にここまでこぎつけた事が奇跡ですね
ランキングでは、本当に夢のような結果を残せましたし
読んでくださった皆様方には本当に感謝です
このSSの絵を描いてくださった皆様も、ありがとうございました
全部保存させていただいておりますw
もう、御礼をいいたい方達が多過ぎて
感謝したりない程でございます
あぁ、幸せですねー
293: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 01:46:05 ID:RlUlJdbPmc
お…おづがれ゙ざま゙でしだ…ッ(´;Д;`)
とても素敵な作品でした…
もう泣いたり泣いたり、泣いたりしながら毎回みておりました。
本当、大好きです。
そして
最後の終わり方に、鳥肌
貴方どこまで素敵なの…
ありがとう!
お疲れ様でした!
男・山鼠・白兎・女王様・ビル・公爵夫人・門番1・門番2・グリフォン・鷹くん・狩人・ハッツー・鼠のばーちゃん・孫鼠・帽子屋さん・熊さん・ドラゴンさん・ドードーさん・妹娘・姉娘・メイドさんと執事さん・チェシャ猫…そうしてアリス…
色んな想いがあったけど
みんな好きだよ!
…全員かけてなかったら
ごめんね?壁|ω・`)
1さん大好きっ!
294: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 01:51:27 ID:TxeiNLxPog
ハッピーエンドで良かったです!!
白兎めっちゃ好きだったんで、助かって良かった…
完結お疲れさまでした
白兎は俺の嫁
295: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 02:42:15 ID:a3iEj.H2ZU
今まで読んだSSの中でアリスシリーズが一番好きだなぁ
あ、やまねたんは貰ってくよ
296: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 04:07:57 ID:VGDcHtdKeg
イイハナシダナー( ;∀;)
297: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 13:06:03 ID:tigey1/ym6
もうこのSSもおしまいなんだ、もう会えないんだなぁと考えたら泣きそうです
ストーリーも雰囲気も言葉のセンスも大好きでした
相も変わらず秀逸な終わり方で最後まで感動しっぱなし
最後の文はチェシャ猫かな?なんて思ってみたり
素晴らしいSSありがとう
自分の嫁は全部取られたんで、新たな嫁を探しに読みなおしてきます
298: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 17:02:55 ID:h6Fzqp8fVM
やだもう素敵すぎる!!
まとめサイトで最初のSS読んで>>1さんのセンス、文章の良さに惚れました!
数々あるアリスの話で一番大好きですチェシャは私がもらいます。←
終わってしまうなんて寂しいですがハッピーエンドでよかった!
>>1さんお疲れさまです!
299: 鷹くん大好きな人:2011/10/18(火) 17:12:06 ID:QDabvY9nTk
ヤバイマジで泣いたー>>1ホントお疲れさままた別のSS書いてくれると信じてまってまふ(´ω`)
鷹くんとメイドさんと狩人とクマーは渡さないからな(´・ω・)
300: ◆AlicexxO96:2011/10/18(火) 19:37:08 ID:mLQbycA2bc
>>270
ありがとおぉ!
自分でもビックリしてるよぉ!
>>271
こんな展開になりましたが、いかがですかねっ!
あのシーンは書く前からずっと構想にあったので
色んな意味で印象に強い場面です
>>273
ありがとうございます!
そしてありがとうございました!
>>281
…顔文字AAには弱いのです
>>291
ありがとう。疲れたよー…
自分も読んでいただけて幸せですよ!
301: ◆AlicexxO96:2011/10/18(火) 19:54:15 ID:uBvkOa71RM
>>293
こうしてキャラ達を並べられると感無量です
「ハッツー?あぁ、いたいた!」みたいなキャラもいますがw
みんな思い入れのある、大好きな子達です
勿論あなたも大好きですよっ!
>>294
白兎ちゃん派は救われた終わり方ですかね
行き当たりばったりで思いついた展開でしたが、まぁなんとかなって良かったですw
>>295
嬉しい御言葉ありがとうございます
あなたの中で一番のSSになれた事を誇りに思います
>>296
アリガトネー(;∀; )
>>297
そですね、書きたい事も出し尽くした、かな?
凄い切ないですよ今
自分のSSとお別れする感じ
本編が終わった時も切なくて、このスレを立てましたもんw
最後の文はお察しのとおりチェシャです
行ってらっしゃいませ、どうぞごゆっくり
302: ◆AlicexxO96:2011/10/18(火) 20:04:34 ID:6ATZQoPsn.
>>298
おぉまとめからの読者様!
まとめに載せて貰う際恥ずかしさもあったけど、やっぱり読んでくれる人が増えるのは嬉しいですね
ありがとうございました
>>299
えぇもう鷹君もメイドさんも持って行って下さいwww
多分あなたにしか需要ありませんからwww
ありがとうございました
さて、一通りレス返が終わりましたが
このスレは保管庫でよろしいんでしょうかねー
なんか腹立つ質問ですねw
しばらくはSS書きません。ポケモンからずっと書いてましたからお休みタイムです
次回作あっても、アリスを超えるものは中々書くのは辛いですね
まずは自分との戦いですねー
303: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 20:07:28 ID:v/sDGhStbI
ポケモン?まさかツタージャたんのあれか?
304: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 20:23:04 ID:OPjjzsSZjw
保管庫ってか、まとめです
二つ合わせてアリスです
楽しかったよ、お疲れ様でした
305: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:08:37 ID:qrWylbYEXk
完結おめでとうございます!!
前スレから毎日楽しみにしてましたwww
すごく面白かったです!!
みんな大好きです!!
そして>>1も大好きです!
こんなに素敵な物語を書いてくださった>>1にめいいっぱいの感謝!!
ありがとう!!
次回作楽しみにしてますwww
306: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:11:10 ID:xGR/No6vHM
>>1は私の嫁
307: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:41:33 ID:hD0XtBiOnE
>>1ありがとう。素敵な作品です、永遠に。
また機会があれば別の作品書いてくれたら嬉しいなーなんて、淡い期待抱いてこれを何度も読み直しながら待ってます(笑)
308: ◆AlicexxO96:2011/10/18(火) 22:01:14 ID:saEChacEkQ
>>303
そですよそれそれ!
>>304
www
殿堂入りしなきゃいけないみたいなんで先は長いですw
ありがとう、保管庫依頼出させて頂きます
>>305
自分も大好きです
読んでくれた人、絵を描いてくれた人、投票してくれた人
みんなみんな大好きですよ!
>>306
照れるからやめろし!
>>307
期待せずにのんびり待っていてくだされば、またコッソリ書きにきますw
ありがとうございました
という訳で、保管庫依頼して参ります
ありがとう。このSSを書いてる間、とても楽しかったです。今とっても幸せです
309: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 22:05:21 ID:4Nlnc0808U
みーんなまとめて俺の嫁!!!!!
310: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 22:41:40 ID:m3MzuSekjc
記念カキコ
初期からずっと読んできて大好きでした
お疲れ様、ありがとう!!!
311: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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