白兎「アリス! 私達のアリス!」の番外編的なものでございまする
本編に入れたかったけどサイズオーバーにより断念したチェシャ猫の過去編等
本編の時ほどの更新率は無理ですが、放置するようなら直ぐ削除希望を出しますので、御了承ください
完全に蛇足と自負しておりますので
ひっそりと穏便にsage進行で行きたいと思いますので、どうかよろしくですm(_ _)m
23: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:06:37 ID:.P9Ds9FMzQ
ドラ「この人はチェシャ猫さん!
新しい友達なん…」
白兎「チェシャ猫…?」
山鼠「猫なのかそいつ」
チェシャ「……」ピクッ
猫は気づきました
鼠の少女の目が、自分を蔑んできた人々のものと同じ
嫌な予感は的中してしまったようです
この子とは、友達になれそうにありませんでした
24: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:17:48 ID:.P9Ds9FMzQ
ドラ「どうして!?」
山鼠「…俺の両親、戦争に出てって猫共にやられてんだぞ」
ドラ「で、でもチェシャ猫さんが鼠さん達に何かをした訳じゃ無いよ!?」
チェシャ「しょうがないよ
ボクは猫で彼女は鼠だ
そういう関係だからね」
ドラ「諦めるの!?」
チェシャ「…諦めるよ、ボクなんかが君たちの仲を壊す訳にはいかないし」
ドラ「嫌だよ! ちゃんと話もつけずに諦めちゃうのさ!?」
25: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:26:36 ID:SreLzOfR6w
チェシャ「……じゃあ君はさ
ボクとそこの二人、どっちを取るんだい?」
ドラ「へ…?」
山鼠「……」
ドラ「そんな、そんな極端過ぎるよ! どっちも大事だし…」
チェシャ「でも、彼女達はその答えを求めてるんだよ?」
白兎「……」
ドラ「…あ…」
ドラ「……僕、は」
チェシャ「言わないで
答えは分かりきってるし、絶対にボクはその言葉を聞きたくない」
ドラ「……でも!」
チェシャ「だからお別れしなきゃ
ほんの短い間だったけどね」
ドラ「へ!? お別れ!?」
26: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:45:56 ID:SreLzOfR6w
ドラ「嫌だよ! 友達でしょ!? お別れなんてしないよ!?」
チェシャ「ボクのせいで振り回してごめんね
ボクは友達失格だ」
チェシャ「……ごめんね山鼠ちゃん」
山鼠「…個人的恨みはねぇけどさ」
チェシャ「…うん。出来るだけ君の前には現れないよう、気をつけるから」ピョン
ドラ「ねぇ!? まだ全然お話ししたり無いよ!!」
白兎「ドラゴンさん…」
ドラ「なんで!? 訳分かんない!!」
山鼠「……」チッ
27: 名無しさん@不思議の国:2011/9/11(日) 22:47:53 ID:XXyIM9TlNE
初めから分かっていました
チェシャ「……」ピョン
自分の居場所なんて、そう簡単にある訳がない
チェシャ「……」
でも、ほんの少しの間でしたが、初めて出来た友達とのお別れは
チェシャ「……」ポロポロ
ちょっとばかり、自分には悲し過ぎました
28: ◆AlicexxO96:2011/9/11(日) 22:55:47 ID:49xkdw3Uyk
書いてる途中にブレーカーが落ちたり、書きため飛ばしてしまったりと呪われております1です
>>23と>>24の間すっぽかしてますが、何となく分かりますよねっ!w
気づけば明日は月曜日なのです
今夜は此処までにして眠りにつきます
それでは皆様良い夢を…
29: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 23:17:16 ID:qBCAX6PTig
チェシャ猫さん、私とお友達になりませう(`・ω・´)
30: 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 23:59:54 ID:ghHEmn560Q
よくできた世界観だったからサイドストーリーが知りたくなるね
支援!
31: 名無しさん@読者の声:2011/9/12(月) 18:42:39 ID:fftOMFszUM
口先上だけでも友達でいたいんだねチェシャ猫さん・・・
C
32: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:09:38 ID:.P9Ds9FMzQ
アリス「……?」
アリス「白い、兎…?」
白兎「♪」タッタッ
アリス「あ…」
アリス「待って!」タッタッ
白兎「おいしょ!」ピョン
アリス「あ!」
アリス「…井戸、落ちちゃったけど……あっ?」ツルッ
アリス「ひゃ…!!」
チェシャ「……アリスだ」
ある日、不思議の国にアリスが迷い込みました
33: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:11:38 ID:Nl1BkT2ffc
『アリスだよ、アリス』
『僕達のアリスが帰ってきた!』
森に住み鳥達が一斉に慌ただしく鳴き出します
チェシャ「……」
『人間界に遊びに行ってた白兎ちゃんをね』
『追い掛けて、井戸に飛び込んで』
『今頃彼女は…』
チェシャ「ねぇ君達
アリスの居場所、分かるのかい?」スタッ
『!!』バサッ
木にとまっていた鳥達は一斉に飛び立ちました
チェシャ「……あぁそうかい」
チェシャ「いつも通り、ボク独りで探せばいいんだろ」
34: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:19:54 ID:XXyIM9TlNE
チェシャ「井戸、か…」
チェシャ「とりあえず近場から巡って行こうじゃないか」フリフリ
チェシャ「ここが一番近い井戸だけど」
チェシャ「ていうか、公爵の城の井戸だけど」
チェシャ「いきなりここから出て来たら、いくらアリスでも侵入者扱いされちゃうかもね」フリフリ
夫人「侵入者?あなたの事かしらぁ?」
チェシャ「げ」
35: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:28:42 ID:2RxliD3ePc
チェシャ「相変わらず眠たくなる喋り方だね
ごきげんよう公爵夫人」
夫人「えぇごきげんよう
次の挨拶は裁判所で聞きましょうね」ニッコリ
チェシャ「えっと、やっぱりこれってマズい事なんだろうね…?」
夫人「常識に縛られた考えにおいては、不法侵入は完全な犯罪ねぇ」
チェシャ「まぁ待とう。訳は話すから
ボクはただアリスを探しに来ただけで…」
夫人「…アリス?来ていたのぉ? 不思議の国にぃ?」
チェシャ「どうやらね」
36: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:39:17 ID:2RxliD3ePc
チェシャ「アリスの居る人間界からの入り口は井戸だけらしくてさ」
チェシャ「虱潰しに探してたら無意識にここだったって訳で」
夫人「若気の至りってやつかしらぁ」
チェシャ「そう解釈して、見逃してくれると嬉しいね」
夫人「……」
夫人「まぁ、城の庭にのら猫が入って来たってだけよねぇ」スタスタ
チェシャ「物分かりの良いお姉様で感激だよ」
夫人「でも、猫一匹でも侵入してたら、このボタンを押すよう言われてるのぉ」ポチッ
兵士「侵入者だ!!全員整列!!」
兵士「場所は御夫人の庭より!!」
チェシャ「…いじわる」ニンマリ
夫人「規則ですものぉ」ニッコリ
37: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 20:57:13 ID:Nl1BkT2ffc
夫人「……逃げられたかぁ」
夫人「……自由で良いわねぇ、猫って
ちょっぴり羨ましいわぁ」
チェシャ「いやぁ…」
チェシャ「酷い目にあった…」ボロッ
チェシャ「何考えてるか分かんないや、あの人は」
チェシャ「っと、アリスアリス」
アリス「は…はっ…はぁ…」ゼェゼェ
アリス「ここ…なに…?どこ…?」
アリス「怖…い…怖いよ…」
?「おや、アリスじゃぁないか
お帰りなさい」
アリス「…!」ビクッ
?「そんな息を荒げて、どうかしたのかい?」
38: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:07:36 ID:LKWhokV37M
アリス「どこ…?どこに…?
誰の声…?」
芋虫「私は芋虫だ」
アリス「ひっ…!?」
芋虫「ほら気づかないかい?
君の手の傍に落ちてる葉っぱに居るじゃな」
プチッ
アリス「……芋虫が、喋る訳無い」
アリス「喋らなくても気持ち悪いのに…」
アリス「やだ…お家に…帰りたいよぉ…」
39: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:12:52 ID:LKWhokV37M
チェシャ「見つけた…!」スタッ
チェシャ「……怯えてるのかな?
驚かせないようにしなくちゃね」
チェシャ「笑顔の練習」ニンマリ
チェシャ「達成条件、アリスと仲良くなる事!」パンッ
チェシャ「さぁ、行こう」ピョン
40: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:15:35 ID:Nl1BkT2ffc
アリス「…あなたは、だぁれ?」
チェシャ「ボクはチェシャ猫、君の友達になりに来た」フリフリ
アリス「あなたみたいな薄気味悪い笑顔の人とは、お友達になりたくない…」
チェシャ「にゃっ!?」ガンッ
アリス「…でもあなたが一番まともな人間かも知れないわ」
チェシャ「んー…一応猫なんだけどね?」
アリス「どっちでもいいの
今の所見た人間は、銃を構えた無口な怖い男の人位だったから…」
アリス「できたら、帰り道、教えて?」
41: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:20:03 ID:3aE7tu1jnQ
チェシャ「か、帰り道? 帰る気なの? 人間界に?」
アリス「何を驚いてるの?」
アリス「だって、ここは私が居た所じゃないわ
私の居場所はここじゃ無い」
チェシャ「ま、待ってくれよ!この国は…」
?「そう、あなたの為の場所よ?」
白兎「アリスー!」ガバッ
アリス「ひ!?ひゃああ!!」
42: 名無しさん@不思議の国:2011/9/12(月) 21:25:16 ID:Nl1BkT2ffc
チェシャ「あ…」
女王「この国はあなたが作ったの
あなたの為にあるのよ」
アリス「まっ…いいからっ…のいてっ!」グイッ
白兎「アリスゥ!!アリスゥ!!わっふー!!」
女王「白兎ちゃん、落ち着いて?」
白兎「は、はい!」バッ
チェシャ「(切り替え早っ)」
アリス「あわ…あわわわ…」ビクビク
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