白兎「アリス! 私達のアリス!」の番外編的なものでございまする
本編に入れたかったけどサイズオーバーにより断念したチェシャ猫の過去編等
本編の時ほどの更新率は無理ですが、放置するようなら直ぐ削除希望を出しますので、御了承ください
完全に蛇足と自負しておりますので
ひっそりと穏便にsage進行で行きたいと思いますので、どうかよろしくですm(_ _)m
201: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:52:45 ID:mLQbycA2bc
山鼠「……ん」
男「…!」
山鼠「……ぅ?」ピクッ
男「…おはよう」
山鼠「……おはよ」
鼠の少女お目覚めです
心の底からの安堵
かれこれ3日は眠り続けていて
そろそろ病院に連れて行くべきか迷っていた所でしたから
山鼠「……ここ」キョロ
男「俺の家」
山鼠「………」
山鼠「…はぁっ!?」
202: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 20:57:48 ID:klZmCv3cl2
とりあえず全部話してあげる事にしました
自分がなぜ不思議の国に来たか
そして鼠の少女が倒れてから、何があった
それはもう長々と
山鼠「……」ポリポリ
男「…という訳です」
山鼠「…で、ここ何処」
男「もういいです」
203: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 21:06:12 ID:W2StYRlO7.
男「うんでも良かった。山鼠が目覚ましてくれて」
山鼠「…もうちょっと位寝させてくれても、罰当たんねーと思うけど」
男「そのまま永眠されても困るし」
山鼠「してたまるか」
男「寝たいだけ寝な、腹減ったら起きてこい」
山鼠「ん、おやすみ」
男「ばんざーい!!」バッ
山鼠「うるせえよ」
男「喜びの紙吹雪だ。うるさいとか言うな」
山鼠「……この紙なんか書いてる」
男「それ俺の遺書だったから」
山鼠「縁起悪ぃもん撒くな馬鹿!」
204: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 21:25:54 ID:GYH9D2.JxU
山鼠「…お前の家って事はさ」ゴロン
男「うん」
山鼠「この布団も…か」
男「うん」
山鼠「……」クンクン
男「おいやめろ」
山鼠「…男の匂いがする」
男「…まぁお前の布団も買ってやるからちょっと我慢しろよ」
山鼠「…や、俺これでいい」ギュー
男「」ズキュン
男「ちょっとお邪魔しますね」
山鼠「入ってくんな」ケリッ
205: 名無しさん@不思議の国:2011/10/10(月) 22:43:17 ID:klZmCv3cl2
男「何か、食べたいものあるか」
山鼠「なんでも…いいよ…」スゥ
男「はいよ」
男「…あれ」カタッ
久しぶりに見た、少し銀色の剥げたデジタル式置き時計
違和感。
男「…日にち」
男「進んでなくね…?」
これから始まるのは、ハッピーエンド
一人の少年と一匹の少女が紡ぐ
このお話の、不思議の国の、ハッピーエンド
206: ◆AlicexxO96:2011/10/10(月) 23:03:39 ID:GYH9D2.JxU
こんばんは1です
もう最後ですし上げていきます
あやや本当に申し訳ない。見事に間が開いてしまったー!
今週中には終わる見通しです
いやー山鼠ちゃんと男君を書くのは書き溜めなくても楽です!
5レスしか進んでませんけどw
207: ◆AlicexxO96:2011/10/10(月) 23:08:46 ID:klZmCv3cl2
>>194
後味悪いエンディングです
山鼠ちゃん編も頑張ります
>>195
はっきり言いますと、モブキャラに殆ど設定はつけてないのです申し訳ない…
>>196
正直「糞展開だー」って言われるかなとひやひやしてましたから
本当にありがたい御言葉です
>>197
お待たせ致しました
マナカナって何処いったんでしょうかね…
>>198
支援ありがとうございます!
sage忘れとか気にしないで済むからage進行はやっぱり楽ですねw
それではおやすみなさい
良い夢を
208: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:43:47 ID:0BTsnJHbiQ
CCC
CC CC
C C C
C CC C
C C C C
C C C C
C CCCCCCC C
C C C
C C C
CC CC
CCC
209: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 02:28:55 ID:BSLsHK4sZ2
キター!
210: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 19:28:00 ID:tigey1/ym6
oh...
最後の煽りだけで興奮して鳥肌たったんだけど
211: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:03:47 ID:W2StYRlO7.
男「……気にしちゃ駄目なんだろうか」
不思議の国には、一週間近くはいた筈なのに
時計に表示された日にちは
自分が飛び降り自殺を図ったその日のままでした
男「…どういう事だ、チェシャ猫」
当然、猫がそれに答えてくれるはずありません
男「…まぁいいや、飯」
212: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:10:44 ID:GLlX6Te9R6
男「山鼠ー」ユサユサ
山鼠「…ん…ぅ」モゾモゾ
男「ご飯だぞ」
山鼠「…うん」ムクッ
男「ほら、ここ座って」
山鼠「……良い匂い」
男「おうよ」
言うまでの事でもないので
とりあえず、時計の事は少女には内緒
男「美味しいか?」
山鼠「おう」モグモグ
男「料理は得意だかんね」
山鼠「…」モグモグ
213: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:20:07 ID:uBvkOa71RM
男「ごち」
山鼠「ご馳走さま」
男「さぁて風呂ですよ奥さん
出来るだけ早くこっちの生活に慣れて貰わねえと」
山鼠「んー」
男「よし、脱げ」
山鼠「死ね」
男「反応が淡白かつ敏速かつエグい……あ」
山鼠「どした?」
男「お前の替えの服もねぇな」
山鼠「もっかいこれ着るよ」
男「洗濯すっから駄目ー」
山鼠「裸で居ろってのかよ」
男「天才かお前」ガタッ
山鼠「ねーよ」
214: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:32:23 ID:saEChacEkQ
男「結局俺の服を着せた」
山鼠「…でかい」ブカブカ
男「手が袖から出ないっていうね。可愛っ!!」
山鼠「下も余ってるから歩き辛いんだけど」ズルズル
男「けつまずくなよ、明日までの辛抱だ」
山鼠「うん」
男「よし、寝よ!」
山鼠「うん!」
山鼠「じゃ、布団はいただく」
男「俺は?」
山鼠「隣の床」
男「ですよねー」
215: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:51:15 ID:mLQbycA2bc
電気を消して、布団を掛けて
少女が寝付くのを見てから、ゆっくりと目を閉じました
夢を見ました。
不思議の国の何処かで、見た気がする風景の中
ふわふわと浮かんでいて
なにせ夢ですから、全てぼんやりとしています
ただその声は、その姿は、はっきりと耳に届いてきました
チェシャ「こーんばーんわ!」
男「…チェシャ?」
216: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 00:55:26 ID:klZmCv3cl2
チェシャ「いやー会いたかった!
会いたかったよ男君!それはもう切実にね!」ニンマリ
男「お前ここは…」
チェシャ「君の夢の中」
男「…お前本当に凄いな」
チェシャ「…だいぶ、辛いけどねっ!」
チェシャ「うん、時間も無いから本題に行くよ」
男「なんか用があんの?」
チェシャ「なきゃ夢にまで出てきやしないよ」フリフリ
217: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:01:28 ID:mLQbycA2bc
チェシャ「気づいてるかな、日付の事」
男「あぁ、やっぱりお前の仕業か」
チェシャ「まーね。少し時間を戻した所に君達を送り出させて貰った」
男「何の為に?」
チェシャ「白兎ちゃんを、救う為に」
男「…は!?」
チェシャ「君にしてもらうことは単純だ
その内、アリスを探しに白兎ちゃんが人間界に来る」
チェシャ「出来るだけ早く彼女を見つけて、不思議の国に送り返して欲しい」
男「うおぉ…超展開…」
218: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:06:48 ID:6ATZQoPsn.
チェシャ「女王が亡くなるまでに白兎ちゃんが帰って来れれば…」
チェシャ「彼女はあそこまで絶望する事は無い」
男「……」
チェシャ「…そうだね恐らく、ハッピーエンドだ」
男「ハッピー…」
チェシャ「ボクじゃ間に合わなかったんだ
でも君ならできる。ボクは信じてる」
男「……お前がそう言うなら、出来るんじゃねーかな」
チェシャ「…そう言ってくれるとも、信じてたよ」ニンマリ
219: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:13:16 ID:6ATZQoPsn.
男「…白兎が来るのはこの辺りなんだろ?」
チェシャ「うん、その筈だね」
男「……まって、良く考えたらさ
かつてこの時間を過ごしていた俺は何処にいるの?」
チェシャ「ん?」
男「タイムパラドックスとか、起こらないの?」
チェシャ「あぁ、かつてこの時間を過ごしていた君の存在は消したよ」フリフリ
男「ちょっと!!??」
チェシャ「そんで今の君を上書きした。問題は無い筈だよ」
男「…お前もう神様かなんかじゃね?」
チェシャ「だから、だいぶ辛いけどねって言ったでしょ?」フリフリ
220: 名無しさん@不思議の国:2011/10/12(水) 01:18:50 ID:uBvkOa71RM
チェシャ「…それじゃお別れだ。伝える事も伝えた」
チェシャ「もう夢に出てくる事も無いからね」
男「何時でも出てきてくれていいんだぞ?」
チェシャ「そうしたいのは山々なんだけど、如何せん疲れすぎるんだ」
チェシャ「感謝してるぜ男君、不思議の国を救ったのはある意味君だ」
男「俺本当に何もして無いんだけどね」
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