白兎「アリス! 私達のアリス!」の番外編的なものでございまする
本編に入れたかったけどサイズオーバーにより断念したチェシャ猫の過去編等
本編の時ほどの更新率は無理ですが、放置するようなら直ぐ削除希望を出しますので、御了承ください
完全に蛇足と自負しておりますので
ひっそりと穏便にsage進行で行きたいと思いますので、どうかよろしくですm(_ _)m
129: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 01:27:33 ID:ORGaFaQ3qo
この調子で続けてほしい!おやすみノシノシ
130: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 18:21:35 ID:gvrCGm2xHk
4位おめでとう!支援支援!!
1は名鑑申請しないんですか?
というかしてほしいな・・・なんて
131: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 22:05:43 ID:.P9Ds9FMzQ
案外その日はすぐにやって来ました
弟達に今日こそは花を見せてやる、と約束して
内心またいるんじゃないか、という淡い期待と共に花畑に向かったのです
鷹「……!」ビクッ
半ば諦めぎめとは言え、会うつもりで来たのに
実際に居るとなると
何というか、もの凄く緊張してしまいました
白兎「…あ!こんにちは鳥さん!またお会いしましたね!」
今日は向こうから、声をかけてきました
132: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:05:20 ID:49xkdw3Uyk
鷹「…そ、そのっ」
白兎「はい?」
鷹「鷹!」
白兎「…たか?」
鷹「俺の、俺の名前!鷹ってんだ、けど…」
白兎「鷹さん、ですか
あ、自分は白兎。白兎と申します!」
鷹「し、ろ兎…」
白兎「はいっ!」ニコッ
鷹「……」ビクッ
何なのでしょう
この少女の笑顔を見る度に、背筋に走る電気のような感覚は
昨日から覚えのある胸の高鳴りは
それらは鷹の少年を、優しく優しく狂わせていきました
133: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:25:06 ID:Nl1BkT2ffc
鷹「その…何やってんの? こんな所でさ」
白兎「え?えへへ、門限までまだ時間がありますから、少し花占いを」
鷹「花、占い…?」
白兎「花占い、知りませんか?
こう、お花を摘んでですね」ビッ
白兎「花びらを一枚ずつ抜いていくんです」
白兎「好き 嫌い 好き 嫌い、って」ピッピッ
鷹「へぇ…なんか、よく分かんねえけど…」
白兎「まぁ、男の子には理解できないかもですよね…あは」
134: 名無しさん@不思議の国:2011/9/26(月) 23:51:54 ID:Nl1BkT2ffc
白兎「そういう鷹さんは、どうしてここに?」
鷹「俺?……あ、花」
白兎「花?」
鷹「その、花摘みに来たんだ」
鷹の少年は兎の少女と
少しの間でしたけど同じ時を過ごしました
鷹の話にも兎は興味津々でその長い耳を傾けてくれていました
楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくもので、気付けばもう夕暮れ
少女は帰る支度を始めました
135: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 00:10:29 ID:LKWhokV37M
鷹「も、もう帰んの?」
白兎「はい!女王様が心配しちゃいますから」
鷹「…な、前も言ってたその女王様ってさ…」
白兎「そですよ!我らがハートの女王様です!」
鷹「え…と、知り合いか何か…?」
白兎「女王様ですか?
お母さんみたいなものだと、思ってますけど…」
鷹「…うへ…」
少年は凄い子を好きになってしまいましたようです
136: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 00:19:18 ID:3aE7tu1jnQ
白兎「という訳で!また!」ブンブン
鷹「え?…あ…あぁ!またな!」
また会おうね、と
残念だけど今日はここでお別れ
気を取り直して、今日こそは忘れずに
弟達の為、そこらの花々を引っこ抜いて
ゴーグルを下ろし、地面を蹴っ飛ばします
137: 13:2011/9/27(火) 00:30:41 ID:qHYZT.3cXU
鷹くんが今からどうやって嫌われるか楽しみすぎる(〃ω〃)
楽しみにしてますつCCCCCC
138: 名無しさん@不思議の国:2011/9/27(火) 07:11:51 ID:3aE7tu1jnQ
兎の少女に教えて貰った花占い
試しに一枚の花びらをつまんで
鷹「好き 嫌い 好き 嫌い…と」ピッピッ
鷹「あり…?」
鷹「……もう一本」ポイッ
弟「兄ちゃんお帰り!」
鷹「おうただいま」
弟「お花!」
鷹「ほれ!」
弟「…結構地味だね兄ちゃん?」
鷹「花びら全部抜いたしなぁ」
弟「なんで!?」
139: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 20:46:41 ID:uBwTrONEwQ
弟君たちがお花を見える日はくるのか...
C
140: 名無しさん@不思議の国:2011/9/29(木) 00:15:55 ID:yQM7sYVCM6
>>129
うーむ…こんなのでいいのか未だ不安はありますのん…
読んでくれてる人がいる限り頑張りますけどね!
>>130
自分が載っていいのか不安w
試しに明日にでも申請してみます
>>137
結構なドS発言入りましたよwww
支援ありがとうございます!
>>139
来ないです(キッパリ)
支援ありがとう!
えと…最近忙しくて、話の流れもしっかり定まっておらず更新できておりません
本当に申し訳ない…
明日!明日やる!!
明日頑張るから許してください!!
明日やろうは馬鹿野郎です、が!
時間的には今日、になるのでセーフの筈ですw
どうかお許し下さいませ…m(_ _)m
141: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:09:56 ID:.P9Ds9FMzQ
それから二人は毎日のようにそのお花畑へ
鷹の少年の気持ちはどうであれ
二人は誰から見てもいいお友達で、ありました
そんな毎日の繰り返しの中、少しずつ少しずつ恋心を募らせながら
少年は小さな違和感を感じ始めました
鷹「…アリス?」
白兎「はい! アリスです!」
142: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:18:44 ID:EXtZ5v8wjc
鷹「…何それ?」
白兎「? 知らないんです?」
兎が話題に出した「アリス」という言葉
鷹「誰? 知り合いかなんか?」
白兎「いえ!まだ会った事はありませんが!」
今思えば、それが全ての元凶
鷹「何だよそりゃ」
白兎「全部女王様が教えて下さったんですけどね!」
白兎「きっと素敵な人ですよぉ…」
何故か恍惚とした表情
あぁ、こんな顔も良いな、なんて考えながらも
肝心の話もしっかりと聞いていました
143: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:25:17 ID:Nl1BkT2ffc
白兎「知らないんでしたら」フフン
白兎「私が教えて差し上げますっ!」ピョコ
彼女は得意そうに耳を揺らします
なんでもそのアリスと言う少女は、この世界の創造主だとか
自分達はアリスと遊び、アリスを育む為に創られたとか
狂信者めいた事を少女は語り出したので
少年はあまり面白くありませんでした
144: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:32:34 ID:LKWhokV37M
まず言っている事もいまいち理解できませんし
だいたい少年は人間が嫌いでした
人間からしたら自分は狩りの対象、空飛ぶ食糧としか見られていませんし
なにより子供心に、自分の好きな子が知らない誰かの自慢をしているのが嫌で嫌で仕方無かったのです
誰かに取られてしまったような、そんな感じがして悔しかったのです
145: 名無しさん@不思議の国:2011/9/30(金) 00:44:36 ID:3aE7tu1jnQ
そんな日が毎日のように続いたから
ついに少年は口を開きました
鷹「…もういい」
鷹「もう、いいってアリスの話は」
白兎「…へ?」
鷹「もうそんな、嘘っぱちの話なんか止めろよ」
空気が凍ります
少女は真っ赤な瞳孔を開いて固まり
その沈黙は、長く続いたように感じました
146: 名無しさん@読者の声:2011/9/30(金) 23:50:20 ID:nJMzfKgh/E
こっそりしえん
147: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:24:54 ID:u.qZdwGW4Q
白兎「え…え…?」
鷹「……」
少女は、少年の間違いを正してあげるように問い直します
白兎「…う、嘘っぱちって…何、ですか?」
そんな反応に微かな苛立ちを覚え、刃向かうよう口を開きます
思えばそんな気持ちを兎の少女に向けるのは初めて
鷹「嘘っぱちは嘘っぱちだ、訳分かんねぇ」
148: 名無しさん@不思議の国:2011/10/2(日) 00:39:17 ID:u.qZdwGW4Q
鷹「俺達はその見たことも聞いたこともない奴の為だけに生きてるとか…」
白兎「だって…だってホントですもん!」
二人の意地は折れることなく
それは少年にとって、とても辛い大喧嘩
大好きな少女の大好きな人を貶す為の喧嘩
本当はそんな事したくない、というのは多分嘘
所詮は子供です。ただ好きな子が誰かに取られるのが嫌なだけ
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