ベジータ｢何の話だ、カカロット｣
悟空｢いやぁ、チチから働け働けって言われちまってよー、仕方ねぇから就活誌見てたんだ｣
悟空｢そしたらよー、ほら！『セーラー戦士募集中』って欄が！｣
ベジータ｢だからなんだ。働きたければ勝手に働け｣
悟空｢何いってんだ、おめぇだってブルマから働け働け言われてるだろ｣
ベジータ｢……｣
265：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 16:41:14 ID:O2hs5Xss7o
ルナ｢それで、みんながこの荒野で闘ってる間、私はブルー将軍のあとをつけたの。……そしたら、驚くべきものを見つけてしまったわ｣
うさぎ｢な…なにを見つけたの？｣
ルナ｢死者を復活させ、妖魔としてパワーを与える施設よ｣
｢！！！｣
ルナ｢場所は覚えてる。早くその施設を破壊して、これ以上妖魔が増えるのを食い止めましょう！！！｣
266：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 16:55:11 ID:6vD7wi5b7.
ﾋｭｳｳｳｩｩ....
セーラー戦士たちは、空を飛びながら目的の施設へと向かっていた。
悟空｢──でもよー、妖魔は７人だけで、それ以上生き返すのはナントカって魔導士の力じゃ無理だみたいなこと言ってなかったか？｣
ルナ｢えぇ、確かにクイン・ベリルはこれ以上の妖魔を復活させる力は持ってないわ｣
レイ｢じゃあ問題ないんじゃないの？｣
ルナ｢いいえ。最後の一人───８人目の妖魔が既に復活させられて、その施設で培養されてるのよ｣
｢！！｣
ベジータ｢培養だと…？｣
亜美｢ひょっとして、セルやフリーザが言っていた『新たなパワー』のことかしら…｣
ルナ｢──ここよ！ここで降りて！！｣
ﾋｭｳｳｳｩｩ....
267：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:15:11 ID:7vTIIhVuFE
──研究所
ｶﾂﾝ...ｶﾂﾝ...
ベジータ｢ずいぶん古ぼけた屋敷だな…｣
うさぎ｢うわー、カビくさぁ〜い｣
まこと｢どこの部屋に行けばいいんだ？｣
ルナ｢一番奥だと思うわ｣
───────
悟空｢………この部屋か｣
うさぎ｢ひぃっ、開けるの？｣
レイ｢当たり前でしょ！｣
悟空｢あけるぞー｣
ｷﾞｲｲｲｨｨｨｨｨ....
268：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:16:57 ID:uXo2ELuc7Q
ブルー将軍｢──あらぁ、見つかっちゃったのね｣
うさぎ｢ブルー将軍！！｣
悟空｢久しぶりだなぁ！｣
ブルー将軍｢ん…？あなた、もしかして孫悟空？｣
悟空｢おう｣
ブルー将軍｢ずいぶん大きくなったのねぇ。いつ見ても憎らしい顔だわ｣
ブルー将軍｢でも、フリーザやセルを倒した相手と闘う気は起こらないわね｣
ルナ｢ブルー将軍、私たちはあなたを含め８人目の妖魔を倒しにきたの！｣
269：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:18:48 ID:MdcNgVt2ws
ブルー将軍｢それは困るわ。私はダーク・キングダム様からこの施設の全管理と、８人目の妖魔培養を仰せつかってるの｣
まこと｢だからそれを止めに来たんだよ！｣
ブルー将軍｢ふふ、できるものならやってみるがいいわ。───８人目の妖魔の姿を、見せてあげる｣
ﾎﾟﾁｯ
ｳｨｰﾝ......
壁が移動し、巨大なシェルターが姿をあらわす
ルナ｢こ、これは…｣
ブルー将軍｢ふふふ｣
ﾎﾟﾁｯ
｢─────！！！｣
紫の液体を内蔵する透明の装置。
その中に入っていたのは
悟空｢──魔人ブウ…！？｣
270：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:32:05 ID:UaccmcOCSg
ベジータ｢こいつは…ガリでもデブでもない、俺たちが一番最後に闘ったブウだ｣
悟空｢自我がないやつだな｣
ブルー将軍｢あら、まさかこの魔人ブウがあなたたちと闘った魔人ブウと同じ強さだとお思いになって？｣
ベジータ｢なんだと？｣
ブルー将軍｢フリーザやセルとは比べものにならないほど、より強い新たなパワーを与えてあるわ。あなたたちがかなう相手じゃないわね、ふふ｣
ベジータ｢……ほう、そいつはおもしろそうだ｣
ﾊﾞｯ
シェルターへ向かって手を構える。
ルナ｢セーラーベジータ、なにを｣
ベジータ｢破壊するのさ｣
ルナ｢待って、目覚めさせてはだめ！！｣
ブルー将軍｢心配しなくとも、ブウはまだ目覚めないわ。その代わり、破壊されないようにこのシェルターはどんな攻撃にも耐えられるように作ってあるの｣
ベジータ｢試してやる｣
ﾎﾟｵｵｵｫ....
ベジータ｢──ビックバンアタック！！！｣
ﾄﾞｷﾞｭﾝｯ!!!
271：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:44:18 ID:fI07qqfV.c
──ｼｭｳｳｳｳｩ....
シェルターには傷ひとつついていなかった。
ベジータ｢馬鹿な…｣
ブルー将軍｢ふふ、だから言ったでしょ？これを破壊することはできないわ。あなたたちにできるのは、培養が完璧に終了して自然にブウが目覚めるのを待つだけ｣
悟空｢それってどのくらいかかるんだ？｣
ブルー将軍｢あと１年くらいかしら｣
悟空｢いっ、一年……！？｣
ブルー将軍｢あなたたちに確実に勝てる力を与えるために、論理的に計算された培養時間よ｣
ルナ｢なんですって…！？｣
ブルー将軍｢ま、せいぜい破壊できるように頑張ることね。───それじゃ、私は浄化されるのはごめんだから先においとまするわね｣
ﾊﾞｯ(隠し通路に逃げる
まこと｢あっ、待て！｣
ベジータ｢よせ！追う必要はない｣
レイ｢ベジータ…？｣
272：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:50:49 ID:wJGp4DvmQQ
ベジータ｢あんな小物、いつでもどうとでもなる｣
悟空｢そうだな。つーか、このブウどうする？一年待つのか？｣
ベジータ｢そんなに待てるか｣
悟空｢だよなー｣
レイ｢うさぎ、試しに浄化してみなさいよ｣
うさぎ｢え？｣
亜美｢そうね、やってみる価値はあるかも｣
うさぎ｢わ…わかった｣
うさぎ｢──ムーン・ヒーリング―！エスカレーション！！｣
ｼｭﾜｱｱｱｱｱｧｯ
273：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 17:57:30 ID:ZVLgpz7CKc
……しーん
まこと｢……無理みたいだな｣
うさぎ｢あーんもう！どうすればいいのよー！！｣
レイ｢こいつが着々と強くなるのを黙って見てるしかないの…？｣
悟空｢うーん、闘ってみてぇとは思うけどなー｣
ベジータ｢……｣
ルナ｢───ひとつだけ、可能な方法があるかもしれないわ｣
｢！？｣
274：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 18:09:40 ID:RrNEOtkPIo
うさぎ｢ルナ、本当！？｣
レイ｢どうすればいいの！？｣
ルナ｢セーラー戦士全員の力を合わせて、この妖魔を浄化するのよ｣
｢！｣
亜美｢うさぎちゃんだけじゃなくて…私たちもってこと？｣
ルナ｢えぇ。今まで浄化できるのはセーラームーンだけだったけど、セーラー戦士ひとりひとりだって選ばれた者よ。特別な力を持っているわ｣
まこと｢じゃあ早速やろうよ！｣
ベジータ｢フン…それならば俺はしばらく見学させてもらおう｣
悟空｢そうだなー｣
ルナ｢何言ってるの？あなたたちもセーラー戦士でしょ｣
275：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 18:12:29 ID:DOqVwuTklA
悟空｢は？｣
ルナ｢浄化にはセーラーベジータやセーラーゴクウの力も必要よ。当然でしょ｣
悟空｢……もしかして、変身しろってこと？｣
ルナ｢えぇ｣
ベジータ｢断る｣
悟空｢オラあんな恰好もうしたくねぇなぁ｣
レイ｢二人とも、何いってんの！｣
亜美｢そうよ、地球の運命がかかってるんですよ！！｣
悟空・ベジータ｢……｣
276：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 18:20:31 ID:9PfTDK7o9.
ルナ｢はい、ベジータの変身ペン｣
ｽｯ
ベジータ｢……｣
ルナ｢悟空はもう持ってるわよね｣
悟空｢あ、あぁ……｣
悟空・ベジータ｢……｣
ルナ｢なにやってるの、早く変身して｣
悟空｢お、おう…｣ｺﾞｸﾘ
277：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 18:22:05 ID:03FjEtBr/.
悟空(ま、まぁオラは１回変身したことあるし！平気だ！)
ﾊﾞｯ(変身ペンをかかげる
悟空｢…ゴクウ・サイヤパワー・メーケアップ！！｣
＼ｼｭﾜｱｱｱｱｱｧｯ!!!／
悟空｢ひゃーっ、やっぱりくすぐってええええええ！！｣
278：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 18:33:23 ID:MpXYrh1QKg
ベジータ(カカロット……なぜだ、なぜ貴様は恥を捨てられる)
ルナ｢さぁ、ベジータも早く｣
ベジータ(俺には…俺にはあんなフザけた恰好など……)
レイ｢ベジータ、あんた男でしょ！腹切りなさい！！｣
ベジータ(俺は誇り高きサイヤの王子だぞ…！俺にあんな恰好ができるわけが…)
うさぎ｢ベジータさん！！｣
ベジータ(…俺には………！)
ｸﾞｯ
ベジータ｢くそったれ―――――――！！！！！！｣
ﾊﾞｯ(変身ペンをかかげる
｢ベジータ・サイヤパワー・メイクアップ！！！！｣
279：🎄 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 18:35:22 ID:eD67jQyGmg
ベジータ堕ちたか…
280：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 19:23:53 ID:lXyMBQLJj.
＼ｼｭﾜｱｱｱｱｱｧｯ!!／
ベジータの身体が光につつまれた
悟空｢ベジータ…！！｣
ルナ｢ついに……ついに、セーラーベジータが覚醒するのね！｣
うさぎ｢きれい…｣
金色の光がくるくるとベジータの身体にとぐろを巻き、引き締まった手足の筋肉がコスチュームに包まれていく
ベジータ(身体が熱い…！！お、俺はどうなっちまうんだ…？)
281：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 19:26:08 ID:RAD9T3j30U
──ｼｭﾀｯ
変身を終えたベジータが着地する
ベジータ｢……｣
悟空｢……｣
ほか｢……｣
ベジータ｢だあああああっ！！やっぱり耐えられんっ！！！着替えさせろ、今すぐに！今すぐだ！！｣
悟空｢ベジータ落ち着け、似合ってる！似合ってるよ！｣
うさぎ｢そうだよ、ベジータさん超かわいい！！｣
まこと｢うん、あたし女としての自信なくしそう｣
亜美｢美脚ですねぇ｣
レイ｢な、なかなかやるじゃない。似合ってるわよ｣
ルナ｢…素晴らしいわ、セーラーベジータ｣
ベジータ｢貴様ら死にたいのか｣
282：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 19:46:33 ID:DK79KcUzXA
ルナ｢さぁみんな、魔人ブウを浄化するのよ！｣
悟空｢ど、どうやるんだ？｣
ルナ｢みんなで手をつないで円をつくるの。全員のエネルギーを集中させて、それをセーラームーンに送ればいいのよ｣
レイ｢わかったわ｣
亜美｢やってみましょう！｣
ベジータ｢て、手をつなぐだと…！？｣
283：🎄 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 19:48:18 ID:JaEkKeSs9s
───全員で手をつなぎ、円形になる。
悟空｢……ベジータ、耐えろよ｣
ベジータ｢恥ずかしさで死にそうだ｣
うさぎ｢──じゃあみんな！私にエネルギーを送って！｣
｢うん｣
目をつぶり、手の位置に気を集中させる。
──ﾎﾟｵｵｵｫ.....
円の中心に光が集まり、輝きはじめた。
ルナ｢──まだ足りないわ、みんなもっと集中して！｣
ベジータ｢くっ…｣
ﾎﾟｵｵｵｫｫ....
284：🎄 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 19:48:56 ID:MxOS5ew99c
ベジータｗｗこれは萌ｗえｗるｗｗ
だれかイメージ絵キボンヌ！！
>>1さん頑張れ
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