少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
732: 名無しさん@読者の声:2011/8/14(日) 10:41:14 ID:vnsiBmoeJ6
う、うわあああああシロォォォォ!!!!(´;ω;`)
733: 名無しさん@読者の声:2011/8/14(日) 16:46:20 ID:e/Z68U8bwI
ああぁぁ・・・
一位おめでとうって言えない雰囲気・・・
シロちゃあああああああん!!!
山鼠ちゃんの最後の声が辛すぎる
734: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 20:30:45 ID:iNLuW6B7Vg
鼠の少女と人間の少年は
城を出て、また歩き始めました
次は目的地なんて無い自由な旅
そして一人少なくなった静かな旅
薔薇園を抜けて丘を下り、気の向くままにフラフラと
山鼠「…そうだ」
男「…?」
山鼠「婆ちゃん家、行ってみねぇか?
ここから近いはずだし」
男「…まぁ、良いんじゃないかね
場所覚えてる?」
山鼠「んと…確かね、向こうだった
あの山の方」
735: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 20:39:26 ID:0JTMROl5ps
山鼠「……」ガチャガチャ
男「……」
山鼠「……いねぇや」
男「…そぉかい」
山鼠「…まぁた引っ越したのか婆ちゃん」
男「しょうがないな…ほら、行くぞ」
山鼠「あぁう……ぅ?」ヘタッ
男「山鼠?何へたり込んでんだ」
山鼠「……」プルプル
山鼠「あー、駄目だ。足動かねえ」
男「あー?また我が儘モードかい」
山鼠「……また頼むわ、おぶってくれ」
736: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 20:56:24 ID:kKLv8s9J86
男「しゃーねぇなぁ」
鼠のお婆ちゃんの家も駄目
さぁ、いよいよ何処に行こうかな
湖なんていいかも知れない
洗濯中雨に降られたり、頭を撃ち抜かれたりと、良い思い出はあまりないけれど
あそこに住む友人にも会いたいし、何より
少年の服に染み込んだ、白兎の赤色をどうにかしたかった
そんな事を考えながら、鼠の少女の手を取る
737: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 21:04:17 ID:iNLuW6B7Vg
男「……」ヒョイ
男「軽!」
山鼠「毎回同じこと言うなお前」
男「…いや、あれ?お前ここまで軽かったか?」
山鼠「…知らねえよ。自分の体重なんか自分じゃ分かんねえんだから」
男「……」
山鼠「……んだよ」
男「…お前、もう、限界だろ」
山鼠「……」
山鼠「……」チッ
738: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 21:11:44 ID:eDhl4PA.B6
山鼠「何下らねえ事言ってんだお前は」
男「…」ドサッ
山鼠「あだっ! おい、何で下ろすんだよ!」
男「…立ってみろよ」
山鼠「…は?」
男「自力で立ってみろ」
山鼠「…面倒くせぇ、そんな事よか」
男「山鼠」
山鼠「……」
739: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 21:24:17 ID:R0seOgtGOQ
山鼠「分かったよちゃんと見とけアホ!
んっ…!」ピクッ
山鼠「…ふ…う…っ!」プルプル
山鼠「ん…う…うぅぅ…!!」ガクガク
山鼠「…んあっ…!」ベチャ
男「……」
山鼠「…ふ…ふぅう…!」プルプル
山鼠「…く…そ…がぁ…!」ガクガク
山鼠「…ああ…ぁ…」ドサッ
男「……山鼠」
山鼠「…嫌だ…嫌だよ…」
740: 名無しさん@読者の声:2011/8/14(日) 21:33:16 ID:62rEgRZIdU
白ウサギちゃんが…
うわあああああああ!!
山鼠も…
そして1さん、一位おめでとう
741: 名無しさん@不思議の国:2011/8/14(日) 21:38:46 ID:R0seOgtGOQ
山鼠「馬鹿は俺の方だ…
なんで…なんで睡眠なんか…!」
山鼠「誰だよアリスって…!
何で見ず知らずの奴のにくれてやらなきゃならねえんだ…!」
山鼠「なんで今更になって後悔してんだよぉ…」
男「…山鼠」
こんなに自分達は苦しんでるのに
鼠の祖母も猫も、誰も彼も一向に姿を見せない。頼らせてくれない
なんて薄情なんだろう
山鼠「…死にたくない…死にたくねぇよぉ…」ポロポロ
742: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 07:57:50 ID:FAT/SEDfLU
男「泣き止んだ?」
山鼠「…あぁ」
男「そう」
山鼠「……男」
男「あんまり喋るなよ?体力減るぞ」
山鼠「いいや、言う。これだけは言う」
男「なんだよ」
山鼠「お前が、好きだよ、俺」
?「…何でなのよ…」
?「…何なのよここ…」
?「…眠ってるのなら…夢なら覚めてよ…!」
743: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 08:06:52 ID:0JTMROl5ps
男「……」
山鼠「本当馬鹿だよ。
なんで今更言ってんだか、辛いだけなのにな」
男「はー…」
山鼠「お前そのリアクションはねぇだろ」
男「んー、俺も好きだーとかでいいのか」
山鼠「それが本心ならそれでいいよ」
鼠の少女は重そうに体を引きずって、少年に覆い被さります
やはり少女はとっても軽かったけど
とりあえず少年は体を委ねてみました
744: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 08:20:52 ID:uz77L901sc
男「で、何がしたいんだい」
山鼠「……そうだな」
山鼠「…俺を、抱け」
男「……」
山鼠「…頼むよ、どうせ最後だからさ」
男「……」
男「…もうちょっと大人になったらな」
男「そしたら抱いてやるよ」
山鼠「…はっ、大人になるまで生きれるなら、こんな事言ってねぇよ」
山鼠「……分かった、大人になるまでお預けでいいよ」
男「うん」
745: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 08:22:57 ID:FAT/SEDfLU
山鼠「どうせ俺はまだガキだ
ちゅーで許してやるよ」
男「許してやるは、こっちの台詞だ」
山鼠「へへ…」
途端、
少年に乗っかった少女の体が、まるで糸が切れたように
崩れ落ちました
746: 名無しさん@読者の声:2011/8/15(月) 08:29:38 ID:w8R0gO0uvE
(´;ω;`)
747: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 08:45:06 ID:eDhl4PA.B6
男「…山鼠?」
男「おい」
男「山鼠!」
ピクリとも反応しません
力が抜けて、腕がゆらゆら泳いで
少女の安らかな顔とは対照的に青ざめていく少年の顔
こんなのってあるか
『二人が居なくなったらどうすればーって?』
『その時はボクが君といてやるよ、一人は寂しいだろうからね』
チェシャ「やぁ男君、どうしたんだい?
そんな悲しい顔をして」
748: 名無しさん@不思議の国:2011/8/15(月) 08:56:02 ID:YROlhhOGxU
男「チェシャ…?」
チェシャ「…」
鼠を一瞥し、すぐ少年に視線を戻します
チェシャ「そっか、山鼠ちゃんは」
男「チェシャ猫!」ガシッ
チェシャ「おわぁ!」ビクッ
男「チェシャ猫!チェシャ猫ぉ!」
チェシャ「お、おいおい落ち着けよ…
珍しいな君が取り乱すのは」
男「何だよこれ!もう…もうたくさんだ!
お前もいなくなるのかよ!?」
チェシャ「…大丈夫、もう大丈夫だから」
男「大丈夫!?何が!」
チェシャ「この不思議の国に、アリスが帰って来たんだよ」
749: 名無しさん@読者の声:2011/8/15(月) 11:25:05 ID:VfUmzVwkZw
山鼠ちゃん…(´;ω;`)
アリス…遅いよ…
もっと早く来てくれれば…
最後まで私はCする!!
750: 名無しさん@読者の声:2011/8/15(月) 16:34:50 ID:vx0mhxLKXo
はっ山鼠はただ眠っただけなんじゃ…!
まだ死んでない!
希望はすつない!
山鼠ふぉーえばーらぶ!
751: ◆AlicexxO96:2011/8/15(月) 19:21:05 ID:iNLuW6B7Vg
今日終わらせても良かったのですが、明日しっかり最後まで書き溜めしてからにします
とりあえず、ランキング1位!
こんなダラダラ続くSSに投票してくださった皆様、本当にありがとうございました!
本当はもう少し早く言いたかったのですが、その日の更新内容的に喜ぶのは凄い場違いを感じて控えておりました
いやはや非常に光栄な事です
が、もう終わるようなSSが一番でいいんですかね?w
とりあえず明日完結
これからレス返は、申し訳ないですが控えさせていただきます
ただ、皆様の支援はしっかり1のやる気に変わっているので
欲を言えば最後まで付き合っていただければw
ということで、また明日
おやすみなさい
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