少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
641: 名無しさん@読者の声:2011/8/5(金) 19:29:54 ID:5zkEImsvYs
終盤に差し掛かってきたな…!!
しえんしえんしえん
642: 名無しさん@読者の声:2011/8/5(金) 19:55:00 ID:sAQ2tc.KBk
C
643: 名無しさん@不思議の国:2011/8/5(金) 21:06:33 ID:R0seOgtGOQ
鼠の少女は窓の外を見つめ続ける
夜明けは近い
地平線から陽が登る様を毎日のように見てきたのだから、それ位分かる
夜の猫の話に嘘偽りはない
間違いなく体中ガタがきている
別に怖くはない。
老いて寿命が尽きて亡くなるのも、今体力が尽きて亡くなるのも
何も変わりはしない
所詮アリスの前ではちっぽけな命だと自負している
起こさないように、少年の髪を撫でる
644: 名無しさん@不思議の国:2011/8/5(金) 21:24:24 ID:eDhl4PA.B6
こいつはどうなるんだろうか
ふと、頭によぎった疑問
別世界に連れてこられ
死を失い
自分達も失ったとき、少年はどんな気持ちなんだろうか
そうだ。自分にはそれが分かるはずだ
両親は戦争で死んだ
『彼らは英雄だった。名誉と共に散った』と伝えられた
英雄が居たはずのに、まだ戦争は不思議の国のどこかで続いている
645: 名無しさん@読者の声:2011/8/5(金) 21:27:04 ID:dmSJr6DPHc
よしきた支援
646: 名無しさん@不思議の国:2011/8/5(金) 21:33:28 ID:kKLv8s9J86
でも、それでもまだ祖母が居た
思えば自分はいつも愛されていたじゃないか
つまりはそういう事なんだろう
少年の為に生きよう。
顔も覚えていないアリスの為じゃない
愛した人の為に、生きよう
光が隈だらけの眼に差し込む
夜明けだ
山鼠「…朝だぜ、起きろ」ポスッ
男「……おてんとさん登ったばっかじゃねぇかよぉ」ムクッ
山鼠「いいから
な、今日は何処へ行こっか?」
647: 名無しさん@不思議の国:2011/8/5(金) 21:47:52 ID:R0seOgtGOQ
少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
でも、幾ら走っても幾ら耳を澄ませても、アリスは見つからない
秒針の音が焦りを生む
目ももうほとんど見えない
それでも決して諦める
少女は走る 走る
648: ◆AlicexxO96:2011/8/5(金) 21:50:41 ID:kG2XMrY8s6
駄目だ思いっきりミスしました
諦めちゃ駄目ですね
頭痛いのに無理して書くからこういうことになるんです
ごめんなさい
これ以上書いたら取り返しのつかないことになりそうですのでここまでにします
本当に申し訳ない
レス辺も明日…
649: 名無しさん@読者の声:2011/8/5(金) 23:19:33 ID:PJNU6MCRko
乙
お大事に
650: 名無しさん@読者の声:2011/8/6(土) 00:34:29 ID:VS8cFNour2
無理しないで!体が一番大切よ
そして男うらやましいぞ
651: 名無しさん@読者の声:2011/8/6(土) 00:39:38 ID:m4ibS5ZXKw
お体には気をつけて
652: 名無しさん@読者の声:2011/8/6(土) 01:09:28 ID:MK0ki0VFX2
無理せず、自分のペースで書いて下さいね。
健康が一番ですからね!
653: 名無しさん@読者の声:2011/8/6(土) 20:55:27 ID:t8B/YP27.w
初書き込みを1に差し上げよう! つC
654: 名無しさん@不思議の国:2011/8/6(土) 23:22:59 ID:R0seOgtGOQ
ビル「お茶を、お持ちしましたよ」
女王「…えぇ、ありがとう」
ビル「…魔法を使うのはお止め下さい。無駄な体力を消費しますよ」
女王「無駄じゃ無いわ
白兎ちゃんを見守らなきゃ。この国の住人の大事な一人ですもの」
ビル「…少しでも長く、白兎にはアリスを捜索してもらいます
彼女なら上手くやりますよ」
女王「…そう、かしらね
お茶、いただける?」
ビル「……」スッ
655: 名無しさん@読者の声:2011/8/6(土) 23:29:37 ID:Guo50azY9o
女王「…うん、ふふ…」
ビル「…?」
女王「やっぱりあなたが持ってくるお茶はいつも温いわ…」
ビル「…申し訳ありません
自分が体温など献上しなければ」
女王「あら、アリスへの献上よ
誇りに思うべきだわ
昨日山鼠ちゃんがいっていたようにね」
女王「それに、温いお茶も好きよ?甘くて優しくて、とろけてしまいそうだもの」
ビル「……」
女王「大丈夫、魔法はもう使わないわ」
女王「信じてみることにしましょう、白兎ちゃんを」
656: 名無しさん@不思議の国:2011/8/6(土) 23:38:23 ID:FAT/SEDfLU
ビル「御理解いただけて何よりです」
女王「えぇ、忠告ありがとう」
女王「分かっているつもりよ
今回の捜索が、不思議の国の運命を左右する事くらい」
ビル「…えぇ」
女王「…失敗すればもうどうしようもない
希望も何も無く、消えゆくのを待つだけ」
女王「この国はまるでハンプティ・ダンプティ」
ビル「……」
女王「それでも私は白兎ちゃんが心配なの」
女王「だって私はその国の女王なんだもの」
657: 名無しさん@不思議の国:2011/8/6(土) 23:47:50 ID:iNLuW6B7Vg
ビル「…その気持ちを、誰一人責める者はいませんよ」
女王「ありがとう。でも、確かに体力の温存が先ね」
女王「下がっていいわ
お昼寝でもしてますから」
ビル「…おやすみなさいませ」スッ
女王「…多分、ビルにはバレてるのでしょうね」
女王「この調子じゃもって後一日…」
女王「アリス…」
658: 名無しさん@読者の声:2011/8/7(日) 00:28:33 ID:uv/VVvGb2Y
C
659: 名無しさん@不思議の国:2011/8/7(日) 11:28:13 ID:kKLv8s9J86
男「何処へ行くったって特にアテもないよね」
山鼠「まぁな」
男「暇だけど歩くのは嫌だね」
山鼠「色々と駄目な発言だな」
男「城の周りの薔薇園迷路でかくれんぼでもする?」
山鼠「却下で」
メイド「あのぅ…」コソコソ
男「あん?」
メイド「ヒイッ!」ビクッ
山鼠「ビビられすぎだろお前」
男「あ、昨夜のメイドさん」
メイド「その、あの…朝ご飯がっ、出来ておりますが…」
660: 名無しさん@不思議の国:2011/8/7(日) 11:36:00 ID:K4ESg4cJk.
男「朝ご飯?」
メイド「は、はい!」
山鼠「ふぅん」
男「了解了解」
メイド「で、では失礼しま…」
男「えっと、場所が分からんのだけど…」
メイド「ひぇ…」
男「案内してくんない?」
メイド「…あうぅ」ビクビク
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