少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
610: 名無しさん:2011/8/2(火) 22:47:17 ID:Guo50azY9o
ビル「もう遅いですから
お疲れでしょう、こちらでゆっくりお休み下さい」
男「……」
山鼠「お、ベッドだ」
男「一つしか無いんだけど」
ビル「…まぁなんとかやりくりなさって下さい」
男「丸投げっすか」
山鼠「俺ベッド、お前床」ポフッ
男「寝れねえ癖にベッド占拠とは何事か」
ビル「……それではおやすみなさいませ」スッ
611: 名無しさん:2011/8/3(水) 02:14:35 ID:8WIraI29tM
支援支援
612: 名無しさん:2011/8/3(水) 08:46:43 ID:uz77L901sc
男「よいしょ、お邪魔しますよ」モソモソ
山鼠「結局上がってくるのな」
男「横にフカフカのベッドがあるのに床で寝られるかっての」
山鼠「…襲ったりすんなよ」
男「誰を?」
山鼠「蹴落としてやろうかお前」
山鼠「男ー?」
男「……zZZ」
山鼠「腹立つ位寝付き早ぇ」
613: 名無しさん:2011/8/3(水) 10:28:59 ID:FAT/SEDfLU
山鼠「さっさと寝られたら困るんだぞ馬鹿」グイ
男「……zZZ」
山鼠「…朝まで暇なんだぞ馬鹿」
男「……zZZ」
山鼠「……つまんね、悪戯してやる」
鼠の少女もまだまだ子供なのです
山鼠「えへへ、変な顔だ」グイー
山鼠「おらおら勝手に寝てんじゃ…」ビヨンビヨン
山鼠「ね…ぇ…」ピクッ
614: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 20:56:06 ID:FAT/SEDfLU
山鼠「あ…」
頬をつねって遊んでいたら、少年の口元に目が止まりました
もう少し詳しく言えば唇、でしょうか
山鼠「あ…わわ…」
鼠の少女もやっぱり恋する乙女です
一度気になると、もう目が離せません
山鼠「あ、い…悪戯だから…!」
山鼠「俺の相手をせずに勝手に寝たから…!」コクコク
山鼠「だから、悪戯する…だけ…」ソッ
615: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 21:30:08 ID:R0seOgtGOQ
山鼠「…んー…」ソロソロ
もう少年の顔が目と鼻の先に
少年の静かな息遣い、少し濁った瞳
山鼠「……」
男「……」
瞳…?
山鼠「……なんで目ぇ開いてんの」
男「起きてるからじゃね」
山鼠「あぁ、そうか」
男「そうだね」
山鼠「どうしようか、頭殴ったら記憶飛ぶかな」
男「とりあえずその握り締めた拳を開こう」
616: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:02:11 ID:0JTMROl5ps
男「そうかー寝れないから夜は暇なんだなー」
山鼠「すげぇ他人事みたいに言いやがるな」
男「体を休めなきゃいけないんじゃねぇの?」
山鼠「今日それ程歩いてないから別に疲れてないし」
男「で、結局どうしたいの」
山鼠「…暇だ!」
男「お前も丸投げかよ」
617: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:16:05 ID:R0seOgtGOQ
男「という訳で城の中を探検だ」
山鼠「いいじゃねぇか」
男「とりあえず最上階を目指す
あんまり大きな音たてるなよ」
山鼠「あいあい」
男「あのビルって人ちょっと苦手なんだよな」コソコソ
山鼠「あぁ分かるわ。なんか雰囲気がな」コソコソ
男「暗いっつうか不気味っつうか」コソコソ
?「あの…」
二人「」ビックーン
618: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:20:59 ID:0JTMROl5ps
メイド「あ、お客様方…でしたよね…?
どうしてこんな遅くに…」
男「なんだあんたかよビビらせんな馬鹿!」
メイド「ふぇっ?」ビクッ
山鼠「本当だよ気を付けろよ馬鹿!」
メイド「ふぁ…」
男「ほら行くぞ、城の人に見つかったら怒られちまう」スタスタ
山鼠「分かってるっての」スタスタ
メイド「……」グスッ
619: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:37:00 ID:K4ESg4cJk.
男「螺旋階段…」
山鼠「うわ面倒くせ」
男「ここまで来たら引き返しは出来んよ」タッタッ
山鼠「待て待て走んな」タッ
ぐるぐるぐるぐる、目が回りそう
螺旋階段はどこまでも続きます
男「……!」
やがて階段は途切れ、レースのカーテンがかかったガラスの扉の前に
山鼠「…ここが、てっぺん?」
男「多分な」ガチャ
扉を開いた途端涼しい夜風が吹き込み、二人の顔を撫でます
620: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:46:53 ID:Guo50azY9o
男「……!」
山鼠「…すげ」
目の前に広がるは、不思議の国の全て
下を見下ろせば足が竦み
上を見上げれば雲さえ掴めそう
紫色の空の下
街ではポツポツとオレンジの光が灯る
あれ程大きく見えた鼠のお婆さんの大樹も
苦労して歩んで来た湖や山さえも
ここまで小さく見えては、少し複雑な心持ちになってしまいました
621: 名無しさん@不思議の国:2011/8/3(水) 22:54:18 ID:Guo50azY9o
男「綺麗っすな」
山鼠「…うん」
?「ありゃ?先客がいるのか
ボクの特等席だったのにな」
男「…!」
山鼠「?…どこ?」
?「上だよ山鼠ちゃん
ほらこっちこっち」
山鼠「あ…!」
男「…さっきぶりだな、チェシャ猫さん」
チェシャ「んふふー。こんばんはお二人さん
また会えて光栄だね」ニンマリ
622: ◆AlicexxO96:2011/8/3(水) 23:09:04 ID:uz77L901sc
こんばんは皆さん
本日の内容は色々と遊んでおります
書きためが無いからです(*´・д・)アチャー
少し書きための旅に出るかも知れませんね
出来るだけ毎日更新したいですが…
>>605
自分でもこの結果には驚いております
これを励みに更に精進!
>>606
おぉう…自分には勿体ない御言葉…ありがたいです
>>611
1は単純なので支援してくださるだけで凄いモチベーションが上がるです
ありがとうございます!
623: 名無しさん@読者の声:2011/8/3(水) 23:30:10 ID:i08DbqKPog
チェシャ猫キター!
しえんしえんしえん
624: 名無しさん@読者の声:2011/8/4(木) 01:53:48 ID:CAVLWQgDrs
待てよ!上にいるということは…
顔をあげたらパンツがry
そんなことより
っ支援
625: 名無しさん@読者の声:2011/8/4(木) 14:25:18 ID:wnkhG6Se9k
あぁー!クライマックスの予感!!
1さん頑張って!!支援!
あとランキングinおめでとうございます!
626: 名無しさん@読者の声:2011/8/4(木) 21:29:56 ID:mAgF0wbH3s
もう!俺はチェシャとヤマネちゃんのどっちを嫁にもらえばいいんだ!
627: ◆AlicexxO96:2011/8/4(木) 22:20:48 ID:R0seOgtGOQ
>>623
相変わらずのチェシャ人気!
ありがとうございます!
>>624
残念ながら、設定上ホットパンツにニーソ姿なので拝めませんよぅww
>>625
頑張る!もうちょっとかかるけど最後までお付き合い下されば嬉しいな!
>>626
白兎は なかまに 入れて欲しそうに そちらをみている!
うむむ…鯖落ちが激しい…
が、今夜も更新していきましょうか
628: 名無しさん@不思議の国:2011/8/4(木) 22:32:47 ID:kG2XMrY8s6
チェシャ「いーい景色だろう?
ボクの大好きな不思議の国が、全部見渡せる」
男「うん、まぁ綺麗だな」
山鼠「……」
チェシャ「…なんだい、そんな睨むなよ
仲良く行こうぜ仲良く」
山鼠「一回男を拉致っといて、よく言うな…!」
男「山鼠、あれは別にそういうんじゃねぇから」
チェシャ「ほら、君も男の心の広さを見習いなよ」フリフリ
山鼠「……ッ」
629: 名無しさん@不思議の国:2011/8/4(木) 22:36:20 ID:YROlhhOGxU
チェシャ「全く。偉く好戦的な鼠もいたもんだ」
チェシャ「猫相手に鼠が喧嘩を売るかね?」
山鼠「『窮鼠猫を噛む』って言葉、身をもって教えてやろうか」
男「落ち着け落ち着け」ドウドウ
山鼠「胸くそ悪いな、行こうぜ」
チェシャ「白兎ちゃんはいないのかい?」
山鼠「…」ピクッ
男「さっき人間界に出かけた。アリス探しに」
チェシャ「…ふぅん」
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