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白兎「アリス! 私達のアリス!」
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1: 名無しさん:2011/6/9(木) 19:08:39 ID:Sk5yLArqZw
少女は走る 走る

その白い足は止まる事を知らない

その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない

その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる

腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする

辿り着いたのは、とある井戸

その向こうは、彼女の世界


559: 名無しさん:2011/7/27(水) 15:22:30 ID:hx2NZUpaHc
しえんしえんしえん
560: 名無しさん:2011/7/28(木) 13:23:11 ID:PF9TGwc8pY
自分の中で白兎が1番お気に入りだったんだけど、チェシャ猫が現れてその地位を揺るがしはじめたw
しえんしえん!フリフリ
561: 名無しさん:2011/7/28(木) 15:52:00 ID:arwVIe7vNo
山鼠は俺の嫁
562: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:20:47 ID:SBxlnoh5O6
白兎「…無事でしたか?」

男「見ての通りピンピンさね」

白兎「そ、ですか…?」

男「疑うねー」

白兎「そ、そりゃタブーですから…
心配もしますよ…」

男「俺は何でチェシャ猫がタブー扱いされてるのか分からんかったが」

白兎「…??」
563: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:30:30 ID:1b/AplOPAI
男「なんでなん?」

白兎「なんでと言われましても…」

白兎「気紛れなチェシャ猫に関わると消される、と言われてまして…」

男「ふーん」

白兎「…良い人だったんですか?」

男「変な子だったなー
まぁここの住民は全員変だけど」

男「また話してみたくなる子だった」

白兎「はぁ…」

山鼠「まだ懲りてねぇのか」ムギュ

男「やめてくらはい><」
564: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:49:34 ID:JZ308n9LZ6
男「よしっ!」ビシッ

白兎「ひゃい!」ビクッ

山鼠「うるせぇなお前ら」

男「さっさと迷路出るぞ。キリキリ歩けキリキリ」キリキリ

白兎「は、はい!」キリキリ

山鼠「男ー」

男「おんぶは駄目
最近甘え過ぎ」

山鼠「む…じゃ、手、繋げ。んで引っ張ってけ」

男「なんで一々命令形なん」

山鼠「しょうがねぇじゃん歩幅違うんだから」

男「はいはい」スッ

山鼠「…へへ…」タッ
565: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:56:04 ID:t57GnFDOYg
男「城って自由に出入りできるの?」

白兎「一応門番はいますよ。トランプ兵の皆さんが」

男「ほう」

白兎「ま!私はこれでも女王様直属の配下ですから!」

白兎「お二人も私が話をつければ、なんとかなりますよ」

山鼠「ん…!」

男「あ…ゴールじゃね?」

白兎「…!」
566: 名無しさん:2011/7/28(木) 21:14:56 ID:SBxlnoh5O6
城の門を見つけた途端

兎の少女は目を輝かせ、飛び跳ねるように駆けて行きました


男「速ぇ」

山鼠「速ぇな」

男「……あのトランプから手足がはえてるキモいのが、トランプ兵なの?」

山鼠「そうだな」


兎の少女と話しているトランプ兵は

鼠の少女が言うには、『言葉』を献上しているらしく

時々折れるように頷くだけでした


そのうち、許可が取れたのでしょうか

兎の少女がこちらを向いて、嬉しそうにその長い白い耳を揺らしました
567: 名無しさん:2011/7/28(木) 21:44:23 ID:IvjfUba.8M
今まで見たことのないような、兎の少女の笑顔

ゆっくりと、低い音を立てて開いていく城門

道を挟み、規則正しく並ぶトランプ兵のオーケストラ

帰還を祝う盛大なファンファーレ

バイオリン・コントラバス
チェロ・ティンパニ
ホルン・トランペット

耳障りだと言うように、それら睨む鼠の少女

目の前に聳える、巨大な城

三人の旅はついに、終わりを迎えたのです
568: 名無しさん:2011/7/29(金) 09:24:14 ID:IQmVNaxnrM
ついたー!
え、てことはもう終わりなん?
しえんえん!
569: ◆AlicexxO96:2011/7/29(金) 21:41:23 ID:bskeXDFV8Q
>>559
ありがとうありがとうありがとう!

>>560
チェシャ「ふふ、なかなか良い趣味してるじゃないか」フリフリ

>>561
寝取られちゃいますぜ男君
支援感謝です!

>>568
まだ終わらんよ!
最後までお付き合いいただけたら光栄です

それでは本日も更新はじめ!
570: 名無しさん:2011/7/29(金) 23:04:57 ID:Y7potMdNLI
最初、異空間に男が入ったときからチェシャきたー!って思ってた!
チェシャ可愛いよチェシャ
大好き!
571: 名無しさん:2011/7/29(金) 23:41:07 ID:WeYS042/lU
男「なんか凄いな…」

山鼠「五月蝿いだけだろこんなの
頭ガンガンする…」

白兎「ふっふー♪」

男「嬉しそうにしちゃって」

白兎「いやぁやっと帰って来ましたよ!長い旅でした!」ピコピコ

男「そっすね」

山鼠「あー…だる…」

トランプ兵のオーケストラは、城の大扉まで続いていました
572: 名無しさん:2011/7/30(土) 00:23:01 ID:WeYS042/lU
ギシギシと音を立て、ハート模様の大きな大きな扉が開いていきます

中央に、二階へ上がるこれもまた大きな階段が

白兎「女王様は?」

トランプ「」フルフル

白兎「…面会は、出来ますかね?」

トランプ「」コクコク

白兎「了解しました
ビルはどちらに…」

?「お呼びですか?」

男「ぅおっ!」ビクッ

山鼠「ひっ!」ビクッ
573: 名無しさん:2011/7/30(土) 00:31:31 ID:zY8aT7nkmQ
白兎「驚き過ぎですよ二人共」

男「気配無かったけど」

白兎「蜥蜴ですから」

男「どんな理由だよ…蜥蜴?」

ビルと呼ばれた、暗い緑の執事服を着た男性は

それはそれは落ち着いた声で話しかけて来ました

ビル「驚かせたようで申し訳ありません」

ビル「私は蜥蜴のビル
女王陛下直轄、執事担当。以後お見知りおきを」
574: 名無しさん:2011/7/30(土) 00:49:53 ID:bskeXDFV8Q
ビル「それで、何か御用でしたか?」

白兎「ビル、女王様にお会いしたいのですが」

ビル「……」

ビル「…白兎、あなただけなら可能ですが
こちらの方々も一緒となると…」

白兎「…何故です?」

山鼠「おぉ、シロが真面目に仕事してるっぽい」

男「なんか微笑ましいな」

白兎「ち、茶化すの止めてくださいよっ!」
575: 名無しさん:2011/7/30(土) 00:56:03 ID:B4pYf22bqU
ビル「とりあえずそちらの二人は私が」

ビル「あなたは一度女王陛下に会ってから、事の次第を決めて下さい…」

白兎「……分かりました」

白兎「という訳です二人共!」

山鼠「へぇ城の中はこんなになってんだ」

男「シャンデリアや!セレブリティや!」

白兎「って聞いてない!」ズコー

山鼠「何だよこのベッタベタな茶番」

男「お前も参加してたろうが」

白兎「私が一番滑った気がしますが…」
576: 名無しさん:2011/7/30(土) 08:50:10 ID:WeYS042/lU
ビル「では、二階をお上がり下さい
長旅でお疲れでしょう…」

ビル「お食事の方、準備しておりますので」

男「あ、はぁ…」

山鼠「…女王の所行かなくていいのか?
そのために俺を連れ出したんじゃねぇの」

ビル「……まず、白兎と陛下を会わせてからです」

白兎「山鼠ちゃんも男さんも、自分の家だと思ってゆっくりしてて下さい」

白兎「すぐ、戻って来ますんで」タッ

山鼠「……」

ビル「では、こちらへ」
577: 名無しさん:2011/7/30(土) 09:21:11 ID:SBxlnoh5O6
白兎「……」スタスタ

メイド「あ、白兎様!」

白兎「…女王様に挨拶したいのですが」

メイド「あ…今なら、大丈夫だと思いますよ」

白兎「ありがとうございます」タッタッ



女王「……」

女王「…慌ただしい足音ね」

メイド「あ、す、すみませんすぐに静かに…」

女王「いいわ、多分白兎ちゃんだもの」

女王「…こんな姿を見て、泣き出したりしないかしら?」

メイド「…そ、れは…」

女王「…きっと平気ね。あの子は強い子ですもの」グジュ
578: 名無しさん:2011/7/30(土) 09:30:31 ID:JZ308n9LZ6
山鼠「…ん、旨い」

ビル「それはそれは」

男「でも、なんか冷えてない?」

ビル「あぁそれは、元々あなた方が城に来る予定だった日に、作られたものでしたから」

男「え゙…」

ビル「いかがなさいました?」

山鼠「どういうことだよ」

ビル「いかんせん、帰還が少し遅かったのですよ。あなた方は…」


男「いや作り直そうよ」

山鼠「多分つっこむ所はそこじゃねぇ」
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