少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
547: 名無しさん:2011/7/25(月) 22:25:58 ID:XtRb1Fs4Xk
献上品のセンスが毎度毎度ツボすぎて困る
支援
548: 名無しさん:2011/7/26(火) 17:33:14 ID:r.4/88jxt2
しえーん
549: ◆AlicexxO96:2011/7/26(火) 21:08:35 ID:SBxlnoh5O6
>>538
白兎ちゃんと山鼠ちゃんです
べっこに書くのは面倒くさ(ry
>>547
結構考えて作った設定なので、そういう御言葉は本当に嬉しいですん!
>>548
支援おおきにです!
最近更新ペースがまちまちで申し訳ないなぁ…
出来るだけ夜来れるよう頑張ります
さ、チェシャ猫編終了まで突っ走ります
550: 名無しさん:2011/7/26(火) 22:00:22 ID:IjDuDJDKyo
チェシャ「本当は寂しいんだよ?はっきり言うとね」
男「久々って事は」
チェシャ「そうだね。前例があるってことさ」
チェシャ「確か女王かな
初めてボクを不思議の国の一人として認めてくれたのは」
男「凄いのね女王様って」
チェシャ「まぁね。
他人との繋がりってのは滅多にないからね」
チェシャ「そのうち君に惚れちゃうかも知れないな」ニンマリ
男「はいはい口が御上手ですね」
チェシャ「茶化すなよー」
551: 名無しさん:2011/7/26(火) 22:33:17 ID:IjDuDJDKyo
チェシャ「……で?」
男「……えっ」
チェシャ「いや、ボクの事はこれでお終いだけど…」
男「あぁそう」
チェシャ「何だよー。こないだ聞きたい事があるって言ってたから出てきてやったのにさ」
チェシャ「これじゃ自慢しに出て来たみたいじゃないか
山鼠ちゃんに叱られちゃうよ」
男「えー…そんなこと言われてもな…」
チェシャ「何でもいんだぜ?
今なら出血大サービスでスリーサイズまで答えてあげちゃおう」フリフリ
男「狩人について、知りたいな」
552: 名無しさん:2011/7/26(火) 23:09:55 ID:t57GnFDOYg
チェシャ「! そっか、君は一応彼の標的だったんだね」
男「ま、知らない奴に殺されるのは嫌だし」
チェシャ「んー。一応彼の献上品は『感情』なんだけど」
男「感情…?」
チェシャ「厄介なのは献上じゃない
彼がタブー認定されたのは、アリスと同じ『人間』だったせいだ」
男「はぁ…」
チェシャ「『同じ人間だからこそ、アリスの事を一番理解している』
そういう思考が、どうも彼にはあるようでね」
553: 名無しさん:2011/7/26(火) 23:30:21 ID:1e0RqNmnOw
チェシャ「彼が狙っているのは『アリスに必要の無い献上をしている住民』なんだよ」
男「必要、ない…」
チェシャ「そうだね。例を出せば、
『獰猛さ』の雌熊
『束縛』の公爵夫人
『孤独』のドラゴンなんかもそうかな」
男「……!」ピクッ
チェシャ「お友達なんだろ?あのドラゴンと」
男「狙われてるのか…?」
チェシャ「腐ってもドラゴンだ、猟筒一本で殺せやしないよ」
男「……」ホッ
554: 名無しさん:2011/7/27(水) 01:01:41 ID:SBxlnoh5O6
男「じゃ、俺を狙ってる理由ってのは」
チェシャ「彼が、アリスに『死』は必要ないと判断したからだね」
男「マジキチ」
チェシャ「あぁ最もだ
彼には正直苦労してる」
チェシャ「二人の針鼠が居たんだ」
男「ハリネズミ?」
チェシャ「ハリネズミのジレンマって言葉、知ってるかい?」
男「自分を暖める為に体を寄せ合ったらお互いの針が刺さって…って奴?」
555: 名無しさん:2011/7/27(水) 01:07:58 ID:zY8aT7nkmQ
チェシャ「ごめーとー!
なかなか物知りなんだね君は」フリフリ
チェシャ「その二人はまさにそんな状態だった訳さ」
男「……」
チェシャ「で、二人は献上の際、『痛覚』を捨てた」
男「ほぉ」
チェシャ「そして仲睦まじく体を暖めてる最中、狩人に撃ち殺された」
男「っ…」
チェシャ「山鼠ちゃんには内緒だぜ?
針鼠達は彼女の友達だったからね」
男「おいおい…」
556: 名無しさん:2011/7/27(水) 01:14:09 ID:zY8aT7nkmQ
チェシャ「彼は感情がないからね
それ位軽々やってしまうのさ」
チェシャ「少し怖い話をしたけど……んまぁ、君は実際体験してるしね」ニンマリ
男「笑いごとじゃ無いんですけどね」
チェシャ「でも心配する必要はないよ
彼も、君を幾ら撃っても死なないことは理解したろうから」
チェシャ「もう襲われることは無いだろ。君はね?」
男「そうなの?」
チェシャ「君はね。ただ他の二人はアリスに不必要と認識されるかも知れない」
チェシャ「その時はしっかり守ってあげるんだよ?
それこそ死ぬ気でね」
男「うす」
チェシャ「素直でよろしい」ニンマリ
557: 名無しさん:2011/7/27(水) 01:24:59 ID:bskeXDFV8Q
チェシャ「それにしても、熊は死んで、狩人は諦めて、猫は君を気に入ってしまったと…」
チェシャ「悪運強いねぇ君は」
男「そう?」
チェシャ「さぁもう時間だ。二人に怒られちゃうよ」
男「…?」
チェシャ「楽しかったぜ君とのお話は」
男「んー」
チェシャ「じゃ、出口はそこの扉ね」
男「ありがと。困った時はまた力貸して欲しいな」ガチャ
チェシャ「暇だったらねー」フリフリ
チェシャ「…さぁて、次はいつ会えるかな」
チェシャ「…お昼寝と洒落込みますか」
558: 名無しさん:2011/7/27(水) 01:38:48 ID:jox2lqGdgw
男「ただいまーぃ」
白兎「」ビクッ
山鼠「…!」
男「ん、まだ迷路の中か
どうせなら迷路のゴールに……っと!」ポスッ
山鼠「…」ギュム
男「へ…」
山鼠「……」ギュムー
男「山鼠ちゃん?」
山鼠「……心配して、やってた」ギュムー
男「あぁ、うん。ごめんな……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
山鼠「俺言ったよな?関わんなって言ったよな? な?」ギュムムー
男「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
山鼠「ちょっとばかし躾が必要だお前にゃ」ギュムギュム
白兎「ちょ、男さんが千切れちゃいますよ!」
559: 名無しさん:2011/7/27(水) 15:22:30 ID:hx2NZUpaHc
しえんしえんしえん
560: 名無しさん:2011/7/28(木) 13:23:11 ID:PF9TGwc8pY
自分の中で白兎が1番お気に入りだったんだけど、チェシャ猫が現れてその地位を揺るがしはじめたw
しえんしえん!フリフリ
561: 名無しさん:2011/7/28(木) 15:52:00 ID:arwVIe7vNo
山鼠は俺の嫁
562: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:20:47 ID:SBxlnoh5O6
白兎「…無事でしたか?」
男「見ての通りピンピンさね」
白兎「そ、ですか…?」
男「疑うねー」
白兎「そ、そりゃタブーですから…
心配もしますよ…」
男「俺は何でチェシャ猫がタブー扱いされてるのか分からんかったが」
白兎「…??」
563: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:30:30 ID:1b/AplOPAI
男「なんでなん?」
白兎「なんでと言われましても…」
白兎「気紛れなチェシャ猫に関わると消される、と言われてまして…」
男「ふーん」
白兎「…良い人だったんですか?」
男「変な子だったなー
まぁここの住民は全員変だけど」
男「また話してみたくなる子だった」
白兎「はぁ…」
山鼠「まだ懲りてねぇのか」ムギュ
男「やめてくらはい><」
564: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:49:34 ID:JZ308n9LZ6
男「よしっ!」ビシッ
白兎「ひゃい!」ビクッ
山鼠「うるせぇなお前ら」
男「さっさと迷路出るぞ。キリキリ歩けキリキリ」キリキリ
白兎「は、はい!」キリキリ
山鼠「男ー」
男「おんぶは駄目
最近甘え過ぎ」
山鼠「む…じゃ、手、繋げ。んで引っ張ってけ」
男「なんで一々命令形なん」
山鼠「しょうがねぇじゃん歩幅違うんだから」
男「はいはい」スッ
山鼠「…へへ…」タッ
565: 名無しさん:2011/7/28(木) 20:56:04 ID:t57GnFDOYg
男「城って自由に出入りできるの?」
白兎「一応門番はいますよ。トランプ兵の皆さんが」
男「ほう」
白兎「ま!私はこれでも女王様直属の配下ですから!」
白兎「お二人も私が話をつければ、なんとかなりますよ」
山鼠「ん…!」
男「あ…ゴールじゃね?」
白兎「…!」
566: 名無しさん:2011/7/28(木) 21:14:56 ID:SBxlnoh5O6
城の門を見つけた途端
兎の少女は目を輝かせ、飛び跳ねるように駆けて行きました
男「速ぇ」
山鼠「速ぇな」
男「……あのトランプから手足がはえてるキモいのが、トランプ兵なの?」
山鼠「そうだな」
兎の少女と話しているトランプ兵は
鼠の少女が言うには、『言葉』を献上しているらしく
時々折れるように頷くだけでした
そのうち、許可が取れたのでしょうか
兎の少女がこちらを向いて、嬉しそうにその長い白い耳を揺らしました
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