少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
171: 名無しさん:2011/6/17(金) 19:19:49 ID:G8lHzL2u4M
C あげ
172: ◆AlicexxO96:2011/6/17(金) 22:48:53 ID:PmyquluLE6
>>171
支援ありがたし…
少ないですが更新します
173: 名無しさん:2011/6/17(金) 23:06:45 ID:PmyquluLE6
男「白兎!」
白兎「は、はいっ!」
男「無事だな?」
白兎「はいっ!」
男「よし、ならいい」
山鼠「…俺が…無事じゃないんだが…」ゼェハァ
白兎「大丈夫山鼠ちゃん?
わ、靴が汚れていらっしゃる!すぐに靴磨きの準備しますね!
あわわ…床が汚い…掃除しなきゃ…」イソイソ
男「それ床やない、地べたや」
山鼠「城での雑用がもう体に染み込んでるぞ」
男「これもう手遅れじゃね?」
174: 名無しさん:2011/6/18(土) 00:37:19 ID:nyGYlXK0JM
更新待ってました!
っC
175: 名無しさん:2011/6/18(土) 10:46:14 ID:H5eUe.tjLc
白兎「えへへ…ご迷惑お掛けしました…」
男「見事な出落ちっぷりだったな」
白兎「いやー…何故か公爵夫人の命令には逆らえなくてですね…」
男「あの人にとって束縛と自由は紙一重なんだよ
ああいうのは気の持ちようだ」
白兎「確かに無理矢理逃げられましたもんね」
山鼠「おかげで俺の頑張りは無駄になったがな……」ガックシ
男「街にももう戻れないしな」ガックシ
白兎「買い物に来ただけだったんですがねぇ……」ガックシ
176: 名無しさん:2011/6/18(土) 11:00:47 ID:AkYREPUZEc
山鼠「口は災いの元だなホント」
白兎「ですね……」
男「で、これからどうすんの」
白兎「……そうですね、少々遠回りになりますが」
白兎「ここの城から北西に向かうと、川沿いの街があります」
男「川?」
白兎「はい。川です」
白兎「どちらにせよ、女王様の城に行くにはその川を渡らなければなりません」
男「ふうん」
白兎「少々歩く距離は、長くなりますがね」
177: 名無しさん:2011/6/18(土) 11:03:41 ID:DEPQDGNmG.
男「因みに、女王様の城はどこにあるの」
白兎「そですね、向こうに大きな山があるの見えます?」
白兎「その手前に川があってですね…」
白兎「あの山を越えたさらに向こうに…」
男「まず山が見えない」
白兎「え!あれ山じゃないんです!?」
山鼠「山はこっちだぞ」グイッ
白兎「へ?あ、あれですね
あの山の向こうです」
男「結構白兎の目も重症だな」
178: 名無しさん:2011/6/18(土) 11:07:02 ID:ayxDgaoNKQ
男「とりあえずその川沿いの街を目指す、でいいの?」
白兎「最悪野宿になるかもですが」
男「俺は昼間寝てたから構わんが」
白兎「でしたら早速向かいましょう
頑張れば、夜のうちに着くかも知れません」
山鼠「……なぁ」グイ
179: 名無しさん:2011/6/18(土) 11:12:10 ID:ayxDgaoNKQ
白兎「どうかしましたか山鼠ちゃん?」
山鼠「…その…疲れた……」フラフラ
白兎「大丈夫?」
山鼠「…その…負ぶってくれたら嬉しいなぁ…なんて」
白兎「えー…私も結構疲れてますからね…」
山鼠「だよな、うん…頑張る…」
男「山鼠」ワキワキ
山鼠「ほざけ」
男「まだ何も言って無いのに」
180: 名無しさん:2011/6/18(土) 11:34:37 ID:LoO8oquvnE
山鼠ちゃんいいわァ…
C
181: 名無しさん:2011/6/18(土) 21:22:14 ID:xmOAAvkvQo
山鼠ちゃん、かわいい。Cあげ!
182: 名無しさん:2011/6/18(土) 21:55:53 ID:C/EsOqUYxw
男「…それにしても」スタスタ
白兎「なんですか?」
男「気ん持ち悪い色だよな、この空」
男「夕方なのに紫色してるぜ」
白兎「まぁ、夜に黄色とかにならないだけマシですよ!」
男「明るくて寝れねえわな
な、山鼠」
山鼠「俺には関係ねぇ話しだろ」
183: 名無しさん:2011/6/18(土) 22:11:20 ID:C/EsOqUYxw
男「『色』を献上してるんだっけ?」
白兎「そうです
これが無いとアリスが見る世界が真っ暗になるらしいですよ」
山鼠「へぇ…」
男「確か、“例外”なんだよな
女王と同じ、だったか」
白兎「……はい」
男「…さっき女王の話しをしてた時、すげぇ夫人に食いついてたけど」
男「…何か、あったの?」
白兎「……」
184: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:17:19 ID:Sk5yLArqZw
白兎「……女王様の献上は、彼女の生死に関わる問題です」
白兎「……あれは、呪いです」
男「よっぽどなんだな」
白兎「それでも、国の人達の事を一番に考えてらっしゃるような方なんですよ」
男「そりゃ頭も下がるな」
白兎「はい。だから女王様を馬鹿にすると言うか
そういうのは本当に許せませんでしたので…」
男「あんなに怒っていたと」
白兎「はい…」
山鼠「……」
山鼠「(その場に居なかったから、話についていけねぇ…)」
185: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:19:23 ID:DEPQDGNmG.
白兎「あとですね…?
男さんが、井戸に落ちて死ぬつもりだったって」
男「あぁ、うん」
白兎「本当は、ああいうのも許せません」
男「はぁ」
白兎「あんなに頑張って生きながら、国を支えようとしてる人がいるのに」
白兎「さっさと自分で命を断とうなんて、何かズルいじゃないですか」
男「……」
白兎「理不尽な事を言っているのは承知してますよ」
186: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:23:03 ID:DEPQDGNmG.
白兎「何が言いたいかといいますと!」
男「ん…?」
白兎「この旅で、男さんを改心させてやります!」
男「改心?」
白兎「そうです!
旅が終わる頃には
生きてて楽しいって、そう言わせてみせますよ!」
男「そうかよ、頑張れよ」
白兎「他人事じゃないんですってば!」
白兎「不思議の国は楽しい所ですから、きっと不可能じゃありませんよー?
ね、山鼠ちゃん!」
山鼠「……ん? え、あぁ、そうだな、そういう考え方も出来る」
男「お前全く話聞いて無かったろ」
187: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:28:34 ID:IY41cBvn0o
山鼠「……」ガクガク
男「お、どうした山鼠」
山鼠「…もう駄目、足にきた」ガクガク
白兎「大丈夫ですか?」
山鼠「ごめんシロ…もう歩けねぇ…」ドサッ
白兎「んー、しょうがないですね
まだまだ着きそうにありませんし」
男「どうすんの?」
白兎「ここで野宿決定です」
男「野宿とか初めてだから興奮してきた」
山鼠「気持ち悪いから興奮してきたとか言うな」
男「俺に表現の自由は無いのか」
188: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:35:12 ID:uo2scn7/PE
男「テントとかはるの!?
寝袋とかあるの!?」
白兎「テント?寝袋?」
山鼠「そんなもんねぇよ」
男「え?」
白兎「この広い原っぱに寝っ転がるだけで充分じゃないですかー」ゴロン
山鼠「そういう事だ
心配すんな、風邪ひくような気温じゃねぇから」ゴロン
男「そうか、お前ら元はうさぎとヤマネだったな」
男「ワイルドだぜ」ゴロン
189: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:40:29 ID:96TVUWlwC6
男「お、意外と……」
白兎「暖かいでしょう?
昼間太陽の光を一杯に受けてますから」
男「悪くないね。ワイルドだぜ」
山鼠「それ腹立つから止めろ」
男「不貞寝してやる」
ぷ〜〜〜ん
白兎「……」
ぷ〜〜〜ん
白兎「………」
ぷ〜〜〜ん
白兎「…………」
白兎「蚊が五月蝿くて寝れないよぉ……」
190: 名無しさん:2011/6/20(月) 04:44:57 ID:tI7SKCVOJE
白兎「……山鼠ちゃん、寝てないよね?」
山鼠「……寝られるもんなら寝てぇわ
……何の用だよ」
白兎「……蚊が五月蝿くて寝れない……」
山鼠「……男に言え
俺にはどうも出来ん」
白兎「男さん寝てるよぉ…」
山鼠「……知らん、たまには俺と同じ目にあえ」
白兎「あぅ…」
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