2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
白兎「アリス! 私達のアリス!」
[8] -25 -50 

1: 名無しさん:2011/6/9(木) 19:08:39 ID:Sk5yLArqZw
少女は走る 走る

その白い足は止まる事を知らない

その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない

その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる

腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする

辿り着いたのは、とある井戸

その向こうは、彼女の世界


150: ◆AlicexxO96:2011/6/16(木) 21:14:27 ID:IY41cBvn0o
>>147
1日放置しちゃって申し訳ない!
すぐに書いていきますねん

>>148
気に入っていただけたのなら光栄です

SS絵スレで白兎ちゃんの絵を書いていただきました!
なんとも可愛いらしい…ありがたやありがたや

さて、更新の方始めて行きましょうか!
151: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:16:12 ID:PmyquluLE6
>>149
おっと!見せていただきましたよー!

ありがとうございますですm(_ _)m
152: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:27:02 ID:C/EsOqUYxw
男「白兎を、譲る…?」

夫人「えぇ」

男「……それはまた、どういう意味で」

夫人「そのままの意味で受け取って貰って構わないわぁ」

男「……白兎は返してくれないと」

夫人「そう、なるわねぇ」

男「どうして急にそんな事を」

夫人「…あの子、物凄く働いてくれるのよぉ
それは真面目に黙々とねぇ」

夫人「ま、ちょっぴり脅してやらしてるけどねぇ」
153: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:30:27 ID:96TVUWlwC6
男「申し訳ないんすけど、白兎には大事な用事があるんで」

夫人「えぇ、知っているわ。
女王直属の配下の一人
アリス捜索担当『白兎』」

夫人「今回のアリス捜し、失敗したのでしょう?
だからまた女王の所に戻り、人間界に送ってもらう…」

夫人「ここまでは、あの子から聞き出したわぁ」

男「それじゃ…」

夫人「えぇ。だからこそ、あの子は返さない」
154: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:46:08 ID:AkYREPUZEc
門番1「……ねぇ、門番2」

門番2「……私語は謹んでおけよ門番1」

山鼠「……」イライラ

門番1「……さっきから殺気が凄いんだけど」

門番2「……仕事中だ。駄洒落なら後で聞く」

門番1「……門番2の馬鹿っ」

山鼠「……遅ぇ」イライラ
155: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:47:26 ID:5OF.jIDMZc
白兎さんを描かせて頂いたものです。申し訳ないのですが、>>149さんと私は同一人物ではないです…。
SSキャラを(以下略)のスレで一人の方が許可をとっていれば描かせて頂いても構わないとお聞きしたので描いてしまいましたが…やはりマナー違反でしたでしょうか…申し訳ないです…。

流れを切ってしまいすみません…><
白兎たんどうか無事で…!C
156: 名無しさん:2011/6/16(木) 21:53:53 ID:ayxDgaoNKQ
門番1「……もう通してあげたら?」

門番2「……駄目だ、不審な者には門をくぐらせない
それが仕事だ」

門番1「……格好が汚いってだけでしょ
一応関係者みたいだし」ヒソヒソ

門番2「……む」

門番1「……それに」チラッ

山鼠「……」イライライライラ

門番1「……その内、私達噛みつかれちゃうよ」

門番2「……ぬぅ」



門番2「ほら、行け」

山鼠「最初っから通しゃいいんだよ!」ダッ

門番1「あ、走っちゃ駄目ですよー?」

門番2「……お前って、門番向いてないよな正直」

門番1「問題になったら、門番2も共犯だからね?」
157: 149:2011/6/16(木) 21:58:12 ID:dED2P9PWfU
>>156
大丈夫ですよーぅ
何故なら私はSS絵スレの1だから(`・ω・´)
可愛らしいシロちゃんでした!

というわけなのです書き手様
私もあとで描かせていただきますね!
ではスレチになるのでこの辺でただのROMに戻りますーノシ
158: 名無しさん:2011/6/16(木) 22:01:11 ID:PmyquluLE6
男「だからこそ…?」

夫人「よく働いてくれるって理由だけで、他人の連れ様を奪おうなんて言うと思う?」

夫人「いくら私が自由奔放、勝手気儘でも
そこまで酷くないわぁ」

男「何か理由でもあるんですか?」

夫人「そうよぉ?
でないとこんな事言えるもんですか」

男「……白兎がいないと、アリスは帰ってきませんよ?」

夫人「なぁに、それ?
まるで私がアリスの帰りを心待ちにしているみたいじゃない」
159: 名無しさん:2011/6/16(木) 22:40:11 ID:H5eUe.tjLc
男「違うの…?」

夫人「ふふ…敬語、忘れてるわよぉ」

夫人「あなたとの、意見の違いはそこから生まれてるのねぇ」

男「アリスが帰って来なくてもいいって、言うんですか?」

夫人「少なくとも、私はね
執事ぃ?白兎ちゃんも会話に混ぜたいのだけれどぉ」

執事「…連れてきております」グィ

白兎「あぅ…」

男「よぉ白兎、迎えに来ましたよ?」

白兎「お…男さん…?」
160: 名無しさん:2011/6/16(木) 22:54:57 ID:tI7SKCVOJE
夫人「主役が揃ったようだから話させて貰うわぁ」

夫人「白兎ちゃんを手放したくない理由はねぇ
簡単に言えば、今の自分を守る為、なのかしら」

男「今の、あなた?」

夫人「今、私は幸せなの
アリスに献上が始まった瞬間から、私を縛り付けるものは無くなったのだからね」

夫人「もう懲り懲りなのよねぇ
あんな権力に縛られ、身分に縛られる生活は」

執事「……」

161: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:10:39 ID:IY41cBvn0o
夫人「その点においては、アリスには感謝しているわぁ」

夫人「一切のしがらみから私を解き放ってくれたのだから」

白兎「あなたは…間違ってますよ…!」

夫人「充分承知よぉ?
アリスはこの不思議の国にいなくてはいけない」

白兎「なら!」

夫人「これは私の身勝手
私の自由を守る為の身勝手なのよぉ」

162: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:12:27 ID:jY3AzaRTlY
やべぇ。面白い。
これからも期待してます!
頑張ってください
つCCCCC
163: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:14:32 ID:H5eUe.tjLc
白兎「あなたは…!」

白兎「あなたは女王様を侮辱なされているのですか…!?」

夫人「……女王ねぇ
ぶっちゃけ私には関わりの無い人だし」

夫人「あ、でもあの人が亡くなれば、次の女王の座につくのは私になるのかしらぁ」

白兎「な…!」

男「落ち着け、白兎」グイッ

白兎「わっ!」ポスッ
164: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:25:27 ID:PmyquluLE6
白兎「あ、あの…男さん?」

男「では、約束通り
白兎を返して貰いますよ、御夫人」

夫人「……あなたは私の話しを何一つ聞いて無かったのかしらぁ?」

男「しっかり聞かせて貰いましたよ」

男「その上で、俺の身勝手で白兎は連れ戻します」

白兎「…へ?」

夫人「…あらぁ?逃げるつもりなのかしらぁ?」

男「とりあえず俺は、白兎について行くって決めたからな」

男「こんな所で止まってられない」
165: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:30:01 ID:jea4yQfMpw
夫人「アリスが戻る事で、不幸に戻る人もいるのよぉ?」

男「その不幸もそいつの一部分だよ
甘えちゃ駄目です」

執事「……」

夫人「…言うじゃないの」

男「それに、こっちにはどうも…」

バンッ

山鼠「シロ! 男!」

男「アリスが帰って来ないと、困る奴がいるようなんで」
166: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:33:37 ID:AkYREPUZEc
白兎「山鼠ちゃん!」

山鼠「ハッ…お…おっせぇから迎えに来てやったぞ…!」ゼェゼェ

白兎「うん…ごめん…ごめんね心配させちゃって…」

山鼠「糞怠い体に鞭打って走って来てやったんだ、感謝しろよ!」

男「せっかく来たとこ悪いけど、すぐに出てくよ?」

山鼠「畜生が!!」

167: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:39:31 ID:uo2scn7/PE
夫人「ふふ…身分を弁えなさぁい?
逃げられると本気で思っているの?」

夫人「城下町は私の家来達で溢れていると言うのに」

男「さぁ、その時はその時じゃないですか?
行くぞ白兎、山鼠」グイッ

白兎「あ、は…はい!」タッ

山鼠「ちょ…ちょっと、ちょっと待って…もう走れねぇ……」ヨタヨタ

夫人「…捕まえたら、三人とも一生奴隷としてこき使ってあげるわぁ」

男「ごきげんよう、公爵夫人!」


バタンッ!
168: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:43:54 ID:ayxDgaoNKQ
夫人「……」

執事「……御夫人」

夫人「……えぇ。勿論はったりよ?
城下町に家来だとか、逃げられないだとかは」

執事「…でしょうな」

夫人「すぐに町を出られるでしょうね
何なら、ショッピングをする余裕だってあるわ」

執事「…よろしかったのですか?」
169: 名無しさん:2011/6/16(木) 23:50:43 ID:H5eUe.tjLc
夫人「よろしかったも何も、反抗された時点で私の負けよぉ?」

夫人「私にはあの子達を『束縛』する術は無いのだから」

執事「左様ですか」

夫人「……思ったよりも、必要な物だったのかしらねぇ」

夫人「今更後悔しても遅いのだけれど」

執事「……では、お仕事ですよ。準備なさって下さい」

夫人「……仕事という束縛から、私は解き放たれたの」

執事「問答無用です」
273.62 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字