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白兎「アリス! 私達のアリス!」
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1: 名無しさん:2011/6/9(木) 19:08:39 ID:Sk5yLArqZw
少女は走る 走る

その白い足は止まる事を知らない

その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない

その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる

腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする

辿り着いたのは、とある井戸

その向こうは、彼女の世界


118: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:46:02 ID:jea4yQfMpw
男「……誰?」

?「誰?と聞かれれば、あの城の主の妻と答えればいいのかしらぁ?」

山鼠「……て事は」

白兎「あ…あ…」

夫人「そうねぇ、あのちんけな城に住む公爵夫人という事になるわぁ」

男「白兎詰んだな」
119: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:48:49 ID:96TVUWlwC6
白兎「あ…あれですよ…公爵夫人さん…?
さっきのはそういう意味ではなく…」

夫人「ふぅん、誰かと思えば女王の使いっぱしりじゃない」ガシッ

白兎「ひっ…!?」

夫人「ふふ、私の城の傍でそんな大口叩くなんて良い度胸じゃなぁい」

夫人「坊や、お嬢ちゃん
この子少し借りて行くわよぉ?」

男「…へ?」

山鼠「おい…」
120: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:50:56 ID:96TVUWlwC6
夫人「安心なさい
教育がてら、少し働いて貰うだけだから」

夫人「後で城においでなさい
夕方には返してあげるわぁ…」スタスタ

白兎「ぁ…やっ…ちょ…」ズリズリ

白兎「や、山鼠ちゃんー!男さんー!」ズリズリ


山鼠「……いや」

男「……うん」

山男「自業自得だ…」
121: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:53:24 ID:IY41cBvn0o
男「……白兎が連れてかれた訳だが」

山鼠「見てたから説明しなくていい」

男「連れ戻しにいった方がいいかな」

山鼠「……夫人が夕方返すって言ってんだからいいんじゃねぇの」

山鼠「流石に兎の丸焼きとかにはなってねぇだろ」

男「……」グゥ

山鼠「今の話で腹を鳴らすお前ってどうなの」

男「……飯、食おうぜ」グゥ

山鼠「……ん、そうするか」
122: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:55:05 ID:PmyquluLE6
山鼠「金あんの?」

男「ある訳がないよね」

山鼠「……マジかよ
俺が奢んなきゃなんねぇのか」

男「……」グゥ

山鼠「……普通逆だろ…」

男「……」グゥ

山鼠「……分かったよ、行くぞ」

男「うい」
123: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:57:02 ID:jea4yQfMpw
山鼠「…旨いか?」モッキュモッキュ

男「旨い。はっきりいって、前までの飯と変わらん」ムッシャムッシャ

山鼠「そりゃ良かったな」

男「ピザなんて久しぶりに食った気がする」

山鼠「俺もだ」
124: 名無しさん:2011/6/13(月) 23:58:20 ID:96TVUWlwC6
山鼠「…!」ピクッ

男「店の雰囲気も普通だよな。
店員がカエルって事を除けば」

山鼠「……だな」コソコソ

男「カエルの作った料理は少し抵抗あるけど、旨けりゃなんでも良いな」

山鼠「……だな」ポイポイ

男「何俺のピザにきのこを移してんだ」

山鼠「……きのこ嫌いなんだよ」

男「好き嫌いしてたら大きくなれませんよ」

山鼠「俺はもう手遅れっぽいからいいんだよ」
125: 名無しさん:2011/6/14(火) 00:08:59 ID:DEPQDGNmG.
男「不思議の国でもお金って必要なんだな」

山鼠「世の中は金なんだとよ」

男「リアルな世界だな」

男「…まぁ、この借りはいつか返すよ」

山鼠「ったりめぇだ
返して貰うかんな」

126: 名無しさん:2011/6/14(火) 00:10:24 ID:AkYREPUZEc
男「さて、飯は食ったけど夕方まで時間あるぞ」

山鼠「……腹いっぱいになったら眠くなってきた」

男「寝れねぇんじゃ無かったのか?」

山鼠「眠くはなるんだよ…」

男「そうか、じゃそこのベンチで休んでろ」

山鼠「……お前は?」

男「俺も横で寝る」

山鼠「あっそ」
127: 名無しさん:2011/6/14(火) 00:13:09 ID:DEPQDGNmG.
山鼠「……」パチッ

山鼠「……おい、起きろ」

男「んぁ?」

山鼠「夕方だ」

男「……そうか」

山鼠「シロ、迎えに行くぞ」

男「はいはい」
128: ◆AlicexxO96:2011/6/14(火) 00:16:14 ID:IY41cBvn0o
今日はここまで

特に何がある訳でも無い内容です

書き溜めが無くなった訳ではありませんが
うむ、思いつきで書くのにも限界がありますね

明日は来れないかも知れないなぁ…

では、おやすみなさい
129: 名無しさん:2011/6/14(火) 03:15:20 ID:Gz.tN9AKNw
C
おやすみー!!
130: 名無しさん:2011/6/14(火) 06:56:15 ID:JjwWwJy39s
ヤマネはおれのよめ
C
131: 名無しさん:2011/6/14(火) 19:13:06 ID:eyiXSnv7S6
いんや俺の嫁だ
そして支援
132:
◆AlicexxO96:2011/6/14(火) 21:43:18 ID:96TVUWlwC6
>>129
こんばんはー
今夜も見て行ってくれたら嬉しいなー

>>130>>131
山鼠ちゃん人気ね!
嬉しいことですぬん


今日明日と試験なのであんまり更新出来ないですし
今日の分も完全に思い付きで書くのでペース悪いですが
宜しくどうぞです
133: 名無しさん:2011/6/14(火) 21:49:53 ID:uo2scn7/PE
門番1「……」

門番2「なんのようだ」

男「預け物返して貰いに」

門番1「……」

門番2「預け物ぉ?
公爵様も公爵夫人もお前らのような平民から物を借りるようなお人ではないわ!」

門番2「ふざけた事を抜かすな
帰った帰った!」

山鼠「変に回りくどい言い方するからだ馬鹿」
134: 名無しさん:2011/6/14(火) 21:55:54 ID:ayxDgaoNKQ
山鼠「公爵夫人にうちの連れが連れてかれたの」

山鼠「夕方返してくれるって言ってたから来たんだ
通してくんね?」

門番1「……」

門番2「だとしても、お前のような薄汚い格好の者を入れる訳にはいかん!」

男「……プッ」

山鼠「……次笑ったら本気でシバくかんな」
135: 名無しさん:2011/6/14(火) 21:57:38 ID:ayxDgaoNKQ
男「で、俺は通して貰えると」

門番2「ああ。話は公爵夫人から聞いている
そのまま真っ直ぐ階段を登れ。」

山鼠「……」イライラ

門番1「……」

男「じゃ、行ってくるから待ってな」

山鼠「……」イライライライラ

門番1「……ねぇ門番2、この人怖い…」
136: 名無しさん:2011/6/14(火) 22:00:02 ID:DEPQDGNmG.
メイド「「「いらっしゃいませ、お客様」」」

男「お帰りなさいませ、ご主人様でいいよ?」

?「生憎、そのような言葉は教えておりませんもので」

男「……あんたは?」

執事「ここの執事にございます……
御夫人の元まで案内致しますので……」スタスタ

男「……あの」

執事「何か?」

男「お帰り!お兄ちゃん!ってのは?」

執事「それに関しては我慢なさって下さい」
137: 名無しさん:2011/6/14(火) 23:47:14 ID:Sk5yLArqZw
男「立派な城だね」

執事「有り難きお言葉
段差が有ります故お気をつけください」

男「あらどうも
……前言撤回
段差があるってどうなの」

執事「公爵夫人は週に一度
城の模様替えをなさいます
その産物といいますか…」

男「……自由だな」

執事「……えぇ、本当に自由なお方でございます」
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sage:


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