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俺の唯一のクリスマスの思い出を聞いてくれ

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Part2
38 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:03:12.45 ID:zSAxXbQq0
ここで夏に俺が告白してふられた話を蒸し返された。
「夏の頃の1は嫌いじゃなかったよ?でも告られたとき何かすごくがっつかれてる感じがして引いちゃったんだ。」
俺はゴメンと謝りながらも話は続く。
「けど何か今の1って、あたしのその思いに気づいてくれて変わってくれた感じじゃん?
あたし何も言ってないのに。嬉しいけどちょっと悔しかった。なんかちょっと会わない間に大人になってるなぁって思って」

39 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:09:11.15 ID:zSAxXbQq0
「で、今日久々に会って夜景見たりしてて思ったんだ。
1と付き合ってもいいかもってw」
俺は???って感じだった。
これフラグたったのか?という感じ。
正直真奈美からそんなこと言われるのなんて予想外だったし、あの真奈美が俺に?!
混乱状態の中、何とか発した俺の言葉は「マジで?」が精一杯だった。
「プライドの高い女の子にここまで言わせてるんだから、あとはどうするか分かるでしょ?」とまで言われてしまった。

40 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:14:08.38 ID:zSAxXbQq0
「ホントにいいのか?」と聞くとだまってコクンと頷く真奈美。
「俺と付き合って欲しい」と2度目の告白をした。完全に誘導されたがw
真奈美は笑顔で「うん!」と言った。
俺と真奈美はクリスマスイブの深夜に結ばれた。
すぐにゲーセンへ行ってプリクラを撮ったりしてその日は別れた。
自分でも信じられなかったが、本当に最高のクリスマスだった。

41 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:18:45.89 ID:qKOy6Y/f0
んでんで?

42 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:23:38.27 ID:zSAxXbQq0
話はまだまだ続く。
殆ど見てる人はいないと思うが、クリスマスの夜に俺みたいに暇してる人がいれば付き合って欲しい。
とりあえず客観的に見たら「真奈美って結構調子のってね?」って思われるかも知れない。
だけどそうは思わないで欲しい。
なんというか、俺は完全に真奈美に心を読まれていた。
俺を理解してくれるとか、そーゆーのとは違う次元で。
今回の告白もそう。真奈美の思ったとおりに事が進んだんだと思う。
実は夜景行くって話だってそう。
そもそも出会ったとき、つまりクラブで真奈美の友達が俺に興味があるって言ってたときから、同時に真奈美は俺に興味を持ってたそうだ。
とにかく俺より1枚も2枚もウワテだった。


43 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:29:42.83 ID:zSAxXbQq0
付き合ってからは本当に幸せだった。
俺の知らない世界を沢山教えてくれた。
真奈美は自然が好きだったから、海とか、山とかに一緒にドライブで行ったり、
街のレストランに連れてってもらったり。
2歳年が上なだけで、こんなに色々知ってるんだといつも思い、どんどん好きになった。

44 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:32:43.51 ID:ycgBHUIx0
支援

45 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:32:56.56 ID:cmaEyqp20
読んでる 
続けて

46 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:37:17.50 ID:nyHmHQ6/0
おもしろいぞー!

47 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:42:51.09 ID:zSAxXbQq0
ありがとう!(TーT)
真奈美のことは大切にしていたが、まだ青二才だった俺
付き合って何ヶ月かしたところで、少しずつ不安が出てきてしまった。
何というか、学生と社会人の壁というか、凄くクールで大人な真奈美に必死に追いつこうとしている俺。
多分そんな状況は真奈美も気づいていたんだと思う。
喧嘩は1回もしなかったが、倦怠期みたいなのになってしまった。
それでも会ってはいた。
仲が悪いわけじゃないのに、何となくお互いがドライっていうか。。
それでもプラス思考な俺は「こういう恋愛が大人の恋なんだ」と自分に言い聞かせていた。

48 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:50:44.65 ID:zSAxXbQq0
それでも真奈美は俺に優しかった。
遊びに行った帰りはいつも「今日もありがとう。気をつけて帰ってね」ってメールをくれたり。
けどそんな中、決定的なミスをしてしまった。
話の流れで俺の方から「もし別れたら」みたいな話をしてしまったのだ。
好きだからこそ、自分がどうなったら真奈美にふさわしいのか、模索した結果がこれだ。
結果、それが直接の原因だったのかは定かじゃないが、俺は真奈美にふられてしまった。

49 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 00:56:18.57 ID:zSAxXbQq0
俺は何となく、自分が振られる流れだって事に気づいていた。
だからその時はショックではなかった。
「ああ、やっぱりな」って感じ。
真奈美の意思が固いこと、がっつくことを嫌うこと、等々、
その頃には俺も真奈美をよく知っていたから、それ以上真奈美にネゴらなかった。

50 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:02:57.90 ID:zSAxXbQq0
別れたばかりのときって何となく納得というか「これでいいんだ」って気持ちになったりしないかな?
あの時の俺はそうだった。
それで後になって凄く後悔っていうバッドトリップに陥るっていうね。
案の定、俺はそうなった。
別れたばかりのときは「仕方ない」と思っていたが、いやそうじゃないだろう!と。
今までを考え直した。
俺は真奈美と付き合って何かが不満だったか?
俺が真奈美の何かを理解しようとしていたか?
俺は真奈美といて不幸せだったか?
答えは全部No。

52 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:16:55.17 ID:zSAxXbQq0
となると、やはり会いたくなるのが男の性。
別れてから2ヶ月くらいは全く連絡も取らなかった。
いや正確には2度連絡したことがあったんだが、返事がこなかったんだ。
もう完全に嫌われていると思っていた。
メールも返ってこないし電話も出ない。
俺は彼女の職場に会いに行くことに決めた。
彼女の仕事が終わる時間に店のそばに行き、どうしても会いたいと連絡しようと。

54 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:25:36.84 ID:zSAxXbQq0
季節はもう暖かくなっていた。
俺は真奈美に会いに行った。
夜にあの国道を走り、真奈美の働く店へと向かった。
けど結果、会えなかった。
俺が真奈美の店の近くについて、
「今お店の近くにいるんだ。どうしても話がしたいから、仕事が終わったら連絡して」
とメールをした。
返事が来た。本当にあの真奈美から返事が来た。
しかし内容は
「迷惑だからやめて」と。
あーもう終わったんだな・・・と素直に感じ、それ以上はなにも出来ずに家へと帰った。

56 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:37:36.01 ID:zSAxXbQq0
6月になった。
梅雨と同じようになんとなくじっとりした、心地よくない気持ちだった。
けど大学はゼミも始まったりで相変わらず楽しかったし、真奈美の一件を忘れるように他の恋を探すようにもなってきた。
決して成功はしなかったけどw
けどやはりあれだけ好きだった女だ。
正直、真奈美は完璧すぎた。
嫌いなところなんて1つもなく、俺にとって間違いなくパーフェクトな女だった。
そんな女なんてほかにいやしない!
すぐに諦めがつくはずない!
その頃の俺はそう気づいていた。
一方でもはやどうにもならないのも事実で。
ジレンマを味わう毎日だった。

57 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:47:22.56 ID:zSAxXbQq0
7月になった。
7月中旬以降は前期の考査が始まり、大学生ながら忙しい時期に突入した。
7月下旬には考査も一通り終わり、月末にゼミで飲み会を開催することになった。
試験からの開放感からかお酒は進み、すぐに酔っ払ってしまった。
そして家に帰って親と飲み会の話をしながらピザをほおばっていた。
確か夜の10時過ぎだった。
その時に携帯がなった。

58 :名も無き被検体774号+:2011/12/25(日) 01:54:02.47 ID:zSAxXbQq0
忘れもしない。
メールの着信音は中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」の着うただった。
メールは真奈美からだった。
信じられなかった。
内容は「今○○にいるんだ、1は何してるの?」と。
よく状況が理解できなかった。
とりあえずすぐに「ピザ食べてるよ」と返事をした。

74 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 11:32:04.49 ID:zSAxXbQq0
みんな保守ありがとう。
じゃ行きます。
真奈美からの返信は「そうだんだ。今一人で○○にいるんだけど、帰る気しなくてボーっとしてる」
だった。
俺は「そうかー。迎えにいってあげたい気持ちも山々だけど、珍しく今日は飲んじゃって・・
電車まだあるから帰ったほうがいいよ」と返した。

76 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 11:38:04.96 ID:zSAxXbQq0
真奈美からまた返信が来た。
やはり唐突だった。
「そっか。まだ忘れられない?」
間違いなく真奈美は、俺が真奈美を忘れられないのを知っててこのメールを送ってきている。
あたりまえだろ!とか返事しようかと思ったけど、そうは返さなかった。
どうしていいかもわからなかったし。
「いいじゃんそーゆー話は」と濁して返事をした。


77 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 11:43:50.82 ID:zSAxXbQq0
正直会いたい気持ちはあったが、その前に真奈美のお店に会いに行ったときに撃沈してたから、
いまさら会わす顔なんて無かった。
だからその時は当たり障りの無いメールをしていた。
けど次に真奈美から来たメールに俺は驚いた。
「今から会いたい。」だった。

79 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 11:55:26.63 ID:zSAxXbQq0
正直、撃沈の思い出が頭をよぎってたので、今更あって何を話すんだ?と思った。
だが、真奈美の誘いを断る理由なんかないって感情もあり。。

気持ち的には5:5だった。
「今家だし、結構時間かかっちゃうよ」と返し、さりげなく今日は会わないという選択肢も匂わせた。
けど真奈美からの返信は
「いつまででも待つ。今日は帰らないし。だから来て」だった。
俺が行かないと言う選択をすれば、真奈美は一人(もしくは誰か他の人と)繁華街で一夜を明かすこととなる。
それなら俺が行って一緒にいようと必然的に思うはずだ。
ましてやそれが忘れられない人だったら。
俺は真奈美が待つ繁華街へ向かうことにした。

80 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:02:47.37 ID:zSAxXbQq0
7月末のその日は確か土曜日だった。
終電に近い時間に電車に乗っても、そこまで沢山の乗客がいなかった。
俺はウォークマンでテンションのあがるクラブサウンドを聞いて気を紛らわした。
本来なら自宅から30分以上かかる道のりがあっという間だった。
俺は真奈美との待ち合わせ場所である駅前の交番に到着した。
真奈美は既にそこにいた。

81 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:07:59.14 ID:zSAxXbQq0
「久しぶり!」と笑顔を俺にくれる真奈美。
今までモヤモヤしていた気持ちが一瞬にして吹っ飛んでしまった。
それは紛れも無く俺が大好きだった真奈美の笑顔だった。
今日来てよかった。と素直に思った。
俺も思わず顔が緩み、笑顔で「久しぶり」と返した。

83 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:16:42.60 ID:zSAxXbQq0
俺は真奈美を見た時に気づいたことがあった。
真奈美は俺と付き合っていた時より痩せていた。
俺と付き合っていた時はもうちょっと肉つきがある感じだったから、さらに美人になった感じがした。
けどどこか不健康というか、心に引っかかった感じがした。
あまりに前よりスリムになったからかもしれないけど。
とりあえずオールできるところを探し、朝5時までやってるカラオケに行くことにした。

84 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:23:21.62 ID:zSAxXbQq0
クリスマスのあの日と同じだった。
お互い交互に淡々と曲を入れていった。
俺はGLAYのBELOVEDとかサザンとかを入れた。
真奈美はクリスタルケイとかを入れてた。
そしてあの時と同じようにお互いが曲を入れない間合いが出来た。
そこで真奈美が口を開いた。
俺は「近況報告のタイミングかな?」と思っていた。

85 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:30:44.07 ID:zSAxXbQq0
やはり近況報告だった。
ホント久しぶりだよねーから始まり、「お酒飲んできたんだねー」とか
「大学どう?」とか聞かれた。他愛も無い話。
俺の近況報告が終わった後、ちょっと仕掛けてみた。
「真奈美はどうなのよ?今日いきなり呼び出しかかってびっくりしたよ!
なんかあったの?」と。
真奈美の顔が一瞬変わった気がした。
少し「うーん」と言い、数十秒たった後に話はじめた。

86 : ◆oqXRTXh2QY :2011/12/25(日) 12:40:50.00 ID:zSAxXbQq0
笑顔で「あたし1と付き合っていた時より痩せたでしょ?」と言った。
俺は「そうだね、なんかあの時よりもさらにスタイル良くなっちゃったね!前から悪くはないけど!」と言った。
真奈美は「そっか〜。」と言ってカラオケのモニターを眺めていた。
俺は「まぁ前の真奈美も今の真奈美もどっちもイイと思うよ!
強いて言えば前は『可愛く』て、今は『美人』かな?」と言った。
真奈美は困ったような笑顔で「ありがとう」と言った。
そして真奈美が握っていたマイクをテーブルに置いて再び話し始めた。

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