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医者と会長に生かされた話しをする

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Part4
213 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 15:55:46.90 ID:6UK3llfl0
おじさまと会長には年賀状を出しておいた。
会長からは
「お年賀 有り難う 昨年は 楽しかった です。 また 近々 お食事にでも 行きましょう。紹介したい 人が います」
とのメールが届いていた。
その年から、一人暮らしを始めた。
これからは働いたお金は自分のためだけに遣って良い、と何度も念を押されたので学生の内は素直に従うことにした。
それぐらいしてもバチは当たらないよ、と祖母に言われた。

214 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 16:10:30.61 ID:6UK3llfl0
一人暮らしを始めた理由はいくつかあるが、私がいると義父が遠慮しかねないということが大部分を占めていた。
家族なんだから、気兼ねなく暮らしてほしい。
私は元々家を空けることが多い。
居酒屋や24時間体制のバイトの関係で夜中に帰ることも多々あった。
家族の生活リズムを考えると、この選択でいいのだろうと考えた。
私と義父は、ゆっくり打ち解ければ良いだろう。

218 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 16:29:15.03 ID:6UK3llfl0
2月。
ようやく会長と夕食をご一緒する機会が出来た。
「そう!丸く収まったんだな!よくやった!めでたい!」
ハッハッハ、と笑って会長はワインを飲み干した。
私の手元には白桃で割ったシャンパン。
お酒が弱い私のために、白桃を強めに作ってくれたオリジナルシャンパン。
「それで紹介したい人には会ってくれるかな?」

216 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 16:21:35.39 ID:pb61Rcfli
>>1は良いお嫁さんになりそうや

217 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 16:24:09.22 ID:q3SD1qW40
なんか出てくる人が善人ばかりで逆に怖い。なんて思う俺
悪人ってカルト宗教のご近所さんだけかw
俺もカルト宗教には拉致されたり父親他界したとき母親がご先祖様がー攻撃受けてるけど。


219 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 16:36:22.03 ID:6UK3llfl0
ありがとうございます!
お嫁さんはどうでしょう・・・w
確かに、偽善じゃないか?と私も怖かったです。
最初は裏があるってずっと疑っていました。
今でも、どうしてあんなに自分に良くしてくれたのか解りません。
そんなことがあったんですね(;;)今、>>217さんが平穏に過ごせています様に。

222 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 16:50:30.01 ID:HiYETvKK0
二週間後、会長からチケットが送られてきた。
「会ってくれるかな?」
詳細を尋ねると、どうやら三十代半ばの女の人だということが分かった。
バックパッカーで、四か国語を話すらしい。
「会ってみたいです」
私とは縁遠いタイプの人だ。
きっと、この機会を逃せば二度と知り合えない。
「よしきた!その女性のアドレスと番号はこれね。向こうの了承済みだから。不安ならこれ、スカイプ?のアカウント?だそうだ。」
会長がそわそわしながら手帳を取り出す。一枚のメモに筆ペンでいろいろと書かれている。
会長の表情の変化は目まぐるしくて、見ていて面白い。
歳だとは思えないくらい、彼のペースは勢いがある。
「明日3月の休みを秘書に教えておいてね。チケットを送るから」
「…チケット?ですか?」
「そう。パスポートは持っているね?」

223 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 16:56:47.17 ID:L/We/t2K0
文章にも人間性って出るもんなのかね
きっと>>1は素敵な人間なんだろうな

224 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 17:11:28.56 ID:HiYETvKK0
読んでくれて本当にありがとうございます。
行く機会がない割に、パスポートはちゃんと持っていた。
数年前に授業の関係で韓国に行くために作成しておいたものだった。
相手の人はエイミーと言うらしい。
出発までの一ヶ月弱は、通話やチャットを重ねた。
時差があるのでメールのやり取りが一番多かった。
手ぶらでいいよlol、なんてメールもエイミーさんから言われると説得力がある。
エイミーさんはそんな気さくな人だった。
バイトや家庭教師は正直に話して日程を調整してもらった。
A君とおじさまからは「楽しんでおいで」とまるで自分のことのように楽しみにしてくれた。
そして、その日はきた。

225 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 17:31:55.36 ID:0zcpUmSQ0
すげーおもしろい

226 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 17:34:08.97 ID:HxUmBH9f0
見てる!

227 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 17:40:29.48 ID:pb61Rcfli
異国編wktk

228 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 17:46:51.30 ID:HiYETvKK0
ありがとうございます!!!
当日、会長に土下座する勢いでお礼の電話をした。
「ははは、隠しおって」
会長の第一声はこれだった。
「?」
「1月。誕生日だったろう?履歴書を見て以来覚えていたんだよ。僕も言うのをすっかり忘れてたけどね。おめでとう。この旅は僕からのプレゼントだ」
あえて教えなかったのに。
会長もきっとわざとこのタイミングで教えてくれたのだろう。
「Have a good trip!」
こんな人が本当にいるなんて。
神様、仏様、閻魔様。
こういう運命に導いてくれた何かがあるのなら、全力でお礼を言いたい。
この先は、私が誰かを助ける側にならないと。

229 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 17:52:42.09 ID:HiYETvKK0
成田空港で迷うのが一番不安だった。
その為、下調べを何度もしてこの日に備えた。
当日は容易に搭乗手続きまで済ませられた。
行き交う人々と飛行機に想いを馳せる。
皆それぞれ目的の場所があって、言葉にし尽くせないほど様々な感情を抱いてここに集っている。
無表情に歩いているあそこの綺麗なお姉さんだって、内心何らかの感情に満ちているはずだ。
…そんなの、どこにいても一緒なんだけど。
空港という場所は殊更新鮮にそういう気分にさせてくれる。

230 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 18:08:12.09 ID:HiYETvKK0
約半日のフライトを経て、私はとうとう憧れのニューヨークという地に立っていた。
ケネディ空港からイエローキャブでマンハッタンまで向かう。
女性が一人でマンハッタンまで来るのは心配だから、とエイミーさんからの指示だった。
当たり前だが、流れる景色は、東京や大阪や福岡…日本のどの地とも全く異なる。
建物が高くて、道路も横に広い印象を受けた。

232 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 18:14:28.73 ID:HiYETvKK0
ボキャブラリーが感情を凌駕することは、永遠にない。
建物や道行く人、看板、どれをとってもしっくり当てはまる言葉が浮かばない。
「暑い」や「寒い」といった本質的でシンプルな言葉しか発することが出来なかった。
たくさん浮かれよう、と決めてキャブから降りた。

233 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 18:25:36.08 ID:HiYETvKK0
多分、この日マンハッタンにいた誰よりも私は小躍りをしている。
待ち合わせのハードロックカフェ付近でそう確信していると、目の前のブロンドのご婦人がバレエのダンサーのように高く脚を挙げてくるくると回った。
驚いて凝視していると、そこに一台のタクシーが停まった。
するりと乗り込む小太りのご婦人。
誰かがブラーボ、と歓声を浴びせた。

235 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 18:29:49.31 ID:rTkqtjx10
>>1は会長に凄く感謝しているんだろうけど
年齢は分からないけど爺ってジジイ呼ばわりしてるのがw
お爺さんとか初老とかにして欲しかったな

236 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 18:34:39.82 ID:HiYETvKK0
本当だ、爺様の様が抜けてましたw
私ひどい

239 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 19:15:23.62 ID:P8Swy+mm0
追い付いた。
1はなんて素敵な女性なんだ!
これは応援したくなるわwww
この後も期待してるぞ♪


242 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 19:36:38.38 ID:ievvr5Gq0
ありがとうございます(・ω・`*)
「>>1ちゃーん!」
エイミーさんだと名乗る女の人は、私のイメージ通りの人だった。
健康的な色黒で、体の線はすごく細い。
黒くて長い、軽くウェーブのかかった髪に、クッキリした目鼻立ち。
ダブル(ハーフ)の方かと思った。
後に、長谷川潤さんに似ていると気付く。
「初めまして!よく来たねー!さ、ご飯行こう、お腹空いたでしょ?」
ちょっとハスキーな声も素敵だ。
モデルさんのように髪をかきあげて、エイミーさんが歩き出した。

244 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 19:56:42.38 ID:ievvr5Gq0
エイミーさんが教えてくれたのは、オープンカフェ。
お薦めのハンバーガーを頼み、向きなおす。
「改めて…初めまして、エイミーです。本名はアミなんだけど、エイミーで定着しているからエイミーでいいよ!」
ハスキーボイスに訛った日本語が心地良い。
「初めまして、>>1です。」
とは言ったものの、沢山メールでやり取りしたから不思議と初めまして、な気分じゃない。
「会長さんから色々聞いたよー大変だったんだって?頑張りやさんのご褒美だと思ってニューヨーク楽しんでねー!」
いしし、というようにエイミーさんが笑う。

243 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 19:49:35.05 ID:hTOw33P9O
名倉潤!

245 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 20:40:28.76 ID:ievvr5Gq0
名倉の潤ちゃん?!
「私、亡くなったアヤちゃんの親友なの。それにしても似てるねー、懐かしくなるよ」
会長の娘さんの、と相槌をうつ。
エイミーさんは嬉しそうに頷く。
その時、ハンバーガーが運ばれてくる。
「さっ、食べて食べて!」
尋常じゃない量のポテトに驚きつつ、ハンバーガーをつついた。
今まで旅した国のことを聞かせてほしいとせがんだら、嬉々として語ってくれた。

246 :名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 20:44:50.67 ID:0AsBCmdL0
いやー面白い。
誠実な人柄が文章から溢れだす、なんて感じるのは久しぶりだわ。
実際に会ったら「眩しい」と感じる人のような気がする。
そんな訳で読んでるよ。

248 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 21:03:59.60 ID:ievvr5Gq0
ありがとうございます(;;)
インドでお腹を壊した話し。
ジャマー・マスジットという寺院の逸話。
タイの水上マーケットの仕組み。
ロンドンのタワーブリッジの夜景。
興味深く一通り聞き終えると、食事は終わっていた。
店を出て、ストリートを歩きながら話す。
「いいな、私もバックパックとまではいかなくても色々行ってみたいです」
エイミーさんはにっこり笑って親指を立てる。
「goood!大切なのは好奇心と時間だよー!お金なんてどうにかなるんだから、度胸があるなら行動あるのみだよ」

261 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 22:11:59.03 ID:BxuCe5dq0
よし、ちゃっちゃと書き進めます!
脳内変換w
「今の時間は今にしかないよ!」
背中をぽん、と押されるような一言だった。
考えてみれば、今までお金はどうにかしてきた。
今度からは自分のためにどうにかしてみよう。できるはずだ。
想像すると、その労力も含めてキラキラしているような気がした。
ふとあの日のアロマを思い出す。
正しく、あの時に誓いを立てた決意は叶いそうじゃないか。…それも、自分次第で。
そうだ、A君とカナちゃんにはアロマオイルを土産にしよう。
エイミーさんは「ね?あ、コーヒーどう?スターバックスには困らないよー」と吸い込まれるように店内に入っていった。
急いで後を追う。

265 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 23:24:25.08 ID:OMIUb7G+0
エイミーさんは自由奔放な人物だった。
といっても、決して人を不快にしない気儘さだ。
涼やかな風のような人だった。
相手が自分にない要素を多く持つほど人は強く惹かれるらしい。
本当にその通りだと思った。
いつかこんな人になりたい。
どれだけ時間がかかっても。
少しでいいから、エイミーさんのエネルギーを吸収したかった。

266 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/16(月) 23:57:36.99 ID:ievvr5Gq0
色んなご意見ありがとうございます(*・ω・*)
エイミーさんは三十代半ばに思えない程パワフルで、足が疲労困憊しても、「若いんだから次いくよー」と楽しげに連れ回してくれた。
この旅行中は斬新な経験の連続で、正直記憶が曖昧だ。
ハーレムにロックフェラーセンター、メトロポリタン美術館、ウォール街まで案内してもらった。
エイミーさんの説明は旅人視点で、旅行本とは全く異なっていた。
「これ、何でしょう?」「LOOK!これすごいでしょー?! 」なんて交えながら話し進めていく。
それがとても魅力的だった。
そして、可能な限りそれはもう膨大な量の写真を撮った。
楽しい時間との別れは本当にあっという間に訪れる。

267 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 00:11:35.89 ID:w2fZmXnS0
また来るんだよ、と頭を撫でてくれた優しい人に未練を感じつつ、飛行機に乗り込む。
「楽しかったです」
「私も!久しぶりにあんなに動いたよー!」
「私より元気だったじゃないですか!」
ふふ、と笑い合う。
「帰国してもkeep in touch、だよ」
飛行機に乗り込んでも、ハスキーボイスが脳に焼き付いていた。
絶対また会える。
そんな確信に近い自信があった。
中々会える距離じゃないのに、あまり寂しくなかった。
帰ったら真っ先にエイミーさんと会長に写真を送ろう。

268 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 00:33:32.99 ID:cP7+a87J0
旅行前に、会長が祝ってくれた通り1月は私の誕生日だった。
少し遅くなったけれど20歳の自分と21歳の自分を思い出した。
20歳の頃の自分は辛くて泣いてばかりいたなぁ、なんてことは生憎ないが、本心を言うならば、今の方が何だか自分らしい気がする。
何より、楽しいと思える。
だけど、どの日々も消すことは出来ない宝物だ。
一秒でも欠けていたならば私は限りなく傲慢で、他人と自分を混同しかねない、高飛車な人間になっていたかもしれない。

269 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 00:35:32.28 ID:cP7+a87J0
お金はなかった。
そして、所謂「お金持ち」と呼ばれる人達に出逢った。
彼らのお陰で、カナちゃんやエイミーさんのような普段の生活では決して知り合えない人々とも交流を持てた。
彼らは揃いも揃って、いくら払っても手に入らないものを与えてくれた。
それは温かい慈悲だったし、機会だったし、信頼だったし、言葉に出来ないような未知の感情でもあった。
宝物がいっぱいに増えて、嬉しさで胸が苦しくなる。
思い出、アロマ、財布、そして沢山の写真。何よりも背中を押し続けてくれた励ましの言葉達。

272 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:04:29.45 ID:cP7+a87J0
人間は追い込まれると、目先のことに囚われて、動けなくなる。
本当に本当に脆くて、それでいてタフな矛盾した生き物だ。
もがき苦しんでいると、いつかは突破口が見えてくる。確実ではないし、長い道のりに絶望して、消耗しきってしまうこともあるかもしれない。
なんなら報われないこともあるかもしれない。
あの時は麻痺していたけれど、本当は羨んだかもしれない。
わがままに振る舞ってみたかったかもしれない。
でも、いいや。
生きていて良かった。
21年目で初めて心からそう思えた。

273 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:15:33.34 ID:cP7+a87J0
その後。
私が大学2年生の年に、高校2年生だったA君は今、大学1年生だ。
志望していた国立大医学部に現役で入れたのは奇跡だ、と喜んでいた。
カナちゃんは第2志望の学校に行くこととなったけれど、A君の手をしっかりと繋いで幸せそうに笑っていた。
かつての厚化粧は、随分見る影もなくなった。

274 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:23:57.43 ID:cP7+a87J0
会長さんは相変わらず元気だけど、そろそろ老後を楽しもうかな、と漏らしていた。
「女の子のたくさんいる国に行くのもいいな!」
「奥さまに怒られますよ」
目尻に思い切り皺を作って、それはいかん、と笑った。
恩返しをしたい、と何度も懇願したのに断られたまま彼は奥様と海外に移住した。
とは言え、あと少し仕事をやりきるんだと張り切っていた。

275 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:29:05.46 ID:w/rxjyL40
とんでもなくスケールのでかい話だなあ。
疑りたい気持ちもあるけど、1から素直で純粋な雰囲気が伝わってくるから、こっちもまっさらな気持ちで読める。
ありがとう

276 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:34:23.76 ID:cP7+a87J0
おじさまは、再発することのないまま今も病院を営んでいる。
「最近テニスを始めたんですよ」
と、新しい趣味に精を出しているようだ。
「僕のテニス道具を持ち出したかと思ったらハマっちゃったみたい」
とA君は苦笑いをしていた。
時間が合えば、親子二人で打ち合っている。
「何だかんだ楽しそうだね」
「いい練習相手だね」
「さぁくん、超えられたりして…」
カナちゃんと二人で微笑ましく見守る。
家庭教師を終えても、お邪魔しては近況を語り合う。
何にも代えがたい愛しい時間は、いつまでも、途切れない。

278 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:39:12.96 ID:cP7+a87J0
エイミーさんとは今もよく連絡をとる。…と言いたいけれど、残念ながら今はご無沙汰だ。
ネットもあまり繋がらないような発展途上国にいく、と言い残してそれきりだ。
facebookで極稀にアップされる彼女は、ますます黒くなっていて、吹き出してしまった。
「帰ったら全部話すけど、それまでは秘密」と焦らされている。
全く彼女には到底敵いそうにもない。

280 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:47:02.50 ID:cP7+a87J0
そして私の家族。
義父とはまだぎこちないけど、漸く打ち解けてきた…かな?私はそう思ってる。…そうだといいな。
母は相変わらずカルト宗教にはまっているけど、産まれたときから信じているんだ、今更誰にも変えられないだろう。
でもまぁ、他人に薦めてない内はいいかな、と思うことにした。
カルトでも彼女が救われるなら、それは一応宗教じゃないか。
今が一番幸せだと言っていた。
でも、その幸せは間違ってもなんちゃら先生のお陰じゃないと思う、とは言わない。

281 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:51:54.04 ID:cP7+a87J0
長いのにここまで読んで下さって本当にありがとうございました。
作家志望でも何でもありませんので、きっと何が言いたいのかは最後まで不明瞭だったと思います。
何でもいいから何かをぼんやり伝えられたらいいなーと思い立てました。
これで私の人生が変わる一部始終と変えてくれた人達の話しは終わりです。
ありがとうございました(*・ω・*)

277 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:37:08.53 ID:DZySQopL0
前半読んでた頃は密かにA君とくっついて欲しいと思いながら読んでたw
今>>1は4年だよね。就職決まったの?彼氏はいる?

282 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 01:54:38.93 ID:cP7+a87J0
>>277
考えもしなかったです!
就職は、大きく分けると翻訳業といったところです。
色々あったけれど、今は、器の大きい熊のような彼が居てくれています。

283 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:57:31.17 ID:f9eonQHri
おわり?

286 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 02:01:15.49 ID:cP7+a87J0
>>283
最後の最後までドラマチックという訳ではないのが私の人生に似つかわしいようです

285 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 02:00:20.55 ID:97n3y2Ki0
かなりよかったよー
ほっこりするね!

288 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 02:03:24.12 ID:cP7+a87J0
>>285
そう思っていただけるなんて幸せです。書いてみて良かった。
ありがとうございます!

289 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 02:06:02.18 ID:GVZ6gQ2kO
面白かった!
日本に帰ってきてから今までのことはなにかないの?

292 : ◆bN5NHW/.U6 :2012/01/17(火) 02:11:05.37 ID:cP7+a87J0
>>289
書くか迷ったんですが、海外に一人旅を何度か経験しました。
エイミーナイズドが少し重症になったこと以外は生活は大して変わっていませんよー

303 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 03:10:56.64 ID:9IdwF4oh0
最後までお疲れ様&ありがとう!
とても貴重な経験で羨ましい
けど、それは今までの1さんの努力があってこそだよね
わたしも頑張ります!

306 :名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 05:40:15.72 ID:nevn/i8w0
>>1がいい人だから周りにいい人が集まるんだろうなと思う
温かいいいお話でした、お疲れ様です

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