初めての妊婦検診となった日にこう言われました。「無脳児の疑いがある。」
嗚咽その10
https://hello.5ch.net/test/read.cgi/cafe30/1165063787/
31 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 18:37:52 ID:2CEDO9R0
妊娠がはっきりわかったのは10月初めでした。
11月の初めに母子手帳ももらいに行って、
初めての妊婦検診となった日にこう言われました。
「無脳児の疑いがある。」
「これが確実だった場合、生まれてもきても生きられない子だから…。」と。
無脳児って何? 生まれてきても生きられないから、って?
呆然としたまま家に帰り、「無脳児」を、ネットで検索すると、
やはり先生に言われたようなことが書いてありました。
あと、グロ画像、という言葉と一緒に並んでいたりもしました。
このあと、日をおいて三度のエコーと、
セカンドオピニオンにもかかりましたが、
やはりほぼ間違いないようでした。
診察で見る度に、赤ちゃんは大きくなっていて、
指しゃぶりをしたり伸びをしたりするようになっていました。
生まれても生きられない子、だから今回は諦める?
赤ちゃんの寿命を全うさせてあげる? でもどうやって?
赤ちゃんは大きくなればなるほど、苦しさとか痛みがひどくなるのでは?
どうすればいいのかまったくわからないまま、
病院では人工的な出産(中絶)の話が進んでいきます。
私も絶対的に産みますとは決められないままでした。
32 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 18:50:55 ID:2CEDO9R0
考えても考えても答えが出せないため、
感覚が麻痺していきました。
お腹の中で生きているのに
出産して亡くしてしまった後のことばかり考えていたり、
何も考えないように、むやみに外に出歩いたりしました。
また、私は自分の子供であるにも関わらず、
少し怖ろしくも思っていることもありました。
他人に詳しく話したくないとも思っていました。
頭では、ちょっと体作りに失敗しただけ、形が違うだけ、
と思うんですが、実際に赤ちゃんの顔を見てあげられるか不安でした。
ひどいお母さんです。
入院当日まで、はっきり何も決められないまま。
処置が始まりました。
一日目は前処置で、二日目からいよいよ本格的な陣痛をつける処置になりました。
子宮に風船のようなものを入れ、陣痛をつける薬を入れました。
二度目の薬が入ってから、一時間ほどで、
風船が出てしまうような違和感と強い痛みがありました。
そのときに初めて、本当に赤ちゃんを失ってしまうんだ、と
痛みととともに涙が溢れました。
33 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 19:05:38 ID:2CEDO9R0
でも、今は赤ちゃんも苦しいのに、
こんな中途半端なところで私が泣いちゃいけないんだと気持ちを落ち着けました。
そこから分娩室に運ばれましたが、
赤ちゃん自身はまだお腹の中にいるようで、
いきむのはもうちょっと我慢してね。と言われました。
少しずつ痛みが下がってきて、
最後はもう我慢できない痛みになり、
いきむこともないままに赤ちゃんがおりていくのがわかりました。
このときに助産師さんが、
「赤ちゃんきれいに出てきてくれたよ。」
と何のためらいもなく受け止めてくれました。
私はこの時は、出産が無事に終わったということで、
涙もなく、気持ちも落ち着いていました。我が子を失ったのに。
34 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 19:27:48 ID:2CEDO9R0
そして助産師さんに「対面される?」と聞かれても、
そのときは「はい。」と言えませんでした。
助産師さんはこちらを責めるでもなく、「いいよ。」と言ってくれました。
そして「男の子だったよ。」と。
新鮮な驚きで、「男の子だったんですか。」と言おうとしたら
途中で涙が溢れてきて、男の子、男の子、と頭の中で何度も繰り返してました。
本当に生まれて、ちゃんと存在してるんだ、と。
そう思ったら、すごく赤ちゃんに会いたくなった。
大丈夫?受け入れられる? とこの期におよんでまだ迷いかけた自分。
でも、この子は私の子供で、世界でたった一人の子、
このまま顔も知らずにお別れする方が辛いはず。と思って
「やっぱり赤ちゃん見せてもらえますか?」とお願いすると
助産師さんはやっぱりさらっと「いいよ。」と言って
赤ちゃんを連れてきてくれました。
赤ちゃんは、やはり診断どおり、目から上ができていなかったけれども、
ちっとも怖ろしいことはなく、とてもかわいかったです。
身長15センチで、小さな赤ちゃんでしたが、足の小さな爪までできていました。
会えてよかった。
このときの姿は、今思い出すときも、本当に暖かい気持ちになる
かわいい姿でした。
ただ、このときにこの子を抱いてあげなかったことは今も後悔しています。
気持ちの整理もつかないままにだらだらと書いてしまってごめんなさい。
何が言いたいのかよくわからない分ぢょうになってしまっています。
でも、誰かに聞いてほしかったんです。
ごめんなさい。
35 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 20:00:42 ID:wzsSlo3L
>>31
赤ちゃんもあなたも頑張ったね。
最後にお母さんに会えた赤ちゃんは幸せだったはず
後悔なんてしたら赤ちゃん悲しむよ。
なんだか涙が止まらない。悲しみの涙の中にほわほわとした気持ちが
不思議とあります。
あなたの文章の中にあなたの人柄が溢れてるからだと思います。
あなたがお母さんでよかったと赤ちゃんは思ってるよ。
ゆっくりと心と体を癒していってくださいね。
36 :31です:2006/12/27(水) 20:12:43 ID:2CEDO9R0
ありがとうございます。
今回の出産に関わってくれた人たちも、
周りにいてくれる人たちもみんないい人ばかりで、
とても心配してくれるので、あまり泣くことができませんでした。
でも今やっと思う存分泣けそうな気がします。
泣きたくてここへ書き込んだのかもしれません。
ありがとうございます。
37 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 20:29:33 ID:u2uhJ/5S
>>31-34
読んでいて、キリスト教圏では長生きは罰だという考え方がある、っていうのを思い出した。
文章からも伝わってくる程の聡明なあなたが、なぜ自分を責めるのか理解に苦しむ。
人間が人間に出来る最大の事は愛する事だと思う、その人の為に喜び、その人の為に涙を流す事だと思う。
あなたはその子に愛情を注いだ素晴らしい母親です。
男の俺には実感として分からないのに、なんだか偉そうに言ってしまったね。
ただ、なんと言うか・・・あなたは優しい人だね。
https://hello.5ch.net/test/read.cgi/cafe30/1165063787/
31 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 18:37:52 ID:2CEDO9R0
妊娠がはっきりわかったのは10月初めでした。
11月の初めに母子手帳ももらいに行って、
初めての妊婦検診となった日にこう言われました。
「無脳児の疑いがある。」
「これが確実だった場合、生まれてもきても生きられない子だから…。」と。
無脳児って何? 生まれてきても生きられないから、って?
呆然としたまま家に帰り、「無脳児」を、ネットで検索すると、
やはり先生に言われたようなことが書いてありました。
あと、グロ画像、という言葉と一緒に並んでいたりもしました。
このあと、日をおいて三度のエコーと、
セカンドオピニオンにもかかりましたが、
やはりほぼ間違いないようでした。
診察で見る度に、赤ちゃんは大きくなっていて、
指しゃぶりをしたり伸びをしたりするようになっていました。
生まれても生きられない子、だから今回は諦める?
赤ちゃんの寿命を全うさせてあげる? でもどうやって?
赤ちゃんは大きくなればなるほど、苦しさとか痛みがひどくなるのでは?
どうすればいいのかまったくわからないまま、
病院では人工的な出産(中絶)の話が進んでいきます。
私も絶対的に産みますとは決められないままでした。
32 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 18:50:55 ID:2CEDO9R0
考えても考えても答えが出せないため、
感覚が麻痺していきました。
お腹の中で生きているのに
出産して亡くしてしまった後のことばかり考えていたり、
何も考えないように、むやみに外に出歩いたりしました。
また、私は自分の子供であるにも関わらず、
少し怖ろしくも思っていることもありました。
他人に詳しく話したくないとも思っていました。
頭では、ちょっと体作りに失敗しただけ、形が違うだけ、
と思うんですが、実際に赤ちゃんの顔を見てあげられるか不安でした。
ひどいお母さんです。
入院当日まで、はっきり何も決められないまま。
処置が始まりました。
一日目は前処置で、二日目からいよいよ本格的な陣痛をつける処置になりました。
子宮に風船のようなものを入れ、陣痛をつける薬を入れました。
二度目の薬が入ってから、一時間ほどで、
風船が出てしまうような違和感と強い痛みがありました。
そのときに初めて、本当に赤ちゃんを失ってしまうんだ、と
痛みととともに涙が溢れました。
33 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 19:05:38 ID:2CEDO9R0
でも、今は赤ちゃんも苦しいのに、
こんな中途半端なところで私が泣いちゃいけないんだと気持ちを落ち着けました。
そこから分娩室に運ばれましたが、
赤ちゃん自身はまだお腹の中にいるようで、
いきむのはもうちょっと我慢してね。と言われました。
少しずつ痛みが下がってきて、
最後はもう我慢できない痛みになり、
いきむこともないままに赤ちゃんがおりていくのがわかりました。
このときに助産師さんが、
「赤ちゃんきれいに出てきてくれたよ。」
と何のためらいもなく受け止めてくれました。
私はこの時は、出産が無事に終わったということで、
涙もなく、気持ちも落ち着いていました。我が子を失ったのに。
34 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 19:27:48 ID:2CEDO9R0
そして助産師さんに「対面される?」と聞かれても、
そのときは「はい。」と言えませんでした。
助産師さんはこちらを責めるでもなく、「いいよ。」と言ってくれました。
そして「男の子だったよ。」と。
新鮮な驚きで、「男の子だったんですか。」と言おうとしたら
途中で涙が溢れてきて、男の子、男の子、と頭の中で何度も繰り返してました。
本当に生まれて、ちゃんと存在してるんだ、と。
そう思ったら、すごく赤ちゃんに会いたくなった。
大丈夫?受け入れられる? とこの期におよんでまだ迷いかけた自分。
でも、この子は私の子供で、世界でたった一人の子、
このまま顔も知らずにお別れする方が辛いはず。と思って
「やっぱり赤ちゃん見せてもらえますか?」とお願いすると
助産師さんはやっぱりさらっと「いいよ。」と言って
赤ちゃんを連れてきてくれました。
赤ちゃんは、やはり診断どおり、目から上ができていなかったけれども、
ちっとも怖ろしいことはなく、とてもかわいかったです。
身長15センチで、小さな赤ちゃんでしたが、足の小さな爪までできていました。
会えてよかった。
このときの姿は、今思い出すときも、本当に暖かい気持ちになる
かわいい姿でした。
ただ、このときにこの子を抱いてあげなかったことは今も後悔しています。
気持ちの整理もつかないままにだらだらと書いてしまってごめんなさい。
何が言いたいのかよくわからない分ぢょうになってしまっています。
でも、誰かに聞いてほしかったんです。
ごめんなさい。
35 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 20:00:42 ID:wzsSlo3L
>>31
赤ちゃんもあなたも頑張ったね。
最後にお母さんに会えた赤ちゃんは幸せだったはず
後悔なんてしたら赤ちゃん悲しむよ。
なんだか涙が止まらない。悲しみの涙の中にほわほわとした気持ちが
不思議とあります。
あなたの文章の中にあなたの人柄が溢れてるからだと思います。
あなたがお母さんでよかったと赤ちゃんは思ってるよ。
ゆっくりと心と体を癒していってくださいね。
ありがとうございます。
今回の出産に関わってくれた人たちも、
周りにいてくれる人たちもみんないい人ばかりで、
とても心配してくれるので、あまり泣くことができませんでした。
でも今やっと思う存分泣けそうな気がします。
泣きたくてここへ書き込んだのかもしれません。
ありがとうございます。
37 :大人の名無しさん:2006/12/27(水) 20:29:33 ID:u2uhJ/5S
>>31-34
読んでいて、キリスト教圏では長生きは罰だという考え方がある、っていうのを思い出した。
文章からも伝わってくる程の聡明なあなたが、なぜ自分を責めるのか理解に苦しむ。
人間が人間に出来る最大の事は愛する事だと思う、その人の為に喜び、その人の為に涙を流す事だと思う。
あなたはその子に愛情を注いだ素晴らしい母親です。
男の俺には実感として分からないのに、なんだか偉そうに言ってしまったね。
ただ、なんと言うか・・・あなたは優しい人だね。
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