死んだ彼女が毎日夢に出てくるんだけど
Part7
181 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:17:34.95 ID:xcCYOooA0
そしたら頭の上から、グスグス泣く声が聞こえてきた。
俺が顔をあげると、彼女が顔を真っ赤にして泣いていた。
「ちょ!佐々木!?」
「ううー・・」
「ごめん、いきなり大声あげて、怖かったよな、ごめんな・・」
俺が謝ると、彼女はものすごくしゃくりあげながら、「うん」って言ったんだ。
「ごめんなああ・・・」俺がまた謝ると、彼女はいよいよ泣きながら言った。
「違う、もっと前・・」
「え?」
「結、婚・・・」
俺は聞き間違いじゃないかと思って、立ちあがって彼女の肩を掴んだ。
182 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:19:56.82 ID:xcCYOooA0
「え!!??なんて!!??」
俺のあまりの必死の形相に、彼女は泣き笑いした。
「結婚、して、くれる、の?」
恐る恐る俺が聞くと、彼女は、「なんでカタコトやねん!!」と言って笑った後、
「・・生きる意味、ちょっと感じた・・ありがとう・・」と言ってまた泣いた。
俺も泣きまくった。
184 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:23:52.51 ID:gkPsaMP60
おいおい・・こんな時間に泣かせるなよ・・。
寝れねーじゃないか・・・。
185 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:29:30.56 ID:xcCYOooA0
彼女は、ずっと生きる意味がわからなかった理由が、わかったと言った。
「ずっと、笑ってる自分じゃないと周りは一緒にいてくれないと思った。
本当の私は全然こんな風じゃないのに、繕った私を皆が評価してくれ過ぎてて、
それが苦しかった。ほんとの私の方で良ければ、ずっと一緒にいてください」
それからの俺は、人生ってこんなに素晴らしいのかという日々を過ごした。
エンジョイした。人生の春と夏と盆と正月が一気に来たくらい、毎日が素晴らしかった。
ほんとにもう、言葉ではうまく言い表せれないくらいだ。
大学に入って別々の暮らしがスタートしたが、彼女と俺はすごく近いところに偶然にも家を借りれたため、
毎日互いの家を行き来して、俺も彼女も、サークルだなんだと忙しい日々を送りながらも、毎日欠かさず顔を合わせた。
188 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:36:54.17 ID:xcCYOooA0
彼女は相変わらず愛想がいいためかよくモテていたが、彼氏がいるといつも公言してくれていた。
念願のキスもセックスも無事済ませることができた。
最初の夜嬉しすぎて、6回も致した事は俺は誇れることだと思っているww
大学2年になってからは、ちょっとした家の距離にも耐えられず、親には内緒で俺の部屋で同棲を始めた。
彼女が毎日ご飯を作ってくれた。
掃除をして洗濯をしてくれた。一緒に風呂に入って、マッサージをしてくれた。
彼女に時々ケーキを買って帰った。
貧乏学生でそんなことしかできなかったけど、彼女はいつも飛び跳ねて喜んでくれた。
数えきれないくらいの思い出が出来た。
彼女とは当然下の名前で呼び合ったし、写真もたくさん撮ったし、一緒に買い物も行った。
時々問題も起きたけど、でも二人でいつも乗り越えた。
189 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:37:37.88 ID:VoCHeh9PO
彼女いつしぬの?
190 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:39:12.13 ID:DTCFMIiW0
>>189
こら!
191 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:40:46.96 ID:C/MVIH7iI
>>189
お…おま…
193 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:49:50.46 ID:xcCYOooA0
>>189
いま22、3のこと書いてるから、あと2年くらい待ってくれ。
書くの遅くてごめん、もっとさらっといきたかったのに、いざ書きだすと思い出が溢れてきて長くなってしまった・・
まとめる力が無くてすまんw
195 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:51:26.80 ID:xcCYOooA0
大学2回生くらいまでは、彼女が手首を切ってる時も実は2、3度はあった。
そういうときは彼女の話を朝まで聞いた。
大学3回生では卒業や就職や、無駄に政治なんかもたくさん語った。
大学4年になるとセックスレスなんかも経験してw、俺たちはどんどん大人になった。
俺も彼女も就職した。
彼女はデパート、俺はしょぼい商社だ。
俺の努めてた会社はばりばりの成果主義で、おれは初めての営業に、毎日毎日へとへとだった。
彼女は自分の仕事が終わると、いつも俺の部屋に合い鍵で忍び込んでは掃除やご飯作りをしてくれていた。
最初はちゃんと感謝できていたし、毎日お礼も言えていた。
研修期間なんかはお返しにマッサージもしてあげたりしてた。
それなのに、俺は、彼女のそういう優しさが当たり前になってしまって、感謝することを忘れるようになってきた。
いや、忘れてたわけじゃないんだが、お返しする余裕は確実に無くなっていった。
196 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:53:40.33 ID:xIfxEOrm0
年寄りは朝早いさかい、さき寝させてもらうわ。
岡本くん、無理せんと自分のペースで書きや。
197 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:55:19.15 ID:Sys/092hO
素敵なカップルやなあ…
泥々な恋愛しかしてない自分が悲しい…
こんな彼女が亡くなったらそら辛いな…
199 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:59:53.07 ID:xcCYOooA0
>>196
さよかーこんな時間までほんまにありがとな!
また機会あったら読みにきてや!
>>197
ありがとう、でも書いてないけど、ホンマは全然あかんとこもいっぱいあったで。
主に俺ww
けどドロドロな恋愛してる人ってモテる人なイメージやけどな・・そうでもないのかな
200 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:01:16.04 ID:xcCYOooA0
彼女は時々、そんな俺に文句を言った。
「つまんない」とか「寂しい」とか「ほんとにすきなの?」とか・・
俺は仕事で疲れた所にそれを言われるのかほんとにめんどくさくて、でも口論にもなりたくなくて、
「うん」とか「ごめんな」とか、そう言う言葉でのらりくらりしてきた。
彼女はそんな俺に苛立っているようだった。
「真也が私にいつも向き合ってくれるから、私は生きてられる」と言っていた彼女に、俺は向き合わなくなっていた。
でもそれでも昔みたいに手首を切ったり、死ぬとか言ったりしないのは、
俺に迷惑をかけまいとしているからだろうということは、俺はわかっていた。
でもそれをほめてあげられなかった。
それどころか、なんや、我慢できるんやんけ、とか・・本当に疲れてる時は内心思っていた。
ごめんなさい
201 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:04:44.61 ID:Sys/092hO
モテはしないけど、だめんずなんだと思う…
1さんはお互いが支えだったんだろうな
支えになれる人が駄目だったとは思えないよ〜
202 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:13:15.07 ID:xcCYOooA0
でもそんなでも、時々誕生日や記念日にはご飯を御馳走し合ったし、時々は一緒に出かけたりもした。
出かけ先で寝てしまったりもしたが、いつも彼女は黙って寝かせてくれた。
その代わり起きたら結構機嫌悪かったりして、それを不満に思ったりしていた。
ちょっとしたことで喧嘩もしたけど、ちょっとしたことで笑いあえた。
問題もあるけど、別れに直結するようなものじゃないし、わざわざ表面化させないでおこうと思っていた。
うまくやっていけてるのか、いけてないのか、俺にはわからなかった。
でも彼女を愛する気持ちに嘘は無くて、彼女が居ない未来だけは考えられなくて、
時々彼女がいなくなることを考えては、ケーキを買ってきたり彼女を甘やかしたりした。
>>201
そうなのか・・きっと本当に何にも代えがたい恋愛出来る日が来ると思うよ
俺は高校までの自分はまだマシにしても、後半はだめだめだったよ
後悔先に立たずだね、今を一生懸命生きるしかない
203 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:21:50.71 ID:xcCYOooA0
彼女はこのままじゃだめだよねとよく言うようになった。
面倒なことになりそうで、なるべく聞かないふりをしたが
「私は真也のことこんなに好きなのに、真也は私に飽きちゃったんだね」
とか言われるとつい苛々して、
「仕事で疲れてるのに、そんなこと言うなよ」
と言ってしまったりした。
彼女はいつもごめんと言ったけど、しばらくするとまた似たような話を持ちだしてきていた。
今思い返せば、彼女は不安だったんだと思う。
自分だって仕事で疲れてるのに、ただ俺の方が帰るのが遅いと言うだけで、俺のことを労い、敬ってくれていた。
なのに俺からはなんのお礼も無くて、好きという言葉も、照れくさくてだんだん言わなくなっていた。
もっと、どうすればいいか話し合えばよかった。
このままじゃ駄目だねと言われた時に、もっと話を聞けばよかった。
204 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:22:58.89 ID:xcCYOooA0
もし高校の時こう言われてたら、俺はもっと真剣に向き合っただろう。
大学受験何か手につかないくらい彼女に必死になったように、会社なんかどうでもいいから、
彼女に構ってあげたらよかった。
彼女の涙を見ないふりして眠っておいて、
「昔より、愛情小さくなってきたりする?」と聞かれて、
なんで「そんなわけないだろ」とあんなに偉そうに言えたんだろう。
もっと仕事が楽になったら、何だってしてやるよと思っていた。
今だけだって、思ってた。
彼女との時間は、これからもっともっとあるんだから、ゆっくりいけばいいと思った。
だってこれから結婚だってするつもりだし、
倦怠期なんかも経験しながら、じいちゃんばあちゃんになっても一緒にくらすつもりだから。
もっと後になれば
もっともっと後になれば
そうやって問題を先送りにしてきた俺に、彼女との未来はやってこなかった。
205 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:27:16.53 ID:kb2iAl6t0
なんだか考えさせられるスレですね。
そして切ない…
一瞬一瞬を大切にしなければと、改めて感じました。
主さま、どうか無理なさらないようにしてくださいね。
ゆっくり見守りながら読んでいます。
207 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:30:58.60 ID:xIfxEOrm0
今週末は嫁と子供を遊びに連れていこう…
208 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:35:38.51 ID:Dg1iVycbi
俺、彼女大切にするわ。
209 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:36:37.83 ID:C/MVIH7iI
何回も書き込んですんません。
あたしも、五年以上、告白できてないけど、今度ちゃんと告白しようと思った。
210 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:36:39.73 ID:xcCYOooA0
前の日の晩は、彼女と久しぶりに晩酌をしていた。
彼女はお酒が好きで、それに強かった。
でも俺はあまり酒に強くなくて、彼女に付き合ってやることもほとんど無かった。
彼女はいつも、俺に合わせて殆どの日は禁酒していた。
「一人で飲んでも寂しいやん」
とよく言っていた。
久しぶりに飲んだ俺は、久しぶりにちょっとむらむらきていた。
彼女とは相変わらずセックスレスだった。時々、もう3カ月もないよとか、もう半年だよとか
彼女が言って来ていたけど、そう言われるとなんだか出来なかった。
でも久しぶりに、彼女を抱こうと思った。
でも疲れか酒か、いざとなると俺はたたなくて出来なかった。
彼女は「全然いいよ、いつもお疲れ様」と言って俺に毛布をかけた。
寒い日だった。俺は彼女の顔を見れなかった。
愛しさのような悔しさのような恥ずかしさのような、よく分からない気持ちが渦巻いた。
申し訳なかっただけなのに俺は、「やっぱ酒はあかんな、飲まんといたらよかったわ」と言って
布団にもぐりこんだ。
背を向けた俺にくっつくようにして彼女は、「ごめんね」と、久しぶりに悲しそうな声を出した。
謝られると余計情けなくて俺は、「おやすみ」とだけ言った。
彼女も「おやすみ」と言って、鼻をぐすぐす言わせながら眠っていた。
211 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:39:23.46 ID:xcCYOooA0
次の日の夕方、今日も残業を上司から言い渡された俺は、イライラしながら会社に向かっていた。
その時携帯がうるさく鳴っていたが、運転中だった俺はそれにでることが出来なかった。
妙にしつこく鳴っていたが、俺はそれを無視し、着信を確認もせず電源を落とした。
213 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:51:47.22 ID:xcCYOooA0
ごめん、深呼吸深呼吸
ちょっとおそくなるから、みんな寝ててくれ
ごめんよ
214 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:52:47.07 ID:hQjRQLG8O
ゆっくりでいい
215 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:53:08.41 ID:C/MVIH7iI
無理せんで!!ゆっくり気長に読みますから。
216 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:54:44.72 ID:BesskjYGO
無理するなよ。
ゆっくりでいいから。
っc[ココア]
217 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:55:56.51 ID:3xXwXvJX0
彼女いたことないから
分からないけど、切なくて
悲しいな。こんなに好きになれるって素晴らしい事だと思う。
あんまり無理するなよ。
218 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:56:59.71 ID:iismD063O
この話を読んでいると
今を色々考えさせられます
貴重なお話ありがとうございます
無理だけはなさらないでください
ゆっくりで良いので
219 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:00:35.84 ID:xcCYOooA0
会社に戻ると、上司が慌てながら俺に駆け寄ってきた。
「お前、何度も電話したのに、何してたんだ!」と怒鳴られた。
会社用の携帯を見ると、確かに着信が何件も残っていたのに初めて気付いた。
また何か問題の処理でもさせる気かとうんざりしていると、
「お前、もういいから早く帰りなさい」
と上司が言った。
「え・・?」
「お前の親御さんから連絡があって、至急帰して欲しいとのことだ」
「・・???」
「早くいけ!!」
俺はものすごく嫌な予感がした。
携帯の電源を入れると、母親や父親、兄貴、彼女のご両親からの不在着信があった。
俺は駅に向かって走りながら母親に電話をかけようとした。
と同時に、母親から電話が鳴った。
220 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:09:01.62 ID:xcCYOooA0
母親は電話口で号泣していた。
「あんた、なんで電源切ったりするのよ!!何回も電話したのに!!」
母親が怒鳴るようにしてそう言った。
「仕方ないから私、会社にまで電話して・・」
「ええからおかん、言えや!!何があってん!!」
俺は母親の取り乱した声を聞いていると、自分まですごく焦ってくるのを感じてそう怒鳴った。
「あゆみちゃんが、あゆみちゃんが・・」
もうこの時点で、目の前が真っ白になりそうだった。
「じ、事故で・・大きい事故で・・」
「病院は!!」
「○○病院・・」
俺はタクシーを捕まえて乗り込み、病院まで急いでくれと告げた。
「急いで行くから」
「え、あ、んん・・はよおいで・・」
俺は歯切れの悪い母の返事に、心臓が締め付けられそうになった。
急いで来いって言えよ・・なんでやねん・・そんなことを呟きながら、既に涙が止まらなかった。
221 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:16:32.87 ID:xcCYOooA0
彼女は居眠り運転の乗用車にはねられて、即死だった。
いつも信号をよく見てない俺に、「まだ赤やろ!」と叱る彼女だった。
大阪人には珍しく、信号を最後までちゃんと待つ彼女だった。
電車のホームでだって、すごく後ろの方に立つ彼女だった。
「だってもしものことって、いつ起こるかわからへんやん?それがあって悲しむのは真也やろ?」
そう言って笑った彼女だった。
「事故って、いつ誰の身に起こるかわからんもんやろ」
「どんなに気をつけてても、相手が気をつけてないことだってあるわけやし」
「やからもっと気をつけてよ」
「真也が心配や・・」
「事故せんといてよ?」
「ちゃんと気をつけてよ?」
「いつか真也と、事故で離れ離れになる気がすんねん」
そう言っていつも俺を心配した彼女だった。
「ほんまや・・事故で、離れ離れやん・・」涙が止まらなかった。
そしたら頭の上から、グスグス泣く声が聞こえてきた。
俺が顔をあげると、彼女が顔を真っ赤にして泣いていた。
「ちょ!佐々木!?」
「ううー・・」
「ごめん、いきなり大声あげて、怖かったよな、ごめんな・・」
俺が謝ると、彼女はものすごくしゃくりあげながら、「うん」って言ったんだ。
「ごめんなああ・・・」俺がまた謝ると、彼女はいよいよ泣きながら言った。
「違う、もっと前・・」
「え?」
「結、婚・・・」
俺は聞き間違いじゃないかと思って、立ちあがって彼女の肩を掴んだ。
182 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:19:56.82 ID:xcCYOooA0
「え!!??なんて!!??」
俺のあまりの必死の形相に、彼女は泣き笑いした。
「結婚、して、くれる、の?」
恐る恐る俺が聞くと、彼女は、「なんでカタコトやねん!!」と言って笑った後、
「・・生きる意味、ちょっと感じた・・ありがとう・・」と言ってまた泣いた。
俺も泣きまくった。
184 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:23:52.51 ID:gkPsaMP60
おいおい・・こんな時間に泣かせるなよ・・。
寝れねーじゃないか・・・。
185 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:29:30.56 ID:xcCYOooA0
彼女は、ずっと生きる意味がわからなかった理由が、わかったと言った。
「ずっと、笑ってる自分じゃないと周りは一緒にいてくれないと思った。
本当の私は全然こんな風じゃないのに、繕った私を皆が評価してくれ過ぎてて、
それが苦しかった。ほんとの私の方で良ければ、ずっと一緒にいてください」
それからの俺は、人生ってこんなに素晴らしいのかという日々を過ごした。
エンジョイした。人生の春と夏と盆と正月が一気に来たくらい、毎日が素晴らしかった。
ほんとにもう、言葉ではうまく言い表せれないくらいだ。
大学に入って別々の暮らしがスタートしたが、彼女と俺はすごく近いところに偶然にも家を借りれたため、
毎日互いの家を行き来して、俺も彼女も、サークルだなんだと忙しい日々を送りながらも、毎日欠かさず顔を合わせた。
188 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:36:54.17 ID:xcCYOooA0
彼女は相変わらず愛想がいいためかよくモテていたが、彼氏がいるといつも公言してくれていた。
念願のキスもセックスも無事済ませることができた。
最初の夜嬉しすぎて、6回も致した事は俺は誇れることだと思っているww
大学2年になってからは、ちょっとした家の距離にも耐えられず、親には内緒で俺の部屋で同棲を始めた。
彼女が毎日ご飯を作ってくれた。
掃除をして洗濯をしてくれた。一緒に風呂に入って、マッサージをしてくれた。
彼女に時々ケーキを買って帰った。
貧乏学生でそんなことしかできなかったけど、彼女はいつも飛び跳ねて喜んでくれた。
数えきれないくらいの思い出が出来た。
彼女とは当然下の名前で呼び合ったし、写真もたくさん撮ったし、一緒に買い物も行った。
時々問題も起きたけど、でも二人でいつも乗り越えた。
彼女いつしぬの?
190 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:39:12.13 ID:DTCFMIiW0
>>189
こら!
191 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:40:46.96 ID:C/MVIH7iI
>>189
お…おま…
193 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:49:50.46 ID:xcCYOooA0
>>189
いま22、3のこと書いてるから、あと2年くらい待ってくれ。
書くの遅くてごめん、もっとさらっといきたかったのに、いざ書きだすと思い出が溢れてきて長くなってしまった・・
まとめる力が無くてすまんw
195 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:51:26.80 ID:xcCYOooA0
大学2回生くらいまでは、彼女が手首を切ってる時も実は2、3度はあった。
そういうときは彼女の話を朝まで聞いた。
大学3回生では卒業や就職や、無駄に政治なんかもたくさん語った。
大学4年になるとセックスレスなんかも経験してw、俺たちはどんどん大人になった。
俺も彼女も就職した。
彼女はデパート、俺はしょぼい商社だ。
俺の努めてた会社はばりばりの成果主義で、おれは初めての営業に、毎日毎日へとへとだった。
彼女は自分の仕事が終わると、いつも俺の部屋に合い鍵で忍び込んでは掃除やご飯作りをしてくれていた。
最初はちゃんと感謝できていたし、毎日お礼も言えていた。
研修期間なんかはお返しにマッサージもしてあげたりしてた。
それなのに、俺は、彼女のそういう優しさが当たり前になってしまって、感謝することを忘れるようになってきた。
いや、忘れてたわけじゃないんだが、お返しする余裕は確実に無くなっていった。
196 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:53:40.33 ID:xIfxEOrm0
年寄りは朝早いさかい、さき寝させてもらうわ。
岡本くん、無理せんと自分のペースで書きや。
197 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:55:19.15 ID:Sys/092hO
素敵なカップルやなあ…
泥々な恋愛しかしてない自分が悲しい…
こんな彼女が亡くなったらそら辛いな…
199 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:59:53.07 ID:xcCYOooA0
>>196
さよかーこんな時間までほんまにありがとな!
また機会あったら読みにきてや!
>>197
ありがとう、でも書いてないけど、ホンマは全然あかんとこもいっぱいあったで。
主に俺ww
けどドロドロな恋愛してる人ってモテる人なイメージやけどな・・そうでもないのかな
200 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:01:16.04 ID:xcCYOooA0
彼女は時々、そんな俺に文句を言った。
「つまんない」とか「寂しい」とか「ほんとにすきなの?」とか・・
俺は仕事で疲れた所にそれを言われるのかほんとにめんどくさくて、でも口論にもなりたくなくて、
「うん」とか「ごめんな」とか、そう言う言葉でのらりくらりしてきた。
彼女はそんな俺に苛立っているようだった。
「真也が私にいつも向き合ってくれるから、私は生きてられる」と言っていた彼女に、俺は向き合わなくなっていた。
でもそれでも昔みたいに手首を切ったり、死ぬとか言ったりしないのは、
俺に迷惑をかけまいとしているからだろうということは、俺はわかっていた。
でもそれをほめてあげられなかった。
それどころか、なんや、我慢できるんやんけ、とか・・本当に疲れてる時は内心思っていた。
ごめんなさい
201 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:04:44.61 ID:Sys/092hO
モテはしないけど、だめんずなんだと思う…
1さんはお互いが支えだったんだろうな
支えになれる人が駄目だったとは思えないよ〜
202 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:13:15.07 ID:xcCYOooA0
でもそんなでも、時々誕生日や記念日にはご飯を御馳走し合ったし、時々は一緒に出かけたりもした。
出かけ先で寝てしまったりもしたが、いつも彼女は黙って寝かせてくれた。
その代わり起きたら結構機嫌悪かったりして、それを不満に思ったりしていた。
ちょっとしたことで喧嘩もしたけど、ちょっとしたことで笑いあえた。
問題もあるけど、別れに直結するようなものじゃないし、わざわざ表面化させないでおこうと思っていた。
うまくやっていけてるのか、いけてないのか、俺にはわからなかった。
でも彼女を愛する気持ちに嘘は無くて、彼女が居ない未来だけは考えられなくて、
時々彼女がいなくなることを考えては、ケーキを買ってきたり彼女を甘やかしたりした。
>>201
そうなのか・・きっと本当に何にも代えがたい恋愛出来る日が来ると思うよ
俺は高校までの自分はまだマシにしても、後半はだめだめだったよ
後悔先に立たずだね、今を一生懸命生きるしかない
203 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:21:50.71 ID:xcCYOooA0
彼女はこのままじゃだめだよねとよく言うようになった。
面倒なことになりそうで、なるべく聞かないふりをしたが
「私は真也のことこんなに好きなのに、真也は私に飽きちゃったんだね」
とか言われるとつい苛々して、
「仕事で疲れてるのに、そんなこと言うなよ」
と言ってしまったりした。
彼女はいつもごめんと言ったけど、しばらくするとまた似たような話を持ちだしてきていた。
今思い返せば、彼女は不安だったんだと思う。
自分だって仕事で疲れてるのに、ただ俺の方が帰るのが遅いと言うだけで、俺のことを労い、敬ってくれていた。
なのに俺からはなんのお礼も無くて、好きという言葉も、照れくさくてだんだん言わなくなっていた。
もっと、どうすればいいか話し合えばよかった。
このままじゃ駄目だねと言われた時に、もっと話を聞けばよかった。
204 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:22:58.89 ID:xcCYOooA0
もし高校の時こう言われてたら、俺はもっと真剣に向き合っただろう。
大学受験何か手につかないくらい彼女に必死になったように、会社なんかどうでもいいから、
彼女に構ってあげたらよかった。
彼女の涙を見ないふりして眠っておいて、
「昔より、愛情小さくなってきたりする?」と聞かれて、
なんで「そんなわけないだろ」とあんなに偉そうに言えたんだろう。
もっと仕事が楽になったら、何だってしてやるよと思っていた。
今だけだって、思ってた。
彼女との時間は、これからもっともっとあるんだから、ゆっくりいけばいいと思った。
だってこれから結婚だってするつもりだし、
倦怠期なんかも経験しながら、じいちゃんばあちゃんになっても一緒にくらすつもりだから。
もっと後になれば
もっともっと後になれば
そうやって問題を先送りにしてきた俺に、彼女との未来はやってこなかった。
205 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:27:16.53 ID:kb2iAl6t0
なんだか考えさせられるスレですね。
そして切ない…
一瞬一瞬を大切にしなければと、改めて感じました。
主さま、どうか無理なさらないようにしてくださいね。
ゆっくり見守りながら読んでいます。
207 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:30:58.60 ID:xIfxEOrm0
今週末は嫁と子供を遊びに連れていこう…
俺、彼女大切にするわ。
209 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:36:37.83 ID:C/MVIH7iI
何回も書き込んですんません。
あたしも、五年以上、告白できてないけど、今度ちゃんと告白しようと思った。
210 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:36:39.73 ID:xcCYOooA0
前の日の晩は、彼女と久しぶりに晩酌をしていた。
彼女はお酒が好きで、それに強かった。
でも俺はあまり酒に強くなくて、彼女に付き合ってやることもほとんど無かった。
彼女はいつも、俺に合わせて殆どの日は禁酒していた。
「一人で飲んでも寂しいやん」
とよく言っていた。
久しぶりに飲んだ俺は、久しぶりにちょっとむらむらきていた。
彼女とは相変わらずセックスレスだった。時々、もう3カ月もないよとか、もう半年だよとか
彼女が言って来ていたけど、そう言われるとなんだか出来なかった。
でも久しぶりに、彼女を抱こうと思った。
でも疲れか酒か、いざとなると俺はたたなくて出来なかった。
彼女は「全然いいよ、いつもお疲れ様」と言って俺に毛布をかけた。
寒い日だった。俺は彼女の顔を見れなかった。
愛しさのような悔しさのような恥ずかしさのような、よく分からない気持ちが渦巻いた。
申し訳なかっただけなのに俺は、「やっぱ酒はあかんな、飲まんといたらよかったわ」と言って
布団にもぐりこんだ。
背を向けた俺にくっつくようにして彼女は、「ごめんね」と、久しぶりに悲しそうな声を出した。
謝られると余計情けなくて俺は、「おやすみ」とだけ言った。
彼女も「おやすみ」と言って、鼻をぐすぐす言わせながら眠っていた。
211 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:39:23.46 ID:xcCYOooA0
次の日の夕方、今日も残業を上司から言い渡された俺は、イライラしながら会社に向かっていた。
その時携帯がうるさく鳴っていたが、運転中だった俺はそれにでることが出来なかった。
妙にしつこく鳴っていたが、俺はそれを無視し、着信を確認もせず電源を落とした。
213 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 02:51:47.22 ID:xcCYOooA0
ごめん、深呼吸深呼吸
ちょっとおそくなるから、みんな寝ててくれ
ごめんよ
214 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:52:47.07 ID:hQjRQLG8O
ゆっくりでいい
215 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:53:08.41 ID:C/MVIH7iI
無理せんで!!ゆっくり気長に読みますから。
216 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:54:44.72 ID:BesskjYGO
無理するなよ。
ゆっくりでいいから。
っc[ココア]
217 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:55:56.51 ID:3xXwXvJX0
彼女いたことないから
分からないけど、切なくて
悲しいな。こんなに好きになれるって素晴らしい事だと思う。
あんまり無理するなよ。
218 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 02:56:59.71 ID:iismD063O
この話を読んでいると
今を色々考えさせられます
貴重なお話ありがとうございます
無理だけはなさらないでください
ゆっくりで良いので
219 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:00:35.84 ID:xcCYOooA0
会社に戻ると、上司が慌てながら俺に駆け寄ってきた。
「お前、何度も電話したのに、何してたんだ!」と怒鳴られた。
会社用の携帯を見ると、確かに着信が何件も残っていたのに初めて気付いた。
また何か問題の処理でもさせる気かとうんざりしていると、
「お前、もういいから早く帰りなさい」
と上司が言った。
「え・・?」
「お前の親御さんから連絡があって、至急帰して欲しいとのことだ」
「・・???」
「早くいけ!!」
俺はものすごく嫌な予感がした。
携帯の電源を入れると、母親や父親、兄貴、彼女のご両親からの不在着信があった。
俺は駅に向かって走りながら母親に電話をかけようとした。
と同時に、母親から電話が鳴った。
220 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:09:01.62 ID:xcCYOooA0
母親は電話口で号泣していた。
「あんた、なんで電源切ったりするのよ!!何回も電話したのに!!」
母親が怒鳴るようにしてそう言った。
「仕方ないから私、会社にまで電話して・・」
「ええからおかん、言えや!!何があってん!!」
俺は母親の取り乱した声を聞いていると、自分まですごく焦ってくるのを感じてそう怒鳴った。
「あゆみちゃんが、あゆみちゃんが・・」
もうこの時点で、目の前が真っ白になりそうだった。
「じ、事故で・・大きい事故で・・」
「病院は!!」
「○○病院・・」
俺はタクシーを捕まえて乗り込み、病院まで急いでくれと告げた。
「急いで行くから」
「え、あ、んん・・はよおいで・・」
俺は歯切れの悪い母の返事に、心臓が締め付けられそうになった。
急いで来いって言えよ・・なんでやねん・・そんなことを呟きながら、既に涙が止まらなかった。
221 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 03:16:32.87 ID:xcCYOooA0
彼女は居眠り運転の乗用車にはねられて、即死だった。
いつも信号をよく見てない俺に、「まだ赤やろ!」と叱る彼女だった。
大阪人には珍しく、信号を最後までちゃんと待つ彼女だった。
電車のホームでだって、すごく後ろの方に立つ彼女だった。
「だってもしものことって、いつ起こるかわからへんやん?それがあって悲しむのは真也やろ?」
そう言って笑った彼女だった。
「事故って、いつ誰の身に起こるかわからんもんやろ」
「どんなに気をつけてても、相手が気をつけてないことだってあるわけやし」
「やからもっと気をつけてよ」
「真也が心配や・・」
「事故せんといてよ?」
「ちゃんと気をつけてよ?」
「いつか真也と、事故で離れ離れになる気がすんねん」
そう言っていつも俺を心配した彼女だった。
「ほんまや・・事故で、離れ離れやん・・」涙が止まらなかった。
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