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死んだ彼女が毎日夢に出てくるんだけど

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Part6
144 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/05(火) 23:56:38.90 ID:DNJx3V170
何だか声をかけづらくて、隣に腰を下ろした。
彼女はずっと海を見つめていた。
沈黙が怖くて喋ると、黙ってと彼女に言われた。
「・・手、見たよね・・」
不意に彼女が言った。
「うん、ごめん・・」
「いや、いいよ、わたしこそごめんね嫌なもの見せて」
彼女はパーカーの上から腕をさすりながら言った。
俺は意を決して、彼女に聞いてみた。
「・・あのさ、なんで・・?」
「ん、これ?」
「うん」
「聞いたら、嫌いになるかもw」
「ならねえよ!」
ちょっと声が荒くなってしまった。

147 :名も無き被検体774号+:2011/07/05(火) 23:58:52.86 ID:NL1jnw+10
自傷するのは、本心からの生きたいっていう気持ちからの行為だって聞くな
普通の人より生死について考える事も多かったろう
若くして事故死なんて残酷だ

148 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:00:49.06 ID:DNJx3V170
「・・・そうなの?」
彼女が聞き返す。
「ならないよ、どんなでも・・好きだし・・」
「ははは」
何だか乾いた笑いが返ってきた。
「うーん、私、生きる意味って、生まれてから一回も、感じたことないんだよね」
何かを確かめるように彼女が言った。
「え、生きる意味・・?」
「別に、何かが原因で病んでるとかじゃないんだよ。自分に価値が見出せないの。それだけなの」
「そんなこと・・」
「わかってるけど。理屈ではわかってても、自分でちゃんと感じられない」
「・・」
「きもいって思ってるでしょw酔ってるとかw」
「思ってないけど、何か、難しくて」
彼女は笑った。

150 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:03:30.41 ID:DNJx3V170
「生きる意味とか俺、考えたことないから・・無駄に生きてるっていうか」
「無駄なんてこと、ないでしょ」
「それを言うなら、お前の命だって、無駄なんかじゃないだろ」
「そうだよねえ・・」
彼女は目を細めて海を見つめた。
「別に私、いつ死んだっていいんだ。周りの人が死ぬのは悲しいのに、自分が死ぬのはどうでもいい」
「・・」
「だから人生も、どうでもいいの・・岡本と付き合ったのも、そんな気持ちだったの・・ごめんね」
「え、どういうこと?」
「だから、どんな人生でもどうでもいいから、彼氏が誰でも、どうでもいいの・・」
俺は頭がくらくらした。ショックでまた胸が苦しくなった。
「だから、手首切ったりすんの?」
自分のことを好きじゃないっていう話から離れたくて、俺はそんなことを聞いた。

149 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:02:13.72 ID:wy9KS40R0
ん?1は30代だよな?中高生時代にメールはできたのか?


151 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:07:41.09 ID:tnJI5bku0
>>143
夢で会えるだけが幸せとは限らないと思う
俺だって後を追おうとしたこと何度もあるしさ。まぁそのたんびに家族とかに止められてたけどなw
幸せなんてその辺に幾らでも転がってるんだ。それを掴むか掴まないかは自分次第だ。今は辛くて苦しいかもしれないがそれを乗り越えたら違う景色が見えてくると思うよ。
こんな事しか言えんがきっとその彼女さんも1と出逢えて幸せだったろうよ。だからそんなに気負うな。苦しくなったらここでまたスレたてろ。俺はいつでも1の味方だぞ。
とりあえず1の青春話をwktkしながら聞くわw
長文失礼した。

154 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:13:57.57 ID:xcCYOooA0
>>149
一応出来たよ。彼女は金持ちの子だったし、俺も持たせてもらってた。
今の携帯なんかとは比べ物にならないやつだったけどねw
実は特定さけるためにちょっとだけ年齢ごまかしてるけどね、すまん
>>151
ほんとありがとう。すごい心にしみるわ・・
俺もお前の幸せを心から願ってるよ。
俺も新しい幸せがあれば、まあ意固地にならず掴む勇気も持ってみようと思うよ、ほんとありがとう

155 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:15:09.31 ID:xcCYOooA0
彼女は答えづらそうに眉を寄せた後、
「わかんない」と呟いた。
「死ぬまでの予行演習なの」と彼女が言った。
「予行演習?」
「うん、いつ死んでも良いように、ちょっとずつ死に自分から近づいてみてるの」
難しくて、ちょっとよくわからなかった。
「じゃあ、死にたいの?」
「いや・・・死にたいわけじゃ、無いんだけど・・」
「?」
「よくわかんないwごめん、忘れて!!」
「いや、無理でしょ・・」
「うーん・・」
沈黙が流れた。

158 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:22:21.48 ID:xcCYOooA0
彼女とはその後もそんな話を暫くしてから別れた。
俺はこの1日が終わってしまうのかすごく寂しかった。
別れ際に、「絶対、嫌いになんかならないから」と伝えた。
「だから生きてくれ」って、ちょっとまた泣きそうになりながら言うと、
「だから死にたいわけじゃないからw」と言って彼女は笑った。
彼女の話は難しくて、今思えば全然俺は理解出来てなかったと思うけど、彼女を知れたことが嬉しかった。
俺が守らなきゃと思った。不思議と全然ひいたりせず、もっと頑張らなきゃと思った。
毎日顔を合わせば話しかけて、彼女はウザそうにしながらも聞いてくれた。
後になって知ったが、彼女の手首の傷の話は、結構な人数が知っているようだった。
彼女はそのことについて、「どうでもいい」といって笑っていた。

160 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:26:08.77 ID:xcCYOooA0
それでも彼女は、手首を切るのをやめてくれなかった。
「切ると生きる意味を感じる」って、時々言っていた。
「なんで切らなきゃ感じてくれないんだよ」って泣きながら怒鳴ったりした。
でも「ごめんなさい」って泣かれると、ほんとに辛いのは彼女なんだって思って強く言えなかった。
生きる意味がわからなくて悩んでるのは彼女なのに、
なんで俺は(生きる意味がわからなくて)ごめんなさいなんて言わせたんだと思うと、悔やみきれないくらい後悔した。
彼女はいつも、表面上は笑っていたし、やっぱり明るい子だった。
でもどこかで、全部どうでもいいと思ってそうな、そんな雰囲気も漂わせていた。
昔の俺なら、こんなことも感じなかっただろうか。
ただの明るい子だと、思っていただろうかとか、下らないことをよく考えた。
一日の9割は彼女のことを考えていた。

161 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:31:19.06 ID:xcCYOooA0
こんな感じで、もう高校3年生になっていた。
え?って思うだろうけど、ほんとに俺は彼女の心の闇に対してめちゃくちゃ無力で、
何にも進展させてあげられないまま3年間が過ぎていた。
変わったことと言えば、高2からは毎日一緒に学校から帰るようになったことと、
時々は一緒に遊びに行ったりするようになったことくらいだろうか。
金銭的にもバイトして彼女に尽くしたし、肉体的にも彼女の為に色々した。
でもやらされてたわけじゃなくて、彼女に生きる意味を感じて欲しかったからだった。
彼女はそうやって尽くされるのは困ると、よく言っていたけど止めなかった。
やめられなかった。
それくらいしか俺には、出来ることが無かったから。

162 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:34:41.14 ID:xcCYOooA0
時々遊びにいくと、いつも口論になった。
彼女の暗い顔を見ると苛々していしまって、なんでだよってキレたりした。
そうするうちに、彼女は明るい顔しかしなくなった。
俺は自分こそ死んでしまいたくなった。
生きる意味って何だろうか。
自分も考えるようになってからやっと、俺はちょっとずつ彼女の気持ちを分かるようになってきた。
それと同時に、自分がいかに彼女のこころに土足で踏み込んでいたかも思い知った。
大学受験も近づいているというのに、俺は何も手につかなった。
彼女と同じ大学を志望して、落ちた・・・。

156 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:19:01.52 ID:xIfxEOrm0
>>154
SMSのことかな?
とりあえず把握
続けてくれたまえ下さい。

163 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:34:51.46 ID:8Y+swqUt0
>>156
PHSなら15年前位からメールが出来たよと今年30になる彼女が申しております

165 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:44:44.47 ID:mkk0iHBf0
>>163
早く結婚してやれよwww

167 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:46:41.55 ID:GrfQ3rBD0
>>163
今年33になった彼女持ちも居るんだが…

166 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:45:49.16 ID:xIfxEOrm0
PHSの普及が1995年ごろ
携帯もほぼ同時期だと思うよ

169 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:49:15.96 ID:xcCYOooA0
>>166
まじか、おれが初めて携帯持ったの大学入ってからなんだがww
時代遅れワロスww

170 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 00:52:26.91 ID:xIfxEOrm0
>>169
まあ、俺の大学時代はポケベル全盛期だったのだがwwwww

164 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:41:19.32 ID:xcCYOooA0
彼女は俺を励ましてはくれなかった。
一緒に帰る通学路で、むしろ彼女は俺に怒っていた。
「馬鹿じゃないの?ほんと、呆れるよ・・」
彼女は言った。
でも俺だって本当にショックだったし、毎日毎日そんなことを言われて、イライラも募っていた。
それでも彼女の口撃はやまない。
「私なんかのこと考えて、人生を棒に振るのだけはやめて。私なんか、いついなくなるかもわかんないじゃない」
そう言った彼女に、俺は初めて手をあげた。
すごく大きな音が響いた。
彼女のおおきな目が、これでもかと開かれてこっちを見ていた。
あの怯えたような顔は、一生忘れられない。
え、携帯ネタそんなに重要だったか・・すまん、当時はPHSでした。
携帯が普及しだしたのは俺が大学の頃くらいからだったと思う。


168 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:47:05.60 ID:xcCYOooA0
彼女はびっくりしていた。
俺はそこで謝れば良いものを、さらに彼女を怒鳴りつけてしまった。
「もとはと言えば、お前のせいだろ!!お前が死ぬとか言うからだろ!
 お前がもっとまともにしてくれてたら、俺だってもっと受験も頑張れたんだよ!!
 お前のせいなのに、なんでそんなこともわかんねーんだよ!!!!」
彼女は固まっていた。
「好きな奴が死ぬとか言ってたら、普通それで頭がいっぱいになるもんだろうが!
 お前にはわかんないかもしらねえけど!」
ほんとはもっともっとひどいこと言ったけど、それは伏せるよ、ごめん。
彼女は俺の言葉を聞くと、ごめん・・と消えそうな声で呟いて、俯いてしまった。

171 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 00:54:00.55 ID:xcCYOooA0
こうして彼女は俺の前では不満も言わず、泣くこともせず、弱音も吐かない子になった。
俺はもう自分が嫌で嫌で仕方なかった。
彼女の気持ちは読みづらくなったが、彼女がこうして俺の言う通りにしてるのは、
自分なんてどうでもいいと、今も思ってるからなんだろうということだけがはっきり伝わってきた。
彼女のことを思えば思うほど、俺は彼女を傷つけるんだと思って、別れを考えた時もあった。
そもそも俺たちは付き合っているんだろうかとも考えた。
セックスはおろか、キスさえしたことが無かった。
下の名前で呼び合ったことも無い。
一度ふざけて下の名前で呼んでみたら、「馴れ馴れしい」と一蹴された。
馴れ馴れしいって・・
考えれば考えるほど暗くなり、俺は彼女と、距離を置く決心をした。

174 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:00:37.87 ID:xcCYOooA0
距離を置く決心をしてから、3日とたたず挫折した。
だってもう卒業だって言うのに、距離なんか悠長においてる場合じゃ無かった。
俺も彼女も同じ県の大学に進学する予定だったし、距離にして1時間もかからない位近かったが、
学校が別々になるというのは、いまよりかなり疎遠になるということだと思った。
それに周りの友達が言うように、「押してダメならひいてみろ」が、
彼女にはほんとに全く通用しないであろうことが火を見るより明らかだったし。
それにどうせ彼女のこと考えてしまうなら、彼女により近いところで考えたかった。
後悔しながらでも、彼女の為に動きたかった。
そして俺は決心した。
よし、プロポーズしよう。

176 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:05:25.66 ID:xcCYOooA0
俺は卒業式の日を狙った。
俺のプロポーズにこれほどふさわしい日は無いと思った。
彼女とはそれまで、連絡を取らなかった。
こういうとかっこいいけど、単に連絡こなかったから送る勇気出なかっただけですw
ほんとすんませんww
彼女は卒業式の日、沢山の友達と抱き合ったり写真を撮ったりしていた。
そんな中に俺は割り込み、彼女に「ちょっと来て」と言った。
ものすごいKYで彼女の友達たちの顰蹙を買ったが、これまたどうでもよすぎてどうでもよかった。
彼女を俺は、空き教室に連れ込んだ。
意を決して彼女の目を見ると、俺を見て怯えているのがわかった。

178 :1 ◆USprDF8a9Xfm :2011/07/06(水) 01:10:35.96 ID:xcCYOooA0
俺はまず謝った。
「ほんとにごめん」と言いながら土下座した。
彼女は「ちょっ」とか言いながら慌てていた。
「もう二度と、絶対に手あげたりしない」
「・・・」
「もう絶対に、無理な笑顔とかさせない」
「・・・」
「もう絶対に、お前の気持ち無視しないから」
「だから、また前みたいに俺に文句言ったり、俺の前で泣いたりしてください・・」
「・・」
「今度はほんとに、本物の笑顔見れるように頑張るから、
 文句言われない俺になれるように頑張るから!!!
 だから俺と・・結婚して下さい!!!」
実際は涙と鼻水でかみかみで、こんなちゃんと言えてないけど美化してみましたサーセンwww
まあでも、こんな感じのことを言ったんだよ

179 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:11:53.66 ID:xIfxEOrm0
男前やな

180 :名も無き被検体774号+:2011/07/06(水) 01:16:35.46 ID:C/MVIH7iI
こんなん言われたらどんな女でも泣くわww

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