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母が他界した。私は愛されていなかった。

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Part2
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:18:11.31 ID:rry4xFoo0
その後、不良リーダーは別の悪事が暴かれて退学、不良グループもごく善良な高校生として、
学校にとけ込みました。
私はこのころから、小説家になりたいと志すようになっていました。
直木賞作家とか、そういうのではありません。つまるところ、ライトノベルを書きたいと思うようになっていました。
そしてその志ゆえに、もう一度、母と大きな衝突をしました。
あ、小説家志望だからといってこの文章はフィクションじゃないです。念のため。

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:23:51.03 ID:gaYgxAJC0
疾走って小説をなんとなく思い出した
>>1は結構文才ある
小説家になれ

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:25:40.58 ID:tkFC8C7Q0
>>204
疾走のやり切れなさは東野圭吾の「手紙」以上。

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:28:29.66 ID:uD4id+8o0
>>204
リアル感としては芥川の「河童」以上だな

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:25:34.58 ID:WsK2r+Sf0
なんなんだこの共感できる文章は


216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:36:45.77 ID:rry4xFoo0
高校2年生になり、私はライトノベルの新人賞に、作品を投稿しました。
ゆうパックで送ったので、「送致しました」の報告が、家に届きました。
どうも、それを母に見られたようでした。宛先には「○○小説賞選考係」と書いてあったので、それまでのこともあって、
母はすぐに私の志に気づいたのでしょう。
ある日、「アンタ小説家になりたいんか」と、いきなり向こうから話しかけてきました。愛媛弁でした。

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:42:35.95 ID:rry4xFoo0
なぜ夢を知られたのかよくわからないながらも、私はきっぱりと「なる」と言いました。
母は鼻で笑い、「なれるわけなかろがね。無駄やがや」と断定しました。
「あんたには関係ないだろ」とつっぱねると、母は「ほならもう金ださんけんね。関係ないけんね。飯もくわさん。自分で働きぃ」
と脅かしてきました。
はっきりと言います。当時の私は、今以上にDQNでした。だからこう言ってしまったのです。
「産むだけ産んどいて、ふざけんじゃねぇよ! あんたには育てる義務があるだろうが、勝手に産んだくせに!」
と。

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:45:41.07 ID:VOUy4EkIO
うわああああああああああ

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:43:50.62 ID:WsK2r+Sf0
せつねえええええええええ

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:45:03.75 ID:cNHwBn7h0
せつねえな…

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:45:53.28 ID:JRJSUi3C0
うちの両親とはえらい違いだな
過度に期待されすぎて重圧を感じることもあるが

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:49:10.02 ID:Zs5+aBZhO
不妊や流産などで、なかなか子供を授かれなかった人は
やっと産まれた子にものすごく執着すると聞いたが…
少しでも予定からはみ出すと、戻そうと必死になっちゃったのかな…

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:53:30.77 ID:xcbrSxTb0
>>229
多くを望みすぎるか、溺愛するかのどっちかが多いのかな。
どっちも子供に幸せになって欲しいからだろうけど、肩に力入れ過ぎると真逆の結果になると言う。

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:48:38.12 ID:rry4xFoo0
このとき、母は、生前で恐らくもっとも激しい怒りを露わにしました。
いつか私の髪をひっつかんだ時のように、まったく聞き取れない金切り声で叫びちらし、私につかみかかってきました。
別につかみかかってどうこう、とは母も考えていなかったと思います。ただ、じっとしていられないほどの怒りだったのだと思います。
ですが、中年女性とはいえ、一定の体格を備えた母に飛びつかれたら、こちらも無抵抗ではいられませんでした。
母をなんとか引き剥がそうともみくちゃになり、床の上を転げ回りました。
不思議なことに、あれほど聞き取れなかった金切り声が、ある一瞬だけ聞き取れました。
「思い知れ! 思い知れ!」
と、母は何度も叫んでいました。

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:49:21.66 ID:GQ5yV7vxO
オカルティックになってきた

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:49:36.58 ID:dfiK1QUi0
きが くるっとる

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:50:41.63 ID:ZPk3aohyO
最低な親だな
夢を否定する奴はいかん

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:52:08.28 ID:rry4xFoo0
何分かはそうやって取っ組み合っていたと思います。お互いにつかれきって離れたときには、
部屋の中がめちゃくちゃになっていました。
本当に、物を投げつけまくったあの中学生の夜の再現のようでした。
母は肩で息をしながら「よう言うた…よう言うたな…よう言うたわ…」と、つぶやき続けていました。
そして、そのうち、それは泣き声に変わっていきました。

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:53:26.40 ID:knyf+0Vp0
異常だな・・・
それ(I't)と呼ばれた子を思い出した

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:53:34.60 ID:H6w5JYf6O
こういう母親持つと苦労するよな…


242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:57:29.73 ID:rry4xFoo0
俺「こっちが泣きてぇよ…」
母「アホッ! ダボッ! こっちがどんな気持ちで産んだ思とんよ! 泣きっぱなしよ! 産んでから泣きっぱなし!」
俺「じゃあ産まなきゃいいじゃん」
母「産まれたのがアンタみたいのやったから、やりきれんわ!」
俺「じゃあ新しいの産めよ。俺は勝手にやってくから」
母「ハッ。できるわけなかろが。なんも立派なこともできん。情けないことしかできん。夢も情けない。アンタ人に誉められたことなかろが」
俺「ある」
母「おーおー言うてみぃ。言うてみぃや」
俺「ちっちゃい頃、時計が読めるって誉められた。名前が漢字で書けるって誉められた」
このとき、唐突に、そのことを思い出したんです。

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 13:59:19.58 ID:rry4xFoo0
母「はぁ?」
俺「あんたが教えてくれたから」
母「…………」
俺「…………」
母「あのころはまだ、産まれてきてよかったと思とったわ」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 13:59:55.76 ID:cNHwBn7h0
おい泣かせるなよ…オナニーしたかったのに…

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:00:42.86 ID:tkFC8C7Q0
すごく泣けてきた。

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:01:19.86 ID:gk60a8EFO
おいついてしまった

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:04:34.59 ID:rry4xFoo0
私はそれ以上言葉を継げませんでした。母も黙って、そのうち思い出したように、部屋を片づけはじめました。
手伝おうとしましたが、「いらん。出ていけ。いらん」と言われ、どうすることもできず、自分の部屋に戻りました。
すると、言い足りないことを思い出したのか、母の言葉が壁の向こうから聞こえてきました。
「ほんま嬉しかったのに。やっと産めた、よぉ産まれてくれた……」
「なんでやの…なんでぇね。なんでやの……おかしい、おかしい」
「『妹』がおらんときでよかったわ……」
ああ、妹が塾でいないタイミングを見計らって、話しかけてきたんだな、と、わかりました。

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:06:25.28 ID:cNHwBn7h0
不器用なおかんだな…
女ってのはだから嫌いさ…ちくしょう

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:07:23.62 ID:knyf+0Vp0
>>256
この母親やばいよ
同情せざるをえないようなことを口走ったと思ったら急に元の性悪に戻る性格だとおも

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:08:06.74 ID:Zs5+aBZhO
胸が痛い

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:08:19.66 ID:+cvBVtOqO
息子にこうあってほしい、てのも親の愛なんだろうけど、
度を越すと両者のためにならねぇんだな

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:08:45.22 ID:gaYgxAJC0
その母親当時何歳だったの?
更年期障害っぽい感じがするんだけど

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:10:27.55 ID:rry4xFoo0
>>262
享年53歳なので、当時は46かそこらだったと思います。
そして、母はもう完全に、私の生活基盤を支えようとしなくなりました。
食事の用意はもちろんのこと、学校への定期代も出してくれなくなり、登校が難儀になりました。
バイトをしようかとも思ったのですが、ここに来て、普段家にいないくせに、父が「高校生のうちはいかん」と、
バイトを許してくれませんでした。片道70分かけての自転車登校生活のはじまりです。
おかげで、当時は人生最軽ガリでした。そして今も、サイクリングが趣味です。余談ですね、すみません。

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:13:02.75 ID:KoZm+yhDO
>>1が男だったから、っていう期待もあったんかもな
それにしてもやりすぎだけど

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:13:37.10 ID:TYiY4p4qO
>>1よりも>>1の母のほうが不憫に感じる
>>1は悪くないんだが

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:20:33.75 ID:rry4xFoo0
また、父は普通の営業マンなのですが、このころは海外出張ばかりで、本当にもう全然家にいませんでした。
バイトについても「小遣い欲しいからバイトしたい」としか伝えていません。私が自転車で学校に通っていたことは、今も知らないと思います。
ただ、たまに帰ってくるとある程度のまとまったお金(数万円単位)はおいていってくれました。食費に消えるので定期は買えませんでしたが。

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:22:26.63 ID:rry4xFoo0
そんな具合に、どうにかこうにか3年生にあがった頃、またしても父の転勤がきまりました。古巣の大阪です。
しかし、妹が受験間近であることを理由に、単身赴任という形に落ち着きました。
父が気にしてくれていたかどうかはわかりませんが、家族内での相談において、私の進路への影響はまったく考慮されませんでした。
この単身赴任が、家庭の空気に非常に良い影響を及ぼしました。
まず、両親が顔を合わせるとほぼ確実に巻き起こっていた夫婦喧嘩がなくなり、母と妹は仲良しになっていきました。
父が動けないので、母の方が大阪に遊びに行ったりもしていました。
そして私は家庭内で空気と化しました。逆に、やりやすかったですが。

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:23:48.08 ID:xcbrSxTb0
やっとめんつゆちゃんに平和が…

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:24:50.11 ID:hkHRRHKj0
黙ってバイトやればよかったのに

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:27:22.22 ID:cNHwBn7h0
ってかここまで酷かったらおかん殴るぞ俺…

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:27:40.36 ID:rry4xFoo0
志望は変わらず小説家でしたが、新人賞には落選しまくっていたので、とりあえずの進路を決めなくてはなりませんでした。
学校の成績は悪いほうではなかったので、指定校推薦で大学に行けることになりました。
両親と金の話で色々ありましたが、父が全面的に請け負うということで、母も「勝手にしろ」的に納得しました。
そして、父の強い勧めで、大学が斡旋している安い学生アパートに入る方向で固まりました。
言わずもがなですが、父のこの采配は、私と母の接触時間を短くするためです。
深読みに深読みを重ねれば、父が大阪からこっちに来ようとしなかったのも、もしかしたら母と私の距離を取らせようとしたためかもしれません。

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:29:36.33 ID:w4V4f2AvO
追いついた(´・ω・`)ゞガンガレ>>1
私も似たような家庭だったよ
今は仲直り出来たけど…お疲れ
納得するまで書いたら良いと思う

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:34:36.73 ID:rry4xFoo0
高校卒業後、大学に入学し、一人暮らしが始まりました。
大学生ともなると、さすがにもういじられることもなくなり、ようやく平穏な暮らしができるかなと思ったのもつかの間。
私の基礎学力がもの凄く低いことがわかりました。
工業高校では専門系の授業が多かったため、一般教養的な高等数学であるとか、応用物理学であるとか、
そういった理数系の分野は、基礎をちょろっとさわる程度しかやっていなかったのです。
目安としては、微分積分のビの字も全くやっていなかったくらいです。
……留年が確定しました。

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:36:14.45 ID:2UDyUbbcO
微分って・・・。

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:36:21.67 ID:gaYgxAJC0
小説家目指してただけあってそこらのヴィッパーとは文の質が違うな

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:37:23.05 ID:rry4xFoo0
両親に報告がいきました。
学校でなにかある>両親報告>ドカン バキッ
これは本当にパターンでした。
そして、この留年が、母との最後の衝突になりました。
母は、私の留年を許しませんでした。

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:36:26.39 ID:a0PLiqrU0
そんなことで留年するのか
学部は何なんだ

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:43:10.33 ID:rry4xFoo0
>>291
狭い門をくぐってきたため、特定される恐れがあります。秘密ということで。工業系でも割と特殊な高校だったんです。
微積は愚か、コンピレーションとかニュートンの運動法則さえ習っていません。
また、大学は理系のため、理数系の単位は必修です。現在進行形で地獄です。

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:43:33.05 ID:TYiY4p4qO
1は人生設計甘すぎ
環境きびしくてもオタは似たような道たどるんだな

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:50:55.27 ID:rry4xFoo0
留年したことを知った母から、電話がきました。
学費がどれだけ高くついているか、留年によってどれだけ出費がかさむか、
そして、私がいかに、家庭においてのお荷物となっているか、いつもの調子で言われ続けました。
私も、本人を目の前にしていない気楽さと、長年の慣れから、はいはいすみませんねーと、
実に不誠実な対応をしていました。
ただ、父には大変申し訳なかったので、父にはこちらから連絡しました。
そのとき、父の態度に違和感を感じました。
父『お母さん、どうだった?』
私「いつも通りだったよ」
父『ああ、やっぱりか。ならいいよ、なんでもない』
私「? ……またなんか、あの人ともめてたりする? 俺のこと?」
父『それはずっと続くだろうね……ま、君はとっとと大学出て下さい』
このとき、既に母は、そっちに向かって歩き出していたそうです。

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 14:52:53.79 ID:w4V4f2AvO
こう言うのを書いてもらえると、何処かで親は絶対的な物だなって感じてしまうな
どんな親でも他人として切り離せない

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:55:02.15 ID:epN1axC/O
追いついてしまったジャマイカ
チラ裏だが、今うちのカーチャン入院してるから妙に惹かれたぜ…

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:57:56.24 ID:rry4xFoo0
私がその事実を知ったのは、昨年の四月でした。
メールなんて滅多によこさない妹から、『お母さん入院した』とだけ書かれたメールが着、
以前の父の態度に思い当たって問いただした所、ここ数年で、母が肺病を患っていたことを知らされました。
詳しい病名などは聞きませんでしたが、肺の中にある種のカビが繁殖してしまう病気だそうです。
病院に見舞いに行きたいと言っても、父が「下手に君たちが顔を合わせると、お母さん悪化しちゃうかもしれないから」と言い、
それを押し切ることもできなかったので、そのままにしていました。

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:00:53.72 ID:TYiY4p4qO
自分の息子に『君』て言う父親に違和感を感じる

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:03:55.43 ID:rry4xFoo0
昨年の時点では、すこし厄介な病気ではあるものの、命に関わるものではないということでした。
正月には、父方の実家に顔を出しましたが、母はいませんでした。ホッとしたというのが本心です。
そして、夏になりました。今年の夏です。
試験の結果待ちではありましたが、一年前の必修はなんとかなりそうで安心していました。
そこへ、妹からメールが来ました。
『もう夏休み?』
「サマーホリデイです。高校生よりずっと長く休めます」
『お母さん死にそう。帰ってきて』
私が大学で数字と苦闘している間、母の病はどんどん進行していました。

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:05:39.81 ID:VOUy4EkIO
>>313
サマーホリデイいうなw

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:05:52.91 ID:AcyKutWe0
自分の母親のありがたみを分かるな・・・

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:05:55.11 ID:xs96z/yNO
淡々としてるな

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:07:48.72 ID:rry4xFoo0
メールではラチがあかないので、直接妹と会話しました。
なぜ今まで知らせなかったのか聞くと、「その方がいいと思ったから」とのこと。
誰が誰と打ち合わせたわけでもないのに、誰も私に母の病状を伝えようとはしなかったのです。
バイトを休み、母が入院している病院に向かいました。
父、妹、父方の祖父母が、病院に控えていました。

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:08:04.31 ID:epN1axC/O
さりげなく妹に萌えてるのは俺だけでいい

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:08:50.98 ID:aJkYh9Um0
>>321


325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:09:50.11 ID:TYiY4p4qO
ションベンに行きたいけど続きが気になって行けない
今内股になってもじもじしながら見てる
1よ早く続きを!

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:10:38.82 ID:xcbrSxTb0
>>325
なんの為の携帯なんだよw

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:12:29.53 ID:rry4xFoo0
個室の隅に置かれたベッドの上で、ビクビクと小さいものが動いていました。それが母でした。
最後に見たのは、多分二年前の正月だったと思います。
いつかとっくみあいになって、なかなか引き剥がせなかった体格は見る影もなく、本当に、
骨と皮だけになってしまって、別人のようでした。私と母の確執を差し引いても、
とても母だと信じられないような変貌ぶりでした。

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:17:00.17 ID:rry4xFoo0
父方の祖父母が「○○さん、私がきましたよ」と優しく語りかけると、ビクビクしていた母がぴたっと止まり、
「あー、ああー」と喉をならしはじめました。
そういう声は祖母が聞く役だったらしく、祖母は耳を寄せて声を聞き取り、それをそのまま私に伝えました。
『……「しらん」言いよる』
父が「ああ…」とためいきをついたのをきっかけに、私は病室を出ました。

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:17:55.49 ID:YyuBGDLGO
うわキッツ

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:18:16.38 ID:6+JDACXo0
これはひどい

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:19:42.86 ID:GQ5yV7vxO
なんか怨念になって憑かれてそうだな

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:20:49.70 ID:lxTmFSLCO
母…空気よめよ…

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:21:56.31 ID:rry4xFoo0
私はなにをすればいいかも考えられず、ロビーのソファにじっとしていました。
一度、妹がジュースを買いに降りてきて、私の前を通り過ぎました。お互い、言葉を交わすことはありませんでした。
何時間後かに病室に戻った私は、相変わらずビクビクとしている母を眺めていることしかできませんでした。
母は時々たんをつまらせてむせびましたが、その都度、祖父母と父、妹がてきぱきと何かの器具を使い、
たんを除去していました。皆、とても慣れた手つきでした。私だけが、完全に蚊帳の外でした。

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:25:57.19 ID:TYiY4p4qO
まあ母からしたら今さらのこのこ現れて何しにきたって思いなんだろうな
それでも死に際だと優しい言葉の一つでも言うんだろうけど
1の母の強さは半端ねえな

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:32:07.87 ID:rry4xFoo0
大分遅い時間になり、医師の方がやってきて、母の容態を確認しました。
少し状況が好転したようで、どうやら今日明日中に……ということではなかろう、と説明されました。
父「今日はかえっていいよ。わざわざ来てくれてありがとう」
私「いやいや、なんでお礼言うのよ」
父「……父さんも仕事だから、もう大阪に戻らないと」
私「……お医者さんは好転したって言ってたけど」
父「もう、無理だね」
私「……なんでそんなになるまで黙ってたのよ」
父「……すまん、すまん」
その日は、そのままアパートに帰りました。

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:33:03.66 ID:Is8zOdg7O
血が繋がっていようと他人。無理に分かり合おうとする必要なんて無い

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:35:06.54 ID:bpCvk5QNO
今まで見舞いに来なかったことに怒り「知らん」って言ったわけじゃないだろ。
ある時期からすでに息子と思ってなかったんだろうさ。

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:36:57.69 ID:rry4xFoo0
戻った後、まっさきに、バイト先の管理職の人に事情を説明しました。
こういった事情なので、近いうちにまた突然お休みをいただくかもしれない旨を伝えましたが、
あっさりとそういう配慮ができた自分が、嫌でもあり、不思議でもありました。
母が他界したのは、私が見舞いに行ったきっちり一週間後のことでした。

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:39:19.17 ID:aJkYh9Um0
乙かれ

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:40:16.48 ID:H6w5JYf6O
おわり?

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/25(日) 15:41:19.08 ID:epN1axC/O
じゃあ最期に聞いた言葉は「しらん」か

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