2ch܂Ƃ߃TCgoC
彡(゚)(゚)で学ぶ中国の故事・逸話
Part4


71:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:43:05 ID:VOs
【刎頸の交わり】3
(●▲●)「……藺相如どのがそのように考えていたのか……」
同僚「うむ。宮中この話で持ちきりだよ」
(●▲●)「……これから藺相如どのの屋敷に向かい会いに行こうと思う…すまないがあなたも一緒に来て取り次いでいただけないか?」
同僚「分かった…一緒に行こう」

(*^◯^*)「え?廉頗将軍と会ってくれって?」
同僚「そうなんだ。ぜひ会ってくれ」
(*^◯^*;)「う〜ん会わない方がいいと思うけど」
同僚「しかし廉頗将軍も一緒にここまで来て玄関で待っているのだ」
(*^◯^*)「え?廉頗くんも一緒に来てたんだ?さすがに趙の総司令官を追い返せないんだ」
(*^◯^*)「よし!会うんだ!」

(*^◯^*)「お待たせ廉頗くん!」
(●▲●)「藺相如どの…これを…」
ムチダシー
(*^◯^*)「?廉頗くん?この鞭はなに?」
(●▲●)「私は藺相如どのの深い心を知らずにずっと愚かな態度をとっていました…この鞭で気のすむまで叩いてください…これでもあなたに与えた屈辱を償えると思えませんが…」
(*^◯^*)「何を言うんだ廉頗くん!廉頗くんがいるから他国は手を出せないんだから!今までのことなんて全然気にしてないんだ!」
(●▲●)「藺相如どの…私はあなたの為ならばこの首を刎ねられても悔いはありません」
(*^◯^*)「僕も将軍のためならば、喜んで首を刎ねられるんだ」キャッキャッ

73:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:50:38 ID:VOs
すまんななかなか投稿されないからちょっと小出しになるンゴ…
【刎頸の交わり】4
藺相如と廉頗の故事。
廉頗は藺相如が自分より位が上なことに誰構わず不満を漏らしていた。
廉頗「俺は趙の総大将として戦場で数々の功績を挙げてきた!それなのに口先だけの藺相如よりなんで位が下なのだ!」
廉頗「皆のもの見ていよ!今度あいつに会ったら必ず辱しめてやる!」
この話は当然藺相如にも伝わり、廉頗と会わぬように病気と称して屋敷に篭り、宮中に参内するときも廉頗が居ない日を見計らうようにしていた。
ある日、馬車で外へ出た藺相如は偶然に廉頗と会いそうになり藺相如はすぐにわき道に隠れた。
これを見た家臣一同はその夜、藺相如に話を申し入れた。

74:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:53:55 ID:VOs
【刎頸の交わり】5
部下たちは
部下「我々が親戚縁者の下を離れあなたに仕えるのは、あなたの高義を慕っているからです。しかし今日のご主人さまの行いは匹夫(取るに足らない男)でさえも恥じ入るような行いです。
なのにご主人さまは全く恥じるそぶりも見せませぬ…
最早我慢できません。
全員お暇をとらせていただきとうございます。」
藺相如「そうか……お前達、秦王と廉頗将軍ではどちらが恐ろしいか」
部下「もちろん秦王です」
藺相如「私はその秦王と二度にわたって堂々と渡り合った。
この相如は役立たずとはいえ廉頗将軍を恐れる訳があろうか。
思うにあの秦が趙を攻め切れていないのは、私と廉頗将軍が健在であるからこそだ。
いま私と将軍が戦えば、両虎相討つようにどちらも生きるということはない。
私がこのような行動をとるのは、個人の争いよりも国家が大切だからだ。分かってくれ」
これを聞いた部下たちは藺相如の思慮の深さと器量を感じ入り、頭を下げた。

75:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:55:09 ID:VOs
【刎頸の交わり】6
この話は宮中でも噂となり、これを聞いた廉頗は心打たれ、自らを恥じて藺相如の屋敷を訪れた。
そして藺相如の前に肌脱ぎして座し、背負っていた茨の鞭を差し出した。
廉頗「藺相如どの、あなたのお心を知らずに愚かな態度を取ってしまい申し訳ありませんでした。この鞭で気の済むまで打ってください。しかし貴方に今まで与えた屈辱を考えればそれでも足りません」
藺相如「何をおっしゃいます!あなたがいるから他国は趙に手を出せないのです。」
と廉頗は快く許した。
廉頗はさらに心を打たれ
廉頗「藺相如どの…あなたのためならばこの首を刎ねられても悔いはございません」
藺相如「私も将軍のためならば、喜んで首を刎ねられましょう」
と誓った。
こうして二人は互いのために頸(首)を刎ねられても悔いはないとする誓いを結んだ。
これが【刎頸の交わり】の由来。
藺相如とこのエピソード好きだからつい長々と書いてしまったわ

76:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:56:58 ID:VOs
【馬鹿】
彡(^)(^)「権力サイコーやwww」
彡(゚)(゚)「思えば始皇帝にこき使われ始めてから数十年。ワイもここまでの権力を持つようになったか」
彡(゚)(゚)「ワイがどの程度の力持ってるか改めて確認したいなぁ」
彡(^)(^)「せや!明日アホ皇帝の前でワイの力どの程度か確認したろ!」
〜翌日〜
(●゚◇゚●)「うん?趙高なにニヤニヤしてんの?」
彡(^)(^)「いやぁ陛下!今日は珍しい馬を手にいれたのでぜひ陛下に見せたいと思って連れてまいりました!」
(●^◇^●)「え?本当?!ちょうど退屈してたし見せて見せて!」
彡(゚)(゚)「こちらです」
(●゚◇゚●)「……馬?」
彡(゚)(゚)「え?は、はい?馬です…(あれ?単なる鹿連れてきたはずなのに…こんなやつ連れてきたっけ…?)」
(●゚◇゚●)「これ馬じゃないよ…」
彡(^)(^)「いやだなぁこれ馬ですよぉ!みんなもそう見えてるはずですよ!」
彡(゚)(゚)「(ちょうどいい機会や…ワイの言うとおり馬と答えず鹿って答えるやついたら今後ワイに逆らいそうやしあとで殺ったろ)」
(●゚◇゚●)「いやこれツバメだよ」
(☆…●)「兎だよ」
(●▲●)「鯉だね」
( ・`ω・´)「虎だぞ」
('ω`)「コアラ…」
(*^◯^*)「星なんだ!」
彡()()「(こいつらなに言ってるんや?!頭おかしい!?)」

77:名無しさん@おーぷん:16/11/04(金)23:58:51 ID:VOs
【馬鹿】
秦の宦官で悪臣と名高い趙高の故事。
秦が天下統一し始皇帝は数々の事業に着手した。
しかしその負担は国民への犠牲が多く不満続出していた。
そして全国を巡幸中に始皇帝が急死した。
だがこの急死は始皇帝の末子・胡亥、趙高、丞相・李斯(りし)しか知らず趙高はこれを利用し謀略する。
本来であれば長男の扶蘇が後継者となるはずが末子の胡亥が後継者となるよう工作し扶蘇は始皇帝の遺言だと偽り自殺させる。
趙高はさらに二代目皇帝となった胡亥を利用し他の公子や不平を漏らす者を次々と処刑していき恐怖政治となっていく。
そんな中、始皇帝の頃から貯まっていた国民の不満が爆発し史上初といわれる農民反乱“陳勝・呉広の乱”が起こる。
陳勝・呉広の乱は半年あまりで鎮圧に成功したがその乱は各地に飛び火していたため戦国時代に逆戻りになりつつあった。
このような状態の中でも趙高は二世皇帝・胡亥に反乱などの事実を伝えずに毎日酒と女で遊ばせていた。
丞相・李斯は国の不安定な状況を胡亥に伝えるためたびたび上奏書を提出するが、すべて趙高が握りつぶした。
そればかりか趙高は李斯に言われなき罪を被せ処刑してしまう。
こうして趙高は丞相となりさらに権力を意のままに操れるようになった。
しかし政争が行われてた間に反乱軍は増大し都・感陽のすぐ近くまできていた。
趙高もこの状況を不安視し、胡亥を暗殺し反乱軍に協力しようと画策した。
しかし誰が自分の計画に味方するか分からないので、一計を案じた。
趙高は二世皇帝・胡亥やその他の家臣達の前で珍しい馬を見せるといいさっそく連れてきた。
しかしそれはどう見ても馬じゃなく鹿であった。
胡亥「これは鹿ではないか?」
趙高「いえこれは馬でございます。そなたにはどう見える?」
家臣A「これは鹿です」
趙高「そなたは?」
家臣B「…馬です」
趙高はこの場ではちょっとした余興ですませたが、そのあと鹿と答えた家臣を逮捕し罪を着せて処刑した。
【馬鹿】という言葉この時生まれた。
権力に恐れ白い物でも上が言えば黒という意味で、まあ現代ではけなす言葉になってるけど
この後、趙高は二世皇帝・胡亥を暗殺し新たに傀儡皇帝として子嬰を立てる。
しかし趙高は反乱軍に取り入れようしていた。
子嬰は趙高の謀略を見抜き一計を案じ趙高が自身の屋敷に訪れさせ一人になったところ見計らい殺害する。
悪臣を倒し国を建て治そうとするが時すでに遅し秦はあえなく滅亡する。

82 :名無しさん@おーぷん :16/11/07(月)14:25:38 ID:TG9
>>77
趙高って趙国の末裔だとしたら、
敵を討つために・・!ということであんなことをしたのだとすると、
ロマンがあるかも。

78:名無しさん@おーぷん:16/11/05(土)00:01:09 ID:WbH
やっぱ宦官ってクソだわ

79:名無しさん@おーぷん:16/11/05(土)00:01:26 ID:vNN
以上やでー
長々と付き合ってくれてサンガツやでー
あと情報くれた人サンガツー

80:名無しさん@おーぷん:16/11/05(土)00:03:20 ID:WbH
イッチ乙面白かったで

84:名無しさん@おーぷん:16/11/10(木)23:00:44 ID:LIM
また書いたから良かったら見てなー
案の定、横山光輝の漫画とかwikiを参考にだからみんなが好きなのはないかもやけど…

85:名無しさん@おーぷん:16/11/10(木)23:04:23 ID:LIM
【鴻門の会】(こうもんのかい)1
范増(はんぞう)「劉邦(りゅうほう)は危険です。この場で殺しましょう」
項羽(こうう)「あんな卑屈な男の何をそんなに恐れるんだ…」
范増「今後生かしておくと項羽さまのためになりません。」
項羽「分かった。范増に従おう」
項羽「宴席を設けて項荘に剣舞させ油断してるとこをそのまま斬らせればいいな?」

……
彡(^)(^)「こ、項羽さま!宴会にお招きあ、あ、あ、ありがとうございます!」
項羽「ははは!劉邦!そんな固くならなくていいだろう!まあ気軽に楽しんでくれ!」
ワイワイガヤガヤ

……
項羽「宴もたけなわとなったとこだし余興がほしいなぁ項荘に剣舞させようか」
彡(^)(^)「あ!いいっすね!」
J( 'ー`)し「・・・」
シャキーン
張良「(これは劉邦さまを殺す策略!?…助けを呼ばなきゃ!)」

(●゚◇゚●)「う〜んお腹すいたなぁ」
張良「樊噲(はんかい)どの!」
(●゚◇゚●)「あれ?張良さん?鴻門の会に出席してるんじゃなかったの?」
張良「劉邦さまが危ない!すぐに来てくれ!私は怪しまれないように先に戻る!」
ダー
(●゚◇゚●)「劉邦のアニキがピンチだって!?」
(●゚◇゚●)「すぐに行かなきゃ!」(使命感)
ドドド
(´・ω・`)「あ!樊噲さん!ちょうど良かった!いい肉とお酒手に入りましたよ!よかったら一緒に食べません?」
(●^◇^●)「え?本当!食べなきゃ!飲まなきゃ!」(使命感)

張良「なにしてっだ樊噲は…」
彡(^)(^)「剣舞っておもしれぇーwww」
J( 'ー`)し「・・・」
ビュンビュン ブス!彡((^))((^))
張良「あっ…(察し)」
J( 'ー`)し「あっワリ」
┏━━━━━┓
┃  /  \  ┃
┃/      \┃
┃ 彡(^)(゚) n.┃
┃..彡  と( E)┃
┃γ    y / ┃
┃/     |ヽノ ┃
┗━━━━━┛

86:名無しさん@おーぷん:16/11/10(木)23:05:40 ID:LIM
【鴻門の会】2
打倒・秦のため立ち上がった反乱軍は楚の壊王を中心に各地で激戦を繰り広げていた。
壊王は軍を二つに分け秦の領国・関中へと進軍させる。
一つは宋義が総大将を務め項羽も加わっている軍、もう一つは劉邦が率いる軍。
そして関中へ一番乗りした者が関中の王にすると約束した。
二つの軍は違うルートで進軍を開始したが、宋義率いる軍にさっそくトラブルが発生する。
宋義の下に付いている項羽は勇猛だが苛烈で短気な性格で人の下についてられるような人物ではなく、宋義が総大将なのに不満があった。
宋義が反乱の際に再興した斉と繋がってると聞きこれに激怒した項羽は宋義を誅殺し、軍を引き継ぎ総大将となった。
そして改めて出立し、関中へと向かった。
劉邦軍は進軍途中に後の漢三傑の一人張良を韓王より借り受け、張良の助言通りに動き相手を諜略し、敵を警戒しながら進んだ。
そのため遠回りになっていたが大きな問題もなく関中へと向かっていった。
結果は大方の予想に反して、劉邦が関中へ一番乗りを果たした。

87:名無しさん@おーぷん:16/11/10(木)23:06:57 ID:LIM
【鴻門の会】3
項羽は劉邦より軍勢も多く強さも上で近い道を行ったにも関わらず一番乗り出来なかった理由は上の通りの苛烈で短気な性格が原因。
行く先々で敵兵を皆殺しにしていった。
敵兵があまり抵抗せずに降伏したら
項羽「弱すぎる!」
と怒り皆殺し、かといって強く抵抗しても
項羽「俺を主として認めないのか?」
と怒り皆殺し
(どうしろと…?)
このような対応なので敵兵も必死になり頑強に抵抗していった。
遅れながら項羽軍が到着したが函谷関にはすでに劉邦軍が入っていた。
函谷関にいた劉邦軍は門閉ざし項羽軍の通行を断る。
これは劉邦がある者に言われたためである。
当然項羽は激怒し英布に攻めさせ呆気なく函谷関は落とされる。
項羽軍は一気に進軍し劉邦がいる地点までわずか二十キロの鴻門まで来て陣を置く。
そこで項羽に劉邦軍の曹無傷(そうむしょう)というものからの密使がきた。
劉邦は関中の王の座を狙い秦王・子嬰を宰相に迎え秦の財宝を独り占めするとのしらせを受ける。
しかしこれを項羽軍の軍師・范増が調べ嘘であると知る。
だが劉邦は根っからの女好きで徒党を組みこそ泥のような真似をしていたにも関わらず秦の首都・感陽に入っても金銀財宝、女にも手を出さないで聖人君子のように振る舞っていると聞き野心ありと判断、項羽に劉邦軍を撃滅するべきだと進言する。
これを聞いていた項羽の叔父・項伯は劉邦側にいる親友の張良だけでも助けたいと思い夜に劉邦陣営へと向かう。
張良に項羽は劉邦を討ち取る気だから巻き添えを受ける前にここから脱出し自分についてきてくれと請うが、張良は義に欠けると断り
劉邦にこの件を伝えた。
劉邦は驚き自ら項伯に弁明した。
劉邦「自分は項羽将軍に逆らう気はこれっぽちもない。宝に一切手をつけず項羽将軍が来るのをお待ちしてました。函谷関に兵を置いたのは盗賊から守るため、非常時のために置いただけです。項伯どのから将軍にそうお伝え下さい」
項伯はこれに納得し改めて劉邦直々に項羽の元へ行き釈明する必要があると言い劉邦もこれを承諾。
項伯はさっそく項羽の陣へ戻り項羽の怒りをなだめ劉邦と会って話すように伝える。
項羽はこれを承諾したが、范増は劉邦を危険視していた。
范増は会見の場で頃合いを見て合図を送るので項羽自らの手で殺すように進言し、項羽もこれを受け入れた。

88:名無しさん@おーぷん:16/11/10(木)23:09:54 ID:LIM
【鴻門の会】4
数日後、劉邦は項羽がいる鴻門へ軍勢百騎を連れ向かった。
このなかには張良、劉邦の義兄弟で勇将と名高い樊噲がいた。
しかし陣の中へは劉邦と張良の二人しか入れなかった。
劉邦は項羽の前でへりくだった態度を取った。
劉邦「お互い協力し秦打倒のため立ち上がったのにつまらぬ者のたわ言によって両者の関係にヒビが入ったのは残念でなりません」
項羽「それは曹無傷が言ったことだ。曹無傷が言ってこなければ私は疑ったりしなかった」
項羽「宴席を設けている。改めて戦勝を祝おうではないか」
こうして鴻門の会が開かれ、劉邦はへりくだり項羽はそれで上機嫌になっていた。
そのため范増が合図を出しても項羽は完全に劉邦を敵として見ず、殺す気は失せていた。
焦った范増は中座し項荘を呼び、余興の剣舞と偽って劉邦を殺せと命令する。
そして項荘は剣舞を披露すると言い劉邦に近づこうとする。
嫌な予感を感じた項伯は自分が剣舞の相手をするといい劉邦に近づけまいと必死に項荘の相手をした。
そこで張良は厠にいくふりをし、陣の外にいる樊噲に助けを求めた。
上の(●゚◇゚●)と違い樊噲は護衛の兵をなぎ倒しすかさず鴻門の会へと乱入した。

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