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32 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:43:46 ID:KwU
結果
（;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;（ ）
|:::::|￣ ￣ 8￣￣ 8
|:::::| 8 8
|:::::| 8 ﾋｷﾞｨｯ!8 ﾎﾞｺﾞｯ
|:::::| 8(:;:;) 8 ﾄﾞｶﾞｯ （ﾟ）（ﾟ）ミ
|:::::| (:;);ω;(:;) (´；ω(:;⊂＝⊂≡つ ミ
|:::::| (=====） （===Σ⊂≡⊂＝ ⊂≡⊂)
|:::::| `ｕ-ｕ' `ｕ-ｕ⊂＝'⊂≡( ＼
|:::::|,.,.,...｡ﾟ･ﾟ･ﾟ･ﾟ,｡ﾟ･ﾟ･ﾟ･ﾟ,.,.,...,ｸﾞｼｬｯ ∪￣＼ )
34 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:44:16 ID:KwU
水俣病有機水銀説 vs その他仮説
彡(ﾟ)(ﾟ)…熊本大学水俣病研究班、厚生省
(´・ω・｀)…通産省とその依頼を受けた学者
J( 'ｰ`)し…漁師、鮮魚店
(^◯^*)…チッソの社員
（'ω`）…細川一（医師）
解説
水俣病を知らない人はいないはず。
熊本大学の研究班は工場廃液中の有機水銀説を主張し、厚生省もそれを支持した。
その一方でチッソ・通産省（当時）に依頼された研究者たちは貝毒やアミン説を主張し対立した。
その後の研究で熊本大学の仮説の正しさが（ほぼ）証明された。
35 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:45:30 ID:KwU
エピソード
・通産省の依頼を受けた研究者は「わずか5日の研究結果で仮説を主張」
「現地調査をしないまま仮ｓ（ｒｙ」というような杜撰な研究を基に仮説を立てていた。小学生の自由研究かな？
・対する熊大研究班も当時は有機銀を測定する機材を持っていなかった。
その他当時の有機化学では「無機水銀→有機水銀」のプロセスを説明できない等の弱点があった。
そのため、「症状だけで原因物質を推定」という何とも頼りない研究から始まった。
・皮肉なことに、初めて水俣病を保健所に報告したのはチッソの附属病院だった。
チッソ附属病院ではチッソの依頼で独自の研究を行っており「工場廃液を飲ませた猫が水俣病を発症した」という結果を得ていた。
しかし、都合が悪い結果を見たチッソは公表を禁じた。
36 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:46:57 ID:KwU
・当時の水俣市は「市民の約70％がチッソとその関連企業に勤める」典型的な企業城下町だった。
「70％」と言えば現在の日立市（日立グループ：40％）よりもずっと高く、豊田市（自動車関連産業：85%）に迫るレベルである。
このような構造もあったため、チッソに対しては複雑な感情があった。
・後年の裁判でチッソは「工場廃液で水俣病が発生するとは知らなかった（知らなかったとは言っていない）。
だから予見可能性はなかった」という主張をしていた。しかし、チッソ水俣病院で研究をしていた細川一医師が、
「病院で研究をしていたこと・チッソが結果を知っていたこと・知っていながら公表を禁じたこと」を証言し、
チッソのド畜生ぶりと嘘がばれた（これまでばれていなかったとは言っていない）
・チッソは公害だけでも十二分にド畜生だが、その他にも「株主総会に来た被害者（1株株主）に暴力団をけしかけて追い散らす（1970年）」
「取材に来た外国人ジャーナリストに暴力団もどきをけしかけてカメラを破壊、背骨を折り、片眼を潰す（1972年）」等のやきう民や巨人小笠原もビックリのド畜生ぶりを発揮した。
チッソは「過激なデモ隊が横暴な振る舞いをしたから（2008年。意訳）」と説明していた（この点はチッソの言っていることは間違いではなく、
実際に患者団体は新左翼の過激派と交流があったり、工場敷地内に乱入したりしている）が、方々からの抗議で後日その説明を削除した。
なお、この時代は「企業が面倒事の解決に暴力団を使い、負傷者が発生すること」はそれほど珍しいことではなかった。
・細川一は、証言後すぐにこの世を去った。あと少し遅ければ、被害者の救済は現在よりもずっと不十分になっていたと思われる。
38 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:48:09 ID:KwU
ラウンド4
彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイは医学科の卒業生や。今は卒業した後、2年間病院で研修して、それから国家試験を受けるんやで。
彡(ﾟ)(ﾟ)「病院の研修をせんと国家試験の受験資格がもらえんのや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「というわけで先生お願いします」
(´・ω・｀)「奴隷が来た。やったぜ（先生は将来医者になるんだから、しっかり勉強しないとね）」
40 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:48:28 ID:KwU
彡(ﾟ)(ﾟ)「インターンはほんましんどいで。朝から採血もせなあかん、先生の手伝いもせなあかん、こき使われっぱなしや」
(´・ω・｀)「こいつ生意気だな。苛めてやろう（先生は採血の技能が不十分だね。これだと研修卒業させてあげられないよ）」
彡；(ﾟ)(ﾟ)「ﾌｧｯ！医者になれんやんけ！」
彡()()「もうだめや。こんなに働かされとるのに給料なしで飯も食えん」
(´・ω・｀)「奴隷に給料なんてねーよカス（先生、勉強頑張ってね）」
彡(ﾟ)(ﾟ)「研修とは名ばかりの勉強にならない雑用、上の機嫌次第で変わる研修、無給…」
彡(ﾟ)(ﾟ)「これで研修と言えるんやろうか…」
(´・ω・｀)「こいつ凝りねーな（せ・ん・せ・い。お勉ｋ）」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「もう怒ったで！インターンなんてボイコットや！先生様がなんぼのもんじゃい！」
41 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:49:09 ID:KwU
結果
彡(ﾟ)(ﾟ) 〔＾＾〕 インターン廃止や！
_, / と⌒ i |
（⌒ ー 一 ｒ.、! 〉
ヽ弋 ｡ 人 ｡ ｲ（` ｰ'
〔勿＼ ヽ
） ｒ⌒丶 ）
／ ! |'´
／ ／| |
（ く ! ||
＼ i | ||
,__> ヽヽ从/
⊂⌒ヽ从/ つ´;ω;)
43 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:51:10 ID:KwU
インターン廃止闘争
彡(ﾟ)(ﾟ)…東大病院インターン生
(´・ω・｀)…東大の某医局員
終戦後GHQの命令で「座学では不足する知識・技能を習得する」ことを目的とした「卒後臨床教育」がスタートした。インターン制度の始まりである。
しかしながら「修了判定を盾にした劣悪な待遇、研修とは名ばかりの雑用、無給…」と、
インターンとは名ばかりの実質的な奴隷労働となっていた。そのため、1950年代にはインターン廃止運動が始まっていた。
1968年、東京大学医学部でインターン制度廃止闘争が勃発、全国の医学生の怒りが爆発した。
44 ：【17】 ：2017/12/22(金)18:51:56 ID:dtL
インターンの過酷さはERとか思い出すわ
45 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:53:13 ID:KwU
エピソード
・意外なようだが、東大紛争の始まりは法学部・経済学部・文学部のような文系ではなかった。東大医学部のインターン廃止闘争が東大紛争の始まりである
（インターン廃止運動に参加した（参加したとは言ってない）学生に処分を行い、不当処分との批判が東大の全学部に広がった）
・東大出身かどうかに関係なく、年配の医師の中にはこの事件を「学生運動のきっかけ」として誇りにしている人も多い。
・インターン制度は1968年に廃止。東大紛争が始まった年には既に廃止された。目的を果たしたインターン生はストを解除した。
・インターン制度廃止後は「大学卒業と同時に国家試験の受験資格あり」「卒後研修なし」に制度が変更された。以後2004年までこの制度が続くことになる。
>>44
彡(ﾟ)(ﾟ)「奴隷労働も過酷やが、この当時のインターン生は『医者でも学生でもない』ので、法的にも極めて危険な身分やったんやで」
46 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:53:41 ID:KwU
ラウンド4
彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイは札幌医大の心臓血管外科医や。北大を卒業してアメリカ留学したんやで。やけど帰ってきたら、教授との折り合いが悪くて追い出されてしもうたんや」
彡(-)(-)「追い出されてから幾星霜。札幌医大に拾ってもらって、手術を沢山やり、論文を書き、新しい心臓弁を開発し、この腕一本で食ってきたんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「やけど！まだまだや！北大のやつらをギャフンと言わしたるで！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ﾌｧｯ！アメリカで人間の心臓移植に成功しとるやんけ！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「これを日本でやれば…」
彡(^)(^)
47 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:53:43 ID:lD5
天皇手術を誰もがやりたがらない中手上げた順天堂の医者とかじゃないんか
あとは高須クリニックの慈善事業とかか
54 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:55:31 ID:KwU
彡(^)(^)「日本初の心臓移植に成功したで！」
ｽｹﾞｰﾅ！
彡()()「アカン、1年もたたんうちに患者が亡くなってしもうた」
ｼｯﾊﾟｲｼﾞｬﾈｰｶ
（´・ω・｀）「そもそもこの患者って心臓移植する必要なかったですよね？」
（´・ω・｀）「ちょっと調べてみたんだけど、ドナーは移植した時生きていたよね？」
（´・ω・｀）「しかも移植の拒絶反応に対して何も考えていなかったよね？」
（´・ω・｀）「これって…先生、あなたドナーを殺して心臓移植しました？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「そんなことあるか！？」
55 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)18:55:44 ID:KwU
結果
┏━━━━━┓
┃ ／ ＼ ┃
┃ ／ ＼┃
┃ 彡(ﾟ)(ﾟ) 「ワイは無実や！」
┃ 彡 と
┃ /⌒/⌒ヽ_.ィ^つ
┗━━━━し ´
65 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:01:45 ID:eml
和田寿郎vs マスコミ等（和田心臓移植事件）
彡(ﾟ)(ﾟ)…和田寿郎
（´・ω・｀）…マスコミ、弁護士など
67 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:02:23 ID:eml
解説
和田医師は日本初の心臓移植に成功した。当初はマスコミの称賛を受けたものの、失望したマスコミのバッシングが始まった。
そのバッシングの中で「生きている患者から心臓を摘出した」疑惑が持ち上がり、警察に告発されてしまった（結果は不起訴）
68 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:02:59 ID:eml
エピソード
・和田医師は新しい心臓弁の開発し、弁置換術で日本一の腕利きだった。
その他にも数多くの論文と執刀を重ねており「歴史と伝統の北大第二外科」に対抗した。
・心臓移植については「手術中に麻酔科医を追い出す」「（立件に必要な）標本の心臓がバラバラに切り刻まれていた」等の不可解な現象が発生していた。
69 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:03:04 ID:eml
・検察の依頼を受けた鑑定医は終始曖昧な鑑定結果を出しており、その姿勢は「かばい合い」として強い批判を浴びた。
・加えて、警察・検察の医師に対する低姿勢は強い批判を浴びた。
・この事件で臓器移植のイメージが悪化し、以後20年以上の間日本の臓器移植は実行されなかった（表向きは）
70 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:03:37 ID:eml
ラウンド 5
彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイは日本医師会の会長や」
彡(ﾟ)(ﾟ)「終戦直後の医師の待遇はあんまりよくなかったんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「何せ人がいない、薬もない、設備もない、金もない時代やからな」
彡(ﾟ)(ﾟ)「何とかせなアカンな」
76 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:06:29 ID:BvE
1960年 健康保険法成立
彡(ﾟ)(ﾟ)「ほうほう、今度から国民全員が健康保険に入ることになるんか」
彡(ﾟ)(ﾟ)「その代わり、保険医にならんとこの保険は使えん」
彡(ﾟ)(ﾟ)「…これはいいことやな。カネが無いで医療を受けられんことがあっちゃいかん」
77 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:06:43 ID:BvE
彡(ﾟ)(ﾟ)「それでそれで、診療報酬はどのぐらい…ﾌｧｯ！安すぎや！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「しかも使える検査も手術法も薬も少なすぎやで！こんなんやっとられんで！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「おい厚生省！これはどういうことや！」
78 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:07:03 ID:BvE
（´・ω・｀）「金がないんだ、仕方ない）」
彡(ﾟ)(ﾟ)「無いにしても使える検査・手術・薬が少なすぎやで！」
（´・ω・｀）「これで十分だと思います」
80 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:12:49 ID:M3u
彡#(ﾟ)(ﾟ)「もう怒ったで！こんなんじゃ『死ね』と言われとるようなもんや！」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「せや！ストライキや！ストライキして役人にワイらの力を見せつけるんや！」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「全国一斉ストライキや！」
開業医による一斉ストライキ（全国の40%が参加、なお急患については別途受け入れ）
81 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:13:06 ID:M3u
彡#(ﾟ)(ﾟ)「参ったか！」
（´・ω・｀）「は？（前向きに検討させていただきます）」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「こうなったら意地でも締め上げたる！」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「保険医じゃなきゃ健康保険が使えんのやったら、誰も保険医にならなきゃええんや！そしたら保険があってもムダや！」
彡#(ﾟ)(ﾟ)「保険医登録ボイコットや！」
保険医登録ボイコット（要求が認められるまで）
83 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:13:45 ID:M3u
武見太郎 vs 厚生省（国民皆保険）
彡(ﾟ)(ﾟ)…武見太郎
（´・ω・｀）…厚労省・古井喜実
(*^○^*)…灘尾弘吉
日本医師会会長（後世界医師会会長）を務めた医師のドン。
厚生省にこれほど楯突いた医師はこれから先も現れないのではなかろうか？
87 ：名無しさん＠おーぷん ：2017/12/22(金)19:16:20 ID:M3u
エピソード
・厚生省が「金が無い」と言ったのは多少なりとも同情せざるを得ない。
当時の日本が貧乏であり、赤字国債の発行も出来ず、医療費の捻出も苦しかったため。
・最終的には田中角栄の取り成し、灘尾弘吉（旧内務省）の仲裁で武見の主張がほぼ通った。