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リンク「ゼルダ姫…マスターソード入れるよ…」
Part3


309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 20:14:01.92 ID:sjjAhQwnO
マロン「いただきます。」
日も暮れかかり、マロン達も夕食時だ。
タロン「マロンや、大事な話があるんだ。」
マロン「え?大事な話?」
インゴー「お前さんの結婚の事だ。」
マロン「結婚ですって!?」
マロンは戸惑いを隠せない様子だ。彼女はついフォークを床に落とした。
タロン「ああ、お前もいつまでも一人は寂しいだろう。
    そろそろ婿をもらっても良い時期だと思うのだが。」
マロン「確かに一家を継ぐ為には必要かもしれないけど、そんな人誰もいないわ。」
インゴー「実は昨日の夜に俺達二人で話し合って候補を決めたんだ。
     お前の良く知ってる人が良いと思ってな。」
マロン「…誰?」
タロン「リンク君だ。」
マロン「!」
マロンはあまりの驚きに二の句が継げないでいた。

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 20:37:11.14 ID:sjjAhQwnO
タロン「あんな奇特な男は他にいないだろう。
    お前と彼さえ良ければワシ等は結婚を薦めるがな。」
マロン「そんな…突然。」
彼女の声が小さくなる。
インゴー「お前は彼についてどう思うんだ?」
マロン「確かに彼は素敵よ、手伝ってくた日はいつも全力でお仕事してたわ。
    けど…素敵過ぎてあたしには釣り合わない。」
マロンはうつむいたまま動かない。暖炉の火が彼女の横顔を赤く照らしている。
タロン「何を弱気になってるんだお前らしくない。
    一度彼と相談してみてはどうだ?昨日手紙が来ておっただろう。」
昨日の手紙によると彼もあたしに会いたいみたい。
会う日を書いた手紙は送ったしその日にゆっくり話てもいい。
だけど怖い、もし断られたらあたしはどうしたら良いの。
彼以外に誰もいないわ。それでもいつかは勇気を出さなきゃだめよね。
よし、頑張ろう。
マロンは小さく頷いた。
タロン「お前と彼なら上手くやっていける事だろう。ワシ等は応援しているぞ。」
タロンは優しい目で彼女を見つめた。どんな時も彼の目を見ると落ち着けるのだ。

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 21:02:53.39 ID:sjjAhQwnO
マロン「今度彼に会う予定があるのでその時に尋ねてみます。」
タロン「君なら大丈夫さ。」
インゴー「健闘を祈る。」
マロンは大きな決心をして、フォークを洗って再び夜食に取り掛かった。
鼓動が高まっているのが良く分かる。喜びと不安に今にも押しつぶされそうだ。
彼女は手紙を楽しみにしながら家事を済ませ部屋に戻った。
窓を開いて冷たい風に身を晒し、しばらく夜空を眺めていた。
星の祝福がありますようにと空に願い事をして暖炉の上にある写真を見つめた。
ただ一枚だけのリンクの写真だ。
火の輝きに揺れる彼の笑顔は沢山の勇気をくれる
溢れんばかりの思いを含んだあの日の景色は
今でも彼女の心の中で生き生きと煌めいているのだ。

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 21:18:45.40 ID:sjjAhQwnO
リンク「ただいま。」
サリア「おかえり。ほらご飯出来てるわよ。」
サリアは嬉しそうにリンクを迎えた。
リンク「そんなに焦るなよ、僕はいなくなりやしないさ。」
二人は席について些細な話をしながら料理を食べた。サリアの手料理は凄く美味しい。
食事が終わった二人はベットで横になっている。
リンク「サリア、明日は朝から一緒に森に行くんだろ。」
サリア「うん。一緒。」
彼女は幸せそうに笑ってリンクを抱き締めた。
リンク「おやすみ。」
サリア「おやすみ。」
二人は寄り添って眠った。
月明りに照らされた彼らの影が重なって一つの姿となっている。
今日も相変わらず静かな夜であった。

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 21:31:47.37 ID:sjjAhQwnO
リンク「サリア、行くよ。」
翌朝、二人は鶏よりも早く目が覚めた。
サリア「ふわぁ…まだ眠いよ…。」
リンク「このくらい早い方がいいんだ。見せたいものがある、ついてきてごらん。」
サリア「へ?見せたいもの?」
彼女はリンクに手を引かれて森に入っていった。
日も出てない寒い朝だった為、彼の体温がまじまじと伝わる。
彼女はリンクに凭れ掛かるようにして彼の少し後ろを付いて行った。
やがて少しずつ太陽が頭を出して、森は光を取り戻していった。
リンク「ほら、もう一頑張りだ。」
サリア「うん、頑張る。」
サリアはリンクの手を少しだけ強く握った。大きくて綺麗で、暖かいリンクの手。

325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:15:15.82 ID:sjjAhQwnO
リンク「ここだ。」
二人は森の広間にある高い木に登った。
サリア「うわぁ…//」
サリアの青い瞳に赤い朝日が写し出される。
リンク「どうだい、綺麗だろ。」
サリア「うん//」
二人は肩を寄せ合い朝日に浴びている。
あまりの絶景に彼女は言葉を無くした、森がキラキラ輝いている。
風が吹いては木々が波打ち、まるで目の前に赤い海が広がっているようだった。
リンク「この大自然の海を僕はハイラルで一番愛している。」
サリア「あたし、この景色を忘れない。」
リンク「ああ。今この瞬間も同じ空の下に命が生まれ、出会い、消えている。
    そんな美しくて仕方ないこの森や空が大好きさ。そして…」
サリア「そして…?」
サリアとリンクの目線が重なる。
リンク「僕は世界で一番君を愛してる。」
眩しい光に照らされた二人の唇が仄かに重なった。

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:15:37.67 ID:d0ujUUv90
何このリンク
       

328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:28:10.36 ID:6hE3wd8X0
どうかハッピーエンドで終わりますように

329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:36:39.17 ID:sjjAhQwnO
一時間程森で過ごし、二人が家に帰り朝食を食べ終えた頃、一通の手紙が届いた。
サリア「何の手紙?」
リンク「ああ、古い友人からの手紙さ。」
サリア「そお…。」
リンクは手紙を懐にしまい家を出た。
リンク「行って来ます。」
サリア「行ってらっしゃい。」
リンクは手を振って馬に跨り森を後にした。
マロンからの返事か…。後でしっかり読んでおくか。
今日はカカリコ村で時間を潰すかな。的当てゲームでもしていよう。
リンクはハイラルを駆け抜けていった。

333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:49:37.37 ID:sjjAhQwnO
ガノンドロフは仕事を探すためゲイルドに帰って来ていた。
そこで朝から建築の手伝いをしていた。
力仕事は得意な為黙々と仕事をこなし、時々休憩を取っていた。
大工「お〜い、ちょっとこっちへ来て手伝ってくれ。」
ガノン「分かった。」
彼はフックショットを打ち込み高台に登った。
大工「おお便利なもん持ってんじゃねえか。よし、そこの木材を積み上げて繰れ。」
ガノンは淡々と作業を続けた。故郷の発展と自分の金の為である。
彼もまた生きる為に必至なのだ。
仕事が終わったら久し振りにゼルダに会いにいくか、そうだな何か土産を持っていこう。
そんな事を思いながら仕事を続けた。

334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:51:33.59 ID:HmCubw9P0
フラグが立った

335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22:51:54.12 ID:6hE3wd8X0
よく分からんがこれはヤバそうなフラグだ

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:13:19.73 ID:sjjAhQwnO
カカリコ村に着いたリンクはデスマウンテンの坂の前で突っ立ている老婆を見つけた。
リンク「おや…あれは。」
リンクは老婆に近付いた。
リンク「どうかしましたか?」
老婆「ああ…ワシは爆弾屋をしておるのじゃが…どうもこの坂はキツくてな。」
リンク「僕が変わりに取って来ましょうか?」
老婆「よいのか?」
リンク「ええ、その代わりお金はいただきますけどね。」
老婆「抜け目の無い若者じゃの…良かろう。200ルピーでどうじゃ?」
リンク「喜んで。」
老婆「ゴロンの長ダルニアに要件を言えばわかるはずじゃ。気をつけてな。」
リンクはデスマウンテンの坂をかけ上がった。

341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:17:48.07 ID:xJAEtnBK0
リンクちゃんと金もらうんだなww

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:27:00.70 ID:sjjAhQwnO
ゼルダ「デクの実いりませんか?」
ゼルダは城下町でカゴいっぱいに入れたデクの実を売っていた。
幸いにも彼女の魅力に魅かれた人が買ってくれている。
オジサン「嬢ちゃん綺麗だね。一粒何ルピーだい?」
ゼルダ「5ルピーになります。」
オジサン「はいよ、頑張ってな。」
ゼルダ「ありがとうございます。」
実とルピーを交換し、彼女は深くお辞儀した。
その後も町を歩いては呼び掛けるのを続けた、
なんとか今日中に100ルピーは稼ぎたいと思っている。
冬が本格的になるまでに布団や服などを買い揃えたいのだ。

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:37:07.38 ID:sjjAhQwnO
リンク「ゴロンシティに来るのは久し振りだな。」
リンクはデスマウンテン内部にあるゴロンシティに来ていた。
彼は幾つもある石の階段をコツコツと降りて行った。
リンク「確かここがダルニアの部屋だ。」
リンクは扉を開いたその時。
ダルニア「そおいやぁっ!!!」
ゴロン「アッー!!!」
ダルニア「そいそいやぁ!!!」
ゴロン「おぁああ!!!」
飛び散る汗、輝く筋肉、男と男がぶつかりあう音。
逞しくも勇ましい雄声が響き渡り、クラクラしそうな匂いがムンムンと流れ込んで来た。
見なかった事にしよう。
リンクは扉を閉じた。
終わるまで少し待とう。うん、そうしよう。
彼は扉の前に座り込んで朝の手紙を開いた。

348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:40:02.56 ID:xJAEtnBK0
ダルニアさんとゴロンの共演わろたwwwww

349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:40:18.72 ID:3KBmY5pUO
ガチフォモかよwwwwwwwwwww

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:41:02.51 ID:OMb7hvrP0
わろたwwwwwwww

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:46:42.23 ID:pipETNNB0
なんという夜の相撲

353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23:54:13.74 ID:sjjAhQwnO
―親愛なるリンクへ
久し振りのお手紙に驚きました。貴方が元気で嬉しいわ。あたしはとっても元気です。
今度の日曜日の夕方からは時間あるから牧場の入口で待ってます。
あたしも貴方に会いたいし話したい事も沢山あります。よろしくね。
マロン―
日曜…明後日の夜か。サリアに何とか言い訳つけなきゃな。
リンクは手紙を閉じて懐にしまった。ゴロン達の雄叫びはまだ聞こえて来る。
中の様子など想像したくもないが、とてつもなく激しいプレイが行われているのだろう。
ノンケの僕に彼らの気持ちはわからないさ。
リンクはもちろん男に興味なんかない。
本当だ、本当に無いのだ。

360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:08:03.96 ID:h9woU5ETO
マロン「もうお昼ね。」
タロン「マロンや、今日の夜は城下町にミルクを届に行ってくれんかね?」
マロン「わかりました。」
タロン「いつもすまんな。」
マロン「大丈夫、あたしが頑張らなきゃ。」
タロン「ははは、えらいぞマロン。」
彼は笑顔のマロンを撫でた。えへ、と笑うマロンの表情は柔らかくて暖かい。
インゴー「よ〜し、昼飯の時間だ。」
3人は道具を片付けて部屋へ戻っていった。
今日の夜は久し振りに城下町に行く、もしかしたらリンクに会うかもしれない。
ちょっと緊張するな。
だけどどっちにしても明後日には会わなきゃいけない、お洋服どれにしようかしら。
彼女はクローゼットをあさって滅多に着る事の無い洋服をあれこれ探した。
久し振りに会うのに牧歌風の服は流石にマズいだろうと思った為である。

363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:21:07.50 ID:h9woU5ETO
老婆「あの若者遅いのお…。昼までには城下町に届けねばならぬのに。」
老婆「仕方ない。先に城下町に遅れることを伝えてから戻ってこよう。」
老婆は城下町へ向かってゆっくりと歩き始めた。
実は彼女はクロックタウンからはるばる歩いてやって来たのだ。
年の割に強い足腰を持つが、一日中歩くのは辛いものがある。
老婆「お日様が綺麗じゃ。」
太陽を眺めて休憩を取りながらも目的地を目指した。

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:33:12.77 ID:h9woU5ETO
ダルニア「うぉおおおおおおお!!!」
ゴロン「ほあぁあああああああ!!!」
ダルニア「行くぜぇええええええ!!!!」
ゴロン「ゴロロロロオォオオ〜ン!!!!」
ドカーン!!!!
部屋の中から轟音が響いた。
おや…やっと終わったみたいだな。
すると扉の中から尻から夥しい血を流しているゴロンが出て来た。
痛々しい姿とは裏腹に顔はニヤニヤ笑っている。気持ち悪いことこの上ない。
ダルニアはあれほど豪快でいてテクニシャンなのか。
そんな天才だったとは知らなかったな。
リンクはダルニアの部屋に入った。
リンク「うっ…!」
一瞬匂いで意識が飛びそうになったがなんとか堪えた。
部屋の空気はなんだかジメジメしている。
それになんだか部屋が熱い、火山のせいだけとは思えない。
ダルニア「お前は…リンクか。」
リンク「や、やあ…ひ、ひ、久し振り…。」
ダルニア「どうした元気が無いぞ。」
リンク「い、いや…なんでもないん…だ。」
彼は意識を保つのに必至だった。

368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:42:00.47 ID:h9woU5ETO
3分程経った後、ようやく換気が完了した。
リンク「今日は爆弾屋のお婆さんに頼まれ事をしててね。」
ダルニア「ああ、それならこいつを渡してくれ。」
ダルニアは大爆弾を取り出してリンクに渡した。
リンク「ありがとう。」
リンクは大爆弾を懐にしまった。
ダルニア「昔から気になってたんだけどよ。
      お前どうやってそんなに沢山の道具をしまってるんだ。」
それは聞いちゃだめだろ、そこは暗黙の了解でしょ普通。
リンク「あんまり意識してないけど、自然に出来るんだよ。うん、出来る人は出来る筈だ。」
ダルニア「そうかあ?」
ダルニアは目を細めてリンクを見つめた。
リンク「な、なんだよ!そんなに見つめるなよ…。」

369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:43:15.63 ID:5NMKiKF60
リンクー逃げて逃げて!

370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:45:18.15 ID:iv08kp1i0
早く逃げてくれw

371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:46:48.14 ID:h9woU5ETO
ダルニア「何考えてんだ。」
リンク「何も。」
ダルニア「俺はおめえみてえなガリガリ野郎には興味はねえ。安心しろ。」
リンク「突然何を!?」
ダルニア「はは〜ん。しらばっくれちゃって、お前も興味あるんだろ。」
リンク「何にだよ。」
ダルニア「漢。」
リンク「無い。」
リンクは即答した。
ダルニア「つまんねえ野郎だ。」
むしろ好意的になられる方が気まずい気がする。
そう思ったリンクは「はは…。」と苦笑いした。

372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00:56:37.27 ID:h9woU5ETO
ダルニア「それはそうとよお、近いうちに火山が噴火するかもしれねえ。」
リンク「最近は小さな噴火が多いな。」
ダルニア「カカリコ村は慣れてるから大丈夫だろうが、
      他の地域は火山弾に気を付けた方が良い。」
リンク「分かってるよ。」
ダルニア「あとよお…もう一度森から流れるあの曲聞かせてくれねえか?」
リンク「すまない。オカリナは無いんだ。」
ダルニア「またまたあ。ど〜せ懐に忍ばせてんだろ。」
リンク「あれは一番大切な奴にプレゼントしてやったのさ。」
ダルニア「そうか。残念だ…。」
いい加減帰らねばと思ったリンクはゴロンシティを出ようとしていた。
リンク「ありがとう。それじゃあさよなら。」
ダルニア「達者でな。」
リンクは小走りでカカリコへ村へ向かった。

377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:08:23.88 ID:h9woU5ETO
リンク「あれ…お婆さんがいないじゃないか。」
少し探したが結局見当たらず終いで、途方に暮れた彼は的当てゲーム場へ足を運んだ。
リンク「しばらく此所で時間を潰すか。」
リンク「5時間コースでお願いします。」
店員「かしこまりました。」
リンクは矢を構えて放っては次々と的を射抜いていく。隣りの客から拍手が来るくらいだ。
彼は隣りの客にウインクをして次から次へと矢を放った。

378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:10:22.28 ID:xewQudw9O
時間潰しずぎだろwwwwwww

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:16:16.06 ID:h9woU5ETO
ゼルダ「デクの実いりませんか?」
老婆「若いのに偉いのお…ちょうど欲しかったんじゃ。三ついただこう。」
ゼルダ「15ルピーになります。」
老婆は小さながま口財布からルピーを取り出したが3ルピー足りない。
老婆「しまった…少しばかり足りぬようじゃ。」
ゼルダ「大丈夫です。少しくらいなら安くします。」
老婆「いいや、構わんよ。変わりにこれをあげよう。」
老婆は肩にかけているマフラーをゼルダに差し出した。
ゼルダ「こんな高価そうな物いただくわけにはいけません。」
老婆「いいんじゃよ。頑張ってるそなたへの応援の証じゃよ。」
老婆はゼルダにマフラーを押し付けて、その場を去った。

380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:24:40.60 ID:h9woU5ETO
その後老婆はカカリコ村へ到着した。
老婆「あやつは何処へ行った…。まさか入れ違ったか。」
老婆「はぁ…。」
彼女はため息をついてトボトボとクロックタウンの方へ帰っていった。
今日一日が出費だけで終わってしまったことを非常に悲しく思っているのだ。
それから一時間程後になってリンクがゲーム屋から出て来た。
リンク「ふう…儲けた、儲けた。」
リンクは満足そうな顔をしていたが、ふと老婆の事を思い出した。
しまった遊び過ぎた。確実に見失った。ああ僕の200ルピーが…。
リンクは肩を落としてハイラルの城下町へ向かった。

382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:27:41.60 ID:h9woU5ETO
ゼルダ「こんな物もらって良かったのかしら…」
彼女はその綺麗に網込まれたマフラーを肩からかけた。
ゼルダ「暖かい。」
それになんだか優しい香りがする。凄く落ち着く。
ゼルダは夜まで仕事を続けなんとか90ルピー分を売り上げた。上出来だった。
酒場のマスターとその話をして夕飯を食べた後、家に帰って花瓶に花を供えた。
彼女の部屋はいつ誰が見ても綺麗で素朴な部屋に仕上がっている。
彼女は花瓶の隣りに置いてある小さな写真に向かって
「ごめんね」と小さく呟いて椅子に座った。

384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01:29:27.30 ID:h9woU5ETO
ガノン「ふう…やっと終わったか。」
仕事を終えたガノンドロフは城下町へ向かう支度をしていた。
汚れを払い、ベルトを締め、滝で顔を洗った。
土産は何にしようか。
そうだなあ、まだ少し早いかもしれないがゲイルドの花を持っていってあげよう。
冬にしか咲かない綺麗な花だ。
彼は岩の隙間に生える青や紫の花を摘み採って綺麗に包装し、
まるでこれからプロポーズでもするかのような格好で城下町へ向かった。

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:14:05.17 ID:h9woU5ETO
しばらくして、リンクが一番乗りで城下町に到着した。
リンク「お婆さんは見失うし散々な日だ。」
少し機嫌を損ねていたリンクは憂さ晴らしの為にボムチュウボーリングに入っていった。
ボムチュウと言う走る爆弾を投げ込み、
壁にある穴に当てたら良いというルールなのだが、
障害物もあり角度を正確に決定するのはなかなか難しい。
リンク「よし、行くぞ!」
リンクはボムチュウを走らせた、しかし直ぐに障害物に阻まれてしまった。
リンク「くそ…もう一度だ。」
その後も彼の挑戦は続いた。

424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:18:10.86 ID:h9woU5ETO
やがてガノンドロフも城下町へやってきた。
ガノン「あいつの家は此所の筈だ。」
彼は扉を軽くノックした。すると小さな家の中からゼルダが現われた。
ゼルダ「あ、ガノンドロフ。こんばんは。」
ガノン「こんばんは。久し振りだな。」
ゼルダ「うん。外は寒いでしょ上がって。」
二人は部屋にある二つの椅子に座った。
ガノン「たまには顔を出そうと思ってな。」
ゼルダ「嬉しいわ。ありがとう。」
ガノン「これは土産だ。受け取ってくれ。」
ガノンは綺麗な花束を渡した。
ガノン「君と別れてから、もう二年だな。」
ゼルダ「そうね…。早いなあ…。」

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:22:27.14 ID:h9woU5ETO
ガノン「俺は毎日仕事を探してなんとか上手くやっている。」
ゼルダ「あたしもモデルと適当な仕事でなんとかやっているわ。」
今はどちらも知らない顔を持っているようだ。
二年という歳月は予想を上回る勢いで二人の生活に大きな変化をもたらしていた。
ガノンはゼルダの肩に掛けてあるマフラーを見た。
ガノン「いいマフラー持ってるじゃないか。それはクロックタウンのブランドだ。」
ゼルダ「これは今日あるお婆さんにもらったの、ブランドだなんて知らなかったわ。」
ガノン「ありがたくもらっといて正解だったな。」
ゼルダ「そうかもね。」
そう言って二人は笑った。別れた今でも友人としての付き合いは深いみたいだ。

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:30:36.81 ID:h9woU5ETO
ガノン「それで…一つ聞きたいんだが。リンクを見て無いか。」
ゼルダははっとなって下を向いた。
ゼルダ「見て…無いわ。」
ガノン「やっぱりか。あいつが役者をやめてから俺達は商売上がったりだ。
    結局あいつがいなけりゃ、俺達も役者を続ける事が出来なかった。
    奴のカリスマ性ってやつか。」
ゼルダ「彼…なんで辞めたんだろうね。」
ガノン「あいつが辞めた頃にチンクルとあいつの子供役の少年も見なくなった。
    何か関係があるんじゃねえかと思ってな。」
ゼルダ「あの件はあたしが悪かったわ。」
ガノン「いや…あれは君の願いだからしかたがない。
    ただ、俺はあいつを止める事が出来なかった。俺の浅はかさがいけないんだ。」
ゼルダ「けど…最初は貴方も付いて行く予定だった筈なのに、
    あたしが貴方を家に誘ったのよ。」
ガノン「それも俺の意志だ。君が自分を責める事はない。」

427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:33:41.23 ID:h9woU5ETO
ガノン「あの日撮影が終わったあと、俺は初めて君と繋がった。」
ゼルダ「あたしは幸せだったわ。でも、あたしはわがままだった。」
ガノン「いいんだ、付き合ってる上では仕方ない事だった。
    それに君の約束を守ると約束していた筈だ。」
ゼルダ「ありがと…こんあたしの為に。」
ガノン「どうか自分を責めないでくれ、罰を受けるのは俺一人で充分だ。」
二人は言葉を失い、机の上にある写真を眺めていた。
部屋には無機質な時間が流れる。
ゼルダ「お仕事頑張ってね。」
ガノン「ああ、言われなくとも。」
それからしばらく話をした、里の事や役者時代の事、
居なくなった人達の事を一つ一つ思い出しながら話は続いた。
ガノン「それじゃあ。良い夜を。」
ゼルダ「待って、これあげるわ。」
ゼルダは綺麗な指輪を渡した。ゼルダがいつも指にはめていた指輪だ。
ガノン「ありがとう。また会おう。」
ゼルダ「またね。」
彼はそう言って酒場へ向かった。

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:43:42.97 ID:h9woU5ETO
彼が酒場に入るのと同時に隣りの店からリンクが出て来た。
リンク「畜生…500ルピーも無駄にした。今日はツイてないよ。」
リンクはゼルダの家に足を運んだ。
リンクは扉を勢い良く開いた。冷たい風が部屋に吹き込む。
ゼルダ「リンク!」
リンク「やあ…。」
リンクは彼女にズカズカと近寄るやいなや、彼女を押し倒した。
ゼルダ「いや…ダメ。」
リンク「いい…オッケー。」
リンクは服を破いた、彼の股間の剣がゼルダの中に入っていく。

429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:46:09.29 ID:+yhHfGkCO
リンク\(^o^)/

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 13:49:26.87 ID:kJyDAqzw0
リンク…