リンク「ゼルダ姫…マスターソード入れるよ…」
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Part1
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:04:04.76 ID:
S7vh2Vh7O
ゼルダ「ダメ、絶対ダメ。」
リンク「イイ、絶対イイ。」
ズブズブ…。ティロロロリロロロン♪
リンク「ああ…君の中はハイラル平原だよ…。」
ゼルダ「痛いわ…。貴方にはサリアちゃんが…。」
バチン!
リンク「五月蠅いっ!!!君はおとなしくハートの器になってればいいんだ!!!」
リンク「さぁ…剣と器を擦り合わせ、嵐の歌を奏でようか。」
ゼルダ「いやぁああ!!!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:06:14.42 ID:AMw2k4Du0
あんなもんどうやって入れるんだww
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:07:28.73 ID:+MinUxqA0
ごめん笑った
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:08:37.64 ID:7AtNhVwrO
死ぬwwwww
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:09:08.19 ID:
S7vh2Vh7O
パンパン!パンパン!ズンパパパパパン!
ゼルダ「やだ…奥まで届いてる…!!!」
リンク「全く…君の子宮は大妖精の泉だな。最高だよ。」
ゼルダ「いやぁああ!!!!痛い!」
リンク「ははは!僕の心は炎のボレロだ!!!燃え上がろうじゃないか!!!」
ズバズバズバズバ!!!
ゼルダ「あの子が居ないからなの…だから貴方は変わってしまったの…?」
リンク「ごちゃごちゃ喋るな!!!
人の気持ちを分かった気になってるやつが一番むかつくんだよ!!!!」
ズバババズバババ!!!
リンク「はぁはぁ…!」
ゼルダ「やだ…いやだやめて…。」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:11:36.17 ID:YYtEA4MP0
こいつ・・・中にロンロン牛乳漏らすつもりだな!
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:14:55.72 ID:
S7vh2Vh7O
リンク「はぁ…はぁ…はは…こんなに暴れても血が出ない…君は処女じゃないみたいだね。」
ゼルダ「…。」
リンク「誰としたんだい。」
ゼルダ「それは…。」
バチン!!!
ゼルダ「きゃああ!!」
リンク「この淫乱雌猿め。いいだろう、そんなイケない娘にはおしおきをしてあげるよ。」
ゼルダ「それは…何なの…。」
リンク「メガトンハンマーさ。」
ゼルダ「!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:15:54.74 ID:4eSfnL4/0
うわああああああ痛い痛い痛い痛い
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:16:28.92 ID:G7b7CEq8O
死ぬwwwwwww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:22:37.56 ID:
S7vh2Vh7O
リンク「ははは!」
ズガン!!!
ゼルダ「きゃああああ"!!!!」
リンク「ははは!その恐怖に歪んだ顔、最高だ!!そそられるねえ…。」
リンク「安心しなよ姫様。死なない程度にいたぶってやるさ。」
ゼルダ「いや…」
ズガン!!!バコン!!!
ゼルダ「きゃああああ"あぁあ!」
リンク「ははははっ!!!!良い顔だ!!!!」
ゼルダ「あ…ぁ…。」
リンク「震えてる君も…健気で可愛いね!!!!」
ズガン!!!!!!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:30:55.46 ID:
S7vh2Vh7O
ゼルダ「…。」
リンク「もう気絶したか…。はは、美味しいションベンをかけてやるよ。」
シャー!
リンク「たまにはこいつで楽しむのも良いかな…これは病み付きになりそうだ。」
リンク「飽きるまで犯して、飽きたら捨てればいい。ははは、笑わずにはいられないよ。」
彼は部屋の机に供えてある花を抜き取りズカズカと家を出ていった。
リンク「行くよエポナ。」
エポナ「…。」
リンク「言う事を聞かないかっ!!!!」
バチン!
リンクはエポナに跨り小さな家を後にした。星のない静かな夜だった。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:34:14.56 ID:
S7vh2Vh7O
いよいよ寒くなって来た冬の始め頃、
彼は冷たい風を引き裂きながらハイラル平原を馬に乗って駆けて行った。
コキリの森に着くまではまだ時間が掛かりそうだ。
今日は少し遅くなってしまった。
この遅れが収穫に対する代償だと言うのなら万々歳だろうな。
彼は馬を鞭打ち森へと向かった。
無機質で冷たいひづめの音がハイラルにこだましている。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:34:25.50 ID:Oo7T2NMSO
もしかしてマリオの人か…?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:37:06.34 ID:
S7vh2Vh7O
>>20
Yes,I am.
これを今年最後の作品にしたい。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:42:23.34 ID:
S7vh2Vh7O
ガノン「マスター、もう一杯。」
マスター「今日はもうよしといた方が…。」
ガシャン!
ガノンドロフはカウンターを叩き今にも飛び掛かりそうな目付きでマスターを睨んだ。
ガノン「客の注文が聞けねえのか!!!ああん!!」
マスター「は…はい…かしこまりました。」
マスターはそわそわと瓶を取り出して、グラスに酒を注いだ。手が震えている。
ゴク…ゴク…
ガノン「ぷはぁ!!!」
ガノン「いいか!客は神様だ!こんな店長くはもたねえよ!!!」
ガシャン!とカウンターを一蹴りして彼は席を外した。
マスター「ちょっとお客様お勘定は!!」
彼はは振り向きもせず夜の闇に消えた。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:44:21.84 ID:aEnk1tyd0
俺のガノン様が・・・・
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 18:48:22.27 ID:
S7vh2Vh7O
客1「あいつガノンドロフだろ…。」
客2「ああ…ゲーム役者界の巨匠だ。」
客1「一体何があったんだよあいつ。」
客2「実はな…。」
ガノンドロフはゲーム役者として生計を立て、主に悪役を勤めていた。
ゲーム役者としての評判はすこぶる高く、悪役としての不動の地位を築き上げていた。
しかしおよそ二年前にリンクという男が舞台を降りて以来、
ゼルダの伝説シリーズは打ち切りになり、同時に彼の出番も無くなってしまったのだ。
彼はリンクが理由も言わずに役者を辞めた事を憎んでいたが、
とうとうリンクに会う事は無かった。
そうして行き場を無くした怒りの矛先は町の人々に向けられていたのである。
そうでもしなければ耐えられなかったのだ。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 19:01:47.86 ID:
S7vh2Vh7O
彼はハイラル城下町の裏路地の壁にもたれていた。
酒瓶から滴る雫を最後の一滴まで残さず飲み干している。
金も無ければ働く当てもない。しかしこれからどうしようか等考える事は無かった。
ガノン「ふう…。今日は冷えるな。」
彼は近くのごみ捨て場で拾ったボロ布を体に巻いて眠った。
通りから差し込む仄かな光にぼんやりと照らされた彼の顔はシワだらけであった。
若々しさは微塵も持ち合わせていない様子だ。
やはり年のせいだろうか、
あるいはこの二年間の急な生活の変化によるものなのかも知れない。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 19:07:55.28 ID:
S7vh2Vh7O
マロン「あ、皿洗いはあたしがやります。」
タロン「いつもすまないね。」
マロン「いいえ、あたしもそう言う年頃ですから。
それにいつまでも頼るわけにもいけませんし。」
ここはロンロン牧場。赤い髪の美しい女性がせっせと食器を洗っている。
タロン「え〜と…何かを言おうとしてたんだが…。
あ、そうそう、君当てに手紙が届いてたよ。
すまないね、最近もの忘れが激しくてな。」
マロン「一体誰からかしら?」
タロン「え〜と…。誰だったっけ…。」
インゴー「リンクだよリンク。」
マロン「リンクですって!?」
タロン「ああ、そうだ、確かそう言う名前だった。
何年か前まで手伝いに来てくれてた子だよ。
手紙は君の部屋の前にある机に置いといたから後で取っときなさい。」
マロン「は、はい。」
彼女は驚きを隠すため曖昧にうなずいた。
なんせもう二年も会ってない人からの手紙なのだから気になってしかたない。
食器を洗う手がどぎまぎしている。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 20:25:02.99 ID:
S7vh2Vh7O
水道の音も無くなり、片付けはようやく終わった様子だ。
マロン「それじゃああたし上がりますね。」
タロン「お疲れ様。おやすみ。」
マロン「おやすみなさい。」
マロンは少し急ぎ足で階段を登った、
まるで彼女の鼓動のように小刻みな音が木の部屋に響く。
インゴー「なぁ…俺達の仕事もそろそろ考え直した方がいいんじゃないか。」
タロン「突然どうしたんだお前らしくない。
なぁにまだ大丈夫だ、マロンならロンロン牧場を守ってくれるさ。」
インゴー「だといいんだがな…。」
ゼルダの伝説のロケ地として一躍有名になった牧場であった為、
一時期は出荷も多かったが、年々家畜の需要は減り続けている。
彼はこれからの牧場の幸先が不安でしかたないようだ。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 20:35:51.33 ID:
S7vh2Vh7O
暖炉の火が静かに揺れている。
インゴー「それでよぉ、一つ真剣な話があるんだが。」
インゴーはタロンの目を見て言った。
インゴー「そろそろマロンの結婚の事考えた方がいいんじゃないか。」
タロン「それまた突然…、今日は何かあったのか?」
インゴー「いや…今までずっと思ってたんだがいつかは決めなきゃならねえ事だ。
後継ぎに男がいないとまずいだろと思ってな。」
タロン「確かにあいつもそう言う年頃だ、
それに若い男がいないと牧場の運営も厳しくなるだろう。
しかし当てはあるのか?」
インゴー「概ね無い訳でもない。」
タロン「なら誰なんだ?」
インゴー「ま、一時期お世話になった人だ。」
話は夜遅くまで続いた。
もちろん彼女自身の気持ちを問う必要がある為、
後日彼女を含めて話し合う事にしたのであった。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 20:48:09.52 ID:
S7vh2Vh7O
マロン「一体何の手紙かしら…。」
疎遠と言うにはまだ早いかもしれないが、彼女はリンクに二年も会っていない。
牧場がロケ地として使われていた頃は
彼はよくここへ来て家畜の世話を手伝ってくれていた。
エポナは彼女がその時の御礼でプレゼントした馬だ。
彼女の一番のお気に入りでもあった。
彼女は椅子に座って手紙が破れないようにそっと封を切った。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 20:49:39.69 ID:
S7vh2Vh7O
―親愛なるマロンへ。
君と最後に会った日からもうすぐ二年。
だいぶ寒くなって来たけど元気にしてたかい。僕は元気にしているよ。
突然ですまないけど、君に会いたいんだ。
君が牧場の後取りとして忙しいのは分かってる、だから君の都合の良い日で構わない。
良い日が決まったら連絡してくれ。
城下町で良い店を見つけたからディナーでも一緒にどうかと思ってね。
それにゆっくり話もしたい。
完全に僕のわがままかもしれないけど、君の返事を待ってる。
リンク―
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 20:55:03.19 ID:
S7vh2Vh7O
彼女はしばらく手紙を見つめていた。
何より彼の唐突な頼み事に驚きを隠せないでいた。
彼に久し振りに会えるのは嬉しい。
けれどそれなら何故直接牧場に来てくれないの。
それに、突然居なくなった理由は書いてないし…。
彼女は大きな喜びと不安を抱えながら机に向かった。
リンク変わって無かったらいいな。
今更会うのもちょっぴり恥ずかしいけど、
昔みたいに優しくて誠実な彼のままだったらあたしは幸せだな。
彼女は様々な想いを巡らせながら、複雑かつ慎重な気持ちで返事を書いていた。
こんな夜は初めてだ。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:03:14.69 ID:8JXCtT/40
鬱いや・・・
欝はいや・・・
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:15:43.69 ID:
S7vh2Vh7O
その頃リンクはようやくコキリの森にある家に着いた。
リンク「ただいま。」
サリヤ「おかえり。」
そこには綺麗な翡翠色の髪の女性が机に料理を並べて待っていた。
彼女はサリア、リンクの幼馴染みでありここ二年は同棲生活を送っている。
結婚の事を考えた事もあったが、
リンクが思い止どまった為その話は無かった事になっている。
サリア「今日は遅かったね。」
リンク「ごめんね。仕事長引いちゃってさ。」
彼はそう言いながら席に着いた。
サリア「うん…。」
サリアはうつむいたまま動かない。それに何を言っても生返事しか返ってこない。
リンク「ごめんごめん。君の為にもっと頑張るからさ。」
サリア「そうじゃないの…。」
彼女はサッと顔を上げてリンクの目を見つめた。
机を挟んだ二人の間にギクシャクした時間が流れる。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:23:55.67 ID:
S7vh2Vh7O
サリア「リンクが頑張ってるのは良く分かってる。でもリンクが遅くなるとあたし不安で…。」
リンク「大丈夫、僕は君だけのものさ。約束しただろ。」
彼は自身に充ち満ちた声で答えた。
サリア「けど…。」
リンク「ほら、これを見てごらん。」
リンクは懐から綺麗な花を差し出した。
サリア「これは?」
リンク「遅くなってしまったお詫びだよ。
君が喜ぶと思って帰り道のハイラル平原で採ってきたんだ。」
サリア「リンク…。」
リンク「元気だして、君に暗い顔は似合わないよ。」
リンクは彼女の手に花を持たせて頭を撫でた。
サリア「えへ、ありがと。」
彼女は嬉しそうにはにかんだ。
どんなに不安になってもどんなに暗い世界にいても、
彼はいつもあたしをすくい上げてくれる。
そんな彼が好きで好きで仕方ない。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:34:46.24 ID:
S7vh2Vh7O
食事を済ませた二人は布団の上で深く抱き締め合っている。
リンク「寒い季節も、君となら大丈夫さ。」
サリア「うん。」
サリアはなんとも嬉しそうに目を細めてうなずいた。
リンク「君は何より暖かい。愛してる、サリア。」
サリア「あたしも。」
二人の柔らかい唇が重なる。
決して離れようとせず、鼻で小さく息をして長い長い口付けをした。
気がついたら二人は眠っていた。
こんな無垢なままの関係がいつまでも続くのなら、それはきっとドラマなのだろう。
理想は理想でしかない。
それでもサリアはリンクを何よりも信じているのだ。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:47:41.71 ID:
S7vh2Vh7O
コッケコー!鶏の声がハイラルに響き渡り朝が来た。
サリア「ふわぁ…おはよ。…あれ?」
リンクが居ないわ。何処に?
そう思いながら朝食を作っていると彼が帰って来た。
リンク「起きてたのか。おはよ。」
サリア「おはよ。何処行ってたの?」
リンク「朝の散歩さ、やっぱしこの森の空気は最高だよ。」
サリア「あたしも誘ってよ馬鹿ぁ…。」
リンク「ごめんね、明日の朝は一緒に行こうよ。」
サリア「うん。」
そんな話をしながら二人は朝食を食べ終えた。
リンク「それじゃ、仕事行って来るね。」
サリア「頑張ってね。」
リンクはエポナに跨り寒い朝の霧を引き裂き、ハイラルを駆けて行った。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:53:02.13 ID:HBA7fOQa0
たしかサリアってコキリ族だから成長しないんだよな・・・ゴクリ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:53:41.97 ID:nvlk9qIH0
>>65
このロリコンどもが!
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:57:35.22 ID:dCjYVHgG0
>>65
ゴクリ…
でもサリアは賢者になってしまったのさ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 21:57:36.80 ID:feQp+nx70
プレイボーイだなリンク
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 22:00:36.95 ID:
S7vh2Vh7O
片付けを終えたサリアは迷いの森に来ていた。
朝の空気、ホントに良いわね。
彼女は迷いの森の広間で横になって鳥の声に耳を澄ました。
朗らかな小鳥たちのはしゃぎ声が彼女の心にこだまする。
すると一匹の小鳥がサリアの手に止まった。
サリア「ふふ、可愛い。」
サリアと小鳥の目が合った。
しかし小鳥は逃げようとせず、むしろ落ち着いた様子だ。
鳥達と無邪気に戯れるサリアは幼い子供のようだ。
純粋でいて活気があり明るい顔をしている。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 22:07:05.50 ID:
S7vh2Vh7O
しばらくしてサリアは立ち上がり、歩き始めた。
泉や花畑、ありとあらゆる自然がここにはある。
自分が愛する故郷は掛け替えのない居場所なのだ。
少し歩いた所に森の渓谷があった。
落ちたら確実に命を落とす高さ故に子供は近付いてはいけないとされている所だ。
いつまでも子供のコキリ族にとっては、いつまで経っても禁止区域なのだ。
良く見ると隅に花が添えてある。
誰か落ちたのだろうか、いったい誰が花を添えたのだろうか等と
思考を巡らせてはみたものの結局何も解らず、彼女は迷いの森を後にした。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 22:24:34.45 ID:
S7vh2Vh7O
リンク「金が底を尽きそうだ。エポナ、キノコ王国へ向かうぞ。」
リンクはハイラルからは遠く離れたキノコ王国へ向かった。
かつては有名なゲーム役者であった彼の知り合いは何人もいる。
金が無くなっては何かの言い訳を作って知人に金を頂戴しているのだ。
慣れている事なので今更金を貰う事に躊躇はない。
いつしか彼の貪欲さはサコンクラスになっていた。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 22:34:38.59 ID:
S7vh2Vh7O
カメラマン「そうそうもっと笑って。」
ゼルダ「こう、ですか?」
カメラマン「いいねいいね〜。」
太陽より眩いフラッシュが彼女の顔を照らす。
彼女が舞台を降りた後、モデル業界が彼女の才能を逃がす筈も無く、
彼女は持ち前の美貌を活かして様々な雑誌のモデルをやっていた。
しかしそれでも決して贅沢な生活は出来なかった。
それ故に他にいくつかの仕事も掛け持ちしている。
売春について真剣に考えた時期もあったが、
母の事を思うとやはりそんな真似は出来なかった。
カメラマン「それじゃ、休憩にしよっか。」
ゼルダ「はい。」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:06:54.07 ID:AQ/36L6KO
売春すら考えていただなんて………ゼルダ可哀想だ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:08:35.80 ID:1IZwuNdB0
そして大人になるのか
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 22:49:43.22 ID:
S7vh2Vh7O
ゼルダ「懐かしい。」
彼女は城壁に手を当てて小さく呟いた。
今日の撮影場所はハイラル城だ。
ハイラル城はゼルダシリーズの撮影では度々使われた建物である。
元はと言えば古い王様の城だったのだが今では観光地となっている。
ハイラルに伝わる伝説や歴史的建築物を、ハイラル中の役者やエキストラ総動員で、
最新のCG技術を駆使してゲーム化したもの、それがゼルダの伝説シリーズであった。
ゼルダ「あの物語りでは、ここでリンクが助けてくれたんだっけ。」
あの頃の彼はもう居ない、そうは思ってもやはり懐かしいのだ。
ここには思い出が溢れている。
毎日見ている筈なのにいざ近くへ来てみると何かやるせない思いが
心の底から沸き上がってくるのだ。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:03:50.09 ID:
S7vh2Vh7O
撮影は昼まで続いた。
これも生活する為と思えば苦にはならなかったが、
やはり長時間の撮影は体力的にも精神的にも疲れるものだ。
カメラマン「お疲れ様〜。」
ゼルダ「お疲れ様でした。」
日も高くなってようやく仕事は終わった。
彼女は安っぽいボロ布を背中に羽織り城下町へ向かって歩いた。
そして昼食をとる為に小さな店に入っていった。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:16:05.28 ID:
S7vh2Vh7O
ピアノソロによる渋いジャズがジュークボックスから流れている。
彼女はランチタイムの安さに魅かれて毎日のように昼はこのバーで食事をしている。
それに真昼よりは少し遅いこの時間帯は客も少なく、
自分に絡んでくる人があまりいないため気楽に食事が出来るのだ。
彼女はいつものようにカウンターに腰掛けた。
ゼルダ「マスター、いつものランチお願いします。」
マスター「はいよ。」
彼女の為に既に用意されていたかのようにすぐにパンとサラダの定食が出てきた。
彼女は上品な手付きでそれを食べている。
流石に一流役者であっただけはあり、食事という当たり前の行為でさえそつ無く美しい。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:17:39.76 ID:Un2olJ0OO
ナビィと旅したいよぉ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:29:56.06 ID:
S7vh2Vh7O
昼食が終わり、カウンターでぐったりしているとふとマスターがこちらを振り向いた。
マスター「お嬢さん今日はすっかり疲れてますね。」
ゼルダ「なんでわかるんですか?」
マスター「そりゃ毎日見てりゃわかります。
無理するのは良くない、疲れたら休むのも一つの手です。
決して悪い事じゃありません。」
ゼルダ「ありがとうございます。けど生計を立てる為仕方ない事なんです。」
マスター「付かぬ事をお聞きするようで悪いのですが貴方は独身ですか…?」
ゼルダは少し間を置いて返事した。
ゼルダ「はい。」
素直に「はい」と言ったもののあたしは少し恥ずかしかった。
マスター「それはそれは…。お疲れ様です。
今の時代に女一人で頑張ってる人なんてそうはいません。
私は貴方を応援します。」
ゼルダ「ありがとうございます。」
あたしは頭を下げて感謝した。
こんなあたしを未だに応援してくれてるのは彼しか居ないのかもしれない。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:46:46.61 ID:
S7vh2Vh7O
ゼルダ「応援してくれる人が一人でも居る限りあたしは頑張ります。」
マスター「貴方はなんとも気高い女性だ。きっといつか報われることでしょう。いや、必ず。」
マスターは瓶を拭く手を止めてそう言った。
ゼルダ「本当にありがとうございます。
これからもお世話になりますが、どうかよろしくお願いします。」
彼女は深々と礼をした。
マスター「いえいえ、顔を上げてください。
私には何の力も御座いませんが、相談相手になら幾らでもなりますので
困った時は何なりとお話ください。」
ゼルダ「はい。」
彼女は笑顔で横に頷いた。
ゼルダ「それじゃあまた来ますね。はい、いつもの20ルピー。」
マスター「御会計は15ルピーで構いません。常連様へのサービスです。」
ゼルダ「いいんですか?」
マスター「構いませんよ。お客様は私めにとって神様ですから。」
ゼルダ「ありがとうございます!」
一礼してホクホクした笑顔でバーを出て行く彼女をマスターは笑顔で見送った。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/12(水) 23:58:51.04 ID:
S7vh2Vh7O
昼過ぎ頃リンクはキノコ王国に到着した。
リンク「しっかしちょっと見ないうちにすっかり都会になったな。エポナ、ここで待ってろ。」
彼はエポナの首輪を電信柱にくくり付けてルイージコーポレーションに入って行った。
ルイージは一流IT企業の社長であると同時に大手ゲーム会社の社長でもある。
もちろん、キノコ王国を代表するゲーム役者でもある。
近年ゲーム会社の支店を多くの国に立ち上げ、
ハイラルにも進出するとかしないとか言っていたが、
ハイラルにはまだその影は見られない。
フロントガール「何か御用でしょうか。」
リンク「ルイージに会わせてくれ、リンクと言えば分かる筈だ。」
フロントガール「少々お待ちくださいませ。」
リンクは財布を手の上で転がしながら返事を待った。
リンクは無駄に広い廊下の突き当たりにある大きな扉を開いた。
ルイージ「ウェルカム、ミスターリンク。久し振りだな。」
そこにはスラッとした体系にスーツ姿のカイゼル髭の男がいた。ルイージだ。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/13(木) 00:22:49.20 ID:
RCS5zEVqO
リンク「久し振り。」
ルイージ「出来ればゆっくり話でもしたいんだが仕事が忙しくて時間が無いんだ。
要件はなんだ?」
リンク「金…くれないか。ほんの2000ルピーでいいんだ。
君達の国でいう20万だ。君なら簡単だろ?」
そう言った途端ルイージの表情が固くなった。
ルイージ「生憎、無鉄砲に金をまき散らすのはもうやめたんだ。
金が欲しいなら他を当たってくれ。」
リンク「そこをなんとか、な、僕達緑同時だろ?」
ルイージ「ふざけるな。やらんと決めた物はやらん。」
ルイージは厳しい目付きで彼を睨んだ。
リンク「かたいね〜。分かった分かった。降参するよ。」
彼は両手を上げて下を向いた。
しかし何かを思い付いたのかすぐに顔を上げて訪ねた。
リンク「じゃ、マリオは?あいつは何処にいる?」
ルイージ「兄さんは一年前のクリスマスの日に死んだ。」
それはあまりに衝撃的だった。
ルイージの言葉が彼の頭の中で何度も跳ね返り、彼は目を見開いた。
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/13(木) 00:29:35.21 ID:qrxCTlBKO
マリオ…