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幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」
Part5


180 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)17:17:32 ID:xeJ
男「それはおまっ……君が!いたから」ガタッ
幼女「はたして、私だけ成果でしょうか?思い返してみてください」
幼女「私は言葉こそ操ってあなたを脅すこともしばしばありましたが、でも」
幼女「それを行動に移せたのは、全てあなた一人の力です」
男「っ………」
幼女「常に覚えていてください。どんな現状でも、あなたの道を進んでいるのは他人ではありません。あなたの、あなたの足なんです」ジィ
男「……いみわかんねって」クスッ
幼女「さあ、自販機まで、一緒に行きましょう!」
幼女「きっと大丈夫です」

181 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)17:21:58 ID:xeJ
幼女「機械は冷たいです。でも、現実(こっち)は……」スッ
ギュー
男「・・・」
幼女「温もりが、手を差し伸ばせば必ずありますから」ニコ
男「……なんか、言いくるめられてる気がするんだが?」ニィ
幼女「そうでしょうか?私にはわかりかねますが」
ギィ、ガチャ
バタン
ーーー

182 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)17:23:39 ID:xeJ
ちょっとおうちのことやってきますー。

183 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)17:24:29 ID:0aP


184 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)17:32:32 ID:dpd
はよかえってこい

185 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)18:02:59 ID:dUO
おつ

186 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)18:04:00 ID:9Cv
支援

187 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:08:04 ID:xeJ
ーーー20時
カチャ、キィ
男「……風呂上がったぞ」パタン
幼女「お!!きましたね!さあさあどうぞどうぞ!」バシバシ
男「おい!そんな急かすなって…大したことじゃねえんだから」しずしず
幼女「いえ、あなたは大きな成果を成し遂げました!!カラピスはもう用意してありますよ、ほらほら」グイグイ〜
カラピス「ちょこん」
幼女「自分の手で買った、カラピスですよ!さあさあ最高のお風呂上がりです!!」
男「だから押すなって!!自分でできるよ!」カアァッ
幼女「ささ、どうぞ」ニコニコ
男「……大げさだっつうの」
カシュ、
トクトクトクトク…
男「……」グイッ
幼女「あーーー!!!」
男「ぎゃあ!!」グラァッ

188 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)18:09:28 ID:0aP
おっ

189 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:12:12 ID:xeJ
男「なんっっなんだよ!!」グワッ
幼女「なんで当たり前のように飲むんですか信じらんない!!」バシバシ
男「じゃーどう飲めっつうんだよ!!逆立ちで鼻から入れろってか!?ああ?」
幼女「乾杯しましょう!」
男「はあ?」
幼女「今日の多大なる成果に、乾杯しましょう!」
男「………」
幼女「ほら、」こぶしグイッ
男「…か、かんぱい」
コツン

190 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:21:08 ID:xeJ
ーーー22時
幼女「電気消しますよー」
カチカチ、
パッ
男「………なあ」モゾ
幼女「なんです?」
男「今日は、ありがとう」
幼女「いいえ、私はなにもしていないですから」ガサ、
男「………」
男「…昼にさ」
幼女「はい」
男「俺の道歩いてんのは俺だって、お前言ってたけど。でも俺は、やっぱ違うと思んだよね」
男「たしかに俺の道は俺にしか歩けない。でも、」
幼女「はい」
男「なんつーかな、こう言ったらクサいんだけどさ……俺は、お前と一緒に、一つの道を歩いてるっていうか…」
幼女「…」

191 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:26:15 ID:xeJ
幼女「…そういう見方も、ありますね」
男「…おう」モゾゾ
幼女「では、私とあなたが一つの道を歩くなら、ゴールも一緒でなければなりません」
男「…ん、」
幼女「10日前、あなたは元の生活に戻したいとおっしゃっていましたが…私は、そこがゴールではないと思います」
男「……うん」
幼女「あなたが本当望む未来を、HTSCも政府も、世間体も一旦置いといて、」
幼女「男さん”と”私の意志で、ゆっくり決めましょう」ガサガサ
ズズズ
男「…おやすみ」
幼女「おやすみなさい」

192 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)18:28:14 ID:0aP
ズズズ

194 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)18:35:39 ID:AAu
良いね

195 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:36:19 ID:xeJ
ーーー
プロジェクト開始13日目。
(アリマス二期イベントまであと12日)
男「……よ、幼女」ガサガサ
幼女「はい?………あ!」パッ
幼女「どうしたんです?外行きの格好じゃないですか!」
男「そ、その……なっ……」ガシガシ

196 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:41:17 ID:xeJ
男「な……お、俺さ!」ガッ
幼女「はい」
男「や、やっぱ行きてえんだ。アリマスイベント。だか、ら……その……」頭わしゃわしゃ
幼女「……」
幼女「……ふふふ」ニヤニヤ
幼女「この地域のお散歩プランならお任せください!ランニングに適したロードから焼き鳥屋が三件も続く裏道まで、すべて網羅してますので!」バッ
幼女「では行きましょう!徐々に慣れさせるコース.お任せあれです!」ニコニコ
男「お、う!き、期待してるぞ!」ニィ

199 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)18:54:00 ID:xeJ
ーーー
幼女「んー、あったかいですねぇ」のびのび
男「そ、そうだな」ドキドキ
幼女「…いつまで緊張してるんですか!あと、そんなに腕掴まれると痛いです」ジィ
男「いや、だってやっぱ怖えもん!…ってかお前痛覚あるんだ」ドキドキ
幼女「私のことロボットかなにかと勘違いしてません?ちゃんと人間ですから!」ジロ
男「いやロボットとは思ってねえけど、びっくり人間とかそういう類かとな、ははは」ドキドキ
幼女「…」
男(………え?)
幼女「あ、高校生カップルが野外なのに当たり障りのないことをしてる!」
男「ぎゃああああああ」ガクガク
幼女「……冗談です」
男「おまっ……!」グワッ
男(…また、はぐらかされたな)
スタスタ

200 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:06:16 ID:xeJ
ーーー夜
男「ふー…腹いっぱい」ゲフ
幼女「男さん、今大丈夫ですか?」
幼女「ちょっと調べて欲しいものがあるんですが」チラ
男「ん?なんだよ」ジィ
幼女「『前納』って、英訳するとなんていうんでしたっけと思いまして」
男「おー、待ってろ」ガサガサ
男「たしかここにお前が持ってきた和英辞典が……」ガサガサ
幼女「……!」
幼女「あ、いいです。」スス
男「あ?なにが?」
幼女「prepay。あ、えっと、今思い出したんでいいです」
男「……?そうか。」
幼女「ふふふ、ふふ…」ニヤニヤ
男「な、なんだよいきなりニヤついて…気持ち悪ぃ」ササッ
幼女「いいえ、やっぱり…」
男「あ?」
幼女「男さん、成長してます」バシバシ
男「あ、いて、なんだよいきなり!」
ーーー

201 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:21:57 ID:xeJ
プロジェクト開始15日目
(アリマスイベントまであと10日)
ーーー14時、河原前
幼女「そういえば、男さん」チラ
男「ん?」
幼女「今日からおやつの導入を始めます。なにか食べたいものはありますか?」
男「お、おお!マジか!」ウキウキ
男「そうだなあ、やっぱり甘いものかな。ケーキか、ドーナツか、プリンか……」ニヤニヤ
幼女「では、ここから300メートル離れたところにお菓子屋さんがありますので行ってみましょう」ニコ
男「よっしゃ!迷うなあ、なに食おうかなあ」ワクワク

203 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:32:33 ID:xeJ
ーーー「洋菓子ささら」
カランカラン
「いらっしゃいませー」
男「…っ、……!」バクバクバク
幼女「いたいいたい…ちょっと、掴むなら服にしてください」ギュウウ
男「よ、洋菓子屋と、か……初めて入るんだよっ…」バクバクバク
幼女「慣れてくださいよ…あ、ほらプリンありますよ」
男「っ…っ、そ、それどころじゃ、」
「わーかわいいー!!」
男「……ん、?」チラ
幼女「ん?」

204 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)19:36:11 ID:AAu
頑張れいっち

205 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:40:13 ID:xeJ
女子高生「これ?マキが言ってた新作のショート!」
女子高生2「そーそー。マジかわいっしょ?これねーデザインしたの2組のウサミらしいよ」
女子高生「は!?マジで!ええ、ちょ2組のウサミってこことなんか……」
ギャハハハ
男「………っ」
ぎゅううう
幼女「…お、男さん?」

206 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:40:52 ID:xeJ
遅くてごめん。
下のチビが起きだしちゃったからなかなか書き込めぬ。。。

207 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:47:30 ID:xeJ
男「………」バクバクバク
幼女「……よし」
幼女「男さん?歩けますか?」
男「っ、」ジロ
幼女「歩けますか?歩けるならこの店から出ましょう。顔が青いです」
幼女「手を貸してください」
ギュウウウウゥ
男「……お、おお、おれ….」
幼女「さ、一旦出ましょう」
カランカラン
ーーー

208 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)19:50:40 ID:1NV
あげ

209 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)19:51:32 ID:1NV
>>1は子持ちなのか…

210 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:52:18 ID:xeJ
ーーー
幼女「これお水です」
男「……っ」ごく、ごく
幼女「……」
男「……ご、ごめ…」
幼女「大丈夫ですよ、一時的なパニック障害です。ちょっと手を貸してください」
スッ
トク、トク、トク、トク
幼女「……脈90回、体温異常なし…」ボソ
幼女「落ち着くまでここにいましょうね」ニコ
男「……ご、めん…」ビクビク
幼女「私は大丈夫です」

211 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)19:57:18 ID:xeJ
幼女「ただ、手を握っていましょう。人の温もりは、心に安心感を与えますから」ギュウ
男「……っ…」
男「…おれさ」ジィ
幼女「はい?」
男「最初に言った気がすんだけど、怖いんだ。キラキラしてる人とか、現代を生き抜いてる人とか見ると……」
男「ああ、俺とは違う世界に生きてんだなっていつもおもう」
幼女「……」

212 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)19:58:06 ID:1NV
はよ!はよ!バンバンバンバン!!

213 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)20:02:17 ID:xeJ
男「だめなんだよ。なにが楽しいかとか、一般人の人の思考とか、全く理解できないんだ」
男「…だからたぶん、俺が楽しいって思うことは一般人には理解できないだろうし」
幼女「…」
男「俺が好きなものも、好きなことも、なんか全部フツーじゃないんだなって」
幼女「…ふふ。男さん、バカですねえ」ニッコリ
男「は…?」
幼女「普通じゃないなら一般的に生きられないなんてそんなのおかしいです」
幼女「『個性』なんですよ、そういうのは」

214 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)20:07:12 ID:xeJ
幼女「どんな人にだって個性はあります。人と意見がぶつかって、時には言い争いになって、」
幼女「でも、みんなそんな多くの『個性』がふわふわ浮いてる中で、必死に自分を持って生きているんです」
幼女「……人には、相手を理解することができます。自分の個性を軸にして、それから人の思いを聞き、それを自分に受け入れ、さらにオンリーワンの「個性」を引き出すのです」
幼女「男さんは、ちっともおかしくなんかありませんよ」
男「……っ」
幼女「だってこんなに、社会と向き合えるようになっているんですもん」

215 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)20:12:46 ID:xeJ
幼女「人は、言わなきゃわかりません。意思疎通なんてできないし」
幼女「なので、これからどんどん、もっとお話しましょう!」
幼女「私だけではもったいない。ご両親とだって、もっとお話すればさらにあなたの個性が出てくるかもしれないし、相手のことも、本当のことを理解できる」
幼女「現実(リアル)の回路は無限大です!!」バッ
幼女「あとはあなたの心の壁が、砕かれるのを待つだけです」ニィ
男「……おかしいなあ、今日はなんとなくお前の言ってることがわかる気がする」ふふっ
男(でも、知ってるよ)
男(君と話すことができる時間が、限られてること)
ーーー

216 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)20:13:39 ID:FJb
は!?