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幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」
Part4


140 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:43:32 ID:GQJ
男「変じゃなくて、イベント!」
幼女「…私の理解力がお乏しいのでしょうか?」
男「……いや、イベント行きたいけど、行けないなって…いう……」
幼女「……なぜ?」
男「だってこれ、幕張ってかなり遠いだろ。…ただでさえ外に出られねえのに。行きたいけど、無理だから」
男「だから、マジかよって思って、、、」ググッ
幼女「え?行きましょうよ」
男「無理だ」フイッ
幼女「あなたがロミオだったとして、ジュリエットが憎むべき敵でもなくて二階の自室ではなく目の前にいたら手を伸ばしませんか?」
男「………なんの話だよ」
幼女「あなたはアリマスを愛しています。アリマスはいつまでもファンを待ってます。隔てられた壁はあなたの自己的なものしかない」
男「は…?」
幼女「行きましょう。アリマスへの愛が、あなたの心の壁より大きいのなら壊せます!」

141 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:54:52 ID:GQJ
ーーーお昼
男(……そうは言ってもなあ)
男(いきなり外に出るなんて無理だよ。こちとら何年出てないと思ってんだ…)
ガチャ
幼女「男さん、お昼ごはんです」
男「おー、腹減ったわ。今日は何?」
幼女「お昼なのに豪華ですよ、唐揚げと、ほうれん草のソテーと…」コト
男「ふーん。いただきまーす」カチャ
男「…」ぱく
男(………あれ?これ…)もぐ、もぐ
幼女「それじゃあ私もちょっと食べてきますので、何かあったら叫んでくださいね」ガチャ
幼女「………男さん?」
男「…あ、おお、いってら」

142 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)02:00:57 ID:GQJ
ごめんなさい。寝ます。
明日で完成させたい!こんな時間まで読んでくれてありがとう、明日も暇だったら見てってくれ。

143 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)02:25:09 ID:tkJ
楽しみ

144 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)02:45:56 ID:ICH
明日で終わっちゃうのか

154 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)15:11:52 ID:L0s
はぁはぁ…

155 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:14:19 ID:xeJ
チュンチュン、
ピーロロロロロ…
男(…あ、鳥)モグモグ
男(なんつー鳥だっけ。ガキの頃よく追っかけてたような…)モグモグ
ごくん。
男「…ふー。ごちそうさま」カラン
男(……)
男「外かあ」ハァー
ーーー

156 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:21:16 ID:xeJ
ーーー23時
シーン
男「……」モゾ
幼女「すー、すー」
男(…結局きょうは、外に出ることばっか考えてたな)モゾモゾ
男(こいつの言ってたことも……自分なりに考えたけどよくわかんねえし)
男(ロミオが…なんだっけ?シェイクスピア劇なんて知らねーよ。もっとわかりやすい例え出せ)ムッ
男(そういや、こいつ……)モゾモゾ
チラ、
幼女「すー、すー」
男「……おい」

157 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:26:55 ID:xeJ
幼女「……すー」ゴソ
男「……おーい」
男「おい、お前…」スッ
ツン、ツン、
……コン
男「…………『こん』?」
サス
コン、コン
男(おい、なにここ…二の腕だけ、明らかに)サワッ
コン、コツ
男「……え?」
幼女「なんですか?」ガサ
男「うひゃあ!!」ドキィ

158 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:32:27 ID:xeJ
男「お、おふぅ」バクバクバク
幼女「自分で呼んでおいてそんなに驚くことないでしょう……どうしましたか?」バサッ
男「あ、えっと………あれなんだっけ?なんでお前を呼んだんだ??」ドキドキドキ
男「お前がビビらせるから忘れたわ!!」バシィッ
幼女「呼ばれた気がしたから起きて反応しただけですよ!!びびらせてなんかいません!!」グワッ
男「うるせえ絶対ビビらせただろ!!だいたいお前の腕そっ…!」
幼女「……」
男「……れ…」ガサ、
サーッ…

159 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:37:57 ID:xeJ
幼女「…腕?」サス
男(やばい…)ごくん
男(腕触ったのばれた…?てか、もし触れちゃいけなかったら…)
ドクン、ドクン
幼女「……」
幼女「ああ、これですか」さわさわ
幼女「見えてました?『機械』?」
男「……お、う…?」ドキドキ

160 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:42:49 ID:xeJ
幼女「……うーん、」ガサガサ
幼女「まあ、今日は夜も遅いので、寝ましょう。眠れなかったら安眠剤を出しますけど」
男「え…あ、ああ」
男「お、おう。そうだな。寝ようか、いや自分で眠れるから大丈夫」バサッモゾモゾ
幼女「そうですか、では、」
幼女「『またなにかありましたら』、呼んでくださいね」ニコ
男「おー、お、おやすみ…」モゾ
男(………)
男(……機械ってなんだよ…)
ーーー

163 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:51:36 ID:xeJ
プロジェクト開始8日目
ーーー夕方
男「………結局」ググ
男(あれがなんなのか聞けず2日経ってる)
幼女「男さん?」ズイッ
男「……あ、なに?聞いてなかった」ドキ
幼女「えっと、ですから。あれから一週間経ったので現状整理をしましょうと」コホン
男「お、おう。そうか」シャキッ
幼女「……さて、まずですが」

164 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:55:29 ID:xeJ
幼女「今どんなことが気になるか、どういう気持ちか。パッと思いつくことでいいので教えていただけませんか?」メモッ
男(”気になる"……!!)ググ
男(君のことがいろいろと気になってるんですがねえ)
幼女「思いつくもの全て言ってくださいね」
男「(じゃあお前の)……うーん、特にねえな」ボリボリ
男「ていうか、具体的なこと言ってくれねえとわかんねえや」

165 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)15:59:17 ID:xeJ
幼女「と、言いますと?」
男「例えば、「りんご」についてどう思いますか?みたいな」
幼女「なるほど。では、「ご両親」についてはどう思いますか?」
男「………まあ、別に」
男「最初は殺してえとか思ってたけど、今は……なんつっていいかわかんねえけど、気にしてない?みたいな」
幼女「ふむふむ」メモメモ
幼女「……では、「このプロジェクト」に関しては、どうです?」

166 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:04:10 ID:xeJ
男「……」
男(ここで、自分なりに調べたことについて言ったら、どんな反応すんだろ)チラ
幼女「?」じいい
男「……まあ、別に。特に文句はねえわ」ジリ
男「お前に文句はあるけどな!!」ビシィ
幼女「ええ?なんです?精進しますのでどうぞおっしゃってください」きょとん
男「いいやありすぎて1日じゃ話せねえわ。そんだけあるんだよ!!」
幼女「……」ムッ

167 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:10:02 ID:xeJ
幼女「わ、私だって男さんに文句はいっぱいありますよ!!」ガバァッ
男「おーなんだよ言ってみろよ」
幼女「まず、高校卒業はしたのにぜんっぜん知能指数が低い!!」ビシィ
幼女「まあだ私の方が頭いいですねっ。それと毎日私があれだけ言ってるのに、歯磨き忘れる!!あんたは赤ちゃんですかあ?」ジロ
男「…!う、うるせえ!そういうお前だって着替えは人間の基本なのに毎日同じ服しか着てねえじゃねえか!!くせえぞブス!!」グワワッ
幼女「はあー?違いますウ。全部三着ずつ持ってて毎日洗ってますウ。臭いのは自分なんじゃ?」
男「てんめえ…!」ガシィ
幼女「きゃーこわーい!暴力はんたあーい!」ガガッ

168 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:17:43 ID:xeJ
バタバタ
男「だいたいお前のその八重歯目に焼き付いて仕方ねえんだよ!削れ!」バタンガタン
幼女「男さんこそ肩幅すこし削ったほうがいいのでは?どうやら調べたところアリマスの片瀬はるのちゃんはすらっとしたイケメンが好みらしいですよ?」バシッバシッ
男「うるせえ余計なお世話だ!それとお前のその貧乳もなんとかしたらどうだあ?性格の貧しさが乳にも出てんぞバーーカ」ドシッドスッ
幼女「立派なセクハラですね訴えますよ?そういう男さんだって」バシィッ
ガタッ
男「うおっ!?」
幼女「わあっ」
バターーン

170 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:26:24 ID:xeJ
ズウウウゥゥ……
男「っ…いってえ」ガクッ
幼女「あたたた……」
「………」
男「おい!」
幼女「もう!」
男、幼女「……」
男「ふっ……はははっ」バタ
幼女「くぷっ…ふふふ」パタ
男「くっだらねえなあ、お前」
チラ、
幼女「あなたこそ。いたいけな女の子と張り合うなんて」ジィ
男「おめーのどこがいたいけなんだよ……はー」ゴロゴロ
男(お互い……気い使ってた気がする)ゴロン
チラリ、
幼女「あははは…バカみたい」ニッコリ
男「………」
男「ほんっとだなあ」
ーーー

172 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:35:20 ID:xeJ
ーーー19時過ぎ
幼女「小松菜の胡麻和え、ポークピカタ、親子丼です」コト
男「おー美味そう!いただきます」カチャリ
幼女「どうぞ、召し上がれ」ニコニコ
男「………」
ヒョイ、
男「ほい」グイッ
幼女「ん?なんです?」
男「ちょっと食ってみろよ。この飯、凄いうまいから」グイグイ
幼女「……いいえ、それはできません」スス

173 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:40:13 ID:xeJ
男「なんでだよ」
幼女「規約違反になるからです。それに、私は固形状の食べ物は食べられませんので」
男「おう、そうか……ん?」
男「今なんて…」カチャン
幼女「さあ冷めないうちに食べましょう!冷ますのは作ってくれた人にも農家の人にも失礼ですよ!!」グイグイ
男「わ…わかったよ、わかったから」
幼女「では私はちょっと出ますので、食べていてください」ガチャ
男「え、おい…」
バタン
男「っ、もう」
男(日々謎が増えるな…)キリキリ
ーーー
幼女「……いただきます」
ドロォ
ーーー

175 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:52:44 ID:xeJ
プロジェクト開始10日目
ーーー早朝
……が……で、の…
男「……ん?」モゾ
…すので………だ、…と
男(……リビングから?)モゾモゾ
ガバ、スタタ…
ガチャ、キィ
幼女「……なので、そこまでのご心配はないかと思います」
男(あいつの声…)パタ
男(誰かと喋ってる…?)
ーー「そうですか、毎日ありがとうございます」
幼女「いえ、このまま順調に進めば、予定の早期繰り上げが可能かと」
ーー?「ありがとうございます、幼女さん。私たちの……」
男(………あれは、)スタ、
パタパタ、パタ
バタン、
ーーー

176 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)16:55:27 ID:0aP
見てるぞ

177 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)16:59:58 ID:xeJ
ーーー昼前
男「…はぁー」
男(思っていたより、事は簡単に進んでいるのか?考えすぎてたのは俺だったのか?)ぐーるぐる
幼女「男さぁん!」バンッ
男「!、うお、なに」
幼女「この家から約200メートル離れたところに、自販機が新しく出来たんですけど」
男「へー、そうなんだ」窓チラッ
幼女「まずは、そこまで行ってみませんか?」ニコニコ
男「………自販機まで?」
幼女「はい!」

178 :いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)17:11:09 ID:xeJ
男「………む、」
幼女「『むり』、でしょうか?」
男「、、、」
幼女「…この10日間、私はずっとあなたを見てきました」
幼女「数え切れないほど、変わったところがあります。例えば、初日。言葉の始まりは必ず文句だったのに、今は私の話を聞いてからその考えを話せていたり」
幼女「口数も笑顔も増えましたね。私が部屋を開けてる時でも、あなたはうつつを抜かしてゲームに触る事は決してない」
幼女「歯磨きも頻繁に忘れるけど、でも必ず毎日するし、ヒゲも剃る。洗顔もかかさない」
男「っ」
幼女「あなたはもう、立派に一般の人と変わりません」
幼女「なのに、怖がる事がありますか?」

179 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)17:14:27 ID:Dbt
幼女機械なのかよ………