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男「俺は未来予知ができる。ただし、一分先の未来しか見られない」
Part8


201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 21:50:24 ID:JD0lhtLw
男「大丈夫だ。奴がこんなものを落としていった」 スッ
幼馴染「ケータイ…」
男「画像ファイルをチェックする」 
男「とりあえず開けてみるけど…良いか?」
幼馴染「うん。良いよ…」
男「……」 カチ
男「……!!」

202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 21:55:42 ID:JD0lhtLw
男「な…んだこれ!?」
幼馴染「ひ…」
 そこには、ファイルにびっちりと並ぶ幼馴染の姿
 幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染
 幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染
 幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染幼馴染
 
男「これ…中学生の時じゃ…」
幼馴染「もう…この時から既に狙われてたの…!?」

203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 22:00:46 ID:3uGi3FWg
怖すぎワロタ

204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 22:03:43 ID:JD0lhtLw
男「ああ…ある程度の期間を空けながら、撮影している」
幼馴染「ああ…」 カタカタ
男「大丈夫だって」 グイ
幼馴染「う、うん…」
男「しかし…相当な執着だなこれは…」
男「もう気分が悪い…とりあえずこのケータイは俺が預かっておくよ」
幼馴染「分かっ…」
幼馴染「った…」 フラ…
男「おっと…」 ガシ
幼馴染「男…ゴメン…ね…」
男「疲れただろ…もう今日はゆっくり休め。アイツはもう当分来ない」
幼馴染「うん…」

205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 22:09:20 ID:Hv/IskZg
そういえば階段の水浸しだけ友の危険だな

206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 22:13:05 ID:3uGi3FWg
いや即通報するなり警察署に駆け込むなりしろよw

207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 23:22:53 ID:JD0lhtLw
>>206
もう交番にいる警官は...信用不可です...

208 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 23:25:43 ID:JD0lhtLw
      
      チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ
男「……」 ギシ…
男(本当に…危機は去ったと言えるのか…?)
男(って、いつまで考えてんだよ…もう夜中の二時だぞ?)
男(明日も学校があるんだから…寝なきゃいけないだろうが…)
男(……)
男(…連鎖はいつまで続く…?)
男(今回は…どこまでいったら…)
男(どこ…まで…)
男(……)
男(……) スー… スー…
      チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ … …

209 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 23:39:03 ID:JD0lhtLw
  そうだ
  危機を脱したなんて 思うなよ
  今はまだ連鎖の中
  抜け出すには まだ足りないな

210 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 23:44:53 ID:JD0lhtLw
(……)
「!…う…」
「あ…あ?何処だ…ここ…」
  お前の夢だ
「は…?夢…?」
  いや、夢というよりは深層心理…心…まあどうでも良い事だ
「いきなり何の話だ…」
  別に信じなくても良い
  それを信じるかどうかはお前次第だ
「っていうかお前…誰だよ」

211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/04(水) 23:50:16 ID:JD0lhtLw
  決まっている これは自分の中での会話
  俺はお前そのもの
「お前が…?」
  なあ
「…何だよ」
  お前は家に着き、通報した…が
  それだけでは何も解決しないということを分かっているだろう?
「……」
  結局不幸は消えない 根本的な解決でないと
「根本的…」
  不幸の火種自体を消さなきゃ駄目だって言ってるんだよ
「火種…?」

212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:01:20 ID:APlFOg5M
  警察がストーカー相手に 迅速に 必死に 
  逮捕しようと動き出すか? 仮に動いてもだ
  奴は逃げ切るね 絶対に
「なぜそう言い切れる」
  奴が火種だからだよ 不幸の元 災厄をばら撒いた張本人
  この不幸の連鎖は奴がそもそもの原因だ 他はただ引き寄せられてきた
「理由になっていない」
  理由ね… 噛み砕くと 運命としか言いようがない
  今回の不幸の連鎖 その引き金に選ばれたのが奴
  そしてこの連鎖の終わり つまり 『幼馴染の死』という不幸を届けるのも奴が選ばれた
「は?今なんて…」
  だからさ この連鎖の終着点は『幼馴染の死』なんだよ

213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:06:29 ID:APlFOg5M
「は…おい…何だよそれ」
  俺はただ伝えるだけだよ 何でもね
  もちろんそれを回避する術も
「火種を消す…だったか」
  そう 現に今までもそうやって 不幸の連鎖は終わっていった
「……」
  最初の連鎖は連鎖ですらない トラックの運転手 死んだからな
「!」
  もしあのまま生きてたら お前 次の不幸で死んでたかもな
「…そうか」

214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:12:27 ID:APlFOg5M
  あと 友とかいう奴の不幸も 原因が去ったから連鎖は起こらなかった
「チャラカップルかよ…」
「…ちょっと待て。どこからが、あの警官が原因の不幸だ」
  引き寄せられたと言ったはずだ 一見関係のなさそうな別の不幸も
  ここ最近のはすべてそう 強い磁石に集まってくる 弱い磁石だ
「そうかよ…」

216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:21:55 ID:APlFOg5M
  とは言ってもだ ここまで連鎖が起きるのは稀ではある
「何でだよ」
  交通事故や 自然災害が火種の場合 それらは火種がすぐに消滅することが多い
  今回は人間の犯罪が火種 つまり犯人が犯行を行えないようになるまでは
  連鎖は続く
「そして最終的には…幼馴染の死かよ…」
「幼馴染は…あの警官に殺される」
「駄目だ。絶対にそんなことは…」
  お前がどう思おうが勝手だが もう時間はない
  行動するなら さっさと行動するが良い
「分かっている」

217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:34:51 ID:APlFOg5M
 ついでに言っておく 
「は?」
  三日間だ
「……」
  この後 目が覚めてからの三日間
  その中でお前が 一番怪しいと思う日を叩け
「おい…三日間内にくるのかよ。最後の不幸は…」
  時間がないと言った あとはお前次第だ
  災厄は払うのではなく 消滅させろ 完全にな
「おいおい、簡単に言ってくれーーー」
「ーーーー」
「ーー」
「…」
「」

218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 00:39:30 ID:APlFOg5M
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
  チッ チッ チッ チッ
男「……」 パチ
男「まだ、5時か…」
男「…何だったんだ…今の夢は」
男「あれも一種の予知…なのか…?」
男「…まあ正体が何であれ」
男「決行の日は決まった」

220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 07:41:07 ID:APlFOg5M
男「とりあえず…メールだ」 タッ タッ
男(なぜあんな夢を…)
男(寝ているときは脳のリミッターがどうとかいう話を聞いたことはあるが…)
男(ああ…もう考えたくねーな…)
男(頭が…痛い) ズキ…
男「よし…」
男「送信…と」 タン

221 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 07:43:55 ID:APlFOg5M
男「とは言ってもこんな時間になあ…」
男「早すぎたか…」  
男「……」
    
    ヴーヴーヴー
男「!」 バッ
男「きた…返信早過ぎだろ…」

222 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 07:50:34 ID:APlFOg5M
 
   ー友ー
『ちょwww急にどしたwww
 ビックリしたじゃねーかこの野郎www 何かあったのかwww』
   ー男ー
『ああ。お前に頼みたいことがある
 どうでも良いけど何でお前起きてんだよ』
   ー友ー
『課題だよバカ野郎おおおお!!!
 昨日速攻寝ちまったんだよ!!!』
   ー男ー
『ふーん。そうか
 …俺の頼みって、聞いてくれるか…?』

223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 07:54:29 ID:APlFOg5M
   ー友ー
『別に良いけどwwwお前がこんな時間にわざわざメールしてくるってことは
 相当な要求の予感www』
   ー男ー
『そうだ。もう時間がない。無理を承知で用件を言う
 頼みごとっていうのはーーーーー
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・

224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 07:59:26 ID:APlFOg5M
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
   ー友ー
『え?それマジ?』
   ー男ー
『マジマジ。大マジだ。…できそうか?』
   ー友ー
『俺は良いけど…お前は大丈夫なのか?』
   ー男ー
『大丈夫だ。友が協力してくれれば』

225 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 08:02:46 ID:APlFOg5M
   ー友ー
『今の話は正直言って信じがたいし、リスクも大きすぎるだろ』
『正気か?お前』
男「ーーーッ!」
男「でも…幼馴染の命がかかっているんだ…」 ボソ
      ヴーヴーヴーヴー
男「……」スッ

226 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 08:06:13 ID:APlFOg5M
   ー友ー
『なんつってwwwこれ、言ってみたかっただけwww』
男「…!!」
   ー男ー
『え…てことは』
   ー友ー
『別に良いけどwwwここで断ったらwww親友としての立場がwww』
   ー男ー
『…ありがとう』

227 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 08:14:56 ID:APlFOg5M
   ー友ー
『でも事が済んだら俺に飯奢れwww』
   ー男ー
『お安い御用だ』
   ー友ー
『お安い御用wwwお安いならwwwもっと要求しちゃおっかなwww』
   ー男ー
『できる限り礼はするつもりだ』
   ー友ー
『うわwwwいつもらしからぬ発言www冗談だよwww』
   ー男ー
『そうか。  じゃあ頼んだぞ』

228 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 08:21:13 ID:APlFOg5M
     ー友ー
『勿論おkwww むしろ男の方が圧倒的に危ないけどな』
   ー男ー
『それは分かっている。これは無駄足に終わるかもしれない
 逆に俺たちが怪我を…もしかしたら、死の危険もあるかもしれない』
   ー友ー
『分かった。じゃあ今日も学校で会おう
 課題も終わったし二度寝する。おやすみ』
 
   ー男ー
『おやすみ』