男「俺は未来予知ができる。ただし、一分先の未来しか見られない」
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Part5
117 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:20:37 ID:
r4ML3yyw
ー通学路ー
男「……」 スタスタ
男(周囲に気を払え…いつ予知がおこるか分からないんだからな)サッ
男「……」 キョロキョロ
男「……」スタスタ
男「…!」
男「あ、そうだ」
118 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:25:15 ID:
r4ML3yyw
男「豆大福、四つで」
店主「はいはい」 ガサガサ
店主「そういや、一昨日の彼女さんはどうしたの?」
男「彼女…ではないですけど///」
男「ちょっと学校休んでるんで、お見舞いに…」
店主「え?そうなの?そりゃ心配だわな〜」
男「はい…」
店主「とにかく、彼女さ…じゃなかった、お友達を大切にね」 テワタシ
男「はい…!」
119 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:30:07 ID:
r4ML3yyw
男「よし・・・」
男「豆大福も買ってきたことだし…」
ー幼馴染宅ー
男「行くぞ…」 スッ…
ピンポーン
男「……」 ドキドキ
男「ゴクリ…」
ガチャ
男「!」
120 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:34:51 ID:
r4ML3yyw
『はい。どなたでしょうか』
男(この声は…幼馴染の祖母か?)
男「あの、俺は幼馴染と同じ学年の、男です」
『ん?男君…?』
『あら、男君じゃないの〜久しぶりね!』
男(あ、覚えててくれたのか…)
『幼馴染に用があるんでしょう?』
男「はい。お見舞いに…」
121 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:41:23 ID:
r4ML3yyw
『そういうことだったら遠慮はいらないわ』
『お上がりなさいな』
男「え、良いんですか?」
『良いわよ〜昔よく遊んだ仲じゃない』
男(良かった…断られるかと心配だったけど、向こうからOKしてくれるとは…)
『ちょっと待ってて。今行くわね』
男「え?」
ガチャ
幼祖母「ほら、上がって上がって」 クイクイ
男「わお…」
122 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:45:12 ID:
r4ML3yyw
今日の所はこの辺で
123 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/01(日) 23:51:14 ID:dAT4l/C2
ふむ
とりあえず乙
124 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 00:35:03 ID:v7HKnHqI
乙
予知の対象ってどのくらいの親密さで
発動されんの?
125 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:25:33 ID:
ji0onD1k
>>124
肉親・ 幼馴染 ・毎日一緒に会話するほどの友
このあたりが対象だと考えています
付き合ってきた年数や、会う頻度で決めています
126 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:32:28 ID:
ji0onD1k
幼祖母「何遠慮してるの?ほら」
男「あ、は、はい」
幼祖母「しっかし大きくなったねぇ〜」
幼祖母「家に来るのも久しぶりだし、あんたが来てくれて幼馴染も
きっと喜ぶわ」
男「そう…でしょうか」
幼祖母「そりゃそうよ」
幼祖母「あの子ったら、男君のことを大好きなんだから」
男「え?」
幼祖母「幼馴染に声かけてくるわね」
幼祖母「その間に勝手に上がってて」
127 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:38:30 ID:
ji0onD1k
幼祖母「幼馴染〜!」
幼祖母「男君がお見舞いに来てくれたわよ〜!」
「エエ! チョット!」
「ソンナノキイテナイヨ!」
男「あの〜…」
幼祖母「ほら、あの子がいる二階に行ってやって」
幼祖母「大丈夫よ」
男「…はい」
男「お邪魔します」
128 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:43:16 ID:
ji0onD1k
ー幼馴染自室前ー
男「……」 スー
男「……」 ハー
男「……」
男「……」 コンコン
男「幼馴染、居るか?」
「……」
男「鍵はかかっていないな…入るぞ」 ガチャ
「あっ!ちょっと待って…!」
129 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:47:22 ID:
ji0onD1k
男「…よう」
男「見舞いに来たぞ」
幼馴染「ぁ…あう…」
男「何で部屋の隅に寄っているんだ?」
男「…避けているのか?俺を…」
幼馴染「……」
130 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:55:22 ID:
ji0onD1k
男「……」
幼馴染「……」
幼馴染「あ、あの!」
幼馴染「き、昨日は酷いこと言って…!」
幼馴染「その…」
男「ごめん!!」 バッ
幼馴染「本当にごめんなさ…え?」
131 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 17:55:57 ID:
ji0onD1k
男「幼馴染は…俺の、何も考えないでズケズケ言う」
男「そんな性格に怒ったんだよな…」
幼馴染「え?え?」
男「ごめんな…ホントに俺…」
男「幼馴染の気持ちも…全然考えないで…」
男「ごめん…!」
幼馴染「……」
132 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 18:02:54 ID:
ji0onD1k
幼馴染「うう…」
幼馴染「うわああああん!」
男「!?」
幼馴染「ち、違うの!全部…私が悪いの!」
幼馴染「男は何にも…悪くない…!」
幼馴染「本当は…全然怒ってなんかない…!」
男「そ、それはどういう…」
幼馴染「男に…嫌われようと思ったの…」 グスッ
幼馴染「私を…避けてほしかったの…」
男「え…」
133 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 18:12:39 ID:
ji0onD1k
幼馴染「私ね…男に心配された時」
幼馴染「本当はとっても嬉しかった…」
男「……」
幼馴染「でも」
幼馴染「私は男を、利用していたんだよ…」
男「そんなこと…」
幼馴染「ストーカに狙われているのは本当」
男「!」
幼馴染「でも、自分じゃ何もできなかった…」
幼馴染「怖かったの…毎日毎日…」
幼馴染「誰かが尾けてくる…」
134 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 18:22:13 ID:
ji0onD1k
幼馴染「交番に行ってね、警官にも相談したの」
幼馴染「でもね」
幼馴染『お願いです!いつも誰かが尾けてくるんです!』
警官『うーん…そうは言ってもねえ…』 ポリポリ
警官『思い込みの可能性もあるからねぇー…」
幼馴染『そ、そんな!周辺の見回りだけでも…!』
警官『嬢ちゃん、今の世の中はね』
警官『勘違いでみーんなが迷惑するなんてこと、よくあるんだよ』
幼馴染『だから…!勘違いなんかじゃ…』
警官『まずは証拠だよねー』
警官『それが無いと、こっちも動けないよ』
135 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 18:32:04 ID:
ji0onD1k
幼馴染『ーー!!」
幼馴染『ッ…分かりました!もう結構です!』
警官『あ、一応用件だけ書いとく?』
幼馴染『いいですそんなの!』 ダッ
幼馴染「まともに取りあってもらえなかったんだ…」
男「……」
幼馴染「だから…一緒に帰ろうって、男を騙して…!」
幼馴染「怖いから…ただ近くに置こうとしただけなのに!」
幼馴染「そんな私が、「男の幼馴染だから」だなんて一丁前に行って…」
幼馴染「そんな資格ないのに…」
幼馴染「私って…最低」
136 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 18:34:10 ID:
ji0onD1k
幼馴染「それに…」
幼馴染「こんな私に付き合っていたら、男まで危険な目に会う」
幼馴染「だから、もう…」
男「……」
137 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 20:24:00 ID:
ji0onD1k
幼馴染「…グスッグスッ…」
男「…幼馴染」
幼馴染「!」 ビクッ
男「それを聞けて、俺は嬉しいよ」
幼馴染「…?」
男「つまり今回は、俺を頼ってくれたってことだろ?」
男「お前いっつも無理してるからさ…誰にも甘えないで」
男「だから人一倍、責任を感じてしまうんだよな」
幼馴染「男…」
男「大丈夫だ。全然気にすることじゃない」
男「警官が何を言おうが、俺は幼馴染の頼みを無下に扱ったりなんてしない」
男「だから、安心しろ」
138 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 20:33:45 ID:
ji0onD1k
幼馴染「男…男ぉ…」 グズッ
男「だー!もう泣くなって」
幼馴染「だって…だってぇ…」 グスグス
男「ノープロブレムだ!むしろドンと来い!」
幼馴染「え…」
男「……」
幼馴染「……」
男「…だったっけ?」
139 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 20:34:24 ID:
ji0onD1k
幼馴染「…フフ…」
幼馴染「アハハハハハ…」
男「な、何だよ、笑うなって///」
幼馴染「アハハ…」
男「ハハ、ちょ、笑い過ぎw」
幼馴染「ハハ…ふぅ…」
男「お、やっと収まったか」
幼馴染「お、男…」
幼馴染「…ありがとう」
140 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 22:04:28 ID:
ji0onD1k
男「礼はいいよ」
男「これからも、俺を頼ってほしい」
幼馴染「ご、ごめん…」
男「謝罪も要らないって」
男「これからも俺を頼ってくれ」
男「ずっと…お前を守らせてくれ」
幼馴染「…!」
男(いまなら…)
男(いや、今こそ言うべきだ)
男「俺さ…」
男「幼馴染のことが…」
男(うう…)
男(ああー!滅茶苦茶緊張する…!!)
男「」 バクバクバクバク
幼馴染「お、男…?」
141 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 22:08:44 ID:
ji0onD1k
男(言え!)
幼馴染「……」
男「好きだ」
幼馴染「えっ…」
幼馴染「えええええ!?!?///」
男「幼馴染のことが、大好きだ」
幼馴染「わあああああ二回言わなくていいからあああ!!!///」
男「大好きなんだ!」
幼馴染「ちょちょちょ…えええええ!?///」
142 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 22:13:31 ID:
ji0onD1k
/ エエエエエエエエ!!??/// \
幼祖母「あら…」 ピタ
幼祖母「あらあら…元気だったのね」 クスクス
143 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/02(月) 22:22:06 ID:
ji0onD1k
幼馴染「わわわわわ///」 ゴロゴロ
幼馴染「いいいいきなりすぎるよ!!///」
男(床を転がりながら悶絶してる…)
男(しかも顔を真っ赤にして…)
男(天使だ。天使がここにいる)
幼馴染「ん!?」 ピタ
幼馴染「あの…一応聞くんだけど…」 オソルオソル
男「どうぞ」
幼馴染「その〈好き〉って…幼馴染としてってこと?」
幼馴染「それとも…い、異性としてってこと?」
男「もちろん異性として///」
幼馴染「うにゃあああああ!!!///」 バターン
男「おわっ!?大丈夫か!?」 ビクッ