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男「俺は未来予知ができる。ただし、一分先の未来しか見られない」
Part10


252 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 16:19:25 ID:APlFOg5M
男「あ、きた」
   ー幼馴染ー
『直ぐにOK出された(^^) むしろ来てもらえって(笑)』
男「だってさ」 スッ
母「まあまあ」 パチパチ
父「うぬ…」
男「じゃあ双方の合意ってことで…」
母「そうね。ね、お父さん?」
父「……」
父「幼馴染ちゃんを、泣かせるんじゃないぞ」
男「昔はあったが…今はもうそんなことはしない!」
父「ふん…」
父「なら行って来い…」

253 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 16:21:55 ID:APlFOg5M
男(そうこなくちゃな)
母「嫌われないよう頑張りなさいよ」
男「…怖い事言うなよ…」

254 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 17:34:42 ID:APlFOg5M
 ー自室ー
男「……」 ゴロ
男「…どうかしてるよな」
男「やるしかないけど、さ」
男「……」
男「…寝るか」

255 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 17:37:37 ID:APlFOg5M
  分からない 今回の夢を信じていいのか
  だがもうそれしかない それに頼るしかない
  自分の能力 勘 それぐらいしかない
  だったらそれで戦うまでだ

256 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 17:40:23 ID:APlFOg5M

   ー土曜日・20:16ー
男「いってくる」
母「仲良くねっ」
父「……」
男「…分かった」  
     
      カチャ

257 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 18:25:22 ID:APlFOg5M
男「……」
  
    ピンポーン
男「こんばんはー」
『あっ!男ー!来てくれたんだね!』
男「おう。よろしくな」
『おばあちゃんはさっき出て行ったばっかりだよ』
『男に会いたがっていたけど、会えなかったね』
男「もっと早くに来れば良かったかー」
『でもまた会えるよ。今は上がって』
『鍵、今から開けに行くからね』
男「へーい」

258 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 18:28:22 ID:APlFOg5M
男「……」 ドキドキ
男(前に来た時とは違った緊張だな) ドキドキ
ガチャ
幼馴染「やっほー!入って入って」
男「はは、お邪魔します」

259 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 18:34:24 ID:APlFOg5M
男「……」 クツナラベ
幼馴染「アハハ、そんなことは良いよ」
男「一応訪問者のマナーだからな」 
幼馴染「どうせ二人きりなんだしさー」
男「…!」 ピタ
幼馴染「あ……」
男「……」
幼馴染「……」
幼馴染「…っまあ、とにかくリビングに行こ///!」
男「そうだなっ(平常心…平常心…)」

260 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 18:40:06 ID:APlFOg5M
 
  ーリビングー
幼馴染「やっぱりご飯ってもう食べてきたの?」
男「まぁな」
幼馴染「そっかー…じゃ、何か飲む?お茶とかサイダーとか」
男「ん。お茶をいただく」
幼馴染「了解!」 ササッ
幼馴染「はいコップ」
男「お、おう」
幼馴染「ほうじ茶つぐねー」 トポポ
男「センキュ」

261 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 18:53:58 ID:APlFOg5M
男「……」 ゴク…ゴク…
男「ぷは…美味い」
幼馴染「そう。良かった良かった」 ニコニコ
幼馴染「よーし、喉を潤したところで、勉強しますか!」
男「え、お、おう…」
幼馴染「週明けは小テストだからねー!頑張ろう!」
男(真面目だ…)
男「俺、勉強道具持ってきてないんだけど」
幼馴染「ええ!?家に取りに帰る?」
男「うーん。戻り辛い」
幼馴染「分かったよー私のノートとテキストを貸します」
男「はーい…」

262 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 19:00:11 ID:APlFOg5M
幼馴染「別にどこで勉強しても良いんだけど…どこにする?」
男「えーと…じゃあ幼馴染の部屋で」
幼馴染「そ、そう。ちょっと恥ずかしいんだけど…」
男「前にも入ったじゃん。まあ幼馴染が嫌って言うならー」
幼馴染「嫌ではないけどね!」
幼馴染「よ、よし。じゃあ二階に上がろう…」
男「やったぜ」
幼馴染「うう…」

263 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 22:50:02 ID:APlFOg5M
男(あの時は状況がくつろげるような感じじゃなかったしな)
男(せっかくなら、幼馴染の部屋でくつろぎたい)
男(時間が来る前にせめて…)
幼馴染「はい。じゃあ入って」 カチャ
男「失礼…おっ」
男「おお」
幼馴染「え、なに?」
男「いや、あの時は気付かなかったけど、女の子っぽい部屋だなーって」
幼馴染「そ、そうかな…///」
男「クマとかウサギの人形って、ザ・女子じゃん?」
幼馴染「そ、そうなの?」
男「カーペットがもこもこなのも女子っぽい」
幼馴染「それは男の子でも多いと思うけど…」
男(しかも良い匂い…って変態かよ俺…)

264 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 22:51:09 ID:APlFOg5M
幼馴染「と、とりあえず!早速勉強はじめよう!」
男「おー…」
幼馴染「この円卓で良いか…クッションもひいて…っと」 ズズ
幼馴染「さあさあ座って座って」 ポンポン
男「……」 ストンッ
男(幼馴染と向い合せだ)
幼馴染「何からやる?数学?英語?」
男「えー…数学で」
幼馴染「よし!ではこの数Uと数Bのテキストを貸し出そう!」 スッ
幼馴染「望むなら数Vもあるぞよ〜」
男「用意周到だな…」

265 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 22:52:44 ID:APlFOg5M
今日はここまで 
ここまで見てくれてありがとうございました

266 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/05(木) 23:32:19 ID:2KmfRrzM


267 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 01:03:20 ID:25O4q/dc
おつ

268 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:30:09 ID:YPpGhkhA
幼馴染「ではがんばろー!はい、テキスト」
男「ん、ありがと(結局3冊だ…)」
幼馴染「とりあえず十一時半までやる?」
男「そうだなー」
幼馴染「よーし」パラッ カキカキ
男「……」 ペラッ カキカキ
幼馴染「……」カキカキ
男「……」カキカキ
幼馴染「……」カキカキ

269 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:31:05 ID:YPpGhkhA
男「……」カキカキ
男「…幼馴染、この問4教えてくれ」
幼馴染「ん、オーケー」スッ
幼馴染「あ、この問題はね、ここをこうして、この定理を利用すれば…」
男(幼馴染が身を乗り出してきた)
男(私服姿も可愛いな…)
幼馴染「あれ?…っていうか男、これ最初の式の値を間違えているだけじゃ…」
男「あ、ほんとだ」
幼馴染「どうりで答えが合わないと思ったよー」
男「あははー気をつけなきゃなー(棒)」

270 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:31:48 ID:YPpGhkhA
男(と、真面目に教えてくれる幼馴染に申し訳ないからちゃんとやろっと)カキカキ
幼馴染「男って賢いから、間違えるのは珍しいなって思ったよ」カキカキ
男「はは、そんなことはないけどな」カキカキ
幼馴染「謙遜は良いのにな。そんなところもカッコいいけど…」
男「い、いやそんな…」
幼馴染「……」
男「……」
男(なんかすっごい恥ずかしい)

271 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:35:29 ID:YPpGhkhA
ー二時間半後ー
幼馴染「ふーっ」 パタン
幼馴染「ここまでにしよっか」
男「分かった」パタン
幼馴染「ちょうど十時半だねー。これから寝るまでどうする?」
男「うーん。特に何も」
幼馴染「じゃあ人生ゲームでもやる?」
男「えっ二人で人生ゲームやるの!?…別に良いけど」
幼馴染「そうと決まれば!持ってくるね」タタッ
男「今まで一緒に人生ゲームをやる人、いなかったのかな…」
男「幼祖父母はゲームのやり方知らなかったとか…?まあどうでもいいや」

272 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:37:26 ID:YPpGhkhA

ー11:42ー
男「うわ、負けた」
幼馴染「ふふーん。ルーレット運が強いのだよ私は」 エッヘン
男「ぐぬぬ」
幼馴染「…あ、もうこんな時間だね」
男「…そうだな。そろそろ寝るか」
幼馴染「パジャマに着替えてくるね。男はどうする?」
男「ああ、俺はもう家で着替えてきた。今日はこの服で寝るよ」
男「幼馴染はこの部屋で寝るんだろ?俺は一階の床で寝てくるけど、良いか?」

273 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:46:38 ID:YPpGhkhA
幼馴染「え!それはダメだよ!せっかく来てくれた男が床で寝るなんて」
男「そうか?うーん…じゃあソファーは?」
幼馴染「ダメダメ!風邪ひいちゃうよ!」
男「ええ…」
幼馴染「よし、じゃあこうしよう!」
幼馴染「一階に私が二人分の布団を運ぶから、一緒に一階で寝よう?」
男「…えっと、雑魚寝的な?それはちょっと誤解を生みそうだな…」
幼馴染「だって!男だけが一階に追いやられちゃうなんて、理不尽だよ」
男「追いやられたっていうか…配慮なんだけど…」
幼馴染「大丈夫!隣に寝るだけだから」
幼馴染「というか、言ってる私も相当勇気いるんだからねっ///」
男「お、おう…」

274 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:50:17 ID:YPpGhkhA
男(むしろ嬉しいけど…他人の家でそんなことしていいものなのか…)
幼馴染「それに、私も怖くてね。安心したいし…さ)
男「…!」
男(そうか…幼馴染を守るため、安心させるためにここに来たんだ)
男(せめてもの、支えになりたい)
男「…分かった。でも一応、家族には内緒な。やっぱり怖いよ色々」
幼馴染「あはは。うん、分かった」

275 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:52:52 ID:YPpGhkhA

ー11:58ー
幼馴染「よいしょ、よいしょ」 グイグイ
男「おらっ」 ボスッ
幼馴染「ふいー。大変だったね、二階の布団を一階に運ぶのって」
男「同意…兎に角、無事運べたなー」
幼馴染「そうだねー…ふぁ…」 フラ
男「幼馴染、もう眠いだろ?早く寝よう」
幼馴染「そうするね…」 モゾモゾ
幼馴染「ん…一階で寝るのって新鮮…」
男「あー、そうだろうな。…じゃあ隣の布団、失礼」 モゾモゾ
幼馴染「ふふ、はーい…」

276 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:53:29 ID:YPpGhkhA
男「では消灯ー」 パチ
幼馴染「ありがとー」ムニャ
男「ふぅ…」モゾモゾ
男「……」
幼馴染「……」
幼馴染「…なんかこうやって寝てるとさー…修学旅行みたいだね…」
男「確かに」
幼馴染「ワクワクしちゃうね」
男「はは」
男(パジャマ姿も可愛いな)
男「うん。熟睡できそうだ」
幼馴染「え?」
男「いや、こっちの話」

277 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/07(土) 22:55:37 ID:YPpGhkhA
幼馴染「」 スー スー
男(……)
幼馴染「」 スー スー
男(…やはり今夜は〈来なかった〉な)
男(信じ難いことではあるが…夢の直感を信じてみるのが正解…)
男(恐らく…明日が勝負)
男(俺の中の能力が…そう語りかけてくるようだ)
男「負けてたまるか…」ボソ
幼馴染「うう…ん」 モゾ