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男「僕の声が聞こえてたら、手を握ってほしいんだ」
Part3


48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:49:54 ID:fda7aQIA

「どうだった? 久しぶりの湯船は」
彼女はソファーの上で膝を抱えて座りながら言った。
ときどき欠伸をこぼし、眠そうな顔をしている。
僕は先ほどまでと同じ服を着て、リビングに戻ってきていた。
さっきと違うことといえば、
頭に甘い匂いのするバスタオルを引っ掛けていることくらいだ。
「全然落ち着かなかったよ」
「どうして?」
「当たり前だろ。男はみんなそうだよ、たぶん」身体が硬くなってしまう。
「君は女の子みたいなのにね」
「君には負けるよ。そんな可愛らしいパジャマなんか着ちゃって」
「そうでしょう、可愛いでしょう。惚れちゃった?」
「惚れた惚れた。べた惚れだよ」
「じゃあ結婚する?」
「それは、また、考えておくよ」心臓が爆発するかと思った。

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:50:44 ID:fda7aQIA
「なんでそこだけそんなに真面目に答えるのよ。冗談じゃないの」
「いや、そんなに怒らないでくれよ。悪かった」
「いや、なんで謝るのよ。はあ。なんか調子狂うね。疲れてるのかな」
「たぶんそうだよ。君、きょうはちょっと変だ。僕も疲れた」
この家に来てからは異常に疲れた気がする。
「だね。きょうはもう寝ることにする」彼女は廊下に向かった。寝室に行くらしい。
「おやすみ」僕は欠伸をしながら軽く手を振った。
それから、ソファーに座り込んだ。

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:52:22 ID:fda7aQIA
そこで彼女は立ち止まった。
「ねえ。ほんとうにソファーで寝るの? まだちょっと寒いよ?」
「大丈夫だって。どうってことないよ」
瞼が重い。思考が停止しかけている。僕の意識はほぼ半覚醒の状態だった。
「ほんとうに大丈夫? 風邪引いちゃうんじゃないの?
わたしは君といっしょの布団で寝てもいいけど、どうする?」
沈黙。
「ごめん。やっぱりいまのは無しで。忘れて」
彼女は沈黙に耐え切れなくなり、すぐに口を開いた。
「そうか。そりゃ、残念だ」僕はそう言い残して、微睡みの中に落ちた。

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:53:04 ID:fda7aQIA
翌、五月四日。
僕は窓に撃ちつける雨音に揺さぶり起こされるように目を覚ました。
閉め切ったカーテンの隙間から、いまにも消えてしまいそうなひょろ長い光が伸びている。
時計の針は五時半を指していた。久しぶりにぐっすりと眠れたようだ。
しかし、まだ彼女は寝ているだろう。きょうも休日なので、彼女のことは放っておくことにした。
知らぬ間に僕にかぶさっていた毛布を払いのけ、カーテンを開ける。
窓の向こう側は夜を思わせる暗さだった。
空は濃灰色の雲に覆われていて、そこから滝のように水が降ってきている。
遠くで弱々しく明滅する街灯の光が、まるでモールス信号で助けを求めているように見えた。
せっかくのゴールデンウィークなのに、
出かける予定だった人は気の毒だな、と思った。ざまあみろ、とも。
いつから僕はこんな卑屈なやつになってしまったんだろう。

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:54:08 ID:fda7aQIA
カーテンを閉じ、毛布に包まってソファーに座り込んだ。
暗くじめじめした部屋で、ひとり。
これがいまの僕の本来あるべき姿なのかもしれない。
そう考えると、昨日の幸せだった時間から、
現実に引き摺り下ろされるような感覚に陥った。
雨音がさっきよりも大きく聞こえる。
稲光がカーテンの隙間から入り込み、
数秒後に猛獣が唸るような低い音が空気を揺らした。
冷えた空気は皮膚を刺すようだ。
暗闇と孤独に押しつぶされそうになり、僕の中の風船は膨張を再開した。
何かに責められているような気分だ。

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:55:06 ID:fda7aQIA
やめろ。やめてくれ。
僕は必死に頭を振り、脳を攪拌してぐちゃぐちゃにしてしまおうと試みたが、無駄だった。
やめてくれよ。
雨音は無視できないほどの轟音を響かせながら、アスファルトに叩きつけている。
もう何も聞きたくない。
耳を塞いでそれを遮ろうと試みたが、僕には手がひとつだけ足りなかった。
駄目だ。考えるな。考えないようにはしていたが、
僕にはそれを無視できるほどの強い意志は備わっていなかった。
無理だ。
思考は簡単に自分の深い部分に落ちた。
僕はほんとうに死んでしまうのか?
もう彼女には会えなくなるのか?
家族にこのことを伝えるべきか?
いつまでこんな幸せな日が続けられるんだ?
誰かに迷惑をかける前に、さっさと死んでしまうべきなのか?
決壊したダムから噴き出す水のように、僕の脳から疑問が溢れ出した。

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:56:13 ID:fda7aQIA
いまや僕にとって、死というのは遠いものではない。
向こうはゆっくりと、僕の心臓に手を伸ばしている。
寿命については未だに半信半疑だが、
左腕が腐り落ちたことにより、「自分の命が危ない」ということだけは強く理解した。
「ああ、僕は死ぬのか。大変だなあ」、と他人事のように思っていたが、
そろそろそういう風にはいかなくなった。
医者の言葉がほんとうなら、僕に残された時間はもう一年もない。
だからって、何かが変わったわけじゃない。何も分からないままだ。
どうしたら元の生活に帰ることができるのか、残された日をどう使うべきか、
僕はそのどちらについて考えるべきなのか、それすらも分からない。
ひとりで大丈夫だ、と二十歳になった頃は思っていたが、
結局肝心なときは全然駄目だった。僕ひとりじゃ何もなせない。
心細くて、それこそ死んでしまいそうだ。

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:57:46 ID:fda7aQIA
助けてほしい。
彼女は僕を見捨てずに助けてくれるだろうか。
彼女の前ではできるだけ明るく振舞っていよう、と決めていた。
そうしていないと、彼女は僕から遠ざかっていくんじゃないかと、そんな気がしたから。
彼女はそんなやつじゃないとは分かっていても、
どうしてもそう考えずにはいられなかった。
僕が壊れていくのと同じ速さで、僕の大事なものは失われている気がするから。
気づかないうちに、ゆっくり、ゆっくりとーー。
でも彼女だけは。彼女だけは変わらずにいてくれる。
そう信じるしかなかった。情けないことに、頼れるのは彼女しかいない。
両親や妹は、きっと僕のことなんていなかったかのように扱うだろう。
僕に閉じこもっていた時期があったというのは、家族にとっての恥らしい。

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 20:58:41 ID:fda7aQIA
毛布に包まって縮こまって、
思考を自分の深いところに沈めていると、堪らない気分になってくる。
「なんだこれ。泣きそうだ」僕は思わず小声でこぼした。
声に出して言わないと、崩れてしまいそうだった。
「なんだよ、これ……」
左腕があったはずの場所に、針が刺さったような痛みが走る。
僕は頬と毛布を濡らしながら、暗い部屋で自分の殻に籠った。
彼女はまだ起きてこない。
時刻は午前五時四十五分になろうとしていた。

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:02:28 ID:fda7aQIA

目覚めてから二時間が経った。
僕は未だにソファーに座り込んでいる。
雨は依然として降り止まない。それどころか、勢いを増してきた。
彼女はいつ起きてくるのだろう。起こしに行ったほうがいいのかな。
そんなことをぼんやりと考えていると、テーブルの上で携帯電話が小刻みに震え始めた。
僕の携帯電話だ。ゆっくりと手を伸ばし、画面を見た。
どうせ仕事も辞めたんだからさほど重要な電話でもないだろうし、無視してやろうかと思ったが、
画面に表示されたのが彼女の名前だったので、すぐに出た。
「もしもし? どうしたの?」
『うん。あの、まだわたしの家にいる?』
電話の向こうの彼女の声は、なんだか弱々しかった。
「うん。いるよ」
『ちょっと、助けてほしいかな。身体が重くて動かないの』
「分かった」
僕はさっさと電話を切り、早足で薄暗い廊下を渡って寝室に向かった。

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:03:30 ID:fda7aQIA
寝室の戸を開ける。十畳ほどの空間には
いくつかの家具が配置されていたが、
真っ先に僕の目に入ってきたのは
頬を真っ赤に染めながらベッドに横たわる彼女の姿だった。
「大丈夫?」僕は訊いた。
「大丈夫……じゃないかも」彼女は弱々しく息を吐き出して笑った。
「たぶん、ただの風邪だけど」
「僕じゃなくて、君が風邪を拗らせちゃったのか」
「情けないよね」
「昨日の病院で誰かから貰ってきたのかな。もしそうだったらごめんよ」
「別に、悪いのは君じゃないでしょ」
彼女は大きく息を吐き出した。それから咳き込んだ。

59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:05:08 ID:fda7aQIA
「つらそうだね。病院行く?」
「やだ」彼女は窓の方を見ながら言った。「こんな雨の中出かけたくない」
「そんな子どもみたいなこと言ってる場合じゃないよ」
「点滴怖い男の君にだけは言われたくなかったなあ」
「それもそうだね」僕は頭を掻いた。「氷枕でも持ってこようか?」
「いや、いらない。カーテンを開けてほしいの」
僕は彼女の指示通り、カーテンを開けた。
窓の向こうは相変わらずの雨模様だった。「これでいいの?」
「うん、ありがと。あとはそこでじっとしてて。できるだけこの部屋から出ないで」
「え? どうして?」
「風邪、うつらないかなって思って。君にもこの苦しみを味わってもらいたい」
「そっか」

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:06:13 ID:fda7aQIA
部屋に響くのは、雨音と時計の針が時間を刻む音だけになった。
僕は、この沈黙が醸し出す不思議な心地良さが好きだ。
この、彼女といるときだけに感じる例えようのない空気が好きで堪らない。
僕も彼女も口を閉じ、小さな窓から外の景色を眺めていた。
ガラスにへばりついた雨粒のおかげで向こう側はほとんど潰れて見えたが、
僕らは窓から視線を外さなかった。
しばらくそうしていると、彼女が口を開いた。「雨ってさ、なんかいいよね」
「そうだね。音とか、傘とか、なんか独特の雰囲気があるというか」
「わたしは音と、どっかから垂れてきた雨粒が葉っぱにぶつかって、
その葉っぱが大きく揺れてるのを見るのが好きかな。なんか面白いの。
あと、蜘蛛の巣に引っかかった雨粒とか、綺麗だよね」
「マニアックだね」

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:07:10 ID:fda7aQIA
「虹とか水溜りとかも好きだよ」
「僕も好きだけど、雨の日は洗濯物を外で干せないのがつらいよね」
「うああ」彼女は謎のうめき声を発した。
「そういや、洗濯機回さなきゃ……。ああ、もう明日でいいや……」
そこで僕は煩悩を超高速で回転させた。
「もしかして、いま僕が脱衣所に行けば、君の下着を拝めるのかな」
「そうだね……。拝んでも嗅いでも使ってもいいけど、なるべく汚さないでね……」
「使うって……」僕は苦笑いを浮かべながらも、例のごとく心臓が爆発するかと思った。
まさかそんな返事をもらえるとは。どうやら彼女は相当参ってるらしい。
「冗談だよ」僕は続けて言った。「なんか、君らしくないね」
「そうかな」
「昨日もちょっと変だったし。あ、もしかして、風邪のせいだったのかな」
「さあ」彼女は真っ赤な顔で、弱々しく微笑んだ。「どうかな?」

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:07:55 ID:fda7aQIA
部屋に響くのは、ふたたび雨音と時計の音だけになる。
しばらくすると彼女は滔々と話し始める。僕はそれを聞く。
それらを何度も繰り返しているうちに、仕舞いには昼になってしまった。
僕(不器用)は苦戦しながらお粥を作った。
彼女はそれを訝しげな表情を浮かべながら食べてくれた。
「レトルトのご飯の味がする」というありがたいお言葉を貰えたので、よしとしよう。
昼食を終えた僕らは午前中と同じように、ひたすら他愛無い話をした。
過去の話。現在の話。そして、未来の話。
僕にとっては未来の話だけが、少しだけ遠くに感じられた。
手を伸ばしても、そこまであと数ミリという位置で、そいつは笑っている。
だから僕は、彼女が黙る度に考えてしまった。
いつまでこんな幸せな日が続けられるだろうか?

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:08:47 ID:fda7aQIA
雨粒が窓を叩く勢いは弱まってきたが、未だに雨は降り続いている。
窓の外には、夜の暗さが降ってきていた。
「夜だね」彼女はふたたび話し始めた。
「うん。誰がどう見たって夜だ」と、僕。
「きょうはごめんね。一日中付き合わせちゃって」
「謝らなくていいよ。僕が好きでやってるんだし」
「そうだっけ?」
「そういうことにしておいてあげよう」
「ありがとう」彼女はゆっくりと上体を起こした。「すっかり良くなった」
「そりゃ良かった」

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:10:13 ID:fda7aQIA
「どうする? もう帰っちゃうの?」
「どうしようかな」帰りたくない。子どものように、思った。
しかし彼女は僕の頭の中を見透かしたかのように言う。
「わたしは明日まで休みだし、きょうもここに泊まっていけば?」
そこで僕は無意識のうちに、「いいの?」と訊いてしまった。
「なに? もしかして泊まりたかったの?」
「いやあ、実はそうなんだ」僕は嘘を吐くのが苦手なので、正直に言った。
「ほー」彼女は膝を抱え、前後に揺れ始めた。
「そんなにわたしの下着を拝みたいのかあ」
「そりゃもう。夜も眠れないほどだよ」
「見せてあげようか?」
「ほ?」最近気付いたのだが、どうやら心臓は爆発しないらしい。
「いや、冗談だよね?」
「冗談に決まってるじゃないの」
「だよね」

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:11:43 ID:fda7aQIA

五月五日。
垂れ込めた雲の隙間からこぼれ落ちるような細い雨が、未だに降り続けている。
水溜りに幾多もの波紋を作り、アスファルトを濃い灰色に染め、
ぱちぱちと何かが弾けるような音を響かせる。
昨夜で止むんじゃないかと思っていたが、なかなかしぶとい。
僕は昨日と同じように、リビングのソファーに座り込んでいる。
しかし、昨日とは違って、身体が異常に重く感じられた。
動くのもめんどくさいと思えるほどの倦怠感に、外も内も支配されている。
それに、身体中が熱い。特に顔が。いったい、どうなってるんだ。
という旨を、隣に座っている彼女に伝えると、彼女は「ごめん」と呟いた。

66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:12:23 ID:fda7aQIA
「おめでとう。どうやら君の風邪は僕にうつったらしい」僕は咳き込んだ。喉が痛む。
「ほんとうにごめん。そんなつもりじゃなかったの」
予想外の反応に、思わずたじろいだ。
「え、いや、そんなに謝らないでくれよ。
別に君を責めようと思ったわけじゃないんだ。ごめんよ」
「うん……」彼女はそれっきり、黙り込んでしまった。
膝を折り、クッションを抱きかかえながら、それに顔を埋めている。
「きょうの君も、ちょっと変だよ。昨日とはまた違う感じだけど」
「そうかな」
「うん。なんかあれだね」僕は少し考えてから言った。
「まるで女の子みたいだ」
「失礼な。わたしは女の子よ」彼女は脹れた。
「そうそう。そんな感じだ」
「何がよ」
「いつもの君だ」

67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:13:23 ID:fda7aQIA
僕はとりあえず、その場から立ち上がろうと右手に力を込めた。水が欲しい。
しかし、手に上手く力が入らなかったのか、
もしくは無意識が彼女に近寄ることを望んでいたのか、
僕の身体はバランスを崩し、彼女の肩に寄りかかる形になった。
「ご、ごめん」
僕は急いで元の体勢に戻ろうとしたが、
腕が二本あるのと一本しか無いのでは、それにかかる時間には差が生まれる。
「別にいいよ。そのままでも」彼女はぽつりと言った。
「え?」ふたたび右手の力が抜け、彼女に寄りかかる形になる。
「そのままでいてもいいよ。わたしはどこにも行かないから」
彼女は身動きひとつせずに言うと、黙り込んだ。
僕は彼女の言葉に甘え、ぼーっと肩に寄りかかっていたが、
頭は疑問と心配事と彼女の髪の匂いでいっぱいだった。

68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/11(火) 21:14:47 ID:fda7aQIA
彼女には、僕の心音が聞こえてるのか?
僕の体温が伝わっているのか?
僕の顔が異常に火照っていることに、彼女は気付いているのか?
僕の皮膚の内側で燻っている思いは、気取られていないのか?
熱でぼんやりとする頭で何度も同じことを考えたが、
当然のように答えは見つからなかった。
僕のような人間に、他人の気持ちを理解することはできない。
雨音だけがしばらくの間、リビングを埋め尽くしていた。
沈黙がたっぷり十分以上続いた後、彼女は口を開いた。
「きょうは泊まっていって」
「いいの?」
「うん。風邪うつしといて、それをひとりで帰らせるって、わたし最低じゃないの。
わたしは明日まで休みだから大丈夫だし。それに」彼女はそこで口を噤んだ。
「それに?」
「君が隣にいるとね、すごく落ち着くの」