Part6
381:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 15:52:17.12 ID:
ZTpheRfS0
俺「ねぇ君はもう友達じゃない〜♪」
俺「友達より〜・・・」
女「・・・・・・大事な人」
俺「・・・そう。この曲は『友達より大事な人』・・・」
俺「それこそがあんたの求めてるモノだったんじゃないのか?」
剛力彩芽「・・・・・・!」
ねえ君はもう 友達じゃない
友達より 大事な人
剛力彩芽「あ・・・!」
俺「いつだって誰かに理解されたかったんだ」
俺「友達より大事な人が欲しかったんだ」
俺「その気持ちは間違いなんかじゃない。だけどあんたは」
俺「・・・そう。少しやり過ぎたんだ」
剛力彩芽「・・・う・・・うう・・・」
383:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 15:52:51.18 ID:
ZTpheRfS0
俺「しばらくメディアに顔出すのを控えて、ほとぼりが冷めてから戻ってきたらいい」
俺「きっとみんな迎えてくれるさ」
剛力彩芽「うう…」
俺「……さぁ、このハンカチで涙を…」スッ
俺「おっとこれはランチパックだった!ハッハハハハ!!」
女「……」しらー
俺「……」
剛力彩芽「ねぇ…あなたも私の友達に…いえ」
剛力彩芽「友達より大事な人になってくれる?」
俺「…ああ、いいぜ」
剛力彩芽「……ありがとう!あのね、私のことはめごっちって呼んでね!」
俺「めっめごっ…めごっち…?」
385:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 15:53:53.57 ID:
ZTpheRfS0
女「…やれやれ」クルッ
カツンッ
女「!」
女(この感触・・・?)ガサガサ
女(足元のランチパックで隠れてて気付かなかったけど…この床)
女(ガラス張りになっている…)
女(下にまだフロアが…誰かいる…?)ジッ
女「…!?」
女(これは…まさか…)
387:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 15:54:43.29 ID:
ZTpheRfS0
女「ねぇ、剛力さん…あなたAKBとも繋がってたのよね」
剛力彩芽「繋がってたって言っても、いつもあるメンバーを通じてやりとりしてただけで…」
女「そのメンバーって?」
剛力彩芽「大前田みな子ちゃんっていう…」
女「大前田みな子なんてメンバーはAKBにいないわ」
剛力彩芽「…え?」
女「つまり…あなたは最初から操られていたのよ…AKBだって本当は…もう…」
剛力彩芽「なに?なに言ってるの?大前田ちゃんはもう友達じゃないってことなの?」
女「下を見て…ランチパックをどかして…この床の下を…」
剛力彩芽「…?」
俺「下…?」ゴソゴソ
剛力彩芽「!?」
俺「なっ…!」
女「…おそらくこれが今のAKBの実体よ」
俺「マネキン…!?100体近くいるぞ…!」
390:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:00:54.60 ID:
ZTpheRfS0
剛力彩芽「…嘘…もしかして…これって」
俺「!?」
剛力彩芽「AKBサイドで…次元融合装置を作ってたんだけど・・・」
剛力彩芽「三次元に出現した二次元キャラは、未だにその存在が安定していないの」
剛力彩芽「そこで、こういう『マネキン』にデータを移すことで安定化を図る、って・・・」
俺「パーマンのコピーロボットみたいなもんか・・・!」
女「それを聞いて確信したわ・・・AKBは永遠のアイドルとして君臨する、ある一つの方法を考えついたんだわ」
女「それが、このマネキンたちにメンバーたちのデータを移植すること・・・」
俺「・・・つまり・・・」
剛力彩芽「データは年を取らないし劣化もしない・・・つまり永久保存が効くアイドル・・・!」
女「ネットに溺れるアンチを排し・・・そして本人たちは永遠にAKBであり続ける・・・それがAKB側の最終目標だったんだわ・・・!」
394:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:05:23.00 ID:
ZTpheRfS0
『その通り、よく気づいたね』
女「!」
俺「誰だお前は!」
『私はAKB48・・・そしてその新たなセンターとして生み出された究極のアイドル』
剛力彩芽「この声・・・大前田ちゃんだよ!」
俺「こいつが・・・!?」
『すべてのメンバーの特徴を少しずつ受け継いだ・・・私が永遠の女王にふさわしい』
女「ふざけないで!!生身の体を持たぬあなた見たいな・・・!」
『実体ならある・・・この容れ物すべてに私のデータを転送すれば・・・』
ブゥンッ!!
俺「下のマネキンたちの目が・・・!」
女「起動したんだわ・・・!」
剛力彩芽「姿が変わっていく・・・!あ・・・あああ・・・!」
剛力彩芽「マネキン全部の姿が・・・大前田ちゃんに・・・!!」
396:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:10:17.35 ID:
ZTpheRfS0
俺「こんな・・・こんなふざけた話が・・・!」
大前田『AKB48そのすべての魅力を結集した私こそが本当のアイドル!』
大前田『世界は私だけのモノ!私以外すべての存在がファンになればいい!!』グググッ
女「こっちに来るつもりだわ!!あの数ならこの床を破ってきてもおかしくない!」
俺「早く逃げないと・・・!」
剛力彩芽「・・・うん、二人は早く逃げて」
俺「え?」
剛力彩芽「ランチパック!」
ボンッ!!
ビシビシビシ・・・
俺「剛力!お前なにを・・・!」
剛力彩芽「めごっちって呼んでって言ったでしょ?」
バリィイイイン!!
398:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:12:34.21 ID:
ZTpheRfS0
俺「おい!!落ちるぞ!!」
剛力彩芽「これでいいの。大前田ちゃんたちは私が食い止める」
剛力彩芽「あなたたちは逃げて!」バッ
俺「どうしてそんなバカなことを・・・!」
剛力彩芽「だって」
剛力彩芽「君はもう友達じゃない」
剛力彩芽「友達より大事な人だもん」
俺「・・・!」
剛力彩芽「大事な人なんだから、助けるのは当然でしょ?」
ヒュウウウウウウウウウ
俺「めごっちぃいいいいいいいい!!!!」
404:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:17:35.01 ID:
ZTpheRfS0
女(剛力さんが・・・大前田の群れに落ちていく・・・)
女「早く逃げるわよ!彼女の犠牲を無駄にするつもり!?」
俺「でも・・・でも・・・!」
女「早くっ!!」
ひゅううううううう・・・
大前田『バカねあなたも!わざわざ一人で向かってくるとは!!』
剛力彩芽「ゴリ押しされるとそこが辛いんだ・・・いつだって一人だったから」
剛力彩芽「でも今はもう違う!」モグモグ
ゴーリキー「私はもうひとりじゃない!!ゴリ押し組でもない、本当に大事な人ができたんだ!!」
大前田『私たち以外にテレビに映る人間はいらなあああああああああい!!!』
ゴーリキー「これが最後のゴリ押しよ・・・」
ゴーリキー「B I B L I A(ビブリア)!!!」
406:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:20:32.13 ID:
ZTpheRfS0
ゴオオオオオン・・・・・・
・・・
・・・・・・
ああ、死んだのかな。私
だってあんなにたくさんいたんだもん。勝てるわけないよなぁ
やっぱり私なんて、おとなしくゴリ押しされてたほうがよかったのかな・・・
「起きろ・・・起きろ・・・!」
「めごっち!」
剛力彩芽「!」パチッ
俺「めごっち・・・よかった・・・間に合ったんだ!」
剛力彩芽「・・・え・・・?私、生きて・・・」
409:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:26:15.33 ID:
ZTpheRfS0
女「たったひとりで20人も倒すなんて・・・さすがにゴリ押しに関しては天才的ね」
女「だけどもう大丈夫」
女「ゴリ押しじゃなくて・・・本当の一流が来たから・・・」
剛力彩芽「本当の一流・・・?」
「かつて君の誘いを断ったことをほんのすこし後悔しているよ。君がそんなに苦しんでいたとはね」
「小島くんの仇を討とうと思っていたが、今の君を攻めることは私にはできない・・・」
剛力彩芽「あ・・・あなたは・・・」
「彼女はたった今間違いなく役者としての本気を見せたんだ」
「君たちのようなまがい物とは違う本物の輝き・・・その価値は120億円はくだらないだろう」
「CDをふざけた売り方してずいぶん儲けたそうだからきっちり落とし前はつけてもらおう」
半沢直樹「やられたらやり返す!」
「1 0 0 倍 返 し だ !!」
412:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:30:18.74 ID:
ZTpheRfS0
俺「さすがだ・・・堺さん・・・本当にこいつら全員と渡り合えるだなんて・・・」
俺「でもどうして堺さんが?」
女「言ったでしょ・・・リーガルメンバーと合流したって」
女「小島よしおから私たちを守ってくれて・・・それでもう会えないかと思ったけど」
女「また助けにきてくれた」
数分前
長瀬「ガッキー聞こえるー!!」
ガッキー「聞こえまーす!!」
長瀬「二人が大変なんだよー!!誰か助けを」
長瀬「呼んできてー!!!!」
ガッキー「・・・分かりました!」
里見浩太朗「ちょうどよかった。たった今あの方から電話が来たところですよ・・・」
里見浩太朗「すぐに駆けつけるから待っていたまえこのがに股女・・・と」
ガッキー「・・・!!」
415:
BGM http://www.youtube.com/watch?v=Bs7R2ZDXTws:2013/12/14(土) 16:37:39.91 ID:
ZTpheRfS0
ブウウウウウウウウウン
ガッキー「・・・来た!」
古美門「待たせてすまなかったね黛くん」
ガッキー「堺さ・・・じゃなかった」
黛「大遅刻ですよ!古美門先生!」
古美門「なんだと!?これでも森くんのオートバイでかっ飛ばしてきてやったというのにまったく君は失礼なやつだな〜!この無礼者!」
黛「・・・森くん!?」バッ
森「・・・よう」
黛「あなた・・・どうして・・・!」
森「木村たちと戦って・・・俺もいろいろ考え直してさ」
黛「・・・あの3人は!?」
森「残念だけど・・・」
黛「そんな・・・!」
森「安堂ロイドのパワーでも慎吾と剛を連れて俺のバイクと並走するのは厳しいらしい」
黛「って生きてるんじゃないですか!」
416:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:45:31.87 ID:
ZTpheRfS0
古美門「それで?彼らはどこに?」
黛「ここ・・・!この穴の中です!」
古美門「私にこんな薄汚い穴にもぐらのように入りこめと〜?冗談じゃない君がやれ」
黛「なに言ってるんですかここまで来て!」
古美門「だいたいねぇ入るのはいいが出るのはどうする?なにも考えずに飛び込むのは馬鹿のすることだまさしく君にお似合いだぁ」
服部「その点なら問題ありませんぞ古美門先生!」
古美門「・・・なんですって?服部さん」
服部「えー実は昔レスキュー隊で活動していたことがありましてな、他愛もない取り柄ではございますが・・・」
古美門「・・・つまりあなたが引っ張りあげると?」
服部「その通りです。ご安心を、私の救助率は100%でございますから」
黛「ですって。これで心置きなく飛び込めますね」グイッ
古美門「いや、え、ちょ・・・」ズルズル
服部「では、グッドラック!」グッ
黛「いってらっしゃい」ドンッ
古美門「いやああああああああああああ!!!」
古美門
418:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 16:54:21.63 ID:
ZTpheRfS0
俺「・・・って感じでここまで来てくれたのか」
女「そうみたい」
俺「・・・!オイ見ろ!言ってる間に残り一体だ!」
女「!!」
大前田「まさか私を全滅させるなんて・・・この化け物・・・!」
半沢「化け物は人の皮を被ったあなただ大前田センター」
大前田「・・・もういいわ、さっさと私を倒しちゃえば?」
大前田「だけどね、忘れないで。私を倒しても第二第三のAK
半沢「あなたを」
大前田「・・・なによ」
半沢「倒すつもりはありません」
大前田「は?」
半沢「ただひとつ」
半沢「土下座していただきたい」
423:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:01:50.85 ID:
ZTpheRfS0
大前田「土下・・・座・・・?」
半沢「仮にもセンターともあろうお方なら潔いところをぜひ見せていただきたい」
大前田「・・・な、なに言ってるの?土下座・・・?なんで私が・・・?」
半沢「どうしました?」
半沢「・・・一役者に頭を下げるなんてアイドルグループのセンターとしてのプライドが許さない・・・」
半沢「もしそう思っているのなら大きな間違いだ」
半沢「あなたが謝るのは・・・私じゃありません」
大前田「・・・はぁ・・・!?」
半沢「まじめにやってきたのに突然よそのゴリ押しによって不幸にもその地位を奪われたすべての役者に」
半沢「二次元への思いを利用され社会から切り捨てられたすべてのねらーに」
半沢「そして自分が理想のアイドルになるための贄とされたすべてのメンバーに」
半沢「土下座をしてください・・・」
大前田「・・・・・・」
半沢「大前田センター・・・!」
半沢「やれええええええええええええええええ大前田あああああああああああああああああああああああ」
424:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:06:06.32 ID:
ZTpheRfS0
大前田「っあああ・・・」
大前田「ぐぐぐぐぐ・・・」
ギギギ・・・
大前田「う・・・あああああああああ!!」ブルブル
ゴスンッ
大前田「っくしぃぃい・・・うぐぐぐぐぐ・・・」
ビシッ・・・
大前田「」バキィン!!
半沢「耐え切れず崩壊した・・・か」スッ
ツイッ
古美門「まーた勝ってしまったようだ今夜は祝勝会だぁ!」
女「さすが一流切り替えが早い・・・」
425:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:12:31.99 ID:
ZTpheRfS0
地上
服部「ふぅ・・・これで全員ですな」
古美門「なんで私を引き上げるのが一番遅かったんですかねぇ」
服部「まずは軽い女性陣から回収しただけでございますが・・・」
古美門「ふん!」
俺「めごっち・・・もうおしまいだ」
俺「ゴリ押し組は解散。AKBも・・・おそらく大前田ひとりで活動してて、他のメンバーなんてとっくにいなかったんだ」
剛力彩芽「・・・・・・」
俺「・・・・・・」
剛力彩芽「言い訳がましいけど、私みたいにゴリ押しゴリ押しって言われて辛い人はたくさんいたと思う」
剛力彩芽「そういう人たちはどうすればいいの?」
俺「自分の力でブレイクできるように努力するとか」
女「ダメな主演より名脇役でいいじゃない」
剛力彩芽「・・・そうだね」
426:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:20:19.32 ID:
ZTpheRfS0
安堂ロイド「うおおおおおおおおおおお!!」
慎吾ママ「木村くん、ちょ待てよ!」
草なぎ「僕たちそんなに体力残ってないんだよ!一本満足も全部食べちゃったし」
俺「キムタク!慎吾!草なぎ!無事だったのか」
安堂ロイド「ああ。森も話せば分かってくれたよ」
森「まぁもともと再ブレイクなんてしなくたって俺はオートレースで十分活躍してたしな」
俺「そっか・・・」
草なぎ「そういえば中居くんと吾郎は最後まで来なかったね」
服部「お疲れ様でした古美門先生」
古美門「なに大した相手じゃありませんよ」
黛「先生忘れてませんよね?まだSPドラマの撮影中ですよ」
香取慎吾「そうだよ俺も出るんじゃん!行かないと」
古美門「・・・そういえばスタッフから電話があったなぁすっかり忘れてた。今どこにいますか、って」
古美門「あと、真っ白だった漫画には絵が戻ったらしい」
女「!!」
428:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:27:44.21 ID:
ZTpheRfS0
一週間後
俺「VIPにもなんとかなく人が戻ってきた気がするぞ」
女「三次元世界に混ざりこんだ二次元の存在はすべて元に戻ったみたい」
俺「さぞかし残念だったろうなここの連中は」
女「そうね・・・」ピッ
女「あ、このCM堺雅人が出てる」
俺「ふーん」
女「あ、今度はガッキー」
俺「ふーん」チラッ
ランチパァック!
俺「!」ビクッ
ねぇ君はも〜う 友達じゃな〜い♪
俺「めごっちいいいい!!俺だよ!ずっと応援してるからな!」
友達より〜 大事な人〜♪
おわり
432:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:32:55.54 ID:
ZTpheRfS0
一応言っておくけど僕は特に剛力すきじゃありません
堺雅人は好きですガッキーはもっと好きです
435:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:34:01.11 ID:oqxKeuL90
乙
僕もガッキーが好きです
436:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:34:05.99 ID:15SJZWa+0
乙!!!
面白かった!!
445:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/14(土) 17:47:01.11 ID:LbCzNGXG0
アドリブでよくぞここまでできるもんだ
楽しかった