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クッパ「ガッハッハ、珍しいカメだな」宇水「何が可笑しい!!!」
Part3


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:12:48.65 ID:5NsTYBrk0
ブオォォォォ……!
クッパ「ウスイよ、なかなかやるではないか」
宇水「む」
クッパ「だが、初レースで優勝させてやるほど、ワガハイも甘くないぞ」グンッ
ガシッ! ガシッ!
宇水「おのれぇっ!」
ジュゲム『クッパのタックルで、ウスイはコースアウト寸前だ!』
ジュゲム『これでは重量で劣るウスイが、不利か!』
宇水「……ふん、クッパよ」
宇水「私に体当たりをしかけるなど、愚策にも程がある!」
クッパ「なんだと!?」
宇水「私のもう一つの武器を忘れたか!?」
宇水「ティンベーと対をなすこの手槍、ローチンで突く!」ブスッ
クッパ「ぬわぁ〜っ!?」ギュルルルッ
ジュゲム『ウスイ、ローチンでクッパのタイヤをパンクさせたぁっ!』

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:13:30.46 ID:wOviKENXO
ショートカットまだあんの?

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:13:49.63 ID:jeSjO7gP0
卑怯過ぎる

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:13:50.41 ID:aerX4HD+0
(アカン)

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:17:31.09 ID:Jptyg8Zk0
宇水が楽しそうでなにより

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:20:29.36 ID:5NsTYBrk0
レースは終盤へ──
ジュゲム『ラスト一周!』
ジュゲム『トップはウスイ! ほとんど独走状態です!』
ジュゲム『2位にマリオ、3位はルイージ!』
ジュゲム『4位はピーチ、さらにキノピオ、ヨッシーと続きます!』
ジュゲム『ウスイにやられたクッパとドンキーはかなり遅れているっ!』
マリオ(なんてドライビングテクニックだ!)
マリオ(彼はおそらく目ではなく、他の感覚で風や他のカートの動きを読んでいる!)
マリオ(だから速い!)
マリオ(これほど差がついては意味はないが、温存していたアイテムを使うか……)
マリオ「サンダー!」
バリバリバリバリッ!

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:22:17.60 ID:aerX4HD+0
やめて!

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:22:39.95 ID:Xp4M5PdA0
おい聴覚いったんじゃねww

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:24:40.07 ID:5NsTYBrk0
宇水(な、なんだっ!?)
宇水(突然の轟音で、どこを走ってるのか分からなくなってしまった!)
ドカァンッ!
宇水「ぐわぁっ!」
ジュゲム『ウスイ、土管に激突してしまったぁっ!』
ジュゲム『急に運転がおかしくなりましたが、いったいどうしたんだ!?』
ジュゲム『あ〜っとウスイ、どんどん後続に抜かれていく!』
宇水(くそっ、あらかじめ心の準備をしておけば、あの音にも耐えられたものを……)
宇水(バナナの皮や甲羅だけでなく、あんな道具があったとは……!)

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:27:18.09 ID:2WgVluDbI
宇水さん・・・

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:27:26.96 ID:Vb5gep7q0
スター用意しておかなあかんな

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:28:21.36 ID:5NsTYBrk0
レース結果──
1位 マリオ
2位 ルイージ
3位 ピーチ
4位 ヨッシー
5位 魚沼宇水
6位 キノピオ
7位 ドンキーコング
8位 クッパ
宇水(全速力で追い上げたが、入賞は逃してしまった……)
宇水(クッパに実力を見込まれ参加しておきながら、情けない……!)

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:29:19.06 ID:NAHhZFbN0
だがクッパはドベ

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:31:54.85 ID:/hjvBro10
宇水の名前が浮きすぎワロタwwwwwwwwwww

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:37:43.45 ID:5NsTYBrk0
しかし──
マリオ「いいレースだったよ! 君はすばらしいレーサーだ!」
宇水「え?」
マリオ「まさかあそこから5位まで追い上げるなんて……」
ルイージ「いやぁ、すごかった……調子を崩さなきゃ絶対優勝してたよ」
ピーチ「また一緒にレースをしましょうね!」
キノピオ「なかなかやりますね、次は負けませんよ!」
ヨッシー「楽しかったよ、ウスイ!」
ドンキー「ウッホォ〜!」
宇水「…………」
クッパ「ガッハッハッハッハ!」
クッパ「さすがだウスイ、ワガハイが見込んだだけのことはある!」
宇水「ふん、こんな遊戯などなんの意味もないわ」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:39:24.63 ID:Ud43TuZb0
ツンデレですね分かります

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:40:20.99 ID:5NsTYBrk0
<クッパ城>
ブロロロロ……
宇水「もっと曲がる時の技術に磨きをかけねばな……」ギャルルッ
宇水「道具の性質も覚えて、効果的に使用せねば勝利は掴めん……」
クッパ「ガッハッハ! ウスイよ、なんだかんだいってカートにハマったようだな」
宇水「何が可笑しい!!!」

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:45:32.37 ID:5NsTYBrk0
その後──
クッパ「今度はテニスなのだ、ウスイ!」
宇水「ボレーとスマッシュの基本的戦法を味わわせてくれる!」

ルイージ「君のコインはいただきだ!」
宇水「なんだと!? 私の小判が根こそぎ奪われてしまった……!」

宇水「フハハハハ! ローチンを扱うより容易いわ!」パシュッ
マリオ「まさか、このコースでバーディーを取るとは……」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:46:02.23 ID:Ume4Jcab0
馴染みすぎだろ

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:46:18.82 ID:NAHhZFbN0
宇水なじみすぎw

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:49:36.88 ID:5NsTYBrk0
そしてついに──
クッパ「おい、ウスイ!」
宇水「どうした、クッパ?」
クッパ「オマエのスマッシュブラザーズへの参戦が決定した!」
宇水「なんだと!? この私が!?」
クッパ「オマエのティンベーとローチンを、他の世界の奴らに見せつけてやるのだ!」
宇水「面白い」ニヤッ

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:55:41.23 ID:5NsTYBrk0
リンク「やりにくい相手だ……斬撃を全てさばかれてしまう」
マルス「盾を防御だけでなく、受け流すことに使うなんて……」
ガノンドロフ「おのれぇぇ……!」ビキビキッ
宇水「いくらでもかかってこい!」
宇水「この新ティンベーで、相手の武器をさばき、視界を封じ!」
宇水「さらに対となる手槍、ローチンで突く!」
宇水「これが我が故郷、琉球に伝わる王家秘伝武術のひとつ」
宇水「ティンベーとローチンの基本的戦法!」
………
……


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:56:19.42 ID:YA9TSqM30
スマブラわろた

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:59:31.68 ID:5NsTYBrk0
宇水(私がこのわけの分からん世界に迷い込んでから、どのくらい経っただろうか)
宇水(カートにテニス、ゴルフにパーティーに野球……色んなものを知った)
宇水(さらにはスマッシュブラザーズという、戦闘を楽しむこともできた)
宇水(飯はほとんどキノコだが、味は悪くない……それどころか上等といってよかろう)
宇水(私としたことが、すっかり居心地がよくなってしまった)
宇水(だが……本当にこのままでいいのだろうか)
宇水(私が……)
宇水(私が本当にやりたかったのは──)

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:02:52.54 ID:+QVCB9fF0
宇水さん可愛い支援

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:04:34.60 ID:g4WBTNBV0
宇水さんが輝いてるスレなんて初めて見た

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:06:32.04 ID:5NsTYBrk0
クッパ「ウスイよ、何か悩んでいるようだが、どうしたのだ?」
宇水「クッパ」
宇水「お前はあのマリオ兄弟に負け続けているな」
クッパ「ま、負け続けているわけではないぞ! いつか必ず──」
宇水「なぜ、立ち向かえるのだ?」
クッパ「え?」
宇水「自分を負かした相手に、再び立ち向かう」
宇水「簡単なようで……なんと難しいことよ」
宇水「なのになぜ貴様は、立ち向かうことができるのだ?」

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:11:08.54 ID:5NsTYBrk0
クッパ「ウ〜ム、なんでだろうな」
クッパ「マリオをギャフンといわせたいから……」
クッパ「ピーチ姫をワガハイのものにしたいから……理由は色々あるが」
クッパ「なぜ立ち向かえるのかと聞かれたら──」
クッパ「ワガハイには大勢の部下や仲間、がいるからだろうな!」
宇水「!」
クッパ「なんとしてもみんなに、マリオに勝利するワガハイの姿を見せたい……」
クッパ「だから、ワガハイは何度でもマリオに立ち向かうことができるのだ!」

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:15:40.97 ID:5NsTYBrk0
宇水「クッパよ」
宇水「私の知り合いに、こんな男がいた」
宇水「その男はある敵に惨敗し、必ず強くなって復讐してやると誓った」
宇水「だが……再び出会った時、敵との差はさらに開いていた」
宇水「怖気づいた男は戦いを挑むことすらせず、敵の軍門に下った」
宇水「する気もない復讐をいつか必ず行う、と虚勢をはりながら……」
宇水「そんな小さな男であったが、生まれて初めて仲間というものを持った」
宇水「男は……少し勇気をもらえたような気がした」
宇水「さて質問だ」
宇水「この男は……再び敵に立ち向かえると思うか?」

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:20:51.73 ID:5NsTYBrk0
クッパ「なんだか急に難しいハナシになったが──」
クッパ「もちろんだ!」
クッパ「その男はずいぶん回り道をしたようだが」
クッパ「今からでも遅くはない!」
クッパ「立ち向かえるはずだ!」
宇水「フ……回り道、たしかにな……」
宇水「ありがとうよ、クッパ」
宇水「これで決意が固まった」
宇水「私は……元の世界に戻ろうと思う」

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:22:30.65 ID:bHP9h/iO0
お腹痛くなるぐらい笑ってたのになんか今ちょっと感動している

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:26:01.60 ID:W9oi0U1+0
まさかの感動ストーリー

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:26:33.44 ID:zkR+/rZ60
なんで心温まるいい話になってんだよっ

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:26:44.76 ID:5NsTYBrk0
クッパ「どういうことだ、ウスイ!?」
クッパ「だってオマエはカメだろう!? この世界の住人だろうが!」
宇水「いや、私は亀ではない」
宇水「貴様に焼かれたあの甲羅は、私の自前などではないのだ」
宇水「私は……人間だ」
宇水「それもこことはまったく違う世界のな」
クッパ「!」
クッパ「そ、そうだったのか……」
宇水「黙っていてすまなかったな」
クッパ「いやかまわんぞ! ちょっとビックリしただけなのだ!」
クッパ「だが、それならなぜ、この世界にやってきたのだ?」
宇水「うむ、話せば長くなるのだが──」

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:28:07.49 ID:Khyp49G50
何故って聞かれても宇水さんも分からんだろww

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:29:33.32 ID:s92s53umO
そもそも自分の意志で帰れるのか

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:32:40.18 ID:5NsTYBrk0
クッパ「──なるほど」
クッパ「多分、オマエは土管に入ってしまったのだろう」
宇水「土管?」
クッパ「この世界の土管には、生き物のように伸びたり動くものがあってな」
クッパ「ごくまれに、この世界とどこか別の世界を繋ぐ土管が生まれたりもするのだ」
クッパ「いわゆるワープ土管というやつだ」
宇水「ふむ……そういうことだったか」
宇水(たしかに京都に向かう途中、雨宿りのため大きな土管に入ったような気がする)
宇水(あれがおそらく……ワープ土管、とやらだったのだな)

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:35:22.41 ID:5NsTYBrk0
クッパ「土管のことならば、やっぱり配管工であるマリオが詳しい」
クッパ「今からマリオのところに行き」
クッパ「オマエの世界に繋がる土管のありかを教えてもらうことにしよう」
宇水「ありがとう」
クッパ「……しかし、オマエがいなくなるとさびしくなるな」
宇水「フ……よせ。私は初対面で、お前を殺しにかかった男だぞ」

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:35:41.77 ID:4bC+wTNz0
雨宿りするために小走りであのデカイ土管に向かう宇水想像してワロタ

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 23:39:15.76 ID:+QVCB9fF0
このクッパすごく好きだなー